JPH05199865A - シュ−ドモナス属細菌プラスミドの小型化方法 - Google Patents
シュ−ドモナス属細菌プラスミドの小型化方法Info
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- JPH05199865A JPH05199865A JP19021191A JP19021191A JPH05199865A JP H05199865 A JPH05199865 A JP H05199865A JP 19021191 A JP19021191 A JP 19021191A JP 19021191 A JP19021191 A JP 19021191A JP H05199865 A JPH05199865 A JP H05199865A
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- Japan
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- pseudomonas
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Abstract
(57)【要約】
【構成】シュ−ドモナス属細菌のプラスミドであるIn
cP−1接合型広宿主域プラスミドRP1、RP4、R
K2、またはこれらに由来するプラスミド誘導体を用い
て特定のシュ−ドモナス属細菌の形質転換を行ない、得
られた形質転換細菌よりプラスミドを抽出する。形質転
換の際に導入されたプラスミドは、シュ−ドモナス属細
菌の縮減効果により小型化される。形質転換するシュ−
ドモナス属細菌としては、P.セパチア、P.カリオフ
ィリ、P.グラジオリ、P.マレイ、P.シュ−ドマレ
イ、P.ピケッティおよびP.ソラナセアラムが好まし
い。 【効果】制限酵素によるプラスミドの切断および得られ
た断片の結合の操作がないため、元のプラスミドの制限
酵素切断部位に規定されることなく、より小型のプラス
ミドを容易に得ることができる。
cP−1接合型広宿主域プラスミドRP1、RP4、R
K2、またはこれらに由来するプラスミド誘導体を用い
て特定のシュ−ドモナス属細菌の形質転換を行ない、得
られた形質転換細菌よりプラスミドを抽出する。形質転
換の際に導入されたプラスミドは、シュ−ドモナス属細
菌の縮減効果により小型化される。形質転換するシュ−
ドモナス属細菌としては、P.セパチア、P.カリオフ
ィリ、P.グラジオリ、P.マレイ、P.シュ−ドマレ
イ、P.ピケッティおよびP.ソラナセアラムが好まし
い。 【効果】制限酵素によるプラスミドの切断および得られ
た断片の結合の操作がないため、元のプラスミドの制限
酵素切断部位に規定されることなく、より小型のプラス
ミドを容易に得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シュ−ドモナス属細
菌のベクタ−として用いられるプラスミド、特に、In
cP−1接合型広宿主域プラスミドまたはこれに由来す
るプラスミド誘導体を小型化する方法に関する。
菌のベクタ−として用いられるプラスミド、特に、In
cP−1接合型広宿主域プラスミドまたはこれに由来す
るプラスミド誘導体を小型化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シュ−ドモナス(Pseudomonas )属細菌
からは数種類のプラスミドが単離されており、それぞれ
ベクタ−として開発され、利用されている。しかしなが
ら、シュ−ドモナス属細菌のプラスミドのほとんどは50
Kbp程度の長さを有しており、そのままベクタ−として
利用するには大きすぎる。
からは数種類のプラスミドが単離されており、それぞれ
ベクタ−として開発され、利用されている。しかしなが
ら、シュ−ドモナス属細菌のプラスミドのほとんどは50
Kbp程度の長さを有しており、そのままベクタ−として
利用するには大きすぎる。
【0003】一般に、プラスミドをベクタ−として使用
する場合には、プラスミドの長さは短いほうが都合がよ
い。プラスミドが大きいと、制限酵素による切断部位が
多くなる、菌内に入り難くなる、コピ−数が少なくなり
収率が落ちる等の問題が生じる。
する場合には、プラスミドの長さは短いほうが都合がよ
い。プラスミドが大きいと、制限酵素による切断部位が
多くなる、菌内に入り難くなる、コピ−数が少なくなり
収率が落ちる等の問題が生じる。
【0004】したがって、大きなプラスミドは短くする
必要がある。そのため、プラスミドを適当な制限酵素で
切断した後、切断部位をリガ−ゼで結合させる方法が従
来取られている。
必要がある。そのため、プラスミドを適当な制限酵素で
切断した後、切断部位をリガ−ゼで結合させる方法が従
来取られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、プラスミドの切断と結合の操作を行なわなけれ
