JPH05223733A - 光学式アルコール濃度測定装置 - Google Patents

光学式アルコール濃度測定装置

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JPH05223733A
JPH05223733A JP5758192A JP5758192A JPH05223733A JP H05223733 A JPH05223733 A JP H05223733A JP 5758192 A JP5758192 A JP 5758192A JP 5758192 A JP5758192 A JP 5758192A JP H05223733 A JPH05223733 A JP H05223733A
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Japan
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light
alcohol
wavelength
detection signal
liquid
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JP5758192A
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English (en)
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Hideki Kamioka
秀樹 上岡
Susumu Sakagami
進 坂上
Katsuhiko Wakabayashi
克彦 若林
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Japan Electronic Control Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2種類のアルコールが混合されたアルコール
混合燃料のアルコール濃度を正確に測定する。 【構成】 第1の投光部14が1.31μmの一の波長
で発光し、第2の投光部17が1.55μmの他の波長
で発光すると、これら一の波長の光と他の波長の光と
は、透光部材12を介してアルコール混合燃料1中に入
射し、それぞれ異なる減衰率で減衰しつつ各受光部1
5,18に入射して各光量検出信号V1 ,V2に変換さ
れる。そして、コントロールユニット20は、第1の受
光部15からの検出信号V1 に対応する特性線を第1の
判定マップから読出すと共に、第2の受光部18からの
検出信号V2 に対応する特性線を第2の判定マップから
読出し、これら各検出信号V1 ,V2 に対応する特性線
を重ね合わせて、両者の一致点を検出し、メタノール濃
度とエタノール濃度とを測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばガソリン等の燃
料中にメタノール、エタノール等のアルコールが混合さ
れたアルコール混合燃料中のアルコール濃度を測定する
のに用いて好適な光学式アルコール濃度測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7および図8に従来技術による光学式
アルコール濃度測定装置を、自動車用エンジンに使用さ
れるアルコール混合燃料中のアルコール濃度測定に用い
た場合を例に挙げて説明する。
【0003】図において、1は燃料タンク(図示せず)
内に収容されたアルコール混合液体としてのアルコール
混合燃料を示し、該アルコール混合燃料1は、ガソリン
等の燃料中にメタノール等のアルコールが混合されたも
のである。2は該アルコール混合燃料1中に浸漬され、
例えば石英ガラス等の透光性材料からU字状に形成され
たコア部材を示し、該コア部材2の両端部2A,2Bは
アルコール混合燃料1の液面外に突出している。
【0004】3は該コア部材の一端部2Aに設けられ、
発光ダイオード等の発光素子からなる投光部を示し、該
投光部3は後述の定電流電源5に接続されている。そし
て、該投光部3は、定電流電源5からの電流により点灯
され、図7中に一点鎖線で示す如く、コア部材2内に光
を出射するものである。4は該投光部3と対向してコア
部材2の他端部2Bに設けられ、硫化カドニウムセル等
の受光素子からなる受光部を示し、該受光部4は、コア
部材2を介して入射した光を受光して電圧信号に変換
し、この電気信号を光量検出信号Vとして後述のコント
ロールユニット6に出力するものである。ここで、該受
光部4は、コア部材2を介して入射する透過光量が多い
