JPH05228468A - 再生手段付き浄水器 - Google Patents

再生手段付き浄水器

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JPH05228468A
JPH05228468A JP952292A JP952292A JPH05228468A JP H05228468 A JPH05228468 A JP H05228468A JP 952292 A JP952292 A JP 952292A JP 952292 A JP952292 A JP 952292A JP H05228468 A JPH05228468 A JP H05228468A
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JP
Japan
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water
anode
activated carbon
cathode
active carbon
Prior art date
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Pending
Application number
JP952292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Karizume
慶文 狩集
Yasuhiro Saihara
康弘 才原
Teruyuki Omochi
輝行 尾持
Atsuko Kishimoto
篤子 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Publication of JPH05228468A publication Critical patent/JPH05228468A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適切かつ十分な活性炭の再生が簡単に行える
浄水器を提供する。 【構成】 水の入口4と出口5を備えるとともに内部で
陽極11が設けられた陽極室7と陰極12が設けられた
陰極室8とが電解隔膜9を間にして隣接しており、前記
陽極室には活性炭が充填されていて、前記入口を通って
前記陽極室に導入された水が前記活性炭の充填部15を
通る間に浄化されて前記出口より出るようになっている
とともに、前記陽極と陰極間の通電に伴う電解作用によ
り前記活性炭の再生が行えるようになっている再生手段
付き浄水器1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、活性炭の浄化機能を
利用して水の浄化を行うとともに活性炭の再生する手段
を備えた再生手段付きの浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、湖沼、貯水池などの富栄養化、汚
濁など水質環境の悪化が問題となっており、これを原水
とする上水道も悪化している。例えば、植物プランクト
ンにより生成されるカビ臭物質(ジオスミン、2−メチ
ルイソボルネオール)、発癌物質であるトリハロメタン
等が有害有機物質として非常に問題視されている。
【0003】このような有害有機物質を取り除き、おい
しい水を得るため、従来より活性炭を使用した浄水器が
用いられている。浄水器は蛇口に取り付け通水するだけ
で簡単に有害有機物質を除去することができる。しかし
ながら、従来の浄水器は寿命が短く、1〜2ケ月で交換
しなければならないので不便である。
【0004】一方、吸着能の落ちた活性炭を再生し、活
性炭を有効利用する技術が知られており、これを適用す
ることが考えられる。最もよく行われているのが加熱再
生法である。800〜1000℃の温度で再生を行うの
が良いのであるが、コスト面や活性炭の消耗を伴うこと
から、低温熱処理法が提案されている(特開昭63-31514
6 号公報) 。しかしながら、浄水器の場合、低温熱処理
であっても加熱のための炉が必要であり、一々、浄水器
から活性炭を取り出し炉に入れて再生しなければなら
ず、手間がかかり過ぎて実用性は低い。
【0005】活性炭中に一対の電極を挿入して通電に伴
う電解作用で活性炭を再生する方法も提案されている
(特開昭58-159888 号公報、特開昭55-34110号公報、特
開昭56-124488 号公報)。しかしながら、これらの方法
も、過酸化水素を添加したり、食塩などの電解質を添加
したり、適切な再生効果が期待し難かったりなどのため
浄水器に適した方法ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑み、適切かつ十分な活性炭の再生が簡単に行える浄
水器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明の浄水器では、水の入口と出口を備えると
ともに内部で陽極が設けられた陽極室と陰極が設けられ
た陰極室とが電解隔膜を間にして隣接しており、前記陽
極室には活性炭が充填されていて、前記入口を通って前
記陽極室に導入された水が前記活性炭の充填部を通る間
に浄化されて前記出口より出るようになっているととも
に、前記陽極と陰極間の通電に伴う電解作用により前記
活性炭の再生が行えるように構成されている。
【0008】この発明の浄水器で使われる活性炭は従来
の浄水器で使用されているものと同じものが使える。陽
極や陰極の材料としては、特定の材料に限定されない
が、水を電解して水素ガスや酸素ガスを発生し難く、電
解によって水へ溶出しない組み合わせが好ましい。例え
ば、陽極としては、酸素過電圧が大きいものがよく、P
t、炭素、ガラス状カーボン、陰極としてはガラス状カ
ーボン、ステンレス鋼、ニッケル鋼が用いられる。
【0009】また、電解隔膜の素材としては、特定の素
材に限定されないが、電気化学抵抗が小さく、かつ電解
生成物が対極へ拡散、対流しないような適当な有孔度を
