JPH05198241A - 接点の溶着状態に対応するインターロック手段を有する回路遮断器 - Google Patents

接点の溶着状態に対応するインターロック手段を有する回路遮断器

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JPH05198241A
JPH05198241A JP4163567A JP16356792A JPH05198241A JP H05198241 A JPH05198241 A JP H05198241A JP 4163567 A JP4163567 A JP 4163567A JP 16356792 A JP16356792 A JP 16356792A JP H05198241 A JPH05198241 A JP H05198241A
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movable contact
handle
contact arm
crossbar
circuit breaker
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JP4163567A
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English (en)
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Charles W Pipich
ウィリアム ピピチ チャールス
Jr William E Beatty
エルスワース ビッティ ジュニア ウィリアム
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CBS Corp
Original Assignee
Westinghouse Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/50Manual reset mechanisms which may be also used for manual release
    • H01H71/501Means for breaking welded contacts; Indicating contact welding or other malfunction of the circuit breaker
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S200/00Electricity: circuit makers and breakers
    • Y10S200/42Contact welding considerations

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  • Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 接点(45)が閉位置で溶着状態になるとハ
ンドル(13)がオフ位置へ移動するのを阻止するイン
ターロック部材(107)を備えた回路遮断器を提供す
る。 【構成】 インターロック部材は、ハンドル(13)を
支持する操作部材のヨークアーム(75)のスロット
(113)と、可動接点(41)を支持するクロスバー
(43)の凹部(119)との間を延びる一対の非可撓
性の細長い浮動リンク(109)より成る。可動接点ア
ーム(39)が開位置へ回転するのに伴なってクロスバ
ーの凹部が該スロットから離れる方向に回転し、ハンド
ルをオフ位置にむかって枢動させることを可能にする。
接点が閉位置で溶着状態となってクロスバーの凹部が回
転を妨げられると、浮動リンクがスロット内に詰まって
オフ位置の操作部材の枢動を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接点が閉位置で溶着状
態になるとハンドルがオフ位置へ移動するのを阻止する
回路遮断器に係わる。
【0002】
【従来の技術】典型的な回路遮断器は固定接点と、可動
接点アームに取り付けた可動接点を有する。これらの接
点は、ハンドルをオン位置とオフ位置の間で回転させる
ことによって閉開可能である。ばねにより作動されるト
グル装置によって可動接点アームに連結された係止可能
なクレードルは、引きはずし装置によって係止位置に保
持される。この引きはずし装置が回路遮断器の所定の過
負荷状態に応答して係止可能なクレードルの係止を解く
と、ばね作動トグル装置が可動接点アームを回転させて
接点を開放する。こうして回路遮断器が引きはずされる