ときには検出信号Vが大きくなり、透過光量が少ないと
きには検出信号Vが小さくなるものである。
【0005】5は燃料タンク外に設けられた定電流電源
を示し、該定電流電源5は、コントロールユニット6か
らの制御信号により駆動され、投光部3へ所定の電流を
供給して該投光部3を発光させると共に、投光部3への
電流を制御してその照度を均一化するものである。
【0006】6はマイクロコンピュータとして構成され
たコントロールユニットを示し、該コントロールユニッ
ト6の記憶回路内には記憶エリア6Aが形成され、該記
憶エリア6Aには図8に示す判定マップ7が記憶されて
いる。また、該コントロールユニット6には、その入力
側に受光部4が接続され、その出力側には定電流電源5
と自動車用エンジンの燃料噴射量制御装置(図示せず)
とが接続されている。そして、該コントロールユニット
6は、定電流電源5に制御信号を出力して投光部3を発
光させると共に、受光部4からの検出信号Vを読込み、
この検出信号Vから判定マップ7に基づき、アルコール
混合燃料1中のアルコール濃度を測定するものである。
ここで、前記判定マップ7は、図8に示す如く、アルコ
ール混合燃料1中のアルコール濃度(メタノール濃度)
と受光部4からの検出信号Vとの関係を示す特性線7A
がマップとして記憶されたものである。
【0007】従来技術による光学式アルコール濃度測定
装置は、上述の如き構成を有するもので、まず、コント
ロールユニット6から定電流電源5に制御信号を出力す
ると、該定電流電源5は投光部3に電流を供給して、該
投光部3を点灯させる。そして、該投光部3から出射さ
れた光は、アルコール混合燃料1の屈折率とコア部材2
の屈折率との差によって、該コア部材2内を乱反射しつ
つ受光部4側に導かれ、該受光部4に入射して電圧信号
に変換される。
【0008】ここで、アルコール混合燃料1中のアルコ
ール濃度が高くなると、該アルコール混合燃料1の屈折
率が大きくなるため、図7中に点線で示す如く、コア部
材2からアルコール混合燃料1中に入射する光損失が小
さくなるから、受光部4へ到達する透過光量が増大し、
該受光部4の検出信号Vが大きくなる。これにより、コ
ントロールユニット6は、該受光部4からの検出信号V
に基づき、判定マップ7からこの検出信号Vに対応する
アルコール濃度を読出して、アルコール混合燃料1中の
アルコール濃度を測定し、この測定結果を自動車用エン
ジンの燃料噴射量制御装置に出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による光学式アルコール濃度測定装置では、投光
部3から該コア部材2を介して透過する光量を受光部4
で検出し、該受光部4からの検出信号Vに基づき、判定
マップ7からアルコール混合燃料1中のアルコール濃度
を求めている。しかし、アルコール混合燃料1には、ガ
ソリンにメタノールのみを混合したものや、ガソリンに
エタノールのみを混合したいわゆる2液混合型の燃料だ
けでなく、ガソリンにメタノールとエタノールの両方を
加えた3液混合型の燃料がある。
【0010】そして、燃料に一のアルコールを付加した
2液混合型のアルコール混合燃料1の場合は、受光部4
からの検出信号Vとアルコール濃度とはほぼ対応するた
め、このアルコール濃度と検出信号Vとの関係を予め実
験等で求めて特性線7Aとして記憶しておけば、アルコ
ール混合燃料1中のアルコール濃度を検出することがで
きる。しかし、燃料に一のアルコールとしてのメタノー
ルと、他のアルコールとしてのエタノールとの2種類の
アルコールを加えた3液混合型のアルコール混合燃料1
の場合は、図8中に二点鎖線で示す如く、エタノールの
濃度に応じて、受光部4からの検出信号Vとアルコール
濃度との関係が変化するから、受光部4からの検出信号
Vが一定の値V0 であっても、この値V0 に対応するア
ルコール濃度が複数存在することになり、アルコール混
合燃料1中のメタノールの濃度とエタノールの濃度を測
定することができない。特に、最近は、エンジン浄化剤
等のアルコールを溶剤とした種々の添加剤が燃料中に加
えられる場合が多いため、燃料タンク内に給油したとき
には2液混合型燃料であっても、その後の添加剤投入に
より3液混合型燃料となることもありうる。
【0011】このため、上述した従来技術によるもので
は、3液混合型のアルコール混合燃料1中のアルコール
の種類毎の濃度を測定することができず、信頼性が大幅
に低いという問題がある。また、2液混合型のアルコー
ル混合燃料1であっても、メタノールを混合したものと
エタノールを混合したものとを判別できず、いずれか1
種類のアルコール混合燃料1に限られるから、使い勝手
