JPH05219736A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH05219736A
JPH05219736A JP4228092A JP4228092A JPH05219736A JP H05219736 A JPH05219736 A JP H05219736A JP 4228092 A JP4228092 A JP 4228092A JP 4228092 A JP4228092 A JP 4228092A JP H05219736 A JPH05219736 A JP H05219736A
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Yoichi Terasawa
陽一 寺沢
Kenichi Tabata
研一 田畑
Hiroto Sekine
宏人 関根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチング電源装置における力率及び入力
電流波形を改善する。 【構成】 整流回路7の出力ライン7a、7b間に平滑
回路を介さずにトランス11の1次巻線9とFET12
との直列回路を接続する。2次側の整流平滑回路15の
リプルを含む出力電圧を検出し、これとツエナーダイオ
ード32の基準電圧との誤差信号を形成する。誤差信号
とのこぎり波をコンパレータ25で比較してPWMパル
スを作り、FET12に与える。誤差信号を作るための
トランジスタ34のコレクタ・ベ−ス間に位相補正用コ
ンデンサ27を接続する。誤差信号をコンパレータ25
に送る伝送路に周波数−ゲイン特性を補正するための増
幅回路24を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交流電源に接続して使用
するスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】商用交流電源に接続して使用する従来の
典型的なスイッチング電源装置は図1に示すように、例
えば、100V、50Hzの商用交流電源に接続される
入力端子1、2と、ここに接続されたコンデンサ3とイ
ンダクタンスコイル4、5とから成るラインフィルタ6
と、このラインフィルタ6を介して入力端子1、2に接
続されたブリッジ型全波整流回路7と、この全波整流回
路7の一対の出力端子間に接続された比較的容量の大き
い電解コンデンサ等から成る平滑用コンデンサ8と、1
次巻線9と2次巻線10とから成るトランスと、平滑用
コンデンサ8の両端子間に1次巻線9を介して接続され
た変換用スイッチング素子としての例えば電界効果トラ
ンジスタ即ちFET12と、2次巻線10に接続された
ダイオード13及び平滑用コンデンサ14から成る整流
平滑回路15と、出力端子16、17間の電圧を検出し
てFET12をPWM制御する帰還制御回路18とから
成る。
【0003】この回路では、平滑用コンデンサ8がリプ
ルの少ない直流電源として機能し、直流電圧がFET1
2でオン・オフ制御され、2次巻線10の電圧が整流平
滑される。これにより出力端子16、17に安定化した
直流電圧が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1の従来
回路では、平滑用コンデンサ8が交流電源電圧のピーク
近傍の値に充電されているため、交流電源電圧のピーク
及びこの近傍領域のみで入力電流が流れ、入力電流波形
が正弦波にならず、且つ力率が悪い。
【0005】そこで、本発明の目的は簡単な構成で力率
を改善すること及び高調波成分を低減することができる
スイッチング電源装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、交流電圧が供給される入力端子と、前記入
力端子に接続された整流回路と、前記整流回路に接続さ
れたコンバータと、前記整流回路と前記コンバータとの
間に接続され且つ前記交流電圧又は前記交流電圧の整流
出力は通過させるように設定されたローパスフィルタ
と、前記コンバータの出力電圧を一定値にするように前
記コンバータを制御する帰還制御回路とから成り、前記
コンバータは、1次巻線と2次巻線とを有するトランス
と、前記整流回路の一対の出力端子間に前記1次巻線を
介して接続されたスイッチング素子と、前記2次巻線に
接続された整流平滑回路とを含み、前記帰還制御回路
は、前記整流平滑回路の出力電圧検出手段と、基準電圧
源と、前記出力電圧検出手段で検出した検出電圧と前記
基準電圧源の基準電圧との誤差出力を発生する誤差増幅
手段と、前記誤差増幅手段の出力に基づいて前記スイッ
チング素子をオン・オフ制御する制御信号を形成する制
御信号形成回路と、前記整流回路の出力電圧と前記整流
平滑回路の出力電圧のリプル成分との位相差を補正する
