JPH0522179U - 冷凍車両等用の床面荷役装置 - Google Patents

冷凍車両等用の床面荷役装置

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JPH0522179U
JPH0522179U JP7873091U JP7873091U JPH0522179U JP H0522179 U JPH0522179 U JP H0522179U JP 7873091 U JP7873091 U JP 7873091U JP 7873091 U JP7873091 U JP 7873091U JP H0522179 U JPH0522179 U JP H0522179U
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鐘二郎 坪井
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坪井特殊車体株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 公知エヤ−式リフトロ−ラを改良し、作業者
の労力を要せず、しかも冷凍車両の床面にも適用でき、
漏水による断熱材の汚損問題のない、安全な荷役装置を
提供することを目的とする。 【構成】 ボルスタ−フレ−ム3とボルスタ−フレ−ム
3の底部に設置されたボルスタ−8によってボルスタ−
フレ−ム3内で上下動するロ−ラ−フレ−ム4とからな
っている。そしてボルスタ−フレ−ム3はロ−ラ−フレ
−ム4の下限位置を規制する下部ストッパ−3bと上面が
漏水及び防塵溝3dとなった上部ストッパ−3cを有し、か
つ外側上部には漏水受け3eを有している。又ロ−ラ−フ
レ−ム4は断面溝型をなし下端両側に前記上部及び下部
ストッパ−と係合する突出フランジ4aを、中間部と上部
にロ−ラ6を支持するロ−ラ−プレ−ト5の支持溝4b,
4dを有している。そしてロ−ラ−フレ−ム4とボルスタ
−フレ−ム3の上部間に可撓性の防塵ラバ−7を取付け
て防水構造とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は冷凍車両等の床面荷役装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11に示す如く、荷台床aの縦方向に間隔をおいて、床面下に埋設された断 面逆ハット型の案内レ−ルb内をロ−ラf(図14)が転動して前後方向に移動 可能にした荷役装置(例えば商品名ジョロダ装置)c(図12)は従来からバン 型車両等の荷役に使用されている。
【0003】 この荷役装置は図12の如く2台を一組として使用する。そして図13の如く レバ−dを立てると、荷物載置部eは床aより下るので、荷物を床面上に置いて 荷役装置cを後方に引出すことができる。又図14の如くレバ−dを倒すと荷役 装置cの荷物載置部eは床aより上に上昇するので、床面上の荷物を移動させる ことができる。
【0004】 このような荷役装置用の案内レ−ルbは、荷台床aの縦方向に最低2条以上設 置されており、荷役装置2台を一組として荷物が搬送される。
【0005】 しかしこのような荷役装置はその操作に当っては作業者が荷台a上に乗って作 業しなければならない。そして荷役装置で荷物を移動するのはロ−ラfで軽く移 動できるが、荷物載置部eを床面aより上に上げるには手で操作しなければなら ず、特に女性作業者にとっては腰に負担が掛り不評である。さらに車両が冷凍車 両の場合には冷気による問題もあり、これ又女性作業員にとって好ましくない。
【0006】 又別の荷役装置として床面に設けたレ−ル内に設置した空気袋(ボルスタ−) に圧縮空気を送給・排出することで荷役用ロ−ラを上下動させるエア−式リフト ロ−ラも知られている。これは前記ジョロダ装置cの如く、作業者がレバ−dで 上下動操作をしないので、作業者にとっては楽であるが、冷凍車両等においては 漏水による断熱材の汚損の問題、ロ−ラの凍結による不作動の問題等があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述した公知荷役装置の問題点に鑑み、公知エヤ−式リフトロ−ラを改良し、 作業者の労力を要せず、しかも冷凍車両の床面にも適用でき、漏水による断熱材 の汚損問題のない安全な荷役装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
