JPH05230723A - 撚糸機のスピンドル回転数を変更するための方法および装置 - Google Patents

撚糸機のスピンドル回転数を変更するための方法および装置

Info

Publication number
JPH05230723A
JPH05230723A JP4115004A JP11500492A JPH05230723A JP H05230723 A JPH05230723 A JP H05230723A JP 4115004 A JP4115004 A JP 4115004A JP 11500492 A JP11500492 A JP 11500492A JP H05230723 A JPH05230723 A JP H05230723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spindle
speed
ring rail
yarn
cup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4115004A
Other languages
English (en)
Inventor
Guenter Koenig
ギュンテル・ケーニッヒ
Andreas Buchholz
アンドレアス・ブッフホルツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oerlikon Textile GmbH and Co KG
Original Assignee
Zinser Textilmaschinen GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zinser Textilmaschinen GmbH filed Critical Zinser Textilmaschinen GmbH
Publication of JPH05230723A publication Critical patent/JPH05230723A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/14Details
    • D01H1/20Driving or stopping arrangements
    • D01H1/28Driving or stopping arrangements for two or more machine elements possessing different characteristics but in operative association
    • D01H1/30Driving or stopping arrangements for two or more machine elements possessing different characteristics but in operative association with two or more speeds; with variable-speed arrangements
    • D01H1/305Speed control of the spindles in response to the displacements of the ring rail

Abstract

(57)【要約】 【目的】無端フイラメントのための多数の作業位置を有
する撚糸機におけるスピンドル回転数を変更するための
方法および装置を提供すること。 【構成】 糸張力を均衡するために修正値を、リングレ
ールの昇降運動に伴って変わる糸バルーンおよび/また
は玉先きと玉尻りの領域内における変化した巻き直径に
依存して重塁すること。供給装置11とトラベラ13と
の間のリングレール16の昇降運動に伴って変わる間隔
に依存して糸張力を直接的に或いは間接的に検出するた
めの手段20,23が設けられており、これらの手段が
評価機構19とスピンドル駆動機構18に接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノフイラメン或いは
マルチフイラメントの無端フイラメント糸を供給するた
めの一定速度で働く供給装置、昇降運動を行うリングレ
ールを備えたリングトラベラ機構および回転数変更可能
な駆動機構を備え、無端糸をコップに巻上げるスピンド
ルとを有し、多作業位置列において働く撚糸機のスピン
ドル回転数を変更するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】延撚機において糸引出しの間中央の巻取
り径の増大に伴ってスピンドル回転数を低減することは
知られている(ドイツ連邦共和国特許第12 73 3
89号公報参照)。スピンドル回転数の変更の経過は糸
引出しの間進行する制御プログラム内に記憶されてい
る。この制御プログラムを確定するために、試し糸引出
しの間糸張力が測定され、その際経験上からスピンドル
回転数プログラムが確かめられる。
