JPH05203754A - 放射線検出装置 - Google Patents

放射線検出装置

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JPH05203754A
JPH05203754A JP1320992A JP1320992A JPH05203754A JP H05203754 A JPH05203754 A JP H05203754A JP 1320992 A JP1320992 A JP 1320992A JP 1320992 A JP1320992 A JP 1320992A JP H05203754 A JPH05203754 A JP H05203754A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来よりさらに精度の良いパイルアップ除去
回路を構成でき、しかも放射線入射位置検出面積が大き
な場合においても有効に動作する放射線検出装置を提供
することを目的とする。 【構成】 ラストダイノード7の電子入射面は複数の領
域に分割されており、これら各分割領域にはそれぞれ入
射イベント検出回路10が接続されている。各イベント
検出回路10は、これら各分割領域での電子の検出出力
をそれぞれ独立にリアルタイムに取り出し、パイルアッ
プ検出回路11に出力する。パイルアップ検出回路11
は、位置演算の積分時間内にイベント検出回路10から
の電子検出出力が複数あればパイルアップがあったもの
と判別し、出力禁止信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位置検出型の放射線検出
装置に関し、特に、パイルアップ防止機能を備えた放射
線検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】入射γ線に対し、放射線検出装置の出力
は基本的には電荷の形で得られ、この電荷の総量すなわ
ち積分値は入射γ線のエネルギに比例している。従っ
て、より正確な波高弁別や、波高を演算に用いる場合に
は、入射信号をゲート積分器に通して積分する方法が取
られる。
【0003】積分器を使用する場合、1つの信号パルス
を積分中に別の信号パルスが入力されると、積分器出力
は2つの入力が重なったものとなり(パイルアップ)、
この出力信号を除去する必要が出てくる。パイルアップ
除去の方法として従来より以下のような3つの方式が主
に考案・実施されている。なお、以下の説明文中、エネ
ルギ信号とは信号の波高弁別を行うための信号、タイミ
ング信号とはイベントが起きた(γ線が入射した)時刻
を表す信号を意味する。
【0004】第1の方式は、エネルギ信号とこれを積分
した信号を用い、両者の大小を比較する比較器の出力を
積分期間終了後にサンプルすることにより、パイルアッ
プを検出する方式である。この第1の方式におけるパイ
ルアップ検出時の信号タイミングは図5および図6に示
される。これら各図においてエネルギ信号Aが積分され
ることによりエネルギ積分信号Bが得られ、この積分信
号BがK倍(K<1)されて比較積分信号Cが得られ
る。エネルギ信号Aおよび比較積分信号Cの各大きさや
波形はパイルアップの有無により異なり、エネルギ信号
Aと比較積分信号Cの大小が反転する時刻TC はパイル
アップの有無によって積分終了時刻Tに対して前後す
る。従って、時刻Tに対する時刻TC の関係を検出する
ことにより、パイルアップは検出される。
【0005】図5(a)はパイルアップがない場合にお
ける各信号波形を示している。エネルギ信号Aは同図
(b)に示される積分ゲート信号のハイレベル期間にお
いて積分され、積分信号Bおよび比較積分信号Cが得ら
れる。エネルギ信号Aと比較積分信号Cの大きさは時刻
C で反転し、この状態反転は同図(c)に示される比
較器出力信号がロウレベルになることにより検出され
る。反転時刻TC は積分終了時刻Tの前にあるため、パ
イルアップは検出されず、同図(d)に示される出力禁
止信号はロウレベルの状態に維持される。一方、図6
(a)はパイルアップが有った場合における各信号波形
を示しており、エネルギ信号Aの波形は、第1イベント
による第1の山と第2イベントによる第2の山が合成さ
れた形になっている。同図(b)に示される積分ゲート
