JPH05216079A - 導波路型非線形光学素子およびその製造方法 - Google Patents

導波路型非線形光学素子およびその製造方法

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JPH05216079A
JPH05216079A JP2007492A JP2007492A JPH05216079A JP H05216079 A JPH05216079 A JP H05216079A JP 2007492 A JP2007492 A JP 2007492A JP 2007492 A JP2007492 A JP 2007492A JP H05216079 A JPH05216079 A JP H05216079A
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waveguide
nonlinear optical
core portion
glass
optical material
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JP2007492A
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Yoshito Shudo
義人 首藤
Akira Tomaru
暁 都丸
Toshikuni Kaino
俊邦 戒能
Makoto Hikita
真 疋田
Atsushi Abe
淳 阿部
Yoshinori Hibino
善典 日比野
Michiyuki Amano
道之 天野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低損失ガラス導波路と、非線形光学係数やスイ
ッチング速度の面で有利な有機材料系非線形光学材料と
を組み合せ、低損失で高性能な導波路型非線形光学素子
を提供する。 【構成】ガラス導波路2のコア部2aと非線形光学材料
のコア部3とを光学的に結合させる場合、少なくとも非
線形光学材料のコア部3の光結合部の形状をテーパ状と
する。さらに、非線形光学材料のコア部3を有機高分子
材料で構成し、その2次の非線形光学係数χ(2)が10
-8esu以上であり、3次の非線形光学係数χ(3)が1
-12esu以上であるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気光学効果素子、波
長変換素子、光高調波発生素子、光カーシャッター、光
双安定素子、光スイッチなどの光機能デバイスに利用で
きる導波路型非線形光学素子と、その製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、2次の非線形光学効果を利用した
導波型非線形光学素子を構成する非線形光学材料として
は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)などの無機材料
が一般的であり、2次高調波発生(SHG)に代表され
るような和周波数や差周波数発生による波長(周波数)
変換器、電圧印加による屈折率変化(電気光学効果)を
利用した光変調器などの光学素子が実現されている。無
機材料を利用した非線形光学素子は、材料の2次の非線
形光学効果が大きいため入力パワーが小さくてすむ利点
を有するが、オプティカルダメージが大きく、また導波
路作製工程が複雑になるなどの欠点を有する。
【0003】一方、3次の非線形光学効果を利用した非
線形光学素子を構成する非線形光学材料としては、従
来、半導体や半導体ドープガラスなどが代表的なもので
あり、種々の光スイッチが提案されている。この種の光
スイッチは、材料の3次の非線形光学効果が大きいため
入力パワーが非常に小さくてすむ利点を有するが、スイ
ッチング速度がせいぜい数psであってこれより高速の
スイッチングを望むことができないという欠点を有す
る。また、半導体や半導体ドープガラスを用いた場合に
は、可視域などの限られた波長領域でしかうまく作動し
ないという欠点がある。
【0004】これに対し、有機材料からなる非線形光学
材料は、オプティカルダメージに強く、薄膜化などの加
工性に富み、しかも数十fsのスイッチング速度を有
し、広い波長域で3次の非線形光学係数χ(3)が大きい
など、高性能な非線形光学素子の材料として期待されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、非線形
光学材料として有機材料は種々の利点を有するが、現実
には非線形光学効果の高効率化に有効な導波路化につい
