JPH05201861A - デキストロメトルフアンの鎮咳効果の増強 - Google Patents

デキストロメトルフアンの鎮咳効果の増強

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JPH05201861A
JPH05201861A JP4235153A JP23515392A JPH05201861A JP H05201861 A JPH05201861 A JP H05201861A JP 4235153 A JP4235153 A JP 4235153A JP 23515392 A JP23515392 A JP 23515392A JP H05201861 A JPH05201861 A JP H05201861A
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cough
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Eileen Cohler Helzner
アイリーン・コーラー・ヘルズナー
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鎮咳有効量のデキストロメトルファンを鎮咳
効力増強量のアセタミノフェンとともに患者に投与する
ことによる、デキストロメトルファンの鎮咳効力を増強
する方法、およびデキストロメトルファンとアセタミノ
フェンとの組合わせよりなる改良された鎮咳医薬組成
物。 【効果】 鎮咳効果を有する組成物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、デキストロメトルファンの鎮
咳効力を増強する方法および組成物に関するものであ
る。より特定的には、本発明は増強に効果的な量のアセ
タミノフェンをデキストロメトルファンとともに投与す
ることによるデキストロメトルファンの鎮咳効力の増強
に関するものである。
【0002】
【発明の背景】アセタミノフェンは臨床的に実証された
周知の鎮痛剤であり、解熱剤である。アセタミノフェン
は痛みの閾値を上昇させることにより鎮痛効果を生み、
視床下部の熱制御中心に対する作用を通して解熱効果を
生む。
【0003】アセタミノフェンは筋骨痛を含む広範な関
節炎状態およびリューマチ状態において、ならびに頭
痛、月経困難、筋肉痛および神経痛等の他の苦痛を伴う
疾患において効果的な鎮痛作用を提供する。加えて、ア
セタミノフェンは不快感と発熱とを伴う疾病、たとえば
通常の風邪および他のウィルス性感染症において鎮痛剤
および解熱剤として指示されている。アセタミノフェン
は特にアスピリンアレルギー、止血障害(抗凝血性治療
を含む)および出血性体質(たとえば血友病)、ならび
に上部消化管疾病(たとえば潰瘍、胃炎、裂孔ヘルニ
ア)の存在における鎮痛解熱剤として好適である。
【0004】アセタミノフェンは鎮痛効力および解熱効
力においてはアスピリンと同等であるが、アスピリンお
よびアスピリン含有製品に伴う副作用の多くは発生する
とは考えられない。したがってアセタミノフェンは、推
奨される投与量規制下で安全な、かつ効果的な医薬であ
ると認められている。
【0005】ラマチャンダー(G. Ramachander)らは、
薬科学雑誌(The Journal of Pharmaceutical Scienc
e),67(6):761 − 764,1978 年 6 月に掲載された
“サリチルアミドとアセタミノフェンとのデキストロメ
トルファン臭化水素酸塩の代謝に対する効果(Effect o
f Salicylamide and Acetaminophen on Dextromethorph
an Hydrobromide Metabolism):可能な薬学的共用(Po
ssible PharmacologicalImplication)”という標題の
文献において、ラットにおける試験管内での研究で、サ
リチルアミドとアセタミノフェンとの組合わせと同時投
与した場合に、アセタミノフェンがデキストロメトルフ