【0003】このようなスピンドル回転数制御プログラ
ムにあって、リングレールの昇降運動の度毎に反転点の
領域内において糸張力を、この領域内におけるスピンド
ル回転数を低減することによって、減少させることが知
られている(ドイツ連邦共和国特許第16 60 33
9号公報参照)。これによって糸の弾性モジュールの変
動の回避が行われた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、糸張力を可能な限り一定に維持することにより、
可能な限り一定しかつ均一なコップ形成を行うことであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は本発明によ
り、スピンドル回転数をリングレールの各昇降運動中に
基本回転数を基準にして、回転数が供給装置とリングト
ラベラ機構間の間隔の増大に伴って低減し、この間隔が
減少するに伴って増大するように、変えることによって
解決される。
【0006】この構成により、供給装置とリングに沿っ
て回動するトラベラとの間に糸バルーンが形成され、こ
の糸バルーンの軸方向の長さが供給装置に対するリング
レールの位置に依存して変る状況が考慮される。この糸
バルーンの軸方向の長さは糸張力に対して著しい影響を
与え、この糸張力は糸バルーンの軸方向の長さが小さく
なるに伴って小さくなり、糸バルーンの軸方向の長さが
大きくなるに伴って大きくなる。これによって誘因され
る糸張力の変動を均衡するか、或いは少なくとも滑らか
に経過するようにすることにより、コップの形成を著し
く改善することができる。従ってリングレールの昇降運
動毎にスピンドル回転数がこの糸張力の変更に相応して
修正される。
【0007】本発明は、無端のフイラメントをリングと
トラベラによって巻取る直前に『加撚』する方法および
装置に適用しても有利な結果が得られる。この方法およ
び装置にあっては無端のフイラメントはノズルを経て案
内され、このノズル内で加圧空気流の作用を受け、これ
により個々の毛管糸が自身および/または他の毛管糸と
絡み合う。この加撚により、一方ではフイラメントの結
束され、これに伴い糸のまとまりが高まり、他方では他
の様式の糸特性が達せられる。その都度達せられる加撚
は、フイラメントが加撚の間受ける張力に著しく依存し
ている。従って、均一な加撚効果を達するためには、加
撚帯域において糸張力が可能な限り均一でなければなら
ない。この条件は本発明により十分に充足される。加撚
を最後のドラフトゾーンに続く他のゾーンにおいて、糸
張力を比較的良好に一定に維持することが可能な、迅速
に回転するゴデットローラと供給ローラとを使用して行
うことが可能となる。しかし、経済的な理由から、この
ような他のゾーンの使用を断念せざるを得なく、加撚を
撚糸帯域或いはコップ巻取り帯域において行うように努
力されている。
【0008】本発明により構成にあって、コップの減少
された糸層径を形成するために、リングレールの昇降運
動を制御する際、スピンドル回転数を、昇降運動の間糸
層径の減少領域において、巻取り径が減少するに伴って
回転数が増大し、巻取り径が増大するに伴って回転数が
低減するように変える。
【0009】これは、糸張力を可能な限りほぼ一定に保
つため、糸層径の減少領域において、巻取り径が減少す
るに伴ってスピンドルの回転数が増大することを意味す
る。本発明の他の構成により、ボビンに供給される無端
のフイラメント内の糸張力は少なくとも一つの作業位置
において検出され、糸張力を一定に維持するためにスピ
ンドル回転数制御が行われる。
【0010】本発明による他の構成によりリングレール
の高さ位置が検出され、この高さ位置に依存して所定の
スピンドル回転数基準値が制御される。この構成の利点
は、この構成により技術的な経費が著しく低減されるこ
とである。
【0011】本発明の他の構成により、装置において、
リングレール或いはリングの昇降運動に伴って変わる供
給装置とリングレール間の間隔に依存して糸張力を直接
的に或いは間接的に検出するための手段が設けられてお
り、この手段は評価装置に接続されており、この評価装
置は修正信号を形成するためスピンドル駆動のための制
御機構に結合されている。リングレールの位置に誘因さ
れる糸張力の変化を検出することにより糸引出し全工程
の間均一な糸張力を比較的僅かな許容範囲値で維持する
ことが可能となる。
【0012】本発明による他の特徴および利点は以下の
明細書の記載および図面から明瞭である。以下に添付図
面に図示した実施例につき本発明を詳しく説明する。
【0013】
【実施例】図1には延撚機の作業位置の一部分を図示し
た。この延撚機は少なくとも一つの機械側面に多数のこ
の様な作業位置を有している。無端フイラメント10は
フイードローラを備えたゴデットローラ11と定置され
たスレッドガイド12を経てトラベラ13を介してボビ
ン14に供給される。トラベラ13はリングレール16
のリング15上を回転し、このリングレールは図示して
いない様式で昇降運動するように駆動される。リングレ
