JPH05208888A - Cz法による単結晶製造装置の冷却システム - Google Patents

Cz法による単結晶製造装置の冷却システム

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JPH05208888A
JPH05208888A JP3864392A JP3864392A JPH05208888A JP H05208888 A JPH05208888 A JP H05208888A JP 3864392 A JP3864392 A JP 3864392A JP 3864392 A JP3864392 A JP 3864392A JP H05208888 A JPH05208888 A JP H05208888A
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Kazuo Ota
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良質で、かつ形状精度の良い単結晶を、高い
歩留りで得ることができるような、CZ法による単結晶
製造装置の冷却システムを提供する。 【構成】 チャンバ1と冷却水供給装置2との間にイン
ラインチラー3を設け、Si単結晶の引き上げ工程ごと
に、かつチャンバ1、ヒータ電極4およびるつぼ軸5な
どの冷却部位ごとに、それぞれ最適温度の冷却水を供給
する。これにより、冷却システムの温度制御性が向上
し、結晶形状の精度を高めることができ、結晶歩留りが
向上する。また、Si単結晶8に放射される輻射熱をチ
ャンバ1の内壁上部に反射させる外周面を備え、Si単
結晶8を包囲する中空管状部材10を用いることによ
り、単結晶の外周への熱履歴を制御することができると
ともに、冷却性能を向上させることができる。従って、
結晶内部品質特にOi濃度が一定に保たれ、高品質の単
結晶を得ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CZ法による単結晶製
造装置の冷却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】CZ法を用いて単結晶を引き上げる場
合、結晶歩留りや結晶冷却速度を上げるため、単結晶引
き上げの各工程すなわち絞り、肩広げ、直胴部形成、テ
ール形成に応じて、チャンバ、ヒータ電極等の温度を最
適状態に制御する必要がある。これについては、下記の
引き上げ方法または引き上げ装置が知られている。 (1)特開昭62−197398に示されているよう
に、単結晶の引き上げ工程に応じてシード軸およびるつ
ぼ軸の冷却水温度、流量に特定の変化を与えながら単結
晶を成長させ、結晶成長界面の形状を均一に保持するこ
とにより、良質の単結晶を高い歩留りで得る単結晶引き
上げ方法。 (2)実開平1−94468に示されているように、る
つぼを収納したチャンバの上端面に、単結晶を囲んだ状
態で冷却する冷却筒を着脱自在に垂設することにより、
単結晶の直径に応じた適正な冷却効果を与え、単結晶の
品質を良好に保持する引き上げ装置。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭62−19
7398による単結晶引き上げ方法は、チャンバ内の冷
却能力が不足しているため、温度制御性特に立ち上がり
特性が悪く、結晶形状の制御も十分にできない。また、
実開平1−94468による単結晶引き上げ装置は、結
晶冷却に対する効果は認められるが、結晶形状に不可欠
なチャンバ内温度制御速度および制御精度の点で劣るた
め、結晶の歩留りを向上させることはできない。本発明
は上記従来の問題点に着目し、良質でかつ形状精度の高
い単結晶を高い歩留りで得ることができるような、CZ
法による単結晶製造装置の冷却システムを提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るCZ法による単結晶製造装置の冷却シ
ステムは、CZ法を用いる単結晶製造装置と冷却水供給
装置との間に水温調節装置を設け、チャンバ、るつぼ
軸、ヒータ電極、シード軸など単結晶製造装置の各部位
を冷却する冷却水の温度を、単結晶引き上げの各工程ご
とに可変とし、または、CZ法を用いる単結晶製造装置
において、前記水温調節装置を単結晶製造装置の冷却対
象部位ごとに区分し、各冷却対象部位に供給する冷却水