が低い上に、添加剤等の投入によって測定精度が大幅に
低下するという問題がある。さらに、将来のアルコール
混合燃料1の多様化に対応するのが困難で、性能、信頼
性が低いばかりか、自動車用エンジンに用いた場合は、
燃料噴射量等の制御性が大幅に低下するという問題があ
る。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、アルコール混合液体中のアルコール濃度
を正確に測定することができるようにした光学式アルコ
ール濃度測定装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成は、アルコールが混合され
た液体中に一の波長を有する光を投光する第1の投光部
と、該第1の投光部から前記液体を透過した光を受光
し、前記液体中のアルコール濃度に応じた検出信号を出
力する第1の受光部と、前記液体中に他の波長を有する
光を投光する第2の投光部と、該第2の投光部から前記
液体を透過した光を受光し、前記液体中のアルコール濃
度に応じた検出信号を出力する第2の受光部と、前記第
1の受光部からの検出信号と該第2の受光部からの検出
信号とを比較し、前記液体中のアルコール濃度を測定す
る測定部とからなる。
【0014】また、前記一の波長を1.19μmないし
1.40μmとし、前記他の波長を1.40μmないし
1.67μmとするのが好ましい。
【0015】
【作用】第1の受光部は第1の投光部から液体を透過し
た一の波長を有する光を受光して、該液体中のアルコー
ル濃度に応じた検出信号を出力し、第2の受光部は第2
の投光部から液体を透過した他の波長を有する光を受光
して、該液体中のアルコール濃度に応じた検出信号を出
力する。これにより、測定部は、第1の受光部からの検
出信号と第2の受光部からの検出信号とを比較し、前記
液体中のアルコール濃度を測定する。
【0016】また、前記一の波長を1.19μmないし
1.40μmとし、前記他の波長を1.40μmないし
1.67μmとすれば、一の波長を有する光は液体中の
アルコールに吸収されにくく、他の波長を有する光は液
体中のアルコールに吸収され易くなるから、第1の受光
部からの検出信号と第2の受光部からの検出信号との差
異が大きくなり、測定部によって液体中のアルコール濃
度を正確に測定することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6に基
づいて説明する。なお、実施例では前述した図7および
図8に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0018】図中、11は燃料供給配管(図示せず)の
途中に設けられ、内部をアルコール混合燃料1が流通す
る連通管を示し、該連通管11には、後述の各アルコー
ルセンサ13,16が取付けられる複数の取付穴11
A,11A,…が形成されている。12は該連通管11
の内周側に設けられた透光部材を示し、該透光部材12
は例えば石英ガラス等の透光性材料から筒状に形成され
ている。そして、該透光部材12は1.19μmないし
1.67μmの波長を有する光を透過させるものであ
る。
【0019】13は連通管11の一端側に設けられた第
1のアルコールセンサを示し、該アルコールセンサ13
は、連通管11の取付穴11Aに取付けられ、例えば発
光ダイオード等の発光素子からなる第1の投光部14
と、該第1の投光部14と対向して連通管11の取付穴
11Aに取付けられ、硫化カドニウムセル等の受光素子
からなる第1の受光部15とから構成されている。そし
て、該第1のアルコールセンサ13は、第1の投光部1
4から1.31μmの一の波長を有する光を透光部材1
2を介してアルコール混合燃料1中に投光すると共に、
該アルコール混合燃料1を透過した光を第1の受光部1
5で受光して電圧信号に変換し、この電圧信号を第1の
光量検出信号V1 として後述のコントロールユニット2
0に出力するものである。ここで、前記第1の投光部1
4からの一の波長を有する光は、アルコール混合燃料1
中のメタノール、エタノール等のアルコールに吸収され
にくい性質を有するものである。
【0020】16は連通管11の他端側に設けられた第
2のアルコールセンサを示し、該アルコールセンサ16
は、前記第1のアルコールセンサ13とほぼ同様に、連
通管11の取付穴11Aに取付られ、例えば発光ダイオ
ード等の発光素子からなる第2の投光部17と、該第2
の投光部17と対向して連通管11の取付穴11Aに取
付けられ、硫化カドニウムセル等の受光素子からなる第
2の受光部18とから構成されている。そして、該第2
のアルコールセンサ16は、第2の投光部17から1.
