JPH05228221A - 温熱治療装置 - Google Patents

温熱治療装置

Info

Publication number
JPH05228221A
JPH05228221A JP3923792A JP3923792A JPH05228221A JP H05228221 A JPH05228221 A JP H05228221A JP 3923792 A JP3923792 A JP 3923792A JP 3923792 A JP3923792 A JP 3923792A JP H05228221 A JPH05228221 A JP H05228221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency current
living body
active electrode
treatment
supply means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3923792A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Suda
昌夫 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3923792A priority Critical patent/JPH05228221A/ja
Publication of JPH05228221A publication Critical patent/JPH05228221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrotherapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 選択的に狭い範囲で生体の所望部位を温度上
昇させることを確実に行える温熱治療装置を提供するこ
とにある。 【構成】 高周波電流供給用電源装置2の両端子を構築
する各電極の一方をアクティブ電極3とし、その他方を
対極板4とした高周波電流供給手段を供え、この高周波
電流供給手段によってアクティブ電極3が接触した所望
部位での高周波電流の電流密度を高くすることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば癌治療等のため
に行われる温熱療法に適用される温熱治療装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】癌細胞は、温度43〜45℃にて活動を
停止し、壊死することが知られている。そのため、癌治
療を行なう場合には、体外よりエネルギーを与えて癌細
胞部位の体温を上昇させて温度43〜45℃を得ること
か要求される。そこで、従来においては、温熱療法は体
外より癌細胞部位の温度上昇を得て、癌細胞の増殖を防
ぎ、またその治療を行なっている。例えば、体外よりμ
波(915〜2,450MHzまたはRF波(13.5
6MHz付近)を癌細胞部位に向けて照射し、生体抵抗
による発熱で癌細胞部位を温度上昇させる。また、プロ
ーブの先端を直接電気的に熱くして癌細胞部位に当てる
ヒートプローブ法を利用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、体外か
らμ波またはRF波を照射する温熱療法は、体内の小さ
い癌細胞部位を治療する方法として適さない。この理由
は、μ波は波長が短いために電波が体表近くで吸収され
てしまい、エネルギーが癌細胞部位まで到達しないこと
が多い。また、RF波は電波が癌細胞部位まで容易に到
達させることができるものの、電波が広く体内に入るた
め癌細胞部位だけでなく広範囲の周辺部位まで温ために
しまい、選択的に目的とする臓器のみの温度を上げるこ
とは不可能である。また、ヒートプローブを用いる方法
では、胆道のような細管状臓器の温度を上げることが難
しい。
【0004】本発明は、上記した事情に着目してなされ
たもので、選択的に狭い範囲で生体の所望部位を温度上
昇させることを確実に行える温熱治療装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、生体に高周波電流を流すとともに内視鏡的
に生体の所望部位まで案内したアクティブ電極によって
生体の所望部位での高周波電流の電流密度を高くする高
周波電流供給手段を備え、前記高周波電流供給手段によ
って生体の所望部位を治療に適した温度まで上昇させる
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明による温熱治療装置の構成であれば、高
周波電流供給手段によって、生体の所望部位で高周波電
流の電流密度が高くなるように、生体に対し高周波電流
を供給することができる。即ち、高周波電流供給手段の
電流供給源をなしている高周波電源の両端子を構築する
各電極の一方の電極をアクティブ電極とし、このアクテ
ィブ電極を内視鏡的に案内することにより、生体の所望
部位にアクティブ電極を確実に配置することができる。
そして、生体の所望部位にアクティブ電極を配置した状
態で生体に対し高周波電流を流すことにより、生体の所
望部位のみを治療に適した温度まで上昇させることがで
き、生体の他の部位での温度上昇を回避することができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の温熱治療装置を内視鏡的に用
いる実施例について詳細に説明する。
【0008】まず、内視鏡の使われ方の経緯及び本発明
の一実施例構成を得るまでの臨床状況について述べる。
初期の内視鏡は主として診断用に用いられていた。しか
