JPH05210478A - グラフィカル・ユーザ・インターフェースを備えたクライアント−サーバー型分散方式の工業プロセス制御システムにおける異常状態の表示方式 - Google Patents

グラフィカル・ユーザ・インターフェースを備えたクライアント−サーバー型分散方式の工業プロセス制御システムにおける異常状態の表示方式

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JPH05210478A
JPH05210478A JP4188125A JP18812592A JPH05210478A JP H05210478 A JPH05210478 A JP H05210478A JP 4188125 A JP4188125 A JP 4188125A JP 18812592 A JP18812592 A JP 18812592A JP H05210478 A JPH05210478 A JP H05210478A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クライアント−サーバー型分散方式の環境で
動作している工業プロセス制御システムのユーザへ、そ
のユーザの端末におけるアプリケーション・プログラム
によるウィンドウの表示状態にかかわらず、未解決の異
常状態が存在していることを表示できるようにする。 【構成】 この工業プロセス制御方法では、工業プロセ
ス51a〜51cの異常状態を検出したならば警告事象
メッセージ・ボックスをディスプレイ上に表示する。こ
のメッセージ・ボックスは表示に際してモードの移行を
伴う。異常状態の警告が少なくとも1つ未解決状態で存
在し続けている間は、ディスプレイ上のアプリケーショ
ン・プログラムによって表示されているウィンドウの中
に未解決警告インジケータを表示し続ける。更に、未解
決異常状態に対応した警告の全てを表示する未解決警告
一覧ウィンドウと、個々の未解決の警告を詳細に表示す
る警告詳細表示ウィンドウとを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチタスク、マルチ
スレッドの動作環境で動作し、グラフィカル・ユーザ・
インターフェースを備えた、クライアント−サーバー型
分散方式の工業プロセス制御システムに関するものであ
る。更に詳しくは、本発明は、監視対象の工業プロセス
の、警告状態、非常状態、ないしは故障状態等を表わす
データである、異常データの表示に関するものである。
また、本発明は、オペレータが別のアプリケーション・
プログラムを利用しているときにも、未対処の異常状態
の存在を連続的にディスプレイ上に表示するということ
と、その異常状態のステータスをディスプレイ上に表示
するということとを含むものである。
【0002】
【従来の技術】様々なコンピュータ式の工業プロセス制
御システムの中には、1台のコンピュータ、即ち、クラ
イアント−サーバー方式のマルチ・コンピュータ・シス
テムにおけるホスト・コンピュータ(サーバー・コンピ
ュータ)が、ローカル・エリア・ネットワークを介し
て、1つないし複数の工業プロセスとの間で連絡を取る
ようにしたものがあり、ここで工業プロセスとは、例え
ば、1つないし複数のツール機構や、セル即ちアイラン
ド(即ち、ステーション)等である。この種の工業プロ
セス制御システムでは、それら工業プロセスの測定対象
の値が、様々な種類のトランスデューサで測定され、そ
の測定された値が、通信ラインを介して制御システム内
の複数のコンピュータへ送信され、それらのコンピュー
タによって収集され、処理されることによって、プロセ
ス制御出力が生成されるようにしてある。
【0003】しかしながら、工業プロセスの様々なパラ
メータは、そのパラメータに対して応答すべき、例えば
ディジタル方式の制御システムの、通常応答範囲、即ち
応答能力の範囲を逸脱してしまう可能性があり、また、
実際にそのような範囲の逸脱は頻繁に発生している。斯
かる事象は、例えばシステムの不調や機器類の故障等に
付随して発生するものであり、斯かる事象が発生したな
らば、その工業プロセスを正常に復旧させるためには、
オペレータが介入しなければならない。斯かる事象が発
生したときに、それを告知するようにしたシステムは、
既に存在している。しかしながら、その種のシステムの
殆どは、オペレータに対してその種の事象の発生を告知
した後に、その事象をログに記録する程度のことしか行
なっていない。また、ローカル・エリア・ネットワーク
内の、その他の監視対象のプロセスの状態やその他のプ
ロセッサの状態をオペレータに告知すると共に、様々な
事象をログに記録するようにしたシステムは既に存在し
ているが、工業プロセス制御システムの中に未解決の警
告状態が存在していることを連続的にディスプレイに表
示するという方法は、これまで存在していなかった。
【0004】米国特許第4974173号(Daniel G.
