JPH05198539A - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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JPH05198539A
JPH05198539A JP3126992A JP3126992A JPH05198539A JP H05198539 A JPH05198539 A JP H05198539A JP 3126992 A JP3126992 A JP 3126992A JP 3126992 A JP3126992 A JP 3126992A JP H05198539 A JPH05198539 A JP H05198539A
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JP
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magnetic field
etching
processing chamber
plasma
material layer
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JP3126992A
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Tetsuya Tatsumi
哲也 辰巳
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CFC(クロロフルオロカーボン)ガスを用
いないGaAs/AlGaAs系の選択エッチングにお
いて、ガス組成等の放電条件を変更せずにオーバーエッ
チング時のラジカル量を減少させ、下地選択性と異方性
を改善する。 【構成】 有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置
の処理チャンバ4の内壁面にアモルファス・シリコン
(a−Si)カバー13を設け、このa−Siカバー1
3とECRプラズマPとの接触面積を昇降式シャッタ1
4(または回転式シャッタ15)の操作により調節す
る。S2 2 /S2 Cl2 混合ガスを用い、ジャストエ
ッチング時はこの接触面積を小、オーバーエッチング時
には大とすれば、後者において系内のハロゲン・ラジカ
ルが余分に消費され、Sの堆積が促進される。上記接触
面積は、磁場配位の制御によっても変化させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造等に適
用されるドライエッチング方法に関し、特にHEMT
(高電子移動度トランジスタ)のゲート・リセス形成工
程におけるGaAs/AlGaAs選択エッチング等
を、クロロフルオロカーボン(CFC)ガスを使用せ
ず、しかもプロセス途中におけるラジカル生成量の制御
を行いながら可能とする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsMES−FET(metal
semiconductor field effec
t transistor)を単一基板上に集積化した
MMIC(monolithic microwave
IC)は、高速高周波応答性、低雑音、低消費電力等
の特長を有し、近年、移動体通信や衛生通信用のデバイ
スとして利用されつつある。
【0003】1980年には、上記GaAsMES−F
ETのさらなる高速化を目指した研究から、HEMT
(high electron mobility t
ransistor)が開発されている。これは、Ga
As化合物半導体のヘテロ接合界面における2次元電子
ガスが、不純物による散乱を受けることなく高速で移動
できることを利用したデバイスである。このHEMTに
ついても高集積化を実現するための研究が続けられてお
り、その加工を行うドライエッチング技術に対する要求
も、より高精度、より高選択比へと向かっている。
【0004】中でも、GaAs/AlGaAs積層系を
選択的にエッチングしてゲート・リセスを形成する工程
は、HEMT,ヘテロMIS構造FETなどのヘテロ接
合FETの閾値電圧を決める重要な技術である。それ
は、下層側のAlGaAs層における不純物濃度や厚さ
等が、上層側のGaAs層のみを除去すれば然るべき閾
値電圧をもつFETが構成できるように予め設定されて
いるからである。このAlGaAs層上におけるGaA
s層の選択エッチング方法としては、CCl2 2 等の
CFCガスと希ガスの混合ガスを用いる方法が代表的な
ものである。これは、Gaが主として塩化物、Asがフ
ッ化物および塩化物を形成することによりGaAs層が
除去される一方で、下地のAlGaAs層が露出した時
点では蒸気圧の低いAlF3 が表面に形成されてエッチ
ング速度が低下し、高選択比が得られるからである。
【0005】たとえば、Japanese Journ
al of Applied Physics,Vo
l.20.,No.11(1981)p.L847〜8
50には、CCl2 2 /He混合ガスを用いて選択比
200を達成した例が報告されている。
【0006】しかしながら、上記の選択ドライエッチン
グには、以下のような問題がある。まず、上述のCCl
2 2 等のCFCガスは、いわゆるフロン・ガスと通称
されている化合物の一種であり、周知のように地球のオ
ゾン層破壊の一因とされているため、近い将来にも製造
・使用が禁止される運びである。したがって、ドライエ
ッチングの分野においても代替ガス、およびその使用技
術を開発することが急務となっている。
【0007】また、上述のCFCガスは、エッチング反
応系内にフルオロカーボン系ポリマーを大量に生成させ
易い。このポリマーは、パターン側壁部に堆積して側壁
保護効果を発揮するので異方性加工に寄与しているが、
その反面、エッチング速度の不安定化やパーティクル・
レベルの悪化等を招き易い。さらに、エッチング時のイ
オンによる照射損傷を回復させるために、300℃程度
のアニールも必要となる。
【0008】このような諸問題を解決するための技術と
して、本願出願人は先に特願平3−308327号明細
書において、放電解離条件下で遊離のS(イオウ)を生
成し得るハロゲン化イオウをエッチング・ガスとして用
い、Sの堆積を側壁保護に利用しながらGaAs/Al
GaAs積層系の選択異方性エッチングを行う技術を提
案している。この技術では、上記ハロゲン化イオウとし
て、S/X比〔分子中のS原子数とハロゲン(X)原子
数の比〕の比較的大きいS2 2 ,S2 Cl2 ,S2
2 等を使用する。このときのウェハは、Sを昇華させ
ずに保持し得る温度に維持されていれば良いので、上記
技術は従来の一般的な低温エッチングのようにウェハを
極低温域まで冷却する必要がない。また堆積させたS
は、エッチング終了後にウェハをおおよそ90℃以上に
加熱することにより容易に昇華除去することができ、何
らパーティクル汚染を惹起させる懸念がない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にドラ