て有機材料からなる非線形光学材料を用いた例はほとん
どなく、このような有機材料を用いた低損失な導波路型
非線形光学デバイスは報告されていない。
【0006】本発明の目的は、低損失な導波路の作製技
術が現在までにほぼ確立されている低損失ガラス導波路
(参考文献として例えば、河内正夫,"石英系光導波路と
光集積部品への応用",光学,第118巻12号,681頁(1989年)
などがある)と、非線形光学係数やスイッチング速度の
面で有利な有機材料系非線形光学材料とを組み合せ、低
損失で高性能な導波路型非線形光学素子とその製造方法
とを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の導波路型非線形
光学素子は、シリコン基板と、前記シリコン基板上に設
けられたガラス導波路と、コア部が非線形光学材料から
なりコア部の末端が前記ガラス導波路のコア部と重なり
合うことによって前記ガラス導波路との間に光結合部を
形成した非線形光学材料導波路とを有し、前記非線形光
学材料導波路のコア部の屈折率が前記ガラス導波路のコ
ア部の屈折率も大きい導波路型非線形光学素子におい
て、前記非線形光学材料導波路のコア部の前記光結合部
側の末端の形状がテーパ状であり、前記非線形光学材料
が有機材料からなり、前記非線形光学材料の2次の非線
形光学係数χ(2)が10-8esu以上であり、前記非線
形光学材料の3次の非線形光学係数χ(3)が10-12es
u以上であることを特徴とする。
【0008】本発明の導波路型非線形光学素子の製造方
法は、シリコン基板と、前記シリコン基板上に設けられ
たガラス導波路と、コア部が非線形光学材料からなりコ
ア部の末端が前記ガラス導波路のコア部と重なり合うこ
とによって前記ガラス導波路との間に光結合部を形成し
た非線形光学材料導波路とを有する導波路型非線形光学
素子の製造方法であって、前記非線形光学材料として、
前記ガラス導波路のコア部より屈折率が大きく、2次の
非線形光学係数χ(2)が10-8esu以上であり、3次
の非線形光学係数χ(3)が10-12esu以上である有機
材料を用い、前記シリコン基板上に前記ガラス導波路を
形成し、前記ガラス導波路のコア部の上に相当する部位
の前記ガラス基板のクラッド部をエッチングで除去して
前記コア部の少なくとも一部を露出させ、前記ガラス導
波路の上に、前記非線形光学材料導波路のコア部を配
し、そののち、前記非線形光学材料導波路のコア部およ
び前記ガラス導波路をともに被覆するようにクラッド層
を積層する。
【0009】
【作用】ガラス導波路と非線形光学材料導波路とを光学
的に結合させる場合に、光結合部において少なくとも非
線形光学材料導波路のコア部の形状をテーパ状とするこ
とにより、ガラス導波路から非線形光学導波路への光の
入射あるいは非線形光学導波路からガラス導波路への光
の出射が行なわれるときの光の損失を低減でき、全体と
して低損失である導波路型非線形光学素子を実現でき
る。この種の導波路型非線形光学素子では、素子の外部
からガラス導波路に入射した光を非線形光学材料導波路
に入射させ、非線形光学材料導波路内で非線形光学効果
を受けた光を再びガラス導波路に導き、このガラス導波
路によって素子の外部に光を出射させるのが一般的な使
用方法であり、したがって、光結合部の非線形光学材料
導波路側すなわち非線形光学材料導波路のコア部の末端
の形状をテーパ状としないと、光結合部の界面での損失
が大きくなって、低損失化を達成できない。
【0010】また、2次および3次の非線形光学定数χ
(2)(3)について、それぞれ10- 8および10-12es
u以上とすることにより、非線形光学材料部分の光路長
を短くすることができ、ガラス導波路部分の損失が極め
て低いこととあいまって、全体としての低損失化を図る
ことができる。χ(2)(3)について、それぞれ10- 8
および10-12esu以上でない場合には、有効な非線
形光学効果を発揮するための非線形光学材料の光路長が
極端に長くなり、低損失で高機能な非線形光学素子を得
ることができなくなる。したがって、光結合部で非線形
光学材料導波路のコア部の形状をテーパ状とし、非線形
光学材料導波路のコア部を構成する非線形光学材料のχ
(2)(3)について、それぞれ10-8および10-12es
u以上することが必要である。
【0011】本発明で使用される非線形光学材料を構成
する有機材料としては、低損失化が容易で加工の自由度
が大きいという理由から、高分子材料を用いることが望
ましい。このような高分子材料としては、高分子の側鎖
に非線形光学効果を有する有機色素系の機能団を結合さ
せたものや、非線形光学効果を有する有機色素化合物を
