JPH0522060U

JPH0522060U - 室内噴水器兼空気清浄器

Info

Publication number: JPH0522060U
Application number: JP052339U
Authority: JP
Inventors: ナム−スウ・キム
Original assignee: ナム−スウ・キム
Priority date: 1991-07-27
Filing date: 1992-07-24
Publication date: 1993-03-23
Anticipated expiration: 2004-06-15
Also published as: KR930002248U; JPH0622457Y2; US5213595A; KR950000275Y1

Abstract

(57)【要約】【目的】室内の空気中に含まれた種々の埃と人体に有
害な物質を除去し、室内をより綺麗に装飾し、設置場所
を容易に変更し得る室内噴水器兼空気清浄器を提供す
る。【構成】スイッチ部１１ａを有する支え台１１と排気
孔１２ｂを有する水槽１２とからなり、水槽１２の内部
にポンプ４０とノズル組立体５０とが設置されている下
部ベース１０と、複数のフィルター７３が設置されてい
る濾過板７１と誘導管７２とからなり、水槽１２の内部
に挿入された挿入体７０と、下端部の内周面に複数の吸
着板８０、１８０が放射状に設置され、上部にバッフル
板１１０と吸気ファン１４０が設置されて、前記下部ベ
ース１０の上部に結合された中間円筒２０、２００と、
複数の吸気孔３１を有し、前記中間円筒２０の上部に結
合された上部キャップ３０と、から構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、室内の空気を吸入した後噴水作用の行われる密閉空間を経て外部へ排出することにより空気中に含まれた埃又はその他の不純物を除去し得るようにし、さらに、噴水作用の行われる密閉空間が外部から見られるようにすることにより室内を綺麗に作り得る一つの装飾物としても使用し得るようにした室内噴水器兼空気清浄器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、空気清浄器としては、ケース内部に吸入された外部空気を繊維又は活性炭等のフィルター板を経て室内に供給する方式と、空気の電気的性質を用いて電極板で埃又は不純物を採集する方式とが提案されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前者のフィルター板を用いる方式は、フィルター板の組織が概して粗いから微細な埃を漉すことができない問題があるとともに、一度汚染されると集塵効率が低下されるのでフィルター板を度々交換すべきである等の使用が面倒で、維持費用が高く掛かる問題があった。

【０００４】後者の電極板を使用する方式は、比較的微細な埃を採集し得る利点があるが、製作費用が高く掛かるとともに、効率的な集塵を行うために周期的に電極板に蓄積された埃をはたく作業があり随分面倒であった。さらに、両者の方式は、いずれも長方形のケースがやぼったいので綺麗な室内雰囲気を作るのに大いに問題があり、室内に適宜な設置位置を確保することが難しかった。

【０００５】本考案は、前述したような従来の問題点に鑑みて成されたもので、これらの問題がなくて効率よく、室内の空気中に含まれた種々の埃と人体に有害な物質を除去し得る室内噴水器兼空気清浄器を提供することを目的とする。本考案の他の目的は、室内をより綺麗に装飾し得る室内噴水器兼空気清浄器を提供することである。

【０００６】本考案のさらに他の目的は、設置場所を容易に変更し得る室内噴水器兼空気清浄器を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案にかかる室内噴水器兼空気清浄器は、上記目的を達成するために、スイッチ部を有する支え台と排気孔を有する水槽とからなり、水槽の内部にポンプとノズル組立体とが設置されている下部ベースと、複数のフィルターが設置されている濾過板と誘導管とからなり、水槽の内部に挿入された挿入体と、下端部の内周面に複数の吸着板が放射状に設置され、上部にバッフル板と吸気ファンが設置されて、前記下部ベースの上部に結合された中間円筒と、複数の吸気孔を有し、前記中間円筒の上部に結合された上部キャップと、から構成されている。

