JPH05216157A - 多色画像形成用光熱写真材料 - Google Patents

多色画像形成用光熱写真材料

Info

Publication number
JPH05216157A
JPH05216157A JP27139892A JP27139892A JPH05216157A JP H05216157 A JPH05216157 A JP H05216157A JP 27139892 A JP27139892 A JP 27139892A JP 27139892 A JP27139892 A JP 27139892A JP H05216157 A JPH05216157 A JP H05216157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
dye
image receiving
layer
receiving layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27139892A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuzo Ishida
卓三 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minnesota Mining and Manufacturing Co filed Critical Minnesota Mining and Manufacturing Co
Publication of JPH05216157A publication Critical patent/JPH05216157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/40Development by heat ; Photo-thermographic processes
    • G03C8/4013Development by heat ; Photo-thermographic processes using photothermographic silver salt systems, e.g. dry silver
    • G03C8/4046Non-photosensitive layers
    • G03C8/4053Intermediate layers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 染料の熱拡散により多色画像を形成できる光
熱写真材料を提供する。 【構成】 (a)高分子画像受容層を有する画像受容エ
レメントと、(b)その各々がバインダー、銀源材料、
銀源材料と触媒的に近接した感光性ハロゲン化銀および
ロイコ染料を含有する複数のエマルジョン層と、2つの
エマルジョン層の間に挟まれた染料透過性中間層とを有
する、画像受容エレメントに着脱可能に付着された画像
形成性光熱エレメントとからなることを特徴とする熱現
像性光熱写真材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱現像性写真材料、すな
わち、光熱写真材料、さらに詳しくは、染料の熱拡散に
より多色画像を形成できる光熱写真材料に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】「ドライシルバー(dry silv
er)」組成物またはエマルジョンとして分類される光熱
写真画像材料は、非感光性の還元性銀源、照射時に銀を
形成する感光性材料および還元性銀源用の還元剤を含有
する。感光性材料は一般的に写真ハロゲン化銀であり、
それは、非感光性の還元性銀源に対して触媒的に近接し
ていなければならない。触媒的な近接はこれら2つの材
料の親密な物理的会合を必要とするため、写真ハロゲン
化銀を照射または露光することにより銀斑点または核が
生じると、これらの核は還元剤によって還元性銀源を触
媒還元することができる。
【0003】ハロゲン化銀は銀イオンの還元用の触媒で
あり、多くの異なった様式、例えば、還元性銀とハロゲ
ン含有源の部分的複分解(例えば、米国特許第3,45
7,075号)、ハロゲン化銀と還元性銀源材料の共沈
(例えば、米国特許第3,839,049号)、ハロゲン
化銀と銀源を親密に会合させる他の方法等で、銀形成感
光性ハロゲン化銀触媒プロジェニター(progenitor)を
銀源と触媒的に近接するようにできることが長年にわた
って知られている。
【0004】還元性銀源は銀イオンを含有する材料であ
る。好ましい還元性銀源は、通常10〜30個の炭素原
子を有する長鎖脂肪族カルボン酸の銀塩を含む。ベヘン
酸または類似の分子量を有する酸の混合物の銀塩を主と
して使用できる。他の有機酸の塩または他の有機物質、
例えば、銀イミダゾレートが提案され、米国特許第4,
260,677号は無機または有機銀塩の錯体を画像源
材料として使用することを開示している。
【0005】写真および光熱写真エマルジョンのどちら
でも、写真ハロゲン化銀を露光すると銀原子の少量のク
ラスターを生ずる。これらのクラスターの画像分布は当
業者に潜像として知られており、この潜像は一般に通常
の手段では目視できないため、目視できる画像を得るた
めに感光性材料をさらに処理しなければならない。目視
できる画像は銀イオンの触媒還元によって得られ、該銀
イオンは潜像を有するハロゲン化銀粒子に対して触媒的
に近接する。
【0006】目視できる画像は主に銀によって得られる
ため、得られる最大の画像濃度を減少させずにエマルジ
ョン中の銀の量を容易に減少させることはできない。銀
の量を減少させることは、エマルジョン中で用いる原料
のコストを減少させるためには望ましい。
【0007】エマルジョン層中の銀の量を増減させずに
写真または光熱写真エマルジョンの画像濃度を増大する
ための通常の方法は、染料形成物質をエマルジョン中に
介在させることである。このようにして、染料を増大し
た銀画像を得ることができる。
【0008】引例特許には、光熱写真システム中に形成
された染料画像を移動溶媒(transfer solvent)によっ
て移送することが記載されている。例えば、米国特許第
3,985,565号、同第4,021,240号および同
第4,022,617号参照。
【0009】特願昭59−5239号は、画像受容層中
で拡散されたロイコ染料と酸性カラー現像剤の化学反応
が生じる光熱写真接触拡散システムを開示している。
【0010】カラーカップラーと有機還元剤の酸化物の
反応によって染料画像を形成する熱現像性写真材料が米
国特許第3,531,286号、同第3,761,270号
および同第3,764,328号に記載されている。これ
らの材料は、バックグラウンドの光学濃度が非還元銀の
存在のために増大するという問題で苦しんでいる。プリ
ント安定性が悪いことも問題である。
【0011】還元性銀源とロイコ染料の酸化還元反応に
よって目視できる染料を形成する染料形成が米国特許第
3,985,565号、同第4,022,617号および同
第4,460,681号に開示されている。しかし、これ
