JPH05213280A - 空中浮上装置 - Google Patents

空中浮上装置

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JPH05213280A
JPH05213280A JP2223992A JP2223992A JPH05213280A JP H05213280 A JPH05213280 A JP H05213280A JP 2223992 A JP2223992 A JP 2223992A JP 2223992 A JP2223992 A JP 2223992A JP H05213280 A JPH05213280 A JP H05213280A
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pressure fluid
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packing
aerial
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Minoru Higa
比嘉実
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 農薬空中散布や上空写真撮影あるいは遊戯用
に利用可能であるとともに耐久性、安全性および信頼性
を向上させた空中浮上装置を提供する。 【構成】 操縦席が設けられた本体部と、前記本体部上
方に回転自在に取り付けられ噴射口が設けられた回転翼
部と、を有するとともに前記噴射口から高圧流体発生装
置により発生される高圧流体を噴射させることにより前
記本体部を空中へ浮上させる空中浮上装置において、本
体部のパッキン溝に挿入されるとともに回転翼摺動部に
当接するシール部材と、該パッキン溝に挿入され該シー
ル部材をラジアル方向およびアキシャル方向に押圧する
弾性パッキン部材と、該シール部材への潤滑剤供給装置
と、を有する軸封装置を用いることにより、該空中浮上
装置の耐久性、信頼性、安全性を向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体部の上方に取り付
けられている回転翼部を高圧流体噴射により回転させて
空中浮上を行うとともに農薬空中散布や上空写真撮影あ
るいは遊戯用に利用可能な空中浮上装置に関し、さらに
詳細には、該空中浮上装置の軸封装置を改良することに
より、該空中浮上装置の耐久性、安全性および信頼性を
向上させた空中浮上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空中に浮上し、空中を自由に飛行する空
中浮上装置なるものは、従来より各種機構、構造を有し
たものが多々知られている。
【0003】たとえば、動力を要せず、中空球体内の空
気を該球体下部に配設された火炎噴射装置で加熱する
か、または該球体内に水素やヘリウム等を注入すること
により該球体を浮上させ、ひいては前記球体下部に吊着
された搭乗部に搭乗することにより空中浮遊が楽しめる
気球が知られている。
【0004】また、前記の如く水素やヘリウム等が注入
された中空楕円体等を、エンジン等の動力を用いて推進
させるように構成した飛行船が知られている。
【0005】さらに、動力を要せず、水平方向に延在す
る固定された二枚の主翼により揚力を得て、空中飛行を
行えるように構成されたグライダーや、前記構成を有し
たものにプロペラ駆動装置やジェットエンジン等を搭載
して長時間の飛行を可能とした飛行機(プロペラ機、ジ
ェット機)が知られている。
【0006】また、本体上方に取り付けられた回転翼を
回転させることにより、浮上するとともに、操縦席から
の操作により機首を前方に傾斜させ、前進飛行等を行う
ように構成されたヘリコプターが知られている。
【0007】特に、前記ヘリコプターは、発動機等を搭
載しているとともに該発動機により主軸の回転を行い、
ひいては前記主軸に取り付けられている回転翼を回転さ
せることにより、空中浮上を行うように構成されてい
た。
【0008】また、前記した気球、飛行船、グライダ
ー、プロペラ機、ジェット機、ヘリコプターは、それぞ
れ浮上力を得るために大型化したり、あるいは大型装置
を搭載したりしなければならず、また、大型であるため
に非経済的であるというような種々の問題点を有してい
たが、これらの問題点を克服した空中浮上装置、すなわ
ち、本体部の上方に取り付けられている回転翼部を高圧
流体噴射により回転させて空中浮上を行う空中浮上装置
(特願平3ー133934)がある。
【0009】前記高圧流体噴射による空中浮上装置は、