位相補正手段と、前記整流平滑回路の出力電圧に含まれ
ている前記整流回路の出力電圧の周波数と同一の周波数
成分の応答性を低下させる周波数特性設定手段とを含む
ことを特徴とするスイッチング電源装置に係わるもので
ある。なお、制御信号形成回路をのこぎり波発生器と、
この出力と誤差出力とを入力とするコンパレータとで構
成し、コンパレータの誤差信号入力ラインにゲイン補正
用の増幅回路を接続することが望ましい。また、誤差増
幅手段をトランジスタで構成し、このトランジスタのベ
ースとコレクタとの間に位相補正用コンデンサを接続す
ることが望ましい。また、整流回路の出力を減衰させて
ゲイン補正用増幅回路の入力に加算させることが望まし
い。
【0007】
【作用及び効果】本発明においては整流回路の出力段に
平滑回路が設けられていないので、1次巻線とスイッチ
ング素子の直列回路に非平滑電圧が印加され、これがス
イッチング素子でオン・オフされる。この結果、トラン
スの2次巻線に接続された整流平滑回路の出力電圧は交
流電源電圧の整流波形に対応したリプル成分を含む。帰
還制御回路はスイッチング素子のオン時間幅を検出電圧
値に反比例的に変化させる。もし、本発明に従う位相補
正手段が設けられていないと仮定すれば、1次側の電圧
と2次側の整流平滑回路の出力電圧のリプル成分との位
相が不一致のために、正常動作が不可能になる。一方、
本発明に従う位相補正手段を設けると、1次側の電圧と
2次側のリプル成分との位相が見掛け上一致した状態と
なり、安定した動作が可能になる。また、周波数特性設
定手段を設けることによって出力電圧のリプルの影響の
少ないパルス幅制御が可能になり、入力電圧と入力電流
との位相がほぼ一致し、力率改善が達成される。請求項
2に示すようにコンパレータと誤差増幅手段との間にゲ
イン補正用増幅回路を接続すると、安定した力率改善を
容易に達成することができる。請求項3に示すように誤
差増幅用のトランジスタのベースとコレクタとの間に位
相補正用コンデンサを接続すると、動作の安定化を容易
に達成することができる。請求項4に示すように、ゲイ
ン補正用増幅回路の入力に整流回路の出力を減衰して加
算すると、交流入力電流の波形を交流入力電圧に近づけ
ることができる。即ち、誤差信号伝送路の増幅回路の交
流電圧の2倍の周波数におけるゲインの低下をさほど大
きくしないで、負荷変動に対する応答性(高周波数領域
の応答性)をある程度確保しつつ入力電流の波形の歪み
を少なくすることができる。更に詳しく説明すると、誤
差信号ラインの増幅回路の高周波数領域の周波数特性を
悪くすると、負荷変動に対する電圧制御の応答も悪くな
るので、負荷応答を重要視すると増幅回路の高周波数領
域のゲインをあまり低くしない方がよい。しかし、この
様に設定すると、入力電流の波形の歪みが大きくなる。
そこで、整流回路の出力を減衰して増幅回路の入力に加
えて波形歪みが補正されるように帰還制御を調整する。
【0008】
【実施例】次に、図2〜図3を参照して本発明の実施例
に係わるスイッチング電源装置を説明する。但し、図2
において図1と共通する部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0009】図2の回路は、図1の回路から平滑用コン
デンサ8を除去し、この代りに整流回路7の出力波形を
通過させることがてきるローパスフィルタ19を設け、
また図1の制御回路18の代りに変形された帰還制御回
路18aを設け、更に、出力端子16、17と負荷20
との間にシリーズレギュレータ15を追加することによ
って構成されている。図2においてこの他の回路構成は
図1と同一である。
【0010】ローパスフィルタ19は全波整流回路7と
1次巻線9との間の一対の電源ライン7a、7b間に接
続されており、2つのコンデンサC1 、C2 と2つのイ
ンダクタンス素子L1 、L2 とから成る。2つのコンデ
ンサC1 、C2 は一対のライン7a、7bに対して並列
に接続され、例えば0.33μFと2μFの極めて小容
量のものである。2つのインダクタンス素子L1 、L2
はライン7a、7bに対して直列に接続され、例えば2
80μHを夫々有する。このローパスフィルタ19はス
イッチング素子としてのFET12のオン・オフ動作に
よる入力電流の断続を防止するためのものであり、図1
の平滑用コンデンサ8とは本質的に相違し、整流回路7
の出力波形は実質的にそのまま通過させるものである。
従って、このローパスフィルタ19を高周波数成分除去
フィルタと呼ぶことができる。
【0011】帰還制御回路18aは、電圧検出手段22
と、誤差増幅手段23と、周波数特性設定手段としての
ゲイン補正用増幅回路24と、コンパレータ25と、の
こぎり波発生器26と、位相補正手段としてのコンデン
サ27と、波形補正用抵抗28とから成る。制御回路1