ばならず、場合によっては、この操作を繰り返す必要が
ある。また、シュ−ドモナス属細菌のプラスミドは制限
酵素切断部位が少なく、特にIncP−1接合型広宿主
域プラスミドでは20.0Kbp以下の長さのベクタ−は作製
されていない。
法では、プラスミドの切断と結合の操作を行なわなけれ
ばならず、場合によっては、この操作を繰り返す必要が
ある。また、シュ−ドモナス属細菌のプラスミドは制限
酵素切断部位が少なく、特にIncP−1接合型広宿主
域プラスミドでは20.0Kbp以下の長さのベクタ−は作製
されていない。
【0006】このように、制限酵素を用いる従来の方法
では、数段階の処理を必要とするため操作が繁雑とな
り、また、制限酵素切断部位が限られているため小型化
に限界があるという問題点があった。したがって、この
発明の目的は、シュ−ドモナス属細菌由来プラスミドを
容易に小型化することが可能な方法を提供することにあ
る。
では、数段階の処理を必要とするため操作が繁雑とな
り、また、制限酵素切断部位が限られているため小型化
に限界があるという問題点があった。したがって、この
発明の目的は、シュ−ドモナス属細菌由来プラスミドを
容易に小型化することが可能な方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記事情に
鑑み、鋭意研究の結果、シュ−ドモナス属細菌のプラス
ミド、特にIncP−1接合型広宿主域プラスミドRP
1、RP4、RK2、またはこれらに由来するプラスミ
ド誘導体を用いて特定のシュ−ドモナス属細菌を形質転
換することにより、菌体内に導入されたプラスミドから
プラスミドの保持に不必要な部分が除去され、導入前よ
りも短いプラスミドが得られることを見出し、この発明
を完成するに至った。
鑑み、鋭意研究の結果、シュ−ドモナス属細菌のプラス
ミド、特にIncP−1接合型広宿主域プラスミドRP
1、RP4、RK2、またはこれらに由来するプラスミ
ド誘導体を用いて特定のシュ−ドモナス属細菌を形質転
換することにより、菌体内に導入されたプラスミドから
プラスミドの保持に不必要な部分が除去され、導入前よ
りも短いプラスミドが得られることを見出し、この発明
を完成するに至った。
【0008】すなわち、この発明は、シュ−ドモナス属
細菌のプラスミドであるIncP−1接合型広宿主域プ
ラスミドRP1、RP4、RK2、またはこれらに由来
するプラスミド誘導体を用いて、シュ−ドモナス属細菌
の形質転換を行ない、得られた形質転換細菌よりプラス
ミドを抽出することを特徴とする。
細菌のプラスミドであるIncP−1接合型広宿主域プ
ラスミドRP1、RP4、RK2、またはこれらに由来
するプラスミド誘導体を用いて、シュ−ドモナス属細菌
の形質転換を行ない、得られた形質転換細菌よりプラス
ミドを抽出することを特徴とする。
【0009】上記IncP−1接合型広宿主域プラスミ
ドRP1、RP4、RK2、またはこれらに由来するプ
ラスミド誘導体はシュ−ドモナス属細菌に用いられるベ
クタ−として公知のプラスミドである。このプラスミド
を用いたシュ−ドモナス属細菌の形質転換は、通常用い
られる方法により行なうことができる。
ドRP1、RP4、RK2、またはこれらに由来するプ
ラスミド誘導体はシュ−ドモナス属細菌に用いられるベ
クタ−として公知のプラスミドである。このプラスミド
を用いたシュ−ドモナス属細菌の形質転換は、通常用い
られる方法により行なうことができる。
【0010】上記プラスミドにより形質転換されるシュ
−ドモナス属細菌としては、例えば、P.セパチア(Ps
eudomonas cepacia )、P.カリオフィリ(P.caryophy
lli)、P.グラジオリ(P.gladioli)、P.マレイ
(P.mallei)、P.シュ−ドマレイ(P.pseudomalle
i)、P.ピケッティ(P.pickettii )、およびP.ソ
ラナセアラム(P.solanacearum)を挙げることができ
る。形質転換された細菌からのプラスミドの抽出も、常
法により行なうことができる。
−ドモナス属細菌としては、例えば、P.セパチア(Ps
eudomonas cepacia )、P.カリオフィリ(P.caryophy
lli)、P.グラジオリ(P.gladioli)、P.マレイ
(P.mallei)、P.シュ−ドマレイ(P.pseudomalle
i)、P.ピケッティ(P.pickettii )、およびP.ソ
ラナセアラム(P.solanacearum)を挙げることができ
る。形質転換された細菌からのプラスミドの抽出も、常
法により行なうことができる。
【0011】
【作用】形質転換の手法によりシュ−ドモナス属細菌に
導入されたプラスミドは、シュ−ドモナス属細菌のプラ
スミド縮減効果により、プラスミドの保持に不必要な部
分が除去されて導入前よりも短いプラスミドとなる。
導入されたプラスミドは、シュ−ドモナス属細菌のプラ