ァンの代謝における宿命、すなわちデキストロメトルフ
ァンの主要な代謝物質に対して効果を有することを示し
ている。さらにラマチャンダーらは、アセタミノフェン
中のサリチルアミドの組合わせと同時投与した場合のデ
キストロメトルファン臭化水素酸塩のイヌにおける増強
された鎮咳活性を示している。ラマチャンダーらはアセ
タミノフェン単独でのデキストロメトルファンの鎮咳効
果の増強に関する効果は研究していない。
【0006】その臭化水素酸塩でのデキストロメトルフ
ァンは、咳の一時的な救済用の安全で効果的な、非催眠
性の咳抑制剤であることが示されている。デキストロメ
トルファン臭化水素酸塩は、たとえば、アセタミノフェ
ン、デキストロメトルファン臭化水素酸塩、マレイン酸
クロルフェニラミンおよびプソイドエフェドリンの組合
わせを含有するチレノール(TYLENOL)商標の風邪用医
薬を含む広範な鎮咳医薬および咳/風邪医薬で入手可能
である。
【0007】デキストロメトルファン濫用の潜在的可能
性は、たとえば 1990 年 8 月 6 日の FDA 薬物濫用
諮問委員会において言及されており、1990 年 8 月 13
日のFDC 報告 9 および 10 ページに報告されてい
る。デキストロメトルファン含有咳/風邪製品がその明
白な精神意識変化性の影響に関して濫用され得ることが
報告されている。この種の濫用に関する潜在的可能性に
照らして見れば、患者に対する投与に示唆されている、
または投与量形状で入手し得るデキストロメトルファン
の投与量を制限するのが有利であろう。
【0008】鎮咳剤としてのデキストロメトルファンの
効力増強は、咳の処置に関する製品の効力の増加に資す
るのみならず、潜在的な濫用につながり得る投与量を恐
らくは減少させるであろう。ヒトの患者に同時投与した
場合にアセタミノフェンがデキストロメトルファンに鎮
咳効力の増強を提供することがここに見いだされた。
【0009】
【発明の概要】したがって、デキストロメトルファンの
鎮咳効力を増強するためのアセタミノフェンの新規な使
用方法を提供することが本発明の目標である。
【0010】本発明の付加的な目標および利点は、部分
的には以下の記述に示され、部分的にはこの記述から明
らかになるか、または本発明の実施により習得されるで
あろう。本件方法および、添付した特許請求の範囲に特
に指し示した組合わせを用いれば、本発明の目的が実現
され、利点が得られる。
【0011】本発明の目的に従って目標を達成するため
に、本件明細書中に具体化し、詳細に記述したように、
本発明は、デキストロメトルファンを鎮咳効力増強量の
アセタミノフェンとともに患者に投与することによりデ
キストロメトルファンの鎮咳効力を増強する方法を包含
する。本発明の好ましい具体例においては、患者の体重
1kg あたりにデキストロメトルファンは 0.5 ないし
1.0 mg の投与量で投与し、アセタミノフェンは 10 な
いし 15 mg の量投与する。本発明の他の好ましい具体
例においては、成人の患者に対するデキストロメトルフ
ァンの投与量は20 ないし 40 mg の量であり、アセタミ
ノフェンは 650 ないし 1000 mg の量投与する。
【0012】本件明細書中に具体化し、詳細に記述した
ように、本発明はさらに、鎮性有効量のデキストロメト
ルファン、鎮咳効力増強有効量のアセタミノフェンおよ
び医薬賦形剤よりなる改良された鎮咳性医薬組成物をも
包含する。その他の具体例においては、本発明は、基本
的に鎮咳有効量のデキストロメトルファンと鎮咳効力増
強有効量のアセタミノフェンとよりなる、咳に悩む患者
に増強された鎮咳効果を与える医薬組成物を提供する。
【0013】本件明細書中に具体化し、詳細に記述した
ように、本発明はさらに、鎮咳効力増強有効量のアセタ
ミノフェンを同時に投与することによる、デキストロメ
トルファンの鎮性有効投与量を減少させる方法をも包含
する。
【0014】上記の一般的な記述と以下の詳細な記述と
の双方が単に例示的な、かつ説明的なものであって、特
許請求された本発明を限定するものではないと理解すべ
きである。
【0015】
【本発明の好ましい具体例の詳細な記述】本発明の好ま
