JPH0521715U

JPH0521715U - 閉じた状態において布張りを折り返さなくても布張りをたたんで固定することができる折りたたみ式傘

Info

Publication number: JPH0521715U
Application number: JP9550091U
Authority: JP
Inventors: 剛大西
Original assignee: 剛大西
Priority date: 1991-09-05
Filing date: 1991-09-05
Publication date: 1993-03-23

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案は、折りたたみ式傘の布張り（２）の
表裏両面に、たたんだ布張りを固定するための器具
（１）及び（１′）を設けることで、傘を閉じた状態に
おいて、布張り（２）を折り返した場合だけではなく、
布張り（２）を折り返さない場合にも、布張り（２）を
たたんで固定できるようにした折りたたみ式傘に関する
ものである。【構成】折りたたみ式傘において、たたんだ布張りを固
定するための器具（１′）１つを、布張り（２）上にお
ける、布張り（２）を折り返した状態でその器具が外側
にくる面に設ける。それに加え、布張り（２）上におけ
る、布張り（２）を折り返さない状態で外側になる面に
も、たたんだ布張りを固定するための器具（１）１つを
設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、折りたたみ式傘の布張り（２）の表裏両面に、たたんだ布張りを固定するための器具（１）及び（１′）を設けることで、傘を閉じた状態において、布張り（２）を折り返した場合だけではなく、布張り（２）を折り返さない場合にも、図２に示すように布張り（２）をたたんで固定できるようにした折りたたみ式傘に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の折りたたみ式傘における、傘を閉じた状態で、たたんだ布張りを固定するための器具（１）については、（イ）１つの傘について設けられている数は１つであり（ロ）その器具が設けられている布張り（２）上の場所は、布張り（２）を折り返した状態でその器具が外側にくる面であった。そのため、傘を閉じた状態において、布張り（２）を折り返した場合にしか、布張りをたたんで固定することができなかった。その結果、従来の折りたたみ式傘においては、（ハ）傘を閉じた状態において、布張り（２）をたたんで固定するためには、いったん布張り（２）を折り返した後に、たたんだ布張りを固定するための器具（１）を作用させるしかならず、傘立てに収納することなどを目的に布張り（２）をたたんで固定する場合、非折りたたみ式傘に比べ、布張り（２）を折り返す分だけ、時間及び手間を要する（ニ）ぬれた状態で傘立てに立てる場合、通常、布張り（２）を折り返さずに立てることが多いが、その場合、布張り（２）をたたんで固定することができないため、後から同じ傘立てに傘を立てる人間が誤ってその折りたたみ式傘のたたまれていない布張り（２）の内側に傘を差し込み、その差し込まれた方の傘を傷つけるといった事故が発生する（ホ）雨の中で使用した直後に、傘を閉じ、電車やバスに乗車する場合や雑踏の中を歩く場合、通常、折りたたみ式傘の持ち主は、傘がぬれていることや、またすぐに傘の使用を再開することを理由として、傘を折りたたまない状態で持っていることが多く見られるが、その際、ぬれた状態にある布張り（２）をたたんで固定することができないために、容易に布張り（２）をたたんで固定できる非折りたたみ式傘に比較して、ぬれた状態にある布張り（２）によって、その折りたたみ式傘の持ち主自身や周囲の人間をぬらしてしまう可能性が高いという欠点を有していたのである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は、折りたたみ式傘においても、非折りたたみ傘と同様に、傘を閉じた状態で、布張り（２）を折り返さなくても、布張り（２）をたたんで固定することができるようにして、その欠点を除こうとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

折りたたみ式傘において、（イ）従来の折りたたみ傘と同様、たたんだ布張りを固定するための器具（１′）１つを、布張り（２）上における、布張り（２）を折り返した状態でその器具が外側にくる面に設ける（ロ）それに加え、布張り（２）上における、布張り（２）を折り返さない状態で外側になる面にも、たたんだ布張りを固定するための器具（１）１つを設けるという構成によるものである。なお、布張り（２）上における、かかる２つの、たたんだ布張りを固定するための器具（１）及び（１′）を設ける位置に関しては、布張り（２）をたたんで固定するのに支障がない範囲なら任意の位置でよい。

【０００５】

【作用】

本考案では、布張り（２）上における、布張り（２）を折り返さない状態で外側になる面にも、たたんだ布張りを固定するための器具（１）を設けているため、それを使用することにより、図２に示したように、非折りたたみ傘と同様、布張り（２）を折り返さない状態で、布張りをたたんで固定することができる。

【０００６】

【実施例】

なお、本考案の実施にあたっては、布張り（２）上における、布張り（２）を折り返した状態で外側になる面とその裏側の面の両面に、計２つのたたんだ布張りを固定するための器具（１′）及び（１）を設ける代わりに、（イ）どちらか一方の面にたたんだ布張りを固定するための器具（１）を設け（ロ）布張り（２）上における、布張り（２）とそのたたんだ布張りを固定するための器具（１）の接合場所近くに、図３と図４と図５に示したように、たたんだ布張りを固定するための器具（１）が通過できる切れ込み（３）を入れるといった方法により、たたんだ布張りを固定するための器具（１）一つを、布張り（２）を折り返した時及び布張り（２）を折り返さない時の両方で共用できるようにし、同様の効果を得ることができる。また、この考案の実施にあたっては、折りたたみ式傘として作られたものあれば、雨傘においても日傘においても適用できるものである。

【０００７】

【発明の効果】

従って、折りたたみ式傘でありながら、閉じた状態において、布張り（２）を折り返さなくても、布張り（２）をたたんで固定することができるので、（イ）傘立てに収納することなどを目的に布張り（２）をたたんで固定する作業において、従来、非折りたたみ式傘に比べ、布張り（２）を折り返す分だけ、時間及び手間を要していたものが、非折りたたみ式傘と同等の時間及び手間で可能である（ロ）布張り（２）を折り返さずに傘立てに立てる場合に、後から同じ傘立てに傘を立てる人間が誤って、その折りたたみ式傘のたたまれていない布張り（２）の内側に傘を差し込み、その差し込まれた方の傘を傷つけるといった事故を回避することができる（ハ）雨の中で使用した直後に、電車やバスに乗車する場合や雑踏の中を歩く場合にも、布張り（２）を折り返さなくても即座に布張り（２）をたたんで固定する作業が行えるので、ぬれた状態にある布張り（２）によってその折りたたみ式傘の持ち主自身や周囲の人間をぬらしてしまう可能性を減少させることができ、とりわけこの効果は、ラッシュ時の電車やバスの車内において有効であるといった、たいへん有益な効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図

【図２】本考案の使用中の側面図

【図３】本考案の他の実施例の一部拡大斜視図

【図４】本考案の他の実施例の一部拡大斜視図

【図５】本考案の他の実施例の一部拡大斜視図

【符号の説明】

１及び１′はたたんだ布張りを固定するための器具２は布張り３は切れ込み

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】布張り（２）の表裏両面に、たたんだ布張
りを固定するための器具（１）及び（１′）を設けた折
りたたみ式傘