JPH0521036A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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Publication number
JPH0521036A
JPH0521036A JP3172196A JP17219691A JPH0521036A JP H0521036 A JPH0521036 A JP H0521036A JP 3172196 A JP3172196 A JP 3172196A JP 17219691 A JP17219691 A JP 17219691A JP H0521036 A JPH0521036 A JP H0521036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suppressor
ion
electrode
voltage
magnetic field
Prior art date
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Pending
Application number
JP3172196A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Yamashita
三郎 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH0521036A publication Critical patent/JPH0521036A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サプレッサ電圧の影響をうけることなく資料に
対して低エネルギーのイオンビームであっても正確にイ
オン注入ができるようにする。 【構成】イオンビーム13を加速させる加速系15と、
この加速系15の後段側に配備されて該加速系からのイ
オンビーム13を走査させる走査電極16,17と、こ
の走査電極16,17の後段側に配備されてイオン注入
室での発生2次電子が該走査電極方向に流れるのを防止
するサプレッサ電極18とを具備し、サプレッサ電極1
8に印加されるサプレッサ電圧を、制御装置24で加速
系15の電圧に応じて可変する。また、サプレッサ電極
18の代わりに、磁石25と定電流源26とを配備し、
これらを制御装置24で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン注入装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例のイオン注入装置の構成を
示す図であり、同図に示されるイオン注入装置におい
て、11はイオンを生成するイオン源、12はイオン源
11で生成されたイオンビーム13を加速または減速す
るための加速・減速電極系、14はイオン源11で生成
された種々のイオンの中から資料(半導体ウエハ)に注
入するのに必要なイオンを選別するための質量分析器、
15は質量分析器14で選別されて出てくるイオンビー
ムに対して資料へのイオン注入に必要なエネルギーを与
えるため、これを加速するための加速系、16と17は
それぞれイオンビーム13を資料21上の所要箇所に照
射させるため該イオンビーム13をY軸方向およびX軸
方向にそれぞれ走査させるためのY軸走査電極とX軸走
査電極、18は一定の負電圧が印加されていて上流側で
発生した2次電子が下流側に行ったり、あるいは下流側
で発生した2次電子が上流側に行くことを阻止するため
のサプレッサ電極、19はイオンビーム13が資料21
の所要箇所上に照射されるようにマスキングをするため
のマスク、20はファラデーカップ、21はイオン注入
される資料である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のイオン注入
装置にあっては、加速系15によるイオンビーム13の
加速でもって資料21に対するイオン注入のエネルギー
が与えられる。
【0004】ところが、サプレッサ電極18には一定の
負の電圧(サプレッサ電圧)しか印加されていないか
ら、加速系15によるイオン注入のエネルギーが例えば
4keV程度であるときに、サプレッサ電圧が例えば−
5kVであると、イオンビーム13はこのサプレッサ電
極18の影響を受けることになる結果、イオンビーム1
3のビーム波形が変形されて資料21に正確にイオン注
入ができなくなる。
【0005】したがって、本発明においては、サプレッ
サ電圧を可変にすることで、該サプレッサ電圧の影響を
うけることなく資料に対して低エネルギーのイオンビー
ムであっても正確にイオン注入ができるようにすること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
イオン注入装置においては、イオンビームを加速させる
加速系と、この加速系の後段側に配備されて該加速系か
らのイオンビームを走査させる走査電極と、この走査電
極の後段側に配備されてイオン注入室での発生2次電子
が該走査電極方向に流れるのを防止するサプレッサ電極
とを具備し、サプレッサ電極に印加されるサプレッサ電
圧を、加速系の電圧に応じて可変する制御手段を具備し
たことを特徴としている。
【0007】本発明の請求項2に係るイオン注入装置に
おいては、前記サプレッサ電極の代わりに前記2次電子
の運動方向と直角方向の弱い磁場を形成する磁場形成手
段を配設し、前記制御手段は、磁場形成手段での形成磁
場を加速系の電圧に応じて可変することを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】制御手段は、請求項1ではサプレッサ電極に印
加されるサプレッサ電圧を、請求項2では磁場形成手段
の磁場を、それぞれ、加速系の電圧に応じて可変するよ
うにしてあるから、該サプレッサ電圧または磁場を、資
料に対して低エネルギーでイオン注入するときは、該イ
オンビームに影響を及ぼさないように程度に可変して、
資料に対して正確なビーム波形でのイオン注入を可能と
することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
【0010】本発明のイオン注入装置は基本的に従来例
と同様であるから、各図にはその要部構成のみを図示し
ている。
【0011】図1は本発明の実施例1に係るイオン注入
装置の要部構成を示す図であって、13はイオンビー
ム、15は加速系、16はY軸方向走査電極、17はX
軸方向走査電極、18はサプレッサ電極である。
