JPH05214609A - マルチフィラメントの製造方法 - Google Patents
マルチフィラメントの製造方法Info
- Publication number
- JPH05214609A JPH05214609A JP4019108A JP1910892A JPH05214609A JP H05214609 A JPH05214609 A JP H05214609A JP 4019108 A JP4019108 A JP 4019108A JP 1910892 A JP1910892 A JP 1910892A JP H05214609 A JPH05214609 A JP H05214609A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- multifilament
- polyolefin
- fiber
- cooled
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 強度、伸度のすぐれたポリオレフィン製マル
チフィラメントを与える直接紡糸・延伸法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 マルチフィラメントの直接紡糸・延伸法にお
いて、ポリオレフィンを溶融紡糸後、冷却ダクトで冷却
し、冷却油剤付与ローラーにより急冷、油剤付与後、加
熱延伸ロールにより延伸を行う。 【効果】 紡糸・延伸の工程を分けなくても、高強度、
低伸度のマルチフィラメント提供することができる。
チフィラメントを与える直接紡糸・延伸法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 マルチフィラメントの直接紡糸・延伸法にお
いて、ポリオレフィンを溶融紡糸後、冷却ダクトで冷却
し、冷却油剤付与ローラーにより急冷、油剤付与後、加
熱延伸ロールにより延伸を行う。 【効果】 紡糸・延伸の工程を分けなくても、高強度、
低伸度のマルチフィラメント提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】ポリプロピレンやポリエチレン等
のポリオレフィンからなるマルチフィラメントは、ロー
プ,ネット,カーペットのパイルヤーン,不織布等の原
糸等に用いられている。
のポリオレフィンからなるマルチフィラメントは、ロー
プ,ネット,カーペットのパイルヤーン,不織布等の原
糸等に用いられている。
【0002】
【従来の技術】通常、ポリオレフィンのマルチフィラメ
ントは口金から吐出された多数の溶融フィラメントを冷
却ダクトを用いて冷却風速が数m/sec以下の雰囲気
気流中で、冷却しながら300m/min程度の比較的
高速でドラフトをかけて引取り、別工程で延伸、捲縮加
工を行い製造されている。近年、巻取機の性能向上によ
り紡糸から延伸、捲縮加工まで連続的に行う方法、いわ
ゆる直接紡糸・延伸法が考案されているが、この場合、
充分な繊維強度を有する高強力マルチフィラメントを得
ることができなかった。
ントは口金から吐出された多数の溶融フィラメントを冷
却ダクトを用いて冷却風速が数m/sec以下の雰囲気
気流中で、冷却しながら300m/min程度の比較的
高速でドラフトをかけて引取り、別工程で延伸、捲縮加
工を行い製造されている。近年、巻取機の性能向上によ
り紡糸から延伸、捲縮加工まで連続的に行う方法、いわ
ゆる直接紡糸・延伸法が考案されているが、この場合、
充分な繊維強度を有する高強力マルチフィラメントを得
ることができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高強度、高強
力のポリオレフィンマルチフィラメントを直接紡糸・延
伸法により製造する方法を提供することを課題とする。
力のポリオレフィンマルチフィラメントを直接紡糸・延
伸法により製造する方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは直接紡糸・
延伸法により高強力のポリオレフィンマルチフィラメン
トの製造方法を開発すべく種々検討を重ねた結果、ポリ
オレフィンを溶融紡出し、冷却ダクトにより冷却後、0
〜10℃の集束剤付与ローラーにより急冷却し、かつ集
束剤付与後、連続的にインラインで80〜150℃の加
熱ロールにより加熱後、高倍率延伸することにより課題
を解決することができた。
延伸法により高強力のポリオレフィンマルチフィラメン
トの製造方法を開発すべく種々検討を重ねた結果、ポリ
オレフィンを溶融紡出し、冷却ダクトにより冷却後、0
〜10℃の集束剤付与ローラーにより急冷却し、かつ集
束剤付与後、連続的にインラインで80〜150℃の加
熱ロールにより加熱後、高倍率延伸することにより課題
を解決することができた。
【0005】本発明で使用されるポリオレフィンは低密
度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,高密度ポリエチ
レン,ポリプロピレン,ポリ1−ブテン,ポリ4−メチ
ルペンテン等を例示できる。ポリオレフィンは溶融押出
成形してフィラメントの集合体が成形できるものであれ
ばよく、分子量、分子量分布、密度等は特に限定されな
い。
度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,高密度ポリエチ
