JPH05229318A - 空気入り安全ラジアルタイヤ - Google Patents
空気入り安全ラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH05229318A JPH05229318A JP4035035A JP3503592A JPH05229318A JP H05229318 A JPH05229318 A JP H05229318A JP 4035035 A JP4035035 A JP 4035035A JP 3503592 A JP3503592 A JP 3503592A JP H05229318 A JPH05229318 A JP H05229318A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- rubber
- side rubber
- carcass
- pneumatic safety
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超高速用の空気入り安全ラジアルタイヤは、
パンク走行(ランフラット)が可能であるがこのような
使用を経たときには、外観上の損傷はなくとも、単純な
修理を施し再使用すると重大事故(バースト、CBU)を起
し兼ねない。このような危険を回避するためパンク走行
の履歴が外観的に極くたやすく視認できるようにしたこ
の種のタイヤを与えることが目的である。 【構成】 サイドウォールのパンク走行に際してのみ接
地を生じる部分に耐摩耗性の異なる2種のサイドゴムを
配置して、パンク走行中に生じる段差模様の発生有無に
よりパンク走行履歴の目視判定を容易にした。
パンク走行(ランフラット)が可能であるがこのような
使用を経たときには、外観上の損傷はなくとも、単純な
修理を施し再使用すると重大事故(バースト、CBU)を起
し兼ねない。このような危険を回避するためパンク走行
の履歴が外観的に極くたやすく視認できるようにしたこ
の種のタイヤを与えることが目的である。 【構成】 サイドウォールのパンク走行に際してのみ接
地を生じる部分に耐摩耗性の異なる2種のサイドゴムを
配置して、パンク走行中に生じる段差模様の発生有無に
よりパンク走行履歴の目視判定を容易にした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気入り安全ラジアル
タイヤとくに偏平率55%以下で速度レンジVR以上の空気
入り安全ラジアルタイヤに関して、そのパンク状態にお
ける走行後の再使用を、危険防止上禁忌するために、そ
のタイヤがパンク走行したかどうかを一目で判別できる
この種タイヤを新規に提案しようとするものである。
タイヤとくに偏平率55%以下で速度レンジVR以上の空気
入り安全ラジアルタイヤに関して、そのパンク状態にお
ける走行後の再使用を、危険防止上禁忌するために、そ
のタイヤがパンク走行したかどうかを一目で判別できる
この種タイヤを新規に提案しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】パンク状態での走行を経たか否かのタイ
ヤの使用経歴の積極的な判別手段に関する文献は見当た
らない。
ヤの使用経歴の積極的な判別手段に関する文献は見当た
らない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気入り安全タ
イヤにあっては、パンク状態で走行してもそれによって
著しく外観が損ねられたような損傷を受けていない限り
においてそのまま修理を加え内圧の充てんを行って再使
用される可能性があり、このとき、パンク走行の履歴を
外観より容易に判別することはできない。
イヤにあっては、パンク状態で走行してもそれによって
著しく外観が損ねられたような損傷を受けていない限り
においてそのまま修理を加え内圧の充てんを行って再使
用される可能性があり、このとき、パンク走行の履歴を
外観より容易に判別することはできない。
【0004】ところが外観上問題はなくてもパンク走行
により、カーカス、ベルト、ビード部あるいはランフラ
ット補強ゴム部などが疲労して本来の強度を失った状態
で修理により再使用されると、バーストやCBU などの危
険を惹起する原因となりうる、という問題があった。こ
の発明の目的はその空気入り安全タイヤのパンク走行の
履歴の有無を、外観的に一目で判別できる空気入り安全
ラジアルタイヤを提供することにある。
により、カーカス、ベルト、ビード部あるいはランフラ
ット補強ゴム部などが疲労して本来の強度を失った状態
で修理により再使用されると、バーストやCBU などの危
険を惹起する原因となりうる、という問題があった。こ
の発明の目的はその空気入り安全タイヤのパンク走行の
履歴の有無を、外観的に一目で判別できる空気入り安全
ラジアルタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明はトレッドクラ
ウン部と1対のサイドウォール部とビード部を有し、タ
イヤ周方向に対し実質上90°で配列されたコードよりな
る少なくとも1プライのカーカスと該カーカスの半径方
向外方のクラウン区域にタイヤ周方向に対して比較的小
さな角度で互いに交差するコードの少なくとも2層より