の温度を、単結晶引き上げの各工程ごとに、かつ前記冷
却対象部位ごとに可変とし、あるいは、CZ法を用いる
単結晶製造装置において、前記水温調節装置に加えて、
チャンバ内に上下動自在の中空管状部材を設け、この中
空管状部材は引き上げ単結晶の外周を包囲し、下端と融
液面との間に隙間を形成するとともに、外周面には、前
記融液面およびるつぼ内壁から引き上げ単結晶に放射さ
れる輻射熱を、チャンバ内壁に反射する曲面を備えるも
のとした。
【0005】
【作用】請求項1においては、単結晶製造装置と冷却水
供給装置との間に水温調節装置を設け、単結晶の引き上
げの各工程ごとにチャンバ、るつぼ軸、ヒータ電極、シ
ード軸などを冷却する冷却水の温度を可変としたので、
それぞれの工程に対して最適温度の冷却水を単結晶製造
装置の各部位に供給することができる。また、請求項2
においては、前記水温調節装置を冷却対象部位ごとに区
分し、単結晶引き上げの各工程ごとに、かつ、チャン
バ、るつぼ軸、ヒータ電極、シード軸などに分けてそれ
ぞれ冷却水温度を可変としたので、各部位ごとに、各工
程に対応した最適温度の冷却水を供給することができ
る。これにより、チャンバ内の温度制御性が向上する。
【0006】請求項3においては、上記水温調節装置に
加えて、チャンバ内に上下動自在の中空管状部材を設
け、この中空管状部材によって、引き上げ単結晶を融液
面およびるつぼ内壁から放射される輻射熱から保護する
構成としたので、単結晶製造装置の各部位に供給する冷
却水温度を最適に維持することができるとともに、引き
上げ単結晶の冷却速度を上げることができる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明に係るCZ法によるSi単結
晶製造装置の冷却システムの実施例について、図面を参
照して説明する。図1は請求項1に基づく冷却システム
の概略説明図である。Si単結晶製造装置のチャンバ1
と冷却水供給装置2との間に水温調節装置(以下インラ
インチラーという)3が設けられ、前記冷却水供給装置
2は、冷却水供給水管2a,冷却水戻り水管2bを介し
てインラインチラー3に接続されている。前記インライ
ンチラー3と、図示しないロードセルおよびシード軸と
の間に冷却水供給水管31、冷却水戻り水管32が、イ
ンラインチラー3とトップチャンバ1aとの間に冷却水
供給水管33、冷却水戻り水管34が、またインライン
チラー3とメインチャンバ1bとの間に冷却水供給水管
35、冷却水戻り水管36が、更にインラインチラー3
とヒータ電極4およびるつぼ軸5との間に冷却水供給水
管37、冷却水戻り水管38がそれぞれ配設されてい
る。前記冷却水戻り水管32,34,36,38の水温
は、図示しない温度センサによって検出され、CZコン
トローラ6に入力される。また、CZコントローラ6の
出力配線6aは前記インラインチラー3に接続され、ヒ
ータ4aの温度を検出する放射温度計7の出力配線7a
は、前記CZコントローラ6に接続されている。なお、
8はSi単結晶である。
【0008】図2は請求項1の冷却システムにおける制
御装置の構成を示すブロック図である。図1に示した冷
却水戻り水管32,34,36,38にそれぞれ装着さ
れた水温センサ21,22,23,24の出力信号は、
CZコントローラ6内の戻り水温演算手段61,62,
63,64に入力され、各水温の演算が行われる。放射
温度計7の出力信号はヒータ温度演算手段65に入力さ
れて、ヒータ温度が演算され、シード軸昇降用モータエ
ンコーダ25、るつぼ軸昇降用モータエンコーダ26の
出力信号は、それぞれシード軸昇降速度演算手段66、
るつぼ軸昇降速度演算手段67に入力されて、各昇降速
度が演算される。
【0009】単結晶成長工程別冷却水温設定・記憶手段
68には、単結晶引き上げ工程別に冷却水温が設定・記
憶されている。たとえば絞り工程ではT11、肩広げ工程
ではT12、直胴形成工程ではT13、テール形成工程では
T14である。これらの設定値と、前記各演算手段による
演算結果とに基づいて、単結晶成長工程別冷却水温の可
否判定手段69が冷却水温の可否を判定し、インライン
チラー3に指令信号VC を出力する。また、冷却水温を
調節する必要がある場合は、前記指令信号をVC ’に変
更して出力する。
【0010】図3は前記CZコントローラ6の制御を実
行するフローチャートで、各ステップの左肩に記載した
数字はステップ番号である。ステップ1でインラインチ