しい具体例を提示するために詳細にわたって言及する
が、その例は以下の実施例部分において説明する。
【0016】本発明に従えば、本件明細書中に具体化
し、詳細に記述した本発明の目的に従う目標を達成する
新規な方法が提供される。本発明は、鎮咳有効量のデキ
ストロメトルファンを鎮咳効力増強量のアセタミノフェ
ンとの組合わせで患者に投与することによる、デキスト
ロメトルファンの鎮咳効力を増強する方法を提供する。
本発明の目的には、鎮咳有効量のデキストロメトルファ
ンは患者の体重1kgあたり 0.5 ないし 1.0 mg の、ま
た、成人の患者に投与する場合には約 20 ないし40 mg
の投与量として定義される。本発明の目的には、アセタ
ミノフェンの鎮咳効力増強有効量は患者の体重1kg あ
たり 10 ないし 15 mg、または、成人の患者に対して 6
50 ないし 1000 mg である。
【0017】本発明に従えば、鎮咳有効量のデキストロ
メトルファン、鎮咳効力増強量のアセタミノフェンおよ
び不活性医薬賦形剤よりなる、改良された鎮咳医薬組成
物が提供される。上記の医薬賦形剤には風味剤、着色
剤、希釈剤、増量剤、結合剤、分解剤、排除剤、潤滑剤
および錠剤化助剤が含まれ得る。これらの賦形剤にはま
た、種々のガム、懸濁剤等の、当業者には公知の、医薬
として許容し得る賦形剤も含まれ得る。
【0018】本発明記載の医薬組成物は、鎮咳有効量の
デキストロメトルファンを鎮咳効力増強有効量のアセタ
ミノフェンとの組合わせで投与することにより、デキス
トロメトルファン単独での投与と比較して増強された鎮
咳効果を咳に悩む患者に与えることができる。このアセ
タミノフェンの鎮咳効力増強有効量は、上記のアセタミ
ノフェンの増強量と同等である。
【0019】本発明に従えば、デキストロメトルファン
の鎮咳有効投与量は、デキストロメトルファンを鎮咳効
力増強有効量のアセタミノフェンと同時に投与すること
により、減少させることができる。このデキストロメト
ルファンの有効投与量の減少は、咳を救済するために患
者に摂取される医薬活性物質の量を減少させる多大の利
点を提供し、また、潜在的な濫用の可能性につながり得
る投与形状のデキストロメトルファンの投与量を減少さ
せる。
【0020】ヒトの患者におけるアセタミノフェンの鎮
咳効力増強効果は、本件発明者らにより、実施例部分で
論じられるヒトの臨床実験において示されている。本発
明はここで、実施例により説明される。実施例は本発明
の範囲を限定することを意図したものではない。上記の
詳細な記述および一般的な記述との関連で、実施例は本
発明のより以上の理解を与え、本発明記載の組成物を減
少させる方法を概観する。
【0021】以下の実施例は、本発明の上記の目標を満
足させるための、本発明記載の配合剤、工程および方法
の好ましい具体例を代表するものである。
【0022】
【実施例】以下の各実施例は通常の賦形剤と、たとえば
レミントン薬科学Remington'sPharmaceutical Scienc
e),第 17 版,マック出版社(Mack Pub. Co.)1985,
第 8 部“医薬の調製およびその生産(Pharmaceutical
Preparations and TheirManufacture)”の 1409 − 16
62 ページに示唆されているような、当業者には公知の
方法とを用いて製造する。上記の文献の全開示は、本件
明細書中に引用文献として組み入れられている。
【0023】実施例1 咳用液体投与配合剤 30 mg のデキストロメトルファン 1000 mg のアセタミノフェン 1投与量単位あたり 20 ml にするための残量の医薬賦
形剤 実施例2 咳/風邪用の小児科用液体投与配合剤 160 mg のアセタミノフェン 1 mg のクロルフェニラミン 15 mg のプソイドエフェドリン 5 mg のデキストロメトルファン 1投与量単位あたり 5 ml にするための残量の医薬賦形
剤 実施例3 咳/風邪用の小児科用の咀嚼可能な錠剤または小形カプ