らの方法では、熱現像後に還元銀画像が存在するため
に、材料が濁りや曇りを生じる。また、画像はエージン
グ時に材料中の残留化学物質によってバックグラウンド
の汚染に苦しむ傾向にある。
【0012】銀画像は液体処理によって除去することが
でき、染料はアルコール等の移動溶媒の助けをかりて画
像受容層に移動できる。有機銀塩酸化剤と、材料を加熱
すると可動染料を放出する染料放出化合物の酸化還元反
応によって染料画像を形成する、熱現像性写真材料を用
いる他の方法が特願昭58−58543号、同58−7
9247号、同58−149046号および同58−1
49047号に開示されている。この方法は、水等の移
動溶媒の助けをかりて画像受容シートに染料を移動させ
ることが必要である。
【0013】米国特許第4,594,307号は、還元性
有機銀塩とロイコ染料還元剤の酸化還元反応によって純
粋で安定な染料画像を形成する熱現像性写真材料を開示
しており、形成された染料を銀画像および他の残留化学
物質から分離するために現像のための加熱を続けること
によって染料は画像受容層に移動される。しかし、この
材料は同じ基体上に多色またはオストワルト純色(full
color)画像を形成することができない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)高分子
画像受容層を有する画像受容エレメントと、(b)その
各々がバインダー、銀源材料、銀源材料と触媒的に近接
した感光性ハロゲン化銀およびロイコ染料を含有する複
数のエマルジョン層と、2つのエマルジョン層の間に挟
まれた染料透過性中間層とを有する、画像受容エレメン
トに着脱可能に付着された画像形成性光熱エレメントと
からなることを特徴とする熱現像性光熱写真材料を提供
するものである。
【0015】与えられた染料透過性中間層は、エマルジ
ョン層を被覆した直後に塗布する間、直前に被覆された
エマルジョン層の一体性を保たねばならない。各中間層
は、その後で塗布される隣接した上塗エマルジョン層を
被覆するのに用いる溶媒に対して不溶解性また不透過性
でなけらばならない。そうでなければ、溶媒をその後で
塗布すると、上塗エマルジョン層は前に被覆された中間
層を溶解または膨潤させてエマルジョン層を混合し、そ
の結果、一般に「クロストーク(crosstalk)」と呼ば
れる色選択性が悪くなる。
【0016】中間層およびエマルジョン層は熱拡散性染
料に対して透過性でなけらばならないため、各エマルジ
ョン層中で形成された染料は中間層およびエマルジョン
層を介して画像受容層に移動できる。換言すれば、各中
間層は上塗エマルジョン層をその後で塗布する間、エマ
ルジョン層の間で遮断層として機能しなければならず、
高温で熱現像する間に形成された染料をまだ拡散しな
い。
【0017】塩化ビニルのホモポリマーおよびコポリマ
ー並びに塩化ビニルのホモポリマーまたはコポリマーを
含有するブレンドは、好ましくは、本発明の多層光熱写
真エレメントの中間層として使用される。
【0018】好ましくは、アルコールに対して不透過性
である染料透過性ポリマーは第1の中間層として用いら
れ、エーテルアルコール中で可溶性であるが低級アルコ
ールに対しては不透過性であるポリマーは第2の中間層
として用いられる。第1の中間層を覆うエマルジョン層
は、好ましくは、低級アルコールまたは低級エーテルア
ルコールで被覆され、第2の中間層を覆うエマルジョン
層は、好ましくは、低級アルコールで被覆される。後者
のエマルジョン層の最も好ましいバインダーはポリビニ
ルブチラールであり、それは低級アルコール、例えば、
メタノール、エタノール中で可溶性である。
【0019】本発明の熱現像性写真材料は、画像露光さ
れ、熱によって現像され、各エマルジョン層中の還元性
銀源とロイコ染料の間で酸化還元反応を起こす。
【0020】各エマルジョン層中で形成された染料、例
えば、緑色増感層中のマゼンタ染料、青色増感層中の黄
色染料および赤色増感層中のシアン染料は、現像のため
に光熱写真材料を加熱すると、中間層およびエマルジョ
ン層を介して画像受容層に移動する。
【0021】染料形成および染料移動は移動溶媒または
液状化学物質の助けを全くかりないで行うことができ
る。熱による現像の後、画像受容層に対して着脱可能に
付着された画像形成性光熱写真エレメントは画像受容層
から剥離でき、廃棄される。
【0022】図1は本発明の材料の1つの具体例を示す
端面図である。
【0023】本明細書中で用いる「エマルジョン層」な
る用語は、感光性銀塩および銀源材料を含有する本発明
の材料からなる層を意味する。「染料形成層」および
「光熱写真層」なる用語は「エマルジョン層」なる用語
と同義語である。「低級アルコール」なる用語は1〜6
個の炭素原子を有する脂肪族アルコールを意味する。
【0024】図1を参照すると、好ましい具体例である
熱現像性光熱写真材料10は、画像受容層12と、画像
受容層12を覆う第1のエマルジョン層14とを有す
る。第1のエマルジョン層14を覆うのは第1の中間層
16である。第1の中間層16を覆うのは第2のエマル
ジョン層18である。第2のエマルジョン層18を覆う
のは第2の中間層20である。第2の中間層20を覆う
のは第3のエマルジョン層である22である。第3のエ
マルジョン層22を覆うのは保護被覆24である。画像
受容層12の下にあるのは基体26である。
【0025】画像受容層はいずれの柔軟または剛性な透
明(光学的に透明)の熱可塑性樹脂から作ることができ
る。その厚さは、少なくとも0.1ミクロン以上、好ま
しくは、約1〜10ミクロンであり、20〜200℃の
ガラス遷移温度を有するため、光熱写真処理で求められ
る条件に耐えることができる。染料を吸収し固定できる
いずれの熱可塑性樹脂または該熱可塑性樹脂の組合せも
使用できる。樹脂は染料媒染剤として作用する。さらに
固定剤は必要としないが、所望により使用してもよい。
好ましくは、画像受容層中の高分子樹脂は、第1のエマ
ルジョン層を被覆するのに用いる溶媒に対して不透過性
であり、第1のエマルジョン層に用いる高分子バインダ
ーの材料と不相溶性である。不相溶性ポリマーは互いに
うまく接着せず、画像受容層からのエマルジョン層の良
好な剥離性を付与する。画像受容層を調製するのに用い
る好ましい熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル、酢酸セルロース、
セルロースブチレート、プロピオン酸セルロース、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等のセルロ
ース系誘導体、塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリマー、
塩化ビニリデンとアクリロニトリルのコポリマー、スチ
レンとアクリロニトリルのコポリマー等が挙げられる。
【0026】画像受容層は、当業者に公知の種々の方
法、例えば、フロー被覆、押出被覆、浸漬被覆、エアナ
イフ被覆、または溶液被覆に用いられる他の被覆方法を
用いて支持ベースまたは基体に塗布できる。被覆後、画
像受容層を乾燥して(例えば、オーブン中で)溶媒を除