8aの内で増幅回路24と、位相補正用コンデンサ27
と、波形補正用抵抗28とを除く部分は周知の定電圧制
御回路と同一である。
【0012】各部を詳しく説明すると、出力電圧検出手
段22は、一対の出力端子16、17間に接続された分
圧用抵抗29、30から成り、分圧点31から検出電圧
を得るように構成されている。誤差増幅手段23は、基
準電圧源としてのツエナーダイオード32及び抵抗33
と、誤差増幅器としてのトランジスタ34と、絶縁分離
用の発光ダイオード35と、この電流制限抵抗36と、
ホトトランジスタ37と、抵抗38とから成る。トラン
ジスタ34のベースは電圧検出用分圧点31に接続さ
れ、エミッタはツエナーダイオード32に接続され、コ
レクタは発光ダイオード35に接続されている。ツエナ
ーダイオード32のカソードは抵抗33を介して出力端
子16に接続され、アノードは下側の出力端子17即ち
グランドに接続されているので、トランジスタ34のエ
ミッタに基準電圧を与えることができる。トランジスタ
34はツエナーダイオード32の基準電圧とトランジス
タ34のベ−ス・エミッタ間電圧VBEとの和電圧と分圧
点31の検出電圧との誤差出力を発生する。発光ダイオ
ード35はトランジスタ34のコレクタと出力端子16
との間に抵抗36を介して接続されているので、誤差出
力に対応した発光状態になる。発光ダイオード35に光
結合されたホトトランジスタ37は、発光ダイオード3
5の光出力に対応した導通状態となり、検出電圧に対し
て反比例的に変化する出力電圧を発生する。ホトトラン
ジスタ37の抵抗変化を電圧変化に変換するために、ホ
トトランジスタ37は抵抗38を介して直流電源端子3
9に接続されている。なお、出力端子16、17間の電
圧は120V、抵抗29は約56KΩ、抵抗30は約6
KΩ、抵抗36は約22KΩ、コンデンサ27は約0.
33μF、抵抗38は1.5KΩである。
【0013】ホトトランジスタ37の出力は、コンパレ
ータ25に直接に入力せずに、増幅回路24を介して入
力する。増幅回路24は、2つのトランジスタ40、4
1と、抵抗42と、ゲイン補正用の抵抗42及びコンデ
ンサ43とから成る。増幅回路24の周波数−ゲイン特
性線において100Hzの領域でゲインを下げるための
コンデンサ44及び抵抗43は誤差出力を得るための抵
抗38に並列接続されている。トランジスタ40のベー
スはホトトランジスタ37のコレクタに接続され、エミ
ッタは抵抗42を介して電源端子39に接続されてい
る。後段のトランジスタ41のベースは前段のトランジ
スタ40のエミッタに接続され、エミッタは電源端子3
9に接続され、コレクタは前段のトランジスタ40のコ
レクタに接続されている。増幅回路24における抵抗4
2、43の値は、560Ω及び100Ωであり、コンデ
ンサ44の値は4.7μFである。
【0014】コンパレータ25の一方の入力端子はトラ
ンジスタ41のコレクタに接続され、他方の入力端子は
のこぎり波発生器26に接続され、出力端子はスイッチ
ング用FET12の制御端子(ゲート)に接続されてい
る。
【0015】電流波形補正用抵抗28は、1.5MΩの
値を有して整流回路7の出力ライン7aとホトトランジ
スタ37との間に接続されている。
【0016】出力端子16、17と負荷20との間に接
続されたシリーズレギュレータ21はトランジスタを電
源ラインに直列に接続し、これを制御することによって
出力電圧を安定化するものであり、この実施例では整流
平滑回路15の出力のリプル成分を低減させるために設
けられている。
【0017】
【動作】図2の回路では例えば100V、50Hzの正
弦波交流電圧がブリッジ型全波整流回路で全波整流さ
れ、図3に示す入力電圧Vinになり、コンバータ部分に
送られる。この全波整流の入力電圧Vinの繰返し周波数
は交流電源の周波数50Hzの2倍の100Hzであ
る。ローパスフィルタ19は高周波数成分除去用である
ので、100Hzの入力電圧Vinは実質的にそのまま通
過させる。この結果、1次巻線9とスイッチング用FE
T12とから成る直列回路には非平滑の入力電圧Vinが
そのまま印加される。従って、FET12は非平滑の入
力電圧Vinをこれよりも十分に高い繰返し周波数でオン
・オフする。もし、一定周期で且つ均一のパルス幅でF
ET12をオン・オフしたと仮定すれば、オン期間にこ
こに流れる電流の振幅値は入力電圧Vinの振幅値の変化
に対応して変化する。そして、ローパスフィルタ19の
働きにより包絡線検波された状態の入力電流Iinが得ら
れる。この結果、正弦波の全波整流波形の入力電圧Vin
と同一の波形を有する入力電流Iinが得られ、入力端子
1、2においても電圧にほぼ同相の電流が得られる。
【0018】ところで、図2の帰還制御回路18aの部
分に図1の従来の帰還制御回路18を接続してスイッチ