と、ばね作動トグル装置はハンドルをオン位置とオフ位
置の中間の引きはずし位置へ移動させる。従って、ハン
ドルの位置により回路遮断器の状態が視認可能に指示さ
れる。オフ位置を僅かに越えるまでハンドルを移動させ
て係止可能なクレードルを再び係止し、次いでオン位置
まで移動させて再び接点を閉じると、回路遮断器がリセ
ットされる。
【0003】過負荷状態によっては、回路遮断器の接点
が閉位置で溶着状態になることがある。このような状況
下では、係止可能なクレードルの係止を解くことによっ
て回路遮断器の引きはずし装置を過負荷状態に応答させ
ることができる。溶着部が充分な強度を有する場合接点
アームが回転できず、接点は閉じたままとなる。ただ
し、ハンドルをオフ位置まで回転させることによってク
レードルを再び係止することができる。
【0004】このような状態を克服する方法がいくつか
提案されている。米国特許第3,525,959号の明
細書によれば、引きはずし機構と係合する係止部材によ
ってクレードルを係止する。引きはずされたこのような
回路遮断器をリセットするため、ハンドルをオフ位置へ
移動させてクレードルを再係止すると遮断器を引きはず
すばね付き操作機構の一部を形成するトグルのニーピボ
ットが係止部材と係合する。遮断器が引きはずされても
接点が閉位置で溶着状態にあれば、トグルは起立したま
まであり、ハンドルをオフ位置へ移動させても係止部材
と係合してクレードルを再係止することはない。即ち、
クレードルをリセットすることができず、ハンドルを放
すと操作機構のばねがハンドルをオン位置に維持し、接
点の真の状態を指示する。
【0005】米国特許第3,614,685号の明細書
に開示されている回路遮断器の一実施例では、接点が閉
位置で溶着状態にある時、引きはずしに続いてハンドル
をオフ位置へ移動させると、可動接点アーム構造に設け
た阻止部材が作用してクレードルが引きはずし機構によ
って再係止される位置へ移動するのを阻止する。この回
路遮断器の他の実施例では、接点が閉位置で溶着状態に
ある時、引きはずしが行なわれるとクレードルに設けた
ラッチが固設部分と係合してクレードルが再係止位置へ
回転するのを阻止する。いずれの実施例でも、このよう
な状況下ではばねがハンドルをオン位置へ偏倚させるこ
とにより閉位置で溶着状態にある接点の実位置を指示す
る。
【0006】米国特許第4,630,019号の明細書
では、接点が閉位置で溶着状態になるとハンドルヨーク
ラッチがリセット位置へのハンドル回転を阻止する。接
点が閉位置で溶着状態になければ、可動接点アーム構造
がハンドルヨークラッチを回転させてハンドルヨークの
通路から離脱させることにより、引きはずされた回路遮
断器のリセットを可能にする。
【0007】米国特許第3,525,959号及び第
3,614,685号の明細書に開示されている回路遮
断器は、接点が閉位置で溶着状態で引きはずしが行なわ
れると、クレードルの再係止を阻止し、ハンドルをオン
位置へ偏倚させることによって接点が閉じたままである
ことを指示するが、それでもハンドルをオフ位置へ移動
させることは可能である。用途によっては、回路遮断器
をモーター・オペレーターによって遠隔操作することが
できる。オン位置へ偏倚させられてもオフ位置へハンド
ルを移動させることができれば、モーター・オペレータ
ーがハンドルをオフ位置に保持することにより、実際に
は閉位置で溶着状態にある回路遮断器の接点が開状態に
あるかのように指示するおそれがある。さらにまた、回
路遮断器をキャビネット内に設置し、外部から操作でき
るようにハンドル機構がキャビネットドア壁を貫通する
ように構成する場合がある。このようなハンドル機構で
は、接点が閉位置で溶着状態にある時回路遮断器内で開
位置の方へ作用するばね偏倚があるにも拘らずハンドル
をオフ位置のままに維持する大きい摩擦力が働く可能性
がある。回路遮断器をオフ位置にロックする掛け金式ロ
ックを設ける場合もある。接点が閉位置で溶着状態にあ
るにも拘らずハンドルをオフ位置へ移動させることがで
きれば、実際には接点が閉位置で溶着状態であるのにハ
ンドルがオフ位置にロックされる可能性がある。これで
は満足な回路遮断器といえない。
【0008】米国特許第3,849,747号の明細書
はハンドルと連結する可動接点アームにばねを介して係
止可能なクレードルを連結した小型回路遮断器を開示し
ている。ハンドルは接点アームに直接連結されているか
ら、接点が閉位置で溶着状態になるとハンドルをオフ位
置へ移動させることができず、従って、ハンドルを再係
止することもできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、接点
が閉位置で溶着状態になった時にオフ位置への操作ハン