ラーに対する冷却水温指令信号が出力される。まず第1
工程すなわち絞り工程において、インラインチラーから
出る冷却水温がT11になるように、指令信号VC が出力
される。次にステップ2で単結晶製造装置の各部位から
の戻り冷却水温t1 ,t2 ,t3 ,t4 と、ヒータ温度
TH とが読み込まれる。ステップ3では、前記戻り冷却
水温t1 ,t2 ,t3 ,t4 と、ヒータ温度TH とに基
づいて、同一工程内たとえば絞り工程内において前記T
11の変更が必要か否かを判定し、必要であればステップ
4でインラインチラーの冷却水温変更指令信号VC ’が
出力された後、ステップ2に戻る。不要であればステッ
プ5に進み、前記戻り冷却水温t1 ,t2 ,t3 ,t4
と、ヒータ温度TH 、シード移動速度vs 、るつぼ移動
速度vc とが読み込まれる。ステップ6では、ステップ
5で読み込んだ各データに基づいて、工程進捗に伴う前
記T11の変更が必要か否かを判定し、これも不要であれ
ばステップ2に戻る。必要であればステップ7で、次の
工程番号たとえば第2工程である肩広げ工程における冷
却水設定温度T12に対するインラインチラーの設定温度
指令信号VC が出力され、ステップ2に戻る。
【0011】図4は請求項2に基づく冷却システムの概
略説明図である。Si単結晶製造装置のチャンバ1と冷
却水供給装置2との間にインラインチラー3が設けら
れ、前記冷却水供給装置2は冷却水供給水管2a,冷却
水戻り水管2bを介してインラインチラー3に接続され
ている。前記インラインチラー3は、ロードセルおよび
シード軸冷却用チラー3a、トップチャンバ冷却用チラ
ー3b、メインチャンバ冷却用チラー3c、ヒータ電極
およびるつぼ軸冷却用チラー3dの4区画に区分され、
前記チラー3aと、図示しないロードセルおよびシード
軸との間に冷却水供給水管31、冷却水戻り水管32
が、前記チラー3bとトップチャンバ1aとの間に冷却
水供給水管33、冷却水戻り水管34が、また前記チラ
ー3cとメインチャンバ1bとの間に冷却水供給水管3
5、冷却水戻り水管36が、更に前記チラー3dとヒー
タ電極4およびるつぼ軸5との間に冷却水供給水管3
7、冷却水戻り水管38がそれぞれ配設されている。前
記冷却水戻り水管32,34,36,38の水温は、図
示しない温度センサによって検出され、CZコントロー
ラ6に入力される。また、CZコントローラ6の出力配
線6a,6b,6c,6dはそれぞれ前記チラー3a,
3b,3c,3dにそれぞれ接続され、ヒータ4aの温
度を検出する放射温度計7の出力配線7aおよび図示し
ないシード軸昇降用モータ、るつぼ軸昇降用モータのエ
ンコーダ出力配線は、前記CZコントローラ6に接続さ
れている。
【0012】図5は請求項2の冷却システムにおける制
御装置の構成を示すブロック図である。図4に示した冷
却水戻り水管32,34,36,38にそれぞれ装着さ
れた水温センサ21,22,23,24の出力信号は、
CZコントローラ6内の戻り水温演算手段61,62,
63,64に入力され、各水温の演算が行われる。放射
温度計7の出力信号はヒータ温度演算手段65に入力さ
れて、ヒータ温度が演算され、シード軸昇降用モータエ
ンコーダ25、るつぼ軸昇降用モータエンコーダ26の
出力信号は、それぞれシード軸昇降速度演算手段66、
るつぼ軸昇降速度演算手段67に入力されて、各昇降速
度が演算される。
【0013】製造装置部位別・単結晶成長工程別冷却水
温設定・記憶手段68aには、トップチャンバ、メイン
チャンバ、ヒータ等の部位別に、かつ、単結晶引き上げ
工程別に冷却水温が設定・記憶されている。たとえば絞
り工程では、ロードセルおよびシード軸に対してT11、
トップチャンバに対してT21、メインチャンバに対して
T31、ヒータ電極およびるつぼ軸に対してT41、肩広げ
工程では前記各部位別にT12,T22,T32,T42であ
り、直胴形成工程では前記各部位別にT13,T23,T3
3,T43である。これらの設定値と、前記各演算手段に
よる演算結果とに基づいて、製造装置部位別・単結晶成
長工程別冷却水温の可否判定手段69aが冷却水温の可
否を判定し、ロードセルおよびシード軸冷却用チラー3
a、トップチャンバ冷却用チラー3b、メインチャンバ
冷却用チラー3c、ヒータ電極およびるつぼ軸冷却用チ
ラー3dにそれぞれ指令信号VC1,VC2,VC3,VC4を
