JPH05213291A - 宇宙用展開構造物の保持解放方式 - Google Patents
宇宙用展開構造物の保持解放方式Info
- Publication number
- JPH05213291A JPH05213291A JP4017376A JP1737692A JPH05213291A JP H05213291 A JPH05213291 A JP H05213291A JP 4017376 A JP4017376 A JP 4017376A JP 1737692 A JP1737692 A JP 1737692A JP H05213291 A JPH05213291 A JP H05213291A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- space
- releasing
- hold
- loop
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Abstract
(57)【要約】
【目的】太陽電池パドルの如き宇宙用展開構造物を保持
する拘束ケーブルを破断して保持状態を解放する場合
の、ケーブルカッタの火工品の故障に対する完全な冗長
性を確保する。 【構成】宇宙用展開構造物としての太陽電池パドルを保
持する拘束ケーブル２と、火工品を利用する２つのケー
ブルカッタ３と、ケーブルカッタ３の起爆によって破断
されるループ状ケーブル６と拘束ケーブルを結合するプ
ーリ４および端末金具５から構成され、ケーブルカッタ
３の一方が不具合でも、確実に拘束ケーブル３の拘束状
態を解除可能とする。
する拘束ケーブルを破断して保持状態を解放する場合
の、ケーブルカッタの火工品の故障に対する完全な冗長
性を確保する。 【構成】宇宙用展開構造物としての太陽電池パドルを保
持する拘束ケーブル２と、火工品を利用する２つのケー
ブルカッタ３と、ケーブルカッタ３の起爆によって破断
されるループ状ケーブル６と拘束ケーブルを結合するプ
ーリ４および端末金具５から構成され、ケーブルカッタ
３の一方が不具合でも、確実に拘束ケーブル３の拘束状
態を解除可能とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、宇宙用展開構造物の保
持解放方式に関し、特に人工衛星に搭載して宇宙空間で
展開して運用する宇宙用展開構造物の保持状態を解放し
て運用に供する、宇宙用展開構造物の保持解放方式に関
する。
持解放方式に関し、特に人工衛星に搭載して宇宙空間で
展開して運用する宇宙用展開構造物の保持状態を解放し
て運用に供する、宇宙用展開構造物の保持解放方式に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の宇宙用展開構造物の保持
解放方式としては、図５に示す展開型太陽電池パドルの
保持解放方式がある。
解放方式としては、図５に示す展開型太陽電池パドルの
保持解放方式がある。
【０００３】これは、図５に示すように折り畳んだ太陽
電池パドル１を、張力を与えた拘束ケーブル２で人工衛
星７に保持し、この保持状態を解放する際には、拘束ケ
ーブル２を切断するための火工品を利用するケーブルカ
ッタ３を起爆し、拘束ケーブル２を切断させている。
電池パドル１を、張力を与えた拘束ケーブル２で人工衛
星７に保持し、この保持状態を解放する際には、拘束ケ
ーブル２を切断するための火工品を利用するケーブルカ
ッタ３を起爆し、拘束ケーブル２を切断させている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の太陽電
池パドルの保持解放方式は、これがもし故障した場合に
は人工衛星が電力を確保できず、完全に運用不能な状態
となるため、特に火工品を利用するケーブルカッタは複
数（通常は２個）装備することによって、火工品故障に
対する冗長性を与えている。
池パドルの保持解放方式は、これがもし故障した場合に
は人工衛星が電力を確保できず、完全に運用不能な状態
となるため、特に火工品を利用するケーブルカッタは複
数（通常は２個）装備することによって、火工品故障に
対する冗長性を与えている。
【０００５】しかしながら、上述した例に示すように、
２個のケーブルカッタを備えた場合でも、ケーブルカッ
タが拘束ケーブルを完全に切断できず、ケーブルカッタ
の刃の間に拘束ケーブルがはさまった時には、図６に示
すように、拘束ケーブル１１が人工衛星から分離でき
ず、この分離できない拘束ケーブルが人工衛星にからま
ることによって、人工衛星に重大な故障を引き起こす可
能性までも生ずることが避けられないという欠点があ
る。
２個のケーブルカッタを備えた場合でも、ケーブルカッ
タが拘束ケーブルを完全に切断できず、ケーブルカッタ
の刃の間に拘束ケーブルがはさまった時には、図６に示
すように、拘束ケーブル１１が人工衛星から分離でき
ず、この分離できない拘束ケーブルが人工衛星にからま
ることによって、人工衛星に重大な故障を引き起こす可
能性までも生ずることが避けられないという欠点があ
る。
【０００６】本発明の目的は上述した欠点を除去し、宇
宙用展開構造物を拘束する拘束ケーブルの保持状態を確
実に解放する冗長性を付与した宇宙用展開構造物の保持