ドルの移動を阻止する改良型構造を備えた回路遮断器を
提供することにある。
【0010】本発明の別の目的は、接点が閉位置で溶着
状態の時ハンドルをオフ位置へ移動させようとすると、
溶着が軽度なら接点を開くのに充分な力が発生するよう
にした改良型回路遮断器を提供することにある。
【0011】本発明の回路遮断器は、固定接点と、可動
接点と、前記可動接点を支持し、開閉位置間で回転する
ことによって前記両接点を開閉する可動接点アーム構造
と、ハンドルを装着された枢動自在な操作部材を含み、
前記可動接点アーム構造を前記可動接点アーム構造が閉
位置に来て前記両接点を閉じるハンドルのオン位置と前
記可動接点アーム構造が開位置に来て前記両接点を開く
ハンドルのオフ位置との間で回転させるように前記可動
接点アーム構造に連結されたばね駆動操作機構と、回路
遮断器の所定の電流過負荷状態に応答して前記ばね駆動
操作機構を作動させることにより可動接点アーム構造を
開位置へ回転させると共にハンドルを前記オン位置とオ
フ位置の中間の引きはずし位置へ移動させ、オフ位置を
越えてさらにハンドルを移動させるとリセットされる引
きはずし装置と、前記ハンドルが前記オフ及びオン位置
間を移動するのに伴なって前記可動接点アーム構造が前
記開及び閉位置間で回転し、前記枢動操作部材が枢動す
る時前記枢動操作部材と前記可動接点アーム構造の間で
浮動し、前記両接点が閉位置で溶着状態になって前記可
動接点アーム構造が前記開位置へ移動するのを妨げられ
ると前記可動接点アーム構造と前記枢動操作部材の間に
詰まって前記ハンドルをオフ位置へ枢動させるのを阻止
する浮動インターロック部材を含むインターロック手段
とから成り、前記浮動インターロック部材が非可撓性の
細長い部材であり、前記操作部材が細長いスロットを有
し、前記非可撓性の細長い部材の一端が前記スロット内
を摺動し、前記可動接点アーム構造が前記非可撓性の細
長い部材の他端が係合する凹部を有し、前記可動接点ア
ーム構造が前記開位置へ回転して前記両接点が開くと前
記凹部が前記操作部材の前記スロットから離れる方向に
回転して前記ハンドルを含む前記操作部材がオフ位置に
むかって枢動するのを可能にし、接点が閉位置で溶着状
態となることによって可動接点アーム構造の前記凹部の
回転が妨げられると前記非可撓性の細長い部材が前記ス
ロット内に詰まってオフ位置への前記操作部材の枢動を
阻止することを特徴とする。
【0012】本発明では、ハンドルが装着された枢動操
作部材を含むばね駆動操作機構が、可動接点アーム構造
を、可動接点アーム構造が閉位置に来て接点を閉じるハ
ンドルのオン位置と可動接点アーム構造が開位置に来て
接点を開くハンドルのオフ位置の間で回転させる。引き
はずし装置は、所定の電流過負荷状態に応答してばね駆
動操作機構を作動させることにより可動接点アーム構造
を開位置へ回転させると共にハンドルをオン及びオフ位
置間の引きはずし位置へ移動させる。回路遮断器には、
ハンドルをオン及びオフ位置間で移動させるのに伴なっ
て可動接点アーム構造が開閉位置間で回転し、枢動操作
部材が枢動すると、枢動操作部材と可動接点アーム構造
のと間で浮動する浮動インターロック部材を含むインタ
ーロック手段を設ける。接点が閉位置で溶着状態になる
と、浮動インターロック部材が可動接点アーム構造と枢
動操作部材の間に詰まってオン位置へのハンドル枢動を
阻止する。
【0013】更に詳細には、浮動インターロック部材は
非可撓性の細長い部材である。操作部材はスロットを有
し、非可撓性の細長い部材の一端がこのスロット内を摺
動する。可動接点アーム構造は凹部を有し、非可撓性の
細長い部材の他端がこれに係合する。可動接点アーム構
造が開位置へ回転するのに伴なって可動接点アーム構造
の凹部が操作部材のスロットから離れる方向に回転し、
ハンドルが装着された操作部材をオフ位置にむかって枢
動させることを可能にする。しかし、接点が閉位置で溶
着状態となって可動接点アーム構造の凹部が回転を妨げ
られると、非可撓性の細長い部材がスロット内に詰まっ
てオフ位置の操作部材の枢動を阻止する。
【0014】可動接点アーム構造は、各可動接点を支持
する可動接点アーム及び長手軸線を中心に回転する共通
のクロスバーを含む。細長い浮動インターロック部材が
係合する凹部がクロスバーに設けてあるが、この凹部は
接点が閉位置で溶着状態となって細長い部材が操作部材
のスロット内で詰まっても溶着が軽度ならば、ハンドル
をオフ位置へ移動させようとすると接点を開くのに十分
なモーメントがクロスバーに対して発生する。
【0015】以下、添付図面を参照して本発明をその実
施例につき詳細に説明する。
【0016】