高分子材料中に分散させたものが使用できる。機能団を
結合させる高分子、あるいは有機色素化合物を分散させ
る高分子材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)を代表とするアクリル酸エステル系樹
脂、ポリスチレン(PSt)系樹脂などの公知の樹脂の
他、これらの樹脂の重水素置換体、あるいは特願平3−
269728号に記載されているようなフッ素原子を含
有する樹脂も使用できる。
【0012】高分子の側鎖に結合される有機色素系の機
能団としては、例えば、下記式(1)〜(37)に示すような
骨格を有するスチルベン化合物、アゾ化合物あるいはア
ゾメチン化合物がある。
【0013】
【化1】
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】 上記式(1)〜(37)において、lは1〜12、kは0〜11
の任意の整数である。
【0023】上記に例示される機能団を、高分子、例え
ばポリメチルメタクリレートを代表とするアクリル酸エ
ステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂さらに、これらの樹
脂の重水素置換体やフッ素置換体、の側鎖に結合させる
ことにより、例えば下記式(38)〜(50)に示されような、
本発明で有効に使用できる非線形光学材料を得ることが
できる。なお、下記式(38)〜(50)において、Rは、上記
に例示されるような非線形光学効果を有する機能団を表
わしている。
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】
【化16】 上記式(38)〜(50)において、mおよびnは任意の正の整数
である。
【0030】また、高分子材料に非線形光学効果を有す
る有機色素化合物を分散させる場合、このような有機色
素化合物としては、例えば、2−メチル−4−ニトロア
ニリン(MNA)や、あるいは上記式(1)〜(37)で示し
た機能団の末端(各式中、左上の結合部位)をH(水素
原子)でつぶしたものなどが使用できる。
【0031】以上、本発明に有効に使用できる非線形光
学材料の例について説明したが、これらの非線形光学材
料の合成方法については、例えば、特願平3−1840
80号や、Applied Phys. Letters(アプライド・フィ
ジックス・レターズ),第51巻,1頁(1987年)に記載があ
る。
【0032】本発明の導波路型非線形光学素子におい
て、非線形光学材料導波路に使用されるクラッド部の材
料としては、コア部を構成する上記のような非線形光学
材料よりも屈折率が小さいものであれば特に限定される
ものではないが、例えばエポキシ系あるいはアクリル系
の紫外線硬化樹脂を挙げることができる。
【0033】本発明の導波路型非線形光学素子を用い
て、2次高調波発生(SHG)に代表されるような和周
波数・差周波数発生による波長変換素子や、電圧印加に
よる屈折率変化(電気光学効果)を利用した光変調器な
ど、2次の非線形光学効果を利用した光学素子を構成す
る場合には、この導波路型非線形光学素子を一対の電極
間に挟み込み、有機材料からなる非線形光学材料導波路
のコア部のガラス転移温度(約100〜150℃)以上
に加熱し、電極間に高電圧を印加して、コア部の非線形
光学材料の電場配向を行なう。そののち、高電圧を印加
したまま徐々に冷却して配向を凍結させる。このように
することにより、非線形光学材料導波路のコア部に2次
の非線形光学性を付与、発現させることができる。
【0034】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1および2は本発明の導波路型非線形光学
素子の典型的な構成例を示す斜視図である。
【0035】図1に示した導波路型非線形光学素子は、
シリコン平面基板1と、このシリコン平面基板1の上に
設けられたガラス導波路2と、ガラス導波路2上に設け
られ有機高分子材料からなる非線形光学材料のコア部3
と、ガラス導波路2と非線形光学材料のコア部3をとも
に被覆するよう積層されたクラッド材料層4とからなっ
ている。
【0036】ガラス導波路2は、コア部2aとコア部2
aを包囲するクラッド部2bとからなっているが、コア
2aの上面にあたる部位にはクラッド部2bは設けられ
ていない。そして、コア部2aは、この導波路型非線形
光学素子の一辺から素子の中央部に延びて設けられてい
る。コア部2aの前記中央部側の末端は先細りのテーパ
状となっている。一方、非線形光学材料のコア部3は、
この導波路型非線形光学素子においてクラッド部2bの