断面溝型をなし両側ボルスタ−フレ−ム3と該ボルスタ−フレ−ム3の底部に 設置されたボルスタ−8によってボルスタ−フレ−ム3内で上下動するロ−ラ− フレ−ム4とからなり、前記ボルスタ−フレ−ム3はロ−ラ−フレ−ム4の下限 位置を規制する下部ストッパ−3bと上面が漏水及び防塵溝3dとなったロ−ラ−フ レ−ムの上限位置を規制する上部ストッパ−3cを有し、かつ外側上部には排水穴 3fで漏水及び防塵溝3dに通ずる漏水受け3eを有しており、前記ロ−ラ−フレ−ム 4は断面溝型をなし下端両側に前記上部及び下部ストッパ−と係合する突出フラ ンジ4aを、中間部と上部にロ−ラ6を支持するロ−ラ−プレ−ト5の下端と上端 を支持する支持溝4b,4dを有し、前記ロ−ラ−フレ−ム4とボルスタ−フレ−ム 3の上部間に可撓性の防塵ラバ−7を取付けた。
【0009】
【実施例】
図1は本考案に係る床面荷役装置の平面図、図2は図1の右側面図である。1 は床面の前後方向に平行に設置したエア−式リフトロ−ラである。2は車両の前 後方向に張られたアルミ押出材製の床通風レ−ルである。上記エア−式リフトロ −ラ1と1の間にこの床通風レ−ル2が取付けられている。
【0010】 エア−式リフトロ−ラは図3に示すように、ボルスタ−フレ−ム3と、ロ−ラ −フレ−ム4と、ロ−ラ−フレ−ム4にロ−ラ−プレ−ト5を介して支持された ロ−ラ6と、ボルスタ−フレ−ム3とロ−ラ−フレ−ム4の頂部間に取付けた防 塵ラバ−7と、ロ−ラ−フレ−ム4の下部に設けたボルスタ−(エア−バッグ) 8とで構成している。
【0011】 ボルスタ−フレ−ム3は図5に示す如く、アルミ押出型材製で、本体の断面形 状が左右対称で溝型をなし、ボルスタ−8が載置される底面3aは平面である。両 側部には下からロ−ラ−フレ−ム4を支持する下部ストッパ−3bが、下部ストッ パ−3bの上方に上部ストッパ−3cがそれぞれ内向きに設けられている。下部スト ッパ−3bは上面が平らであるが、上部ストッパ−3cは下面が平面でこれにより図 4の如くロ−ラ−フレ−ム4の上限を規制している。上部ストッパ−3cの上部は 断面U型の漏水及び防塵溝3dとなっている。
【0012】 3eは漏水受けで、こゝに貯った水は排水穴3fから上部ストッパ上部の漏水及び 防塵溝3dに入り車両の前後に流出するようになっている。3gは隣接する床板受け 、3hは図8に示す防塵ラバ−7の端部用の受け溝である。
【0013】 ロ−ラ−フレ−ム4もアルミ押し出し型材よりなり、溝状に形成され底部両側 に突出フランジ4aを有し、これがボルスタ−フレ−ム3の下部ストッパ−3bと上 部ストッパ−3cに当り、下部と下部の位置が規制される。4bは図7に示すロ−ラ −プレ−ト5の下端5aの支持溝である。ロ−ラ−フレ−ム4の上縁は外方に広が り、端部に防水ラバ−受け溝4cが設けられている。4dはロ−ラ−プレ−ト5の上 縁に設けた下向突縁5bの支持溝で、図7に示すロ−ラ−プレ−ト5は下端支持溝 4bに、上端の下向突縁5bを上部の支持溝4dに嵌めることにより支持される。
【0014】 図9はボルスタ−フレ−ム3の両側に取付けるコ−ナ−レ−ル9で、Z型に形 成され、上部フランジに下向突縁9bが一体に設けられている。これはボルスタ− フレ−ム3の床板受け3gに上部フランジ9aを固着したとき、下向突縁9bの下端が ボルスタ−フレ−ム3の漏水受け3eの上面に当り、床面からの漏水を漏水及び防 塵溝3dへ案内する。
【0015】 (荷役装置の組立て) 1)ボルスタ−フレ−ム3を車両床面にボルト等で取付ける。 2)ボルスタ−フレ−ム3の底部にボルスタ−8を取付け、ボルスタ−フレ− ム3の後部下端に空気コネクタ10(図4)を取付ける。 3)ボルスタ−フレ−ム3の下部ストッパ−3bと上部ストッパ−3c間にロ−ラ −フレ−ム4を後方から差し込む。 4)防水・防塵ラバ−7の両端部7aと7bをロ−ラ−フレ−ム4の受け溝4cとボ ルスタ−フレ−ム3の受け溝3hに嵌入する。 5)左右1対のロ−ラ−プレ−ト5に設けた軸穴5cにロ−ラ6の軸を挿入し、 ロ−ラ−プレ−ト5の下端と上端をロ−ラ−フレ−ム4の支持溝4bと4dに嵌めた のち、ビス等で固定する。 6)ボルスタ−フレ−ム3に設けた床板受け3gにコ−ナ−レ−ル9の上部フラ ンジ9aをリベット等で固着する。
【0016】 以上のような構成であるから、若干の漏水は漏水受け3eに入り、排水穴3fから 漏水及び防塵溝3dに入り、車両の前又は後部から排出できる。
【0017】 又上部からの水や塵埃は防水防塵ラバ−7により防ぐことができる。もっとも この部分から若干の漏水があっても、漏水及び防塵溝3dに溜り排出されるので問 題とならない。
【0018】 ボルスタ−8はロ−ラ−フレ−ム4がボルスタ−フレ−ム3の下部ストッパ− 3bでロ−ラ−フレ−ム4に受ける荷重を受けるので、ボルスタ−8が左右に移動 しても損傷することはない。