ール16の昇降運動はボビン14の巻取り形状を決定す
る。これに関しては図3〜図6に付いて詳しく説明す
る。ボビン14はスピンドル17に挿着されており、ス
ピンドルは回転駆動される。説明を簡単にするため、各
々のスピンドル17には独自の駆動モータが所属してお
り、この駆動モータの回転数は変更可能であるとして説
明する。少なくとも一つの機械側面に全てのスピンドル
のための、その回転数が適当に変更可能な共通の駆動モ
ータを設けることも可能である。
【0014】スピンドル17には概略図でのみ示したス
ピンドル駆動機構18が所属しており、このスピンドル
駆動機構はスピンドル回転数を変更するために例えば周
波数変換器を備えている。このスピンドル駆動機構18
には調整制御機構19が所属しており、この調整制御機
構はその都度維持されるべき回転数を定める。この調整
制御機構19内にはスピンドル回転数プログラムが記憶
されており、このスピンドル回転数プログラムは糸引出
し工程の間、即ちボビン14への巻取り開始から巻取り
終了までの間働く。このスピンドル回転数プログラムに
よりスピンドル回転数は糸引出し工程の間段階的に低減
し、この際スピンドル回転数の経過は経験により或いは
計算により確かめられる。
【0015】図1に示した実施例にあっては、スピンド
ル回転数は測定された糸張力に相応して修正されるか或
いは変更される。この目的のため糸張力は機械が作動し
ている間糸が最も下方のゴデットローラ11を経た後測
定値記録装置20で測定される。この測定値記録装置は
糸張力に比例する信号を与える。この信号は測定値変換
器21に与えられ、この測定値変換器はそこで処理され
た信号を調整制御機構である計算機構19に与える。矢
印22で示したように、糸張力を多数の測定値記録装置
20により多数の作業位置、例えば5か所から6か所の
作業位置で測定するのが有利である。これらの測定値か
ら平均値が形成され、従って外乱により時として生じる
短時間の変動の検出はは省略される。糸張力の測定から
得られた平均値は計算機構19内で所定の基準値とその
許容範囲の値と比較される。差が確認された場合、スピ
ンドル回転数の基準値は再調節され、スピンドル駆動1
8に与えられる。図1に示した実施例において適用した
方法はコップ14を形成する際に問題となる全ての巻取
り様式において適用可能である。最も簡単な形状の場
合、スピンドル回転数プログラムを使用しなくて済む。
しかし大抵の場合、制御プログラムによって予め定めら
れた基本回転数に回転数変化を重塁して制御を行うのが
有利である。
【0016】図1に示した実施例の場合、一つ或いは多
数の測定値記録装置20がゴデットローラ11とスレッ
ドガイド12との間の領域内でで無端フイラメント10
を捉える。変形された実施例の場合、これらの測定値記
録装置20は直接スレッドガイド12とトラベラ13間
の糸バルーン方向に指向されている。もちろん測定値記
録装置の他の配設構成も適用可能である。
【0017】図2には、構造が図1に示した実施例に相
当する延撚機の作業位置を図示した。スピンドル17は
スピンドル駆動機構18により制御駆動される。このス
ピンドル駆動機構には計算機構19が所属している。こ
の計算機構19内にはスピンドル回転数プログラムが記
憶されており、このスピンドル回転数プログラムはコッ
プビイルデングモーションの間作動し、この場合スピン
ドル回転数はコップ14の巻き直径が増大するに伴い低
減される。リングレール16には、増分値発生器或いは
絶対値発生器として形成されていて現下のリングレール
位置を測定する測定器23が所属している。リングレー
ルの測定された位置に相応して、スピンドル回転数の基
準値が計算機構19内において変更され、スピンドル駆
動機構18に与えられる。リングレール16の位置とリ
ングレール16の運動方向は増分的に、アナログ的に或
いは絶対的に確認される。確認された値はデジタル計算
機構19内で評価され、この計算機構は相応する基準値
をスピンドル駆動機構の回転数調節機構に与える。
【0018】ゴデットローラ11の様式の供給装置の代
わりに、他の供給装置、例えば無端フイラメントの巻戻
しが行われる供給ボビンを使用することも可能であるこ
とはもちろんである。
【0019】図3から図6には、コップ14の延撚機に
おいて形成される慣用のコップビルデイングモーション
を示した。ちろん、本発明が同様に適している他のコッ
プビルデイングモーションも可能である。図3にはパラ
レル巻き或いはフライヤ巻きを示した。これらの巻き
は、リングレール16がチエースHだけ移動することに
より行われる。このチエースの大きさは全時間Tにわた
ってコップ中央領域に対して対称的に上方へと、また下
方へと均一に短くなり、従って上方の斜面玉先きB2
下方の斜面玉尻りB2 が形成される。これらの領域の間
に中央の円筒形のてコップ部分が存在する。
【0020】図4にはクロス巻きを形成するためのリン
グレールの昇降運動の経過を概略示した。リングレール
のチエースHは全コップビイルデングモーションの間実