上に設けられ、ガラス導波路2のコア部2aとは反対側
の辺から素子の中央部に延び、中央部において、末端が
先細りのテーパ状となっている。そして、素子のこの中
央部において、ガラス導波路2のコア部2aと非線形光
学材料のコア部3が重なり合い、光結合部を構成してい
る。クラッド材料層4は、ガラス導波路2のコア部2a
およびクラッド部2bのそれぞれ上面と、非線形光学材
料のコア部3を被覆している。結局、非線形光学材料の
コア部3とクラッド材料層4(と非線形光学材料のコア
部3の下面に接するクラッド部2b)とは、非線形光学
材料導波路を構成することのなる。
【0037】ここで、非線形光学材料のコア部を構成す
る有機高分子材料の2次の非線形光学係数χ(2)は10
-8esu以上であり、3次の非線形光学係数χ(3)は1
-12esu以上である。
【0038】図2に示した導波路型非線形光学素子は、
図1に示したものとほぼ同様の構成であるが、ガラス導
波路2のコア部2aがこの素子の一辺から対向する辺に
まで延びており、非線形光学材料のコア部3は、素子の
中央部から前記対向する辺にまで、ガラス導波路2のコ
ア部2aの上に乗りかかるように設けられている。非線
形光学材料のコア部3の素子の中央部側の末端は、先細
りのテーパ状となっている。そして、クラッド材料層4
は、ガラス導波路2のコア部2aおよびクラッド部2b
の上面と、非線形光学材料のコア部3を被覆するように
設けられている。この導波路型非線形光学素子でも、非
線形光学材料のコア部3の2次および3次の非線形光学
係数χ(2)(3)がそれぞれ、10-8および10-12es
u以上となっている。
【0039】次に、このような導波路型非線形光学素子
の製造方法について、図3(a)〜(c)により説明する。こ
こでは、図1に示したタイプ(ガラス導波路2のコア部
2aが途中で途切れているもの)の製造方法について説
明するが、図2に示したもの(コア部2aが途切れてい
ないもの)の製造方法も以下に述べるものと同様であ
る。
【0040】まず、シリコン基板1の表面を平面に研磨
し、この上に公知の方法によってガラス導波路2を形成
する。このガラス導波路2は、コア部2aを有し、コア
部2aは、例えば長方形断面であって、クラッド部2b
に埋め込まれた状態になっている[図3(a)]。このよ
うにガラス導波路2を形成するには、例えば、シリコン
基板1の上にクラッド部2bを構成する材料を積層し、
続いてコア部2aを構成する材料を積層し、コア部2a
を構成する材料をコア部2aの形状に合わせてエッチン
グし、再度、クラッド層2bを構成する材料を積層する
方法がある。
【0041】次に、エッチングにより、コア部2aの上
面を含む平面より上側のクラッド層2bを除去する[図
3(b)]。これにより、コア部2aの上面が露出する。
【0042】そして、上部のクラッド部2bが除去され
たガラス導波路の上に、非線形光学材料のコア部3を形
成する[図3(c)]。このコア部3は、有機高分子材料
からなり、その末端がテーパ状となっている。そして、
ガラス導波路2のコア部2aと非線形光学材料のコア部
3とは、それぞれテーパ状となった末端どうしが、光学
的に結合して光結合部を形成するようになっている。
【0043】最後に、ガラス導波路2および非線形光学
材料のコア部3をともに被覆するように、クラッド材料
層4を積層する。クラッド材料層4を紫外線硬化樹脂で
構成する場合には、硬化前の樹脂を塗布し、その後、紫
外線を照射して硬化させればよい。
【0044】次に、本発明の導波路型非線形光学素子に
ついて、具体的に各種の光機能デバイスに応用した例を
示し、さらに詳しく説明する。
【0045】[実施例1]本発明の導波路型非線形光学
素子を用い、図4に示した方向性結合器型の光スイッチ
10を作製した。
【0046】この光スイッチは、ガラス導波路12の4
本のコア部12a〜12dと、非線形光学材料の2本の
コア部13a,13bを有している。非線形光学材料の
2本のコア部13a,13bは、単一モード導波路を構
成し、一定の長さにわたって相互に近接して平行に配置
されて方向性結合器を構成している。そして、これら各
コア部13a,13bの末端は、それぞれこの光スイッ
チ10の内部にあって、テーパ状となっている。一方、
ガラス導波路12の4本のコア部12a〜12dは、非
線形光学材料のこれら2本のコア部13a,13bの各
末端にそれぞれ対応して設けられ、対応する末端と光結
合部を形成し、これら末端と光スイッチ10の外辺とを
接続している。ガラス導波路12のこれら4本のコア部
12a〜12dは、非線形光学材料の各コア部13a,
13bにこの光スイッチ10の外部からの光を入射さ