イエッチングの分野では、オーバーエッチング工程にお
ける異方性の低下をいかに防止するかが常に大きな課題
として認識されている。それは、オーバーエッチング工
程ではエッチングすべき材料層が極端に減少するので、
大過剰となったラジカルがウェハ表面で側方マイグレー
ションを起こし、既に形成された側壁保護膜を除去した
り、あるいはパターンの側壁部を浸触したりするからで
ある。化合物半導体層のエッチングもその例外ではな
い。
【0010】S堆積プロセスの場合、この問題はオーバ
ーエッチング工程においてジャストエッチング工程にお
けるよりもエッチング反応系の見掛け上のS/X比を増
大させることにより解決することができる。つまり、ラ
ジカル生成量を相対的に減少させ、Sの堆積量を相対的
に増大させるのである。たとえば上述の特願平3−30
8327号明細書では、オーバーエッチング工程におい
てエッチング・ガスにH2 Sを添加する技術も提案され
ている。これは、H2 Sから解離生成するH* により過
剰なハロゲン・ラジカルをハロゲン化水素の形で除去す
ると共に、H2 S自身からもSを供給し、エッチング反
応系のS/X比を上昇させるものである。このようにS
の堆積を促進することは、異方性加工に必要な入射イオ
ン・エネルギーを低減させることにもつながるので、結
果として下地選択性を向上させることも可能となる。
【0011】しかしながら、S堆積プロセスの実用化を
推進するためには、さらに別のアプローチも模索した上
で、できるだけ多くの選択肢の中からプロセスの内容に
応じて最適な方法を選択することが重要であると考えら
れる。この過程では、先行技術の一長一短を認識するこ
とも必要である。たとえば、前述のようにエッチング・
ガスへH2 S等を添加する技術には、エッチング装置の
改造等を伴わずに実施できるという簡便さがある反面、
ガス流量や放電状態の安定化のための所要時間がスルー
プットを低下させる懸念がある。
【0012】そこで本発明は、Al含有化合物半導体層
上における非Al含有化合物半導体層の選択異方性エッ
チングを、S堆積プロセスを基本としながら、スループ
ットの低下を招くことなく行うことが可能なドライエッ
チング方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、エッチング
・ガスの組成その他の放電条件等を何ら変更せずにプラ
ズマ中のハロゲン・ラジカルの生成量を制御するため、
処理チャンバの内壁面の一部をハロゲン・ラジカルを消
費できる材料層で被覆し、この材料層とプラズマの接触
状態を何らかの方法で変化させることを考えた。また、
このハロゲン・ラジカルを消費できる材料層としては、
シリコン系材料層が好適であることを見出した。本発明
は、これらの知見にもとづいて提案されるものである。
【0014】すなわち、本願の第1の発明にかかるドラ
イエッチング方法は、Al含有化合物半導体層の上に積
層された非Al含有化合物半導体層を選択的にエッチン
グする方法であって、処理チャンバの内壁面の少なくと
も一部がシリコン系材料層により被覆されてなり、かつ
該シリコン系材料層とプラズマとの接触面積を可変とな
し得るシャッタ部材を備えたプラスマ装置を使用し、こ
のプラズマ装置に少なくともフッ素系化合物を含むエッ
チング・ガスを導入し、前記シャッタ部材の操作により
プラズマと前記シリコン系材料層との接触面積を変化さ
せながらエッチングを行うことを特徴とする。
【0015】本願の第2の発明にかかるドライエッチン
グ方法は、処理チャンバの内壁面の軸方向の少なくとも
一部がシリコン系材料層により被覆されてなり、かつこ
のシリコン系材料層の被覆部位に対峙するごとく該処理
チャンバの外周部に補助磁場形成手段が配設されてなる
ECRプラズマ装置を使用し、このECRプラズマ装置
に少なくともフッ素系化合物を含むエッチング・ガスを
導入し、前記補助磁場形成手段の操作によりECRプラ
ズマと前記シリコン系材料層との接触面積を変化させな
がらエッチングを行うことを特徴とする。
【0016】本願の第3の発明にかかるドライエッチン
グ方法は、前記補助磁場形成手段を、前記処理チャンバ
の周方向に沿って略等間隔に配置されかつ該処理チャン
バの半径方向に沿って交互に逆極性となるように着磁さ
れた複数の永久磁石により構成し、前記接触面積の変化
はこの補助磁場形成手段を前記処理チャンバの軸方向に
沿って移動させることにより達成することを特徴とす
る。
【0017】本願の第4の発明にかかるドライエッチン
グ方法は、前記補助磁場形成手段を、前記処理チャンバ
の周方向に沿って略等間隔に配置されかつ該処理チャン
バの半径方向に沿って交互に逆極性となるように励磁さ
れた複数のコイルにより構成し、前記接触面積の変化は
この補助磁場形成手段に印加する電流を制御することに
より達成することを特徴とする。
【0018】さらに、本願の第5の発明にかかるドライ
エッチング方法は、処理チャンバの内壁面の軸方向の少
なくとも一部がシリコン系材料層により被覆されてな
り、かつこのシリコン系材料層の被覆部位に対峙して該
処理チャンバの外周部を周回するごとく配設され、前記
軸方向に沿って各々同極性となるように励磁された複数
のコイルを備えてなるECRプラズマ装置を使用し、こ
のECRプラズマ装置に少なくともフッ素系化合物を含
むエッチング・ガスを導入し、前記複数のコイル相互間
の離間距離を前記軸方向に沿って変化させることにより
前記シリコン系材料層の近傍におけるECRプラズマの
密度を変化させながらエッチングを行うことを特徴とす
る。
【0019】
【作用】本発明では、前述のように、処理チャンバ内壁
面に設けられたシリコン系材料層とプラズマとの接触状
態を何らかの方法で変化させることが必要である。この
方法として、本発明者は大別して、(a)可動式のシャ
ッタ部材を処理チャンバ内に配設する方法、および
(b)磁場配位の制御を行う方法、の2通りを考えた。
【0020】本願の第1の発明は、上述(a)の可動式
のシャッタ部材を利用してシリコン系材料層とプラズマ
との接触面積を可変としたものである。すなわち、両者
の接触面積が小さい場合には、シリコン系材料層による
ラジカル消費量が少なくなり、上記接触面積が大きい場
合にはラジカル消費量が多くなる。したがって、ジャス
トエッチング工程では接触面積を相対的に小とし、オー
バーエッチング工程では相対的に大とすれば、ウェハ温
度やエッチング・ガスの組成比等の他のパラメータを変
更せずに、シャッタ部材の機械的な操作のみで容易にエ
ッチング反応系のラジカル量を制御することができる。
したがって、放電状態の安定化に要する時間を短縮して
スループットを改善することができる。特に、本発明を
前述のようなS堆積プロセスに適用すれば、エッチング
反応系のS/X比を容易に変化させることができるわけ
である。
【0021】なおここで、シリコン系材料層により消費
されるラジカルとは、プラズマ中に生成するハロゲン・
ラジカルである。非Al含有/Al含有化合物半導体の
積層系のエッチングでは、下地選択性の達成が原理的に
AlFx の生成にもとづいているため、F* はプラズマ