去する。一般に用いる溶媒としては、例えば、エチルケ
トン、アセトンおよびテトラヒドロフランが挙げられ
る。
【0027】ロイコ染料は、好ましくは約80〜250
℃(176〜482°F)の温度で約0.5〜300秒
間加熱した時に酸化されて着色形態になるいずれの無色
または僅かに着色した化合物でよく、エマルジョン層お
よび中間層を介して本発明の材料の画像受容層中に拡散
できる。銀イオンにより酸化して目視できる画像を形成
するいずれのロイコ染料を本発明で用いることもでき
る。pH感受性を有しかつ着色状態に酸化できる化合物
は有用であるが好ましくなく、pH変化にのみ感受性を
有する化合物は、着色形態まで酸化できないため、「ロ
イコ染料」なる用語に含まれない。本発明で使用するの
に適した代表的なロイコ染料は特に限定するものではな
いが、例えば、ビフェノールロイコ染料、フェノールロ
イコ染料、インドアリニリンロイコ染料、アクリル化ア
ジンロイコ染料、フェノキサジンロイコ染料、フェノジ
アジンロイコ染料およびフェノチアジンロイコ染料が挙
げられる。また、有用なものは、米国特許第3,445,
234号、同第4,021,250号、同第4,022,6
17号、同第4,368,247号、特願昭57−500
352号に記載のロイコ染料である。好ましい染料は、
ここで参考のべたようにために引用した米国特許第4,
461,681号に記載されている。染料画像の濃度お
よび画像受容層中の染料画像の色は画像受容層の樹脂に
非常に依存し、染料を吸収し固定できる染料媒染剤とし
て機能する。本発明では、0.3〜3.5(好ましくは、
1.5〜3.5)の反射光学濃度または0.2〜2.5(好
ましくは、1.0〜2.5)の透過光学濃度を有する染料
画像を得ることができる。ロイコ染料は、エマルジョン
層中、約1〜20重量%、好ましくは約3〜15重量%
の範囲で存在できる。
【0028】前述のように、還元性銀源材料は、還元性
の銀イオン源を含有する任意の材料である。脂肪族有機
酸、特に長鎖脂肪族カルボン酸(例えば、10〜30、
好ましくは15〜28個の炭素原子を有する)の銀塩が
好ましい。配位子が4.0〜10.0の銀イオンに対する
グロス安定定数を有する有機または無機銀塩の錯体も望
ましい。銀源材料は各エマルジョン層の約7〜70重量
%を構成する。
【0029】ハロゲン化銀は、臭化銀、ヨウ化銀、塩化
銀、臭化ヨウ化銀、塩化臭化ヨウ化銀、塩化臭化銀等の
いずれの感光性ハロゲン化銀でもよく、銀源に対して触
媒的に近接するように任意の方法でエマルジョン層に添
加できる。ハロゲン化銀は一般にエマルジョン層の約
0.01〜15重量%の濃度で存在するが、高濃度、例
えば、20〜25重量%までが有用である。エマルジョ
ン層中、約0.1〜10重量%ハロゲン化銀を用いるの
が好ましく、さらに好ましくは約0.1〜2.0重量%で
ある。本発明で用いるハロゲン化銀は、通常の湿式法ハ
ロゲン化銀または光熱写真材料と同様に化学的およびス
ペクトル的に増感できる。
【0030】エマルジョン層では、ロイコ染料のほかに
銀イオン用の還元剤は必要ないが、必要に応じて、現像
速度の促進剤としてエマルジョン層に添加することがで
きる。存在するとすれば、本発明における銀イオン用の
好ましい還元剤(現像剤)は、銀イオンを金属銀に還元
して着色されたキノンを形成するビフェノール誘導体ま
たはトリアリールイミダゾールである。フェニドン、ヒ
ドロキノン、カテコール等の通常の写真現像剤は少量で
有用であり、ヒンダードフェノール還元剤も添加でき
る。還元剤は、好ましくは、エマルジョン層の約0.1
〜10重量%の濃度で存在する。
【0031】現像速度または画像自体の色を変化させる
ため、好ましくはエマルジョン層の約0.01〜10重
量%の濃度で存在する現像改質剤を用いることができ
る。代表的な現像改質剤としては、例えば、フタル酸、
1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,3−ナフタレ
ンジカルボン酸、テトラクロロフタル酸、4−メチルフ
タル酸、ホモフタル酸、4−ニトロフタル酸、フェニル
酢酸、ナフトエ酸、ナフタル酸、ナフタル酸無水物、サ
フタル酸無水物、テトラクロロフタル酸無水物等の芳香
族カルボン酸およびそれらの無水物が挙げられる。
【0032】フタラジノン、フタラジンおよびフタル酸
またはそれらの誘導体およびその他の公知のもの等のト
ナーはエマルジョン層にとって必須ではないが、所望に
より使用できる。これらの材料は、例えば、エマルジョ
ン層の約0.01〜10重量%の濃度で存在できる。
【0033】エマルジョン層のバインダーは、ゼラチ
ン、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリオレ
フィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアクリロニ
トリル、ポリカーボネート、メタクリレートコポリマ
ー、マレイン酸無水物、エステルコポリマー、ブタジエ
ンとスチレンのコポリマー等の公知の天然または合成樹
脂から選択できる。前記の樹脂を含有するコポリマー、
ターポリマーおよびポリマーのブレンドも、これらの中
に含まれる。エマルジョン層の好ましいバインダーはポ
リビニルブチラールである。バインダーは一般的に、各
層の約10〜75重量%、好ましくは約30〜55重量
%の濃度で使用される。
【0034】画像受容層に隣接したエマルジョン層は、
光熱写真エレメントの剥離性を改良する添加剤、例え
ば、酢酸エチル中に溶解したフルオロ脂肪族ポリエステ
ル〔「フルオラッド(FLUORAD)FC431、米国ミネ
ソタ州、セントポールにあるミネソタ・マイニング・ア
ンド・マニュファクチャリング(Minnesota Mining and
Manufacturing)社製〕を含有することもできる。これ
らの添加剤はエマルジョン層の約0.02〜0.5重量
%、好ましくは約0.1〜0.3重量%の濃度で添加でき
る。また、剥離性を増大する添加剤を同じ濃度範囲で画
像受容層に添加できる。剥離工程では溶媒を必要としな
い。画像受容層と接触する光熱写真エレメントの剥離可
能な部分の層は、典型的には1〜50g/cm(180°
の剥離角度で)の離層抵抗および、好ましくは、その離
層抵抗より少なくとも2倍以上の凝集強さを有する。
【0035】高温での現像で染料に対して透過性を示し
かつ幾つかの溶媒中で可溶性であるが、常温で染料に対
して不透過性でかつ他の溶媒中で不溶性であるポリマー
を用いて、本発明のエレメント中の中間層を形成でき
る。
【0036】画像受容層の同じ主表面上に3色系を被覆
する場合の被覆用の中間層および溶媒の選択を以下で説
明する。第1のエマルジョン層を塗布するための溶媒は
画像受容層からのエマルジョン層の可剥性を防止するた
め、好ましくは画像受容層を溶解すべきではない。第1
のエマルジョン層は、好ましくは、可剥性を増大するた
めの剥離剤を含有する。米国特許第4,594,307号
に記載の画像受容ポリマーはテトラヒドロフランまたは
ケトン、例えば、アセトン、メチルエチルケトン中で溶
解できる。したがって、これらの溶媒は第1のエマルジ
