JPH05201421A - ガス組成調整機構を具えた包装用ヒートシーラ - Google Patents

ガス組成調整機構を具えた包装用ヒートシーラ

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JPH05201421A
JPH05201421A JP4032565A JP3256592A JPH05201421A JP H05201421 A JPH05201421 A JP H05201421A JP 4032565 A JP4032565 A JP 4032565A JP 3256592 A JP3256592 A JP 3256592A JP H05201421 A JPH05201421 A JP H05201421A
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JP
Japan
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gas
separation membrane
packaging
heat sealer
storage bag
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JP4032565A
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English (en)
Inventor
Motoyasu Nakanishi
幹育 中西
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Suzuki Sogyo Co Ltd
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Suzuki Sogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】収納袋P内に収納される収納物Fの性状を維持
しつつ、より一層の保存期間設定を可能にする。 【構成】本発明の包装用ヒートシーラ1はコンプレッサ
11と、このコンプレッサ11により圧縮されたガスを
異なる組成のガスに分離するガス分離膜モジュール12
と、このガス分離膜モジュール12により分離されたガ
スを収納袋P内に供給する供給管路20と、不要のガス
を排気する排気管路21とを具えてなるガス組成調整機
構10を有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は食品又はその他機械部品
や生活用品を収納した収納袋を、密封パックするのに用
いる包装用ヒートシーラに関するものであって、特にガ
ス組成調整機構を具え、収納物の性状を維持し、保存性
の向上を図った包装用ヒートシーラに係るものである。
【0002】
【発明の背景】食品を保存するに際しては、ラッピング
して、或いは収納袋に入れることにより外気との接触を
遮断して食品の保存性を高める試みが広く行われてい
る。またボルト、ナット、ばね等の機械部品の酸化の進
行を遅延させるために、これら機械部品を収納袋に入れ
て保存する試みも一般に行われている。
【0003】そして、最近では、より一層の保存性向上
を図るべく、収納物を入れた収納袋内の空気を脱気した
後、収納袋の開口部を加熱溶着し、密封する家庭用ヒー
トシーラが用いられるようになってきた。尚このような
試みは製造段階では従来より一般に行われていたが、家
庭用品としてこのような機能を具えた器具を提供するこ
とは、冷蔵庫や冷凍庫への食品の収納性や保存性の向上
を図り、使用分量ずつ、部品を区分けし保管する上で意
義が大きい。
【0004】しかしこのような包装用ヒートシーラは、
前述したような脱気作用と、シール作用を行うにとどま
り、収納袋内のガス雰囲気の置換を図り、収納物の酸化
防止や、より一層の長時間保存を可能にするといった機
能を具えたものは未だ開発されていない。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景に
鑑みなされたものであって、包装用ヒートシーラ内にガ
ス組成調整機構を設け、これにより生じた組成ガスを収
納袋内に供給するようにすることにより、収納物の性状
の維持と、保存性の向上を図った新規な包装用ヒートシ
ーラの開発を試みたものである。
【0006】
【発明の構成】
【目的達成の手段】本出願に係る第一の発明たるガス組
成調整機構を具えた包装用ヒートシーラは、コンプレッ
サと、このコンプレッサにより圧縮されたガスを異なる
組成のガスに分離するガス分離膜モジュールと、このガ