際に一定に留まっている。このチエースは下方の反転点
において開始され、次いで漸次水準が上昇し、従って同
様に上方の斜面玉先きB1 と下方の斜面玉尻りB2 が生
じる。この様式のコップビルデングモーションにあって
はリングレールは上方の斜面玉先きB1 領域内で運動し
ており、その際それぞれ糸層低減によって径の小さい巻
き斜面が形成される。この様式のコップビルデングモー
ションと異なる様式のコップビルデングモーションも可
能であり、この場合チエースの高さはコップビルデング
モーションの間変えられる。
【0021】図5にはいわゆるコンビネーション巻きの
形成を示した。このコップビルデングモーション様式に
あっては、リングレールの下方の反転点はコップビルデ
ングモーションの間上方へと移動し、従って下方の斜面
玉尻りB2 が形成される。リングレール16のチエース
Hはコップビイルデングモーションの間変化し、従って
リングレール6によって作業が行われる上方の斜面玉先
きB1 も生じる。
【0022】図6には複合巻きの原理を示した。このコ
ップビルデングモーション様式にあっては、リングレー
ルは全コップビイルデングモーションの間等しい値の昇
降運動を行い、しかもこの際上方の反転点と下方の反転
点は周期的に上方へと、そして再び下方へと移動し、従
って中央の、本質的に円筒形の部分を備えた上方の斜面
玉先きB1 と下方の斜面玉尻りB2 が形成される。リン
グレール16は下方の玉尻りB2 の領域においても運動
する。
【0023】図7から見られるように、スピンドル回転
数プログラムは基本回転数ngを設定しており、この基
本回転数はコップビイルデングモーションの当該時点の
間コップ14の巻き直径に依存している。この基本回転
数ngあって、スレッドガイド12とトラベラ13間で
形成されるバルーンの糸張力に対する影響は未だ考慮さ
れていない。この影響は、(許容公差の考慮の下)糸張
力を一定に維持するため上記の基本回転数ngを変える
ことにより図1と図2に示した装置によって考慮され
る。図7による構成の基本は図2に示した装置の使用で
ある。基本回転数ngを決定するスピンドル回転数プロ
グラムに加えて計算機構19内において変化値が曲線2
5の形で確認され、これに基づいて基本回転数ngはリ
ングレール16の高さ位置に相応して変えられ、従って
スピンドル回転数nsが制御される。一般に曲線25の
確認は以下のように、即ち、糸張力を一定に維持するた
めに、糸バルーンの軸方向の長さ、即ち供給装置(ゴデ
ットローラ11)とトラベラ13間の軸方向の間隔が低
減するに伴いスピンドル回転数nは増大され、反対の場
合は低減されるように行われる。図7に示すように、変
化値の曲線25は線状の経過を示していなければならな
い。この曲線は凹状の経過をとる曲線25′或いは凸状
の経過をとる曲線25″であることもある。これは一方
では無端フイラメントの材料に依存しており、他方では
特にリングレール16の昇降運動の様式と速度にも依存
している。特に、リングレール16の昇降運動にとって
特別な加速制御を行った際線の経過の相違が生じる。
【0024】図8に示したように、変化値曲線25はコ
ップビイルデングモーションの経過中に、即ち巻き直径
が増大し、基本回転数ngが低減するに伴い、平行な曲
線群を形成する。しかし、図9と図10に示したよう
に、コップビイルデングモーションの間平行な曲線群が
形成されないように変化を行うことも可能である。
【0025】巻きが全コップビイルデングモーションの
間に常に上方の斜面玉先きB1 或いは下方の斜面玉尻り
2 の領域内で行われる様式のコップビイルデングモー
ションにあっては、即ち図4、図5および図6に示した
巻き形態に相応する巻き形態の場合、上方の斜面玉先き
1 と下方の斜面玉尻りB2 の領域内において巻きは巻
き直径の低減をもって行われる。この場合両領域B1
2 において一定した糸張力を維持するために、本発明
によりこれらの領域内における巻取りの場合スピンドル
回転数はスピンドル回転数プログラムによって定められ
た基本回転数ngに比してその都度上昇される。この際
上方の斜面玉先きB1 の領域内においては下方の斜面玉
尻りB2 の領域内におけるよりも著しい回転数の増大が
必要である。何故ならここにおいては付加的に相応して
増大するか或いは低減する糸バルーンの影響が加わるか
らである。
【0026】両領域B1 とB2 において低減する巻き直
径の影響のみを考慮すればよい場合は、本発明の枠内に
全く入ることであるが、スピンドル回転数プログラムに
よって定められた基本回転数の経過をたどって図12に
示した曲線群がコップビルデングモーションの間中或い
は時間Tにわたって描かれる。スピンドル回転数プログ
ラムは両領域B1 とB2 間の中央の、円筒形のコップ1
4の領域に関して一定した基本回転数を定める。その
際、両領域B1 とB2 にあって同様に計算機構内に記憶
された修正プログラムを介してその都度、両領域B1
2 内への移動の際相応する回転数増大が行われるよう
