JPH05220413A

JPH05220413A - 空容器類破砕圧潰機

Info

Publication number: JPH05220413A
Application number: JP5706292A
Authority: JP
Inventors: Susumu Hasegawa; 進長谷川
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-02-07
Filing date: 1992-02-07
Publication date: 1993-08-31
Anticipated expiration: 2015-08-21
Also published as: JP3078914B2

Abstract

(57)【要約】【目的】使用済みの注射器や薬用瓶等の、比較的に小
型の空容器類を安全且つ能率良く粉砕・圧潰処理する。【構成】箱形のカバー本体１内に、その上部に投入口
２を備えるホッパー４を設けると共に、該ホッパー４の
下方一側に垂直な固定盤６を設け、他側に該固定盤６と
向き合い接離自在に往復運動する可動盤８を対設し、ま
た、カバー本体１の底面１ｂにホッパー４の出口部５に
対向して設けられる排出口２２に底受板２３を取付ける
と共に、該底受板２３は可動盤８の往復運動に追随して
開閉させるようにし、可動盤８は適宜駆動手段により往
復運動させつつホッパー４から導入される空容器類を固
定盤６と可動盤８間で破砕圧潰して排出口２２から下方
へ落下させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は空容器類，特に病院など
で取り扱う使用済みの注射器や薬用瓶等の比較的に小型
のものを破砕処理する空容器類破砕圧潰機に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば病院や医院等では、多くの
注射器又は薬用瓶が取り扱われているが、一度使用した
注射器，使用済みの薬用瓶等はすべて廃棄するようにし
ている。そこで、一時これらを容器に貯えておき回収業
者に引取らせている。そして、回収業者はそれらを圧潰
して処理場に埋めるなどして処分していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不用に
なった注射器，薬用瓶などは毎日非常に多く溜まり、し
かも容積が嵩むことから、各病院などでは置場や処理に
苦慮している。また、割って容積を少さくして処理する
にも、注射器等はどのような病状の患者に使用したもの
かもわからず、特殊な疾病の患者に使用されたものだと
その病菌等が付着したりしているなど危険性も懸念され
ていた。巷では圧潰したりせずにそのまま不法に投棄す
る悪質な行為が発覚し、社会問題にまで発展している。
本発明は、このような課題を解決し、安全にしかも手軽
に使用できる空容器類破砕圧潰機を提供することを目的
とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる目的達成のために
本発明の空容器類破砕圧潰機は、箱形のカバー本体の上
面に投入口を開設すると共に、内部に該投入口と連なる
ホッパーを設け、該ホッパーの出口部の下方一側に固定
盤を立設し、他側に該固定盤と向き合い接離自在に往復
運動する可動盤を対設し、また、カバー本体の底部に前
記ホッパーの出口部に対向して所定幅の排出口を設け、
また常時は排出口を閉止しており可動盤が固定盤側に進
むとき該固定盤側を下傾し得る底受板を前記可動盤の運
動方向と直角をなす横軸により軸支し、前記可動盤を適
宜駆動手段により往復運動させてホッパーから導入され
る各種空容器等を固定盤と可動盤間で破砕圧潰し、底受
板を傾動して排出口から下方へ落下させるように構成し
た。

【０００５】

【作用】ホッパー内に各種空容器を投入し、固定盤に対
し可動盤を接離自在に往復運動させる。投入された空容
器は固定盤と可動盤間に落下するが、固定盤に対して可
動盤が離隔している状態ではカバー本体の底部に設けた
排出口は底受板で閉塞されて落下することなく溜る。そ
して、各種空容器は可動盤の接近に伴ない固定盤と可動
盤間で挟圧されて破砕されると共に、底受板が固定盤側
に下傾して開放され、排出口から下方に自然に落下して
回収容器等に回収される。

【０００６】

【実施例】以下に本発明の空容器類破砕圧潰機の一実施
例を図面と共に説明する。図において１は防音効果を備
えて箱形に形成されるカバー本体であり、該カバー本体
１の上面１ａには透明なアクリル板などで被ったのぞき
窓３ａを有した蓋３で開閉される投入口２を開設すると
共に、内部に該投入口２と連なる縦型のホッパー４が装
着される。該ホッパー４の出口部５の下方で底面１ｂ上
に左右一対をなす固定盤６，７を夫々垂直状に立設す
る。そして、一方の固定盤７側に固定盤６と向き合う可
動盤８を対向配置する。該可動盤８は図３に示すように
後側面に一対の支持軸９ａ，９ｂを水平且つ平行に突設
し、固定盤７を貫通する軸筒１０ａ，１０ｂに嵌挿され
支持される。また、前記固定盤７の後面にはロッド１１
先端が固定盤７から出没する油圧シリンダー１２が取着
され、ロッド１１の先端は前記可動盤８の後面に固着さ
れる。１３は油圧シリンダー１２に油圧を送る油圧モー
タであり、後記する収容室２６内に配置される。１４は
カバー本体１の一側に突出し、油圧シリンダー１２の油
圧の掛かる方向を切替する作動レバーである。