なるベルトととを有しサイドウォール部の実質上の全区
域のタイヤ内面には実質的に三日月形状を呈するゴム補
強層を備えて成る空気入り安全ラジアルタイヤにおい
て、 該タイヤがパンク状態において接地を生じるサイ
ドウォール部のサイドゴムにつき、耐摩耗性の異なる2
種のゴムを、半径方向外方に向って上下2段に配設した
ことを特徴とする空気入り安全ラジアルタイヤである。
すなわちこの発明では、通常の内圧充てんによる使用で
は接地せずして、パンク走行状態になってはじめて接地
することとなるサイドウォール部のサイドゴムとして耐
摩耗性の異なる2種のゴムをサイドウォール部の半径方
向外方に向って上下2段に配置することにより該当部分
がパンク走行時の接地により摩耗する際その度合にちが
いを生じ境界部分で段付きに摩耗するようにするのであ
る。
ウン部と1対のサイドウォール部とビード部を有し、タ
イヤ周方向に対し実質上90°で配列されたコードよりな
る少なくとも1プライのカーカスと該カーカスの半径方
向外方のクラウン区域にタイヤ周方向に対して比較的小
さな角度で互いに交差するコードの少なくとも2層より
なるベルトととを有しサイドウォール部の実質上の全区
域のタイヤ内面には実質的に三日月形状を呈するゴム補
強層を備えて成る空気入り安全ラジアルタイヤにおい
て、 該タイヤがパンク状態において接地を生じるサイ
ドウォール部のサイドゴムにつき、耐摩耗性の異なる2
種のゴムを、半径方向外方に向って上下2段に配設した
ことを特徴とする空気入り安全ラジアルタイヤである。
すなわちこの発明では、通常の内圧充てんによる使用で
は接地せずして、パンク走行状態になってはじめて接地
することとなるサイドウォール部のサイドゴムとして耐
摩耗性の異なる2種のゴムをサイドウォール部の半径方
向外方に向って上下2段に配置することにより該当部分
がパンク走行時の接地により摩耗する際その度合にちが
いを生じ境界部分で段付きに摩耗するようにするのであ
る。
【0006】
【作用】パンク状態での走行を経ることによりサイドウ
ォール部のサイドゴムに段付き状の摩耗が現われる。従
って一目でパンク走行を行ったことがわかり、単なる内
圧充てんや修理による再使用禁忌のための警告とするの
である。なおこのような警告が必要なのは、偏平率55%
以下で速度レンジVR以上の空気入り安全ラジアルタイヤ
のように著しく高速下の使用状態での安全な走行がとく
に重要であり、この種のタイヤにおける適用を不可欠と
するものである。
ォール部のサイドゴムに段付き状の摩耗が現われる。従
って一目でパンク走行を行ったことがわかり、単なる内
圧充てんや修理による再使用禁忌のための警告とするの
である。なおこのような警告が必要なのは、偏平率55%
以下で速度レンジVR以上の空気入り安全ラジアルタイヤ
のように著しく高速下の使用状態での安全な走行がとく
に重要であり、この種のタイヤにおける適用を不可欠と
するものである。
【0007】
【実施例】図1はこの発明に従う実施例を示すタイヤ幅
方向左方の部分断面図であり、偏平率55%以下で速度レ
ンジがVR以上のこの空気入りラジアルタイヤは2プライ
のカーカス1、この例で4層よりなるベルト2、ベルト
補強層3、そして三日月形状のゴム補強層4をそなえて
いる。
方向左方の部分断面図であり、偏平率55%以下で速度レ
ンジがVR以上のこの空気入りラジアルタイヤは2プライ
のカーカス1、この例で4層よりなるベルト2、ベルト
補強層3、そして三日月形状のゴム補強層4をそなえて
いる。
【0008】図中6はトレッドクラウン部、7はサイド
ウォール部、8はビード部であり、2プライのカーカス
1はレーヨンからなるコードをタイヤ周方向に対して90
°配列また、ベルト2はスチールからなるコードをタイ
ヤ周方向に対し27°で第1層と第2層との交差配列をな
し、ベルト補強層3はナイロンのような有機繊維コード
をタイヤ周方向に実質上平行な配置でベルト2のまわり
を取囲む配列とし、さらにゴム補強層4はサイドウォー
ル部7の実質上の全区域のタイヤ内面に配置し、慣例に
従ってサイドウォール部7のフレックスゾーン附近での
最大肉厚から上下に厚みを減少させた概括的に三日月状
の断面形状を有する。
ウォール部、8はビード部であり、2プライのカーカス
1はレーヨンからなるコードをタイヤ周方向に対して90
°配列また、ベルト2はスチールからなるコードをタイ
ヤ周方向に対し27°で第1層と第2層との交差配列をな
し、ベルト補強層3はナイロンのような有機繊維コード
をタイヤ周方向に実質上平行な配置でベルト2のまわり
を取囲む配列とし、さらにゴム補強層4はサイドウォー
ル部7の実質上の全区域のタイヤ内面に配置し、慣例に
従ってサイドウォール部7のフレックスゾーン附近での
最大肉厚から上下に厚みを減少させた概括的に三日月状
の断面形状を有する。
【0009】本発明では上下2段に配置したサイドゴム
9,10をその境界11がパンク状態で接地する最下端12と
バットレス溝下端13にはさまれた図中A部の中心とし、
その上方のサイドゴム10として、下方のサイドゴム9よ
り耐摩耗性の良いゴムを配置する。
9,10をその境界11がパンク状態で接地する最下端12と
バットレス溝下端13にはさまれた図中A部の中心とし、
その上方のサイドゴム10として、下方のサイドゴム9よ
り耐摩耗性の良いゴムを配置する。