【０００８】本考案にかかる室内噴水器兼空気清浄器は、さらに、噴水作用の行われる中間円筒の内部が外部から覗き見られるようにするために、中間円筒が透明に構成されていることがあり、中間円筒の内部を照明するために、ノズル組立体の上端に照明ランプが設置されていることがあり、室内へ陰イオンを供給するために、中間円筒の上部に陰イオン発生器が設置されていることがある。

【０００９】

【作用】

吸気ファンが作動すると、外部の空気が上部キャップの吸気孔を通じて空気清浄器の内部に吸入され、吸入された空気は、噴水作用の行われる中間円筒の内部に導かれ、各吸着板を経て、水槽に挿入された挿入体の濾過板にぶっつけられる。濾過板の上端と各吸着板の下端との間に停滞する空気は、水槽上に形成された排気孔を通じて室内へ排出される。他方、ポンプが作動すると、水槽の水は、上方に吹き出して噴水状に上昇、落下する。落下する水は、中間円筒の内側下端に設置された吸着板を経て、吸着板の下方に落ちて、挿入体の濾過板を経る。濾過板上の水は、濾過板の通孔とフィルターを通じて水槽の下方に落ちる。この時、挿入体の誘導管は通孔及びフィルターを経た水を静粛に誘導する役目を果たす。この場合に、空気清浄器の内部に吸入された室内の空気が浄化されるのは、該空気が噴水作用の行われる中間円筒と吸着板を過ぎるときである。中間円筒の噴水作用により水分の加えられた不純物を含む空気は、重くなり、粘性を増して、吸着板を過ぎるときにその表面に付着する。吸着板の表面に付着した不純物は、吸着板が噴出する水により洗われるときに、挿入体の濾過板に落下し、その大部分は各フィルターに設置されたフィルターに採集され、残りの不純物は水とともに水槽に落下する。

【００１０】中間円筒が透明に構成されていると、噴水作用の行われる中間円筒の内部が外部から覗き見られる。なお、照明ポンプは、噴水作用の行われる透明な中間円筒を照明し、空気清浄器の外部から中間円筒の内部がよりよく見られるようにする。また、陰イオン発生器は、人体に有益だと知られた陰イオンを室内に供給する。この陰イオン発生器から発生される陰イオンは、吸気ファンより吸入される外部空気とともに中間円筒を過ぎた後水槽の排気孔から排出されて室内に供給される。

【００１１】

【実施例】

図１〜３は本考案による第１の実施例を示し、図４〜５は第２の実施例を示す。図１、２に示すように、この室内噴水器兼空気清浄器１は、下部ベース１０と中間円筒２０と上部キャップ３０とから構成されている。

【００１２】下部ベース１０は、下部に電気装置を内装する円板状の支え台１１を備え、支え台１１の上部には水を盛っている円筒状の水槽１２を備えた形態を有する。支え台１１の外周面には、電源スイッチＳ₁、ポンプ稼働スイッチＳ₂、照明ランプスイッチＳ₃、吸気ファン稼働スイッチＳ₄、陰イオン供給スイッチＳ₅ を含むスイッチ部１１ａが設置されている。

【００１３】水槽１２の内側上端には中間円筒２０が挿入されるように拡開部１２ａが形成され、上部の周面には複数の排気孔１２ｂが形成されている。水槽１２の外周の一側には電線が収められた接続部１３が突出形成され、接続部１３の上端には一対の接続端子１３ａが垂直方向に突出している。水槽は、不透明に製作されているが、外周の下部一側には水槽１２の内部の水量を外部から確認し得るようにする透明部１２ｃが備えられている。又、該透明部１２ｃには表示目盛り１２ｄが形成されている。

【００１４】水槽１２の内側下部中央には、水槽１２の内部の水を上方に吹き出す遠心ポンプ等のポンプ４０が設置されている。ポンプ４０の上方に突出する連結管４１の上端にはノズル組立体５０が連結されている。ノズル組立体５０は、上端に複数の噴出小孔５１ａが形成された円板形のノズルヘッド５１とポンプ４０の連結管４１につながれた接続管５２とからなる。ノズルヘッド５１の上端の中央には、空気清浄器１の内部を照明する照明ランプ６０が設置されている。