【実施例】基本的な回路遮断器の詳細を明らかにするた
め、添付図面には米国特許第4,630,019号の明
細書に記載されているタイプの回路遮断器1を示した。
【0017】本発明の三相回路遮断器に応用する場合を
想定して図示したが、中性線を有する三相回路遮断器を
含めて、単相またはその他の多相回路遮断器にも応用で
きることはいうまでもない。
【0018】図1は基部5(図2)及び取り外し自在な
カバー7から成る成形絶縁筺体3を有する回路遮断器1
を示す。各極に1つずつ1組の入力端子9a,9b及び
9cと、同様に1組の出力端子11a,11b及び11
cを設け、回路遮断器1を、図示実施例の場合、回路遮
断器によって保護すべき3相電気システムに接続する。
回路遮断器を手動で開閉すると共に回路遮断器の状態を
指示するためのハンドル13がカバー7の孔15を貫通
している。 中央極の断面図である図2から明らかなよ
うに、回路遮断器1は極ごとに、下方接点構造17、可
動接点構造19、極を流れる遮断電流が発生するアーク
を消しやすくするアークシュート21、及び電流の遮断
を早めるのを助けるスロットモーター23を含む。共通
の係止可能なクレードル25、ばね作動アクチュエータ
ー機構27、操作部材29、及び各極における所定の過
電流状態に応動する引きはずし機構31も回路遮断器1
の主要部分である。
【0019】下方接点構造17は固設導電部材33を含
み、その外端が各極の入力端子9を構成する。固設導電
部材33は固定接点37を支持する片持ちばり内端35
を有する。
【0020】可動接点構造19は外端に可動接点41が
装着された可動接点アーム39を含む。それぞれの可動
接点アーム39は、図2に示す閉位置と図4に示す開位
置との間を同時に回転できるように共通の横断方向クロ
スバー43に取り付けられている。固定接点37及び可
動接点41が接点対45を形成し、この接点対は接点ア
ームが閉位置に来ると閉じて回路遮断器を通る回路を完
成し、接点アームが開位置に来ると開いて回路遮断器各
極を流れる電流を遮断する。可動接点アーム39と、各
出力端子11と接続しているバイメタル49の間に可撓
導体47を接続してある。
【0021】3つの極の可動接点アーム39が共通のク
ロスバー43に枢動自在に連結され、クロスバー内の凹
部に設けた圧縮ばね51によって偏倚されている。これ
らの圧縮ばね51の作用下に、可動接点アーム39は必
ずクロスバー43と一体に移動し、接点対45に所定の
閉成力を加える。また、これらの圧縮ばねは高レベル短
絡によってブローオープンされるとき、操作機構の動作
を待たずに接点が迅速に分離するのを可能にする。
【0022】図3から明らかなように、クロスバー43
は回路遮断器の成形基部5に設けた仕切り57に固定し
た互いに間隔を保つ側板55の孔53で回転自在に支持
されている。クロスバーの軸方向移動は、仕切り57に
設けた溝61と係合する一体フランジ59によって阻止
される。絶縁性のパネル63が回路遮断器1の極を電気
的に隔離する。
【0023】再び図2から明らかなように、係止可能な
クレードル25は側板55に支持されたクレードルピン
65を介してその一端を中心に回転自在に取り付けられ
ている。係止可能なクレードルの自由端は係止面67を
画定するスロットまたは溝を含む。この係止面67は引
きはずし機構31の一部を形成するラッチプレート71
のスロット69と係合する。
【0024】操作部材29は、ウエブ77を介して連結
する1対の互いに間隔を保つ平行アーム75(近い方の
アームが図2に一部を破断して示してある)を有するU
字形ヨーク73を含む。特に図3から明らかなように、
操作部材アーム75の下端から内方に位置ずれしている
タブ79の円弧状自由端は側板55の円弧状凹部81に
受容され、該凹部内で回動する。操作部材29はヨーク
73に固定された一体成形基部83を有するハンドル1
3を含む。ハンドル13はヨーク73と共に図2に示す
オン位置と、オフ位置を僅かに越えた図4に示すリセッ
ト位置との間を移動自在である。ハンドル及びヨークは
オン位置とオフ位置の中間に位置する図5に示す引きは
ずし位置を占めることもできる。クレードル25はハン
ドル13の成形基部83に設けたスロット89を介して
ウエブ77のフランジ87と接触するように形成したヨ
ーク接触面85を含む(図2及び3)。引きはずし機構
がクレードルを解放すると、クレードル25の接触面8
5がフランジ87と接触してハンドルを引きはずし位置
に位置させる。オフ位置を越えてハンドル13を移動さ
せると、フランジ87が面85と接触してクレードル2
5を回転させて再係止する。
【0025】ばね作動アクチュエーター機構27は、ト
グル装置91及び1対のらせん引っ張りばね93を含