せ、また光スイッチ10の外部にこれらの光を取り出す
ためのものである。ガラス導波路12の4本のコア部1
2a〜12dの、非線形光学材料のコア部13a,13
bと接続する側(光結合部側)の末端は、それぞれテー
パ状となっていて、非線形光学材料のコア部13a,1
3bと重なり合っている。
【0047】次にこの光スイッチ10の製造方法につい
て説明する。まず、シリコン基板11上にガラス導波路
12を形成した。このガラス導波路12の上に、ガラス
導波路12の4本のコア部12a〜12dの末端をそれ
ぞれ接続するように、2本の非線形光学材料のコア部1
3a,13bを形成した。この2本のコア部13a,13
bは、下記式(51)で表わされる有機高分子材料からな
る。そしてガラス導波路12と非線形光学材料のコア部
13a,13bをともに被覆するように、クラッド材料
層14を積層した。この非線形光学材料の合成方法とし
ては、例えば、Applied Phys. Letters(アプライド・
フィジックス・レターズ),第51巻,1頁(1987年)に記載
がある。また、非線形光学材料のコア部13a,13b
は、その2次の非線形光学係数χ(2)は10-8esu以
上であり、3次の非線形光学定数χ(3)は10-12esu
以上であった。そしてこのコア部13a,13bの方向
性結合器としての結合長が10mmであり、方向性結合
部におけるコア部13a,13bの間隔は6μmであ
り、コア部13a,13bの幅と厚みはそれぞれ8μm
であった。また、非線形光学材料のコア部13a,13
bと周囲のクラッド材料層14との屈折率の差は0.3
%程度であった。
【0048】
【化17】 この光スイッチ10の素子自体としての挿入損失は5d
B程度であり、ガラス導波路のみで構成された同様の方
向性結合器の挿入損失4dBと比べ、それほど大きな損
失増は観測されなかった。次に、この光スイッチ10の
スイッチング特性を測定した。ガラス導波路12の4本
のコア部12a〜12dのうちの1つのコア部12aの
端面(光スイッチ10の外辺にある)から波長1.3μ
mのYAGレーザ光を入射し、対応するガラス導波路1
2のコア部12cからの出射光の強度を調べたところ、
入射光強度によって非線形光学材料のコア部13aを構
成する材料の屈折率が変化するので、図5のようなスイ
ッチング特性が得られた。
【0049】[実施例2]本発明の導波路型非線形光学
素子を用い、図6に示した光変調素子20を作製した。
この光変調素子20では、ガラス導波路22のコア部2
2aは1本であって、光変調素子の20の1辺から対向
する辺を直線的に結んでいる。ガラス導波路22の上面
には、非線形光学材料のコア部23が設けられている。
この非線形光学材料のコア部23は、光変調素子20の
内部にあって、その両方の末端ともがガラス導波路22
のコア部22aの上に重なって光結合部を形成してお
り、一方の末端から他方の末端に向け、最初はガラス導
波路22のコア部22aの上にあり、次にY字型に2本
に分岐してガラス導波路22のコア部22aからはず
れ、再び1本に合流してガラス導波路22のコア部22
aの上にあるようになっている。非線形光学材料のコア
部23の両末端すなわちガラス導波路22のコア部22
aとの間で光結合部を形成しているところは、テーパ状
となっている。そして、これらガラス導波路22と非線
形光学材料のコア部23をともに被覆するように、クラ
ッド材料層24が設けられている。さらに、非線形光学
材料のコア部23の分岐した部分では、その一方のもの
を挟むように、クラッド材料層24の上にストライプ状
の一対の電極25が設けられている。
【0050】次に、この光変調素子20の製造方法につ
いて説明する。まず、シリコン基板21上にガラス導波
路22を形成した。ガラス導波路22の長さは40m
m、コア部23の幅と厚みはそれぞれ8μmである。次
に、下記式(52)で表わされる有機高分子材料からなる非
線形光学材料のコア部23を形成した。非線形光学材料
のコア部23は、単一モード導波路を構成する。次い
で、クラッド材料層24を積層し、フォトプロセスによ
って電極25を形成した。そして、シリコン基板21自
体を140℃まで加熱して一対の電極25の相互間に2
MV/cmの電界を印加し、電界を印加したまま室温ま
で冷却させて非線形光学材料のコア部23をポーリング
処理し、光変調素子20を完成させた。 非線形光学材
料のコア部23の2次の非線形光学係数χ(2)は10-8
esu以上であり、3次の非線形光学定数χ(3)は10
-12esu以上であった。また、下記式(52)で表わされ
る有機高分子材料の合成方法については、例えば、Appl