し、最近は技術の進歩によって診断のみならず、診断中
に発見した病巣を治療することができるように構築され
た内視鏡が主流となってきた。一方、内視鏡を用いてて
治療する対象となる生体の部位として胆道がある。この
胆道は、癌その他に起因して狭窄を起こすことがある。
この胆道の狭窄を生じると胆汁が流れ出ないため、生体
に黄疸症状が現われる。そこで、臨床では黄疸解消処置
として胆道に管状構造物を留置する。この管状構造物は
一般にステントと称される。このステントは、弾性部材
で構成されているが、最近では金属鋼により構成される
ようになった。しかし、この金属ステントは網状である
ため、癌細胞が網目からこぼれて増殖してしまうという
事例が報告されている。そして、そのような癌細胞が胆
道にて増殖してしまうと折角通じた胆道が塞がれてしま
う。そこで、本発明の一実施例では癌細胞の増殖防止と
その壊死に対応した実技を可能とするように温熱治療装
置が適用された内視鏡装置を得た。
【0009】図1は、本発明の温熱治療装置が適用され
た一実施例の内視鏡装置の概略を示す構成図である。
【0010】この一実施例の内視鏡装置は、内視鏡装置
本体1に高周波電流供給用電源装置2を組込むととも
に、高周波電流供給用電源装置2の両端子を構築する各
電極の一方を金属ステントからなるアクティブ電極3と
し、その他方を対極板4とした高周波電流供給手段を備
えている。そして、内視鏡装置本体1に当接した内視鏡
スコープ5の鉗子チャネル6を通してアクティブ電極3
を内視鏡スコープ5の先端まで導びき、図2に示すよう
に内視鏡スコープ5の先端から胆道にアクティブ電極3
を押し込むようになされている。この場合、対極板4が
被検体Pに装着された状態においてアクティブ電極3が
被検体Pに当接させることにより、高周波電流供給用電
源装置2から被検体Pに高周波電流が供給されることに
なる。この際、アクティブ電極3は対極板4よりも相対
的に被検体Pに対する接触面積が小さい。そのため、被
検体Pにおいて、アクティブ電極3付近の電流密度が高
くなり、生体抵抗によりアクティブ電極3付近を治療に
適した温度まで上昇させることができる。
【0011】次に、高周波電流供給用電源装置2につい
て詳細構成を説明する。この高周波電流供給用電源装置
2は、図3に示すように、治療用信号発生部7、ドライ
バ8、出力トランス9、インターフェイス10を備えて
おり、システム全体の制御中枢として機能されるシステ
ムコントローラ11により駆動制御される。また、シス
テムコントローラ11には、フットスイッチ12が付加
されている。
【0012】このような高周波電流供給用電源装置2の
各部において、治療用信号発生部7は、図4に示すよう
に、発振器13、第1カウンタ14、第2カウンタ1
5、第1PROM16、第2PROM17、アンド回路
18を備えている。
【0013】発振器13は、高周波発振器であって、水
晶発振器、セラミックス発振器などを適用できる。この
発振器13の出力を受ける第1カウンタ14は、例えば
4ビットカウンタにより構成され、その一方の出力端子
が第1PROM16の例えば下位4ビットのアドレスビ
ットに接続され、その他方の出力端子が第2カウンタ1
5へキャリイビットを送出できるように接続されてい
る。
【0014】ここで、第1PROM16の上位アドレス
5〜8ビットには、図2のシステムコントローラ11か
らインターフェイス10を介して出力パワー設定用のパ
ワー信号が16段階の4ビットで加わるように接続され
る一方、第1PROM16上にあらかじめ図5のような
ROMデータを書込んでおくと、図6に符号B〜Pで示
す如くのPROM出力が得られる。但し、出力Oは省略
してあるので16種類ではなく15種類の出力となって
いる。なお、図5においては、アドレスの下位4ビット
を横軸に、上位4ビットを縦軸に表わしており、その上
位4ビットデータは図5からも分るようにパルス幅を選
択するためのデータである。例えば、図5の縦軸の上位
アドレスで3番地が出力パワー設定用信号によって選択
されると、横軸の下位アドレスの番地00〜02まで、
第1PROM16より出力“1”が出力される。残りの
番地03〜0Fまでは出力“0”となる。即ち、この第
1PROM16からのパワー出力の波形は、図6の
“D”に相当するものである。従って、上述のように矩
形出力の幅は、出力パワー設定用パルス、換言すれば第
1PROM16の上位4ビットのアドレスデータによっ
て決定される。また、上記出力パワー設定用信号は、1
6段階の4ビットとしたが、これ以外の異なるビット数
することもできる。
【0015】一方、第2カウンタ15は、ここでは例え
ば5ビットのカウンタでその出力端子が第2PROM1
7の下位5ビットのアドレスに接続されている。また、
第2PROM17の上位アドレスビット6〜8ビットに
図2のシステムコントローラ11からインターフェイス
10を介して出力モード設定用信号が加わるに接続され
ている。更に第2PROM17の1個の出力端子が第2
カウンタ15のリセット端子に接続されている。これに
より第2PROM17には図6と同じようなROMデー
タをあらかじめ書き込んでおくと、第2PROM17か
らはモード選択信号により選択された出力を得ることが
できる。
【0016】そして、第1PROM16及び第2PRO
M17の各出力がアンド回路18に送出される一方、図
3に示したフットスイッチ12などによる入力操作がな
されたとき、図3のシステムコントローラ11からイン
ターフェイス10を介して治療ON用のパワーON信号
がアンド回路18へ送出される。従って、アンド回路1
8においてアンド成立したとき、アンド回路から生体の
所望部位に対応させた温熱治療用の波形出力が生じ、こ
のアンド出力により図3のドライバ8が制御動作され、