中に必ず存在している。その他のハロゲン・ラジカル
は、エッチング反応生成物が十分に高い蒸気圧を持ち得
るよう、化合物半導体の構成元素に応じて適宜選択して
使用されるCl* ,Br* 等である。
【0022】本願の第2の発明は、特にプラズマ装置と
してECRプラズマ装置を使用するプロセスを想定した
ものであり、上述(b)の磁場配位の制御を補助磁場形
成手段の操作により行うものである。ECRプラズマ
は、磁場中で円運動を行っている電子がそのサイクロト
ロン角周波数に一致するマイクロ波エネルギーを共鳴的
に吸収した場合に生成するプラズマである。したがっ
て、ECRプラズマ装置は、言うまでもなくプラズマ生
成用の磁場形成手段(前述の主コイルに相当する。)を
備えている。上記補助磁場形成手段はこの磁場形成手段
とは別個に設けられるものであり、プラズマ生成には直
接関与はしないが、プラズマの閉じ込め状態を制御す
る。本発明では、処理チャンバの内壁部の軸方向の一部
をシリコン系材料層で被覆しておき、この被覆部位にほ
ぼ対応する部位に適当な補助磁場形成手段を設置してこ
れを操作する。荷電粒子の集合体であるプラズマは、磁
束に直交する方向には拡散しにくいという性質を有して
いる。したがって、上記の補助磁場形成手段がチャンバ
内壁面に一部沿った磁束を形成し得るものであれば、そ
の磁束が存在する間はECRプラズマとチャンバ内壁面
を被覆するシリコン系材料層との接触面積が減少し、磁
束が消滅すれば接触面積は増大する。このECRプラズ
マ中には前述のようにハロゲン・ラジカルが含まれてい
るので、上記の接触面積にほぼ比例してハロゲン・ラジ
カルが消費される。
【0023】本願の第3の発明は、上記の補助磁場形成
手段をより具体的に規定するものであり、複数の永久磁
石を使用する。これらの永久磁石は、前記処理チャンバ
の周方向に沿って略等間隔に配置され、かつ該処理チャ
ンバの半径方向に沿って交互に逆極性となるように着磁
されており、交互多極磁場リングを構成している。かか
る磁石の配置により形成される磁場配位は、マルチカス
プ磁場として知られており、この磁場中では処理チャン
バの内壁面近傍におけるECRプラズマの拡散が制限を
受ける。したがって、ECRプラズマとチャンバ内壁面
のシリコン系材料層との接触面積を減少させたい場合に
は、この交互多極磁場リングを該シリコン系材料層によ
る被覆部位をほぼ周回する位置に置けば良い。逆に、接
触面積を増大させたい場合には、交互多極磁場リングを
上記被覆部位とは重ならない位置に移動させれば良い。
【0024】本願の第4の発明は、第3の発明と同様、
マルチカスプ磁場を利用するものであるが、永久磁石の
代わりにコイルを使用し、磁場形成を電流のON/OF
Fにより制御可能としたものである。つまり、ECRプ
ラズマとチャンバ内壁面のシリコン系材料層との接触面
積を減少させたい場合にはコイルに通電して励磁し、増
大させたい場合には通電を停止すれば良いのである。し
たがって、永久磁石を使用する場合のように交互多極磁
場リングを処理チャンバの軸方向に移動させる必要がな
い。
【0025】なお、ECRプラズマ装置において、EC
Rプラズマの形成に用いられる磁場形成手段(主コイ
ル)の下流側にマルチカスプ磁場を形成してプラズマを
閉じ込める技術は、既に特開昭63−244600号公
報等において知られるところである。一般にECRプラ
ズマ装置内では、処理チャンバの軸方向に沿った強力な
平行磁場が主コイルによって形成されており、半径方向
への荷電粒子の拡散が制限されている。しかも、プラズ
マ発生部へ入力されるマイクロ波のエネルギー分布は一
般には一様でないので、これによってもプラズマ密度に
分布が生じてしまう。したがって、プラズマ発生部にお
けるプラズマ密度の不均一性は、ECRプラズマがある
程度輸送された後でも緩和されにくく、エッチングの不
均一性をもたらすという問題があった。上記公報に記載
される技術は、この問題を解決し、ECRプラズマの均
一性を向上させるものである。
【0026】これに対し今回の発明は、エッチング反応
系のラジカル量の制御を主眼とするものであるが、上記
公報に記載される技術と同様の原理にもとづき、マルチ
カスプ磁場が存在する間はECRプラズマの均一性を向
上させることができる。
【0027】本願の第5の発明では、上記の第2の発明
ないし第4の発明のように補助磁場形成手段を用いてプ
ラズマの閉じ込め状態を変化させるのではなく、ECR
プラズマ形成用のコイルそのものを用いて磁場勾配を変
化させることにより、処理チャンバ内壁面のシリコン系
材料層と接触するECRプラズマの密度を変化させる。
ここで、上記コイルは複数個設けられており、処理チャ
ンバの軸方向に沿って同極性となるように励磁されてい
る。これらのコイルによりプラズマ発生部に形成される
磁場は平行磁場であるが、コイル相互間の離間距離が小
さければ処理チャンバの内壁面近傍の磁場勾配は急峻と
なり、逆に大きければ緩やかとなる。磁場勾配が緩やか
になれば、荷電粒子の拡散が促進され、プラズマ密度の
均一性を高めることができる。換言すれば、処理チャン
バの内壁面近傍におけるプラズマ密度を高めることがで
きる。これは、前述のようにマイクロ波のエネルギー分
布に一定の幅があるので、磁場勾配が緩やかである方
が、このエネルギーの変動範囲に適合してECR条件を
満足できる処理チャンバ内の領域が広くなるからであ
る。
【0028】したがって、シリコン系材料層によりEC
Rプラズマ中のハロゲン・ラジカルの消費量を増大させ
たい場合には、コイル相互間の離間距離を大として内壁
面近傍のプラズマ密度を高めれば良い。逆に、ハロゲン
・ラジカルの消費量を減少させたい場合には、離間距離
を小とすれば良い。
【0029】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0030】実施例1 本実施例は、本願の第1の発明をHEMTのゲート・リ
セス加工に適用し、n+ −AlGaAs上のn+ −Ga
As層をS2 2 /S2 Cl2 混合ガスを用いて選択的
にエッチングする際に、処理チャンバの内壁面に配設さ
れたアモルファス・シリコン・カバーとECRプラズマ
との接触面積をジャストエッチング工程とオーバーエッ
チング工程との間でシャッタ操作により変化させた例で
ある。
【0031】ここで、実際のエッチング・プロセスの説
明に入る前に、まず本発明を実施するにあたり使用した
RFバイアス印加型の有磁場マイクロ波プラズマ・エッ
チング装置の構成例、およびその使用方法について説明
する。上記装置の概略的な構成を図1に示す。この装置
は、2.45GHzのマイクロ波を発生するマグネトロ
ン1、上記マグネトロン1に図示されない整合器,マイ
クロ波電力計,アイソレータ等を介して接続され、上記
マイクロ波を導く矩形導波管2、上記矩形導波管2に石
英ガラス板等からなるマイクロ波導入窓3を介して接続
され、放電により内部にECRプラズマPを生成させる
ための処理チャンバ4、この処理チャンバ4内に設置さ
れウェハ10を載置するためのウェハ載置電極8、上記
処理チャンバ4を周回し、ECR条件を満足すべく8.