55μmの他の波長を有する光を透光部材12を介して
アルコール混合燃料1中に投光すると共に、該アルコー
ル混合燃料1を透過した光を第2の受光部18で受光し
て電圧信号に変換し、この電圧信号を第2の光量検出信
号V2 としてコントロールユニット20に出力するもの
である。ここで、前記第2の投光部17からの他の波長
を有する光は、アルコール混合燃料1中のアルコールに
吸収され易い性質を有するものである。
【0021】19は定電流電源を示し、該定電流電源1
9は従来技術で述べた定電流電源5とほぼ同様に、コン
トロールユニット20からの制御信号によって駆動さ
れ、各投光部14,17に電流を供給して発光させると
共に、この電流を調節して該各投光部14,17の照度
を制御するものである。
【0022】20はCPU等からマイクロコンピュータ
として構成された測定部としてのコントロールユニット
を示し、該コントロールユニット20の記憶回路内には
記憶エリア20Aが形成され、該記憶エリア20A内に
は後述の特性マップ21,23および判定マップ22,
24等が記憶されている。また、該コントロールユニッ
ト20は、その入力側に各受光部15,18が接続さ
れ、出力側には定電流電源19と燃料噴射量制御装置
(図示せず)とが接続されている。そして、該コントロ
ールユニット20は、各受光部15,18からの各検出
信号V1 ,V2 に基づき、判定マップ22,24からア
ルコール混合燃料1中のアルコール濃度を測定し、この
測定結果を燃料噴射量制御装置に出力するものである。
【0023】21はコントロールユニット20の記憶エ
リア20A内に記憶された第1の特性マップを示し、該
特性マップ21は、図2に示す如く、一の波長における
アルコール混合燃料1中のアルコール濃度(メタノール
濃度)と第1の受光部15の検出信号V1 との関係がマ
ップとして記憶されたものである。そして、該第1の特
性マップ21には、エタノール0%のときの特性線21
Aを基準に、エタノール濃度に応じた多数の特性線21
B,21C,21D,…(4本のみ図示)が記憶されて
いる。ここで、該第1の特性マップ21は、アルコール
混合燃料1中のメタノール濃度が増大するにつれて検出
信号V1 が低下(光の減衰率が増大)すると共に、エタ
ノール濃度の増大に伴って、基準となる特性線21Aよ
りも検出信号V1 が低下することを示している。
【0024】22はコントロールユニット20の記憶エ
リア20A内に記憶された第1の判定マップを示し、該
判定マップ22は、図3に示す如く、前記第1の特性マ
ップ21に基づき、検出信号V1 のレベル毎にメタノー
ル濃度とエタノール濃度との関係がマップとして記憶さ
れたものである。そして、該判定マップ22は、受光部
15からの検出信号V1 がある一定値をとる場合に、こ
の一定値に対応するメタノール濃度とエタノール濃度と
の組合わせを示している。
【0025】23はコントロールユニット20の記憶エ
リア20A内に記憶された第2の特性マップを示し、該
特性マップ23は、図4に示す如く、前記第1の特性マ
ップ21とほぼ同様に、他の波長におけるアルコール混
合燃料1中のメタノール濃度と第2の受光部18の検出
信号V2 との関係がマップとして記憶されたものであ
る。そして、該第2の特性マップ23には、エタノール
0%のときの特性線23Aを基準に、エタノール濃度に
応じた複数の特性線23B,23C,23D,…(4本
のみ図示)が記憶されている。
【0026】24はコントロールユニット20の記憶エ
リア20A内に記憶された第2の判定マップを示し、該
判定マップ22は、図5に示す如く、前記第1の判定マ
ップ22とほぼ同様に、第2の特性マップ23に基づい
て、検出信号V2 のレベル毎にメタノール濃度とエタノ
ール濃度との関係がマップとして記憶されたものであ
る。
【0027】本実施例による光学式アルコール濃度測定
装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作
動について説明する。
【0028】まず、コントロールユニット20から定電