【0012】その他の基本構成は従来例と同様である。
【0013】そして、実施例1においては、その基本構
成に加えて、加速系15には第1可変電源22を、ま
た、サプレッサ電極18には第2可変電源23を、それ
ぞれ、設けるとともに、第1可変電源22の電源可変値
に応じて第2可変値23の電源可変値を制御する制御装
置24を設けている。
【0014】そして、資料21に対するイオンビーム1
3のエネルギーを可変するときは、それに応じて第1可
変電源22の電源を可変し、それに対応して加速系15
を動作させる。そして、制御装置においては、第1可変
電源22の電源の可変値に基づいて第2可変電源23の
電源を可変させることで、必要なサプレッサ電圧がサプ
レッサ電極18に印加されるようにしている。
【0015】したがって、資料21に低エネルギーのイ
オン注入を行うときは、イオンビーム13がサプレッサ
電圧に影響されないように、制御装置24が第1可変電
源22の電源可変値に基づいて第2可変電源23の電源
可変値を制御してサプレッサ電圧を設定制御し、結果、
低エネルギーのイオンビーム13であっても、サプレッ
サ電圧の影響を受けることなく資料21に正確にイオン
注入することが可能となる。
【0016】図2は、本発明の実施例2に係るイオン注
入装置の要部構成を示す図であって、図1に示される実
施例1と対応する部分には同一の符号を付し、同一の符
号に係る部分についての説明は省略する。
【0017】実施例2のイオン注入装置においては、サ
プレッサ電極18の代わりに、X軸走査電極17の後側
に、2次電子の運動方向に直角方向の弱い磁場を形成す
るために、磁場形成手段としての電磁石などの磁場可変
型磁石25の2対または複数対と、その磁石25に対す
る定電流源26とを配備し、この磁場可変型磁石25で
サプレッサ電極18と同じ作用、つまり、2次電子が上
流側から下流側に行ったり、あるいは下流側から上流側
に行くことを阻止できるようにし、かつ、実施例1と同
様に制御装置24が第1可変電源22からの電源可変値
に応じて定電流源26を制御し、これによって、資料2
1に対する低エネルギーでのイオン注入においては、そ
の磁石25によって形成される磁場によってイオンビー
ム13のビーム波形が影響を受けないようにし、資料2
1に正確にイオン注入ができるようにしている。
【0018】図3は本発明の実施例3に係るイオン注入
装置の要部構成を示す図であり、この実施例3では、実
施例2の磁場可変型磁石25と定電流源26との組み合
わせを複数組、この例では2組、設けている。これも実
施例2と同様に低エネルギーでのイオン注入ができるよ
うになっている。
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、制御手段によって、サプレッサ電極に
印加されるサプレッサ電圧を、または磁場形成手段の磁
場を、それぞれ、加速系の電圧に応じて可変するように
してあるから、資料に対して低エネルギーでイオン注入
するときは、該イオンビームに影響を及ぼさないように
サプレッサ電圧または磁場を可変して、資料に対して正
確なビーム波形でのイオン注入を可能にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るイオン注入装置の要部
構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例2に係るイオン注入装置の要部
構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例3に係るイオン注入装置の要部
構成を示す図である。
【図4】従来例に係るイオン注入装置の構成を示す図4
である。
【符号の説明】
13 イオンビーム 15 加速系 16 Y軸方向走査電極 17 X軸方向走査電極 18 サプレッサ電極 22 第1可変電源 23 第2可変電源 24 制御装置 25 磁石 26 定電流源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図1は本発明の実施例1に係るイオン注入
装置の要部構成を示す図であって、13はイオンビー
ム、15は加速系、16はY軸方向走査電極、17はX
軸方向走査電極、18はサプレッサ電極、19はマスク
である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンビームを加速させる加速系と、こ
    の加速系の後段側に配備されて該加速系からのイオンビ
    ームを走査させる走査電極と、この走査電極の後段側に
    配備されてイオン注入室での発生2次電子が該走査電極
    方向に流れるのを防止するサプレッサ電極とを具備し、 サプレッサ電極に印加されるサプレッサ電圧を、加速系
    の電圧に応じて可変する制御手段を具備したことを特徴
    とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】 前記サプレッサ電極の代わりに前記2次
    電子の運動方向と直角方向の弱い磁場を形成する磁場形
    成手段を配設し、前記制御手段は、磁場形成手段での形
    成磁場を加速系の電圧に応じて可変することを特徴とす
    る請求項1に記載のイオン注入装置。
JP3172196A 1991-07-12 1991-07-12 イオン注入装置 Pending JPH0521036A (ja)

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ID=15937364

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8587509B2 (en) 2008-11-28 2013-11-19 Sharp Kabushiki Kaisha Display device and drive method for driving the same
JP2019212598A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 日新イオン機器株式会社 イオンビーム照射装置

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US8587509B2 (en) 2008-11-28 2013-11-19 Sharp Kabushiki Kaisha Display device and drive method for driving the same
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