75×10-2T(875Gauss)の磁場強度を達成
可能なソレノイド・コイル7等を基本的な構成要素とす
る。
【0032】上記処理チャンバ4の上方にはガス供給管
5が開口され、処理に必要なガスが矢印A方向からチャ
ンバ内へ供給されるようになされている。また、処理チ
ャンバ4の底面側には排気孔6が開口され、図示されな
い真空系統によりチャンバ内部が矢印B方向に高真空排
気されるようになされている。上記ウェハ載置電極8に
は、RFバイアスを印加するためのRF電源12が、直
流成分を遮断するためのブロッキング・コンデンサ11
等を介して接続されている。また、ウェハ載置電極8の
内部には、低温エッチングに対応するための冷却配管9
が埋設されている。この冷却配管9に、装置外部に接続
される図示されないチラー等の冷却設備から適当な冷媒
を供給して矢印C1 ,C2 方向に循環させることによ
り、エッチング中のウェハ温度を所定の温度に維持する
わけである。
【0033】本実施例では、上記の構成に加えて、装置
に特に次のような2点の工夫を施した。その第一は、処
理チャンバ4の内壁面のうち、Y−Y線で示される軸方
向に沿ってソレノイド・コイル7の周回位置よりやや下
方側の一部、すなわちECRポジションより下流側の一
部を、シリコン系材料層で被覆した点である。このシリ
コン系材料層の具体例として、ここでは帯状のアモルフ
ァス・シリコン・カバー13を使用した。ただし、この
アモルファス・シリコン・カバー13は、処理チャンバ
4の内壁部を必ずしも連続的に周回している必要はな
く、たとえばブロック状の固体を内壁部に貼り付けた構
成を有するものであっても良い。さらに、他のシリコン
系材料層として、適当な形状に加工されたシリコン・カ
ーバイド材、単結晶シリコンからなるダミー・ウェハ、
処理チャンバ4の内壁面にCVD法等により直接成膜さ
れた多結晶シリコン層等を使用することもできる。
【0034】第二の工夫とは、上記アモルファス・シリ
コン・カバー13の内周側に、図示されない駆動手段に
より矢印D方向に昇降可能とされた円筒形の昇降式シャ
ッタ14を配設した点である。図1(a)は昇降式シャ
ッタ14によりアモルファス・シリコン・カバー13が
ほぼ完全にECRプラズマPから遮蔽された状態を示し
(シャッタ開度0%)、図1(b)は上記昇降式シャッ
タ14を下降させてアモルファス・シリコン・カバー1
3の全面が露出された状態(シャッタ開度100%)を
示す。
【0035】図2は、上記昇降式シャッタ14の配設状
態をより明確に示すために、処理チャンバ4の内部を一
部破断して示す斜視図である。処理チャンバ4の側壁
面、昇降式シャッタ14、ウェハ載置電極8は全て同心
的に配置されている。アモルファス・シリコン・カバー
13とECRプラズマPとの接触面積は、昇降式シャッ
タ14の矢印D方向の昇降距離を変化させることにより
任意に調節できる。
【0036】上記昇降式シャッタ14は、ラジカルを消
費せず、かつエッチング反応系内に不要な汚染を惹起さ
せない材料を適宜選択して構成することができる。本実
施例および後述の実施例2では、ステンレス鋼からなる
昇降式シャッタ14を採用した。なお、S堆積プロセス
では処理チャンバ4の内部構成部材の表面にもSが堆積
する。そこで、たとえばこの昇降式シャッタ14にも加
熱手段を内蔵させておき、1回のエッチングが終了する
たびにこれを加熱して表面に堆積したSを昇華除去でき
るようにしておけば、再現性を高める上で極めて有効で
ある。
【0037】次に、上述の有磁場マイクロ波プラズマ・
エッチング装置を用いて実際にGaAs/AlGaAs
選択エッチングを行った。このプロセスを、図3ないし
図8を参照しながら説明する。本実施例においてエッチ
ング・サンプルとして使用したウェハ10は、図3に示
されるように、半絶縁性GaAs基板21上にエピタキ
シャル成長により形成され、バッファ層として機能する
厚さ約500nmのepi−GaAs層22、厚さ約2
nmのAlGaAs層23、Si等のn型不純物がドー
プされた厚さ約30nmのn+ −AlGaAs層24、
同様にn型不純物を含む厚さ約100nmのn+ −Ga
As層25、所定の形状にパターニングされたレジスト
・マスク(PR)26が順次積層されてなるものであ
る。上記レジスト・マスク26のパターニングは、電子
ビーム描画法による露光と現像処理により行われてお
り、開口部26aの開口径は約300nmである。
【0038】このウェハ10を上述の有磁場マイクロ波
プラズマ・エッチング装置のウェハ載置電極8にセット
し、冷却配管9にエタノール冷媒を循環させた。昇降式
シャッタ14は、図1(a)に示されるように、アモル
ファス・シリコン・カバー13をECRプラズマPから
遮蔽する位置にセットした。この状態で、一例として下
記の条件により上記n+ −GaAs層25をジャストエ
ッチングした。
【0039】 S2 2 流量 20SCCM S2 Cl2 流量 20SCCM ガス圧 1.3Pa(10mTorr) マイクロ波パワー 850W(2.45GHz) RFバイアス・パワー 20W(2MHz) ウェハ温度 −10℃ シャッタ開度 0% このS2 2 /S2 Cl2 混合ガス系は、本願出願人が
先に特願平3−308327号明細書において提案した
ものである。このジャストエッチング工程では、S2
2 およびS2 Cl2 から解離生成するF* ,Cl* によ
り、n+ −GaAs層5中のGaが主としてGaCl3
の形で、またAsがAsF3 ,AsF5 ,AsCl3
の形で除去された。このラジカル反応は、S+ ,S
x ,Clx + ,SClx + 等の入射イオン・エネルギ
ーにアシストされている。一方、S2 2 とS2 Cl2
は、ECRプラズマP中にSも放出する。このSは、イ
オンの垂直入射が原理的に起こらないパターン側壁部に
堆積して図4に示されるように側壁保護膜27を形成
し、異方性の達成に寄与した。この結果、垂直壁を有す
るリセス25aが形成された。
【0040】上記ジャストエッチングは、n+ −AlG
aAs層24が露出し、その表面にAlFx (主として
x=3)が形成されてエッチング速度が大幅に低下した
時点で終了した。この時点での下地選択比は、約30で
あった。このとき、ウェハ10上にはn+ −GaAs層
25の残渣25bが若干残存していた。
【0041】そこで、この残渣25bを除去するため、
オーバーエッチングを行った。このときの昇降式シャッ
タ14は、図1(b)に示されるように、アモルファス
・シリコン・カバー13が全面的に露出する位置まで下
降させた。その他の条件は、ジャストエッチング工程と
同じとした。このオーバーエッチング工程では、シャッ
タ開度が100%とされていることにより、ECRプラ
