JPH05217078A - 対象物検出装置 - Google Patents

対象物検出装置

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JPH05217078A
JPH05217078A JP1897992A JP1897992A JPH05217078A JP H05217078 A JPH05217078 A JP H05217078A JP 1897992 A JP1897992 A JP 1897992A JP 1897992 A JP1897992 A JP 1897992A JP H05217078 A JPH05217078 A JP H05217078A
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Tetsuo Shintani
哲男 新谷
Teruki Torii
照基 鳥井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信ケーブル或いは受信ケーブルの周囲の環
境が変化しても電界の強度の変化を少なくする事によ
り、安定した精度の高い対象物の検出装置を提供する。 【構成】 送信ケーブル2、受信ケーブル5、該送信ケ
ーブル2から電磁波を送出し、該受信ケーブルにて該電
磁波を受信し、該受信ケーブルにて受信する電磁波の強
さの変化に基づいて対象物の存在の有無を検出する対象
物検出装置において、該送信ケーブル及び該受信ケーブ
ルの周囲に、環境の変化に起因する誘電率の変化の少な
い物質を配置した対象物検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地表付近に設置した送
信ケーブルから放出した電波を受信ケーブルで受信し、
ケーブルの付近に存在するか移動する移動物体或は静止
物体等の対象物の存在の有無を検出する対象物検出装置
に関し、特に、送信ケーブル及び受信ケーブルの周囲の
環境の変化に起因する誘電率の変化を小さくし、安定し
た動作をする対象物検出装置に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】従来、警戒エリアへの侵入者を検
出したり、対象物が存在しているか否かを検出する対象
物検出装置として、図6に示すように、電波を送信する
ケーブルと電波を受信するケーブルを地中に埋設した埋
設センサーが提案されている。これらの従来の埋設セン
サーは、送信用と受信用の漏洩ケーブル2,5を各1本
地中に埋設して、該送信用ケーブルに高周波電流を流
し、該送信ケーブル2から放出する電波で周囲に電界を
形成し、この電波を受信用のケーブル5で受信して、受
信する電波のレベルの変化により対象物の存在有無を検
出するものである。つまり、埋設したケーブルの上を侵
入者或は移動体が通過すると、侵入者の人体或は物体に
より電波が吸収され、受信ケーブル5で受信する電波の
レベルが減衰することを利用している。
【0003】従来の埋設センサーでは送信ケーブル2及
び受信ケーブル5を直接地中に埋設している為に環境条
件の変化によって、つまりケーブル周囲の土壌の状態の
変化によって誘電率が変化するため、ケーブルの周囲に
発生する電界の強度が変化してしまう問題点がある。つ
まり、一定のレベルの電波を受信できないため、小動物
の移動による誤動作や、実際に侵入者があっても検出し
ないという失報の原因になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題点を解決するもので、送信ケーブル及び受信ケー
ブルの周囲に誘電率が変化しにくいつまり変化の少い物
質を配置して、ケーブル周囲の環境条件が変化しても電
界の強度の変化を少くした信頼性の高い対象物検出装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような技術構成を採用
するものである。即ち、送信ケーブル及び受信ケーブル
と、該送信ケーブルから電磁波を送出し、該受信ケーブ
ルにて該電磁波を受信し、受信ケーブルにて受信する電
磁波の強さの変化に基づいて対象物の存在の有無を検出
する対象物検出装置において、該送信ケーブル及び該受
信ケーブルの周囲に、環境の変化に起因する誘電率の変
化が少い物質を配置した対象物検出装置である。
【0006】
【作用】本発明に於いては、上記した様な技術構成を採
用しているので、使用中に雨天等で気象条件が変化して
も、該ケーブルを被覆している物質の誘電率が変化しに
くく構成されていることから安定した、精度の高い対象
物検出操作を実行することが出来る。
【0007】
【実施例】以下に、本発明に係る対象物検出装置の具体