ョン層の被覆溶液用には好ましくない。アルコールおよ
びトルエンは溶液から被覆することによって第1のエマ
ルジョン層を塗布するのに好ましい。
【0037】第1の中間層はその後の被覆を塗布するの
に用いる溶媒に対して不透過性であるが、第1の中間層
を形成するためのポリマーはいずれの溶媒を用いて塗布
することもできる。第1の中間層のポリマーは、好まし
くは熱可塑性ポリマーである。好ましくは80℃以上の
ガラス遷移温度を有する塩化ビニルのホモポリマーまた
は塩化ビニルのコポリマー、例えば、塩化ビニル(96
%)と酢酸ビニル(4%)のコポリマー、ポリ塩化ビニ
ル(90%)とポリ酢酸ビニル(10%)のブレンドを
用いて第1の中間層を形成できる。これらのポリマー
は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブチルアルコール等の低級アルコールおよび
メトキシプロパノール、エトキシプロパノール等のエー
テルアルコールに対して不透過性である。
【0038】第2のエマルジョン層は第1の中間層上に
被覆される。所望により、第2のエマルジョン層および
その後のエマルジョン層は、第1のエマルジョン層が含
む同種の成分を含み、これらの成分は変化する。
【0039】前記溶媒の中の幾つか、例えば、エーテル
アルコールには可溶性であるが、これらの溶媒の中の他
の溶媒、例えば、低級アルコールには不溶性である染料
透過性ポリマーは第2の中間層として使用できる。第2
の中間層用のポリマーは、好ましくは、熱可塑性ポリマ
ーである。例えば、塩化ビニルのコポリマー、特にヒド
ロキシル基を有するターポリマー、例えば、好ましく
は、そのアルキル部分に1〜6個の炭素原子を有する塩
化ビニル、酢酸ビニルおよびヒドロキシアルキルアクリ
レートのターポリマーまたは塩化ビニル、酢酸ビニルお
よびマレイン酸のターポリマーは、メトキシプロパノー
ル、エトキシプロパノール等のエーテルアルコールに可
溶性であるが、メタノール、エタノール、プロパノール
等の低級アルコールには不溶性であり、第2の中間層と
して用いることができる。第3のエマルジョン層は第2
の中間層上に被覆される。このエマルジョン層を被覆す
るための用いる溶媒は、第2の中間層を透過しないアル
コール、例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル等である。
【0040】アルコールに可溶性であるポリマーを用い
て、保護層、およびエマルジョン層用のバインダー、特
に第2および第3のエマルジョン層用のバインダーを調
製できる。ポリビニルアルコール含量が9重量%以上で
あるポリビニルブチラールはメタノールまたはエタノー
ルに可溶性であり、エマルジョン層用の最も好ましいバ
インダーである。180℃以上の融点を有するアルコー
ル可溶性ポリマー、例えば、セルロースアセテートプロ
ピオネート、スチレンとマレイン酸無水物のコポリマー
等を保護トップ被覆用の材料として使用できる。中間層
および保護トップ被覆は現像改質剤、促進剤等の添加剤
を含んでもよい。以下の表は本発明の光熱写真エレメン
トの各層を被覆するのに好ましい溶媒を示す。
【0041】 溶媒 第1のエマルジョン アルコール、トルエン、他の芳香族溶媒 第1の中間層 任意の溶媒 第2のエマルジョン 低級アルコールまたはエーテルアルコール 第2の中間層 エーテルアルコール 第3のエマルジョン 低級アルコール トップ被覆 低級アルコール
【0042】本発明の光熱写真材料の所望の支持ベース
または基体は、紙、ポリマーフィルム、ガラス、金属
等、いずれの支持材料であってもよい。透明または半透
明のポリマーフィルムが特に有用である。好ましくは、
支持体は熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート等のポリエステル、酢酸セルロー
ス、セルロースブチレート、セルロースアセテートブチ
レート、プロピオン酸セルロース等のセルロース系誘導
体、ポリスチレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル等のポリビニル樹脂、塩化ビニルと
酢酸ビニルのコポリマー、塩化ビニリデンとアクリロニ
トリルのコポリマー、スチレンとアクリロニトリルのコ
ポリマー等のビニル樹脂のコポリマー等からなる。ま
た、画像受容層として機能することができる支持体を用
いることも望ましい。画像受容層および所望の支持ベー
スは剥離できるように柔軟であることが好ましい。
【0043】本発明の光熱写真材料は、好ましくは、黄
色、マゼンタおよびシアンの3色系を用いる。これらの
色の染料は、還元性銀源と、露光されたハロゲン化銀の
銀イオンの色原体ロイコ染料還元剤の加熱誘発された酸
化還元反応によって形成される。オストワルト純色画像
を得るための種々の構成が本発明の光熱写真材料におい
て可能である。例えば、2色系を透明または半透明の基
体の一方の面に被覆し、第3の色を他方の面に被覆でき
る。この場合、2つの染料形成性エマルジョン層を分離
するのに1つの中間層が必要である。
【0044】しかし、ほとんどの用途の場合、基体の同
じ面上に被覆された3色系が好ましい。この場合、3つ
の染料形成性エマルジョン層を分離するのに2つの中間
層が必要である。
【0045】必要とはされないが、付加成分、例えば、
ハレーション防止染料、アキュータンス(accutance)
染料、被覆助剤、安定剤、界面活性剤を用いてエマルジ
ョン層および/または中間層を改質することが望まし
い。
【0046】まず材料を化学線に露光して銀潜像を形成
し、露光した材料を加熱することにより現像してエマル
ジョン層中に拡散性染料を形成し、該染料は拡散によっ
て画像受容層に移動し、画像受容層から少なくとも1つ
以上のエマルジョン層、好ましくは2つまたは3つ以上
のエマルジョン層を剥離することにより、本発明の光熱
写真材料を用いてカラー画像を形成できる。現像および
移動工程は、好ましくは、約80〜140℃の温度で約
1〜60秒間行われる。
【0047】本発明の光熱写真材料によってカラー画像
を形成する他の方法では、画像受容エレメントおよび画
像形成性光熱写真エレメントを別々に形成する。画像受
容エレメントは、好ましくは第1の支持体と接触する。
第1および第2の支持体は、典型的には、紙、熱可塑性
ポリマー、ガラスまたは金属から選択される。光熱写真
エレメントをまず化学線に露光して銀潜像を形成する。
次に、露光された光熱写真エレメントを画像受容エレメ
ントの画像受容層と面接触させて光熱写真エレメントが
画像受容エレメントに着脱可能に付着された光熱写真材
料を形成する。組成物を加熱して露光材料を現像する。
現像工程の間、エマルジョン層中に形成された拡散性染
料は拡散によって画像受容層まで移動されて画像受容層
上にカラー画像を形成する。次に、少なくとも1つ以
上、好ましくは2つ以上のエマルジョン層を画像受容層
から剥離できる。現像および移動条件は前記と同様であ
ってもよい。
【0048】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明するが、これらに限定するものではない。なお、