このドライバ8により、出力トランス9が温熱治療部位
等に対応した電流波形で高周波電流をアクティブ電極6
へ供給することができる。
【0017】前述の如く、アクティブ電極6へ高周波電
流を流すと、被検体Pを経て対極板7にその高周波電流
が流れる。アクティブ電極6を形成する金属ステント
は、対極板7と比較して相対的に小さい形状のものであ
るため、被検体Pに対する接触面積が対極板7のそれよ
りもかなり小さい。そのため、アクティブ電極6付近で
は、図7に示す関係で高周波電流Iの電流密度が高くな
る。特に、アクティブ電極6が金属ステントの場合、円
筒状の形状のため、高周波電流が放射状に流れ、ステン
ト近くの電流密度が均等に高くなるという利点がある。
こうして高周波電流の電流密度が高くなると、生体抵抗
により温度上昇する。この温度が43〜45℃となるよ
うに高周波電流供給用電源装置20の出力電力を制限す
る。
【0018】この電力を精度高くしないと所望部位の温
度が治療に適した温度で一定とならない。そこで、本実
施例では前述したように、高周波電流供給装置は、図3
のドライバ8への電圧制御をPROMを用いて行うこと
により、高精度に所望部位を所定温度で一定に維持でき
るようにした。
【0019】このように、本発明の一実施例によれば、
胆道や食道のような管状の癌部位までアクティブ電極を
内視鏡的に導いてその癌部位を直接的に治療に適した温
度まで上昇させて確実に治療することができる。これに
より、開腹手術をすることなく癌治療を行えることにな
る。また、アクティブ電力をなす金属ステントの寿命も
長くなり、ステント交換の期間が長くなることから、患
者が治療上の苦痛を感じる割合が従来に比して大幅に軽
減される。
【0020】なお、上記の本発明の実施例の説明では、
温熱治療装置の要部をなす高周波電流供給装置を内視鏡
装置に組込んだ例を示したが、本発明はこれに限定され
るものではない。例えば、一般外科用にスタンドアロン
で用いられる高周波電源を用いて単独の高周波電流利用
の温熱治療装置にするなどしてもよいものである。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
周波電流供給手段によって生体に高周波電流を流して、
生体の所望部位を治療に適した温度まで上昇させること
ができるから、生体の他の部位での温度上昇を回避する
ことができ、治療上の従来の不都合が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温熱治療装置が適用された一実施例の
内視鏡装置の概略を示す構成図である。
【図2】アクティブ電極を内視鏡的に胆道まで導いてそ
の胆道に挿入させた状態を示す図である。
【図3】高周波電流供給用電源装置の詳細構成を示すブ
ロック図である。
【図4】治療用信号発生部の好適な一例を示すブロック
図である。
【図5】第1PROMに書き込まれたデータの一例を示
す図である。
【図6】第1PROMの動作を示すタイミングチャート
である。
【図7】高周波電源から高周波電流を生体組織に流した
状態を等価回路で示した図である。
【符号の説明】
1 内視鏡装置本体 2 高周波電流供給用電源装置 3 アクティブ電極 4 対極板 5 内視鏡 6 鉗子チャネル 7 治療用信号発生部 8 ドライバ 9 出力トランス 10 インターフェイス 11 システムコントローラ 12 フットスイッチ 13 発振器 14 第1カウンタ 15 第2カウンタ 16 第1PROM 17 第2PROM 18 アンド回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体に高周波電流を流すとともに生体の
    所望部位での高周波電流の電流密度を高くする高周波電
    流供給手段を備え、前記高周波電流供給手段によって生
    体の所望部位を治療に適した温度まで上昇させることを
    特徴とする温熱治療装置。
  2. 【請求項2】 生体に高周波電流を流すとともに内視鏡
    的に生体の所望部位まで案内したアクティブ電極によっ
    て生体の所望部位での高周波電流の電流密度を高くする
    高周波電流供給手段を備え、前記高周波電流供給手段に
    よって生体の所望部位を治療に適した温度まで上昇させ
    ることを特徴とする温熱治療装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の温熱治療装置にお
    いて、記憶素子上に書き込まれたディジタルデータを適
    宜読み出して、前記高周波電流供給手段を駆動制御する
    駆動制御手段を具備することを特徴とする温熱治療装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の温熱治療装置において、
    前記高周波電流供給手段は、前記アクティブ電極として
    金属ステントを用い、この金属ステントと生体の他の部
    位に当接させた対極板との間に高周波電源によって高周
    波電流を供給することを特徴とする温熱治療装置。
JP3923792A 1992-02-26 1992-02-26 温熱治療装置 Pending JPH05228221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3923792A JPH05228221A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 温熱治療装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3923792A JPH05228221A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 温熱治療装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05228221A true JPH05228221A (ja) 1993-09-07