に、そして上方或いは下方の反転点に達した後に中央の
領域のコップ14の巻き直径に相応する基本回転数ng
が再び達せられるまで、相応する回転数の低減が行われ
るように確認が行われる。
【0027】しかし、バルーンの軸方向の長さ(供給装
置11とトラベラ13間の間隔)を均衡するための、ま
た領域B1 とB2 にあって変わる巻き直径の影響を均衡
するための変化を行うのが有利である。スピンドル回転
数プログラムによって確認される基本回転数ngのこの
変化は図13と図14に示した。この場合これらの曲線
は付加的に計算機構内に記憶されており、この場合変化
値はリングレール16の高さ位置を検出する図3による
測定値発生器23が設けられている。図13は図7と図
11で説明した構成の重塁を示している。コップの中央
の円筒形の領域内において、そこの巻き直径に関するス
ピンドル回転数プログラムによって定まっている基本回
転数ngは糸バルーンの軸方向の長さに相応して変わ
る。上方の斜面玉先きB1 と下方の斜面玉尻りB2 の領
域内において、そこでこれらの領域におけるより小さい
巻き直径を考慮してスピンドル回転数が増大されること
により、付加的に変化が行われる。
【0028】図14に示すように、図13による曲線の
経過はただ二本の線状部分のみから合成された曲線によ
って近似される。所定の起用範囲値はそのままである。
更に、変化値に関する他の曲線形状を、例えば凹状に或
いは凸状に湾曲した形態で計算機構内に記憶させること
も可能である。既にまべたように、曲線形状は処理すべ
き材料、特にリングレール16の駆動様式に応じて、即
ちリングレールの速度の経過に応じて、例えば反転点の
手前における加速或いは全チエースにおける加速によっ
て定まる。
【0029】図15によるダイヤグラムには、スピンド
ル回転数nの経過がコップビイルデングモーションの間
中、即ち時間Tにわたって示されている。スピンドル回
転数プログラムは基本回転数ng1 ,ng2 ・・・gn
n を定め、これらの基本回転数により全時間にわたって
段階的に低減され、この際各段は例えば50min -1であ
る。この基本回転数ngは直接測定された糸張力或いは
リングレール16の高さ位置に依存してリングレール1
6の各チエースの間変化値Δnだけ変わる。もう一度述
べれば、この変化は極めて概略化されて示されている
が、実際にはチエースに依存した回転数経過は明白に直
線経過とは異なる。一定していないリングレールの速
度、例えば反転点の手前における加速および/または全
チエースにおける加速によってだけで既に相違が現れ
る。
【0030】図16に拡大図で示したようる、リングレ
ール16の高さ位置に依存したスピンドル回転数nsの
変化に加えて、スピンドル回転数変化が、上方の斜面玉
先きB1 と下方の斜面玉尻りB2 の両領域内において、
可能な限り糸張力を一定に維持するため、両変化処置の
組合わせによって行われる。図16から見られるよう
に、上方の斜面玉先きB1 の開始時を示している時点t
1 からスピンドル回転数は円筒形の領域におけるよりも
著しく増大される。リングレールの反転点を上方に示し
た時点t2 からスピンドル回転数は再び低減され、スピ
ンドル回転数は最後に時点t3 において上方の斜面玉先
きB1 の終端に達する。時点t4 から、即ち下方の斜面
玉尻りB2 の始端部から、スピンドル回転数はそれ以上
降下せず、幾分増大する。リングレールの下方の反転点
を示す時点t5 からスピンドル回転数は再び低減し、最
後に時点t6 において下方の斜面玉尻りB2 の終端部に
達し、スピンドル回転数は再び増大する。従って、両領
域BとB2 を考慮した変化は糸バルーンの軸方向の長さ
に関する考慮と重塁される。
【0031】
【発明の効果】上記したような本発明による方法および
装置により、糸張力を可能な限り一定に維持することに
より、可能な限り一定したかつ均一なコップビルデイン
グモーションが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】糸張力を検出する手段を備え、この手段により
得られた評価値に基づいてスピンドル回転数の修正が行
われる、延撚機の作業位置の概略図である。
【図2】リングレールの高さ位置を検出する手段を備
え、スピンドル回転数プログラムによって予め定められ
ているスピンドル回転数を修正するために、上記の手段
によって得られたリングレールの高さ位置の評価が行わ
れる、延撚機の作業位置の概略図である。
【図3】パラレル巻きを有するコップを形成するための
コップビルデイングモーションの間におけるリングレー
ルのチエースの経過を示したダイヤグラムである。
【図4】クロス巻きを有するコップを形成するためのコ
ップビルデイングモーションの間におけるリングレール
のチエースの経過を示したダイヤグラムである。
【図5】複合巻きを有するコップを形成するためのコッ
プビルデイングモーションの間におけるリングレールの
チエースの経過を示したダイヤグラムである。