セル 160 mg のアセタミノフェン 1 mg のクロルフェニラミン 15 mg のプソイドエフェドリン 5 mg のデキストロメトルファン 350 mg の錠剤にするための残量の食味遮蔽成分および
錠剤化用成分を含む医薬賦形剤 実施例4 充血緩和剤液を含む咳用の液体投与配合剤 30 mg のデキストロメトルファン 1000 mg のアセタミノフェン 60 mg のプソイドフェドリン 1投与量単位あたり 20 ml にするための残量の医薬賦
形剤 実施例5 夜間発咳用の投与配合剤 1000 mg のアセタミノフェン 30 mg のデキストロメトルファン 25 mg のジフェニドラミン 実施例6 液体または固体の投与形状の夜間発咳用投与配合剤。
【0024】実施例 5 と同様であるが、1000 mg のア
セタミノフェンを 650 mg に替え、25mg のジフェニド
ラミンを 50 mg に替えた。
【0025】実施例7 発咳/咯痰用の投与配合剤 1000 mg のアセタミノフェン 30 mg のデキストロメトルファン 100 mg のケーフェネシン 実施例8 実施例 7 と同様であるが、1000 mg のアセタミノフェ
ンを 650 mg に替えた。デキストロメトルファンに対す
るアセタミノフェンの増強効果の臨床的証明5 %クエン
酸エアロゾルの刺激により咳を誘発されたボランティア
における、1000 mg の APAP/30 mg のデキストロ
メトルファン液、30 mg のデキストロメトルファン液、
偽薬液、および 1000 mg の APAP 液の鎮咳活性の
比較。この試験は、以下の配合剤の相対的な鎮咳効果を
測定するために、二重盲検試験で行った:(1)1000 mg
のアセタミノフェン(APAP)/30 mg のデキスト
ロメトルファン液、(2)30 mg のデキストロメトルフ
ァン液、(3)偽薬液、および(4)1000 mg のアセタミ
ノフェン液。実験計画は、32 人の正常な、健康な被験
者を用いる二重盲検 4 期交差型であった。
【0026】この試験では、以下の配合剤の効力と活性
持続期間とに関するデータを収集した:5 %クエン酸エ
アロゾルの刺激により断続的に咳を誘発された正常な、
健康な被験者における、1000mg の APAP/30 mg の
デキストロメトルファン液、30 mg のデキストロメトル
ファン液、偽薬液および 1000 mg の APAP液。クエ
ン酸エアロゾル刺激を受けたときには、全ての被験者が
有意の程度の発咳を示した。
【0027】上記の 32 人の被験者を、連続的な 4 週
間にわたって毎週1回試験した。4回の薬剤投与期間の
それぞれの間に、8 人の被験者が 1000mg の APAP
/30mg のデキストロメトルファン液を投与され、8 人
が 30 mg のデキストロメトルファン液を投与され、8
人が偽薬液を投与され、8 人が 1000 mg の APAP液
を投与された。薬剤投与を行う順序は、4 種の異なる系
列の処置投与を用いる無作為化スケジュールに従って、
実験に先立って決定した。実験の終了時に、各被験者が
4 種の試験用配合剤のそれぞれの単一投与による試験
を受けた。
【0028】毎週1回診察を受け、同一の方法を継続し
た。各発咳源刺激暴露は、5 回の個々の 5 %クエン酸
エアロゾル刺激の投与よりなるものであった。各刺激暴
露期間の咳数は、5 回の個々の投与の咳数の合計として
計算した。患者が試験に入るための全ての要求項目に合
致していることを確認したのちに基線咳数を計算し、こ
の基線咳数が 10 ないし 15 回の咳になったところで被
験者はその指定された処置を受けた。ついで、その時刻
から 60 分、120 分、240 分、360 分および480 分後に
クエン酸刺激暴露法を繰り返した。
【0029】試験薬剤投与は以下の 4 種の処置よりな
るものであった: 1) 30 ml 中に 1000 mg の APAP/30 mg のデキス
トロメトルファンの液。 2) 30 ml 中に 30 mg のデキストロメトルファンの
液。
【0030】3) 偽薬液 − 偽薬の容器ごとにに 30 m
l の偽薬を単独投与。
【0031】4) 30 ml 中に 1000 mg の APAP の