スミド縮減効果により、プラスミドの保持に不必要な部
分が除去されて導入前よりも短いプラスミドとなる。
【0012】
実施例1 A.プラスミドの分離
【0013】シュ−ドモナス菌プラスミドベクタ−pV
K101 (ATCC 37159)を保持する大腸菌HB101 の
シングルコロニ−を 1.5mlのLB培地(10mg/ml
テトラサイクリンおよび50mg/mlカナマイシンを含
有する)に移し、37℃で24時間振とう培養した。その
後、エッペンドルフ小型遠心機(HITACHI HITAC CR15
T)を用いて、得られた培地を 15,000 rpm で30秒間遠
心した。遠心により得られた菌体を 100μlの溶液I
(50mMグルコ−ス、10mM EDTA、25mMトリス
-Cl pH 8.0 )に懸濁し、 4℃で 5分間放置した。次
いで、この懸濁液に、200μlの溶液II( 0.2N Na
OH、 1.0%SDS)を加えて静かに撹拌し、4℃で 5
分間放置した。さらに、この懸濁液に 150μlの溶液 I
II( 3M K+ 、 5M CH3 COOH)を加えて撹拌
し、 4℃で 5分間放置した。その後、 400μlのTE飽
和フェノ−ルを加えて撹拌し、15,000 rpmで10分間遠心
を行なって水層を分取した。この水層に、水層の2倍量
の99.5%冷エタノ−ルを加え、 4℃で 5分間放置した
後、さらに15,000 rpmで15分間遠心してDNA沈殿を得
た。得られたDNA沈殿を70%冷エタノ−ルで洗浄して
乾燥した後、20μlのTE緩衝液(50mMトリス- Cl
pH 0.8 、0.10mM EDTA)に溶解した。 B.シュ−ドモナス属細菌の形質転換
K101 (ATCC 37159)を保持する大腸菌HB101 の
シングルコロニ−を 1.5mlのLB培地(10mg/ml
テトラサイクリンおよび50mg/mlカナマイシンを含
有する)に移し、37℃で24時間振とう培養した。その
後、エッペンドルフ小型遠心機(HITACHI HITAC CR15
T)を用いて、得られた培地を 15,000 rpm で30秒間遠
心した。遠心により得られた菌体を 100μlの溶液I
(50mMグルコ−ス、10mM EDTA、25mMトリス
-Cl pH 8.0 )に懸濁し、 4℃で 5分間放置した。次
いで、この懸濁液に、200μlの溶液II( 0.2N Na
OH、 1.0%SDS)を加えて静かに撹拌し、4℃で 5
分間放置した。さらに、この懸濁液に 150μlの溶液 I
II( 3M K+ 、 5M CH3 COOH)を加えて撹拌
し、 4℃で 5分間放置した。その後、 400μlのTE飽
和フェノ−ルを加えて撹拌し、15,000 rpmで10分間遠心
を行なって水層を分取した。この水層に、水層の2倍量
の99.5%冷エタノ−ルを加え、 4℃で 5分間放置した
後、さらに15,000 rpmで15分間遠心してDNA沈殿を得
た。得られたDNA沈殿を70%冷エタノ−ルで洗浄して
乾燥した後、20μlのTE緩衝液(50mMトリス- Cl
pH 0.8 、0.10mM EDTA)に溶解した。 B.シュ−ドモナス属細菌の形質転換
【0014】P.セパチア(ATCC 10856)菌のシン
グルコロニ−をLB培地に移し、26℃で24時間程度振と
う培養した。さらに、この培養液 750μlを新しいLB
培地10mlに加えて26℃で 4時間程度振とう培養した。
この培養により、OD600 が0.4となった時点で培養液
を 4℃に冷却し、冷却高速遠心機(HITACHI 20PR-5)を
用いて 15,000 rpm で30秒間遠心した。上清を捨て、沈
殿した菌体に 5mlの冷却した溶液1(10ml 3-(N-
モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)、10mM
RbCl pH 7.0 )を加えて菌を懸濁し、再び 15,00
0 rpm で30秒間遠心して菌を沈殿させた。この菌体に、
5mlの冷却した溶液2( 100mM MOPS、50mM
CaCl2 、10mM RbCl pH 6.5 )を加えて菌
を懸濁し、 4℃で20分間放置した。この懸濁液を再び 1
5,000 rpm で30秒間遠心した後上清を捨て、得られた菌
体に 1mlの冷却した溶液2を加えて懸濁した。この懸
濁液を 200μlずつ分注し、 1μg相当のpVK101 を
50μlずつ加えて 4℃で30分間放置した。その後、42℃
で 2分間加熱し、 1mlのLB培地を加えて26℃で1.5
時間培養した。この培養液を、テトラサイクリン10mg
/ml、カナマイシン50mg/mlおよびアンピシリン
50mg/mlを含有するLB-agar プレ−ト(直径 9c
m)に撒き拡げ、24ないし48時間培養した。その結果、
1×10-6の頻度で形質転換体が得られた。 C.形質転換体からのプラスミドの分離
グルコロニ−をLB培地に移し、26℃で24時間程度振と