Bobrow et al. )は、発明の名称を「他のユーザの活動
状況を表示するための作業空間小寸法表示(SMALL-SCAL
E WORKSPACE REPRESENTATIONS INDICATING ACTIVITIES
BY OTHER USERS)」とした特許である。この米国特許に
は共同作業システムが開示されており、この共同作業シ
ステムは、ひとかたまりの共用データを複数のユーザか
らアクセスできるようにしてあり、また、個々のユーザ
に対してディスプレイ表示される、そのひとかたまりの
共用データの小寸法表示の中に、その他のユーザの活動
状況の表示を含ませるようにしている。この米国特許第
4974173号によれば、共用データをフル・スケー
ルで見ていないユーザは、その小寸法表示から他のユー
ザの活動状況についての情報を得ることができる。更
に、その小寸法表示は、活動状況の種類や、他のユーザ
がフル・スケールで観察しているその共用データに対し
て加えられた変更の程度、即ち変更頻度を表示すること
ができると共に、その共用データを縮小した寸法で提示
することによって、変更された部分がどこかを表示する
ことができるようにしてある。変更の程度、即ち変更頻
度は、例えばゲージ等の、量を示すインジケータによっ
て表わせるようにしている。この米国特許第49741
73号に関する共同作業システムは、特に、第1のひと
かたまりの共用データに影響を及ぼす活動を要求する信
号を第2のワークステーションのユーザ入力デバイスか
ら受け取ったならば、第1のワークステーションの活動
状況を第2のワークステーションに表示するようにし
た、共同作業システムである。
【0005】米国特許第4965772号(Katherine
J. Anderson, Arthur A. Daniel,Thomas J. Gelm, Ray
mond F. Kiter, John P. Meeham, Robert E. Moore, J
ohnG. Stevenson, and Lawrence C. Troan)は、発明の
名称を「通信ネットワークの警告メッセージを構成する
ための方法及び装置(METHOD AND APPARATUS FOR COMMU
NICATION NETWORK ALERT MESSAGE CONSTRUCTION )」と
した特許である。この米国特許には、ネットワーク内の
警告状態を表現したオペレータ・メッセージを構成して
ディスプレイに表示するためのシステムが記載されてい
る。このシステムでは、ネットワークに接続されている
デバイスの中に発生した事象に応答して、ビット・スト
リングであるコード・ポイントを発生させ、このコード
・ポイントを用いて、予め設定してある複数のテーブル
を検索するようにしている。それら複数のテーブルは、
比較的短いテキスト・メッセージ単位を幾つも含んでお
り、それらテキスト・メッセージ単位は複数の言語で表
記されていて、オペレータがそれら言語のうちの1つの
言語を選択することができる。そして、それらテキスト
・メッセージ単位を組み合わせて、オペレータに提示す
る情報ディスプレイ画面を構成するようにしている。更
に、ネットワークには警告送出器を接続してあり、この
警告送出器が、オペレータに対して表示すべき必要なデ
ィスプレイ・メッセージを表わした、一連のコード・ポ
イントを送出する。このディスプレイ・メッセージの内
容は、その警告を受け取る装置が同じであれば、その警
告を送出する装置が具体的にどの装置であるかに関わら
ず同一である。オペレータは、詳細なディスプレイ・メ
ッセージと、一般的なディスプレイ・メッセージとを、
選択することもできる。複数のコード・ポイントの全体
に対しては階層構造が付与されており、そのため、警告
を受け取った装置が最新のメッセージ集合を備えていな
かった場合には、その警告を受け取った装置が、その警
告に関する事象をより大きな概念で表わした、より包括
的なメッセージを、ディスプレイに表示することができ
るようになっている。
【0006】この米国特許第4965772号に記載の
システムは、告知を必要とする事象が複数種類存在して
いる環境において機能するものである。このシステム
は、ある一種類の事象に関連した複数のコード・ポイン
ト(コード・ポイント集合)を受け取るための手段と、
各々のコード・ポイント集合を、その集合に対応する複
数のテキスト単位へ関連付けるクロス・レファレンスを
行なうためのインデックスとを含んでいる。そして、選
択された複数のテキスト単位(即ち、そのインデックス
によって選択された複数のテキスト単位)をディスプレ
イに表示することによって、そのテキストに関連した事
象の発生を表示するようにしている。
【0007】複数のコード・ポイントの全体は、複数の
レベル(少なくとも2つのレベル)を有する階層構造を
成すように編成されている。それらレベルは、コード・
ポイントに対応するテキスト単位の具体性の程度を反映
しており、従ってレベルが上になる程、表示されるテキ
ストはより具体的な詳細なものとなる。また、このシス
テムでは、ユーザが、ディスプレイに表示させるテキス
トの詳細度、即ち具体性の程度を、予め選択することが
できるようにしてある。
【0008】この米国特許第4965772号には更
に、告知の対象となる事象が複数種類存在している環境
において、そのシステムを使用するということが記載さ
れており、そのためそのシステムは、検出した事象を、
その事象が所属するクラスで表わすための、包括的テキ
スト単位を備えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、ある工業プロ
セス制御システムの中に未解決の警告状態が存在してい
るということを、連続的にディスプレイ表示するため
の、オンライン方式でリアルタイム方式の、方法及びシ
ステムが求められている。その方法は、未解決の警告状
態(異常状態)が存在しているという事象を、その工業
プロセス制御システムのユーザに対してディスプレイ表