信号の終了時刻Tは、同図(c)に示される比較器出力
信号の反転時刻TC よりも早く、反転時刻TC は終了時
刻Tの後にある。このため、パイルアップが検出され、
同図(d)に示される出力禁止信号は積分終了時刻Tに
おいてハイレベルになり、放射線検出装置の検出出力は
禁止される。
【0006】第2の方式は、入射エネルギ信号の立上が
り時間や時間差を利用してパイルアップを検出する方式
であり、その検出には時間−振幅変換器やパルス幅短縮
回路が用いられる。図7はこの第2の方式によるパイル
アップ検出原理を示すグラフである。すなわち、同図
(a)は2つのイベントが合成されたエネルギ信号Aを
示し、このエネルギ信号Aがパルス幅短縮回路を通過す
ることにより、同図(b)に示される短縮されたパルス
幅を持つ信号が得られる。これら各信号の立上がりの時
間差Tdが同図(c)に示されるタイミング信号によっ
て検出されることにより、パイルアップが検出されて検
出器出力は禁止される。
【0007】第3の方式は、エネルギ信号のみを用いて
パイルアップを検出する方式であり、その検出原理は図
8のグラフに示される。すなわち、もし、2つ以上のイ
ベント入力があれば、同図(a)に示されるように、エ
ネルギ信号AのピークはエネルギウインドWのHigh
ディスクリレベルを越える。しかし、1つのイベント入
力のみの場合には、Lowディスクリレベルを僅かに越
えたところにピークが位置している。従って、エネルギ
信号AがHighディスクリレベルを越えた場合にこれ
を検出して同図(b)に示される出力禁止信号をハイレ
ベルにし、放射線検出装置の検出出力が禁止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各放射線検出装置にはそれぞれ次のような問題があ
った。つまり、図5および図6に示された、エネルギ信
号とその積分信号を用いた放射線検出装置は比較的良好
にパイルアップを検出するが、統計的変動の大きな信号
が入力された場合には、検出器出力を出力すべき信号に
対しても、比較器出力信号の反転時刻TC が積分終了時
刻Tの後になることがある。このため、パイルアップが
ない場合にも、検出器出力を禁止してしまうことがあっ
た。また、この逆の場合も起こり得り、パイルアップが
あって検出器出力を禁止すべき場合にも検出器出力を出
力してしまうことがある。
【0009】また、図7に示された、イベント入力の時
間差や信号の立上がり時間によってパイルアップを検出
する放射線検出装置においては、実際の入力信号の立上
がり時間の変動や、パルス幅短縮回路の特性の変動によ
ってパイルアップ検出能力が制限される。また、図8に
示された、エネルギウインドWを用いてパイルアップを
検出する放射線検出装置においては、検出器のエネルギ
分解能が悪かったり、パイルアップの重なりの度合いが
小さいと、パイルアップを検出し落とす場合が生じる。
【0010】一方、上記従来の各放射線検出装置におけ
るパイルアップ検出原理を組み合わせることにより、相
当数のパイルアップの検出およびその除去が可能となる
ものと考えられる。しかしながら、入射位置検出面積が
大きな放射線検出装置の場合には、位置検出する全ての
面積に対して1つの検出信号出力を用いてパイルアップ
検出を行っているため、高計数率時におけるパイルアッ
プの検出誤りが増大してしまう。従って、入射位置検出
面積が大きい場合には、有効なパイルアップ除去回路と
して動作しなくなる。
【0011】本発明はこのような課題を解消するために
なされたもので、従来の各パイルアップ検出原理と組み
合わせることによりさらに精度の良いパイルアップ除去
回路を構成することができ、しかも、放射線入射位置検
出面積が大きな場合においても有効に動作する放射線検
出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、放射線の入射
に対応して電子放出手段から放出された電子を検出する
放射線検出装置において、少なくとも一方向において電
子の入射位置を演算出力する位置検出手段と、電子入射
面が所定領域に分割されいずれかの各領域に同時にまた
はほぼ同時に電子が入射されたことを検出する同時入力
検出手段と、この同時入力検出手段で電子の上記同時入