う培養した。さらに、この培養液 750μlを新しいLB
培地10mlに加えて26℃で 4時間程度振とう培養した。
この培養により、OD600 が0.4となった時点で培養液
を 4℃に冷却し、冷却高速遠心機(HITACHI 20PR-5)を
用いて 15,000 rpm で30秒間遠心した。上清を捨て、沈
殿した菌体に 5mlの冷却した溶液1(10ml 3-(N-
モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)、10mM
RbCl pH 7.0 )を加えて菌を懸濁し、再び 15,00
0 rpm で30秒間遠心して菌を沈殿させた。この菌体に、
5mlの冷却した溶液2( 100mM MOPS、50mM
CaCl2 、10mM RbCl pH 6.5 )を加えて菌
を懸濁し、 4℃で20分間放置した。この懸濁液を再び 1
5,000 rpm で30秒間遠心した後上清を捨て、得られた菌
体に 1mlの冷却した溶液2を加えて懸濁した。この懸
濁液を 200μlずつ分注し、 1μg相当のpVK101 を
50μlずつ加えて 4℃で30分間放置した。その後、42℃
で 2分間加熱し、 1mlのLB培地を加えて26℃で1.5
時間培養した。この培養液を、テトラサイクリン10mg
/ml、カナマイシン50mg/mlおよびアンピシリン
50mg/mlを含有するLB-agar プレ−ト(直径 9c
m)に撒き拡げ、24ないし48時間培養した。その結果、
1×10-6の頻度で形質転換体が得られた。 C.形質転換体からのプラスミドの分離
【0015】プラスミドを保持するP.セパチアを、 1
50mlのLB培地(10mg/mlテトラサイクリン、50
mg/mlカナマイシンおよび50mg/mlアンピシリ
ンを含有する)において、26℃で48時間振とう培養し
た。この培養液を冷却高速遠心機(HITACHI 20PR-5)を
用いて 15,000 rpm で30秒間遠心した。遠心後、上清を
捨て、沈殿した菌体を 150mlのTE緩衝液(50mMト
リス- Cl pH 0.8 、10mM EDTA)で洗浄して 4
mlのTE緩衝液に懸濁した。次いで、48mlの溶菌緩
衝液(TE、 4%SDS pH12.42)を加えて静かに撹拌
し、37℃で20分間放置した。この液に、さらに 4mlの
2Mトリス- Cl(pH 7.0)および12.8mlの 5M N
aClを加えて撹拌し、 4℃で 1時間放置した。次に、
15,000 rpmで 5分間遠心し、上清に等量のイソプロパノ
−ルを加えて -80℃で15分間放置した。その後、さらに
15,000 rpm で10分間遠心してDNAを沈殿させた。得
られたDNAは乾燥させ、さらに40μlのTE緩衝液に
溶解した。 D.制限酵素によるDNAの切断、解析および制限酵素
切断地図の作成
50mlのLB培地(10mg/mlテトラサイクリン、50
mg/mlカナマイシンおよび50mg/mlアンピシリ
ンを含有する)において、26℃で48時間振とう培養し
た。この培養液を冷却高速遠心機(HITACHI 20PR-5)を
用いて 15,000 rpm で30秒間遠心した。遠心後、上清を
捨て、沈殿した菌体を 150mlのTE緩衝液(50mMト
リス- Cl pH 0.8 、10mM EDTA)で洗浄して 4
mlのTE緩衝液に懸濁した。次いで、48mlの溶菌緩
衝液(TE、 4%SDS pH12.42)を加えて静かに撹拌
し、37℃で20分間放置した。この液に、さらに 4mlの
2Mトリス- Cl(pH 7.0)および12.8mlの 5M N
aClを加えて撹拌し、 4℃で 1時間放置した。次に、
15,000 rpmで 5分間遠心し、上清に等量のイソプロパノ
−ルを加えて -80℃で15分間放置した。その後、さらに
15,000 rpm で10分間遠心してDNAを沈殿させた。得
られたDNAは乾燥させ、さらに40μlのTE緩衝液に
溶解した。 D.制限酵素によるDNAの切断、解析および制限酵素
切断地図の作成
【0016】上記Cにおいて得られたプラスミド(以
下、c-pVK101 と称する) 2μl(0.1μg)に対
し、制限酵素 2μl(約 1ユニット)、各制限酵素に適
する制限酵素分解用緩衝液 2μlおよび蒸留水14μlを
加え、37℃で 2時間程度DNAの切断を行なった。ここ
で用いた制限酵素は全て宝酒造(株)社製である。
下、c-pVK101 と称する) 2μl(0.1μg)に対
し、制限酵素 2μl(約 1ユニット)、各制限酵素に適
する制限酵素分解用緩衝液 2μlおよび蒸留水14μlを
加え、37℃で 2時間程度DNAの切断を行なった。ここ
で用いた制限酵素は全て宝酒造(株)社製である。
【0017】使用した制限酵素と、それにより得られた
DNA断片の長さを下記表1に示す。また、プラスミド
pVK101 およびc-pVK101 の制限酵素切断地図を、
それぞれ図1および図2に示す。