ング用FET12をオン・オフ制御すると、トランス1
1の1次側の電圧と2次側の出力電圧のリプル成分との
間のほぼ90度の位相差のために発振が生じて正常動作
が不可能になる。一方、本発明に従う図2の回路におい
ては、誤差増幅用トランジスタ34のベース・コレクタ
間のコンデンサ27が、整流回路7の出力ライン7a、
7bの電圧即ちスイッチング部への入力電圧Vinと2次
側の整流平滑回路15の出力電圧のリプル波形との間に
生じる位相差を補正し、見掛け上両者をほぼ同相にす
る。即ち、コンデンサ27は出力電圧の位相を進めるよ
うに作用する。これにより、位相差のない帰還制御が可
能になり、正常帰還動作が可能になる。しかし、コンデ
ンサ27で位相補正するのみでは力率改善が達成されな
い。
【0019】即ち、位相補正用コンデンサ27は設ける
が、ゲイン補正用コンデンサ44は設けない状態で1次
巻線9とFET12との直列回路によって図3の入力電
圧Vinをオン・オフすると、出力端子16、17間の1
00Hzのリプル成分が位相補正されて誤差出力に入り
込み、この誤差出力のリプル成分がコンパレータ25の
入力電圧に影響し、入力電圧Vinの振幅が高い時にパル
ス幅が狭くなり、逆に入力電圧のVinの振幅が低い時に
パルス幅が狭くなり、結局、電圧と電流の位相不一致が
生じ、力率改善が不可能になる。
【0020】これに対して、周波数ゲイン特性調整用コ
ンデンサ44を付加すると、図3に示すように各部が変
化し、力率改善が可能になる。次に、この動作を説明す
る。コンデンサ44を設けない従来方式においては、増
幅回路24のゲイン又は帰還制御回路18のゲインが図
4の周波数−ゲイン特性線Aで示すように100Hz以
上まで平坦であり、100Hzの周波数成分に十分に応
答する。一方、本発明に従うコンデンサ44を設けた増
幅回路24のゲイン即ち誤差信号伝送路のゲインは図4
の特性線Bで示すように100Hzよりも低い周波数で
低下し、100Hzでは特性線Aよりも大幅に低い。1
00Hzでのゲインが低いということは、100Hzの
リプル成分に対応する応答性の悪いPWM制御が行われ
ていることを意味する。これにより、リプル成分による
PWMパルスのデューティ比の変化の少ない制御が可能
になる。この結果、図3に示すように入力電圧Vinの変
化に拘らずPWMパルスの幅の変化の少ない制御が達成
され、入力電流Iinの振幅が入力電圧Vinに対応して変
化し、ほぼ同相になり、力率改善が達成される。
【0021】次に、図2のコンデンサ44の作用を更に
詳しく説明する。ホトトランジスタ37の抵抗値が入力
電圧Vinに対応したリプルによって変化しても、コンデ
ンサ44がこの変化を吸収し、トランジスタ40はリプ
ル成分にほとんど応答しない。この結果、コンパレータ
25の非反転入力端子にリプルによる変動を除去した電
圧を与えることが可能になる。
【0022】リプル成分に完全に応答しないPWMパル
スを形成するためには、図4の特性線Bよりも100H
zにおけるゲインを更に下げることが必要になる。しか
し、高周波数領域のゲインを余り下げ過ぎると、整流回
路7の出力電圧Vinに含まれるリプル成分の周期よりも
短い周期の負荷20の変化又は入力交流電圧の変化に対
する帰還制御回路18aの応答性が悪くなる。従って、
本実施例では、100Hzのゲインが零ではない。この
ため、リプル成分に応答して帰還制御回路18aが少し
応答し、入力電流Iinに波形歪みが生じ、図3の点線で
示すような波形になる。これを実線で示すように補正す
るために、本実施例では抵抗28を増幅回路24の入力
端子に接続している。これにより、入力電圧Vinが抵抗
28で減衰されて増幅回路24に入力し、誤差増幅手段
23の出力に加算される。補正電圧を加算するというこ
とは、出力端子16、17の電圧が上昇しているにも拘
らずコンパレータ25の入力は変化しないことを意味す
る。抵抗28を介して与える補正電圧は入力電圧Vinを
分圧したものであるから、入力電圧Vinと同一の振幅変
化を有してコンパレータ25の入力電圧を変化させるこ
とになり、入力電圧Vinの振幅が高いほどPWMパルス
のパルス幅(デューティ比)が大きくなるように補正す
る。これにより、入力電流Iinの波形のピーク領域が点
線から実線に高められ、正弦波に近似性の良い波形にな
る。
【0023】上述のように本実施例によれば、力率を大
幅に向上させることができる。また、交流入力電流の波
形を改善し、高調波電流を大幅に低減させることができ
る。また、整流回路7の出力段に平滑用コンデンサを接
続しないので、突入電流が流れず、この対策が不要にな
る。なお、シリーズレギュレータ21を設けると総合効
率は従来の降圧コンバータに比べて約2%低下するが、
シリーズレギュレータ21はリプル除去用であるので、
ここでの損失は比較的小さい。