ズマPがアモルファス・シリコン・カバー13と十分に
接触し、プラズマ中のF* ,Cl* がSiFx ,SiC
x の生成に消費された。したがって、エッチング反応
系の見掛け上のS/X比が上昇し、Sの堆積が促進され
た。この結果、図5に示されるように、リセス25aの
良好な異方性形状を維持しながら残渣25bを除去する
ことができた。また、イオンの垂直入射面におけるエッ
チング速度も大幅に低下し、下地選択性は60以上に向
上した。
【0042】上記側壁保護膜27は、エッチング終了後
にウェハ10を約90℃に加熱したところ、図6に示さ
れるように速やかに昇華除去され、ウェハ10上に何ら
パーティクル汚染を惹起させることはなかった。この後
の工程は、通常のHEMTの製造工程と同様である。す
なわち、一例として電子ビーム蒸着により厚さ約200
nmのAl層を形成した。この蒸着は、微細な開口径を
有するリセス25aの内部おいてステップ・カバレッジ
(段差被覆性)が劣化することを逆に利用したものであ
り、図7に示されるように、レジスト・マスク26の表
面には上部Al層28a、リセス25a底部には後にゲ
ート電極となる下部Al層8bがそれぞれ形成された。
【0043】この後、常法にしたがってレジスト・マス
ク6をリフト・オフすると、図8に示されるように上部
Al層28aも同時に除去され、リセス25a底部の下
部Al層28bのみを残すことができた。
【0044】実施例2 本実施例も、同じく本願の第1の発明を適用したHEM
Tのゲート・リセス加工の例であるが、実施例1と異な
り回転式シャッタを備えた有磁場マイクロ波プラズマ・
エッチング装置を使用し、エッチング・ガスとしてはS
2 2 /S2 Br2 混合ガスを使用した。
【0045】本実施例で使用した有磁場マイクロ波プラ
ズマ・エッチング装置は、概略断面図を示すと図1と同
様となるが、処理チャンバ4の内部を一部破断して示す
斜視図は図9のようになる。すなわち、本実施例の装置
は、スリット状の開口部15aを有する円筒形の回転式
シャッタ15を備えており、またアモルファス・シリコ
ン・カバー13aも上記開口部15aの開口パターンに
倣って帯状に形成されている。上記回転式シャッタ15
は、図示されない駆動手段により矢印E方向に回転可能
となされている。
【0046】ここで、回転式シャッタ15とアモルファ
ス・シリコン・カバー13aの位置関係について図10
を参照しながら説明する。この図は、図9のX−X線断
面図であり、(a)はアモルファス・シリコン・カバー
13aが回転式シャッタ15に遮蔽された状態(シャッ
タ開度0%)、(b)はアモルファス・シリコン・カバ
ー13aの全面が開口部15aを介して露出された状態
(シャッタ開度100%)を示している。アモルファス
・シリコン・カバー13aとECRプラズマPとの接触
面積は、回転式シャッタ15の回転角を変化させること
により任意に調節できる。
【0047】上述の有磁場マイクロ波プラズマ・エッチ
ング装置を使用して、実際にゲート・リセス加工を行っ
た。本実施例で使用したウェハ10は、前出の図3に示
したものと同じである。このウェハ10を上述のウェハ
載置電極8上にセットし、回転式シャッタ15の開度を
図10(a)に示されるように0%とした。この状態
で、一例として下記の条件でn+ −GaAs層25をジ
ャストエッチングした。
【0048】 S2 2 流量 20SCCM S2 Br2 流量 20SCCM ガス圧 1.3Pa(10mTorr) マイクロ波パワー 850W(2.45GHz) RFバイアス・パワー 20W(2MHz) ウェハ温度 −10℃ シャッタ開度 0% このS2 2 /S2 Br2 混合ガス系も、本願出願人が
先に特願平3−308327号明細書において提案した
ものである。このジャストエッチング工程におけるエッ
チング機構は、実施例1の塩素を臭素に置き換えたもの
にほぼ等しく、同様に良好な異方性形状を有するリセス
25a(図4参照。)が形成された。
【0049】次に、残存する残渣25bを除去するた
め、回転式シャッタ15の開度を図10(b)に示され
るように100%とした他は、同じ条件でオーバーエッ
チングを行った。このオーバーエッチング工程では、E
CRプラズマ中のF* ,Br* がアモルファス・シリコ
ン・カバー13aから供給されるSiに消費され、エッ
チング反応系の見掛け上のS/X比が上昇した。この結
果、リセス25aの良好な異方性形状を維持し、しかも
下地のn+ −AlGaAs層24に対して60以上の高
選択比を維持しながら残渣25bを除去することができ
た。
【0050】実施例3 本実施例は、本願の第3の発明をHEMTのゲート・リ
セス加工に適用し、ジャストエッチング工程とオーバー
エッチング工程との間で、アモルファス・シリコン・カ
バーとECRプラズマとの接触面積を永久磁石により変
化させた例である。
【0051】まず、本発明を実施するにあたり使用した
有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置の構成例、
およびその使用方法について、図11を参照しながら説
明する。なお、図11の参照符号の一部は、図1と共通
である。本実施例で使用した有磁場マイクロ波プラズマ
・エッチング装置の構成は、図1に示した昇降式シャッ
タ14または回転式シャッタ15に代えて、補助磁場形
成手段を配設してなるものである。
【0052】この補助磁場形成手段は、処理チャンバ4
の周方向に沿って略等間隔に配置された複数の永久磁石
16から構成されている。各永久磁石16は、図示され
ない駆動手段に一体的に接続され、処理チャンバ4の軸
方向(Y−Y線方向)に沿って位置Gと位置Hとの間を
矢印F方向に昇降可能とされている。ここで、位置Gと
は、図11(a)に示されるように上記アモルファス・
シリコン・カバー13の配設位置と重なる位置であり、
位置Hとは、図11(b)に示されるように重ならない
位置である。
【0053】ここで、上記永久磁石16の配設状態をよ
りわかり易く示すために、X−X線断面図を図12に示
す。図12(a)は、永久磁石16が位置Gにある場
合、図12(b)は、位置Hにある場合をそれぞれ表し
ている。図12(a)に示される例では、8個の永久磁
石16が処理チャンバ4の周方向に沿って等間隔に配置
されており、隣合う永久磁石16同士は、互いに処理チ
ャンバ4の半径方向に沿って逆極性とされている。かか
る配置によれば、ある磁石のN極から両隣の磁石のS極
へ向かう磁力線により星型のマルチカスプ磁場が形成さ
れ、ECRプラズマPはこの内側へ閉じ込められる。
【0054】ここで、位置Gにおいてマルチカスプ磁場
が形成された場合には、処理チャンバ4の内壁面方向へ
