JPH052153A

JPH052153A - 焦点が変化するメガネ

Info

Publication number: JPH052153A
Application number: JP25011991A
Authority: JP
Inventors: Tadahiro Yuki; 忠弘結城
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-06-24
Filing date: 1991-06-24
Publication date: 1993-01-08

Abstract

(57)【要約】【目的】通常のメガネにおいて使用するガラス製のレン
ズを使用することなく、メガネのレンズに対して焦点の
変化を与えて、これを凸レンズとして使用できるし、ま
た凹レンズとしても使用できるようにメガネのレンズの
焦点を調節しながら変化させることを可能とする。【構成】透明体が充満された気密袋の外周に、圧縮伸張
具を装着して構成するか又は透明体が充満された気密袋
を、内板と外板とから成る複板レンズの密閉空間内に封
入し、複板レンズの外周に圧縮伸張具を装着して構成し
たレンズを、通常のメガネの枠に装着して成るメガネで
あつて、圧縮伸張具の操作によつてンズの形状を凸レン
ズ形状及び凹レンズ形状に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は単独のレンズで、凸レ
ンズになるし、また凹レンズにもなるように、焦点を自
由に変化させることができるようになした焦点が変化す
るレンズ通常のメガネ枠に装着して成る焦点が変化する
メガネに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、単独１個のメガネで焦点が変化で
きるようなレンズはたかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のメガネにおいて
使用される光学レンズはガラスで成形されていて、その
焦点は常に一定であり、これを変化さすには視点距離を
変えるよりほかに手段がなかつた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は通常のメガネ
において使用されるガラス製のレンズの代りに、液体、
ゼリー状体又は半固形状体などの透明体が封入されてい
る気密袋、変形可能な平面板、又は曲面板及び圧縮伸張
具を使用し、透明体の形状変化による光の屈折を変え、
レンズの焦点を自由に変化させすことのできるメガネと
さすことを実現した。

【０００５】

【実施例】図１Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅの実施例において、
（１）はこの発明に係る焦点が変化するメガネにおいて
使用されるレンズの構成及び使用時における形状の変化
を示す。（２）はレンズ（１）の内板となる平面板、
（３）はレンズ（１）の外板となる平面板であつて、所
望する間隔を置いて設置された平面板、（２）、（３）
は何れも透明又はほぼ透明で、弾性、硬度、厚さを有す
る変形可能なレンズ材料にて成形されていて、円形又は
所望する形の形状のものである。（４）は間隔保持環で
あつて、この間隔保持環（４）によって平面板（２）、
（３）の外周が弾性密閉されて、密閉空間を生した複板
レンズが形成され、この密閉空間内に、気密袋（５）が
封入され、又気密袋（５）の外周環にバッキンを介して
封入される。気密袋（５）には水の如き液状の透明体、
又はゼリー状或は半固体状の透明体又はほぼ透明体
（６）が充満されている。（７）は圧縮伸張具例えばク
ランク、又螺子であり、複板レンズの外周に装置され、
又リンク状バッキンを介して装置されている。螺子
（７）を締め付けて、気密袋（５）を介して透明体
（６）を加圧する際に、平面板（２）、（３）の断面は
凸レンズ形状となり、また逆に螺子（７）を弛めて平面
板（２）、（３）を伸張変形させ透明体（６）の内圧を
負圧にする際には、平面板（２）、（３）断面は凹レン
グ形状となる。かくして焦点が自由に変化するレンズ
（１）が得られるし、螺子（７）を一定して固定してお
けば、レンズ（１）の焦点を安定させることができる。

【０００６】図２は圧縮伸張具の他の１例であるリング
状（８）、（９）を示すものであって、（２）、
（４）、（５）、（６）は図１と同様である。図２Ｂに
おけるクサビ（９）は間隔保持環（４）と一体となつて
固着されている。

【０００７】図３Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅの実施例は、図１
の実施例の別例を示すものであつて、（１）はこの発明
に係る焦点が変化するメガネにおいて使用されるレンズ
である。（４）、（５）、（６）、（７）は図１と同様
である。