「%」は特に断らない限り、「重量%」である。 実施例1 この実施例は、画像受容層の一方の主表面上に2つの光
熱写真エマルジョン層を有する光熱写真材料について記
載する。塩化ビニル(90%)と酢酸ビニル(10%)
のコポリマーのメチルエチルケトン中15%溶液を半透
明のポリエステルフィルム上に厚さ0.08mmで被覆
し、80℃のオーブンで5分間乾燥して画像受容層を形
成した。
【0049】均質処理により、ベヘン酸銀ハーフソープ
(half soap)(1モルのベヘン酸に対して1モルのベ
ヘン酸銀、10%固形分)のトルエン中分散液を作成し
た。10%ハーフソープ分散液(110g)をエチルア
ルコール(380g)で希釈した。次に、ポリビニルブ
チラール(0.4g)を希釈分散液に添加し、溶解させ
た。
【0050】臭化第一水銀(メチルアルコール100cc
中にHgBr1.8gを含む溶液10cc)を分散液に撹拌し
ながら添加した。さらにポリビニルアルコール含量17
〜21%のポリビニルブチラール(26g)を分散液に
添加した。以下、この分散液を分散液Aという。ベンゾ
イルロイコビス−トリフルオロエチルジメチルジアジン
(0.20g)、緑色増感染料(メチルアルコール100
cc中に染料0.01gを含む溶液2cc)および3滴のフル
オロカーボン被覆添加剤25gの分散液Aに添加し、得
られた分散液を混合した。得られた混合分散液を湿厚さ
0.08mmで画像受容層上に被覆し、78℃のオーブン
で5分間乾燥してマゼンタエマルジョン層を形成した。
【0051】前記ロイコ染料の構造式を以下に示す。
【化1】
【0052】塩化ビニル(83%)、酢酸ビニル(16
%)およびマレイン酸(1%)のターポリマーの、アセ
トン(50%)およびトルエン(50%)の溶媒混合物
中10%溶液を調製した。4−メチルフタル酸(0.1
g)を25gの溶液に添加し、得られた溶液を十分に混合
した。予め被覆したマゼンタエマルジョン層上に溶液を
湿厚さ0.05mmの厚さで被覆して中間層を形成した。
中間層を78℃のオーブン中で5分間乾燥した。
【0053】ロイコ染料および増感染料を変える以外
は、前述のマゼンタエマルジョン層を調製するのに用い
た方法と同様にしてシアンエマルジョン層を調製した。
トルエン3cc中に予め溶解した3,6−ビス(ジエチル
アミノ)−9−ベンゾイルフェノキサジン(0.30g)
および赤色増感染料(アルコール200cc中に0.00
5gの染料を含む溶液1cc)を25gの分散液Aに添加
し、得られた分散液を混合した。得られた混合分散液を
中間層上に湿厚さ0.10mmで被覆し、80℃のオーブ
ン中で5分間乾燥してシアンエマルジョン層を形成し
た。
【0054】セルロースアセテートブチレート(ヒドロ
キシル含量4.8%)のエチルアルコール中10%溶液
を調製した。4−メチルフタル酸(0.1g)を25gの
溶液に添加し、得られた溶液を十分に混合した。混合溶
液をシアネマルジョン層上に湿厚さ0.8mm(3ミル)
で被覆し、80℃のオーブン中で5分間乾燥して保護被
覆を形成した。
【0055】得られた材料からカットしたシートを「ラ
ッテン(WRATTEN)58」または「ラッテン25」フィ
ルターを通してEG&G感光計で10-3秒間露光してエ
マルジョン層中に熱現像性潜像を形成し、該画像を加熱
ブランケット上で138℃の温度で30秒間熱現像し
た。暗錆色を有する画像および青色を有する画像がシー
トの露光部分上に形成された。各画像は染料と銀画像か
ら構成された。光熱写真エマルジョン層、中間層および
保護被覆を有するエレメントの一部分を画像受容層から
剥離した。
【0056】それぞれ、画像受容層に移動された、シー
トの緑色および赤色露光部分に対応する透明なマゼンタ
およびシアン染料画像が観察された。良好な色分離が観
察された。サンプルから以下の感光度測定データが得ら
れた。
【0057】 マゼンタ シアン D最小値 0.17 0.08 D最大値 1.19 1.81 0.6でのエルグ/cm2+D最小値 31 64
【0058】ここで、「D最小値」とは露光域での最小
画像光学濃度を意味し、「D最大値」とは露光域での最
大画像光学濃度を意味する。
【0059】実施例2 この実施例は3色を形成できかつ画像受容層の一方の主
表面上の2つの光熱写真エマルジョン層と画像受容層の
他方の主表面上に1つの光熱写真エマルジョン層を有す
る光熱写真材料について記載する。
【0060】エマルジョン層の被覆オリフィスを変える
以外は、実施例1と同様にして、画像受容層、マゼンタ
エマルジョン層、シアンエマルジョン層およびマゼンタ
エマルジョン層とシアンエマルジョン層の間の中間層用
の配合物を透明ポリエステル基体上に被覆した。マゼン
タエマルジョンを画像受容層上に湿厚さ0.10mmで被
覆し、シアンエマルジョンを中間層上に湿厚さ0.13m
mで被覆した。また、第2の画像受容層を透明な基体の
反対側上で調製した。
【0061】2,6,2',6'−テトラメチルビフェノー
ル(0.2g)、青色増感染料(メチルアルコール100
cc中に染料0.02gを含む溶液1cc)および3滴のフル
オロカーボン被覆添加剤を実施例1に記載の分散液A2
5gに添加し、得られた分散液を混合した。得られた混
合分散液を第2の画像受容層上に湿厚さ0.10mmで被
覆し、80℃のオーブン中で5分間乾燥して黄色エマル
ジョン層を形成した。
【0062】ポリ(メチルビニルエーテル−コマレイン
酸)〔「ガントレッツ(GANTREZ)ES−225」、G
AF社製〕のエタノール中25%アルキルモノエーテル
25重量部およびメタノール中10%ポリビニルピロリ
ドン(PVP K90、GAF社製)75重量部を含有
する樹脂(50g)の混合物にフタラジノン(0.2g)
を添加することにより、トップ被覆用の被覆溶液を調製
した。溶液を黄色エマルジョン層上に湿厚さ0.08mm
(3ミル)で被覆し、80℃のオーブン中で5分間乾燥
した。
【0063】得られた材料からカットされたシートを、
「ラッテン47B」、「ラッテン58」または「ラッテ
ン25」フィルターを通してEG&G感度計で10-3
間露光してエマルジョン層中に熱現像性潜像を形成し、
画像を加熱ブランケット上で138℃の温度で40秒間
熱現像した。エマルジョン層を有するエレメントの一部
分を、透明シートの両側上の画像受容層から剥離した。
【0064】それぞれ、画像受容層に移動された、シー
トの青色、緑色および赤色露光部分に対応する透明な黄
色、マゼンタおよびシアン染料画像が観察された。良好
な色分離が観察された。サンプルから以下の感光度測定
データが得られた。
【0065】 黄色 マゼンタ シアン D最小値 0.10 0.10 0.05 D最大値 1.30 1.20 0.90 0.6でのエルグ/cm2+D最小値 150 200 400
【0066】実施例3 この実施例は2色を形成できかつ画像受容層の一方の主
表面上に2つの光熱写真エマルジョン層を有する光熱写
真材料について記載している。
【0067】実施例1と同じ方法で、画像受容層用の配
合物を半透明のポリエステルフィルムに塗布した。エチ
ルシリングケタジン(0.12g)、フタラジノン(0.