のプラズマの拡散が抑制されるために、アモルファス・
シリコン・カバー13とECRプラズマPとの接触面積
が減少する。したがって、ECRプラズマP中のハロゲ
ン・ラジカルの消費量は少なくなる。一方、位置Hにお
いてマルチカスプ磁場が形成された場合には、位置Gに
おける処理チャンバ4の内壁面方向へのプラズマの拡散
は何ら阻害されないため、アモルファス・シリコン・カ
バー13とECRプラスマPとの接触面積が増大する。
したがって、ECRプラズマP中のハロゲン・ラジカル
の消費量が増大する。
【0055】なお、このマルチカスプ磁場は、ソレノイ
ド・コイル7により形成されるウェハ10付近の発散磁
界を収束させて、プラズマ密度を均一化することにも寄
与している。
【0056】この有磁場マイクロ波プラズマ・エッチン
グ装置を使用し、S2 2 /S2 Cl2 混合ガスを用い
て実際にリセス加工を行った。使用したウェハ10は、
図3に示したものと同じである。まず、永久磁石16を
図11(a)に示されるように位置Gにセットし、実施
例1と同じ条件でn+ −GaAs層25をジャストエッ
チングした。
【0057】このジャストエッチング工程におけるエッ
チング機構は、ほぼ実施例1で前述したとおりである。
ただし、ECRプラズマP中のS+ ,SF+ ,Cl+
SClx + 等のイオンは、ソレノイド・コイル7が形成
する発散磁場に沿って下降すると共に、ウェハ10の近
傍では前述の図12(a)に示されるように永久磁石1
6の形成するマルチカスプ磁場により半径方向への拡散
を阻止され、ウェハ10にほぼ垂直に入射して異方性加
工をアシストしている。しかも、このマルチカスプ磁場
によりアモルファス・シリコン・カバー13とECRプ
ラズマPとの接触面積が少なくなっているので、ECR
プラズマP中のF* ,Cl* はほとんど消費されない。
【0058】続くオーバーエッチング工程では、永久磁
石16を図11(b)に示されるように位置Hに移動さ
せた。他のエッチング条件はジャストエッチング工程と
同じとした。このオーバーエッチング工程では、ウェハ
10近傍のマルチカスプ磁場が消滅し、前述の図12
(b)に示されるようにアモルファス・シリコン・カバ
ー13とECRプラズマPとが全面的に接触した。これ
により、ECRプラズマP中のF* ,Cl* がSi
x ,SiClx の形成に消費され、エッチング反応系
の見掛け上のS/X比が増大し、Sの堆積が促進され
た。この結果、リセス25aの異方性形状が良好に維持
され、下地選択性も向上した。
【0059】なお本実施例では、実施例1および実施例
2にも増して優れた低汚染性および再現性が達成され
た。これは、本実施例におけるECRプラズマPとアモ
ルファス・シリコン・カバー13との接触面積の変化が
もっぱら磁場配位の制御により行われており、処理チャ
ンバ4内へシャッタ等の可動部材が導入されていないた
め、本質的にパーティクル発生源が少ないからである。
【0060】実施例4 本実施例は、本願の第4の発明をHEMTのゲート・リ
セス加工に適用し、ジャストエッチング工程とオーバー
エッチング工程との間で、アモルファス・シリコン・カ
バーとECRプラズマとの接触面積を補助コイルにより
変化させた例である。
【0061】本実施例で使用した有磁場マイクロ波プラ
ズマ・エッチング装置は、実施例3で使用した永久磁石
16に代えて、補助コイル19を配設してなるものであ
る。この場合のX−X線断面図を図13に示す。図13
(a)は、位置Gにおいて補助コイル17が励磁された
場合、図13(b)は励磁されていない場合をそれぞれ
表している。
【0062】図13(a)に示される例では、8個の補
助コイル19が処理チャンバ4の周方向に沿って等間隔
に配置されている。各補助コイル19は、磁心17とそ
れに巻回される導線18から構成され、隣合う補助コイ
ル19同士は導線18への通電方向を逆方向とすること
により、互いに逆極性となるように励磁されている。マ
ルチカスプ磁場の形成およびこれによるECRプラズマ
Pの閉じ込め状態は、永久磁石16を用いた場合とほぼ
同様である。
【0063】ただし、補助コイル19を使用する場合、
導線18への通電を停止すればマルチカスプ磁場は消滅
するので、図13(b)に示されるように、該補助コイ
ル19を位置Gに置いたままでもアモルファス・シリコ
ン・カバー13とECRプラズマPの接触面積を変化さ
せることができる。
【0064】この有磁場マイクロ波プラズマ・エッチン
グ装置を使用し、S2 2 /S2 Cl2 混合ガスを用い
て実際にリセス加工を行った。使用したウェハ10は、
図3に示したものと同じである。まず、補助コイル19
を位置Gにて励磁し、実施例3と同じ条件でn+ −Ga
As層25をジャストエッチングした。このジャストエ
ッチング工程では、実施例3で前述した機構と同じ機構
によりエッチングが進行した。
【0065】次に、補助コイル19の励磁を停止した他
は同じ条件によりオーバーエッチングを行った。このオ
ーバーエッチング工程では、マルチカスプ磁場の消滅に
伴ってECRプラズマPとアモルファス・シリコン・カ
バー13との接触面積が増大し、高選択,高異方性加工
が実現した。
【0066】実施例5 本実施例は、本願の第5の発明をHEMTのゲート・リ
セス加工に適用し、ジャストエッチング工程とオーバー
エッチング工程との間で磁場勾配を変化させることによ
り、アモルファス・シリコン・カバーと接触するECR
プラズマの密度を変化させた例である。
【0067】まず、本実施例で使用したRFバイアス印
加型の有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置の構
成例について、図14を参照しながら説明する。なお、
図14の参照符号の一部は、図11と共通である。この
装置が前述の図11の装置と異なる点は、補助磁場形成
手段が設けられておらず、単一のソレノイド・コイル7
の代わりにユニット化されたソレノイド・コイル7a,
7bが配設され、さらにアモルファス・シリコン・カバ
ー13がこのソレノイド・コイル7a,7bに周回され
る範囲内、すなわちECRポジションを含む領域に形成
されている点である。上記ソレノイド・コイル7a,7
bは、それぞれ図示されない駆動手段に接続されること
により、処理チャンバ4の軸方向(Y−Y線方向)に沿
って位置Jと位置Kとの間を矢印I方向に移動可能とさ
れている。ここで、位置Jとは、図14(a)に示され
るようにソレノイド・コイル7a,7bが相互に近接す
る位置であり、位置Kとは、図14(b)に示されるよ
うに相互に離間した位置である。
【0068】ソレノイド・コイル7a,7bは、処理チ
ャンバ4の軸方向に沿って同極性に励磁されているの