示し得る能力を備えた方法でなければならない。また、
そのシステムは、異常状態が検出された時点で、実行中
のアプリケーション・プログラムによって作成されてい
るウィンドウ(以下、「アプリケーション・ウィンド
ウ」と略記する)がそのときディスプレイ画面上にどの
ような状態で表示されているかにかかわらず、即ち、例
えば、そのときディスプレイ画面上にアプリケーション
・ウィンドウが「最大面積表示」されていたとしても、
その異常状態が存在しているという事象を表示し得るよ
うなシステムでなければならない。
【0010】本発明の目的の1つは、クライアント−サ
ーバー型分散方式の環境であって、しかもグラフィカル
・ユーザ・インターフェース(GUI)を備えた環境に
おいて動作している、工業プロセス制御システムのユー
ザへ、未解決の警告状態(異常状態)が存在していると
いう事象を、ディスプレイ表示し得るようにすることに
ある。本発明の更なる目的は、異常状態が検出された時
点で、アプリケーション・ウィンドウがそのときディス
プレイ画面上にどのような状態で表示されているかにか
かわらず、即ち、例えば、そのときディスプレイ画面上
にアプリケーション・ウィンドウが「最大面積表示」さ
れていたとしても、その異常状態が存在しているという
事象をユーザに対して表示し得るようにすることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、クライ
アント−サーバー型分散方式であってしかもグラフィカ
ル・ユーザ・インターフェース(GUI)を備えた工業
プロセス制御環境(クライアント−サーバー型分散方式
GUI環境)において、異常状態(警告状態)が存在し
ているという事象を、ユーザに対して、ディスプレイ表
示するものである。クライアント−サーバー型分散方式
GUI環境においては、1つないし複数の、クライアン
ト・アプリケーション・プログラム(以下、「クライア
ント・プログラム」或いは「アプリケーション・プログ
ラム」と略記する)である、工業プロセス制御アプリケ
ーション・プログラムが、ユーザ・インターフェース・
サーバー・プログラム(以下、「サーバー・プログラ
ム」と略記する)のサービスを要求するための、ユーザ
・インターフェース・サービス要求を送出する。サーバ
ー・プログラムはこのサービス要求に応えて、クライア
ント・プログラムに対して、要求されたウィンドウのデ
ィスプレイ表示の管理というサービスを提供する。この
サーバー・プログラムは、多数のアプリケーション・ウ
ィンドウのディスプレイ表示を、同時に管理することが
できる。更に、このサーバー・プログラムは、クライア
ント・プログラムを走らせている任意の1つの端末の、
そのディスプレイ画面上に、ウィンドウを1つもディス
プレイ表示していないこともあれば、1つだけのウィン
ドウをディスプレイ表示していることもあり、また、2
つ以上のウィンドウを、そのディスプレイ画面上の異な
った位置に異なった大きさでディスプレイ表示している
こともある。
【0012】本発明のシステムは、警告事象の告知とロ
グへの記入とを行なえるようにしたシステムである。警
告事象とは、速やかな告知を必要とすると共に、場合に
よっては速やかな対処操作を必要とする事象である。こ
の警告事象の具体的な例としては、例えば、温度ないし
圧力の所定範囲からの逸脱、ワークピースの不良、セン
サないしトランスデューサの故障ないし不調、等々があ
る。
【0013】サーバー・プログラムは、異常状態が存在
しているという事象(即ち、警告事象)に応答して、実
行中のクライアント・プログラムによって作成されたデ
ィスプレイ表示の上に重ねて警告メッセージをディスプ
レイ表示する機能と、「未解決警告一覧ウィンドウ」を
維持する機能と、この「未解決警告一覧ウィンドウ」の
中に未解決の異常状態事象(警告事象)が含まれている
ときには、実行中のクライアント・プログラムによって
作成されているウィンドウ(アプリケーション・ウィン
ドウ)の上に「未解決警告」インジケータを表示する機
能とを備えている。
【0014】本発明の方法によれば、警告事象の発生
は、その工業プロセス制御システムのネットワークの中
に組み込まれている端末のうちの少なくとも1つの端末
に、速やかに表示される。また、ユーザの確認を受ける
ことを必要とする、この警告事象発生時表示に加えて、
未解決の警告状態が存在しているときには、その警告状
態の存在もユーザに対して連続的に表示されるようにし
ている。即ち、未解決の警告状態が存在している場合に
は、(1) その警告状態がユーザの確認を受けていないも
のであっても、また、(2) その警告状態が、ユーザの確
認を受けてはいるが、ユーザがそれに対する対処操作を
まだ行なっていないものであっても、いずれの場合に
も、その未解決の警告状態が存在しているということ
が、そのときディスプレイ上に表示されているアプリケ
ーション・ウィンドウの状態の如何にかかわらず、即
ち、たとえアプリケーション・ウィンドウが「最大面積
表示」されていても、必ずディスプレイ上に表示される
ようにしている。また特に、アプリケーション・ウィン
ドウがディスプレイ上に「最大面積表示」されている場
合には、物理的ディスプレイ画面の一部分を、警告状態
表示をディスプレイ表示するという用途の専用とするた
めに留保することは不可能である。そこで、その代わり
に、ディスプレイ上に最大面積表示されている、アプリ
ケーション・プログラムによって作成されたウィンドウ
の上部に、アクション・バーを表示し、そしてそのアク
ション・バーの中に、警告状態表示をディスプレイ表示
するようにしている。
【0015】
【実施例】これより本発明の好適実施例について説明す
る。既述の如く、本発明は、クライアント−サーバー型
分散方式であってしかもグラフィカル・ユーザ・インタ
ーフェース(GUI)を備えた環境(クライアント−サ
ーバー型分散方式GUI環境)において、異常状態(警
告状態)が存在しているという事象を、ユーザに対して