回転翼部がベアリングを介して本体部に回転自在に取り
付けられた構造を有しているが、この構造においては、
高圧流体を使用しているため、該高圧流体のベアリング
への流入を防止する軸封装置が取り付けられることが望
ましい。
【0010】この軸封装置には従来より種々のものが知
られている。
【0011】たとえば、回転部と非回転部が接触して摺
動する接触式としては、オイルシール、メカニカルシー
ル、グランドパッキンなどが知られている。
【0012】オイルシールは、合成ゴム製のパッキンと
潤滑油を用いて、軸との接触部分に境界潤滑状態を保持
するものである。
【0013】また、メカニカルシールは、シートリング
と従動リングの二つのリングを有し、該両リングの端面
で接触して密封状態を保持するとともに該両リング間に
緩衝機構を設けたものである。
【0014】グランドパッキンは、ケーシングと軸の貫
通部に設けるパッキン箱に詰めた木綿、石綿などに黒
鉛、テフロンなどの潤滑剤を含浸せしめたものである。
【0015】つぎに、回転部と非回転部が狭い隙間を保
って相対運動する非接触式としては、ラビリンスシー
ル、液体パッキンなどが知られている。
【0016】ラビリンスシールは、軸受部と回転部の間
に狭い隙間を複数設けて高圧流体の圧力を次第に低下さ
せて高圧流体の漏洩を防止するものである。
【0017】液体パッキンは、ケーシングと軸との間に
液体を入れ、その遠心作用によって気密を保つものであ
る。
【0018】前記種々の軸封装置は、軸封部における圧
力差、軸の回転速度、温度、漏洩の許容量などにより適
宜選択されて使用されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記高
圧流体噴射による空中浮上装置の軸封装置においては、
以下に記すような様々な問題点があった。
【0020】すなわち、オイルシールにおいては、合成
ゴム製のパッキンが、潤滑油を用いたとしても、回転翼
部の高速回転により短時間で摩耗あるいは破損し、その
破損物が回転翼部と本体部の間隙に詰まってスムースな
軸回転が阻害されるとともに、高圧流体のベアリングへ
の流入により該ベアリングの潤滑剤が吹き飛ばされてベ
アリングの寿命が短くなるという問題点があった。
【0021】このため、オイルシールにおいてはパッキ
ンの取り替えを頻繁に行わなければならず、手間がかか
るとともに非経済的であり、空中浮上装置の耐久性が小
さくなるとともに信頼性に欠け、高圧流体の漏洩および
パッキン破損物の回転翼部と本体部の間隙への挟入によ
り回転翼部が突然に回転停止し、空中浮上装置が急降下
して搭乗者の安全が脅かされるという問題点があった。
【0022】また、メカニカルシールにおいては、シー
トリングと従動リングの二つのリングおよびその緩衝機
構を有するため、装置が複雑・高重量であり、高価であ
るとともにメインテナンスが容易でないという問題点が
あった。
【0023】また、グランドパッキンは、気密性が悪
く、かなりの高圧流体の漏洩が許容される場合にしか使
用することができず、高圧流体噴射による空中浮上装置
の軸封装置に用いた場合、前記オイルシールの場合と同
様に高圧流体のベアリングへの流入により該ベアリング
の潤滑剤が吹き飛ばされてベアリングの寿命が短くな
り、経済性、耐久性、信頼性、安全性に欠けるという問
題点があった。
【0024】また、ラビリンスシールは、回転部と非回
転部が狭い隙間を保って相対運動する非接触式であり、
高圧流体の漏洩を最小限に抑えるために、できるだけ多
くの隙間(ラビリンス)が必要であり、また、その隙間
は極力小さくしなければ意味がないため、ラビリンスの
取付・設置および調整が難しく、メインテナンスも容易
でないという問題点があった。
【0025】また、液体パッキンは、軸が低速回転する
ときは、高圧流体の圧力に打ち勝つ遠心力が得られない
ために、高圧流体の漏洩がおこり、前記オイルシールの
場合と同様に高圧流体のベアリングへの流入により該ベ
アリングの潤滑剤が吹き飛ばされてベアリングの寿命が
短くなり、経済性、耐久性、信頼性、安全性に欠けると
いう問題点があった。
【0026】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、本体部の上方に取り付けられている回転翼部を
高圧流体噴射により回転させて空中浮上を行う空中浮上
装置の軸封装置を改良することにより、該空中浮上装置
の経済性、耐久性、安全性および信頼性を向上させると
ともに保守点検を容易にした空中浮上装置を提供するも
のである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明は、操縦席が設けられた本体部と、前記本体