レン,ポリプロピレン,ポリ1−ブテン,ポリ4−メチ
ルペンテン等を例示できる。ポリオレフィンは溶融押出
成形してフィラメントの集合体が成形できるものであれ
ばよく、分子量、分子量分布、密度等は特に限定されな
い。
【0006】次に本発明を実施する方法について説明す
る。第1図は本発明に係る装置の一例を示す。ポリオレ
フィンが押出機により、紡糸用ノズル1から吐出されて
未延伸マルチフィラメント3が形成される。成形温度
は、用いるポリオレフィンが紡糸可能でありかつ、分解
しない範囲でできるだけ高い方が望ましい。ここで使用
されるノズルは各吐出されたフィラメントが均一に冷却
されるものが好ましい。
る。第1図は本発明に係る装置の一例を示す。ポリオレ
フィンが押出機により、紡糸用ノズル1から吐出されて
未延伸マルチフィラメント3が形成される。成形温度
は、用いるポリオレフィンが紡糸可能でありかつ、分解
しない範囲でできるだけ高い方が望ましい。ここで使用
されるノズルは各吐出されたフィラメントが均一に冷却
されるものが好ましい。
【0007】紡糸された未延伸マルチフィラメントは冷
却ダクト2で冷却される。ここでの冷却は単糸フィラメ
ントが互いに融着しない程度でよく温度は5〜40℃、
風速は0.1〜0.5m/minの範囲が望ましい。
却ダクト2で冷却される。ここでの冷却は単糸フィラメ
ントが互いに融着しない程度でよく温度は5〜40℃、
風速は0.1〜0.5m/minの範囲が望ましい。
【0008】冷却ダクトで冷却された未延伸マルチフィ
ラメントは冷却された集束剤付与ローラーにより急冷さ
れるとともに集束剤が付与される。集束剤付与ローラー
の温度は0〜10℃が必要であり、0〜5℃が好まし
い。用いられる集束剤は0〜10℃の範囲で固化、変性
しないものであれば特に限定されない。
ラメントは冷却された集束剤付与ローラーにより急冷さ
れるとともに集束剤が付与される。集束剤付与ローラー
の温度は0〜10℃が必要であり、0〜5℃が好まし
い。用いられる集束剤は0〜10℃の範囲で固化、変性
しないものであれば特に限定されない。
【0009】集束剤付与ローラーの温度はマルチフィラ
メントの直線強度に非常に大きな影響を与える。従来、
単なる集束剤付与ローラーとして使用されることがあっ
ても、本発明のように積極的に冷却することはなく、こ
の冷却によりマルチフィラメントの物性が大幅に改良さ
れることは知られていなかった。冷却は水、ブライン等
が使用され、循環系であることが望ましい。
メントの直線強度に非常に大きな影響を与える。従来、
単なる集束剤付与ローラーとして使用されることがあっ
ても、本発明のように積極的に冷却することはなく、こ
の冷却によりマルチフィラメントの物性が大幅に改良さ
れることは知られていなかった。冷却は水、ブライン等
が使用され、循環系であることが望ましい。
【0010】冷却ロールで冷却されたマルチフィラメン
トは加熱ロールにより延伸され、延伸されたマルチフィ
ラメントは冷却ゴデットロール6で冷却されたのち、巻
き取られ製品となる。加熱ロールとしてはゴデットロー
ル、ニップロール等が使用され、多段で延伸してもよ
い。延伸温度は通常80〜150℃であり、特に100
〜140℃が好ましい。また延伸倍率は8〜15倍の高
延伸倍率で行われる。8倍未満では強度が低く、15倍
を超えて延伸するのは困難である。
トは加熱ロールにより延伸され、延伸されたマルチフィ
ラメントは冷却ゴデットロール6で冷却されたのち、巻
き取られ製品となる。加熱ロールとしてはゴデットロー
ル、ニップロール等が使用され、多段で延伸してもよ
い。延伸温度は通常80〜150℃であり、特に100
〜140℃が好ましい。また延伸倍率は8〜15倍の高
延伸倍率で行われる。8倍未満では強度が低く、15倍
を超えて延伸するのは困難である。
【0011】
(実施例−1)MFR7.8/10min(ASTM
D 1238 L)のポリプロピレン(ショウアロマ−
TA553−4,昭和電工(株)製)を用い、0.6m
mφ、68孔からなるマルチフィラメント用紡糸ノズル
より40mmφ押出機を用いて120g/minの吐出
量で押し出す。押出温度は280℃である。押し出され
た未延伸マルチフィラメントを冷却温度18℃,冷却風
速0.5m/min,長さ900mmからなる冷却ダク
トで冷却後、5℃に冷却された周速度3m/minの冷
却集束剤付与ローラーで急冷、集束剤付与後、延伸ロー
ラー対で300mm/minで巻取り、2000m/m
inの速度で延伸を行った。得られたマルチフィラメン
トの強伸度を測定したところ、直線強度7.0g/d,
伸度20%であった。
D 1238 L)のポリプロピレン(ショウアロマ−
TA553−4,昭和電工(株)製)を用い、0.6m
mφ、68孔からなるマルチフィラメント用紡糸ノズル
より40mmφ押出機を用いて120g/minの吐出
量で押し出す。押出温度は280℃である。押し出され
た未延伸マルチフィラメントを冷却温度18℃,冷却風
速0.5m/min,長さ900mmからなる冷却ダク
トで冷却後、5℃に冷却された周速度3m/minの冷
却集束剤付与ローラーで急冷、集束剤付与後、延伸ロー
ラー対で300mm/minで巻取り、2000m/m
inの速度で延伸を行った。得られたマルチフィラメン
トの強伸度を測定したところ、直線強度7.0g/d,
伸度20%であった。
【0012】(実施例2)実施例1において、10℃に