例を図面を参照しながら詳細に説明する。まず初めに図
1を参照して本発明による侵入検出装置の基本構成及び
動作を詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明による侵入検出装置のブロ
ック図である。1は送信ケーブルに高周波電流を送出す
る高周波送信部、2は漏洩ケーブル例えば漏洩同軸ケー
ブル開放同軸ケーブル或はOAケーブル等にて構成され
た送信ケーブル、3は送信ケーブルの終端部、4は受信
ケーブル5と接続し受信ケーブル5にて受信した電流を
受信する受信部、5は開放同軸ケーブル等にて構成され
た受信ケーブル、6は受信ケーブルの終端部である。該
送信ケーブル2及び受信ケーブル5はいづれも、地表或
は地表に近い地中に適宜の方法により埋設、或は敷設さ
れるものである。
【0009】送信部1は、高周波を発生する高周波発信
器11、高周波発信器11にて発信した高周波を増幅す
る増幅手段12及び、増幅した高周波を送信ケーブルに
送出する送信手段13から構成されている。受信部4
は、受信ケーブル5に発生した電流値を受信検出する受
信手段41、受信手段41で受信した電流値レベルの変
化から対象物の存在の有無を判定する判定手段42、判
定手段42で、対象物の有無或は侵入者を判別したとき
に、外部に警報信号を送出する警報手段43から構成さ
れている。
【0010】又、本発明に於ける受信部4に於ける判定
手段42は、特に限定されるものではないが、該受信手
段41により検出された該受信ケーブル内を流れる電流
の大きさ、強さを適宜の比較手段、例えば任意に基準値
を設定出来る公知の比較器とか、所定のしきい値が設定
されているトランジスタ等の半導体回路等により基準レ
ベルと比較して異常状態であるのか、正常な状態に有る
のかを判別しえる構成で有れば如何なる構成のものでも
採用する事が出来る。次に、本発明における対象物検出
装置の動作を説明する。
【0011】高周波発信器11は例えば、95MHz の周
波数の高周波を発振する。上記高周波発信器11で発振
された高周波は増幅手段12で、送信用高周波として必
要なレベルに増幅される。そして、送信手段13にて該
高周波が送信ケーブル2に送出される。送信ケーブル2
は後述する方法で地中に埋設あるいは地上に敷設されて
いる。送信ケーブル2としては、開放同軸ケーブルを使
用し、送信ケーブル2からは送信手段13から送信され
た複数の高周波にて電波が漏洩し送信ケーブル2の周囲
に電界が形成される。送信ケーブル2は例えば地下50
cmの深さに埋設されている。送信ケーブル2としては、
開放同軸ケーブルを使用し、送信ケーブル2からは送信
手段13から送信された複数の高周波にて電波が溺洩し
送信ケーブル2の周囲に電界が形成される。尚送信ケー
ブル2と受信ケーブル5の終端部3,6はそれぞれ例え
ば75Ωの抵抗器で構成されるものである。
【0012】発生した電界の電波は受信ケーブル5にて
受信される。受信ケーブル5はそのケーブル全体で受信
した電波の強さに応じたレベルの電流を発生する。受信
部4の受信手段41は受信ケーブル5で発生した電流レ
ベルを検出し、その変化を判定手段42に出力する。こ
こで、対象物の1つである侵入者が埋設したケーブル上
を通過すると、人体が一種のコンデンサの効果を発生
し、受信ケーブル5にて受信する電波が減少することに
なる。すると、受信手段41にて検出する電流レベルが
減少し、判定手段42は電流の変化分が一定のしきい値
を越えたときは、警戒エリアに侵入者が侵入したと判定
し、警報手段43に出力する。警報手段43は判定手段
42から判定信号の入力があると、図示しない外部に異
常信号を送信したり、警報ブザーを鳴動したり、ランプ
を点灯して侵入異常を報知する。図2(a)(b)は、
送信ケーブル2及び受信ケーブル5を埋設した状態の断
面図である。本実施例では地面に溝を堀り、その溝にコ
ンクリート20を流しこんで、そのコンクリート20中
に送信ケーブル2又は受信ケーブル5を埋めたものであ
る。従って、雨等で周囲の土壌が水を含んでも、ケーブ
ルの周囲はコンクリートで覆われているのでケーブルか
ら地表に至る誘電率の変化は少なくなる。図3(a)
(b)は他の実施例を示したもので、送信ケーブル2及
び受信ケーブル5を地表に敷設し、そのケーブル上をコ
ンクリート等で被覆したものであり、雨天等においても
誘電率の変化が少ない。図4(a)(b)はパイプ40
の中にケーブル2,5を敷設し、そのパイプ中にコンク
リート20を充填した実施例である。これを図4(a)
においては地上に敷設した例を示しており又図4(b)
では地中に埋設した例を示している。図5(a)(b)
は適宜の溝状体50上の内にコンクリート20等を入れ