で、これらのコイルによりプラズマ発生部に形成される
磁場は平行磁場であるが、コイル相互間の離間距離によ
り処理チャンバ4の内壁面近傍における磁場勾配が変化
する。すなわち、図14(a)に示されるようにソレノ
イド・コイル7a,7bが相互に近接している場合に
は、等磁場面20の存在状態からも明らかなように、内
壁面近傍における磁場勾配が高い。したがって、ECR
プラズマPの密度は処理チャンバ4の中心部付近で高
く、アモルファス・シリコン・カバー13の近傍では低
い。したがって、ハロゲン・ラジカルの消費量は少な
く、エッチング反応系のS/X比は相対的に低くなる。
【0069】逆に、図14(b)に示されるようにソレ
ノイド・コイル7a,7bが相互に離間している場合に
は、内壁面近傍における磁場勾配が低い。したがって、
ECRプラズマPの内壁面方向への拡散が促進され、ア
モルファス・シリコン・カバー13の近傍におけるプラ
ズマ密度が高くなる。したがって、ハロゲン・ラジカル
の消費量が増大し、エッチング反応系のS/X比を相対
的に高めることができる。
【0070】この有磁場マイクロ波プラズマ・エッチン
グ装置を使用し、S2 2 /S2 Br2 混合ガスを用い
て実際にリセス加工を行った。使用したウェハ10は、
図3に示したものと同じである。まず、ソレノイド・コ
イル7a,7bを図14(a)に示されるように位置J
にセットした。この状態で、実施例2と同じ条件により
+ −GaAs層25をジャストエッチングした。
【0071】この工程におけるエッチング機構は、ほぼ
実施例2で前述したとおりである。ただし、ここではア
モルファス・シリコン・カバー13の近傍におけるEC
RプラズマPの密度が低くなっているため、F* ,Br
* はほとんど消費されない。続いて、ソレノイド・コイ
ル7a,7bを図14(b)に示されるように位置Kに
セットした他は同じ条件で、オーバーエッチングを行っ
た。この工程では、アモルファス・シリコン・カバー1
3の近傍におけるECRプラズマPの密度が高くなるた
め、F* ,Br* の消費量が増え、相対的にSが堆積し
易い条件となった。このため、高選択,高異方性エッチ
ングが実現した。
【0072】以上、本発明を5つの実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。まず、上述の各実施例では化合物半導体
層の積層系としてGaAs/AlGaAs積層系を例示
したが、本発明は下層側にAlが含まれていれば従来公
知の他の化合物半導体層の積層系にも適用可能である。
たとえば、GaP/AlGaP、InP/AlInP、
GaN/AlGaN、InAs/AlInAs等の2元
素/3元素系の積層系、さらにあるいは3元素系/4元
素系等の積層系の選択エッチングにも適用できる。
【0073】また、エッチング・ガスとしてはF* の供
給とSの堆積とを可能とするガス系としてS2 2 /S
2 Cl2 混合ガス系、およびS2 2 /S2 Br2 混合
ガス系を例示したが、この他にも本願出願人が先に特願
平3−308327号明細書において提案したような種
々のガス系を適用することができる。一例を挙げれば、
2 2 /Cl2 系、S2 Cl2 /ClF3 系、S2
2 /Cl2 /H2 S系等である。
【0074】その他、補助磁場形成手段を構成する永久
磁石や補助コイルの数および配置、ウェハの構成、エッ
チング装置の種類、エッチング条件等は適宜変更可能で
ある。
【0075】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明ではプラズマ装置の処理チャンバの内壁面の一部に設
けられたシリコン系材料層とプラズマとの接触面積をシ
ャッタ部材の操作により容易に変化させることができ
る。また、特にECRプラズマ装置については、シリコ
ン系材料層とECRプラズマとの接触面積、またはシリ
コン系材料層と接触するECRプラズマの密度を、磁場
配位の制御により変化させることもできる。いずれにし
ても、他の放電条件を何ら変化させることなく、プラズ
マもしくはECRプラズマ中のF* その他のハロゲン・
ラジカル量をエッチング・プロセスの途中で容易に変化
させることが可能となる。この方法により、GaAs/
AlGaAs積層系に代表される非Al含有/Al含有
化合物半導体層の積層系のエッチングを行えば、オーバ
ーエッチング工程における異方性および選択性を大幅に
改善することができる。
【0076】本発明は、たとえば化合物半導体を利用し
た半導体装置を微細なデザイン・ルールにもとづいて製
造する上で極めて有効であり、さらにこれを高集積化し
てMMIC等を構成することにも多大な寄与をなすもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドライエッチング方法を実施するため
に使用されるRFバイアス印加型有磁場マイクロ波プラ
ズマ・エッチング装置の一構成例、およびその使用状態
を示す概略断面図であり、(a)は昇降式シャッタでア
モルファス・シリコン・カバーが遮蔽された状態、
(b)はアモルファス・シリコン・カバーの全面が露出
した状態をそれぞれ表す。
【図2】図1の有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング
装置の昇降式シャッタおよびその周辺部材を一部破断し
て示す概略斜視図である。
【図3】本発明をHEMTのゲート・リセス加工に適用
したプロセス例において、n+ −GaAs層の上にレジ
スト・マスクが形成され状態を示す概略断面図である。
【図4】図3のn+ −GaAs層が側壁保護膜の形成を
伴いながらジャストエッチングされ、リセスが形成され
た状態を示す概略断面図である。
【図5】オーバーエッチングにより図4のn+ −GaA
s層の残渣が除去された状態を示す概略断面図である。
【図6】図5の側壁保護膜が除去された状態を示す概略
断面図である。
【図7】図6のレジスト・マスクの表面とリセスの底面
にAl層が被着された状態を示す概略断面図である。
【図8】図7のレジスト・マスクとその表面の上部Al
層がリフトオフされ、リセスの底面にのみ下部Al層
(ゲート電極)が残された状態を示す概略断面図であ
る。
【図9】本発明のドライエッチング方法を実施するにあ
たり使用されるRFバイアス印加型有磁場マイクロ波プ
ラズマ・エッチング装置の他の構成例において、回転式
シャッタおよびその周辺部材を一部破断して示す概略斜
視図である。
【図10】図9のX−X線断面図であり、(a)は回転
式シャッタによりアモルファス・シリコン・カバーが遮
蔽された状態、(b)はアモルファス・シリコン・カバ
ーの全面が露出した状態をそれぞれ表す。
【図11】本発明のドライエッチング方法を実施するた