持つものが選ばれる。素焼きで作られた磁製隔膜、グラ
スフィルター、イオン交換樹脂膜などが挙げられる。ま
た、活性炭の充填部を挟むようにして陽極が直に接触す
るようにして設けられている場合は、再生効果がより高
く好ましい。
【0010】そして、陽極と陰極間の通電のための電源
手段を備えている。例えば、定電流電源を備えている。
陽極と陰極間の通電条件は、特に限定されないが、10
0V以下の電圧、10-4〜103 A/m2 の範囲の電流
密度で行うことが好ましい。そして、浄水器、特に飲料
水の浄化に使われる場合、衛生的であることも肝要であ
る。浄水器の活性炭に雑菌が付着すると衛生面で好まし
くないのであるが、この発明の浄水器の場合、非通水状
態での陽極・陰極間の通電により活性炭に付着した雑菌
を簡単に殺し(殺菌し)て常に好ましい衛生状態に保っ
ておくことができる。通電条件は再生の場合と同様でよ
く、特に限定されない。
【0011】この発明の浄水器の浄化対象となる水とし
ては、上水道水の他、井戸水なども挙げられる。
【0012】
【作用】この発明の浄水器は、通常の浄化運転において
は、入口から陽極室に導入された水が活性炭の充填部を
通る間に浄化されて出口より出てゆくだけである。陽極
と陰極間の通電は停止しておく。この発明の浄水器は、
活性炭の再生運転においては、陽極室および陰極室内に
は水が導入されており、陽極と陰極間の通電が実行され
る。通電に伴い陽極と陰極では下記の反応による酸素と
水素が発生する。
【0013】 陽極反応 2H2 O→4H+ +O2 +4e 陰極反応 4H+ +4e→2H2 しかし、電極表面では、上記反応以外に多くの素反応が
起こっており、色々な活性化学種が生成される。具体的
には、例えば、陽極表面ではH+ 、O2 、O3、H2
2 、OHラジカルなどが発生し、陰極表面ではOH-
2 、HO2 -などが発生し、スーパーオキシドアニオ
ンが両極で発生する。これらの活性化学種は有害有機物
質に対する酸化分解能力が高い。そして、この発明の浄
水器では陽極と陰極は電解隔膜で隔てられて分離されて
おり、発生した化学活性種が消滅し難くなっている。
【0014】このように多量に発生する消滅し難い活性
化学種により活性炭に吸着された有害有機物は迅速に酸
化分解され活性炭再生が速やかに進行する。食塩等の化
学物質の添加を必要とせず、通電だけで速やかに活性炭
を十分に再生させられるのである。陽極が活性炭素に接
触している場合は、活性炭表面でも電解作用が起こり活
性化学種が発生していて、活性炭に吸着した有害有機物
質と接触し易く、再生がより速やかに進行するようにな
るため好ましい。
【0015】活性炭に付着した雑菌を殺し殺菌する場合
も、陽極・陰極間の通電によるのであるが、殺菌用の通
電の場合は非通水状態で行うことができる。非通水状態
での通電は普通は活性炭の過熱を招く心配があるが、こ
の発明の浄水器の場合、通電は電解隔膜を介してなされ
る構成であるため、通電で活性炭が過熱状態となる心配
が全くない。非通水時、殺菌のための通電を常時あるい
は適当な時間間隔で行うようにしても何ら問題ないので
ある。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。この発
明は下記の実施例に限らないことは言うまでもない。 −実施例− 図1は実施例の再生手段付き浄水器の内部構成をあらわ
し、図2は、この浄水器の全体構成をあらわす。
【0017】浄水器1は、再生運転時には電解槽となる
円筒状の容器(容量300cc)2を備えている。この
容器2は水の入口4と出口5が設けられているととも
に、内部では円筒状の陽極室7と円筒状の陰極室8が素
焼き製の円筒状電解隔膜(直径3cm、厚み3mm)9
を間にして隣接している。つまり、容器2は陽極室7の
外側に陰極室8を嵌め込んだ2重筒状構成なのである。
【0018】陽極室7には陽極11,11が、陰極室8
には陰極12がそれぞれ設けられている。陽極11と陰
極12には通電のための定電流電源20が接続されてい
る。陽極室7と陰極室8は完全に分離されていて電解隔
膜9を通してのみ電流が流れるようになっている。水の
入口4と出口5は陽極室7に通じている。一方、陰極室
8には別に水の入口21と出口22が設けられていて、
水が導入できる。
【0019】陽極室7は、浄化運転時の水の通路になっ
ており、活性炭充填部15が設けられている(充填量3
0g)。二つの陽極11、11は水の入口4側と出口5
側に分かれて設置されており、その間に活性炭充填部1
5が陽極11と直に接触した状態で配置されている。し
たがって、水は陽極11、11を通過して流れることに
なる。そのため、陽極11が通水可能なように多孔性と
なっている。
【0020】この実施例の場合、陽極11はガラス質カ
ーボンの発泡体(網目状のガラス質炭素)で出来てい
る。このガラス質カーボンの発泡体は空隙率が97%、
表面積が500m2 /gのものであり、陽極11ひとつ
当たり1.8g、計3.6gの量が使われている。さら
に、陽極11に集電体17が接触しているが、水は集電
体17も通過して流れるため、集電体17には通水可能
なように網状の白金体を使っている。
【0021】一方、陰極12はステンレス板が用いられ
ており、電解隔膜9に密着するようにして配置されてい
る。浄化運転時は、水は、入口4−集電体17−陽極1
1−活性炭充填部15−陽極11−集電体17−出口5
という経路で流れ、活性炭充填部15を通る間に浄化さ
れ、出口5から出てゆく。勿論、浄化運転時は、陽極1
1と陰極12間の通電は停止している。
【0022】再生運転時は、水の入口4、21から陽極
室7および陰極室8に注水し、定電流電源20により陽
極11と陰極12間を通電するだけである。実施例の場
合、20V、100mA、2時間の通電で活性炭の再生
がなされた。活性炭に吸着した有害有機物質は陽極室7
内の活性化学種で酸化分解され出口5より排出されてし
まうのである。
【0023】つづいて、上記実施例の浄水器における非