ied Phys. Letters(アプライド・フィジックス・レタ
ーズ),第51巻,1頁(1987年)に記載がある。
【0051】
【化18】 この光変調素子20自体の挿入損失は3dB程度であ
り、ガラス導波路22のみの挿入損失2dBと比べ、そ
れほど大きな損失増は観測されなかった。
【0052】次に、この光変調素子20を用いて光変調
実験を行なった。まず、この光変調素子20の端面に、
レーザダイオードからの波長1.3μmの光を入射させ
た。次に一対の電極25の相互間に電圧を印加して非線
形光学材料のコア部23に電場を加え、この非線形光学
材料のコア部23の屈折率を変化させたところ、図7に
示すような変調特性が得られた。半波長電圧は5V程度
であった。
【0053】[実施例3]本発明の導波路型非線形光学
素子を用い、図8に示した波長変換素子30を作製し
た。この波長変換素子30は、ガラス導波路32の2本
のコア部32a,32bと、1本の非線形光学材料のコ
ア部33とを有している。非線形光学材料のコア部23
は、波長変換素子30の内部にあり、その両末端がテー
パ状となっている。ガラス導波路32の2本のコア部3
2a,32bは、それぞれ非線形光学材料のコア部33
の末端と波長変換素子30の外辺とを接続し、その接続
部分では末端がテーパ状となって非線形光学材料のコア
部33の末端と重なり合い、光結合部を形成している。
ガラス導波路32と非線形光学材料のコア部33とを被
覆するように、クラッド材料層34が設けられ、さら
に、クラッド材料層34の上面には、非線形光学材料の
コア部33に対応して、1対のくし型電極35が設けら
れている。
【0054】次に、この波長変換素子30の製造方法に
ついて説明する。まず、シリコン基板31上にガラス導
波路32を形成した。このガラス導波路32の上に、非
線形光学材料のコア部33を形成した。ガラス導波路3
2の長さは40mm、ガラス導波路32の各コア部32
a,32bの幅と厚みはそれぞれ8μmである。また、
非線形光学材料のコア部33は、下記式(53)の有機高分
子材料からなり、単一モード導波路を構成している。次
いで、クラッド材料層34を積層し、フォトプロセスに
よってくし型電極35を形成した。そして、シリコン基
板31自体を140℃まで加熱して一対のくし型電極3
5の相互間に2MV/cmの電界を印加し、電界を印加
したまま室温まで冷却させて非線形光学材料のコア部3
3を周期的にポーリング処理し(周期ピッチは約2μ
m)、波長変換素子30を完成させた。 非線形光学材
料のコア部23の2次の非線形光学係数χ(2)は10-8
esu以上であり、3次の非線形光学定数χ(3)は10
-12esu以上であった。また、下記式(52)で表わされ
る有機高分子材料の合成方法については、例えば、Appl
ied Phys. Letters(アプライド・フィジックス・レタ
ーズ),第51巻,1頁(1987年)に記載がある。
【0055】
【化19】 この波長変換素子30自体の挿入損失は3dB程度であ
り、ガラス導波路のみの挿入損失2dBと比べ、それほ
ど大きな損失増は観測されなかった。
【0056】次に、この波長変換素子30を用いて波長
変換実験を行なった。まず、この波長変換素子30の端
面に、レーザダイオードからの波長1.3μm、強度5
0mWの光を入射させたところ、反対側の端面の下部よ
り波長0.65μmの第2高調波(SHG)が観測され
た。変換効率としては0.05%程度であった。位相整
合には周期的ポーリングによる擬位相整合を利用した。
【0057】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明の非線形光学材料のコア部の形状として使用でき
るものには、上述の直線導波路や方向性結合器のほかに
マッハツェンダー干渉型、ループミラーなどの導波路が
あり、これらの導波路形状も有効に利用できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、非線形光
学材料として、2次の非線形光学係数χ(2)が10-8
su以上であり、3次の非線形光学係数χ(3)が10-12
esu以上である有機材料を使用することにより、非線
形光学効果が大きくかつ損失の少ない導波路型非線形光
学素子が得られるという効果があり、この導波路型非線
形光学素子は、例えば波長変換素子、光変調器、光スイ
ッチ、光双安定素子などを組み込んだ装置やシステムを
構築する上で重要な素子となりうる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導波路型非線形光学素子の典型的な構