む。トグル装置91は、中央極の可動接点アーム39に
またがり、下方トグルピン97を介して可動接点アーム
に枢動自在に連結された1対の下方トグルアーム95を
含む。トグル装置91はまた、係止可能なクレードル2
5にまたがり、クレードル25を貫通し、且つクレード
ル25に連結された上方トグルピン103を有する1対
の上方トグルアーム99をも含む。上下のトグルアーム
対99,95はトグルニーピン105を介して枢動自在
に互いに連結されている。上方トグルアーム99の外側
でヨーク73のウエブ77とトグルニーピン105の間
に1対の前記らせん引っ張りばね93を張架する。
【0026】ハンドル13がオン位置に来ると、ばね9
3は上方トグルピン103の図2で見て左側に作用して
トグルニーピン105をピン103に対して時針方向に
回転させる。クレードル25が中間ラッチプレート71
と係合すると、下方トグルアーム95がピン97に対し
て反時針方向に回転することによりクロスバー43を、
従って、各可動接点アーム39を接点45が閉じる閉位
置へ反時針方向に回転させる。
【0027】回路遮断器1の極の1つに所定の過電流状
態が発生すると、米国特許第4、630、019号明細
書に記載されるように、引きはずし装置31が作動して
ラッチプレート71をクレードル25の係止面67との
係合から解放する。クレードル25が係止を解かれる
と、トグルニーピン105、上方トグルアーム99及び
上方トグルピン103を介して作用するばね93がクレ
ードル25を図2で見て反時針方向に加速する。その結
果、引っ張りばね93の作用線がトグルピン103の後
方へ移動してトグル機構を屈伏させることによりトグル
ニーピン105を上昇させると共に、下方トグルアーム
95を介して下方トグルピン97を上昇させる。下方ト
グルピン97の上昇に伴なってクロスバー43が時針方
向に回転してすべての可動接点アーム39を上昇させる
ことにより、回路遮断器各極の接点対45を同時に開放
する。これと同時に接点対45間にアークが発生する
が、これはアークシュート21によって消弧される。上
方トグルアーム99が反時針方向に回転し、下方トグル
アーム95が時針方向に回転してトグル装置91が屈伏
状態になると、ハンドル13を支持するヨーク73がヨ
ークのフランジ87と接触する回転クレードル25によ
って図5に示す中間位置へ移動する。ハンドルがこのよ
うにオン及びオフ位置間に位置することで回路遮断器1
が引きはずされたことが視覚的に指示される。
【0028】回路遮断器をリセットするには、ハンドル
13をオフ位置を少し越える位置、即ち、図4で見て時
針方向いっぱい位置へ移動させる。ハンドルをこのリセ
ット位置へ移動させると、ヨーク73のフランジ87が
係止可能なクレードル25の面85に当接してクレード
ルを、係止面67が引きはずし機構31の中間ラッチプ
レート71と係合するまで回転させる。ハンドルがこの
位置に移動すると、ばね93の作用線がトグルピン10
3の右側へ移動し、ハンドルはオフ位置のままになる。
【0029】回路遮断器を再び閉じるには、ハンドル1
3を図4に示すオフ位置から図2に示すオン位置へ移動
させる。ばね93の作用線が上方トグルピン103の左
側へ移動すると、トグル装置91が起立し、クロスバー
43が反時針方向に回転して、上述のように接点対45
を閉じる。
【0030】回路遮断器1のいずれかの極の接点対45
が閉位置で溶着状態になると、関連の接点アーム39
が、従って、クロスバー43及びその他の可動接点アー
ム39が回転不能となる。即ち、すべての極の接点45
が閉状態のままとなる。引きはずしの場合には、係止可
能なクレードル25がラッチプレート71によって係止
を解かれても、トグルニーピン105が閉位置で溶着状
態の接点によって上昇を妨げられ、トグル装置が起立し
たままとなるからハンドル13はオン位置のままであ
る。しかし、本発明を採用しないと、ばね93の作用線
が上方トグルピン105の右側へ移動できないから、放
離すればオン位置へ戻るにしてもハンドル13をオフ位
置へ移動させることは可能である。しかしながら、すで
に述べたように、ハンドル13がモーター駆動操作装置
によって、または回路遮断器が筺体内に取り付けられて
いるならハンドルの延長部によって遠隔操作される場
合、或いは掛け金式ロックを利用してハンドルをオフ位
置にロックできる場合、これは問題である。
【0031】接点45が閉位置で溶着状態になった時オ
フ位置へのハンドル13の回転を阻止するため、インタ
ーロック手段107を設ける。このインターロック手段
107は、操作部材29のヨーク73とクロスバー43
との間に延びる1対の浮動リンク109を含む。浮動リ
