JPH05217146A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05217146A
JPH05217146A JP4597692A JP4597692A JPH05217146A JP H05217146 A JPH05217146 A JP H05217146A JP 4597692 A JP4597692 A JP 4597692A JP 4597692 A JP4597692 A JP 4597692A JP H05217146 A JPH05217146 A JP H05217146A
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JP
Japan
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thickness
magnetic
layer
magnetic recording
recording layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP4597692A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Watanabe
仁 渡辺
Hikoyoshi Momoi
彦佳 桃井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】磁気記録層2の厚さが 2.5μm以上であり、か
つ、非磁性支持体1と前記磁気記録層2との合計厚さが
9μm以下であることを特徴とする磁気記録媒体。 【効果】媒体と磁気ヘッドとの間の接触が良好であり、
記録・再生時のスペーシングロスが少なく、長波長から
短波長に亘って良好な電磁変換特性が得られ、製造も容
易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ、磁気ディ
スク等の磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、1巻のカセットテープにおいて、記
録容量を上げる手段として、磁気テープの厚みを薄くし
てその巻き長さを長くすることが一般的に採用されてい
る。
【0003】しかしながら、このように磁気テープを薄
くしていくと、磁気テープと磁気ヘッドとの間の接触状
態が悪くなり、スペーシングロスが大きくなって、所望
の電磁変換特性が得られなくなる傾向がある。
【0004】また、磁気テープの薄手化に伴なって磁気
記録層(磁性層)を薄くすることは、磁性粉や他の固体
の添加剤(研摩剤、カーボンブラック等)の充填状態が
磁性層の表面に与える影響を大きくするので、薄層の塗
布は困難となる。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、媒体と磁気ヘッドとの
間の接触が良好であり、記録・再生時のスペーシングロ
スが少なく、長波長から短波長に亘って良好な電磁変換
特性が得られ、製造も容易な磁気記録媒体を提供するこ
とにある。
【0006】
【発明の構成及びその作用効果】即ち、本発明は、非磁
性支持体上に磁気記録層が形成されている磁気記録媒体
において、前記磁気記録層の厚さが 2.5μm以上であ
り、かつ、前記非磁性支持体と前記磁気記録層との合計
厚さが9μm以下であることを特徴とする磁気記録媒体
に係るものである。
【0007】本発明によれば、磁気記録層の厚さと非磁
性支持体の厚さの合計厚さを9μm以下としているの
で、上述したように磁気テープの場合は巻き長さを長く
して記録容量を上げること(大容量化)が可能である。
磁気ディスク等の場合も、薄手化によって単体厚さでみ
たときの記録容量が増大する(例えば1箱分に入る媒体
の枚数が増えるため、結果的には記録容量がトータルと
して大きくなる)ことになる。
【0008】このように媒体の厚さを薄くしても、本発
明によって、磁気記録層の厚さを 2.5μm以上とするこ
とによって、記録・再生時において磁気記録層と磁気ヘ
ッドとの間の接触状態が向上する。従って、スペーシン
グロスが少なくなり、全周波数域にて電磁変換特性を良
好にすることができる。また、磁気記録層の厚さは 2.5
μm以上であるから、磁性粉を適度に分散させて形成す
る上で通常の方法を採用でき、製造が容易となる。しか
も、研磨剤等による表面への影響も少ない。
【0009】上記において、磁気記録層の厚さは更に
2.8μm以上とすることが望ましい。
【0010】本発明において、非磁性支持体の厚さは、
上述した記録容量の増大のために薄くすることが望まし
く、通常は6μm以下とするのがよい。非磁性支持体の
厚さを薄くするには、その機械的性質、特にヤング率を