表示するということに関するものである。クライアント
−サーバー型分散方式GUI環境においては、1つない
し複数のクライアント・プログラム(既述の如く、これ
は「クライアント・アプリケーション・プログラム」の
ことであり、「アプリケーション・プログラム」と略記
することもある)が、サーバー・プログラム(既述の如
く、これは「ユーザ・インターフェース・サーバー・プ
ログラム」のことである)のサービスを要求するため
の、ユーザ・インターフェース・サービス要求を送出す
る。サーバー・プログラムは、このサービス要求に応
え、要求されたウィンドウのディスプレイ表示の管理を
行なうために必要な、具体的な諸動作の実行を担当す
る。このサーバー・プログラムは、多数のアプリケーシ
ョン・ウィンドウのディスプレイ表示を同時に管理して
いることもある。更に、このサーバー・プログラムは、
このGUI環境にある所与の1つのコンピュータ・シス
テムに関して、そのコンピュータ・システムのディスプ
レイ画面上に、ウィンドウを1つもディスプレイ表示し
ていないこともあれば、1つだけのウィンドウをディス
プレイ表示していることもあり、また、2つ以上のウィ
ンドウを、そのディスプレイ画面上の異なった位置に異
なった大きさでディスプレイ表示していることもある。
【0016】あるウィンドウが、フォアグラウンドに表
示されており、しかも入力デバイス(例えばキーボード
等)と論理的に結合されているとき、そのウィンドウを
「活動状態」ウィンドウであるという。活動状態ウィン
ドウは、「最大面積表示」することができる。「最大面
積表示」された活動状態ウィンドウは、物理的ディスプ
レイ画面の全域を占有するため、たとえ、その他のディ
スプレイ・ウィンドウないしアイコンがディスプレイ画
面上に存在しても、それら全てを、完全に覆い隠してし
まう。
【0017】警告事象とは、速やかな告知を必要とする
と共に、場合によっては速やかな対処操作を必要とす
る、異常事象のことである。この種の異常事象の具体的
な例としては、例えば、温度ないし圧力の所定範囲から
の逸脱、ワークピースの不良、センサないしトランスデ
ューサの故障ないし不調、等々がある。
【0018】図1の模式図は、典型的な製造システムの
一例を示したものである。この製造システム1は、サー
バー・プロセッサ(ホスト・プロセッサ)11と、複数
のクライアント・プロセッサ21a、21b、21cと
を含んでおり、これらプロセッサ11、21a、21
b、21cは、ローカル・エリア・ネットワーク31に
組み込まれている。このローカル・エリア・ネットワー
ク31には更に、制御対象である工業プロセスの複数の
アイランド(セル)41a、41b、41cが組み込ま
れている。これらアイランド(セル)41a、41b、
41cの各々は、実際のプロセス51a、51b、51
c(これらプロセスは例えば、ロボット、工作機械用ツ
ール、熱交換器等である)と、センサ61a、61b、
61c(これらセンサは例えば、温度計測器、ストレイ
ン・ゲージ、圧力センサ、接触センサ、マシン・ビジョ
ン装置等である)とを含んでいる。これら個々のセンサ
は、次のようにして、サーバー・プロセッサ(ホスト・
プロセッサ)11に接続されている。即ち、それらセン
サは、トランスデューサ71a、71b、71c(これ
らトランスデューサには、場合によっては、分散配置し
たアナログ・ディジタル変換手段(A/D)81a、8
1b、81cが含まれている)を介して、また場合によ
っては更に適当なマルチプレクサ(MUX)91a、9
1b、91cを介して、I/Oポート101a、101
b、101c(このI/Oポートは例えば「RS−23
2C」シリアル通信ポート等である)へ接続することに
よって、クライアント・プロセッサ21a、21b、2
1cへ接続されている。更に、制御入力とセンサによる
測定値とが、プロセス・ダイナミクスに従って、また、
サーバー・プロセッサ11ないしクライアント・プロセ
ッサ21a、21b、21cの上を走っている制御用ア
プリケーション・プログラムに従って処理され、それに
よって出力を発生し得るようにしてある。ここで発生さ
れる出力は、例えば、バルブの切換位置ないし調節位置
の値や、抵抗発熱体の電圧値、それに切削工具の位置の
値等である。この出力は、クライアント・プロセッサ2
1a、21b、21cの通信ポート101a、101
b、101cを介し、また場合によっては更にデマルチ
プレクサ(D−MUX)等のデマルチプレクシング手段
111a、111b、111cを介して、アクチュエー
タ121a、121b、121cへ伝達されている。こ
れらアクチュエータ121a、121b、121cは、
場合によってはそれらの手前側に、ディジタル・アナロ
グ・コンバータを備えていることもあり、或いは、ディ
ジタル・アナログ・コンバータを組み込んだものとされ
ていることもあり、更には、数値制御式のアクチュエー
タとして、直接ディジタル式に制御可能なものとして構
成されていることもある。
【0019】工業プロセスを実行し制御する際に発生す
る様々な事象のうちには、その事象の発生を速やかに告
知することが必要なものがあり、また、告知に加えて更
に、その事象の発生に対して速やかに対処することすら
必要なものもある。その種の事象の具体的な例として
は、例えば、計測対象値が計測可能範囲から外れてしま
う「範囲逸脱」や、計測対象値の「発散的変化」、破局
に至るおそれのある重大な故障、機器類の故障、異常な
値の計測値の発生、異常な値の応答の発生、規定時間外
の応答の発生、それに、規定パラメータ範囲外であって
更に場合によっては正常プロセス限界外の応答の発生、
等々を挙げることができる。これらの状態が発生したと
きには、オペレータが然るべき対処操作をする必要があ
り、それを「ファイリング」したり、それに対する処理
を「後回し」にすることなく、その状態を「未解決警告
一覧ウィンドウ」の中へ加入することが必要である。
【0020】以上に例示したものとはまた別の種類の事
象として、それに対する修正操作は後回しにしたり、ス