05g)、緑色増感染料(メチルアルコール100cc中
に染料0.01gを含む溶液1cc)および3滴のフルオロ
カーボン被覆添加剤を実施例1に記載の分散液A25g
に添加し、得られた分散液を混合した。得られた混合分
散液を画像受容層上に湿厚さ0.08mmで被覆し、80
℃のオーブン中で5分間乾燥してマゼンタエマルジョン
層を形成した。
【0068】塩化ビニル(86%)と酢酸ビニル(14
%)のコポリマーの、メチルエチルケトン(50%)と
トルエン(50%)の溶媒混合物中8%溶液を調製し
た。フタラジノン(0.1g)を25gの溶液に添加し、
得られた溶液を十分に混合した。得られた溶液を、予め
被覆したマゼンタエマルジョン上に湿厚さ0.05mm
(2ミル)で被覆し、中間層を形成した。中間層を80
℃のオーブンで5分間乾燥した。
【0069】ベヘン酸銀ハーフソープ(1モルのベヘン
酸に対して1モルのベヘン酸銀、固形分10%)のトル
エン中分散液を均質処理により作成した。10%ハーフ
ソープ(205g)をエチルアルコール(285g)で希
釈した。次に、ポリビニルブチラール(0.4g)を希釈
分散液に添加し、溶解させた臭化第一水銀(メチルアル
コール100cc中にHgBr1.8gを含む溶液6cc)を分
散液に撹拌しながら添加し、得られた分散液を3時間混
合した。臭化亜鉛(メチルアルコール100cc中にZn
Br22.25gを含む溶液8cc)を分散液に撹拌しながら
添加し、得られた分散液を1時間混合した。さらにポリ
ビニルブチラール(26g)を分散液に添加し、溶解さ
せた。以下、この分散液を分散液Bという。2−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4
−フェニル−5−(3−ニトロ−4−エトキシフェニ
ル)イミダゾール(0.3g)、フタラジノン(0.25
g)および青色増感染料(メチルアルコール100cc中
に染料0.02gを含む溶液1cc)を25gの分散液Bに
添加し、80℃のオーブン中で5分間乾燥して黄色エマ
ルジョン層を形成した。
【0070】得られた材料からカットされたシートを、
「ラッテン47B」、「ラッテン58」または「ラッテ
ン25」フィルターを通してEG&G感度計で10-3
間露光してエマルジョン層中に熱現像性潜像を形成し、
画像を加熱ブランケット上で138℃の温度で40秒間
熱現像した。エマルジョン層を有するエレメントの一部
分を、透明シートの両側上の画像受容層から剥離した。
【0071】それぞれ、画像受容層に移動された、シー
トの緑色および青色露光部分に対応する透明なマゼンタ
および黄色染料画像が観察された。良好な色分離が観察
された。サンプルから以下の感光度測定データが得られ
た。
【0072】
【0073】実施例4 この実施例は3色を形成できかつ画像受容層の一方の主
表面上の2つの光熱写真エマルジョン層と、画像受容層
の他方の主表面と基体の間に挟まれた1つの光熱写真エ
マルジョン層を有する光熱写真材料について記載してい
る。
【0074】3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−
(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン(0.2g)お
よび赤色増感染料(メチルアルコール200cc中に染料
0.005gを含む溶液0.5cc)を実施例1の分散液A
25gに添加し、得られた分散液を混合した。得られた
混合分散液を半透明のポリエステルフィルム上に湿厚さ
0.08mmで被覆し、80℃のオーブン中で5分間乾燥
してシアンエマルジョン層を形成した。
【0075】4−メチルフタル酸(0.1g)を、ポリビ
ニルアルコールの水(25%)およびメチルアルコール
(50%)中7%溶液(25g)に添加し、混合した。
溶液をシアンエマルジョン層上に湿厚さ0.08mm(3
ミル)で被覆して中間層を形成した。中間層を80℃の
オーブン中で5分間乾燥した。
【0076】実施例3と同様にして、画像受容層、マゼ
ンタエマルジョン層、中間層および黄色エマルジョン層
を調製し、ポリビニルアルコール層上に被覆した。画像
受容層をポリビニルアルコールと面接触させた。
【0077】得られた材料からカットされたシートを、
「ラッテン47B」、「ラッテン58」または「ラッテ
ン25」フィルターを通してEG&G感度計で10-3
間露光してエマルジョン層中に熱現像性潜像を形成し、
画像を加熱ブランケット上で138℃の温度で30秒間
熱現像した。マゼンタおよび黄色エマルジョン層を有す
るエレメントの一部分を画像受容層から剥離した。
【0078】それぞれ、画像受容層に移動された、シー
トの青色、緑色および赤色露光部分に対応する透明な黄
色、マゼンタおよびシアン染料画像が観察された。良好
な色分離が観察された。サンプルから以下の感光度測定
データが得られた。
【0079】 黄色 マゼンタ シアン D最小値 0.18 0.13 0.16 D最大値 1.03 1.50 1.62 0.6でのエルグ/cm2+D最小値 82 27 132
【0080】実施例5 この実施例は3色を形成できかつ画像受容層の一方の主
表面上に3つの光熱写真エマルジョン層を有する光熱写
真材料について記載している。
【0081】塩化ビニル(90%)と酢酸ビニル(10
%)のコポリマーの、メチルエチルケトン(50%)と
トルエン(50%)を含む溶媒混合物中15%溶液を調
製した。イソブチルシリングケタジン(1.12g)を2
5gの溶液に添加し、得られた溶液を混合した。得られ
た混合分散液を半透明のポリエステルフィルム上に湿厚
さ0.08mm(3ミル)で被覆し、80℃のオーブン中
で5分間乾燥して画像受容層を形成した。
【0082】実施例3と同様にしてマゼンタエマルジョ
ン層を調製し、画像受容層上に被覆した。
【0083】塩化ビニルの高分子量ホモポリマーのテト
ラヒドロフラン中5%溶液を調製した。フタラジノン
(0.1g)を25gの溶液に添加し、混合した。得られ
た溶液をマゼンタエマルジョン層上に湿厚さ0.05mm
(2ミル)で被覆し、中間層を形成した。中間層を80
℃のオーブン中で5分間乾燥した。
【0084】実施例3と同様にして黄色エマルジョン層
を調製し、第1の中間層上に塗布した。
【0085】塩化ビニル(81%)/ヒドロキシ含有ア
ルキルアクリレート(15%)のターポリマーの1−メ
トキシ−2−プロパノール中7%溶液を調製した。フタ
ラジノン(0.1g)を25gの溶液に添加し、得られた
溶液を混合した。得られた混合溶液を第2のエマルジョ
ン層上に湿厚さ0.05mm(2ミル)で被覆して第2の
中間層を形成した。この第2の中間層を80℃のオーブ
ン中で5分間乾燥した。
【0086】3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−
(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン(0.3g)、
4−メチルフタル酸および赤色増感染料(メチルアルコ
ール200cc中に染料0.005gを含む溶液0.5cc)
を実施例1の分散液Aに添加し、得られた分散液を混合
した。得られた混合分散液を第2の中間層上に湿厚さ
0.10mmで被覆し、80℃で5分間乾燥してシアンエ
マルジョン層を形成した。
【0087】得られた材料からカットされたシートを、
「ラッテン47B」、「ラッテン58」または「ラッテ
ン25」フィルターを通してEG&G感度計で10-3
間露光してエマルジョン層中に熱現像性潜像を形成し、
画像を加熱ブランケット上で138℃の温度で40秒間
熱現像した。エマルジョン層を有するエレメントの一部
分を画像受容層から剥離した。
【0088】それぞれ、画像受容層に移動された、シー
トの青色、緑色および赤色露光部分に対応する透明な黄
色、マゼンタおよびシアン染料画像が観察された。良好
な色分離が観察された。サンプルから以下の感光度測定
データが得られた。
【0089】 黄色 マゼンタ シアン D最小値 0.10 0.10 0.14 D最大値 1.24 1.61 0.85 0.6でのエルグ/cm2+D最小値 132 129 250
【0090】実施例6 この実施例は3色を形成できかつ画像受容層の一方の主
表面上に3つの光熱写真エマルジョン層を有する光熱写