【0019】
【作動】
コンプレッサ−11(図10)よりエアタンク12に圧縮空気を溜めておき、 コントロ−ルボックス13を操作してコントロ−ルレバ−(図示しない)により 空気をボルスタ−8に供給すると、ボルスタ−8は膨張し、ロ−ラ−フレ−ム4 を上昇させる。この状態でロ−ラ6上で荷物を移動させる。 逆に空気を排出すると、ロ−ラ−フレ−ム4は下降する。すると荷物は床面上 に置かれ動かない。
【0020】
【効果】
1)ボルスタ−フレ−ム3とロ−ラ−フレ−ム4間を防塵ラバ−7で覆ったの で、防水・防塵がほぼ完璧である。又万一漏れてもボルスタ−フレ−ム3の防止 及び防塵溝3dの存在により外部へ排出され、床内部の断熱層を汚損させることが ない。 2)床材(コ−ナ−レ−ル)とボルスタ−フレ−ム3とをリベット結合できる ので従来の溶接に比し作業性が向上した。 3)シリンダ等の駆動部がないので、塩水等の侵入があっても故障の恐れがな い。 4)床下にシリンダ等の機器がないので密閉性がよい。 5)すべてアルミ押出材製であるので、洗浄に耐え、清潔である。 6)冷凍車等では完全防水が不可能なため、従来はジョロダ装置を使っていた が、冷凍車内で中腰でジョロダ装置の操作をするため、車内の冷気と中腰姿勢の ため、腰を傷める事が多かった。またジョロダ装置は動輪が小さいためショロダ レ−ル内が凍ると移動が重くなり、高齢者や女性には重荷になった。しかし本考 案のリフトロ−ラ−は上昇・下降がボデ−外でのコントロ−ルで行えること、ロ −ラ−の径が大きいこと、及びロ−ラ−ピッチを荷重に合せて変更可能(50m /m〜75〜100)であるから、高齢者や女性でも楽に荷物を移動出来る利点 がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の荷役装置(エア式リフトロ−ラ)を具
えた車両床面の平面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】エア式リフトロ−ラの縦断面図(ボルスタ−の
収縮時)。
【図4】同じくボルスタ−の膨張時を示す。
【図5】ボルスタ−フレ−ムの断面図。
【図6】ロ−ラ−フレ−ムの断面図。
【図7】ロ−ラ−プレ−トの断面図。
【図8】防塵ラバ−の断面図。
【図9】コ−ナ−レ−ルの断面図。
【図10】本考案荷役装置の制御配管図。
【図11】公知ジョロダ装置を具えた車両の斜視図。
【図12】ジョロダ装置の斜視図。
【図13】ジョロダ装置を下げた状態。
【図14】ジョロダ装置を上げた状態。
【符号の説明】
1 エア−式リフトロ−ラ 2 床通風レ−ル 3 ボルスタ−フレ−ム 3a 底面 3b 下部ストッパ− 3c 上部ストッパ− 3d 防塵溝 3e 漏水受け 3f 排水穴 3g 床板受け 3h 受け溝 4 ロ−ラ−フレ−
ム 4a 突出フランジ 4b 支持溝 4c 受け溝 4d 支持溝 5 ロ−ラ−プレ−ト 5a (ロ−ラ−プレ
−トの)下端 5b 下向突縁 5c 軸穴 6 ロ−ラ 7 防塵ラバ− 8 ボルスタ− 9 コ−ナ−レ−ル 9a 上部フランジ 9b 下向突縁 10 空気コネクタ 11 コンプレッサ− 12 エアタンク 13 コントロ−ルボ
ックス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面溝型をなしたボルスタ−フレ−ム
    (3)と、該ボルスタ−フレ−ム(3)の底部に設置された
    ボルスタ−(8)によりボルスタ−フレ−ム(3)内で上下
    動するロ−ラ−フレ−ム(4)とからなり、前記ボルスタ
    −フレ−ム(3)はロ−ラ−フレ−ム(4)の下限位置を規
    制する下部ストッパ−(3b)と、上面が漏水及び防塵溝(3
    d)となったロ−ラ−フレ−ムの上限位置を規制する上部
    ストッパ−(3c)を有し、かつ外側上部には排水穴(3f)で
    漏水及び防塵溝(3d)に通ずる漏水受け(3e)を有してお
    り、前記ロ−ラ−フレ−ム(4)は断面溝型をなし下端両
    側に前記上部及び下部ストッパ−と係合する突出フラン
    ジ(4a)を、中間部と上部にロ−ラ(6)を支持するロ−ラ
    −プレ−ト(5)の下端と上端を支持する支持溝(4b,4
    d)を有し、前記ロ−ラ−フレ−ム(4)とボルスタ−フレ
    −ム(3)の上部間に可撓性の防塵ラバ−(7)を取付けた
    ことを特徴とする冷凍車両等用の床面荷役装置。
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