ケジュールに沿って行なうようにすることができるが、
後刻その修正操作を行なうために、取りあえずその告知
だけは速やかに行なっておく必要があるという事象もあ
る。この種の事象に該当するのは、例えば、センサの応
答が、正常プロセス限界の内側には入っているものの、
狭く定められている時間範囲ないしパラメータ範囲から
は逸脱しているという事象等である。このような応答が
発生した場合、それは、例えば、化学的ないし熱的プロ
セスにおける、断熱性の副産物の堆積や腐蝕性物質の漸
増、或いは、化学的プロセスにおける触媒活性の緩やか
な劣化、切削加工プロセスにおける刃物の鈍化、等々の
徴候である可能性がある。この種の状態が発生したなら
ば、その事象を「未解決警告一覧ウィンドウ」のリスト
中へ加入する必要があり、また、一旦「ファイリング」
しておいたり、それに対する処理を「後回し」にする余
裕もあるが、ただし、その状態が修正されるまでは、そ
の事象を、そのリストの中に保持し続ける必要がある。
【0021】本発明の方法によれば、警告事象の発生
は、工業プロセス制御システムのネットワークの中に組
み込まれている端末のうちの少なくとも1つの端末に、
速やかに表示される。また、ユーザの確認を受けること
を必要とする、この警告事象発生時表示に加えて、未解
決の警告状態が存在しているときには、その警告状態の
存在もユーザに対して連続的に表示しなければならな
い。即ち、未解決の警告状態が存在している場合には、
(1) その警告状態がユーザの確認を受けていないもので
あっても、また、(2) その警告状態が、ユーザの確認を
受けてはいるが、ユーザがそれに対する対処操作をまだ
行なっていないものであっても、いずれの場合にも、そ
の未解決の警告状態が存在しているということが、その
ときディスプレイ上に表示されているアプリケーション
・ウィンドウの状態の如何にかかわらず、即ち、たとえ
アプリケーション・ウィンドウ(既述の如く、「アプリ
ケーション・ウィンドウ」とは、実行中のアプリケーシ
ョン・プログラムによって作成されているウィンドウの
ことである)が「最大面積表示」されていても、必ずデ
ィスプレイ上に表示されるようにしている。尚、アプリ
ケーション・ウィンドウがディスプレイ上に「最大面積
表示」されている場合には、物理的ディスプレイ画面の
一部分を、警告状態表示をディスプレイ表示するという
用途の専用とするために留保することは不可能である。
【0022】警告事象の情報を、視覚情報としてユーザ
に提示する方法は、以下に説明するとおりであり、ま
た、この方法を図示したのが、図2のフローチャートで
ある。このフローチャートにおける最初の動作は、セン
サが行なう「警告事象の発生時検出」である。
【0023】フローチャートの中の第2番目の動作は、
モーダル・ウィンドウ(モードの移行を伴うウィンド
ウ)とした「警告事象メッセージ・ボックス」(以下、
「メッセージ・ボックス」と略記することがある)をユ
ーザに対してディスプレイ表示する動作である。この動
作は、警告事象が発生したことが、サーバー・プログラ
ムないしアプリケーション・プログラムのうちの該当す
るプログラムによって検出されたならば、その都度実行
される。この「メッセージ・ボックス」のウィンドウ
は、図4に例示したように、例えば、その警告事象の発
生の日付及び時刻、その警告事象の識別名(例えば図4
の「UAM0105」)、それにその警告事象の発生源
の識別名等の情報を含んだもの等とすれば良い。サーバ
ー・プログラムが、「メッセージ・ボックス」のウィン
ドウをディスプレイ上に表示するときには、「メッセー
ジ・ボックス」のウィンドウは「活性状態」ウィンドウ
となっており、そのため、その「メッセージ・ボック
ス」のウィンドウは、ディスプレイ画面のフォアグラウ
ンドに表示される。図4に例示した「メッセージ・ボッ
クス」では、その中に表示している警告事象に対する処
置についての、2種類のオプションを、ユーザが選択し
得るようにしている。それら2種類のオプションとは、
「ビュー(VIEW)」と「キャンセル(CANCEL)」とであ
る。
【0024】このうちの「ビュー」は、以下に詳述する
ように、「メッセージ・ボックス」に表示されている警
告事象についての、更に詳しい情報をユーザが入手し得
るようにするためのオプションであり、一方「キャンセ
ル」は、然るべき対処操作を実行したときなどに、未解
決警告キューの中から、その警告事象に対応した警告告
知を抜き取れるようにするオプションである。
【0025】既述の如く、「メッセージ・ボックス」は
モーダル・ウィンドウとしてあり、そのため、ユーザが
「メッセージ・ボックス」の中に提示されている複数の
動作のうちの1つを実行しない限り、ディスプレイに表
示されている他のウィンドウとの間の対話を行なえない
ようになっている。そして、ユーザが「メッセージ・ボ
ックス」の中に提示されているそれら動作のうちの1つ
を実行したならば、ディスプレイ表示から「メッセージ
・ボックス」を抹消するようにしている。このように、
モーダル・ウィンドウとした「メッセージ・ボックス」
を使用することによって、ユーザにいずれかの動作を実
行することを強制しており、更にそれによって、警告事
象の発生の確認をユーザに強制しているのである。ユー
ザが「ビュー」の動作を選択したときには、図5に示し
た「未解決警告一覧ウィンドウ」がディスプレイ上に表
示される。この「未解決警告一覧ウィンドウ」は、全て
の未解決警告を、リストの形でディスプレイ上に表示す
るものであり、ユーザが、それら未解決警告事象のうち
の1つないし幾つかを選択して更に詳細に観察できるよ
うにするウィンドウである。
【0026】ここで図5を参照して「未解決警告一覧ウ
ィンドウ」について説明する。図示の如く、現在警告事
象(即ち、先にメッセージ・ボックスの中に表示された
警告事象)は、未解決警告のリストの最上段に表示され
ており、詳細観察のための選択用カーソルの位置は、最
初はこの現在警告事象の上に設定されている(即ち、初