【００１５】水槽１２の内部に挿入された挿入体７０は、円板状の濾過板７１と、該濾過板７１の下方に位置し、直径が中央部までは徐々に減少し、中央部に達すると今度は徐々に大きくなる誘導管７２とからなる。濾過板７１の中央にはノズルヘッド５１が通され得る程度の直径を有する通孔７１ａが形成され、該通孔７１ａの周りには複数の円形孔７１ｂが放射状に配置形成され、各円形孔７１ｂにはフィルター７３が設置されている。

【００１６】一方、下部ベース１０の上部に結合された中央円筒２０は、外部から内部をよく覗き見得るように、透明な合成樹脂又は透明ガラス等で作られている。この中央円筒２０の内側下端部にはリング状の固定輪２１が備えられている。固定輪２１には、図１〜３に示すように、複数の吸着板８０が放射状に結合されている。各吸着板８０は、図１に示すように、円板状で、固定輪２１に堅固に結合されるように一側に結合溝８１が形成されている。

【００１７】中間円筒２０の外周一側には、水槽と同様に電線が収められた接続部２３が垂直に円筒２０の下方まで伸び、その下端には、水槽１２の接続部１３の上端から突出する接続端子１３ａが差し込まれる一対の端子孔（図示せず）が形成され、上端からは、以下に説明するファンモーター１４２から引出されたコネクター１４３が接続される接続端子２３ａが突出している。

【００１８】中間円筒２０の上端には、中央に円形通孔９１が形成された固定円板９０が形成されている。該固定円板９０の下部には、中央に通気孔１１１が形成されたバッフル板１１０が設置されている。該バッフル板１１０は、その外縁において垂直上方に向けて形成された支持脚１１２により固定円板９０に支持されて固定円板９０に対して所定間隔に維持されている。

【００１９】固定円板９０の上面の中央部には長方形のファンケース１２０が設置されている。該ファンケース１２０の上部には小容積部１２１が備えられ、内部中央には段部１２２が形成され、下端部の外縁には固定円板９０と接触するフランジ１２３が形成されている。吸気ファン１４０を支持する支持板１３０は、図２に示すように、ファンケース１２０の段部１２２の下面に付着される。長方形の板である支持板１３０の下部中央にはファンモーター１４２が結合される円形凹部１３１が備えられ、その周りには複数の通気孔１３２が形成されている。

【００２０】ファン１４１とファンモーター１４２とからなる吸気ファン１４０は、ファンモーター１４２が支持板１３０の凹部１３１に結合されるので、ファンケース１２０の内部に位置する。ファンモーター１４２から引出された電線の先端にはコネクター１４３が連結され、該コネクター１４３は中央円筒２０の接続部２３の接続端子２３ａと結合される。吸気ファン１４０の設置が完了されたファンケース１２０の上端には、フィルター１２４ａを備えるカバー板１２４が結合されている。

【００２１】ファンケース１２０の両側には陰イオン発生器１００が設置されている。中間円筒２０の上部は半球形の上部キャップ３０で覆われている。該上部キャップ３０は、不透明に構成されていて、中間円筒２０の上方に突出するファンケース１２０を覆うので、空気清浄器１の全体的な外観が美麗に見られる。上部キャップ３０の上面には、外部空気が空気清浄器１の内部に吸入されるように複数の吸気孔３１が形成されている。

【００２２】図４及び図５は本考案の他の実施例を示す。この実施例の特徴は吸着板１８０の形状と結合方式にある。即ち、この具体例の吸着板１８０は、図５に示すように、一側に結合部１８１が備えられるとともに上端は凹凸形状に形成され先端と下端は尖った形状に形成されている。そして、この吸着板１８０は、図４に示すように、中間円筒２００の下端内周面に縦方向に形成された複数の結合溝２０１に挟まれて固定される。