流電源19に制御信号を出力し、該定電流電源19から
各投光部14,17に電流が供給されると、該各投光部
14,17はそれぞれ一の波長と他の波長で発光する。
そして、これら一の波長の光と他の波長の光とは、透光
部材12の屈折率とアルコール混合燃料1の屈折率等と
に基づいた入射角で、該透光部材12を介してアルコー
ル混合燃料1中に入射し、それぞれ異なる減衰率で減衰
しつつ該アルコール混合燃料1を透過し、各受光部1
5,18に入射する。次に、該各受光部15,18は、
各投光部14,17からの光を受光して電圧信号に変換
し、この電圧信号を、図2,図4中に示す如く、例えば
各光量検出信号V1a,V2aとしてコントロールユニット
20に出力する。
【0029】そして、コントロールユニット20は、第
1の受光部15からの検出信号V1aに基づいて、この検
出信号V1aに対応する特性線を第1の判定マップ22か
ら読出すと共に、第2の受光部18からの検出信号V2a
に基づいて、この検出信号V2aに対応する特性線を第2
の判定マップ24から読出し、図6に示す如く、これら
各検出信号V1a,V2aに対応する特性線を重ね合わせ
て、両者の一致点Aを検出する。これにより、コントロ
ールユニット20は、前記一致点Aのメタノール濃度M
eとエタノール濃度Etとを、アルコール混合燃料1中
のアルコール濃度として測定し、この測定結果を燃料噴
射量制御装置に出力する。
【0030】かくして本実施例によれば、第1のアルコ
ールセンサ13と第2のアルコールセンサ16の2種類
のアルコールセンサを用い、アルコールに吸収されにく
い一の波長の光による第1の受光部15からの検出信号
V1 と、アルコールに吸収され易い他の波長の光による
第2の受光部18からの検出信号V2 とに基づいて、各
判定マップ22,24から各検出信号V1 ,V2 に対応
する特性線が一致する点を検出することにより、アルコ
ール混合燃料1中のメタノール濃度、エタノール濃度を
それぞれ測定することができる。
【0031】この結果、3液混合型のアルコール混合燃
料1中のメタノール濃度とエタノール濃度とをそれぞれ
正確に測定することができる上に、メタノールのみを混
合した燃料とエタノールのみを混合した燃料との判別を
も正確に行うことができ、測定精度、信頼性、使い勝手
等を大幅に向上することができる。また、添加剤等の投
入によって測定精度が低下するのを効果的に防止し、将
来のアルコール混合燃料1の多様化に容易に対応するこ
とができ、自動車用エンジンに用いた場合は、燃料噴射
量等の制御性を大幅に向上できる。
【0032】さらに、第1の投光部14からの一の波長
を1.31μmとし、第2の投光部17からの他の波長
を1.55μmとする構成としたから、アルコール混合
燃料1中を透過する一の波長の光と他の波長の光との減
衰率を変化させて、各検出信号V1 ,V2 の差異を効果
的に増大することができ、より正確にアルコール混合燃
料1中のアルコール濃度を測定することができる。
【0033】なお、前記実施例では、第1の投光部14
からの一の波長を1.31μmとし、第2の投光部17
からの他の波長を1.55μmとするものとして述べた
が、本発明はこれに限らず、前記一の波長は1.19μ
mないし1.40μmの範囲内で選択すればよく、ま
た、前記他の波長は1.40μmないし1.67μmの
範囲内で選択すればよいものである。
【0034】また、前記実施例では、各投光部14,1
7は発光ダイオード等の発光素子から構成し、各受光部
15,18は硫化カドニウムセル等の受光素子等から構
成するものとして述べたが、これに替えて、例えば各投
光部14,17を半導体レーザ等の他の発光素子から構
成してもよく、各受光部15,18をフォトトランジス
タ等の他の受光素子から構成してもよい。
【0035】さらに、前記実施例では、連通管11に各
投光部14,17と各受光部15,18とを対向して設
けるものとして述べたが、これに替えて、例えば各投光
部14,17と各受光部15,18とを近接して配置
し、透光部材12の内周側または外周側に各投光部1