【０００８】図４Ａ、Ｂの実施例において、（１）はこ
の発明に係る焦点が変化するメガネにおいて使用される
レンズの構成を示す。（１０）はレンズ（１）の内板と
なる曲面板、（１１）はレンズ（１）の外板となる曲面
板である。曲面板（１０）、（１１）は何れも透明又は
ほぼ透明で、弾性、硬度、厚さを有する変形可能なレン
ズ材料にて成形されていて、円形又は所望する他の形状
のものである。（４）、（５）、（６）、（７）は図１
と同様である。

【０００９】図５Ａ、Ｂの実施例において、（１）はこ
の発明に係る焦点が変化するメガネにおいて使用される
レンズの構成を示す。（４）、（５）、（６）、
（７）、（１０）、（１１）は図４と同様である。ただ
し、この実施例においては、間隔保持環（４）と外板と
なる曲面板（１１）とは一体となつていて、曲面板（１
１）は固着されている。

【００１０】図６の実施例は焦点が変化するメガネの斜
視図であり、（１２）はメガネ枠を示し、（１３）はメ
ガネのテンプルである。（１）、（７）は図（４）、
（５）と同様である。

【００１１】なお、この発明において、２枚の平面板の
内、１枚は厚く、他の１枚は薄くなしたるものを使用
し、厚い平面板を外板となして間隔を置いて設置する場
合も、また２枚の曲面板の厚さを同一にしたものを内板
及び外板として間隔を置いて設置する場合も、更にまた
２枚の曲面板の内、１枚は厚く、他の１枚は薄くなした
るものを使用し、両方の曲面板は間隔を置いて中央部が
狭く、外周部が広くなるように設置するか、或は中央部
が広く、外周部が狭くなるように設置しても良いのであ
つて、何れの場合でも、この発明に係るメガネのレンズ
として使用されるものであり、この発明に包含される。
更には、この発明において、平面板及び曲面板の厚み
は、部分的に異なるように成形されたものを使用する場
合もあることは理解されるべきである。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の焦点が
変化するメガネは、単独１個のメガネを使用して、その
レンズで焦点を調節しなから凸レンズとして使用するこ
ともまた凹レンズとしても使用することが可能であるの
で、個入の視力に応して利用できる利点があるばかりで
なく、視力の異なる多人数が共用することもできる利点
がある。従つて、通常のガラス製のレンズとは異なつた
効果を発揮するこのができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、焦点が変化するレンズの
構成及び使用時における形状の変化を示す。Ａは平面
図、Ｂは裏面図、Ｃ、Ｄ、Ｅは中央断面図である。

【図２】Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、リング状クサビの説明図
であり、Ａは平面図、Ｂ、Ｃ、は側面図であるが斜線を
引てある。Ｄ、Ｅは断面図である。

【図３】Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、焦点が変化するレンズの
（別例）構成及び使用時における形状変化を示す、Ａは
平面図、Ｂは裏面図、Ｃ、Ｄ、Ｅは中央断面図である。