成例を示す斜視図である。
【図2】本発明の導波路型非線形光学素子の別の典型的
な構成例を示す斜視図である。
【図3】(a)〜(c)はそれぞれ図1の導波路型非線形光学
素子の製造工程を説明する図である。
【図4】実施例1の光スイッチの構成を示す斜視図であ
る。
【図5】図4の光スイッチのスイッチング特性を示す特
性図である。
【図6】実施例2の光変調素子の構成を示す斜視図であ
る。
【図7】図6の光変調素子の光変調特性を示す特性図で
ある。
【図8】実施例3の波長変換素子の構成を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1,11,21,31 シリコン基板 2,12,22,32 ガラス導波路 2a,12a〜12d,22a,32a,32b コア部 2b クラッド部 3,13a,13b,23,33 非線形
光学材料のコア部 4,14,24,34 クラッド材料層 10 光スイッチ 20 光変調素子 25 電極 30 波長変換素子 35 くし型電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 疋田 真 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 阿部 淳 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 日比野 善典 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 天野 道之 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板と、前記シリコン基板上に
    設けられたガラス導波路と、コア部が非線形光学材料か
    らなりコア部の末端が前記ガラス導波路のコア部と重な
    り合うことによって前記ガラス導波路との間に光結合部
    を形成した非線形光学材料導波路とを有し、前記非線形
    光学材料導波路のコア部の屈折率が前記ガラス導波路の
    コア部の屈折率も大きい導波路型非線形光学素子におい
    て、 前記非線形光学材料導波路のコア部の前記光結合部側の
    末端の形状がテーパ状であり、 前記非線形光学材料が有機材料からなり、前記非線形光
    学材料の2次の非線形光学係数χ(2)が10-8esu以
    上であり、前記非線形光学材料の3次の非線形光学係数
    χ(3)が10-12esu以上であることを特徴とする導波
    路型非線形光学素子。
  2. 【請求項2】 ガラス導波路と非線形光学材料導波路と
    の光結合部が前記ガラス導波路のコア部の末端に対応
    し、前記ガラス導波路のコア部の前記光結合部側の末端
    の形状がテーパ状である請求項1記載の導波路型非線形
    光学素子。
  3. 【請求項3】 非線形光学材料を構成する有機材料が高
    分子材料である請求項1または2記載の導波路型非線形
    光学素子。
  4. 【請求項4】 シリコン基板と、前記シリコン基板上
    に設けられたガラス導波路と、コア部が非線形光学材料
    からなりコア部の末端が前記ガラス導波路のコア部と重
    なり合うことによって前記ガラス導波路との間に光結合
    部を形成した非線形光学材料導波路とを有する導波路型
    非線形光学素子の製造方法であって、 前記非線形光学材料として、前記ガラス導波路のコア部
    より屈折率が大きく、2次の非線形光学係数χ(2)が1
    -8esu以上であり、3次の非線形光学係数χ(3)
    10-12esu以上である有機材料を用い、 前記シリコン基板上に前記ガラス導波路を形成し、 前記ガラス導波路のコア部の上に相当する部位の前記ガ
    ラス基板のクラッド部をエッチングで除去して前記コア
    部の少なくとも一部を露出させ、 前記ガラス導波路の上に、前記非線形光学材料導波路の
    コア部を配し、 そののち、前記非線形光学材料導波路のコア部および前
    記ガラス導波路をともに被覆するようにクラッド層を積
    層する導波路型非線形光学素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 非線形光学材料導波路のコア部の光結合
    部側の末端の形状がテーパ状であり、前記末端が、前記
    ガラス導波路の露出したコア部の上に配される請求項4
    記載の導波路型非線形光学素子の製造方法。
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