真材料について記載している。
【0091】第1の中間層の代わりに以下の方法で調製
した層を用いる以外は実施例5の方法を繰り返した。
【0092】ポリビニルアルコール(95%)とポリ酢
酸ビニル(5%)のブレンドのテトラヒドロフラン中
3.5重量%溶液を第1の中間層としてのマゼンタエマ
ルジョン層上に湿厚さ0.08mm(3ミル)で被覆し、
80℃のオーブン中で5分間乾燥した。
【0093】得られた材料からカットされたシートを、
「ラッテン47B」、「ラッテン58」または「ラッテ
ン25」フィルターを通してEG&G感度計で10-3
間露光してエマルジョン層中に熱現像性潜像を形成し、
画像を加熱ブランケット上で138℃の温度で40秒間
熱現像した。エマルジョン層を有するエレメントの一部
分を画像受容層から剥離した。
【0094】それぞれ、画像受容層に移動された、シー
トの青色、緑色および赤色露光部分に対応する透明な黄
色、マゼンタおよびシアン染料画像が観察された。良好
な色分離が観察された。サンプルから以下の感光度測定
データが得られた。
【0095】 黄色 マゼンタ シアン D最小値 0.14 0.10 0.10 D最大値 1.74 1.87 0.96 0.6でのエルグ/cm2+D最小値 42 63 166
【0096】実施例1〜6の緑色増感染料は米国特許第
4,476,220号に開示され、以下の構造式:
【化2】 を有する。
【0097】実施例2〜6の青色増感染料は米国特許第
4,123,282号に開示され、以下の構造式:
【化3】 を有する。
【0098】実施例1、2、4〜6の赤色増感染料は米
国特許第3,719,495号に開示され、以下の構造
式:
【化4】 を有する。
【0099】前記実施例で用いたフルオロカーボン被覆
添加剤は「フルオラッド(FLUORAD)FC431」なる
登録商標を有し、米国ミネソタ州セントポールにあるミ
ネソタ・マイニング・アンド・カンパニー社から入手可
能である。
【0100】以上、本発明の好ましい具体例について説
明したが、本発明の精神を逸脱することなく、種々の変
形および修飾を加えることができることは当業者に明ら
かであり、それらも本発明の範囲のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光熱写真材料の1つの具体例を示す
端面図である
【符号の説明】
10:光熱写真材料、12:画像受容層、14:第1の
エマルジョン層、16:第1の中間層、18:第2のエ
マルジョン層、20:第2の中間層、22:第3のエマ
ルジョン層、24:保護被覆、26:基体。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)高分子画像受容層を有する画像受
    容エレメントと、 (b)その各々がバインダー、銀源材料、銀源材料と触
    媒的に近接した感光性ハロゲン化銀およびロイコ染料を
    含有する複数のエマルジョン層と、2つのエマルジョン
    層の間に挟まれた染料透過性中間層とを有する、画像受
    容エレメントに着脱可能に付着された画像形成性光熱エ
    レメントとからなることを特徴とする熱現像性光熱写真
    材料。
  2. 【請求項2】 さらに支持体を有する請求項1記載の材
    料。
  3. 【請求項3】 画像受容エレメントが支持体と接触する
    請求項1記載の材料。
  4. 【請求項4】 支持体が、紙、熱可塑性ポリマー、ガラ
    スおよび金属よりなる群から選択される請求項2記載の
    材料。
  5. 【請求項5】 支持体が、紙、熱可塑性ポリマー、ガラ
    スおよび金属よりなる群から選択される請求項3記載の
    材料。
  6. 【請求項6】 ロイコ染料が、ビフェノールロイコ染
    料、フェノールロイコ染料、インドアラニンロイコ染
    料、アクリル化アジンロイコ染料、フェノキサジンロイ
    コ染料、フェノジアジンロイコ染料およびフェノチアジ
    ンロイコ染料よりなる群から選択される請求項1記載の
    材料。
  7. 【請求項7】 画像受容層が、ポリエステル、セルロー
    ス系誘導体およびポリオレフィンよりなる群から選択さ
    れる高分子熱可塑性ポリマーからなる請求項1記載の材
    料。
  8. 【請求項8】 ポリマーが、ポリビニル樹脂、ビニル樹
    脂のコポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニルおよ
    び塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリマーよりなる群から
    選択される請求項7記載の材料。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つ以上のエマルジョン層用
    のバインダーがポリビニルブチラールからなる請求項1
    記載の材料。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つ以上の染料透過性中間
    層が熱可塑性ポリマーからなる請求項1記載の材料。
  11. 【請求項11】 熱可塑性ポリマーが、塩化ビニル、酢
    酸ビニルおよびマレイン酸から形成されたターポリマ
    ー、塩化ビニルおよび酢酸ビニルから形成されたコポリ
    マー、塩化ビニルのホモポリマー、塩化ビニル、酢酸ビ
    ニルおよびヒドロキシアルキルアクリレートから形成さ
    れたターポリマー、並びにポリ塩化ビニルおよびポリ酢
    酸ビニルのブレンドよりなる群から選択されるポリマー
    である請求項10記載の材料。
  12. 【請求項12】 さらに光熱写真エレメントが現像改質
    剤を含有する請求項1記載の材料。
  13. 【請求項13】 支持体が熱可塑性ポリマーから作成さ
    れる請求項5記載の材料。
  14. 【請求項14】 さらに光熱写真エレメントが剥離剤を
    含有する請求項1記載の材料。
  15. 【請求項15】 剥離剤がフルオロカーボン化合物であ
    る請求項14記載の材料。
  16. 【請求項16】 (1)光熱写真材料を提供し、 (2)光熱写真材料のエマルジョン層を化学線に画像露
    光して銀潜像を形成し、 (3)露光した材料を加熱することにより現像して拡散
    性染料を形成し、該染料を拡散により画像受容層に移動
    させて画像受容層上にカラー画像を形成し、 (4)少なくとも1つ以上のエマルジョン層を画像受容
    層から剥離する工程からなることを特徴とするカラー画
    像の形成方法。
  17. 【請求項17】 画像受容層が支持体と接触する請求項
    16記載の方法。
  18. 【請求項18】 支持体が、紙、熱可塑性ポリマー、ガ
    ラスおよび金属よりなる群から選択される請求項17記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 画像受容層用の支持体が熱可塑性プラ
    スチックからなる請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 材料が剥離剤を含有する請求項16記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 約60〜160℃の温度で約1〜60
    秒間、現像および移動工程を行う請求項16記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 (1)高分子画像受容層を有する画像
    受容エレメントを提供し、 (2)その各々がバインダー、銀源材料、銀源材料と触
    媒的に近接した感光性ハロゲン化銀およびロイコ染料を
    含有する複数のエマルジョン層と、2つのエマルジョン
    層の間に挟まれた染料透過性中間層とを有する画像形成
    性光熱写真エレメントを提供し、 (3)光熱写真材料のエマルジョン層を化学線に画像露
    光して銀潜像を形成し、 (4)露光された光熱写真エレメントと画像受容エレメ
    ントの画像受容層を面接触させて、光熱写真エレメント
    が画像受容エレメントに着脱可能に付着された光熱写真
    材料を形成し、 (5)露光材料を加熱することにより現像して拡散性染