ンク109の一端111は、ヨーク73のアーム75の
自由端の延長部115とタブ79の間に形成されたスロ
ット113内を摺動する。浮動リンク109の他端11
7はクロスバー43の凹部119と係合する。特に図3
から明らかなように、凹部119はヨークアーム73と
整列関係にある。好ましくは、クロスバー43の凹部1
19に挿入体121を設ける。図7にも示すように、挿
入体121の細長い中央部123は湾曲して凹み125
を形成し、浮動リンク109の1つの下端117がこの
凹み125に係合する。挿入体121の中央部123の
両端にはそれぞれ横断方向のフランジ127を設ける。
(図3の部分拡大図である図8から明らかなように)こ
の横断方向フランジは側板55及び絶縁パネル63の下
を延びて挿入体121を凹部119内に保持している。
好ましくは金属で形成したこの挿入体121は、接点が
閉位置で溶着状態となった時にハンドルを開位置へ移動
させようとすると浮動リンクによって形成クロスバーに
加わる荷重を後述するように分配する。挿入体121は
成形クロスバー43の凹部に生じる摩耗を防ぐ機能をも
果たす。基部5(図2)内に成形された壁部分129
は、浮動リンク109をスロット113及び凹部119
内に保持する。
【0032】正常なオン状態では、接点が閉じ、浮動リ
ンクが図2の位置を占め、その上端111が上向きにヨ
ークアーム75のスロット113内に延びている。ハン
ドルをオフ位置へ移動させると、操作部材29のヨーク
73が図2上時計方向に図4に示す位置まで回転する。
操作部材を回転させると、トグル装置91が中央接点ア
ーム39を時計方向に回転させることにより前記中央接
点と共に残りの接点アームをも支持するクロスバー43
を時計方向に回転させる。クロスバー43の時計方向回
転に伴ない、凹部119がヨーク73に対して下方へ移
動する。浮動リンク109は凹部及びクロスバーに従動
して、ヨークがハンドルのオフ位置へ回転するのに必要
な間隙を形成する。同様に、もし引きはずしが起こる
と、トグル機構91がクロスバー43を回転させること
により接点を開き、操作部材を、ハンドルが図5に示す
引きはずし位置を占めるように位置ぎめする。この状態
において凹部及びクロスバー43が回転すると浮動リン
クが降下して、引きはずし位置への操作部材の回転に必
要な間隙がスロット113に形成される。
【0033】しかし、もし接点が閉位置で溶着すると、
ハンドル13をオフ位置へ移動させようとしても、クロ
スバー43は回転不能である。従って、浮動リンク10
9は下降できず、その上端111がスロット113内に
詰まって操作部材を、したがって、ハンドルを図6に示
すオフ位置へ回転させるのを阻止する。浮動リンク10
9またはスロット113の凹部121はヨーク73がト
グル機構91のオーバーセンター位置を3°だけ越える
ことができるように寸法設定する。操作部材29はこの
位置にとどまることができない。しかし、ハンドルを放
離するとトグル機構91がハンドルをオン位置へ偏倚さ
せ、接点45の真の状態を視覚的に指示する。
【0034】クロスバー43の長手軸線129に対する
クロスバー43の凹部119の位置は、浮動リンク10
9がスロット113内に詰まった時点でハンドルをオン
位置へ移動させる意図で力を加えると、クロスバーを図
上時計方向に回転させるようとするモーメントがクロス
バーに作用する。クロスバーに作用するこの時計方向モ
ーメントは接点の溶着が軽度なら接点45にこれを分離
させるのに充分な力を作用させるため接点が開き、オフ
位置へのハンドル回転が可能となる。
【0035】回路遮断器接点が閉位置で溶着状態になる
とオフ位置へのハンドル移動を機械的に阻止するこの簡
単だが有効な手段は、浮動リンク、操作部材ヨークアー
ムのスロット、クロスバーの凹部、及び、必要なら、凹
部の挿入体という形で回路遮断器に僅かな改良を加える
だけで実現できる。このような構成部分からなる本発明
のインターロック手段には、軽度の溶着を分離させるこ
とができ、従って、回路遮断器の無停電動作を維持でき
るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、回路遮断器の平面図である。
【図2】図2は、オンまたは閉状態にある図1の回路遮
断器を一部省略してII−II線に沿って示す縦断面図
である。
【図3】図3は、図2の回路遮断器をIII−III線
に沿って示す横断面図である。
【図4】図4は、正常な開またはオフ位置をやや越えた
リセット状態にある回路遮断器を示す図2と同様の部分
図である。
【図5】図5は、正常な引きはずし状態にある回路遮断
器を示す図2と同様の部分図である。
【図6】図6は、接点が閉位置で溶着状態となって引き