部上方に回転自在に取り付けられ噴射口が設けられた回
転翼部と、を有するとともに前記噴射口から高圧流体発
生装置により発生される高圧流体を噴射させることによ
り前記本体部を空中へ浮上させる空中浮上装置におい
て、前記本体部もしくは前記回転翼部の一方に設けられ
たパッキン溝に挿入されるとともに他方の前記本体部も
しくは前記回転翼部に当接するシール部材と、該パッキ
ン溝に挿入され該シール部材をラジアル方向およびアキ
シャル方向に押圧する弾性パッキン部材と、該シール部
材への潤滑剤供給装置と、を有する軸封装置を、前記本
体部と前記回転翼部の間に設けたことを特徴とする空中
浮上装置を提供することにより上記課題を達成するもの
である。
【0028】
【作用】本発明における空中浮上装置は、パッキン溝に
挿入され本体部もしくは回転翼部に当接するシール部材
が耐破損性または耐摩耗性であるため、該シール部材お
よびパッキンの取り替えを頻繁に行う必要がなく、手間
がかからず経済的であり、また、シール部材破損物の回
転翼部と本体部の間隙への挟入によりスムースな軸回転
が阻害されて回転翼部が突然に回転停止し、空中浮上装
置が急降下して搭乗者の安全が脅かされるということが
なく、安全性が向上する。
【0029】また、本発明における空中浮上装置は、パ
ッキン溝に挿入されたシール部材の本体部もしくは回転
翼部への当接およびパッキン溝一側面への当接が、弾性
パッキン部材による適度な押圧により状況変化に応じて
調整されるので、軸回転の高速低速を問わず隙間の発生
がないので高圧流体の漏洩が防止され、高圧流体のベア
リングへの流入により該ベアリングの潤滑剤が吹き飛ば
されてベアリングの寿命が短くなるということがなく、
耐久性および信頼性が向上する。
【0030】また、本発明における空中浮上装置は、パ
ッキン溝に挿入され本体部もしくは回転翼部に当接する
シール部材に潤滑剤を供給する装置が設置されているの
で、該シール部材と接触する面との摩擦が軽減されると
ともに気密性が保持され、さらには回転翼部のスムース
な回転が維持されるとともに必要に応じて潤滑剤の補給
が即座にできるので耐久性および信頼性がさらに向上す
る。
【0031】また、本発明における空中浮上装置は、パ
ッキン溝、シール部材、弾性パッキン部材からなる軸封
装置を用いているので、安価であり経済的であるととも
に構造が複雑ではなくメインテナンスが容易である。
【0032】
【実施例】以下本発明に係わる空中浮上装置の実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0033】図1は本発明に係わる空中浮上装置の実施
例を示す要部断面図、図2は同実施例の軸封装置を示す
縦断面図、図3は同実施例の軸封装置を示す要部横断面
図、図4は同実施例を示す側面図、図5は同実施例を示
す正面図、図6は同実施例における回転翼の回転状態を
示す平面図、図7は従来の空中浮上装置における軸封装
置の例を示す縦断面図である。
【0034】本発明における空中浮上装置10は、図4
に示すように操縦席31が設けられた本体部30と、前
記本体部30上方に回転自在に取り付けられた回転翼5
0と、を有する空中浮上装置10において、前記回転翼
50の先端部50aに噴射口52を設けるとともに、前
記噴射口52から高圧流体発生装置(図示省略)により
発生される高圧流体Rを噴射させることにより、前記本
体部30を空中へ浮上させるように構成されている。
【0035】前記本体部30は、操縦者が搭乗し操縦を
行うための操縦席31と、軽量且つ高強度を有したジュ
ラルミン等からなる、回転翼50等を支持するための鉛
直上部長手方向に延在する支柱33と、前記支柱33上
方に装着されたマスト53と、前記操縦席31下方に脚
39を介して取り付けられている着陸用のスキッド38
と、により構成されている。
【0036】前記操縦席31には、前記空中浮上装置1
0を前進、並びに左右旋回させる等の方向性操作を行う
ための操舵レバー34と、該空中浮上装置10の上昇、
および下降操作を行うための高度操作レバー36と、を
有している。
【0037】前記マスト53は、通路53aが穿孔され
ており、さらに該マスト53先端にはベアリング67お
よび軸封装置70を介して多岐管51が回転自在に取り
付けられているとともに、該マスト53基端には上下に
摺動可能な球面軸受65を介して操作機構55が取り付
けられている。
【0038】前記軸封装置70は、前記本体部30に設
けられたパッキン溝80に挿入されるとともに回転翼摺
動部84に当接するテフロン樹脂からなるシール部材7
4と、該パッキン溝80に挿入され該シール部材74を
押圧する合成ゴムからなる弾性パッキン部材72と、該