めに使用されるRFバイアス印加型有磁場マイクロ波プ
ラズマ・エッチング装置の一構成例、およびその使用状
態を示す概略断面図であり、(a)は永久磁石をアモル
ファス・シリコン・カバーと重なる位置に配設した状
態、(b)は重ならない位置に配設した状態をそれぞれ
表す。
【図12】図11の有磁場マイクロ波プラズマ・エッチ
ング装置のX−X線断面図であり、(a)は永久磁石を
アモルファス・シリコン・カバーと重なる位置に配設し
て該アモルファス・シリコン・カバー近傍にマルチカス
プ磁場を形成した状態、(b)は重ならない位置に配設
してマルチカスプ磁場を消滅させた状態をそれぞれ表
す。
【図13】本発明のドライエッチング方法を実施するた
めに使用されるRFバイアス印加型有磁場マイクロ波プ
ラズマ・エッチング装置の他の構成例のX─X断面図で
あり、(a)は補助コイルを励磁してアモルファス・シ
リコン・カバー近傍にマルチカスプ磁場を形成した状
態、(b)は励磁を停止してマルチカスプ磁場を消滅さ
せた状態をそれぞれ表す。
【図14】本発明のドライエッチング方法を実施するた
めに使用されるRFバイアス印加型有磁場マイクロ波プ
ラズマ・エッチング装置のさらに他の構成例、およびそ
の使用状態を示す概略断面図であり、(a)はソレノイ
ド・コイルを近接配置してアモルファス・シリコン・カ
バー近傍の磁束密度を高めた状態、(b)は離間させて
磁束密度を低下させた状態をそれぞれ表す。
【符号の説明】
4 ・・・処理チャンバ 7,7a,7b・・・ソレノイド・コイル 8 ・・・ウェハ載置電極 10 ・・・ウェハ 13,13a ・・・アモルファス・シリコン・カバー 14 ・・・昇降式シャッタ 15 ・・・回転式シャッタ 16 ・・・永久磁石 19 ・・・補助コイル 20 ・・・等磁場面 P ・・・ECRプラズマ 21 ・・・半絶縁性GaAs基板 22 ・・・epi−GaAs層 23 ・・・AlGaAs層 24 ・・・n+ −AlGaAs層 25 ・・・n+ −GaAs層 25a ・・・リセス 25b ・・・(n+ −GaAs層の)残渣 26 ・・・レジスト・マスク 27 ・・・側壁保護膜(S) 28a ・・・上部Al層 28b ・・・下部Al層(ゲート電極)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al含有化合物半導体層の上に積層され
    た非Al含有化合物半導体層を選択的にエッチングする
    ドライエッチング方法において、 処理チャンバの内壁面の少なくとも一部がシリコン系材
    料層により被覆されてなり、かつ該シリコン系材料層と
    プラズマとの接触面積を可変となし得るシャッタ部材を
    備えたプラスマ装置を使用し、このプラズマ装置に少な
    くともフッ素系化合物を含むエッチング・ガスを導入
    し、前記シャッタ部材の操作によりプラズマと前記シリ
    コン系材料層との接触面積を変化させながらエッチング
    を行うことを特徴とするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 Al含有化合物半導体層の上に積層され
    た非Al含有化合物半導体層を選択的にエッチングする
    ドライエッチング方法において、 処理チャンバの内壁面の軸方向の少なくとも一部がシリ
    コン系材料層により被覆されてなり、かつこのシリコン
    系材料層の被覆部位に対峙するごとく該処理チャンバの
    外周部に補助磁場形成手段が配設されてなるECRプラ
    ズマ装置を使用し、このECRプラズマ装置に少なくと
    もフッ素系化合物を含むエッチング・ガスを導入し、前
    記補助磁場形成手段の操作によりECRプラズマと前記
    シリコン系材料層との接触面積を変化させながらエッチ
    ングを行うことを特徴とするドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記補助磁場形成手段が、前記処理チャ
    ンバの周方向に沿って略等間隔に配置されかつ該処理チ
    ャンバの半径方向に沿って交互に逆極性となるように着
    磁された複数の永久磁石から構成されてなり、前記接触
    面積の変化はこの補助磁場形成手段を前記処理チャンバ
    の軸方向に沿って移動させることにより達成することを
    特徴とする請求項2記載のドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記補助磁場形成手段が、前記処理チャ
    ンバの周方向に沿って略等間隔に配置されかつ該処理チ
    ャンバの半径方向に沿って交互に逆極性となるように励
    磁された複数のコイルから構成されてなり、前記接触面
    積の変化はこの補助磁場形成手段に印加する電流を制御
    することにより達成することを特徴とする請求項2記載
    のドライエッチング方法。
  5. 【請求項5】 Al含有化合物半導体層の上に積層され
    た非Al含有化合物半導体層を選択的にエッチングする
    ドライエッチング方法において、 処理チャンバの内壁面の軸方向の少なくとも一部がシリ
    コン系材料層により被覆されてなり、かつこのシリコン
    系材料層の被覆部位に対峙して該処理チャンバの外周部
    を周回するごとく配設され、前記軸方向に沿って各々同
    極性となるように励磁された複数のコイルを備えてなる
    ECRプラズマ装置を使用し、このECRプラズマ装置
    に少なくともフッ素系化合物を含むエッチング・ガスを
    導入し、前記複数のコイル相互間の離間距離を前記軸方
    向に沿って変化させることにより前記シリコン系材料層
    の近傍におけるECRプラズマの密度を変化させながら
    エッチングを行うことを特徴とするドライエッチング方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0817803A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Nichia Chem Ind Ltd 窒化ガリウム系化合物半導体のドライエッチング方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0817803A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Nichia Chem Ind Ltd 窒化ガリウム系化合物半導体のドライエッチング方法

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