【図6】スレッドガイドとリングレール間の間隔、即ち
スレッドガイドとリングレール間に形成されるいと糸バ
ルーンの軸方向の長さに依存したスピンドル回転数修正
の経過を示すダイヤグラムである。
【図7】スピンドル回転数プログラムに相応した糸引出
工程の間の図6に類似したダイヤグラムとその変化を示
す図である。
【図8】スピンドル回転数プログラムに相応した糸引出
工程の間の図7に類似したダイヤグラムとその変化を示
す図である。
【図9】スピンドル回転数プログラムに相応した糸引出
工程の間の図7に類似したダイヤグラムとその変化を示
す図である。
【図10】スピンドル回転数プログラムに相応した糸引
出工程の間の図7に類似したダイヤグラムとその変化を
示す図である。
【図11】形成されたコップの玉先きと玉尻りの領域内
における巻き形成の際の変化する糸バルーンに基づいて
糸張力を均衡するための修正を考慮していない場合のス
ピンドル回転数の修正を説明するダイヤグラムである。
【図12】糸引出し工程の間におけるスピンドル回転数
プログラムの進捗に伴った図11に類似したダイヤグラ
ムである。
【図13】糸バルーンの軸方向の長さの変化と玉先きと
玉尻りの領域内における巻きに基づいた糸張力の均衡の
ための重塁された修正値のダイヤグラムである。
【図14】糸バルーンの軸方向の長さの変化と玉先きと
玉尻りの領域内における巻きに基づいた糸張力の均衡の
ための重塁された修正値のダイヤグラムである。
【図15】糸バルーンの軸方向の長さによって誘因され
る糸張力の変動を均衡するためのリングレール昇降運動
間のスピンドル回転数プログラムによって定まっている
スピンドルの基本回転数修正を説明するためのダイヤグ
ラムである。
【図16】上方の斜面玉先きと下方の斜面玉尻りの領域
内における巻きに基づいたスピンドル回転数の修正が行
われる図15の拡大詳細図である。
【符号の説明】
10 無端フイラメント 11 ガレット 12 スレッドガイド 13 トラベラ 14 コップ 15 リング 16 リングレール 17 スピンドル 18 スピンドル駆動機構 19 調整制御機構(計算機構) 20 測定値記録器 21 測定値変換器 22 矢印 B1 上方の斜面玉先き B2 下方の斜面玉尻り ng 基本回転数

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノフイラメン或いはマルチフイラメン
    トの無端糸を供給するための一定速度で働く供給装置、
    昇降運動を行うリングレールを備えたリングトラベラ機
    構および回転数変更可能な駆動機構を備え、無端フイラ
    メントをコップに巻上げるスピンドルとを有し、多作業
    位置列において働く撚糸機のスピンドル回転数を変更す
    るための方法において、スピンドル回転数をリングレー
    ルの各昇降運動中に基本回転数を基準にして、この回転
    数が供給装置とリングトラベラ機構間の間隔の増大に伴
    って低減し、この間隔が減少するに伴って増大するよう
    に、変えることを特徴とする、撚糸機のスピンドル回転
    数を変更するための方法。
  2. 【請求項2】 スピンドル回転数を昇降運動の間糸層径
    の減少領域において、巻取り径が減少するに伴ってこの
    回転数が増大し、巻取り径が増大するに伴ってこの回転
    数が低減するように変えることを特徴とする、リングレ
    ールの昇降運動をスピンドルの糸層径の減少に伴って制
    御することによって行う請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 スピンドルの基本回転数をコップの中央
    の巻取り径の増大と伴に減少させることを特徴とする、
    請求項1或いは2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ボビンに供給される無端フイラメントの
    糸張力を少なくとも一つの作業位置において検出するこ
    と、および糸張力を一定に維持するためにスピンドル回
    転数制御を行うことを特徴とする請求項1から3までの
    いずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 糸張力を多数の作業位置において検出
    し、これらの糸張力からスピンドル回転数制御の基礎と
    なる平均値を形成することを特徴とする請求項4に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 リングレールの高さ位置を検出するこ
    と、およびこの高さ位置に依存して所定のスピンドル回
    転数基準値を制御することを特徴とする請求項1から3
    までのいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 モノフイラメン或いはマルチフイラメン
    トの無端フイラメントを供給するための一定速度で働く