【０００７】そして、作動レバー１４を左右に動かすこ
とにより油圧シリンダー１２が作動し、可動盤８は固定
盤６に対し接離自在に往復運動をする。固定盤６と可動
盤８の互いに向い合う面には図６（イ），図６（ロ）及
び図７（イ），図７（ロ）に示すように表面に多数の突
起１５…が突設された歯部板１６，１６がねじ１７によ
り着脱自在に取着されている。また、前記可動盤８の上
端面には底板１８が後方へ水平に延設しており、ロッド
１１が伸びた時、該ロッド１１上に圧潰物が入らないよ
うに保護している。また、可動盤８の後側の両下端には
カバー本体１の底面１ｂと略同一位置に軸１９により回
転自在に軸支される回転ローラ２０が設けられる。２１
は固定盤６と固定盤７間に差し渡され、これらを強固に
固定保持する固定杆である。

【０００８】前記固定盤６，７間の底面１ｂには所定幅
の排出口２２が開設されており、該排出口２２に底受板
２３が設けられる。該底受板２３は可動盤８の運動方向
と直角をなす横軸２４により軸支されると共に、固定盤
６側に重心を有し、図２に示す如く前側端部２３ａを固
定盤６の下面で、また後側端部２３ｂを前記回転ローラ
２０，２０で支持され常に水平状態を保ち排出口２２を
閉止している。そして、可動盤８の前進運動に伴い図５
に示す如く後側端部２３ｂを回転ローラ２０，２０から
開放され横軸２４を支点として跳ね上げると共に前側端
部２３ａを下傾させて排出口２２を開放する。

【０００９】前記底面１ｂの下面には排出口２２を囲う
筒状の垂片２５が垂下される。また底面１ｂの下方には
収容室２６が設けられ、該収容室２６の下端には台板２
７が水平に配置され、その下面四隅部にキャスター２８
…を取着する。２９は収容室２６を開閉する扉であり、
該扉２９を開け、収容室２６内の台板２７上に上端開口
３０を前記排出口２２の下方に位置させる回収容器Ｂを
配置する。この時、垂片２５は回収容器Ｂ内に収められ
る。３１ａ，３１ｂはカバー本体１の一側面に設けられ
油圧モータ１３の電源をオン又はオフするスイッチであ
る。

【００１０】本発明は上記構成よりなり、先ず、蓋３を
開けて投入口２からホッパー４内に破砕すべき注射器や
薬用瓶等を投入する。投入された注射器等は図２の鎖線
で示すように可動盤８と固定盤６の間隔内に落下し、水
平を保ち排出口２２を閉塞している底受板２３上に受止
められる。そして、スイッチ３１ａをＯＮして油圧モー
タ１３の電源を入れ、作動レバー１４を介して油圧シリ
ンダ１２を駆動させる。これにより図５に示すよう固定
盤６に対して可動盤８が接離自在に往復運動する。この
際、可動盤８の接近に伴ない固定盤６と可動盤８間で注
射器や薬用瓶等は挟圧され、さらに多数の突起１５が突
き刺さって破砕される。破砕された破片は、図５に実線
で示されるように前側端部２３ａが下傾する底受板２３
により排出口２２が開放され、そこから自然に落下し、
垂片２５により外部に飛び散ることなく回収容器Ｂ内に
回収される。

【００１１】前記作動レバー１４を元の位置に戻すと、
油圧シリンダ１２のロッド１１が収縮し、これに伴い可
動盤８が固定盤６より離反するが、この際回転ローラ２
０，２０により底受板２３の後側上面が下方へ押され前
側端部２３ａを上動して元の水平位置に復帰し、排出口
２２を閉止して次の注射器，薬用瓶を向い入れる。そし
て、前記と同様の動作を繰り返し能率良く破砕処理を行
う。前記可動盤８が前進した際、可動盤８の上端面には
底板１８が延設してなるので、ロッド１１上面に破片が
入り込むようなことはない。このようにして順次作業を
行い、回収容器Ｂ内に破片が充満すれば、扉２９を開け
回収容器Ｂを取り出す。尚、前記固定盤６と可動盤８に
取着した各歯部板１６はねじ１７で着脱自在に設けられ
ているので、例えば図示は省略するが表面を平坦にした
ものなど各種形状の歯部板と交換できる。