大きくすることが望ましく、媒体走行方向で 700kg/cm2
以上、同走行方向と直交する方向で 500kg/cm2以上とす
るのがよい。
【0011】本発明の磁気記録媒体において、磁気記録
層(磁性層)を形成するには、例えば磁性粉末を結合剤
中に分散し、結合剤の種類等によってエーテル類、エス
テル類、ケトン類、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、
塩素化炭化水素等から選ばれる有機溶剤とともに混練し
て磁性塗料を調製し、この磁性塗料を非磁性支持体の表
面に塗布、乾燥、カレンダー処理する。
【0012】本発明において使用される磁性粉末として
は、従来より公知のものがいずれも使用可能である。使
用可能な金属磁性粉末としては、例えば、Fe、Co、Ni、
Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Co−Ni、Co−Ni、Fe−Co−B、Fe
−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−Al、Fe−Co−V等が挙げら
れ、更に、これらの種々の特性を改善する目的でAl、S
i、Ti、Cr、Mn、Cu、Zn等の金属成分が添加されたもの
であっても良い。
【0013】磁性粉末として酸化物磁性粉末を用いるこ
とも可能であるが、これには、例えば、γ−Fe2O3 、Co
含有γ−Fe2O3 、Co被着γ−Fe2O3 、Fe3O4 、Co含有γ
−Fe3O4 、Co被着γ−Fe3O4 、CrO2等が挙げられる。ま
た、バリウムフェライト等の六方晶系フェライトや窒化
鉄等も使用可能である。
【0014】上記の結合剤としては、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂
の他に、要求される物性等に応じて他の樹脂を選び、混
合して用いても良い。
【0015】この場合、使用される樹脂の種類として
は、通常この種の媒体の分野において用いられる樹脂材
料であれば特に限定されないが、例えばウレタン系樹脂
やポリエステル系樹脂等の比較的ガラス転移点の低い樹
脂成分(柔らかい樹脂成分)が好ましい。このような柔
らかい樹脂成分との併用により、優れた耐久性が期待で
きる。
【0016】この時、上記塩化ビニル系樹脂の配合比
は、全結合剤中、30重量%〜80重量%であることが好ま
しい。上記範囲を下回ると(即ち、30重量%未満の場合
には)、ドロップアウトの原因となる磁性層の粉落ちや
剥離が起こりやすくなる。
【0017】また、このような結合剤に対しては、一層
耐久性の向上を図るために、硬化剤を添加することが好
ましい。この硬化剤としては、多官能性イソシアネート
が使用可能であり、特にトリレンジイソシアネート(T
DI)系が好適である。硬化剤の添加量は、全結合剤量
に対して5〜30重量%が好ましい。
【0018】また、本発明の磁気記録媒体においては、
上記結合剤や磁性粉末の他に、必要に応じてレシチン等
の分散剤、ステアリン酸等の潤滑剤、カーボンブラック
等の帯電防止剤、アルミナ等の研磨剤、防錆剤等が加え
られてもよい。これらの分散剤、潤滑剤、帯電防止剤及
び防錆剤としては、従来公知の材料がいずれも使用可能
であり、何ら限定されるものではない。
【0019】また、本発明で使用可能な非磁性支持体と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテー
ト、セルロースダイアセテート等のセルロース誘導体、
ポリアミド、ポリカーボネート等のプラスチックが挙げ
られる。また、Cu、Al、Zn等の金属、ガラス、窒化硼
素、Siカーバイド等のセラミック等も使用できる。
【0020】非磁性支持体の表面には、磁気記録層の接
着性を向上させるために、中間層あるいは下引層を設け
ても良い。
【0021】また、非磁性支持体の磁気記録層とは反対
側の面には、媒体の走行性向上のために、非磁性粉末
(例えばシリカ、カーボンブラック)及び結合剤(上記
したものと同様であってよい。)からなるバックコート
層を 0.4〜0.8 μm厚に設けることができる。
【0022】図1は、本発明の磁気記録媒体の一例(D
AT用の磁気テープ)を示すものである。即ち、非磁性
支持体1の一方の面に、磁性粉、結合剤等を含有した磁
気記録層2を有している。また、他方の面に一点鎖線の
如くに、非磁性粉末と結合剤とを主体とするバックコー
ト層3を有していてもよい。ここで、支持体1と磁気記
録層2との合計厚さは9μm以下、磁気記録層2の厚さ
は 2.5μm以上とする。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0024】下記組成の原材料をサンドミルにて4時間