    供給装置、昇降運動を行うリングレールを備えたリング
    トラベラ機構および回転数変更可能な駆動機構を備え、
    無端糸をコップに巻上げるスピンドルとを有し、多作業
    位置列において働く撚糸機のスピンドル回転数を変更す
    るための装置において、供給装置(11)とトラベラ
    (13)との間のリングレール(16)の昇降運動に伴
    って変わる間隔に依存して糸張力を直接的に或いは間接
    的に検出するために手段(20,23)が設けられてお
    り、この手段が評価装置(19)と接続されていて、こ
    の評価装置が修正信号を形成するためにスピンドル駆動
    制御機構(18)と接続されていることを特徴とする撚
    糸機のスピンドル回転数を変更するための装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの作業位置が糸張力を記
    録する測定値発生器(20)を備えていることを特徴と
    する請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 リングレール(16)に現時点のリング
    レールの位置を検出するための信号発生器(23)が所
    属していることを特徴とする請求項7に記載の装置。
JP4115004A 1991-05-09 1992-05-07 撚糸機のスピンドル回転数を変更するための方法および装置 Withdrawn JPH05230723A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4115186:0 1991-05-09
DE4115186A DE4115186A1 (de) 1991-05-09 1991-05-09 Verfahren und vorrichtung zum veraendern der drehzahl der spindeln einer zwirnmaschine

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05230723A true JPH05230723A (ja) 1993-09-07

Family

ID=6431329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4115004A Withdrawn JPH05230723A (ja) 1991-05-09 1992-05-07 撚糸機のスピンドル回転数を変更するための方法および装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0512257B1 (ja)
JP (1) JPH05230723A (ja)
DE (2) DE4115186A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003246552A (ja) * 2002-02-19 2003-09-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 乾式紡糸繊維の巻き取り方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19713959C2 (de) * 1997-04-04 1999-05-12 Zinser Textilmaschinen Gmbh Verfahren zum Herstellen verschiedener Wicklungsarten, insbesondere einer Flyer- oder Verbundwicklung

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1160343B (de) * 1959-09-12 1963-12-27 Marelli & C Spa Ercole Vorrichtung zum Veraendern der Drehzahl des Antriebsmotors einer Ringspinnmaschine
DE1273389B (de) * 1963-01-30 1968-07-18 Zinser Textilmaschinen Gmbh Streckzwirnmaschine
US3377793A (en) * 1965-01-04 1968-04-16 Tmm Research Ltd Ring spinning and twisting machine and process
CH433929A (fr) * 1966-04-14 1967-04-15 Mefina Sa Machine à coudre
DD255174A1 (de) * 1986-12-19 1988-03-23 Textima Veb K Schaltungsanordnung zum steuern und/oder regeln der spindeldrehzahl an ringspinn- oder ringzwirnmaschinen