液。
【0032】純粋なデキストロメトルファン配合剤は、
6 体積/体積(v/v)%のアルコールと 6 グラムパーセ
ントのポリエチレングリコールとを含有していたが、残
余の 3 種の配合剤は 7.5 v/v %のアルコールと 15 グ
ラムパーセントのポリエチレングリコールとを含有して
いた。
【0033】4 週間の試験期間中に何らかの有意の差異
が生じたか否かを試験するために、基線咳数に関して変
化の二元分析を行った。結果は、4 週間中に基線咳数の
何らの有意の差異をも示さなかった(P = .1656)。
これらの結果は表Iに概括してある。
【0034】
【表1】表 I 平均基線咳数 週 1 週 2 週 3 週4 11.19 10.84 11.09 11.12 変化の他の二元分析は、4 種の薬剤の間で何らかの有意
の差異があるか否かを試験するために、基線咳数に関し
て行った。この結果は有意に近い差異(P =.536)を
示した。この理由から、引き続く各分析では初期の咳数
について調整を行った。各薬剤での平均値は表 II に示
してある。
【0035】
【表2】表 II 平均基線咳数 (1) APAP/デキストロメトルファン: 11.19 (2) デキストロメトルファン : 10.94 (3) 偽薬 : 11.25 (4) APAP : 10.875 基線咳数と刺激暴露の1時間、2 時間、4 時間、6 時間
および 8 時間後の咳数との間の差異を考慮して、処置
の効果を測定した。
【0036】これらの分析の結果は、処置の間の高度に
有意の差異を示した。全域 95 %有意水準を用いるダン
カン(Duncan)の多重範囲法は、APAP/デキストロ
メトルファンが他の全ての処置より有意に優れているこ
とを示した。
【0037】全域 95 %有意水準を用いるダンカンの多
重範囲法は、APAP/デキストロメトルファンが他の
全ての処置より有意に優れており、デキストロメトルフ
ァンが偽薬および APAP より有意に優れており、偽
薬と APAP とは考慮した全ての変量に関して相互に
有意の差異がないことを示した。表 III は各処置に関
する刺激暴露後の時間の各々における平均咳数と基線か
らの平均差異とを示している。
【0038】
【表3】 表 III 平均咳数および基線からの差異 APAP/デキス デキストロ トロメトルファン メトルファン 偽薬 APAP 平均 平均 平均 平均 平均 平均 平均 平均時間 咳数 差異 咳数 差異 咳数 差異 咳数 差異 0 11.19 10.94 11.25 10.88 1 8.56 2.63 9.03 1.91 11.09 0.16 10.56 0.31 2 7.00 4.19 8.22 2.72 11.19 0.06 10.59 0.28 4 7.00 4.19 7.91 3.03 10.88 0.38 10.50 0.38 6 8.06 3.13 8.81 2.13 11.00 0.25 10.63 0.25 8 2.44 2.44 9.44 1.50 10.97 0.28 10.91 -0.03 臨床比較例2 上記の臨床的証明と同様の手法で臨床実験を行った。健
康な成人の被験者で試験した配合剤、ならびに略式統計
分析および、これにより得られた結果は下に示してあ
る。
【0039】クエン酸エアロゾル誘発発咳法により比較した配合剤 表の略号 アセタミノフェン/デキストロメトルファン −30 ml ACET1000/DEX30 鎮痛剤 − アセタミノフェン 1000 mg 咳抑制剤 − デキストロメトルファン 臭化水素酸塩 30 mg アセタミノフェン/デキストロメトルファン −15 ml ACET650/DEX30 鎮痛剤 − アセタミノフェン 650 mg 咳抑制剤 − デキストロメトルファン 臭化水素酸塩 30 mg アセタミノフェン/デキストロメトルファン/ ACET650/DEX30/プソイドエフェドリン − 15 ml PSEUD60 鎮痛剤 − アセタミノフェン 650 mg 咳抑制剤 − デキストロメトルファン 臭化水素酸塩 30 mg 鼻充血緩和剤 − プソイドエフェドリン 塩酸塩 60 