射が検出されると位置検出手段の検出出力を禁止する出
力禁止手段とを備えて放射線検出装置を構成したもので
ある。
【0013】
【作用】同時入力検出手段の各分割領域に同時にまたは
ほぼ同時に電子が入射されると、この複数の電子検出出
力によってパイルアップが検出される。パイルアップが
この同時入力検出手段によって検出されると、出力禁止
手段は位置検出手段の検出出力を禁止する。
【0014】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例による放射線検
出装置を位置検出型光電子増倍管(PMT)を用いた装
置に適用した場合について説明する。
【0015】図2はこのPMTを用いた放射線検出装置
の概略構成を示す断面図である。マルチワイヤアノード
PMT1上にはシンチレータ2が設けられており、この
シンチレータ2にγ線が入射されると、シンチレータ2
は発光する。このシンチレーション光は窓3を透過して
ホトカソード4に照射され、光電変換されて電子e
が放出される。放出された電子eは複数のメッシュ
ダイノード5で増倍され、増倍された電子群は位置検出
手段を構成するクロスワイヤアノード6に到達する。ク
ロスワイヤアノード6は抵抗チャーンによって接続され
ており、電子入射位置の重心位置演算がされることによ
り、γ線の入射位置が検出される。この際、クロスワイ
ヤアノード6の下方に設けられたラストダイノード7
は、クロスワイヤアノード6を通過した電子群を反射し
てクロスワイヤアノード6に戻す作用をする。
【0016】図1は、これらクロスワイヤアノード6お
よびラストダイノード7部分を拡大して示した図であ
る。クロスワイヤアノード6のX方向、Y方向の各方向
にはそれぞれ分割抵抗Rが接続されており、これら各分
割抵抗Rには並列にX方向位置演算回路8およびY方向
位置演算回路9が設けられている。これら各位置演算回
路8,9は、メッシュダイノード5で増倍された電子群
のX方向,Y方向における各重心位置をクロスワイヤア
ノード6の検出出力から演算し、その演算結果をX出
力,Y出力として出力する。この位置演算により、シン
チレータ2に入射したγ線の入射位置が特定される。
【0017】一方、ラストダイノード7の電子入射面は
複数の領域に分割されており、これら各分割領域にはそ
れぞれ入射イベント検出回路10が接続されている。各
イベント検出回路10は、これら各分割領域での電子の
検出出力をそれぞれ独立にリアルタイムに取り出す回路
である。各イベント検出回路10に取り出されたそれぞ
れの電子検出出力はパイルアップ検出回路11に入力さ
れる。パイルアップ検出回路11は、位置演算の積分時
間内にイベント検出回路10からの電子検出出力が複数
あればパイルアップがあったものと判別し、出力禁止信
号を出力する。この出力禁止信号は各位置演算回路8,
9の演算結果に対して出力され、入射されたγ線の位置
検出信号の出力が禁止される。また、イベント検出回路
10からパイルアップ検出回路11に電子検出出力が入
力されても、位置演算の積分時間内に複数の検出出力が
ない限り出力禁止信号は出力されず、各位置演算回路
8,9の演算結果はそのまま出力される。
【0018】高計数率時、位置演算のために抵抗チャー
ンからの出力をゲート積分している間に次のγ線の入射
があると、位置演算結果は本来の入射位置を示さなくな
る。これがパイルアップによる位置演算の誤りである。
従来の放射線検出装置におけるこのパイルアップ除去
は、位置検出する全ての入射電子検出面に対して1つの
ダイノード信号、例えば、イベント入力時刻を表すタイ
ミング信号や、波高弁別を行うためのエネルギ信号に基
づき、入力信号の立上がりを検出したり、エネルギウイ
ンドをかけたりすることにより行われていた。従って、
前述したように、従来の放射線検出装置によっては十分
にパイルアップが検出・除去されなかった。しかし、本
実施例によるパイルアップの検出は、上記のように、ラ
ストダイノード7の各分割領域に得られる複数のイベン
ト検出出力に基づいて行われている。従って、パイルア
ップの検出はより確実に行われ、従来のパイルアップ検
出方式と組み合わせてパイルアップが検出されれば、さ
らに、精度良くパイルアップの検出・除去を行うことが
可能になる。特に、放射線が入射される放射線検出面積