EP0368608A1 (en) * 1988-11-08 1990-05-16 Hiroshi Yamaguchi Rotary ring spinning device provided with a ring motor and a method for controlling the spinning operation thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003246552A (ja) * 2002-02-19 2003-09-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 乾式紡糸繊維の巻き取り方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE4115186A1 (de) 1992-11-19
DE59204030D1 (de) 1995-11-23
DE4115186C2 (ja) 1993-04-08
EP0512257B1 (de) 1995-10-18
EP0512257A1 (de) 1992-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6196491B1 (en) Method and device for winding yarn onto a conical spool body
JP2011528756A (ja) 二重撚糸機またはケーブル撚り機のスピンドルを作動させる方法
US5048281A (en) Process and device for the adjustment of an air spinning device
EP0225660B1 (en) Method and system for spinning with a rotary balloon-checking device
US4138866A (en) Yarn delivery apparatus, especially for knitting machines
CN106567170A (zh) 纺织机以及控制装置
CN101657574A (zh) 自由端纺纱机
US6332312B1 (en) Method and device for spinning with a suppressed yarn balloon
JPH07292531A (ja) リング精紡機の精紡ジオメトリを最適化するための方法およびこの方法を実施するためのリング精紡機
US6487841B1 (en) Ring spinning frame with clamping device at the spindle
US3445999A (en) Method and apparatus for producing yarn packages with a variable speed spindle
JPH05230723A (ja) 撚糸機のスピンドル回転数を変更するための方法および装置
US5295287A (en) Method and installation for the on-line production of a ply of assemblies and the winding thereof on a beam
US6402080B1 (en) Arrangement and method for winding threads onto bobbins with random crosswinding
US4144702A (en) Open end spun slub yarn
US3488938A (en) Method and apparatus for winding yarn
JPS6315227B2 (ja)
US3443373A (en) Variable speed spinning frame
US4144703A (en) Open end spun slub yarn
JP2873260B2 (ja) リング精紡機又はリング撚糸機のスピンドル軸上に所定のループ角度で下方巻きを形成する方法と装置
CA1157326A (en) Device and process for spinning or twisting and winding yarn
US3973387A (en) Low delivery tension process for producing crimped yarn
US3589120A (en) Process for winding polyamide yarn packages with tapered end-portions
JPS60258073A (ja) 糸条処理機の巻取方法
JPH0835129A (ja) 延撚機においてコップを形成するための方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990803