出力する。また、冷却水温を調節する必要がある場合
は、前記指令信号をVC1’,VC2’,VC3’,VC4’に
変更して出力する。
【0014】図6は前記CZコントローラ6の制御を実
行するフローチャートで、各ステップの左肩に記載した
数字はステップ番号である。ステップ1でインラインチ
ラー別冷却水温指令信号が出力される。まず第1工程す
なわち絞り工程において、ロードセルおよびシード軸冷
却用チラーの水温がT11になり、トップチャンバ冷却用
チラーの水温がT21になり、メインチャンバ冷却用チラ
ーの水温がT31になり、ヒータ電極およびるつぼ軸冷却
用チラーの水温がT41になるように、前記各チラーにそ
れぞれ指令信号VC1,VC2,VC3,VC4が出力される。
次にステップ2で単結晶製造装置の各部位からの戻り冷
却水温t1 ,t2 ,t3 ,t4 と、ヒータ温度TH とが
読み込まれる。ステップ3では、前記戻り冷却水温t1
,t2 ,t3 ,t4 と、ヒータ温度TH とに基づい
て、同一工程内たとえば絞り工程内において前記T11〜
T41の変更が必要か否かを判定し、必要であればステッ
プ4でインラインチラー別冷却水温変更指令信号VC
1’,VC2’,VC3’,VC4’が出力された後、ステッ
プ2に戻る。不要であればステップ5に進み、前記戻り
冷却水温t1 ,t2 ,t3 ,t4 と、ヒータ温度TH 、
シード移動速度vs 、るつぼ移動速度vc とが読み込ま
れる。ステップ6では、ステップ5で読み込んだ各デー
タに基づいて、工程進捗に伴う前記T11〜T41の変更が
必要か否かを判定し、これも不要であればステップ2に
戻る。必要であればステップ7で、次の工程番号たとえ
ば第2工程である肩広げ工程における部位別冷却水設定
温度T12,T22,T32,T42に対する各チラーの設定温
度指令信号VC1,VC2,VC3,VC4が出力され、ステッ
プ2に戻る。
【0015】図7は請求項3に基づく冷却システムの概
略説明図である。Si単結晶製造装置のチャンバ1と冷
却水供給装置2との間に、請求項2の実施例と同様にイ
ンラインチラー3が設けられ、前記冷却水供給装置2は
冷却水供給水管2a,冷却水戻り水管2bを介してイン
ラインチラー3に接続されている。前記インラインチラ
ー3は3a,3b,3c,3dの4区画に区分され、イ
ンラインチラー3aと、図示しないロードセルおよびシ
ード軸との間、インラインチラー3bとトップチャンバ
1aとの間、インラインチラー3cとメインチャンバ1
bとの間およびインラインチラー3dとヒータ電極4お
よびるつぼ軸5との間に、それぞれ冷却水供給水管3
1,33,35,37と、冷却水戻り水管32,34,
36,38とが配設されている。前記冷却水戻り水管3
2,34,36,38の水温は、図示しない温度センサ
によって検出され、CZコントローラ6に入力される。
また、CZコントローラ6の出力配線6a,6b,6
c,6dはそれぞれ前記チラー3a,3b,3c,3d
にそれぞれ接続され、ヒータ4aの温度を検出する放射
温度計7の出力配線7aおよび図示しないシード軸昇降
用モータ、るつぼ軸昇降用モータのエンコーダ出力配線
は、前記CZコントローラ6に接続されている。
【0016】チャンバ1内上部には、チャンバ1内を上
下動自在の中空管状部材上下軸9が設けられ、この中空
管状部材上下軸9の下端に、Si単結晶8の外周を包囲
する中空管状部材10が固着されている。前記中空管状
部材10の内周は、Si単結晶8の外周との間に不活性
ガスが流通する隙間を備え、中空管状部材10の外周
は、融液面11および石英るつぼ12の内壁からSi単
結晶8に放射される輻射熱をチャンバ内壁上部に反射さ
せる曲面を備えた、反射率の大きい材質で構成されてい
る。なお中空管状部材10は、その下端と融液面11と
の間に一定の隙間を保つように、中空管状部材上下軸9
によって調節される。
【0017】上記インラインチラー3の機能について
は、請求項2の実施例と同一であるので説明を省略し、
ここでは中空管状部材10の機能について説明する。高
温の融液面11や石英るつぼ12の内壁から放射される
輻射熱は、中空管状部材10の外周面に当たって反射
し、トップチャンバ1aの内壁上部に当たる。また、S
i単結晶8と中空管状部材10の内周面との隙間を流下
する適温の不活性ガスは、中空管状部材10と融液面1
1との隙間から石英るつぼ12の内壁に沿って上昇し、
ヒータ4aと保温筒13との隙間を流下する。Si単結