解放方式を提供することにある。
宙用展開構造物を拘束する拘束ケーブルの保持状態を確
実に解放する冗長性を付与した宇宙用展開構造物の保持
解放方式を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の方式は、宇宙で
展開して運用する宇宙用展開構造物の保持状態を、運用
状態に解放する宇宙用展開構造物の保持解放方式におい
て、ループ状ケーブルを配設した一対２個のプーリのそ
れぞれに、前記宇宙用展開構造物を保持する拘束ケーブ
ルを結索して前記ループ状ケーブルを緊張し、宇宙空間
で火工品を利用する複数のケーブルカッタで前記ループ
状ケーブルを破断することによって前記宇宙用展開構造
物の確実な解放を確保する構成を有する。
展開して運用する宇宙用展開構造物の保持状態を、運用
状態に解放する宇宙用展開構造物の保持解放方式におい
て、ループ状ケーブルを配設した一対２個のプーリのそ
れぞれに、前記宇宙用展開構造物を保持する拘束ケーブ
ルを結索して前記ループ状ケーブルを緊張し、宇宙空間
で火工品を利用する複数のケーブルカッタで前記ループ
状ケーブルを破断することによって前記宇宙用展開構造
物の確実な解放を確保する構成を有する。
【０００８】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【０００９】図１は、本発明の一実施例の正面図であ
る。図１において、１は折り畳んだ太陽電池パドル，２
は太陽電池パドル１を人工衛星１２に保持する拘束ケー
ブル，３は火工品を利用する２つのケーブルカッタであ
る。
る。図１において、１は折り畳んだ太陽電池パドル，２
は太陽電池パドル１を人工衛星１２に保持する拘束ケー
ブル，３は火工品を利用する２つのケーブルカッタであ
る。
【００１０】図２は、図１のＡ部を詳細に示す正面図で
ある。
ある。
【００１１】図２において、４はプーリ，５はプーリ４
に取り付けられた端末金具で、拘束ケーブル２の端末と
結索されている。６はプーリ４の外側に掛けられたルー
プ状ケーブルである。また３は、ループ状ケーブル６を
切断するための２個の、火工品を利用するケーブルカッ
タを示す。
に取り付けられた端末金具で、拘束ケーブル２の端末と
結索されている。６はプーリ４の外側に掛けられたルー
プ状ケーブルである。また３は、ループ状ケーブル６を
切断するための２個の、火工品を利用するケーブルカッ
タを示す。
【００１２】太陽電池パドル１を解放する際には、２つ
のケーブルカッタ３を起爆し、ループ状ケーブル６を切
断する。
のケーブルカッタ３を起爆し、ループ状ケーブル６を切
断する。
【００１３】ループ状ケーブル６が切断されると、図３
に示すように、拘束ケーブル２の端末に付けられたプー
リ４が自由状態となり、拘束ケーブル２が解放され、太
陽電池パドル１が解放される。
に示すように、拘束ケーブル２の端末に付けられたプー
リ４が自由状態となり、拘束ケーブル２が解放され、太
陽電池パドル１が解放される。
【００１４】もし、２つのケーブルカッタ３のうち、一
方のケーブルカッタ３がループ状ケーブル６を切断する
ことができず、この火工品の刃にはさまった場合でも、
他方のケーブルカッタ３がループ状ケーブル６を切断す
ることによってループ状ケーブル６はプーリ４からはず
れ、拘束ケーブル２が図４に示すように分離する。
方のケーブルカッタ３がループ状ケーブル６を切断する
ことができず、この火工品の刃にはさまった場合でも、
他方のケーブルカッタ３がループ状ケーブル６を切断す
ることによってループ状ケーブル６はプーリ４からはず
れ、拘束ケーブル２が図４に示すように分離する。
【００１５】このようにして、ケーブルカッタ３の火工
品の不具合に対しても完全な冗長性を確保して拘束ケー
ブル２を確実に破断し、宇宙用展開構造物を確実に開放
することができる。
品の不具合に対しても完全な冗長性を確保して拘束ケー
ブル２を確実に破断し、宇宙用展開構造物を確実に開放
することができる。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、宇宙用展
開構造物を保持する拘束ケーブルを、２つのプーリで緊
張したループ状ケーブルと結合させ、このループ状ケー
ブルを火工品を利用するケーブルカッタで切断する機構
を備えることにより、ケーブルカッタの火工品不具合に
より、刃にケーブルがはさまるような故障に対しても、
所望の拘束ケーブルの開放を可能とする冗長性を確保す
ることができる効果がある。
開構造物を保持する拘束ケーブルを、２つのプーリで緊
張したループ状ケーブルと結合させ、このループ状ケー
ブルを火工品を利用するケーブルカッタで切断する機構
を備えることにより、ケーブルカッタの火工品不具合に
より、刃にケーブルがはさまるような故障に対しても、
所望の拘束ケーブルの開放を可能とする冗長性を確保す
ることができる効果がある。
【図１】本発明の一実施例の宇宙用展開構造物の保持解
放方式の正面図である。
放方式の正面図である。
【図２】図１のＡ部を詳細に示す正面図である。
【図３】図１の実施例における、正常動作状態を示す説
明図である。
明図である。
【図４】図１の実施例における、ケーブルカッタ３の１