冷却された収束剤付与ローラーを使用し1500m/m
inで延伸したところ、得られたマルチフィラメントの
強伸度は、直線強度6.0g/d,伸度40%であっ
た。
冷却された収束剤付与ローラーを使用し1500m/m
inで延伸したところ、得られたマルチフィラメントの
強伸度は、直線強度6.0g/d,伸度40%であっ
た。
【0013】(比較例1)実施例1と同じ樹脂を用い、
集束剤付与ローラーを冷却せず延伸を行ったところ、延
伸速度は1000m/minまでしか上げられなかっ
た。得られたマルチフィラメントの強伸度を測定したと
ころ、直線強度3.5g/d,伸度150%であり、低
い強度のマルチフィラメントしか得られなかった。
集束剤付与ローラーを冷却せず延伸を行ったところ、延
伸速度は1000m/minまでしか上げられなかっ
た。得られたマルチフィラメントの強伸度を測定したと
ころ、直線強度3.5g/d,伸度150%であり、低
い強度のマルチフィラメントしか得られなかった。
【0014】
【発明の効果】本発明の方法によれば紡糸・延伸の工程
を分けることなく直接紡糸・延伸法により高強度のマル
チフィラメントを製造することができる。
を分けることなく直接紡糸・延伸法により高強度のマル
チフィラメントを製造することができる。
【図1】本発明の成形装置の一例。
1 ノズル 2 冷却ダクト 3 未延伸マルチフィラメント 4 冷却油剤付着オイリングロ−ラ− 5−1 第1加熱ゴデットロ−ル 5−2 第2加熱ゴデットロ−ル 6 冷却ゴデットロ−ル 7 延伸マルチフィラメント 8 巻取機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02J 1/22 K
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィンをダイス部分での溶融温
度230〜290℃で溶融紡糸した後、0〜10℃に冷
却された収束剤付与ローラーにより急冷し、かつ収束剤
付与後、連続的にインラインで表面温度80〜150℃
の加熱ロールにより加熱後、高倍率延伸するマルチフィ
ラメントの製造方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4019108A JP3036947B2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | マルチフィラメントの製造方法 |
US08/000,099 US5283025A (en) | 1992-01-09 | 1993-01-04 | Process for producing multifilaments |
KR1019930000167A KR950008902B1 (ko) | 1992-01-09 | 1993-01-08 | 멀티필라멘트의 제조방법 및 장치 |
DE69313470T DE69313470T2 (de) | 1992-01-09 | 1993-01-08 | Verfahren zur Herstellung von Multifilamenten |
EP93100218A EP0551131B1 (en) | 1992-01-09 | 1993-01-08 | Process for producing multifilaments |
US08/444,029 US5609888A (en) | 1992-01-09 | 1995-05-18 | Apparatus for producing multifilaments |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4019108A JP3036947B2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | マルチフィラメントの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05214609A true JPH05214609A (ja) | 1993-08-24 |
JP3036947B2 JP3036947B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=11990288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4019108A Expired - Fee Related JP3036947B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-02-04 | マルチフィラメントの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036947B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP4019108A patent/JP3036947B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3036947B2 (ja) | 2000-04-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000125 |
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