晶8は、前記不活性ガスによって外周面を適度に冷却さ
れるとともに、融液面11や石英るつぼ12の内壁から
の輻射熱の影響が極めて小さくなり、Si単結晶8の冷
却速度を上げることが可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、チ
ャンバと冷却水供給装置との間にインラインチラーを設
け、単結晶引き上げの工程ごとに、あるいは引き上げ工
程ごと、単結晶製造装置の冷却部位ごとに、それぞれ最
適温度の冷却水を供給する単結晶製造装置の冷却システ
ムとしたので、冷却システムの温度制御性すなわち応答
性が向上し、結晶形状の精度を高めることができ、結晶
歩留りが向上する。また、引き上げ単結晶に放射される
輻射熱をチャンバの内壁上部に反射させる中空管状部材
を用いて引き上げ単結晶を保護することにしたので、単
結晶の外周への熱履歴を制御することができるととも
に、単結晶の冷却性能を向上させることができる。そし
てこのような改良により、結晶内部品質特にOi濃度が
一定に保たれるので、高品質の単結晶を得ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に基づく冷却システムの概略説明図で
ある。
【図2】請求項1の冷却システムにおける制御装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】請求項1の冷却システムの制御を実行するフロ
ーチャートである。
【図4】請求項2に基づく冷却システムの概略説明図で
ある。
【図5】請求項2の冷却システムにおける制御装置の構
成を示すブロック図である。
【図6】請求項2の冷却システムの制御を実行するフロ
ーチャートである。
【図7】請求項3に基づく冷却システムの概略説明図で
ある。
【符号の説明】
1 チャンバ 2 冷却水供給装置 3 水温調節装置(インラインチラー) 4 ヒータ電極 5 るつぼ軸 6 CZコントローラ 8 Si単結晶 10 中空管状部材 11 融液面 12 石英るつぼ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CZ法を用いる単結晶製造装置と冷却水
    供給装置との間に水温調節装置を設け、チャンバ、るつ
    ぼ軸、ヒータ電極、シード軸など単結晶製造装置の各部
    位を冷却する冷却水の温度を、単結晶引き上げの各工程
    ごとに可変としたことを特徴とするCZ法による単結晶
    製造装置の冷却システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の冷却システムにおいて、水温
    調節装置を単結晶製造装置の冷却対象部位ごとに区分
    し、各冷却対象部位に供給する冷却水の温度を、単結晶
    引き上げの各工程ごとに、かつ前記冷却対象部位ごとに
    可変としたことを特徴とするCZ法による単結晶製造装
    置の冷却システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の冷却システム
    において、チャンバ内に上下動自在の中空管状部材を設
    け、この中空管状部材は引き上げ単結晶の外周を包囲
    し、下端と融液面との間に隙間を形成するとともに、外
    周面には、前記融液面およびるつぼ内壁から引き上げ単
    結晶に放射される輻射熱を、チャンバ内壁に反射する曲
    面を備えていることを特徴とするCZ法による単結晶製
    造装置の冷却システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220291A (ja) * 2000-02-01 2001-08-14 Komatsu Electronic Metals Co Ltd シリコンウエハの製造方法
WO2002031234A1 (fr) * 2000-10-10 2002-04-18 Sumitomo Mitsubishi Silicon Corporation Appareil de croissance de cristal
KR20030046718A (ko) * 2001-12-06 2003-06-18 주식회사 실트론 소구경 실리콘 잉곳 성장챔버

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