期状態ではこの現在警告事象が高輝度表示されてい
る)。この時点で、ユーザは、通常は、先ず「ファイル
(FILE)」と記されているアクション・バーを選択し、
更に続けてドロップダウン・リストの中から「画面表示
(DISPLAY )」と記されているアクションを選択する。
このように「ファイル」と「画面表示」とを続けて選択
することによって、図6の「警告詳細表示ウィンドウ」
がディスプレイ上に表示されるようにしてある。
【0027】図6は「警告詳細表示ウィンドウ」を例示
した図である。この「警告詳細表示ウィンドウ」が表示
されているときには、ユーザは「削除(DELETE)」のオ
プションを選択して、その警告事象の表示を削除するこ
とができ、この場合に、例えば修正操作を何ら実行する
ことなしに、この「削除」を選択することも可能であ
る。これによって、その警告事象は未解決警告のリスト
から削除される。また、ユーザは「キャンセル(CANCE
L)」のオプションを選択することもできる。この場合
には、その警告事象は、未解決状態のままで「未解決警
告キュー」の中と、「未解決警告一覧ウィンドウ」の中
とに、保持され続けることになる。
【0028】サーバー・プログラムは、警告事象が検出
されたときには、更にもう1つの動作を実行する。即
ち、その場合には、サーバー・プログラムは、(1) メモ
リの中へはロードされたが、例えば図5の「未解決警告
一覧ウィンドウ」ないし図6の「警告詳細表示ウィンド
ウ」の中にはまだディスプレイ表示されていない未解決
警告事象や、(2) それらウィンドウの中に既に表示され
はしたが、適当な修正操作が施されていない未解決警告
事象の、その各ウィンドウに関して、図3に示した「未
解決警告」インジケータをオンにする(即ち可視状態に
する)という動作を実行する。
【0029】この「未解決警告」インジケータは、ウィ
ンドウ・タイトル・バー(ウィンドウ名表示欄)の中
の、「システム・メニュー」アイコン(図示例では、O
S/2ウィンドウの左上隅の「マイナス記号(−)」が
このアイコンを表わしている)の右側であって、しかも
現在アプリケーション・ウィンドウの実際のウィンドウ
名の左側に表示するようにしており、現在アプリケーシ
ョン・ウィンドウは、通常、ディスプレイ上に「最大面
積表示」されているアプリケーション・ウィンドウであ
る。各ウィンドウのこの位置に「未解決警告」インジケ
ータを表示するようにしたため、最大面積表示されたア
プリケーション・ウィンドウに関しても、その各ウィン
ドウの上に、この「未解決警告」インジケータが、ユー
ザに対して視認可能に表示される。従って、最大面積表
示されたアプリケーション・ウィンドウによって「未解
決警告」インジケータが覆い隠されてしまうということ
が防止されており、なぜならば、サーバー・プログラム
が警告事象を検出したときにディスプレイ上に表示され
ている全てのウィンドウの上に、この「未解決警告」イ
ンジケータが可視表示されるからである。
【0030】図4の「メッセージ・ボックス」がディス
プレイに表示されているときにユーザが「キャンセル
(CANCEL)」動作を選択したならば、それは、そのユー
ザが、その警告事象に関して、それ以上「メッセージ・
ボックス」を表示し続けることを望んでいないというこ
とを表わしている。また、この時点において、その警告
事象は既に未解決警告キューの中に加えられており、
「未解決警告一覧ウィンドウ」のディスプレイ表示が次
にリフレッシュされたときに、この警告事象は、その未
解決警告のリストの中へ加えられる。
【0031】尚、図5の「未解決警告一覧ウィンドウ」
の中の、「ヘルプ(HELP)」と記されているアクション
・バーを選択したときには、この「未解決警告一覧ウィ
ンドウ」そのものに関するヘルプ情報を、ユーザに対し
て表示することを求める要求が発せられる。
【0032】警告事象が新たに発生したことがユーザに
対して表示されたならば、システムは「警告未解決」状
態へ入る。システムがこの状態にあるときには、ユーザ
が行う操作の種類や、クライアント・アプリケーション
・プログラムが発する要求の種類に応じて、幾つかの異
なった状況が発生し得る。そのうちの第1の状況は、そ
れまでディスプレイ上に表示されていたウィンドウの全
てが、ユーザの操作によって、閉じられるか、或いは最
小限にまで縮小されてアイコン表示とされる状況であ
る。この場合、ユーザは、個々のアプリケーション・ウ
ィンドウに表示されていた「未解決警告」インジケータ
による表示を、もはや見ることができなくなるが、ただ
しこの場合には、「未解決警告一覧ウィンドウ」がディ
スプレイ上に可視状態のままで残されているため、この
「未解決警告一覧ウィンドウ」に、そのとき存在してい
る未解決警告が表示されている。
【0033】別の状況として、サーバー・プログラム
が、アプリケーション・ウィンドウを表示することを求
める要求を受け取ったときには、サーバー・プログラム
は、もしそのとき実際に未解決警告が存在していたなら
ば、要求された各々のアプリケーション・ウィンドウ上
の「未解決警告」インジケータによる表示を、オンにす
る(その表示を可視状態にする)。換言すると、未解決
警告キューの中に、未解決警告が1つでも存在している
ときには、最大面積表示されている各々のアプリケーシ
ョン・ウィンドウの中に、「未解決警告」インジケータ
による表示が行なわれるようにしているのである。
【0034】最大面積表示されている、ある1つのアプ
リケーション・ウィンドウの、「未解決警告」インジケ
ータによる表示が活性化されているときには、ユーザ
は、この「未解決警告」インジケータに関する選択を行
なうことによって、「未解決警告一覧ウィンドウ」をデ
ィスプレイに表示させることができる。そして、「未解
決警告一覧ウィンドウ」を表示させたならば、既述の如
く、ユーザは、警告事象を選択してそれを詳細に観察す
るオプションや、或いはそれを削除するオプションを行
使できるようになる。