つが動作不良の場合の状況を示す説明図である。
つが動作不良の場合の状況を示す説明図である。
【図５】従来の宇宙用展開構造物の保持解放方式の正面
図である。
図である。
【図６】図５のケーブルカッタ３の１つが動作不良の場
合の状況を示す説明図である。
合の状況を示す説明図である。
１ 太陽電池パネル ２ 拘束ケーブル ３ ケーブルカッタ ４ プーリ ５ 端末金具 ６ ループ状ケーブル ７ 人工衛星
Claims (1)
- 【請求項１】 宇宙で展開して運用する宇宙用展開構造
物の保持状態を、運用状態に解放する宇宙用展開構造物
の保持解放方式において、ループ状ケーブルを配設した
一対２個のプーリのそれぞれに、前記宇宙用展開構造物
を保持する拘束ケーブルを結索して前記ループ状ケーブ
ルを緊張し、宇宙空間で火工品を利用する複数のケーブ
ルカッタで前記ループ状ケーブルを破断することによっ
て前記宇宙用展開構造物の確実な解放を確保することを
特徴とする宇宙用展開構造物の保持解放方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4017376A JP2727843B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 宇宙用展開構造物の保持解放方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4017376A JP2727843B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 宇宙用展開構造物の保持解放方式 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05213291A true JPH05213291A (ja) | 1993-08-24 |
| JP2727843B2 JP2727843B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=11942294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4017376A Expired - Lifetime JP2727843B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 宇宙用展開構造物の保持解放方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2727843B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7040210B2 (en) * | 2003-02-18 | 2006-05-09 | Lockheed Martin Corporation | Apparatus and method for restraining and releasing a control surface |
| JP2006193019A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Mitsubishi Electric Corp | 保持解放機構 |
| US7559505B2 (en) | 2005-12-01 | 2009-07-14 | Lockheed Martin Corporation | Apparatus and method for restraining and deploying an airfoil |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP4017376A patent/JP2727843B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7040210B2 (en) * | 2003-02-18 | 2006-05-09 | Lockheed Martin Corporation | Apparatus and method for restraining and releasing a control surface |
| JP2006193019A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Mitsubishi Electric Corp | 保持解放機構 |
| JP4513575B2 (ja) * | 2005-01-12 | 2010-07-28 | 三菱電機株式会社 | 保持解放機構 |
| US7559505B2 (en) | 2005-12-01 | 2009-07-14 | Lockheed Martin Corporation | Apparatus and method for restraining and deploying an airfoil |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2727843B2 (ja) | 1998-03-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971111 |