通水状態での殺菌運転の説明を行う。殺菌運転に先立っ
て、雑菌を200個/ミリリットル含む水を10分間流
し、活性炭に雑菌を付着させた。そして、下記の如く、
非通水状態での通電による殺菌運転を条件を変えて行
い、その殺菌効果を調べた。
【0024】殺菌運転:通電条件は、100V,70
mAで通電時間を30分とした。通電後、無菌水(蒸留
水を120℃,20分間オートクレーブしたもの)を流
し、10ミリリットルをサンプリングした。サンプリン
グは無菌水通水直後と、1分後、2分後に行った。そし
て、サンプリングした水から100マイクロリットルを
取り、これを一般生菌用標準培地(日水製薬社製)に塗
沫し、37℃で48時間培地し、菌数を測定した。測定
結果は、以下の通りであった。
【0025】通水直後: 30個/ミリリットル 1分後: 20個/ミリリットル 2分後: 未検出(N.D) 殺菌運転:通電時間を60分とした他は、運転と同
様に行った。測定結果は、以下の通りであった。
【0026】通水直後: 未検出(N.D) 1分後: 未検出(N.D) 2分後: 未検出(N.D) 殺菌運転:通電条件を、12V,10mAで通電時間
60分にした他は、運転と同様に行った。測定結果
は、以下の通りであった。
【0027】通水直後: 40個/ミリリットル 1分後: 未検出(N.D) 2分後: 未検出(N.D) 殺菌運転:通電時間を120分とした他は、運転と
同様に行った。測定結果は、以下の通りであった。
【0028】通水直後: 未検出(N.D) 1分後: 未検出(N.D) 2分後: 未検出(N.D) なお、雑菌付着処理後、30分間放置してから、殺菌運
転せずに、上と同様に、サンプリングおよび菌数の測定
を行ったところ、測定結果は以下のとおりであった。
【0029】通水直後: 190個/ミリリットル 1分後: 180個/ミリリットル 2分後: 180個/ミリリットル 上の測定結果から、この発明の浄水器では、通電による
殺菌運転で活性炭に付着した雑菌を十分に殺せることが
よく分かる。
【0030】
【発明の効果】この発明の浄水器は、食塩等の化学物質
の添加をせずとも、陽極と陰極間の通電のみで活性炭に
吸着された有害有機物を迅速に酸化分解させて活性炭を
迅速かつ十分に再生させられ、しかも、活性炭の取り出
し操作は不要であるため、適切かつ十分な活性炭再生が
簡単に行え、さらに、陽極と陰極間の電解隔膜の存在は
活性炭の過熱を伴うことなく非通水状態での殺菌通電を
可能とするため衛生的でもあり、非常に実用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の再生手段付き浄水器の内部構成をあら
わす説明図である。
【図2】実施例の再生手段付き浄水器の全体構成をあら
わす説明図である。
【符号の説明】
1 浄水器 4 水の入口 5 水の出口 7 陽極室 8 陰極室 9 電解隔膜 11 陽極 12 陰極 15 活性炭充填部 20 定電流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 篤子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水の入口と出口を備えるとともに内部で
    陽極が設けられた陽極室と陰極が設けられた陰極室とが
    電解隔膜を間にして隣接しており、前記陽極室には活性
    炭が充填されていて、前記入口を通って前記陽極室に導
    入された水が前記活性炭の充填部を通る間に浄化されて
    前記出口より出るようになっているとともに、前記陽極
    と陰極間の通電に伴う電解作用により前記活性炭の再生
    が行えるようになっている再生手段付き浄水器。
  2. 【請求項2】 活性炭の充填部を挟むようにして陽極が
    設けられている請求項1記載の再生手段付き浄水器。
JP952292A 1991-12-24 1992-01-22 再生手段付き浄水器 Pending JPH05228468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP952292A JPH05228468A (ja) 1991-12-24 1992-01-22 再生手段付き浄水器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34093991 1991-12-24
JP3-340939 1991-12-24
JP952292A JPH05228468A (ja) 1991-12-24 1992-01-22 再生手段付き浄水器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05228468A true JPH05228468A (ja) 1993-09-07

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ID=26344269

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JP952292A Pending JPH05228468A (ja) 1991-12-24 1992-01-22 再生手段付き浄水器

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JP (1) JPH05228468A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2495701A (en) * 2011-10-11 2013-04-24 Arvia Technology Ltd Treating liquid with adsorbent
KR101299735B1 (ko) * 2011-05-31 2013-08-28 주식회사 한화건설 Cdi를 이용한 상수처리방법 및 이의 장치

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