mgデキストロメトルファン − 15 ml DEX30 咳抑制剤 − デキストロメトルファン 臭化水素酸塩 30 mg偽薬 PLACEBOトゥッシ-オルガニジン − 10 ml TUSSI-ORG ヨウ素化グリセロール 30 mg/5 ml 咳抑制剤 − リン酸コデイン 10 mg/5 mlロビトゥッシン DMR − 10 ml ROB-DMR 去痰剤 − グェーフェネシン 200 mg 咳抑制剤 − デキストロメトルファン 臭化水素酸塩 20 mgフォーミュラ 44DR − 15 ml FORM-44DR 去痰剤 − グェーフェネシン 200 mg 咳抑制剤 − デキストロメトルファン 臭化水素酸塩 30 mg 鼻充血緩和剤 − プソイドエフェドリン 塩酸塩 60 mg この鎮咳スクリーニングの結果は下の表 IV に与えてあ
る。
【0040】
【表4】 表 IV 鎮咳スクリーニング:クエン酸エアロゾル技術 略式統計:5 回の吸入あたりの咳数 (時間 0) 時間 1 時間 2 時間 4 時間 6 時間 8 標準 標準 標準 標準 標準 標準処置 平均 誤差 平均 誤差 平均 誤差 平均 誤差 平均 誤差 平均 誤差 ACET 1000/ 11.5 0.21 8.6 0.21 7.9 0.20 8.1 0.22 9.2 0.22 9.7 0.23 DEX 30 ACET 650/ 11.6 0.21 9.2 0.21 8.1 0.23 8.6 0.21 9.5 0.21 10.3 0.21 DEX 30 ACET 650/ 11.6 0.21 9.2 0.22 7.9 0.21 8.5 0.21 9.4 0.21 10.2 0.21 DEX 30/ PSEUD 60 DEX 30 11.6 0.21 9.0 0.22 8.6 0.21 8.7 0.22 9.6 0.21 10.5 0.20 FORM 44DR 11.3 0.20 8.8 0.20 8.0 0.21 8.3 0.20 8.9 0.20 10.0 0.20 ROB DMR 11.5 0.19 9.0 0.19 8.2 0.21 8.6 0.20 9.2 0.21 10.2 0.18 TUSSI-ORG 11.5 0.21 9.6 0.22 9.5 0.21 9.6 0.22 10.5 0.21 10.5 0.21 PLACEBO 11.5 0.20 11.0 0.21 10.9 0.20 10.9 0.21 10.9 0.22 10.5 0.23結果 以下の部分は、この臨床的比較の結果を概括するもので
あり、ここで、記号“>”は ACET 1000/DEX 3
0 のグループが咳数において時間 0 から右辺の処置グ
ループより有意に大きな百分率減少を有することを示し
ている。記号“=”は有意の差異がないことを示す:時間 1 (≧ 2.25 %の差異が統計的に有意である) ACET 1000/DEX 30 > 他の全ての処置時間 2 (≧ 2.20 %の差異が統計的に有意である) ACET 1000/DEX 30 > ROB-DMR,DEX 30,TUSSI-ORG, PLACEBO = ACET 650/DEX 30, ACET/650/DEX30/PSEUD 60, FORM-44DR,ROB-DMR 時間 4 (≧ 2.04 %の差異が統計的に有意である) ACET 1000/DEX 30 > 他の全ての処置時間 6 (≧ 1.87 %の差異が統計的に有意である) ACET 1000/DEX 30 > DEX 30,TUSSI-ORG,PLACEBO = ACET/650/DEX30/PSEUD 60, FORM-44DR,ROB-DMR 時間 8 (≧ 1.85 %の差異が統計的に有意である) ACET 1000/DEX 30 > 他の全ての処置 これらの臨床実験の結果は、アセタミノフェンがデキス
トロメトルファンのヒトの患者における鎮咳効果を増強
することを示している。
【0041】本発明の範囲は本件明細書中の記述、実施
例および示唆された使用により限定されるものではな
く、本発明の精神から逸脱することなく改良がなされ得
る。本発明記載の方法の応用は、当業者には現実に、ま