【0024】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図2のトランジスタ34の代りに、図5に示す
ように例えばオペアンプから成る誤差増幅器34aを使
用してもよい。この場合には増幅器34aの反転入力端
子と出力端子との間に位相補正用コンデンサ27を接続
する。 (2) 図2の増幅回路24における増幅器としてのト
ランジスタ38、39の代りに図6に示すように例えば
オペアンプ41aを使用することができる。この場合に
は周波数ゲイン特性補正用コンデンサ44と抵抗43を
オペアンプ41aの反転入力端子と出力端子との間に接
続する。 (3) スイッチング素子としてのFET12をバイポ
ーラトランジスタ等にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスイッチング電源装置を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の実施例に従うスイッチング電源装置を
示す回路図である。
【図3】図2の回路のVin、PWMパルス及びIinを示
す波形図である。
【図4】図5の誤差増幅手段とコンパレータとの間の伝
送路における周波数−ゲイン特性図である。
【図5】変形例の誤差増幅回路を示す図である。
【図6】変形例の周波数−ゲイン特性補正回路を示す図
である。
【符号の説明】
7 整流回路 12 スイッチング用FET 27 周波数−ゲイン特性補正用コンデンサ 29 位相補正用コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧が供給される入力端子と、 前記入力端子に接続された整流回路と、 前記整流回路に接続されたコンバータと、 前記整流回路と前記コンバータとの間に接続され且つ前
    記交流電圧又は前記交流電圧の整流出力は通過させるよ
    うに設定されたローパスフィルタと、 前記コンバータの出力電圧を一定値にするように前記コ
    ンバータを制御する帰還制御回路とから成り、 前記コンバータは、1次巻線と2次巻線とを有するトラ
    ンスと、前記整流回路の一対の出力端子間に前記1次巻
    線を介して接続されたスイッチング素子と、前記2次巻
    線に接続された整流平滑回路とを含み、 前記帰還制御回路は、前記整流平滑回路の出力電圧検出
    手段と、基準電圧源と、前記出力電圧検出手段で検出し
    た検出電圧と前記基準電圧源の基準電圧との誤差出力を
    発生する誤差増幅手段と、前記誤差増幅手段の出力に基
    づいて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御
    信号を形成する制御信号形成回路と、前記整流回路の出
    力電圧と前記整流平滑回路の出力電圧のリプル成分との
    位相差を補正する位相補正手段と、前記整流平滑回路の
    出力電圧に含まれている前記整流回路の出力電圧の周波
    数と同一の周波数成分の応答性を低下させる周波数特性
    設定手段とを含むことを特徴とするスイッチング電源装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御信号形成回路は、のこぎり波発
    生器と、前記のこぎり波発生器の出力と前記誤差増幅手
    段の出力とを比較して前記スイッチング素子の制御パル
    スを形成するためのコンパレータとから成り、 前記周波数特性設定手段は、前記誤差増幅手段と前記コ
    ンパレータとの間に接続された増幅回路を含み、この増
    幅回路の前記交流電圧の2倍の周波数におけるゲインが
    前記2倍の周波数よりも低い周波数領域におけるゲイン
    よりも低くなるように設定されていることを特徴とする
    請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記誤差増幅手段は、誤差増幅用トラン
    ジスタを含み、このトランジスタのベースが前記電圧検
    出手段に接続され、このトランジスタのエミッタが前記
    基準電圧源に接続されたものであり、 前記位相補正手段は、前記トランジスタのベースとコレ
    クタとの間に接続されたコンデンサであることを特徴と
    する請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記増幅回路の入力に前記整流回
    路の出力成分を減衰して加算するための手段を有するこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載のスイッチング電源
    装置。
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