ス分離膜モジュールにより分離されたガスを包装用ヒー
トシーラ内の所定の部位に供給する供給管路と、同じく
このガス分離膜モジュールにより分離されたガスを包装
用ヒートシーラ外に排気する排気管路とを具えてなるこ
とを特徴として成るものである。
【0007】また本出願に係る第二の発明たるガス組成
調整機構を具えた包装用ヒートシーラは前記要件に加
え、前記供給管路及び排気管路の管路途中には、ガス分
離膜モジュールにより分離されたガスの供給方向を適宜
選択し、管路の断続を切り替える弁機構が設けられてい
ることを特徴として成るものである。
【0008】更にまた本出願に係る第三の発明たるガス
組成調整機構を具えた包装用ヒートシーラは前記要件に
加え、前記供給管路は収納袋近傍に延長され、この延長
された供給管路には、ガス分離膜モジュールにより分離
された炭酸ガス、窒素ガス又は酸素貧化ガスが供給され
ることを特徴として成るものである。そしてこれら各手
段をもって前記目的を達成しようとするものである。
【0009】
【発明の作用】コンプレッサにより圧縮されたガスはガ
ス分離膜モジュールに供給され、その圧力に応じた透過
ガスと非透過ガスとに分離される。そして分離されたガ
スは、制御弁によって適宜供給又は排気管路に導かれ、
供給管路先端の吹出口又は、排気管路先端の排気口に至
り、収納袋内の内部雰囲気の置換又は、不要ガスの排気
を行う。
【0010】また供給管路を収納袋近傍に延長して供給
管路に炭酸ガス、窒素ガス又は酸素貧化ガスを供給した
場合には、収納袋内の空気の脱気作用に加え、収納物の
性状を維持し、保存性の向上が図れる。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいて本発明のガス組成調整機
構を具えた包装用ヒートシーラについて具体的に説明す
る。尚説明にあたっては、先ず本発明の包装用ヒートシ
ーラの構造について本発明の特徴的構成の一つであるガ
ス組成調整機構を中心に説明し、次いで本発明の脱気、
ガス雰囲気の置換、熱溶着の各過程を各種ガスの流れと
共に説明する。図中符号1に示すものが本発明のガス組
成調整機構を具えた包装用ヒートシーラであって、図
1、3、4では一例として収納物Fとして食品を例にと
った。
【0012】先ず、図1、2に基づいて本発明の包装用
ヒートシーラ1の構造について説明する。本発明の包装
用ヒートシーラ1は、一例として前方を幾分張り出させ
前面側を下方に傾斜させてなる筐体状の本体2に対し、
その上方に上蓋3を設けて成るものである。そして本体
2には、本発明の特徴的構成であるガス組成調整機構1
0が設けられ、更に本体2の上面2aには、ガス置換さ
れた収納袋Pの開口部を熱溶着するシールヒータ4及
び、収納袋P内の空気を脱気する際の吸引口となる脱気
ノズル26、収納袋P内にガス組成調整機構10により
組成したガスを供給する際の吹出口となる吹出ノズル2
5が設けられる。
【0013】また上蓋3は、前記本体2における上面2
aとの間で収納袋Pの開口部を挟持する役割を担うもの
であり、上蓋3の先端側下面には、収納袋Pの挟持を確
実にし、脱気、ガス置換中のガス漏れを防止する押圧片
6が設けられる。また上蓋3には包装用ヒートシーラ1
を実質的に作動させる操作スイッチ8が、上蓋3の上面
隅部に設けられている。
【0014】そして本発明の特徴的構成をなすガス組成
調整機構10は、包装用ヒートシーラ1の外部から空気
Aをとり入れて、この空気Aを圧縮し次工程に圧送する
コンプレッサ11と、このコンプレッサ11により圧送
される空気Aをとり入れて、空気Aを組成の異なる他の
ガスに調整し、分離するガス分離膜モジュール12とに
よって構成されている。
【0015】ガス分離膜モジュール12は、図5に示す
ような平膜モジュール12aと図6に示すようなチュー
ブ式のモジュール12bとに大別される。そしてこれら
のガス分離膜モジュール12は、図5に示すようにガス
分離膜13、多孔質支持膜14、膜補強不織布15を積
層して構成されるシート素材16を複数重ね合わせて構
成される。例えば図5に示す平膜モジュール12aの場
合には、シート素材16を平面状に形成し、例えば上下
に互い違い状にシート素材16を複数枚重ね合わせて成
っている。そしてこのように構成される平膜モジュール
12aにコンプレッサ11により圧縮された空気Aが供
給されると、図5に示すようにガス分離膜13を透過す
る透過ガスBと、透過しない非透過ガスCとに上下に分
離されるのである。
【0016】またチューブ式モジュール12bの場合に
は、前記図5に示す平膜モジュール12aで使用した平
面状のシート素材16をスパイラル状に巻いて、これを
チューブ内に収納したものや、図6に示すように、シー