はずされた回路遮断器を示す図2と同様の部分図であ
る。
【図7】図7は、本発明の特徴の1つである挿入体の斜
視図である。
【図8】図8は、図3の一部を拡大して示す部分縦断面
図である。
【符号の説明】
13 ハンドル 25 クレードル 31 引きはずし機構 37 可動接点 39 接点アーム 41 固定接点 43 クロスバー 45 接点 65 クレードルピン 71 ラッチプレート 73 ヨーク 75 アーム 79 タブ 91 トグル装置 95 下方トグルアーム 97 トグルピン 99 上方トグルアーム 105 トグルニーピン 107 インターロック部材 109 浮動リンク 113 スロット 115 延長部 119 凹部 121 挿入体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム エルスワース ビッティ ジ ュニア アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ビー バー ピー オー ボックス 44

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点と、可動接点と、前記可動接点
    を支持し、開閉位置間で回転することによって前記両接
    点を開閉する可動接点アーム構造と、ハンドルを装着さ
    れた枢動自在な操作部材を含み、前記可動接点アーム構
    造を前記可動接点アーム構造が閉位置に来て前記両接点
    を閉じるハンドルのオン位置と前記可動接点アーム構造
    が開位置に来て前記両接点を開くハンドルのオフ位置と
    の間で回転させるように前記可動接点アーム構造に連結
    されたばね駆動操作機構と、回路遮断器の所定の電流過
    負荷状態に応答して前記ばね駆動操作機構を作動させる
    ことにより可動接点アーム構造を開位置へ回転させると
    共にハンドルを前記オン位置とオフ位置の中間の引きは
    ずし位置へ移動させ、オフ位置を越えてさらにハンドル
    を移動させるとリセットされる引きはずし装置と、前記
    ハンドルが前記オフ及びオン位置間を移動するのに伴な
    って前記可動接点アーム構造が前記開及び閉位置間で回
    転し、前記枢動操作部材が枢動する時前記枢動操作部材
    と前記可動接点アーム構造の間で浮動し、前記両接点が
    閉位置で溶着状態になって前記可動接点アーム構造が前
    記開位置へ移動するのを妨げられると前記可動接点アー
    ム構造と前記枢動操作部材の間に詰まって前記ハンドル
    をオフ位置へ枢動させるのを阻止する浮動インターロッ
    ク部材を含むインターロック手段とから成り、前記浮動
    インターロック部材が非可撓性の細長い部材であり、前
    記操作部材が細長いスロットを有し、前記非可撓性の細
    長い部材の一端が前記スロット内を摺動し、前記可動接
    点アーム構造が前記非可撓性の細長い部材の他端が係合
    する凹部を有し、前記可動接点アーム構造が前記開位置
    へ回転して前記両接点が開くと前記凹部が前記操作部材
    の前記スロットから離れる方向に回転して前記ハンドル
    を含む前記操作部材がオフ位置にむかって枢動するのを
    可能にし、接点が閉位置で溶着状態となることによって
    可動接点アーム構造の前記凹部の回転が妨げられると前
    記非可撓性の細長い部材が前記スロット内に詰まってオ
    フ位置への前記操作部材の枢動を阻止することを特徴と
    する回路遮断器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回路遮断器において、
    前記可動接点アーム構造が長手軸線を中心に回転自在な
    クロスバーと、前記クロスバーにこれと一体に回転する
    ように取り付けられ、前記可動接点が装着された可動接
    点アームとから成り、前記凹部が前記クロスバーに設け
    られ、前記細長い部材の前記他端が係合する座を形成
    し、前記座はクロスバーの長手軸線から位置ずれしてい
    るため、接点が閉位置で溶着状態であるのにハンドルを
    オフ位置へ移動させようとすると、操作部材の前記スロ
    ットに詰まった前記非可撓性の細長い部材を介して、前
    記閉位置で溶着状態の接点を開くように前記クロスバー
    を回転させようとするモーメントが発生することを特徴
    とする回路遮断器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の回路遮断器において、
    前記クロスバーが樹脂で成形され、前記凹部に挿入され