【００２３】前述したように、この第２の実施例では、所定形状の複数の吸着板１８０を中間円筒２００の内周面に縦方向に形成された複数の結合溝２０１に結合することを特徴とするが、吸着板８０、１８０を他の形状に変更し得ることは勿論である。以下、本考案の室内噴水器兼空気清浄器の動作を、実施例に従って詳しく説明する。

【００２４】本考案の室内噴水器兼空気清浄器１を使用するにあって、吸気ファン１４０、照明ランプ６０、ポンプ４０はそれぞれ独立的に作動し得る。室内の空気を浄化するためには、先ず水槽１２に水を適宜に満たし、プラグ１５０を電源に連結した後、電源スイッチＳ₁とポンプスイッチＳ₂と吸気ファンスイッチＳ₄をオンしてポンプ４０と吸気ファン１４０を作動させる。

【００２５】ポンプ４０が作動を開始すると、水槽１２内の水は、上方に吹き出されてノズルヘッド５１の各噴出小孔５１ａを通じて所定高さまで上昇した後、放物線を描いて下降して水槽１２に落下する。下降する水は、水槽１２に落下する前、中間円筒２０の内側下端に設置された吸着板８０を経て各吸着板８０の下方に落ちて挿入体７０の濾過板７１を経る。そして、濾過板７１上の水は濾過板７１の中央の通孔７１ａとフィルター板７３が設置された円形孔７１ｂを通じて水槽１２の下方に落ちる。この時、挿入体７０の誘導管７２は通孔７１ａ及び円形孔７１ｂを経た水を静粛に誘導する役目を果たす。

【００２６】一方、吸気ファン１４０が作動すると、外部の空気が上部キャップ３０の吸気孔３１を通じて空気清浄器１の内部に吸入される。カバー板１２４のフィルター板１２４ａを経てファンケース１２０の内部に進入した空気は固定円板９０の円形通孔９１を経てバッフル板１１０にぶっつけられる。バッフル板１１０にぶっつけられた空気は進入速度が減少されてバッフル板１１０の外方と通気孔１１１に分散されて下降され、噴水作用の行われる中間円筒２０の内部と各吸着板８０を経て水槽１２に挿入された挿入体７０の濾過板７１にぶっつけられる。

【００２７】濾過板７１の上端と各吸着板８０の下端との間に停滞される空気は、水槽１２の上部に形成された複数の排気孔１２ｂを通じて空気清浄器１の外部、つまり室内へ排出される。本考案にあって、空気清浄器１の内部に吸入された室内の空気が浄化される時は、噴水作用の行われる中間円筒２０と吸着板８０を過ぎるときである。埃及び粒子状の不純物を含む空気が噴水作用の行われる中間円筒２０を通過するとき埃及び粒子状の不純物に水分が加えられて重くなり、粘性がより高くなる。

【００２８】従って、空気が中間円筒２０の下端部に設置された吸着板８０を過ぎるとき空気中に含まれた埃及び粒子状の不純物がより多く吸着板８０の表面に付着される。各吸着板８０に付着された埃及び粒子状の不純物は、ノズルヘッド５１から噴出されて所定高さだけ上昇してから下降する水が各吸着板８０を通過するとき、吸着板８０から洗われて挿入体７０の濾過板７１に落下し、その大部分は各円形孔７１ｂに設置されたフィルター７３に採集され残りの不純物は水とともに水槽１２に落下する。

【００２９】本考案にあって、空気中に含まれた埃及び粒子状の不純物が採集されるフィルター７３は周期的に掃除すべきであり、水槽１２の水も時々取り替えるべきである。フィルター７３を掃除しようとするときは、中間円筒２０を下部ベース１０から取って上方に上げると中間円筒２０が下部ベース１０から容易に分解され、水槽１２から挿入体７０を引き出して濾過板７１の各円形孔７１ｂに設置されたフィルター７３を洗浄し得、水槽１２の水も綺麗な水に交換し得る。