4,17からの光を反射して各受光部15,18に入射
させる反射鏡を設ける構成としてもよい。
【0036】さらにまた、前記実施例では、アルコール
混合液体としてガソリン等の燃料にメタノール、エタノ
ール等のアルコールを混合したアルコール混合燃料1を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば
食品用アルコール混合液体、薬品用アルコール混合液体
等の他のアルコール濃度の測定にも適用することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、第
1の受光部は第1の投光部から液体を透過した一の波長
を有する光を受光して、該液体中のアルコール濃度に応
じた検出信号を出力し、第2の受光部は第2の投光部か
ら液体を透過した他の波長を有する光を受光して、該液
体中のアルコール濃度に応じた検出信号を出力し、測定
部は、第1の受光部からの検出信号と第2の受光部から
の検出信号とを比較して、前記液体中のアルコール濃度
を測定することができる。この結果、液体中に2種類の
アルコールが含まれている場合でも、各アルコールの種
類毎にアルコール濃度を正確に測定することができ、測
定精度、信頼性、使い勝手等を向上することができる。
【0038】また、前記一の波長を1.19μmないし
1.40μmとし、前記他の波長を1.40μmないし
1.67μmとする構成としたから、一の波長を有する
光は液体中のアルコールに吸収されにくく、他の波長を
有する光は液体中のアルコールに吸収され易くなる。こ
の結果、第1の受光部からの検出信号と第2の受光部か
らの検出信号との差異を効果的に増大させることがで
き、より一層、液体中のアルコール濃度を正確に測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による光学式アルコール濃度測
定装置を示す縦断面図である。
【図2】図1中のコントロールユニット内に記憶された
第1の特性マップを示す特性線図である。
【図3】図2中の第1の特性マップに基づき形成された
第1の判定マップを示す特性線図である。
【図4】第2の特性マップを示す特性線図である。
【図5】図4中の特性マップに基づき形成された第2の
判定マップを示す特性線図である。
【図6】第1の判定マップと第2の判定マップとからア
ルコール混合燃料中のアルコール濃度を測定する状態を
示す説明図である。
【図7】従来技術による光学式アルコール濃度測定装置
を示す縦断面図である。
【図8】図7中のコントロールユニット内に記憶された
判定マップを示す特性線図である。
【符号の説明】
1 アルコール混合燃料(液体) 14 第1の投光部 15 第1の受光部 17 第2の投光部 18 第2の受光部 20 コントロールユニット(測定部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコールが混合された液体中に一の波
    長を有する光を投光する第1の投光部と、該第1の投光
    部から前記液体を透過した光を受光し、前記液体中のア
    ルコール濃度に応じた検出信号を出力する第1の受光部
    と、前記液体中に他の波長を有する光を投光する第2の
    投光部と、該第2の投光部から前記液体を透過した光を
    受光し、前記液体中のアルコール濃度に応じた検出信号
    を出力する第2の受光部と、前記第1の受光部からの検
    出信号と該第2の受光部からの検出信号とを比較し、前
    記液体中のアルコール濃度を測定する測定部とから構成
    してなる光学式アルコール濃度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記一の波長を1.19μmないし1.
    40μmとし、前記他の波長を1.40μmないし1.
    67μmとしたことを特徴とする請求項1に記載の光学
    式アルコール濃度測定装置。
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