ト素材16を中空糸状に形成し、このものを多数本、チ
ューブ内に収納したものがある。このうちスパイラル状
に巻いたチューブ式モジュール12bは、実質的には前
記図5に示す平膜モジュール12aとその原理を同じく
するので、詳細は省略するが、図6に示す中空糸状にシ
ート素材16を形成して成るチューブ式モジュール12
bの場合には、チューブ内にとり込まれた空気Aは、中
空糸状のシート素材16の側周面から侵入する透過ガス
Bと、透過しない非透過ガスCとに分離されるのであ
る。尚これら平膜モジュール12aとチューブ式モジュ
ール12bの選択にあたっては、包装用ヒートシーラ1
の大きさ、形状、内部スペース等を考慮するものであっ
て、例えば図1〜4に示すように本実施例ではチューブ
式モジュール12bを一例として用いている。
【0017】そしてこのようなガス分離膜モジュール1
2に使用されるガス分離膜13は、高分子の薄膜を通過
する分子の透過性の差異を利用して気体中の特定分子を
分離濃縮したり分離除去する膜であって、供給される被
処理ガスたる空気Aの圧力の変化に応じて種々の組成ガ
スを調整するものである。具体的にはガス分離膜13は
膜を挟んだガスに圧力差を設けることによって、ガスの
種類により膜透過速度が異なることを利用して特定ガス
の分離が可能な性質を有する膜であって、このものは一
般的には空気中の酸素分子を富化させるための酸素富化
膜として知られている。
【0018】本実施例に使用したガス分離膜13は透過
速度がH2 O>CO2 >O2 >CO≧N2 の特性を有す
るものであり、このような性質を有するものとしては、
一例として旭硝子株式会社製造の「ハイセップ」(登録
商標)がある。因みにこのような特性を有するガス分離
膜13は図7(a)に示すように、このものに比較的高
い圧力をかけた場合には空気Aを酸素ガスと窒素ガスと
に分離することが可能である。また図7(b)に示すよ
うに中程度の圧力では空気Aを水蒸気及び炭酸ガスと、
酸素ガス及び窒素ガスとに分離し、図7(c)に示すよ
うに低圧力では空気Aを水蒸気と他のガス成分とに分離
できる。尚ガス分離膜13により分離された透過ガスB
及び非透過ガスCを供給管路20及び排気管路21に導
くにあたって別途これら管路の取付部位に、吸引または
送り込み作用をする移送手段として例えばファン、ポン
プ等を設けることもできる。
【0019】そしてこのようにして成るガス組成調整機
構10に対しては供給管路20及び排気管路21が設け
られる。尚これら供給管路20及び排気管路21の管路
途中に弁機構30を設けることも可能であり、このよう
な管路途中に設けられる弁機構30としては、一例とし
て図8に示すような機構が採用できる。即ち、図8に示
す弁機構30は、制御弁31、32、排気弁33、34
の計4個の弁より成っていて、ガス分離膜モジュール1
2から延びる供給管路20、バイパス管路22及びこれ
らの管路から分岐して設けられる排気管路21に対して
設けられている。因みに排気管路21は、ガス分離膜1
3により分離されたガスのうち不要のガスを排気するた
めのものである。
【0020】またバイパス管路22はガス分離膜13に
対するガス透過速度が遅く、ガス分離膜13の上流側に
残ったガスを供給管路20へ導くためのものである。そ
して供給管路20には排気管路21との接続部より下流
側に制御弁31が設けられ、バイパス管路22には排気
管路21との接続部より下流側に制御弁32が設けら
れ、更に排気管路21には排気弁33、34が設けられ
る。
【0021】因みに図8に示すように制御弁31及び排
気弁34は、ガス分離膜13によって分離されたガスの
うちガス分離膜13の下流側のガスを供給するときは開
弁状態となり、ガス分離膜13の上流側のガスを供給す
るときは閉弁状態となる。また制御弁32及び排気弁3
3は、ガス分離膜13によって分離されたガスのうちガ
ス分離膜13の下流側のガスを供給するときは閉弁状態
となり、ガス分離膜13の上流側のガスを供給するとき
は開弁状態となる。
【0022】尚、弁機構30及び各管路の構成は、これ
に限られるものではなく、例えば図2に示すように、バ
イパス管路22を省略し、ガス分離膜モジュール12か
ら直接供給管路20及び排気管路21とを引き出す構成
とすることもできる。また図2中、破線で示すものは、
脱気管路23であって、この脱気管路23の途中には、
脱気弁35が設けられており、この脱気弁35により、
脱気管路23の断接を行い、また脱気は前記ガス組成調
整機構10におけるコンプレッサ11を駆動源として共
用している。
【0023】尚、収納袋P内の置換されたガス雰囲気の
高濃度化を図りたい場合には、図9に示すように収納袋