【図４】別のタイプの焦点が変化するレンズの構成を示
す。Ａは平面図、Ｂは中央断面図。

【図５】別のタイプの焦点が変化するレンズの構成を示
す。Ａは平面図、Ｂは中央断面図。

【図６】焦点が変化するレンズを使用したこの発明に係
るメガネの斜視図である。

【符号の説明】

（１）焦点が変化するレンズ（２）内板（平面板）（３）外板（平面板）（４）間隔保持環（５）気密袋（６）透明体（７）螺子（８）リング状クサビ（９）リング状クサビ（１０）内板（曲面板）（１１）外板（曲面板）（１２）メガネの枠（１３）テンプル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液体、ゼリー状体又は半固形状体などの透
明体が充満されている気密袋の外周に螺子、リング状ク
サビ又はクランクなとの圧縮伸張具を装着して構成され
る焦点が変化するレンズを通常のメガネ枠に装着して成
る焦点が変化するメガネであつて、この気密袋は透明又
はほぼ透明で、弾性、硬度、厚さを有する変形可能な気
密材料で円形又は他の形状に形成されたものであり、圧
縮伸張具により気密袋を介して透明体を加圧した際に、
気密袋の断面が凸レンズ形状となり、また逆に圧縮伸張
具を弛めて透明体を負圧にした際に、気密袋の断面が、
凹レンズ形状となって、焦点が自由に変化し且つ安定す
るようになしたことを特微とする焦点が変化するメガ
ネ。
【請求項２】円形又は他の形成をなし、透明又はほぼ透
明で弾性、硬度、厚さを有する変形可能な平面板又はレ
ンズ状板２枚の内、１枚は外板となり、他の１枚は内板
となるように間隔を置いて設置され、これらの全周縁を
間隔保持環にて弾性密閉して密閉空間が形成されている
複板レングにおけるこの密閉空間に、液体、ゼリー状体
又は半固形状体などの透明体が充満された気密袋が封入
され、複板レンズの外周に螺子、リング状クサビ又はク
ランクなどの圧縮伸張具を装着して構成される焦点が変
化するレンズを通常のメガネ枠に装着して成る焦点が変
化するメガネであつて、圧縮伸張具により気密袋を介し
て透明体を可圧した際に、両方の平面板の断面が凸レン
ズ形状となり、また逆に圧縮伸張具を弛めて透明体の圧
力を負圧にした際に、両方の平面板の断面が凹レンズ形
状となって、焦点が自由に変化し且つ安定するようにな
したことを特微とする焦点が変化するメガネ。
【請求項３】円形又は他の形成をなし、透明又はほぼ透
明で弾性、硬度、厚さを有する変形可能な曲面板又はレ
ンズ状曲板２枚の内、１枚は外板となり、他の１枚は内
板となるように間隔を置いて設置され、これらの全周縁
を間隔保持環にて弾性密閉して密閉空間が形成されてい
る複板レングにおけるこの密閉空間に、液体、ゼリー状
体又は半固形状体などの透明体が充満された気密袋が封
入され、複板レンズの外周に螺子、リング状クサビ又は
クランクなどの圧縮伸張具を装着して構成される焦点が
変化するレンズを通常のメガネ枠に装着して成る焦点が
変化するメガネであつて、圧縮伸張具により気密袋を介
して透明体を可圧した際に、両方の平面板の断面が凸レ
ンズ形状となり、また逆に圧縮伸張具を弛めて透明体の
圧力を負圧にした際に、両方の平面板の断面が凹レンズ
形状となつて、焦点が自由に変化し且つ安定するように
なしたことを特微とする焦点が変化するメガネ。
【請求項４】円形又は他の形成をなし、透明又はほぼ透
明で弾性、硬度、厚さを有する変形可能な平面板又はレ
ンズ状板２枚の内、１枚は厚く、他の１枚は薄くなした
るものを間隔を置いて設置し、これらの全周縁を間隔保
持環にて弾性密閉して密閉空間が形成されている複板レ
ングにおけるこの密閉空間に、液体、ゼリー状体又は半
固形状体などの透明体が充満された気密袋が封入され、
複板レンズの外周に螺子、リング状クサビ又はクランク
などの圧縮伸張具を装着して構成される焦点が変化する
レンズを通常のメガネ枠に装着して成る焦点が変化する
メガネであつて、圧縮伸張具により気密袋を介して透明
体を可圧した際に、薄い平面板の断面が凸レンズ形状と
なり、また逆に圧縮伸張具を弛めて透明体の圧力を負圧