たは予測的に知られるように、いかなる適当な治療方法
および技術によっても達成することができる。したがっ
て、本発明の改良および変更が添付した特許請求の範囲
およびその同等物の範囲内にあるならば、本発明がその
改良および変更をも包含することが意図されている。
【0042】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0043】1. 鎮咳有効量のデキストロメトルファ
ンを鎮咳効力増強量のアセタミノフェンとともにヒトの
患者に投与することによる、デキストロメトルファンの
鎮咳効力を増強する方法。
【0044】2. 患者の体重1kg あたりに、デキスト
ロメトルファンを 0.5 ないし 1.0mg の投与量で投与
し、アセタミノフェンを 10 ないし 15 mg の量投与す
ることを特徴とする上記1記載の方法。
【0045】3. 成人の患者に、デキストロメトルフ
ァンを 20 ないし 40 mg の投与量で投与し、アセタミ
ノフェンを 650 ないし 1000 mg の量投与することを特
徴とする上記1記載の方法。
【0046】4. 鎮咳有効量のデキストロメトルファ
ン、鎮咳効力増強量のアセタミノフェンおよび医薬賦形
剤よりなる改良された鎮咳性医薬組成物。
【0047】5. 約 20 ないし 40 mg のデキストロメ
トルファンと 650 ないし 1000 mgのアセタミノフェン
とを含有する上記4記載の組成物。
【0048】6. 基本的に鎮咳有効量のデキストロメ
トルファンと鎮咳効力増強有効量のアセタミノフェンと
よりなる、増強された鎮咳効果を咳に悩む患者に与える
ための医薬組成物。
【0049】7. 鎮咳効力増強有効量のアセタミノフ
ェンをともにヒトの患者に同時に投与することによる、
デキストロメトルファンの鎮咳有効投与量を減少させる
方法。 8. 鎮咳効力増強有効量のアセタミノフェンが少なく
とも 650 mg であることを特徴とする上記7記載の方
法。
【0050】9. デキストロメトルファンの鎮咳有効
量を成人の患者に対して 30 mg 以下に減少させること
を特徴とする上記7記載の方法。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鎮咳有効量のデキストロメトルファンを
    鎮咳効力増強量のアセタミノフェンとともにヒトの患者
    に投与することによる、デキストロメトルファンの鎮咳
    効力を増強する方法。
  2. 【請求項2】 鎮咳有効量のデキストロメトルファン、
    鎮咳効力増強量のアセタミノフェンおよび医薬賦形剤よ
    りなる改良された鎮咳性医薬組成物。
  3. 【請求項3】 基本的に鎮咳有効量のデキストロメトル
    ファンと鎮咳効力増強有効量のアセタミノフェンとより
    なる、増強された鎮咳効果を咳に悩む患者に与えるため
    の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 鎮咳効力増強有効量のアセタミノフェン
    をともにヒトの患者に同時に投与することによる、デキ
    ストロメトルファンの鎮咳有効投与量を減少させる方
    法。
JP4235153A 1991-08-16 1992-08-12 デキストロメトルフアンの鎮咳効果の増強 Pending JPH05201861A (ja)

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US74715491A 1991-08-16 1991-08-16

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AU2062892A (en) 1993-02-18
CA2076149A1 (en) 1993-02-17
EP0529898A1 (en) 1993-03-03
KR930003913A (ko) 1993-03-22
MX9204759A (es) 1993-04-01

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