【0035】更には、図5の「未解決警告一覧ウィンド
ウ」がディスプレイに表示されているときに、サーバー
・プログラムが更に次の警告事象の発生を検出すること
もあり得る。このように、後続の警告事象の発生を検出
したときには、サーバー・プログラムは、それまでユー
ザに対して表示されていた、図5の「未解決警告リス
ト」をリフレッシュする。
【0036】ただし、この点に関しては別の方法を採る
こともできる。その方法とは、端末において「未解決警
告リスト」の表示が行なわれている間は、その「未解決
警告リスト」のリフレッシュが自動的に行なわれないよ
うに、リフレッシュ動作をディスエーブルしておくと共
に、ユーザがリフレッシュ要求を発したときに始めて
「未解決警告リスト」がリフレッシュされるようにする
というオプションを、ユーザに与えておくという方法で
ある。このような動作モードとする場合には、例えば、
ユーザが「リフレッシュ・ナウ」動作をイネーブルする
ことによって、その動作を選択できるようにしておけば
良い。この「リフレッシュ・ナウ」動作と「リフレッシ
ュ・オン」動作とは、互いに排他的な動作であり、後者
の「リフレッシュ・オン」動作が選択されている場合に
は、ユーザは自動的に、図4の「警告事象メッセージ・
ボックス」へ導かれることになる。
【0037】「未解決警告不在」状態にあるときには、
即ち、発生した全ての警告状態が解決されているときに
は、当然のことながら、未解決状態のままの警告事象は
存在していない。この状態になったならば、サーバー・
プログラムは、その時点において、(1) ロードされては
いるが、ディスプレイには表示されていない全てのウィ
ンドウと、(2) ディスプレイに表示されている全てのウ
ィンドウとの、いずれからも、図3の「未解決警告」イ
ンジケータを抹消する。また、図5の「未解決警告一覧
ウィンドウ」も、ディスプレイ画面から除去し、即ち可
視表示から抹消し、更にそのアイコンも抹消する。
【0038】以上に説明した方法を採用すれば、警告事
象が検出され次第、その警告事象の表示が可視情報の形
でユーザへ提供されると共に、未解決状態の警告事象が
存在している間中、その旨の表示が同じく可視情報の形
でユーザへ提供され続けるようになる。更にユーザに
は、未解決警告の詳細を観察するオプションや、未解決
警告を削除するオプションも与えられる。
【0039】本発明の方法によれば、クライアント−サ
ーバー型分散方式であってしかもグラフィカル・ユーザ
・インターフェース(GUI)を備えた環境において、
異常状態が存在しているという事象をユーザに対して表
示する方法が提供される。本発明の方法によれば、異常
状態が検出された時点での、ディスプレイ上におけるア
プリケーション・ウィンドウの表示状態の如何にかかわ
らず、その異常状態が存在しているという事象の表示
を、ユーザに観察させることができる。本発明の方法の
更なる実施例によれば、たとえウィンドウを最大面積表
示するアプリケーション・プログラムが走っている場合
であっても、未解決状態の異常状態の事象が存在してい
ることを、ユーザに対して表示することができる。
【0040】本発明に係る方法を実施するための、擬似
コードをもって書き表わしたプログラムを、以下の表1
〜表3に例示する。これら3つの表は全体として1つの
プログラムを表わすものであるが、プログラムが長いた
めそれら3つの表に分割してある。
【表1】
【表2】
【表3】
【0041】以上の本発明の説明は、測定可能な物理的
出力値を有する工業プロセスを制御する場合を例に取っ
て説明したものであるが、しかしながら、本発明の方法
は、以上に例示した事象とは異なった種類の事象、例え
ば、電話における無応答の呼のキューの存在という事象
や、実行途中ないしこれから開始すべき仕事の存在とい
う事象等に関する警告を表示するためにも使用し得るも
のである。
【0042】以上、本発明を幾つかの好適実施例ないし
具体例に関して説明したが、本発明の範囲はそれらに限
定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の警告告知システムを含んでいる、統合
型の製造システムの模式図である。
【図2】本発明の実施例の方法のフローチャートであ
る。
【図3】ウィンドウ方式で、マルチタスク方式で、マル
チスレッド方式の環境にあってクライアント・プログラ
ムを走らせている端末の、「タスク・ボックス」の表示
形態を示した図であり、本発明における「警告状態告
知」の表示形態を例示した図である。
【図4】本発明における「警告事象メッセージ・ボック
ス」を例示した図である。
【図5】本発明における「未解決警告一覧ウィンドウ」
を例示した図である。
【図6】本発明における「警告詳細表示ウィンドウ」を
例示した図である。
【符号の説明】
1 製造システム 11 サーバー・プロセッサ(ホスト・プロセッサ) 21a〜21c クライアント・プロセッサ 31 ローカル・エリア・ネットワーク 41a〜41c セル(アイランド) 51a〜51c 実際のプロセス 61a〜61c センサ 71a〜71c トランスデューサ 81a〜81c アナログ・ディジタル変換手段 91a〜91c マルチプレクサ 101a〜101c シリアル通信ポート 111a〜111c デマルチプレクサ 121a〜121c アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カート・ノーマン・シュローダー アメリカ合衆国13760、ニューヨーク州 エンディコット、アントアネット・ドライ ブ 319番地 (72)発明者 リチャード・ジョセフ・シェフティック アメリカ合衆国13760、ニューヨーク州 エンディコット、サファイアー・ドライブ 1113番地 (72)発明者 クレイグ・アードナー・スウェーリンゲン アメリカ合衆国78717、テキサス州 オー スチン、マーザス・ドライブ 8905番地

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の状態を取り得る工業プロセスを制