Pの一部に循環口40を設けておき、この循環口40に
循環管路24の一端を取り付け、他端を前記コンプレッ
サ11における吸引口36に接続することで収納袋P内
の組成ガスを再びコンプレッサ11に送り込み、更なる
組成を行うことにより、収納袋P内のガス雰囲気の高濃
度化を図ることができる。尚この方法による場合には、
ガス置換終了後、循環口40を別途熱溶着等により閉塞
する必要がある。またこの他脱気管路23を循環管路と
して利用し、循環濃縮することも可能であり、このよう
な方法による場合には、循環口40及び別途設ける循環
管路24は不要である。
【0024】また収納袋P内のガス雰囲気を高濃度化す
る他の手法としては、ガス分離膜モジュール12を多段
状に設け、高濃度化するという手法も採用し得る。尚こ
の方法による場合には、循環口40は勿論設ける必要は
ない。
【0025】そしてこのようにして成る本発明のガス組
成調整機構10を具えた包装用ヒートシーラ1を使用す
るにあたっては、次の手順に従う。 (i)収納袋のセッティング(図3(a)参照) 先ず上蓋3を開け、収納物Fを収納した収納袋Pの開口
部に、吹出ノズル25及び脱気ノズル26を挿入し、シ
ール位置を確かめたところで、上蓋3と本体2における
上面2aとの間に収納袋Pの開口部を挟持し、固定す
る。
【0026】(ii)脱気(図3(b)参照) 次にこのようにしてセットされた収納袋Pの空気を外部
に排気する。即ち、上蓋3の上面に設けられる操作スイ
ッチ8を入れることにより、コンプレッサ11を駆動さ
せ、収納袋P内の空気Aは脱気ノズル26より吸引され
て脱気管路23を経て、脱気口41から外部に排気され
るのである。尚特に収納袋P内のガス置換までは特に必
要ない場合には次工程を省略して熱溶着工程に移行す
る。
【0027】 (iii )ガス雰囲気の置換(図4(a)参照) そして収納袋P内の空気Aが完全に脱気されたならば、
本発明の特徴的構成であるガス組成調整機構10が作動
を始めるようになり、コンプレッサ11の駆動により、
吸引口36から未処理ガスである空気Aが包装用ヒート
シーラ1内に取り込まれていく。そしてコンプレッサ1
1により圧縮された空気Aは、ガス分離膜モジュール1
2における供給口37に圧送され、透過ガスBと非透過
ガスCとに分離される。
【0028】このとき、例えば図7(a)に示すように
ガス分離膜13に比較的高い圧力をかけたものを採用す
れば、透過ガスBとして分離される酸素ガスは排気管路
21に送られ、排気口39から外部に排気され、また非
透過ガスCとして分離される窒素ガスは供給管路20を
通って吹出ノズル25に送られ、収納袋P内に至るので
ある。尚このようにして収納袋P内のガス雰囲気を窒素
ガスに置換後、再び脱気して、残留ガスを窒素ガスとし
た真空パックとすることも可能である。
【0029】また収納袋P内に水蒸気、炭酸ガスを供給
したい場合には、図7(b)に従い、収納袋P内に水蒸
気のみを供給したい場合には図7(c)に従ってガス分
離膜13にかける圧力調整を行う。尚この際同時に分離
される他の組成ガスが不要であれば、適宜弁機構30を
作動させ、排気管路21を経て排気口39から外部に排
気すればよい。
【0030】(iv)熱溶着(図4(b)参照) そして収納袋P内のガス置換が完了すると、シールヒー
タ4が加熱され、此のシールヒータ4により収納袋Pに
おける開口部が熱溶着される。そして完全に収納袋Pに
おける開口部が閉塞されたたところで、上蓋3を開け
て、収納袋Pの挟持を解除し、一連の工程が終了するの
である。
【0031】以上が本発明のガス組成調整機構を具えた
包装用ヒートシーラ1の基本的構成であるが、更に本発
明の包装用ヒートシーラ1には、以下のような機能を持
たせることも可能である。即ちガス分離膜13にかける
圧力は、収納物Fの種類や性状に応じて適宜切替え自在
とすると共に、途中において供給する組成ガスの種類を
変更できるようにすることもできるし、また弁機構30
を取り除き、コンプレッサ11の圧力を一定にして、供
給管路20及び排気管路21の管経路を固定し、予め設
定される一種類のガス分離のみを行う単機能タイプの包
装用ヒートシーラ1とすることも可能である。
【0032】また前記脱気、ガス雰囲気の置換、熱溶着
の各工程はその都度操作スイッチ8を入れることにより
作動させるようにしてもよいし、一定時間経過後順次、
次工程に移行するような自動プログラムを予め設定して
おくようにすることもできる。
【0033】またガス組成調整機構10におけるコンプ
レッサ11の吸引口36やガス分離膜モジュール12の
供給口37の前段等に適宜フィルタを設けこれによりガ
ス分離膜13に至る前段において、ゴミ、チリ等の異物