シール部材74への潤滑剤供給装置82と、により構成
されている。
【0039】前記シール部材74は、L型断面を有して
おり、前記弾性パッキン部材72により、一方の端面が
ラジアル方向(回転軸方向に垂直な方向)に、他方の端
面がアキシャル方向(回転軸方向)に押圧されている。
【0040】また、該ラジアル方向の押圧によりシール
部材74と回転翼摺動部84との接触が常に保持される
とともに、該アキシャル方向の押圧によりシール部材7
4とパッキン溝80の底面との接触が常に保持され、高
圧流体の漏洩が防止されるように構成されている。
【0041】前記潤滑剤供給装置82は、可撓チューブ
状ニップル76に封入された潤滑剤が、該ニップル76
を押し縮めることにより、潤滑剤が通路77を通って、
回転翼摺動部84と前記シール部材74との当接部分に
供給されるように構成されている。
【0042】前記ニップル76は、回転翼摺動部84に
着脱自在に取り付けられるとともに耐圧性を有してい
る。
【0043】前記多岐管51には、前記通路53aと連
通した通路51aが穿孔されており、該通路51a両端
には中空円筒状の接続管61が嵌着されているととも
に、中央部が開口された楕円盤形状の揺動体57が図4
ないし図5に示すように支点Pにおいて揺動自在に取り
付けられている。
【0044】前記操作機構55は、球面軸受65に当接
することにより揺動するように構成された非回転部55
bと、該非回転部55bにベアリング66を介して回転
自在に取り付けられている回転部55aにより構成され
ている。
【0045】また、前記揺動体57両端においては、該
揺動体57を挟装するようにして連結体59が設けられ
ているとともに、該連結体59は、勾配(ピッチ角)が
変更自在となるようにして前記揺動体57に取り付けら
れている。
【0046】さらに、前記連結体59先端方向において
は、通路50bが連通されているとともに先端部50a
に噴射口52が穿孔されている回転翼50が挟着される
ように構成されている。
【0047】前記の如く回転翼50を挟着している連結
体59は、前記操作機構55と第三のリンク63を介し
て連結されるように構成されているため、前記高度操作
レバー36を操作することにより該勾配変更が成され
る。
【0048】すなわち、前記高度操作レバー36は、第
二のリンク37を介して前記操作機構55の非回転部5
5bに連結されているとともに、該リンク機構により操
作機構55を上下動するように構成されているため、前
記高度操作レバー36を手前にひくと、該リンク機構に
より操作機構55が下方移動し、前記第三のリンク63
が連結体59縁部を牽引することとなり、該連結体5
9、ひいては回転翼50のピッチ角が増大し、揚力が増
大することにより、空中浮上装置10が上昇を伴う。
【0049】さらに、前記高度操作レバー36を手前に
押すと、該リンク機構により操作機構55が上方移動
し、前記第三のリンク63が連結体59縁部を上方に押
圧することとなり、該連結体59、ひいては回転翼50
のピッチ角が減少し、揚力が減少することにより、空中
浮上装置10が下降を伴う。
【0050】また、前記操舵レバー34は、第一のリン
ク35を介して操作機構55の非回転部55bに連結さ
れているとともに、該リンク機構により操作機構55を
左右に傾斜可能なように構成されているため、前記操舵
レバー34を右方に傾けると、前記操作機構55も傾斜
され、ひいては回転翼50の右方傾斜がなされるため、
空中浮上装置10が右旋回を伴い、前記操舵レバー34
を左方に傾けると、前記操作機構55も傾斜され、ひい
ては回転翼50の左方傾斜がなされるため、空中浮上装
置10が左旋回を伴う。
【0051】なお、図示しない前記高圧流体発生装置
は、コンプレッサー等からなり、空中浮上装置10の外
部に配置されるとともに、該高圧流体発生装置と、空中
浮上装置10は、ゴムホース等から成る可撓管Aを介し
て連結されている。
【0052】前記可撓管A先端は、前記マスト53基端
に接続され、さらに前記接続管61と回転翼50基端
は、可撓管A同様にゴムホース等からなる可撓管Bを介
して連結されており、これにより高圧流体Rは、可撓管
A、通路53a、通路51a、接続管61、および通路
50bを経由して回転翼50の先端部50aに穿孔され
ている噴射口52から噴射されるようになる。
【0053】次に、本発明に係わる空中浮上装置10の
使用方法、使用状況について説明する。
【0054】まず、使用場所、たとえば遊戯場に高圧流
体発生装置の設置を行い、さらに、該高圧流体発生装置
と空中浮上装置10を可撓管Aで連結する。
【0055】前記の如くして準備が完了したら、高圧流
体発生装置の駆動を行い、圧縮空気を空中浮上装置10
