JPH05229955A - 酸化防止剤 - Google Patents

酸化防止剤

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JPH05229955A
JPH05229955A JP4072213A JP7221392A JPH05229955A JP H05229955 A JPH05229955 A JP H05229955A JP 4072213 A JP4072213 A JP 4072213A JP 7221392 A JP7221392 A JP 7221392A JP H05229955 A JPH05229955 A JP H05229955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antioxidant
cosmetic
root
skin
sophora flavescens
Prior art date
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Pending
Application number
JP4072213A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Koizumi
義夫 小泉
Kenji Shimomura
健次 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 苦参の溶媒抽出物を有効成分とする酸化防止
剤。 【効果】 強い酸化防止作用があり、天然物であって、
他の目的の内用医薬品として永年使用され、人体に対す
る安全性が確認されている。又化粧料として使用して、
肌荒れ予防や、肌のつやを良好にする効果も認められ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然植物成分を成分とす
る酸化防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】苦参は双子歯植物網、離弁花亜網、ばら
目、まめ科クララ属の学名ソフォラフラベセンス アイ
トン(Sophora Flavescens Aiton)、和名はクララ又は
マトリグサ、クサエンジュとも呼ばれる植物の根であ
る。この植物は、本州、四国、九州および朝鮮半島、中
国、モンゴル、アムール、ウスリーに分布し、山野に普
通に見られる多年草で草丈80〜150cmである。苦参
は「神農本草経」の中品に収載されており、古くより医
薬品として利用されてきた。用途としては、苦味健胃、
解熱、利尿薬として、また血痢腸紅、黄疸、疳疾、小便
不利、疥癬等に応用する。
【0003】現在、主として利用されている酸化防止剤
としては、ブチルヒドロキシアンソニール(BHA)、
ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ビタミンEやそ
の誘導体がある。BHAやBHTは合成品である。現在
一般的な常識として、合成品の使用に関して長期間の使
用による安全性の保証がないとして厳しい非難があり、
実際の法規制でも使用が甚だしく規制されつつある。ま
た、ビタミンEやその誘導体は酸化防止作用が弱く、天
然物で強い酸化防止作用のある物質が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
物で、強い酸化防止作用があり、且つ人体に安全である
ことが既に立証されており、また酸化防止作用以外の効
果も発揮するような酸化防止剤を提供することである。
これらの作用は、製剤中のみならず皮膚に塗布した後
も、その効果を発揮することはいうまでもないので、皮
脂の酸化防止も勿論効果として期待する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため、植物、動物、食品等の天然物質よりスク
リーニングして調べた結果、苦参が優れた酸化防止効果
を有することを見い出して、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は苦参の溶媒抽出物を有効
成分とする酸化防止剤である。
【0007】苦参は国内で自生しており、その入手は容
易であり、且つ医薬品原料として市販されている。植物
から抽出する場合は7〜9月に根を掘り上げ、水洗し
て、日干しにした後、ひげ根を除き外皮をけずり落した
ものを用いる。これを親水性有機溶媒で抽出するが、一
般的にはエタノールさらにはメタノール、ブタノール、
アセトンまたはこれらの混合溶媒を用いるが、それの一
部を水に置き換えることも可能である。また1,3ブチ
レングリコール、グリセリン等の多価アルコールを用い
ることも出来る。
【0008】本発明の酸化防止剤はまた、他の酸化防止
剤との併用もまた可能でビタミンEや、本出願人による
特願平2−138457号のコンキオリン加水分解物
や、特開平3−217484号のカシューナッツよりの
抽出物との併用もできる。酸化防止剤として配合する対
象物としては特に限定はなく、特に化粧料などは、塗布
後の酸化防止効果もあるので有効である。また、化粧料
の剤形については特に限定はなく、クリーム、ローショ
ン、パック等に配合することが可能である。
【0009】
【実施例】以下に実施例によって、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明は、この実施例に限定されるもの
でないことは勿論である。本実施例で使用した苦参の溶
媒抽出物の製造例を次に示す。
【0010】(製造例1)苦参10gにエタノール20
0mlを加えて5日間放置した。これをNo5C濾紙でロ
過し、この抽出液を凍結乾燥した。
【0011】(製造例2)苦参10gに50%エタノー
ル水溶液200mlを加えて5日間放置した。これをNo
5C濾紙でロ過し、この抽出液を凍結乾燥した。
【0012】 (実施例1)ローション オリーブ油 0.5 製造例1の苦参のエタノール抽出物 0.5 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 10.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 精製水 80.0
【0013】 (実施例2)クリーム A スクワラン 20.0 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 製造例2の苦参の50%エタノール抽出物 1.0 B 精製水 47.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにAを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ30
℃まで冷却した。
【0014】(抗酸化試験)以下の試験液をネジキャッ
プ付50ml試験管に作成した。 検体 5mg 1%リノール酸エタノール溶液 10ml 0.1M,pH7.0リン酸緩衝液 10ml 精製水 5ml これを40℃の恒温槽に遮光して放置する。これを恒温
槽に入れる前、4日後、8日後、12日後、17日後に
以下の測定をした。試験液0.125ml、75%エタノ
ール12.125ml、30%チオシアン酸アンモニウム
0.125mlを加えて撹拌し3分間放置後、0.02N
塩化第一鉄3.5%HC1水溶液0.125mlを加えて
撹拌し3分間放置後波長500nmで吸光度を測定し
た。セル長10mm、対照セルは試験液を水に置き換えた
もの。(同一検体を3回測定し、平均した) 測定結果を、比較例のビタミンE及びBHTの測定結果
と共に表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】(パネルテスト)女性9名に1月間実施例
と比較例を左右の顔面を用いて連用してもらった。実施
例と比較例ともにローション、クリームを併用した。比
較例は実施例より製造例を除いたものである。結果を表
2に示す。 1=比較例の方がよい 4=実施例の方
がややよい 2=比較例の方がややよい 5=実施例の方
がよい 3=差がない。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】本発明の苦参溶媒抽出物は、強い酸化防
止作用があり、又天然物であって、他の目的の医薬品
(内用)として永年にわたって使用され、人体に対する
安全性が確認されている。この抗酸化作用以外にも、化
粧料として使用した場合に肌荒れ予防や肌のつやを良好
にする効果もある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苦参の溶媒抽出物を有効成分とする酸化
    防止剤。
JP4072213A 1992-02-24 1992-02-24 酸化防止剤 Pending JPH05229955A (ja)

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JP4072213A JPH05229955A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 酸化防止剤

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020050009A (ko) * 2000-12-20 2002-06-26 성재갑 피부 가려움 완화 및 억제 세정제 조성물
EP1454620A3 (en) * 2003-03-06 2005-04-13 Kao Corporation Skin aging-preventing or improving agent
JP2010519292A (ja) * 2007-02-21 2010-06-03 バイオスペクトラム アイエヌシー マトリンまたはオキシマトリンを含む皮膚状態改善用組成物

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