JPH052209Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、駒を進めて競うゲームのコース途
中に配置して、駒の以後の進路を決定するために
用いるゲーム具に関するものである。

解決しようとする技術課題 ゲーム中に組込まれた条件により駒の進行量又
は進行方向を規制する駒進めゲームにおいては、
進行途中に各種の条件を決定する要素が多いほど
ゲームが面白くなる。

この考案は、このような見地から、遊技者の技
により駒の迷路をダイナミツクに形成して駒の進
路方向を決定するための新規な手段を備えた進路
決定ゲーム具を提供しようとするものである。

課題解決手段 上記目的を達成するため、この考案に係る進路
決定ゲーム具は、基台と可動駒とからなり、基台
は上面周囲に複数の駒出口を間隔的に設けられた
塀を有し、その塀の内側上面に垂直軸回りに回転
可能な複数の反転板を有するとともに、それらの
反転板を回転させる操作部材を有するものであ
り、前記可動駒は下面から突出された回転自在の
鋼球を有して、前記基台の上面を移動可能なもの
であることを特徴としている。

作 用 操作部材を操作すると反転板が回転されて、塀
と反転板とによつて各種パターンの迷路がダイナ
ミツクに形成される。このため、基台の上面に置
かれた駒は、回転される反転板に当てられて迷路
内を転動し、いずれかの駒出口から出ることがで
きる場合がある。各駒出口に駒の進行条件を決め
ておけば、操作部材を操作した者の駒の進路が決
定される。

この考案の実施例 次に、この考案の一実施例を図面に基いて説明
する。

基台Ａは上面部１と下面部２と側面部３を有し
て中空に形成され、その上面部２の周囲に塀４が
立設され、その塀に異なる方向に開口する駒出口
５が形成してある。

基台Ａの上面には、一つ又は複数の反転板６が
垂直軸７回りに回転自在に備えてある。反転板６
は基台Ａの側方突出部８に設けた操作部材９を回
転すると連動して回転されるように伝動部材によ
り操作部材に連係されている。

図示の例では、各反転板の回転軸７を上面部か
ら基台中空部内に延長し、その下端にそれぞれ歯
車gaを固着し、近接している反転板については
それらの歯車gaを噛み合せ、離間している反転
板についてはそれらの歯車の間において基台に取
付けた歯車gbを隣接する歯車gaに噛み合わせて
あり、操作部材９の回転軸１０に固着した歯車
gcを至近の歯車gaとの間に設けた歯車gdに噛み
合せてある。

上記構成により、操作部材９を指先で左右方向
に回転すると、伝動機構により各反転板６が右方
向又は左方向に回転して、その過程において、第
１図に示すような一つのパターンの迷路が形成さ
れたり、その迷路を解消して第３図に例示するよ
うな他のパターンの迷路を形成したりする。

このようなゲーム具は、第１図及び第４図示す
ように、下面から鋼球１１を回転自在に突出させ
て平面上を移動可能な駒Ｂを前記上面部１上に置
いて使用され、操作部材９により各反転板を回転
させると、駒がいずれか一つ又は複数の反転板に
当てられて右往左往し、移動方向及び又は迷路の
形状により、駒がいずれかの駒出口５から外に出
される、あるいは、いずれの駒出口からも出され
ない場合もある。

調子良く駒が外に出された場合は、当該遊戯者
の駒を以後、その駒出口に対して定めた番号又は
方向に進路を決定することができる。

基台の上面部１又は塀４の形状は任意であり、
また、反転板６の形状も、第５図に示すように、
各種のものを使用することもでき、さらに、操作
部材により反転板を連動回転させる手段も各種の
ものが採用可能である。

第２図に示す１２は、基台Ａに一端を固定した
板ばねであり、その自由端を軸１０に固着した菱
形部材１３の側面に当接するように付勢してあ
る。このような部材を付加した場合は、操作部材
９を任意量回転しても常にばねの自由端と菱形部
材１３の側面が当接して安定するまで回転するの
で、反転板６により所定の形状の迷路が確実に形
成されてその状態を保持する。従つて、操作部材
の操作後に、駒の移動に好都合な形状の迷路が形
成されたときは、駒Ｂは慣性により又は基台のわ
ずかな傾斜によりその迷路に沿つて移動して首尾
良く駒出口から外に出られる。

この考案の効果 上述のように、この考案によれば、駒を進めて
競うゲームのコース途中に配置して、駒の進路方
向を決定する新規な進路決定ゲーム具を提供する
ことができる。

そして、操作部材を操作すると、反転板が回転
されて、各種パターンの迷路がダイナミツクに形
成され、可動駒は回転する反転板に当てられて迷
路内を転動して右往左往し、調子が良ければ駒出
口から外に出ることができ、各駒出口に予め駒の
進行条件を定めておけば、このゲーム具を楽しみ
ながら駒進めゲームの駒の進行条件を決定するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の一実施例を示すものであ
り、第１図は使用状態の斜視図、第２図は上面部
を除去して示す横断面図、第３図は形成される迷
路の他の形状の例を示す平面図、第４図は駒の縦
断面図、第５図は反転板の各種形状の例を示す平
面図である。 Ａ……基台、１……上面部、２……下面部、３
……側面部、４……塀、５……駒出口、６……反
転板、９……操作部材、Ｂ……駒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 駒を進めて競うゲームのコース途中に配置し
   て、駒の以後の進路を決定するために用いる、下
   記要件からなる駒進路決定ゲーム具。 (イ) 基台と可動駒とからなること。 (ロ) 前記基台は、上面の周囲に、複数の駒出口を
   間隔的に設けられた塀を有し、前記塀の内側に
   おいて前記上面から立ち上がり、垂直軸回りに
   回転可能な複数の反転板を有し、それらの反転
   板を回転させる操作部材を有しており、前記反
   転板の回転により前記塀及び反転板の間に各種
   パターンの迷路がダイナミツクに形成されるこ
   と。 (ハ) 前記可動駒は、下面から突出された回転自在
   の鋼球を有して、前記基台の上面を移動可能な
   ものであること。