Family

ID=12547529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3923792A Pending JPH05228221A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 温熱治療装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05228221A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11241282B2 (en) Method and apparatus for rapid and selective transurethral tissue ablation
Raiser et al. Argon plasma coagulation for open surgical and endoscopic applications: state of the art
US5484400A (en) Dual channel RF delivery system
US9031667B2 (en) Minimal device and method for effecting hyperthermia derived anesthesia
US5542916A (en) Dual-channel RF power delivery system
JP3853368B2 (ja) 心臓の切除のためのフェーズドアレイ超音波システム
US20070016274A1 (en) Gastrointestinal (GI) ablation for GI tumors or to provide therapy for obesity, motility disorders, G.E.R.D., or to induce weight loss
JP4180285B2 (ja) 薬剤及び遺伝子の分配に供する電気穿孔法を使用した方法及び装置
US6511444B2 (en) Transmyocardial revascularization using ultrasound
US20050240239A1 (en) Method and system for gastric ablation and gastric pacing to provide therapy for obesity, motility disorders, or to induce weight loss
US20060074413A1 (en) Method and apparatus for substantial and uniform ablation about a linear bipolar array of electrodes
JP2001231870A (ja) 加温治療装置
JP2001170068A (ja) 超音波治療装置
US20180028267A1 (en) Radio-frequency electrical membrane breakdown for the treatment of benign prostatic hyperplasia
JP4308952B2 (ja) 超音波治療装置
JPS6131170A (ja) ハイパサ−ミア用加温装置
Nakagawa et al. Selective ablation of porcine and rabbit liver tissue using radiofrequency: Preclinical study
WO2006007324A1 (en) Method and apparatus for substantial uniform ablation about a bipolar array of electrodes
US20220151674A1 (en) Systems and Methods for Selective Tissue Ablation
Rasor et al. Transurethral needle ablation (TUNA): thermal gradient mapping and comparison of lesion size in a tissue model and in patients with benign prostatic hyperplasia
US7904172B2 (en) Programmable apparatus and method for optimizing and real time monitoring of gene transfection based on user configured arbitrary waveform pulsing train
RU2768170C1 (ru) Сочетание ire и рч-абляции с использованием генератора синусоидальных сигналов
US20200008977A1 (en) Devices for dual mechanism aesthetic treatment and methods of use thereof
JPH05228221A (ja) 温熱治療装置
Brunetaud et al. Non-PDT uses of lasers in oncology