【0010】図1に従い、偏平率40%で速度レンジVRの
試作タイヤを用意し、実車に装着してパンク状態にし、
時速80 Km/h にてスラローム走行を行ったところ3Km走
行した所で既に該当部に段付き摩耗が見られ、パンク走
行の履歴を現わした。
試作タイヤを用意し、実車に装着してパンク状態にし、
時速80 Km/h にてスラローム走行を行ったところ3Km走
行した所で既に該当部に段付き摩耗が見られ、パンク走
行の履歴を現わした。
【0011】
【発明の効果】この発明によればサイドウォール部に耐
摩耗性の異なるサイドゴム9,10を配置したのでパンク
状態における走行をしたか否かは両サイドゴム、9,10
の境界における段差摩耗の発生有無により容易に判別さ
れ得るので、パンク走行を経たタイヤの修復使用が禁忌
される空気入り安全ラジアルタイヤとくに高速仕様のも
のについての使用上の安全管理に有用である。
摩耗性の異なるサイドゴム9,10を配置したのでパンク
状態における走行をしたか否かは両サイドゴム、9,10
の境界における段差摩耗の発生有無により容易に判別さ
れ得るので、パンク走行を経たタイヤの修復使用が禁忌
される空気入り安全ラジアルタイヤとくに高速仕様のも
のについての使用上の安全管理に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明のタイヤの実施例を示す断面図
である。
である。
1 カーカス 2 ベルト 3 ベルト補強層 4 ゴム補強層 6 トレッドクラウン部 7 サイドウォール部 8 ビード部 9,10 サイドゴム 11 境界
Claims (1)
- 【請求項1】 トレッドクラウン部と1対のサイドウォ
ール部とビード部を有し、 タイヤ周方向に対し実質上90°で配列されたコードより
なる少なくとも1プライのカーカスと該カーカスの半径
方向外方のクラウン区域にタイヤ周方向に対して比較的
小さな角度で互いに交差するコードの少なくとも2層よ
りなるベルトととを有しサイドウォール部の実質上の全
区域のタイヤ内面には実質的に三日月形状を呈するゴム
補強層を備えて成る空気入り安全ラジアルタイヤにおい
て、 該タイヤがパンク状態において接地を生じるサイドウォ
ール部のサイドゴムにつき、耐摩耗性の異なる2種のゴ
ムを、半径方向外方に向って上下2段に配設したことを
特徴とする空気入り安全ラジアルタイヤ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4035035A JPH05229318A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 空気入り安全ラジアルタイヤ |
EP93301192A EP0557091A1 (en) | 1992-02-21 | 1993-02-18 | Pneumatic safety radial tires |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4035035A JPH05229318A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 空気入り安全ラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05229318A true JPH05229318A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12430803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4035035A Pending JPH05229318A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 空気入り安全ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05229318A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327378A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Toyota Motor Corp | ランフラットタイヤ |
JP2013071672A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りランフラットタイヤ |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP4035035A patent/JPH05229318A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327378A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Toyota Motor Corp | ランフラットタイヤ |
JP2013071672A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りランフラットタイヤ |
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