DNA断片の長さを下記表1に示す。また、プラスミド
pVK101 およびc-pVK101 の制限酵素切断地図を、
それぞれ図1および図2に示す。
【0018】表1、図1および図2より明らかなよう
に、この発明の方法により得られたc-pVK101 の長さ
は、元のシュ−ドモナス属細菌プラスミドベクタ−pV
K101の長さが21.3Kbpであるのに対して、約1/3の
7.0Kbpである。
に、この発明の方法により得られたc-pVK101 の長さ
は、元のシュ−ドモナス属細菌プラスミドベクタ−pV
K101の長さが21.3Kbpであるのに対して、約1/3の
7.0Kbpである。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、シュ
−ドモナス属細菌のプラスミドを制限酵素切断部位に関
わりなく比較的容易に小型化することが可能となる。
−ドモナス属細菌のプラスミドを制限酵素切断部位に関
わりなく比較的容易に小型化することが可能となる。
【図1】21.3Kbpの長さを有する、シュ−ドモナス属細
菌プラスミドベクタ−pVK101 の制限酵素切断地図を
表わす。
菌プラスミドベクタ−pVK101 の制限酵素切断地図を
表わす。
【図2】この発明の方法により小型化されたpVK101
(c-pVK101 )の制限酵素切断地図を表わす。
(c-pVK101 )の制限酵素切断地図を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:38)
Claims (2)
- 【請求項1】 シュ−ドモナス属細菌のプラスミドであ
るIncP−1接合型広宿主域プラスミドRP1、RP
4、RK2、またはこれらに由来するプラスミド誘導体
を用いてシュ−ドモナス属細菌の形質転換を行ない、得
られた形質転換細菌よりプラスミドを抽出するシュ−ド
モナス属細菌プラスミドの小型化方法。 - 【請求項2】 形質転換されるシュ−ドモナス属細菌
が、P.セパチア、P.カリオフィリ、P.グラジオ
リ、P.マレイ、P.シュ−ドマレイ、P.ピケッティ
およびP.ソラナセアラムである請求項1記載のシュ−
ドモナス属細菌プラスミドの小型化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19021191A JPH05199865A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | シュ−ドモナス属細菌プラスミドの小型化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19021191A JPH05199865A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | シュ−ドモナス属細菌プラスミドの小型化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05199865A true JPH05199865A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=16254319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19021191A Pending JPH05199865A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | シュ−ドモナス属細菌プラスミドの小型化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05199865A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010500013A (ja) * | 2006-08-10 | 2010-01-07 | インターナショナル インベストメント アンド パテンツ ソシエテ アノニム | 免疫学的作用を有するプラスミド |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP19021191A patent/JPH05199865A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010500013A (ja) * | 2006-08-10 | 2010-01-07 | インターナショナル インベストメント アンド パテンツ ソシエテ アノニム | 免疫学的作用を有するプラスミド |
US8691959B2 (en) | 2006-08-10 | 2014-04-08 | Cosmo Bio-Technologies Srl | Plasmids with immunological action |
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