が大きい場合には、有効にパイルアップが除去されるよ
うになる。
【0019】図3は、本発明の第2の実施例による放射
線検出装置を位置検出型PMTを用いた装置に適用した
場合を示している。本実施例による放射線検出装置と上
記第1の実施例による放射線検出装置との相違は、電子
入射位置を検出する構成にある。すなわち、X方向位置
検出側は上記第1の実施例と同様に分割抵抗Rが設けら
れ、X方向位置演算回路8によってX方向の重心位置が
演算される。しかし、Y方向位置検出側は分割抵抗Rが
設けられず、各クロスワイヤアノード6自体からそれぞ
れの電子検出出力が入射検出回路12を介してそのまま
取り出され、Y方向の入射位置が検出される構成になっ
ている。また、パイルアップの検出は、上記第1の実施
例と同様に、ラストダイノード7が複数領域に分割さ
れ、各分割領域での電子検出出力がそれぞれ独立にリア
ルタイムに同時検出回路13に入力されることにより行
われる。すなわち、位置演算の積分時間内に同時検出回
路13に複数の入射イベントの検出出力が入力されれ
ば、同時検出回路13はパイルアップがあったものと判
別し、放射線位置検出出力の出力を禁止する。また、位
置演算の積分時間内に複数のイベント検出出力が入力さ
れなければ出力禁止信号は出力されず、パイルアップは
無いものとして処理される。この第2の実施例による放
射線検出装置においても上記第1の実施例と同様な効果
が奏される。
【0020】なお、上記各実施例では、ラストダイノー
ド7の電子入射面を分割してパイルアップを検出する構
成について説明したが、クロスワイヤアノード6の上方
に位置する最終段の増倍用ダイノード5にも電子が入射
されるため、この最終段増培用ダイノード5を複数領域
に分割し、これら各分割領域にそれぞれ入射イベント検
出回路を設け、パイルアップを検出する構成にしてもよ
い。この構成においても、上記各実施例と同様な効果が
奏される。また、電子が入射されるクロスワイヤアノー
ド6自体を複数領域に分割して位置演算とは別にパイル
アップ検出用に使用することも可能であり、この場合に
おいても上記各実施例と同様な効果が奏される。
【0021】また、上記各実施例では位置演算のための
電子検出をクロスワイヤアノード6を用いた場合につい
て説明したが、ワイヤ自体に抵抗分を持つレジスティブ
アノードを用いて位置演算のための電子検出を行っても
良い。この場合には、分割抵抗Rは不要になり、より簡
単な構成で上記各実施例と同様な効果を奏する放射線検
出装置を構成することが可能になる。
【0022】図4は、本発明の第3の実施例による放射
線検出装置をPMTを用いた装置に適用した場合を示し
ている。
【0023】半導体位置検出素子(PSD)21はP型
抵抗層と高抵抗絶縁層とN型半導体層とが重ね合わされ
たPIN構造を有している。また、ダイノード5で増倍
された電子群が入射されるP型抵抗層の表面の周囲に
は、図示しない電極がX方向、Y方向に設けられてい
る。このPSD21に増倍された電子が入射し、その入
射点の周囲に電子が分布することにより、入射位置と電
極との間の抵抗値に対応した電圧が発生する。この電圧
がX方向位置演算回路22およびY方向位置演算回路2
3で検出され、入射点のX方向およびY方向の各重心位
置が演算されることにより、放射線の入射位置が特定さ
れる。また、PSD21の裏面、つまり、N型半導体層
裏面には複数領域に分割された電極24が設けられてお
り、各分割電極24にはその上方に入射した電子が検出
される。この電子検出出力は各分割電極24ごとに独立
にリアルタイムに取り出され、同時検出回路25に入射
イベント検出出力として入力される。同時検出回路25
は、位置演算の積分時間内に複数の入射イベントが入力
されるとパイルアップがあったものと判別し、上記位置
演算結果に対して出力禁止信号を出力する。この結果、
PSD21による位置演算結果の出力は禁止される。一
方、位置演算の積分時間内に複数の入射イベントが入力
されない時には、同時検出回路25は出力禁止信号を出
力せず、位置演算結果はそのまま出力される。
【0024】この第3の実施例による放射線検出装置に
おいても、パイルアップの検出はより確実に行われ、ま
た、放射線検出面積が大きい場合には有効にパイルアッ