にした際に、薄い平面板の断面が凹レンズ形状となっ
て、焦点が自由に変化し且つ安定するようになしたこと
を特微とする焦点が変化するメガネ。
【請求項５】円形又は他の形成をなし、透明又はほぼ透
明で弾性、硬度、厚さを有する変形可能な平面板又はレ
ンズ状板２枚の内、１枚は外板となり、他の１枚は内板
となるように間隔を置いて設置され、これらの全周縁を
間隔保持環にて弾性密閉して密閉空間が形成されている
複板レングにおけるこの密閉空間に、液体、ゼリー状体
又は半固形状体などの透明体が充満された気密袋が封入
され、複板レンズの外周に螺子、リング状クサビ又はク
ランクなどの圧縮伸張具を装着して構成される焦点が変
化するレンズを通常のメガネ枠に装着して成る焦点が変
化するメガネであつて、圧縮伸張具により気密袋を介し
て透明体を可圧した際に、両方の平面板の断面が凸レン
ズ形状となり、また逆に圧縮伸張具を弛めて透明体の圧
力を負圧にした際に、両方の平面板の断面が凹レンズ形
状となって、焦点が自由に変化し且つ安定するようにな
したことを特微とする焦点が変化するメガネ。
【請求項６】円形又は他の形成をなし、透明又はほぼ透
明で弾性、硬度、厚さを有する変形可能な両面板又はレ
ンズ状板２枚の内、１枚、又は２は、間隔を置いて中央
部が狭く、外周部が広くなるように設置し、これらの全
周縁を間隔保持環にて弾性密閉して密閉空間が形成され
ている複板レングにおけるこの密閉空間内に、液体、ゼ
リー状体又は半固形状体などの透明体が充満された気密
袋が封入され、複板レンズの外周に螺子、リング状クサ
ビ又はクランクなどの圧縮伸張具を装着して構成される
焦点が変化するレンズを通常のメガネ枠に装着して成る
焦点が変化するメガネであつて、圧縮伸張具により気密
袋を介して透明体を可圧した際に、両方の曲面板の断面
が凸レンズ形状となり、また逆に圧縮伸張具を弛めて透
明体の圧力を負圧にした際に、両方の曲面板の断面が凹
レンズ形状となって、焦点が自由に変化し且つ安定する
ようになしたことを特微とする焦点が変化するメガネ。
【請求項７】円形又は他の形成をなし、透明又はほぼ透
明で弾性、硬度、厚さを有する変形可能な両面板又はレ
ンズ状板２枚の内、１枚、又は２は、間隔を置いて中央
部が広く、外周部が狭くなるように設置し、これらの全
周縁を間隔保持環にて弾性密閉して密閉空間が形成され
ている複板レングにおけるこの密閉空間内に、液体、ゼ
リー状体又は半固形状体などの透明体が充満された気密
袋が封入され、複板レンズの外周に螺子、リング状クサ
ビ又はクランクなどの圧縮伸張具を装着して構成される
焦点が変化するレンズを通常のメガネ枠に装着して成る
焦点が変化するメガネであつて、圧縮伸張具により気密
袋を介して透明体を可圧した際に、両方の曲面板の断面
が凸レンズ形状となり、また逆に圧縮伸張具を弛めて透
明体の圧力を負圧にした際に、両方の曲面板の断面が凹
レンズ形状となって、焦点が自由に変化し且つ安定する
ようになしたことを特微とする焦点が変化するメガネ。
【請求項８】複板レンズの平面板及び曲面板は何れも部
分的にその広さが異なるように成形されていることを特
微とする請求項２〜請求項７の焦点が変化するメガネ。
【請求項９】複板レンズの外周が間隔保持環と一体とな
りて固定されていることを特微とする請求項１〜請求項
８の焦点が変化するメガネ。
【請求項１０】複板レンズ及び単板レンズの平面板及び
曲面板は何れも圧縮伸張具をはね反す方向に向を成形し
ていることを特微とする請求項１〜請求項７の焦点が変
化するレンズ。
【請求項１１】複板レンズ及びの平面板及び曲面板はこ
の内部において一部又は全部を、液体、ゼリー状体又は
半固形状体などの透明体又はほぼ透明体が充満されてい
る気密袋の外周又はゼリー状体又は半固形状体などの透
明体に接着されるか、又液体、ゼリー状体又は半固形状
体などの透明体又はほぼ透明体が充満されている気密袋
の外周又はゼリー状体又は半固形状体などの透明体に平
面板及び曲面板を接着又は塗装していることを特微とす
る請求項２〜請求項７の焦点が変化するレンズ。