に供給することにより、該圧縮空気を前記噴射口52か
ら噴射し、回転翼50を回転させる。
【0056】回転翼50の回転が安定状態となったら、
操縦席31に着いた操縦者は、高度操作レバー36を手
前に引き、空中浮上装置10を浮上させる。
【0057】空中浮上装置10の浮上が完了したら、次
に操舵レバー34を操作することにより空中浮上装置1
0を左右に旋回させ、操縦者すなわち遊戯者は空中浮上
を楽しむことができる。
【0058】該空中浮上装置10は、軸封装置70に前
記構成のものを使用しているため、すなわち耐破損性お
よび耐摩耗性のテフロン製シール部材74を使用してい
るため、該シール部材74およびパッキンの取り替えを
頻繁に行う必要がなく、また、シール部材破損物の回転
翼摺動部84とマスト53との間隙への挟入によりスム
ースな軸回転が阻害されて回転翼部が突然に回転停止
し、空中浮上装置が急降下することがない。
【0059】同様に、該空中浮上装置10は、軸封装置
70に前記構成のものを使用しているため、すなわちパ
ッキン溝80に挿入されたシール部材74の回転翼摺動
部84への当接およびパッキン溝一底面への当接が、弾
性パッキン部材72による適度な押圧により状況変化に
応じて調整されるので、軸回転の高速低速を問わず隙間
の発生がなく高圧流体の漏洩が防止され、高圧流体のベ
アリング67への流入により該ベアリング67の潤滑剤
が吹き飛ばされることがない。
【0060】同様に、該空中浮上装置10は、軸封装置
70に前記構成のものを使用しているため、すなわちパ
ッキン溝80に挿入され回転翼摺動部84に当接するシ
ール部材74に潤滑剤を供給する装置が設置されている
ので、該シール部材と接触する面との摩擦が軽減される
とともに気密性が保持され、さらには回転翼摺動部84
のスムースな回転が維持されるとともに必要に応じて可
撓性ニップル76を握り締めることにより潤滑剤の補給
が即座にできる。
【0061】このように、軸封装置70を用いることに
より、空中浮上装置10の耐久性、信頼性、安全性が向
上し、該空中浮上装置10は、シール部材74や弾性パ
ッキン部材72を交換することなく、200時間以上も
の空中浮上を安心して楽しむことができる。
【0062】空中浮上装置に図7に示されるような従来
の軸封装置すなわちオイルシールを用いた場合は、潤滑
油を用いたとしても2〜3時間で合成ゴム製のパッキン
86が摩耗あるいは破損し、その破損物が回転翼摺動部
84とマスト53の間隙に詰まってスムースな軸回転が
阻害されるとともに、高圧流体のベアリング67への流
入により該ベアリング67の潤滑剤が吹き飛ばされてし
まい、耐久性、信頼性、安全性に欠けていた。
【0063】なお、本発明に係わる空中浮上装置は上記
構成及び方法に限定されるものではない。
【0064】たとえば、本実施例においては、高圧流体
として圧縮空気を使用しているが、高圧水を噴射させる
ことによっても空中浮上を行うことができるものであ
る。
【0065】また、本実施例においては、高圧流体発生
装置を空中浮上装置10外部に設置するようにしている
が、該高圧流体発生装置を空中浮上装置10に搭載させ
ることも可能である。
【0066】さらに、前記噴射口52においては、先細
ノズルを装着するように構成すれば、該ノズルにより高
圧流体Rのもつ圧力エネルギーが運動エネルギーに変換
され流れが増速されるようになるため、一層高い揚力を
得ることが可能である。
【0067】また、本実施例の軸封装置70は、マスト
53にパッキン溝80を設けているが、このパッキン溝
を回転翼摺動部84に設けてシール部材74がマスト5
3と当接するように構成してもよい。
【0068】もちろん、シール部材74はテフロン製に
限定されるわけではなく、耐破損性や耐摩耗性に優れた
ものであればよい。
【0069】また、潤滑剤供給装置において、ニップル
76は可撓性である必要はなく、軸封装置の接触面への
潤滑剤の供給が、即座にまた容易にでき耐圧性のもので
あればよい。
【0070】
【発明の効果】本発明に係わる空中浮上装置は、上記の
ように構成されているため、以下に記すような効果を有
する。
【0071】(1)本発明における空中浮上装置は、パ
ッキン溝に挿入され本体部もしくは回転翼部に当接する
シール部材が耐破損性または耐摩耗性であるため、該シ
ール部材およびパッキンの取り替えを頻繁に行う必要が
なく、手間がかからず経済的であり、また、シール部材
破損物の回転翼部と本体部の間隙への挟入によりスムー
スな軸回転が阻害されて回転翼部が突然に回転停止し、
空中浮上装置が急降下して搭乗者の安全が脅かされると
いうことがなく、安全性が向上するという優れた効果を
有する。