    料を形成し、該染料を拡散により画像受容層に移動させ
    て画像受容層上にカラー画像を形成し、 (6)少なくとも1つ以上のエマルジョン層を画像受容
    層から剥離する工程からなることを特徴とするカラー画
    像の形成方法。
  23. 【請求項23】 画像受容層が支持体と接触する請求項
    22記載の方法。
  24. 【請求項24】 光熱写真エレメントが支持体と接触す
    る請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 約60〜160℃の温度で約1〜60
    秒間、現像および移動工程を行う請求項22記載の方
    法。
JP27139892A 1991-10-11 1992-10-09 多色画像形成用光熱写真材料 Pending JPH05216157A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US775193 1985-09-12
US77519391A 1991-10-11 1991-10-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05216157A true JPH05216157A (ja) 1993-08-27

Family

ID=25103615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27139892A Pending JPH05216157A (ja) 1991-10-11 1992-10-09 多色画像形成用光熱写真材料

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0536955A3 (ja)
JP (1) JPH05216157A (ja)
CA (1) CA2078806A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6420102B1 (en) * 2001-07-27 2002-07-16 Eastman Kodak Company Thermally developable imaging materials containing hydroxy-containing polymeric barrier layer
US7033743B2 (en) 2002-12-19 2006-04-25 Agfa Gevaert Barrier layers for use in substantially light-insensitive thermographic recording materials
JP2006227556A (ja) * 2005-01-24 2006-08-31 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 熱現像感光材料
EP3687484A2 (en) 2017-09-25 2020-08-05 Northeastern University Cosmetic and dermatological compositions based on phenoxazone and phenoxazine
EP3688115A2 (en) 2017-09-25 2020-08-05 Northeastern University Biologically-inspired compositions that enable visible through infrared color changing compositions

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4460681A (en) * 1983-03-15 1984-07-17 Minnesota Mining And Manufacturing Company Image enhancement of photothermographic elements
JPS61176932A (ja) * 1985-01-31 1986-08-08 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 熱現像カラ−感光材料
US4594307A (en) * 1985-04-25 1986-06-10 Minnesota Mining And Manufacturing Company Color thermal diffusion-transfer with leuco dye reducing agent

Also Published As

Publication number Publication date
EP0536955A3 (en) 1993-06-30
CA2078806A1 (en) 1993-04-12
EP0536955A2 (en) 1993-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0199596B1 (en) Thermal diffusion-transfer color photographic composition and process
JP2911637B2 (ja) 熱写真材料
EP0738399A1 (en) Dye permeable polymer interlayers
EP0671283B1 (en) Thermal transfer imaging process
EP0713133B1 (en) Receiving element for use in thermal transfer printing
JPH095925A (ja) 光熱写真及び感熱写真成分用モトル低減剤
EP0600898B1 (en) Dry silver systems
US5547809A (en) Thermal transfer imaging system based on the heat transfer of a reducing agent for reducing a silver source to metallic silver
JPH05216157A (ja) 多色画像形成用光熱写真材料
JPH0629946B2 (ja) ハロゲン化銀含有型感光性熱現像性シート材料
US5206112A (en) Positive imaging diffusion - transfer dry silver system
EP0677775B1 (en) Thermal transfer imaging process
US5264321A (en) Photothermographic elements with novel layer structures
EP0678775B1 (en) Thermal transfer process
US5587268A (en) Thermal transfer imaging process
EP0677776A1 (en) Thermal transfer printing process using a mixture of reducing agents for image-wise reducing a silver source
US5627008A (en) Thermal transfer printing process using a mixture of reducing agents for image-wise reducing a silver source
EP0637392B1 (en) Imageable articles having dye selective interlayers
EP0637391B1 (en) Imageable articles having dye selective interlayers
US5601962A (en) Thermal transfer process wherein a reducing agent and toning agent are transferred to a receiving element containing a thermoreducible silver source
JPS6066249A (ja) 拡散転写型熱現像感光材料