    た硬質挿入体を備え、前記非可撓性の細長い部材の前記
    他端がこの硬質挿入体と当接することを特徴とする回路
    遮断器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の回路遮断器において、
    前記クロスバーを支持板の孔で軸支したことと、前記硬
    質挿入体の延長部が前記孔に貫入して前記挿入体を前記
    クロスバーの凹部内に保持することを特徴とする回路遮
    断器。
  5. 【請求項5】 請求項2から4までのいずれか1項に記
    載の回路遮断器において、前記枢動操作部材が1対の互
    いに間隔を保つヨークアームを有してその自由端を中心
    に枢動するハンドルヨークから成り、前記ヨークアーム
    のそれぞれがスロットを有し、前記クロスバーが前記ヨ
    ークアームの前記スロットと整列する1対の凹部を有
    し、前記インターロック手段が1対の前記非可撓性の細
    長い部材を含み、前記細長い部材のそれぞれが各前記ヨ
    ークアームのスロット内を摺動する一端と前記クロスバ
    ーの各凹部に係合する他端を有することを特徴とする回
    路遮断器。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項に記
    載の回路遮断器において、相ごとの固定接点と、相ごと
    の可動接点と、相ごとの可動接点を装着された相ごとの
    可動接点アームと、長手軸線を中心に回転自在に取り付
    けられ、前記両接点を開閉する開閉位置間を一体回転で
    きるように各可動接点アームが連結されている共通クロ
    スバーと、ハンドル及び前記ハンドルが装着されている
    ハンドルヨークを含み、1対の互いに間隔を保つヨーク
    アームを有し、ヨークアーム自由端を中心に前記ハンド
    ルヨークが枢動するように構成され、一方の前記可動接
    点アームに連結されて前記一方の可動接点アームを、前
    記クロスバーを介して他方の可動接点アームをこれら可
    動接点アームが前記閉位置に来て前記両接点を閉じるハ
    ンドルのオン位置とこれら可動接点アームが前記開位置
    に来て前記両接点を開くハンドルのオフ位置の間で回転
    させるばね駆動操作機構と、回路遮断器の所定の過負荷
    状態に応答して前記ばね駆動操作機構を作動させること
    により可動接点アームを開位置へ回転させると共にハン
    ドルをオン及びオフ位置の中間の引きはずし位置に移動
    させ、オフ位置を越えてハンドルを移動させるとリセッ
    トされる引はずし装置と、ヨークアームの前記自由端付
    近に設けたほぼ長手方向のスロット、前記ヨークアーム
    のスロットと整列させて前記クロスバーに設けた1対の
    凹部、及びそれぞれの一端が各ヨークアームのスロット
    内を摺動し、他端が前記凹部のそれぞれと係合する1対
    の非可撓性の細長い部材を含むインターロック手段とか
    ら成り、前記可動接点アームが開位置へ回転して前記両
    接点が開くと前記凹部がヨークアームの前記スロットか
    ら離れる方向に回転してハンドルが装着されたハンドル
    ヨークをオフ位置にむかって枢動させることを可能に
    し、両接点が閉位置で溶着状態となって前記クロスバー
    の凹部が回転を妨げられると前記非可撓性の細長い部材
    が前記スロットに詰まってオフ位置へのハンドルヨーク
    枢動を阻止し、前記凹部がクロスバーの長手軸線から位
    置ずれしているため、両接点が閉位置で溶着状態の時に
    ハンドルをオフ位置へ移動させようとすると、ヨークア
    ームの前記スロットに詰まった前記非可撓性の細長い部
    材を介して、前記閉位置で溶着状態の接点を開放するよ
    うに前記クロスバーを回転させようとするモーメントが
    発生することを特徴とする回路遮断器。
JP4163567A 1991-05-29 1992-05-29 接点の溶着状態に対応するインターロック手段を有する回路遮断器 Pending JPH05198241A (ja)

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US07/706,720 US5165532A (en) 1991-05-29 1991-05-29 Circuit breaker with interlock for welding contacts

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