【0072】(2)本発明における空中浮上装置は、パ
ッキン溝に挿入されたシール部材の本体部もしくは回転
翼部への当接およびパッキン溝一側面への当接が、弾性
パッキン部材による適度な押圧により状況変化に応じて
調整されるので、軸回転の高速低速を問わず隙間の発生
がないので高圧流体の漏洩が防止され、高圧流体のベア
リングへの流入により該ベアリングの潤滑剤が吹き飛ば
されてベアリングの寿命が短くなるということがなく、
耐久性および信頼性が向上するという優れた効果を有す
る。
【0073】(3)本発明における空中浮上装置は、パ
ッキン溝に挿入され本体部もしくは回転翼部に当接する
シール部材に潤滑剤を供給する装置が設置されているの
で、該シール部材と接触する面との摩擦が軽減されると
ともに気密性が保持され、さらには回転翼部のスムース
な回転が維持されるとともに必要に応じて潤滑剤の補給
が即座にできるので耐久性および信頼性がさらに向上す
るという優れた効果を有する。
【0074】(4)本発明における空中浮上装置は、パ
ッキン溝、シール部材、弾性パッキン部材からなる軸封
装置を用いているので、安価であり経済的であるととも
に構造が複雑ではなくメインテナンスが容易であるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる空中浮上装置の実施例を示す要
部断面図
【図2】同実施例の軸封装置を示す縦断面図
【図3】同実施例の軸封装置を示す要部横断面図
【図4】同実施例を示す側面図
【図5】同実施例を示す正面図
【図6】同実施例おける回転翼の回転状態を示す平面図
【図7】従来の空中浮上装置における軸封装置の例を示
す縦断面図
【符号の説明】
A 可撓管 B 可撓管 C 可撓管 R 高圧流体 10 空中浮上装置 30 本体部 31 操縦席 33 支柱 34 操舵レバー 35 第一のリンク 36 高度操作レバー 37 第二のリンク 38 スキッド 39 脚 50 回転翼 50a 先端部 50b 通路 51 多岐管 51a 通路 52 噴射口 53 マスト 53a 通路 55 操作機構 55a 回転部 55b 非回転部 57 揺動体 59 連結体 61 接続管 63 第三のリンク 65 球面軸受 66 ベアリング 67 ベアリング 70 軸封装置 72 弾性パッキン部材 74 シール部材 76 ニップル 77 通路 80 パッキン溝 82 潤滑剤供給機構 84 回転翼摺動部 86 パッキン部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操縦席が設けられた本体部と、前記本体
    部上方に回転自在に取り付けられ噴射口が設けられた回
    転翼部と、を有するとともに前記噴射口から高圧流体発
    生装置により発生される高圧流体を噴射させることによ
    り前記本体部を空中へ浮上させる空中浮上装置におい
    て、前記本体部もしくは前記回転翼部の一方に設けられ
    たパッキン溝に挿入されるとともに他方の前記本体部も
    しくは前記回転翼部に当接するシール部材と、該パッキ
    ン溝に挿入され該シール部材をラジアル方向およびアキ
    シャル方向に押圧する弾性パッキン部材と、該シール部
    材への潤滑剤供給装置と、を有する軸封装置を、前記本
    体部と前記回転翼部の間に設けたことを特徴とする空中
    浮上装置。
JP2223992A 1992-02-07 1992-02-07 空中浮上装置 Pending JPH05213280A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5641269A (en) * 1995-05-30 1997-06-24 Royal Aviation Helicopter rotor seal assembly
EP2181036B1 (fr) * 2007-07-24 2012-11-07 Jean-Claude Tourn Dispositif aerien
KR20170001337A (ko) * 2015-06-26 2017-01-04 송병준 유체의 반발력으로 움직이는 운항체

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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EP2181036B1 (fr) * 2007-07-24 2012-11-07 Jean-Claude Tourn Dispositif aerien
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