【００１２】図８，図９は他の実施例を示すもので、ホ
ッパー４Ａの下方の一側で底面１ｂ上に前面に突子３２
を複数突設した固定盤６Ａを立設し、他側の底面１ｂ上
に該固定盤６Ａと相対向する可動盤８Ａを立設し、該可
動盤８Ａの後方には一対の軸受３３ａ，３３ｂを配設す
る。そして、両軸受３３ａ，３３ｂに先端を前記可動盤
８Ａに固着した軸杆３４を摺動自在に挿通する。また、
該軸杆３４の上面には歯部３５を刻設する。３６は該歯
部３５と噛合する歯車であり、その軸３７の先端はカバ
ー本体１Ａの外側に突出し、その先端に作動レバー１４
Ａを一体に取着してなる。３８，３８は前記歯車３６の
軸３７を軸支する軸受部である。また、前記ホッパー４
Ａの出口部５Ａの下方で排出口２２Ａには、前後端縁に
３個の凹部３９，３９，３９を設けると共に対向する端
縁に位置した各凹部３９，３９に両端を嵌入してそれぞ
れバー４０を適宜間隔を、すなわち注射器がそのまま下
に落ちない程度、離し着脱自在に設置する。

【００１３】この実施例によれば、投入口２Ａからホッ
パー４Ａ内に投入された注射器等は固定盤６Ａと可動盤
８Ａ間の底面１ｂすなわちバー４０上に溜まる。そし
て、この状態で作動レバー１４Ａを手動操作により図８
矢視方向へ回動し可動盤８Ａを固定盤６Ａに接近させて
注射器等を挟圧し破砕する。破砕された破片は各バー４
０間の隙間から下方へ落下し回収容器Ｂ内に回収され
る。また、前記作動レバー１４Ａを元の位置に戻し可動
盤８Ａを固定盤６Ａから離反して前記と同様の動作を繰
り返せば破砕処理が行なえる。このように、手動によっ
ても良く、また、図示は省略するが可動盤８Ａを電気的
に作動させても目的は充分達せられる。

【００１４】また、このようにして破砕され回収容器Ｂ
内に破砕片が一杯になったとき、そのまま回収業者に引
取って貰うようにすれば、輸送効率が良い。

【００１５】

【発明の効果】以上に述べたように本発明の空容器類破
砕圧潰機は、特に注射器や薬用瓶等といったような比較
的に形の小さい空容器類の処理に適しており、これらを
安全に破砕して細かい破片にすることができる。しか
も、嵩を減少できるので、一時的に保管しておく際のス
ペーが節減でき、また回収業者に引取らせた場合の運搬
効率をも向上させることができるといった利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の空容器類破砕圧潰機の外観斜視図。

【図２】同縦断側面図。

【図３】図２におけるＸーＸ線断面図。

【図４】図２におけるＹーＹ線断面図。

【図５】本発明の空容器類破砕圧潰機の作用を説明する
縦断側面図。

【図６】（イ）は固定盤の正面図、（ロ）は同側面断面
図。

【図７】（イ）は可動盤の正面図、（ロ）は同側面断面
図。

【図８】他の実施例を示す空容器類破砕圧潰機の側面断
面図。

【図９】図８におけるＺーＺ線断面図。

【符号の説明】

１，１Ａカバー本体１ａ上面２，２Ａ投入口４，４Ａホッパー５，５Ａ出口部６，６Ａ，７固定盤８，８Ａ可動盤２２，２２Ａ排出口２３底受板２４横軸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】箱形のカバー本体の上面に投入口を開設
すると共に、内部に該投入口と連なるホッパーを設け、
該ホッパーの出口部の下方一側に固定盤を立設し、他側
に該固定盤と向き合い接離自在に往復運動する可動盤を
対設し、また、カバー本体の底部に前記ホッパーの出口
部に対向して所定幅の排出口を設け、また常時は排出口
を閉止しており可動盤が固定盤側に進むとき該固定盤側
を下傾し得る底受板を前記可動盤の運動方向と直角をな
す横軸により軸支し、前記可動盤を適宜駆動手段により
往復運動させてホッパーから導入される各種空容器等を
固定盤と可動盤間で破砕圧潰し、底受板を傾動して排出
口から下方へ落下させるように構成した空容器類破砕圧
潰機。