混合した。 磁性粉:比表面積50m2/gのメタル(Fe−Al)磁性粉 100重量部 結合剤:ポリエステルウレタン 10重量部 (日本ポリウレタン社製 N−2304) 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10重量部 (UCC社製VAGH) カーボンブラック 4重量部 研磨剤:Al2O3 4重量部 溶 剤:MEK(メチルエチルケトン) 120重量部 ANON(シクロヘキサノン) 120重量部
【0025】そして、上記で得られた磁性塗料を下記に
示す各例のベースフィルムに、乾燥、カレンダー処理後
に各例に示した所定の厚みとなるように塗布し、乾燥
後、カレンダーマシーンにて表面処理した(塗布前に磁
性塗料に硬化剤(コロネートL)を4重量部添加し、ま
た、カレンダー処理後、60℃のオーブンに20時間放置し
た)。これを 3.8mm幅に裁断して対応する各例の磁気テ
ープとし、そして、これをDAT用シェルに組み込み、
電磁変換特性を調べた。結果を後記の表に示した。
【0026】実施例1 ヤング率がフィルム走行方向MDで 900kg/cm2、フィル
ム幅方向TDで 550kg/cm2であり、厚さが 6.0μmのP
ENフィルム(ポリエチレン−2,6−ナフタレートフ
ィルム)に、磁性層の厚さが 2.5μmとなるように磁性
塗料を塗布した。
【0027】実施例2 実施例1で使用したPENフィルムに、磁性層の厚さが
2.7μmとなるように塗布した。
【0028】実施例3 実施例1とヤング率が同一で、厚さが 5.5μmのPEN
フィルムに、磁性層の厚さが 2.9μmとなるように塗布
した。
【0029】実施例4 実施例1で使用したPENフィルムに、磁性層の厚さが
3.0μmとなるように塗布した。
【0030】実施例5 実施例1とヤング率が同一で、厚さが 6.5μmのPEN
フィルムに、磁性層の厚さが 2.5μmとなるように塗布
した。
【0031】比較例1 実施例1で使用したPENフィルムに、磁性層の厚さが
2.0μmとなるように塗布した。
【0032】比較例2 実施例1で使用したPENフィルムに、磁性層の厚さが
1.5μmとなるように塗布した。
【0033】比較例3 実施例3で使用したPENフィルムに、磁性層の厚さが
2.0μmとなるように塗布した。
【0034】比較例4 実施例1で使用したPENフィルムに、磁性層の厚さが
2.4μmとなるように塗布した。
【0035】比較例5 実施例1とヤング率が同一で、厚さが 6.2μmのPEN
フィルムに、磁性層の厚さが 2.9μmとなるように塗布
した。
【0036】比較例6 実施例1とヤング率が同一で、厚さが 6.6μmのPEN
フィルムに、磁性層の厚さが 2.9μmとなるように塗布
した。
【0037】比較例7 実施例1とヤング率が同一で、厚さが 7.5μmのPEN
フィルムに、磁性層の厚さが 2.0μmとなるように塗布
した。
【0038】 * 記録周波数が4.7MHzでの出力。 ** 0.5μm厚のバックコートを施して、RDATのフ
ォーマットで記録した。
【0039】上記の結果から、本発明に基いてテープの
磁性層厚を 2.5μm以上とし、ベースと磁性層の合計厚
さを9μm以下とすれば、スペーシングクロスの減少に
より出力が大きく向上し、また記録容量も向上すること
が明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気記録媒体の一構成例を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1・・・非磁性支持体 2・・・磁気記録層 3・・・バックコート層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に磁気記録層が形成され
    ている磁気記録媒体において、前記磁気記録層の厚さが
    2.5μm以上であり、かつ、前記非磁性支持体と前記磁
    気記録層との合計厚さが9μm以下であることを特徴と
    する磁気記録媒体。
JP4597692A 1992-01-31 1992-01-31 磁気記録媒体 Pending JPH05217146A (ja)

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JP4597692A JPH05217146A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 磁気記録媒体

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ID=12734240

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