    御するための工業プロセス制御方法であって、該工業プ
    ロセスがクライアント−サーバ型マルチプロセッサ方式
    の制御システムによって制御されており、該制御システ
    ムが、ウィンドウ方式で、マルチタスク方式で、マルチ
    スレッド方式の動作環境で動作している、工業プロセス
    制御方法において、 a.前記工業プロセスの異常状態を検出するステップ
    と、 b.前記工業プロセスの前記異常状態に対応した、表示
    に際してモードの移行を伴う警告事象ボックスを、ディ
    スプレイに表示するステップと、 c.異常状態に対応した警告が少なくとも1つ未解決状
    態で存在し続けている間は、ディスプレイ上に最大面積
    表示されているアプリケーション・ウィンドウの中に表
    示しておく、未解決警告表示を生成するステップと、を
    含んでいることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記工業プロセスの異常状態に対応した
    未解決警告の全てをリストの形で表示する未解決警告一
    覧ウィンドウを生成するステップを含んでいることを特
    徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 物理的システムの未解決異常状態に対応
    した警告詳細表示ウィンドウを生成するステップを含ん
    でいることを特徴とする請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 複数の状態を取り得る工業プロセスを制
    御するための工業プロセス制御方法であって、該工業プ
    ロセスがクライアント−サーバ型マルチプロセッサ方式
    の制御システムによって制御されており、該制御システ
    ムが、ウィンドウ方式で、マルチタスク方式で、マルチ
    スレッド方式の動作環境で動作している、工業プロセス
    制御方法において、 a.前記工業プロセスの異常状態を検出するステップ
    と、 b.前記工業プロセスの前記異常状態に対応した、表示
    に際してモードの移行を伴う警告事象ボックスを、ディ
    スプレイに表示するステップと、 c.異常状態に対応した警告が少なくとも1つ未解決状
    態で存在し続けている間は、ディスプレイ上に最大面積
    表示されているアプリケーション・ウィンドウの中に表
    示しておくための、未解決警告表示を生成するステップ
    と、 d.前記工業プロセスの異常状態に対応した未解決警告
    の全てをリストの形で表示する未解決警告一覧ウィンド
    ウを生成するステップと、 e.物理的システムの未解決異常状態に対応した警告詳
    細表示ウィンドウを生成するステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 複数の状態を取り得る工業プロセスを制
    御するための、工業プロセス制御装置において、 a.ウィンドウ方式で、マルチタスク方式で、マルチス
    レッド方式の環境を有する、クライアント−サーバ型マ
    ルチプロセッサ方式の制御システムと、 b.前記工業プロセスの異常状態を検出するためのセン
    サ手段と、 c.前記工業プロセスの前記異常状態に対応した、表示
    に際してモードの移行を伴う警告事象ボックスを、ディ
    スプレイとして表示するためのディスプレイ手段と、 d.異常状態に対応した警告が少なくとも1つ未解決状
    態で存在し続けている間は、ディスプレイ上に最大面積
    表示されているアプリケーション・ウィンドウの中に表
    示しておく、未解決警告表示を生成するための手段と、
    を備えたことを特徴とする工業プロセス制御装置。
  6. 【請求項6】 前記工業プロセスの異常状態に対応した
    未解決警告の全てをリストの形で表示する未解決警告一
    覧ウィンドウを生成するための手段を備えていることを
    特徴とする請求項5の工業プロセス制御装置。
  7. 【請求項7】 物理的システムの未解決異常状態に対応
    した警告詳細表示ウィンドウを生成するための手段を備
    えていることを特徴とする請求項5の工業プロセス制御
    装置。
  8. 【請求項8】 複数の状態を取り得る工業プロセスを制
    御するための、工業プロセス制御装置において、 a.ウィンドウ方式で、マルチタスク方式で、マルチス
    レッド方式の環境を有する、クライアント−サーバ型マ
    ルチプロセッサ方式の制御システムと、 b.前記工業プロセスの異常状態を検出するためのセン
    サ手段と、 c.前記工業プロセスの前記異常状態に対応した、表示
    に際してモードの移行を伴う警告事象ボックスを、ディ
    スプレイとして表示するためのディスプレイ手段と、 d.異常状態に対応した警告が少なくとも1つ未解決状
    態で存在し続けている間は、ディスプレイ上に最大面積
    表示されているアプリケーション・ウィンドウの中に表
    示しておく、未解決警告表示を生成するための手段と、 e.前記工業プロセスの異常状態に対応した未解決警告
    の全てをリストの形で表示する未解決警告一覧ウィンド
    ウを生成するための手段と、 f.物理的システムの未解決異常状態に対応した警告詳
    細表示ウィンドウを生成するための手段と、を備えたこ
    とを特徴とする工業プロセス制御装置。
JP4188125A 1991-08-21 1992-07-15 グラフィカル・ユーザ・インターフェースを備えたクライアント−サーバー型分散方式の工業プロセス制御システムにおける異常状態の表示方式 Expired - Lifetime JPH0719199B2 (ja)

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