プが除去されるようになり、上記各実施例と同様な効果
が奏される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
時入力検出手段の各分割領域に同時にまたはほぼ同時に
電子が入射されると、この複数の電子検出出力によって
パイルアップが検出される。パイルアップがこの同時入
力検出手段によって検出されると、出力禁止手段は位置
検出手段の検出出力を禁止する。
【0026】このため、さらに精度良くパイルアップの
検出・除去が行え、しかも、放射線入射面積が大きい場
合にも有効にパイルアップの検出・除去が行える放射線
検出装置が提供されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を位置検出型PMTに適用した第1の実
施例による放射線検出装置の要部構成を示す一部拡大図
である。
【図2】第1の実施例による放射線検出装置の全体の概
略構成を示す断面図である。
【図3】本発明を位置検出型PMTに適用した第2の実
施例による放射線検出装置の要部構成を示す一部拡大図
である。
【図4】本発明を位置検出型PMTに適用した第3の実
施例による放射線検出装置の要部構成を示す一部拡大図
である。
【図5】従来の第1の放射線検出装置によるパイルアッ
プ検出原理を示すグラフ(パイルアップがない場合)で
ある。
【図6】従来の第1の放射線検出装置によるパイルアッ
プ検出原理を示すグラフ(パイルアップがある場合)で
ある。
【図7】従来の第2の放射線検出装置によるパイルアッ
プ検出原理を示すグラフである。
【図8】従来の第3の放射線検出装置によるパイルアッ
プ検出原理を示すグラフである。
【符号の説明】
1…光電子増倍管(PMT)、2…シンチレータ、3…
窓、4…ホトカソード、5…増培用メッシュダイノー
ド、6…クロスワイヤアノード、7…ラストダイノー
ド、8,22…X方向位置演算回路、9,23…Y方向
位置演算回路、10…入射イベント検出回路、11…パ
イルアップ検出回路、12…入射検出回路、13,25
…同時検出回路、21…半導体位置検出素子(PS
D)、24…分割電極。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線の入射に対応して電子放出手段か
    ら放出された電子を検出する放射線検出装置において、 少なくとも一方向において電子の入射位置を演算出力す
    る位置検出手段と、電子入射面が所定領域に分割されい
    ずれかの各領域に同時にまたはほぼ同時に電子が入射さ
    れたことを検出する同時入力検出手段と、この同時入力
    検出手段で電子の前記同時入射が検出されると前記位置
    検出手段の検出出力を禁止する出力禁止手段とを備えて
    構成される放射線検出装置。
  2. 【請求項2】 位置検出手段は位置検出型光電子増倍管
    のクロスワイヤアノードまたはレジスティブアノードに
    よって構成され、 同時入力検出手段は、電子入射面が所定領域に分割され
    た前記光電子増倍管の最終段の増倍用ダイノードまたは
    ラストダイノードと、これら各分割領域への電子入射を
    それぞれ独立に検出して取り出す複数の入射電子検出回
    路とから構成され、 出力禁止手段は、前記位置検出手段による位置演算に要
    する積分時間内に前記各入射電子検出回路から複数の電
    子検出出力があると前記位置検出手段の位置検出出力を
    禁止することを特徴とする請求項1記載の放射線検出装
    置。
  3. 【請求項3】 位置検出手段は光電子増倍管に内蔵され
    た半導体位置検出素子によって構成され、 同時入力検出手段は、所定領域に分割された前記半導体
    位置検出素子の裏面電極と、これら各分割電極からの出
    力をそれぞれ独立に取り出す複数の入射電子検出回路と
    から構成され、 出力禁止手段は、前記位置検出手段による位置演算に要
    する積分時間内に前記各入射電子検出回路から複数の電
    子検出出力があると前記位置検出手段の位置検出出力を
    禁止することを特徴とする請求項1記載の放射線検出装
    置。
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