【００３０】一方、本考案にあって、噴水作用の行われる透明な中間円筒２０をノズルヘッド５１の上端に設置された照明ランプ６０により照明し得る。照明ランプ６０は噴水作用の行われる透明な中間円筒２０を明るく照らすので、空気清浄器１の外部から中間円筒２０の内部がよりよく見られるようにする。ファンケース１２０の両側に設置された陰イオン発生器１００は、人体に有益だと知られた陰イオンを室内へ供給し得る。この陰イオン発生器１００は下部ベース１０の支え台１１に備えられたスイッチ部１１ａの陰イオン供給スイッチＳ ₅ により作動され、各陰イオン発生器１００から発生される陰イオンは吸気ファン１４０により吸入される外部空気とともに中間円筒２０を過ぎた後水槽１２の排気孔１２ｂから排出されて室内に供給される。

【００３１】

【考案の効果】

本考案の室内噴水器兼空気清浄器によると、中間円筒に吸入された空気に水分を加えるので、より多くの埃及び粒子状の不純物を除去し得る効果がある。さらに、埃及び粒子状の不純物以外に空気に含まれた匂いも除去し得るほか、水槽の排気孔から排出される空気にもかなりの量の水分が含まれるので、室内を加湿し得る。

【００３２】本考案の室内噴水器兼空気清浄器は、噴水作用の行われる中間円筒が透明であり、その内部が外部から覗き見られるので、室内をより綺麗に作る装飾品として使用し得る効果がある。このとき、中間円筒は、特定色相を有する照明ランプにより照らされるので、夜間により幻想的な雰囲気を演出し得る。本考案の室内噴水器兼空気清浄器は、平たい面を有するところであればどこでも簡便に設置し得るので、設置場所を構わない。

【００３３】本考案の室内噴水器兼空気清浄器のさらに他の効果は、維持修理が簡便であることである。本考案によると、外部から各吸着板及び水槽の清潔状態を確認し得、且つ容易に中間円筒を分解して吸着板、挿入体、水槽等の部品を掃除し得る。そして、ポンプ及びファンモーター等に消費される電気代以外の費用がめったに高く掛からないので、維持費用も安くすむ効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の分解斜視図である。

【図２】図１の縦断面図である。

【図３】図２の線Ａ−Ａについての断面図である。

【図４】図３のように切開した本考案の他の実施例の部
分横断面図である。

【図５】図４の実施例で使用されるひとつの吸着板の斜
視図である。

【符号の説明】

１空気清浄器１０下部ベース１１支え台１１ａスイッチ部１２水槽１２ｂ排気孔２０、２００中間円筒３０上部キャップ３１吸気孔４０ポンプ５０ノズル組立体６０照明ランプ７０挿入体７１濾過板７２誘導管７３フィルター８０、１８０吸着板１００陰イオン発生器１１０バッフル板１４０吸気ファン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】スイッチ部を有する支え台と排気孔を有
する水槽とからなり、水槽の内部にポンプとノズル組立
体とが設置されている下部ベースと、複数のフィルターが設置されている濾過板と誘導管とか
らなり、水槽の内部に挿入された挿入体と、下端部の内周面に複数の吸着板が放射状に設置され、上
部にバッフル板と吸気ファンが設置されて、前記下部ベ
ースの上部に結合された中間円筒と、複数の吸気孔を有し、前記中間円筒の上部に結合された
上部キャップと、から構成されていて、上部キャップを通じて吸入された
外部空気が噴水作用の行われる中間円筒を経て下部ベー
スから排出されるようになっている室内噴水器兼空気清
浄器。
【請求項２】噴水作用の行われる中間円筒の内部が外
部から覗き見られるようにするために、中間円筒が透明
に構成されている請求項１記載の室内噴水器兼空気清浄
器。
【請求項３】中間円筒の内部を照明するために、ノズ
ル組立体の上端に照明ランプが設置されている請求項１
または２記載の室内噴水器兼空気清浄器。
【請求項４】室内へ陰イオンを供給するために、中間
円筒の上部に陰イオン発生器が設置されている請求項
１、２または３記載の室内噴水器兼空気清浄器。