その中にケーブルを埋設した実施例を示したものであ
る。これを地中に敷設、あるいは地中に埋設するもので
ある。以上の実施例では、ケーブルの周囲を被覆する誘
電率の変化の少い物質として例えばコンクリートを使用
した例を示したがこれに限らず、アスファルト、シリコ
ン等の誘電率の変化しにくい物質つまり誘電率の変化が
小さい物質であればよい。
【0013】尚、上記の実施例では送信ケーブル2及び
受信ケーブル5を各々別個にコンクリート20等で被覆
したが、送信ケーブル2及び受信ケーブル5をまとめて
被覆するようにしてもよい。尚、本実施例においては送
信ケーブル2及び受信ケーブル5として漏洩ケーブルと
して説明したが、漏洩ケーブルとは例えば、漏洩同軸ケ
ーブル、開放同軸ケーブル、あるいはOAケーブル等の
ケーブルの周囲に電磁波を放出するものであればよい。
【0014】
【効果】本発明による侵入検出装置によると、送信ケー
ブル及び受信ケーブルの周囲を気象条件によって誘電率
の変化しにくい物質の覆うようにしたので、雨天等で、
気象条件が変化しても、安定して、侵入者を検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る対象物検出装置の一具体
例の構成を示す概略図である。
【図2】図2は、本発明における対象物検出装置で使用
されるケーブルを被覆する構造の一例を示す断面図であ
る。
【図3】図3は、本発明における対象物検出装置で使用
されるケーブルを被覆する構造の他の例を示す断面図で
ある。
【図4】図4は、本発明における対象物検出装置で使用
されるケーブルを被覆する構造の他の例を示す断面図で
ある。
【図5】図5は、本発明における対象物検出装置で使用
されるケーブルを被覆する構造の他の例を示す断面図で
ある。
【図6】図6は、従来に於ける対象物検出装置の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1…送信部 2…送信ケーブル 3…送信ケーブル終端部 4…受信部 5…受信ケーブル 6…受信ケーブル終端部 11…高周波発信部 12…増幅手段 13…送信手段 20…ケーブル被覆物質、コンクリート 40…パイプ 41…受信手段 42…判定手段 43…警報手段 50…溝状体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信ケーブル及び受信ケーブルと、該送
    信ケーブルから電磁波を送出し、該受信ケーブルにて該
    電磁波を受信し、受信ケーブルにて受信する電磁場の強
    さの変化に基づいて対象物の存在の有無を検出する対象
    物検出装置において、 該送信ケーブル及び該受信ケーブルの周囲に、環境の変
    化に起因する誘電率の変化の少い物質を配置したことを
    特徴とする対象物検出装置。
JP01897992A 1992-02-04 1992-02-04 対象物検出装置 Expired - Fee Related JP3159761B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007188301A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Mitsubishi Electric Corp 監視装置
JP2007189521A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Mitsubishi Electric Corp 侵入検知システム
JP2011054202A (ja) * 2010-11-17 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp 侵入検知システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007188301A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Mitsubishi Electric Corp 監視装置
JP2007189521A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Mitsubishi Electric Corp 侵入検知システム
JP2011054202A (ja) * 2010-11-17 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp 侵入検知システム

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