の侵入を事前に防止するようにすることもできる。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであって、以下のような効果を発揮する。即ち本発
明の包装用ヒートシーラ1においては、ガス分離膜13
を主要部材とするガス組成調整機構10が設けられてい
るから、包装用ヒートシーラ1の外部の空気Aを利用し
て、ガス組成の異なる複数のガスに分離でき、これによ
り収納袋P内の雰囲気を置換でき、また不要ガスは外部
に排気することで、収納袋P内に収納される収納物Fの
性状を維持しつつ、保存期間を長く設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス組成調整機構を具えた包装用ヒー
トシーラを示す透視斜視図である。
【図2】同上骨格的配管図である。
【図3】同上作動手順ののうち収納袋のセッティングと
脱気の各工程を示す骨格的左側面図である。
【図4】同上、ガス雰囲気の置換と熱溶着の各工程を示
す骨格的左側面図である。
【図5】平膜モジュールの積層状態を示す分解斜視図で
ある。
【図6】チューブ式モジュールの構造を示す一部拡大縦
断側面図である。
【図7】ガス分離膜にかかるガス圧力の大小により分離
されるガス組成が変化することを骨格的に示す説明図で
ある。
【図8】弁機構の作動によって、分離された組成ガスの
流れが変化する状態を示す骨格的説明図である。
【図9】収納袋に循環口を設けた場合の、ガス雰囲気の
置換の状態を示す骨格的説明図である。
【符号の説明】
1 包装用ヒートシーラ 2 本体 2a 上面 3 上蓋 4 シールヒータ 5 ヒンジ部 6 押圧片 8 操作スイッチ 10 ガス組成調整機構 11 コンプレッサ 12 ガス分離膜モジュール 12a 平膜モジュール 12b チューブ式モジュール 13 ガス分離膜 14 多孔質支持膜 15 膜補強不織布 16 シート素材 20 供給管路 21 排気管路 22 バイパス管路 23 脱気管路 24 循環管路 25 吹出ノズル 26 脱気ノズル 30 弁機構 31 制御弁 32 制御弁 33 排気弁 34 排気弁 35 脱気弁 36 吸引口 37 供給口 38 吹出口 39 排気口 40 循環口 41 脱気口 A 空気 B 透過ガス C 非透過ガス F 収納物 P 収納袋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサと、このコンプレッサによ
    り圧縮されたガスを異なる組成のガスに分離するガス分
    離膜モジュールと、このガス分離膜モジュールにより分
    離されたガスを包装用ヒートシーラ内の所定の部位に供
    給する供給管路と、同じくこのガス分離膜モジュールに
    より分離されたガスを包装用ヒートシーラ外に排気する
    排気管路とを具えてなることを特徴とするガス組成調整
    機構を具えた包装用ヒートシーラ。
  2. 【請求項2】 前記供給管路及び排気管路の管路途中に
    は、ガス分離膜モジュールにより分離されたガスの供給
    方向を適宜選択し、管路の断続を切り替える弁機構が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のガス組成
    調整機構を具えた包装用ヒートシーラ。
  3. 【請求項3】 前記供給管路は収納袋近傍に延長され、
    この延長された供給管路には、ガス分離膜モジュールに
    より分離された炭酸ガス、窒素ガス又は酸素貧化ガスが
    供給されることを特徴とする請求項1又は2記載のガス
    組成調整機構を具えた包装用ヒートシーラ。
JP4032565A 1992-01-23 1992-01-23 ガス組成調整機構を具えた包装用ヒートシーラ Pending JPH05201421A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031936A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Fuji Impulse Kk ヒートシール装置
JP2020511375A (ja) * 2017-03-20 2020-04-16 プリュマート プラーテ ウント リューベック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニーPluemat Plate & Luebeck GmbH & Co. ダブルバッグを製造する方法及び装置

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