JPH05195915A - 内燃機関のエアアシスト式燃料噴射装置 - Google Patents
内燃機関のエアアシスト式燃料噴射装置Info
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- JPH05195915A JPH05195915A JP4006559A JP655992A JPH05195915A JP H05195915 A JPH05195915 A JP H05195915A JP 4006559 A JP4006559 A JP 4006559A JP 655992 A JP655992 A JP 655992A JP H05195915 A JPH05195915 A JP H05195915A
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- exhaust
- passage
- fuel injection
- valve
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】独立噴射式のエアアシスト燃料噴射弁を備え、
エアアシスト通路の上流を、自気筒が吸気行程時に排気
行程中である他気筒の排気ポートに接続した内燃機関の
エアアシスト式燃料噴射装置において、排気ガスにより
燃料噴射弁が過加熱されるのを防止する。 【構成】独立噴射式のエアアシスト式燃料噴射弁41乃
至44を備え、各エアアシスト通路11乃至14の上流
をある気筒#1が吸気行程時に排気行程となる気筒#2
の排気通路62に連通させるとともに、排気弁の開閉に
連動して前期エアアシスト通路をエアアシスト時以外は
閉塞する排気弁連動開閉手段かまたは前期エアアシスト
通路に排気脈動を受けた時にのみ開弁する脈圧感応弁9
を設ける。
エアアシスト通路の上流を、自気筒が吸気行程時に排気
行程中である他気筒の排気ポートに接続した内燃機関の
エアアシスト式燃料噴射装置において、排気ガスにより
燃料噴射弁が過加熱されるのを防止する。 【構成】独立噴射式のエアアシスト式燃料噴射弁41乃
至44を備え、各エアアシスト通路11乃至14の上流
をある気筒#1が吸気行程時に排気行程となる気筒#2
の排気通路62に連通させるとともに、排気弁の開閉に
連動して前期エアアシスト通路をエアアシスト時以外は
閉塞する排気弁連動開閉手段かまたは前期エアアシスト
通路に排気脈動を受けた時にのみ開弁する脈圧感応弁9
を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に排気ガスをアシス
トエアとして供給される燃料噴射弁を各吸気通路に設け
た内燃機関のエアアシスト式燃料噴射装置に関するもの
である。
トエアとして供給される燃料噴射弁を各吸気通路に設け
た内燃機関のエアアシスト式燃料噴射装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】各気筒の吸気行程中に燃料を噴射する燃
料噴射弁を吸気通路に設け、前記燃料噴射弁から噴射さ
れる燃料に指向させて排気ガスを噴射するためのエアア
シスト通路の上流開口端を、そのエアアシスト通路の下
流開口端に対応する気筒が吸気行程中である時に排気行
程となる他の気筒の排気通路に設けることで、排気行程
時の気筒の排気ガスブローダウン圧と吸気負圧を利用し
て排気ガスによるエアアシストを行う技術が実開平3−
1262号公報により既に知られている。
料噴射弁を吸気通路に設け、前記燃料噴射弁から噴射さ
れる燃料に指向させて排気ガスを噴射するためのエアア
シスト通路の上流開口端を、そのエアアシスト通路の下
流開口端に対応する気筒が吸気行程中である時に排気行
程となる他の気筒の排気通路に設けることで、排気行程
時の気筒の排気ガスブローダウン圧と吸気負圧を利用し
て排気ガスによるエアアシストを行う技術が実開平3−
1262号公報により既に知られている。
【0003】この従来技術は、高温の排気ガスをアシス
トエアとして供給することによって燃料の微粒化が促進
されることで燃焼を改善し、同時に排気ガス再循環を行
い排気浄化も可能とするものである。
トエアとして供給することによって燃料の微粒化が促進
されることで燃焼を改善し、同時に排気ガス再循環を行
い排気浄化も可能とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のエア
アシストに式燃料噴射装置では、各エアアシスト通路の
上流開口端は各所定気筒の排気通路に設けられているた
め、次の現象が起こる。つまり、排気通路は排気マニホ
ルドにて集合されているので、1つのエアアシスト通路
の上流開口端が設けられる排気通路は、その排気通路が
対応する気筒が排気行程以外でも、その他の気筒の排気
ブローダウン圧の影響を受け(ただし他の気筒からの排
気ブローダウン圧は、前述の気筒からのそれよりも低
い)、高温にさらされることになる。
アシストに式燃料噴射装置では、各エアアシスト通路の
上流開口端は各所定気筒の排気通路に設けられているた
め、次の現象が起こる。つまり、排気通路は排気マニホ
ルドにて集合されているので、1つのエアアシスト通路
の上流開口端が設けられる排気通路は、その排気通路が
対応する気筒が排気行程以外でも、その他の気筒の排気
ブローダウン圧の影響を受け(ただし他の気筒からの排
気ブローダウン圧は、前述の気筒からのそれよりも低
い)、高温にさらされることになる。
【0005】すると、上流開口端からエアアシスト通路
を通じて燃料噴射弁も高温の影響を受け、燃料噴射弁の
耐久性が悪化したり、高温による熱変形により燃料を正
確に計量できなくなるという問題が生じる。また、排気
ガス中のデポジットがエアアシスト通路内等にも付着し
てエアアシスト通路の通路面積を減少させ、エアアシス
ト量の低下を来すという問題もおこる。
を通じて燃料噴射弁も高温の影響を受け、燃料噴射弁の
耐久性が悪化したり、高温による熱変形により燃料を正
確に計量できなくなるという問題が生じる。また、排気
ガス中のデポジットがエアアシスト通路内等にも付着し
てエアアシスト通路の通路面積を減少させ、エアアシス
ト量の低下を来すという問題もおこる。
【0006】また、エアアシストすべきタイミングとな
った時に電磁ソレノイド等によって開弁される電磁弁を
エアアシスト通路に設けることも考えられるが、排気ガ
スを通過させるエアアシスト通路は高温にさらされるの
で電磁弁の耐久性、信頼性を高くせねばならない。
った時に電磁ソレノイド等によって開弁される電磁弁を
エアアシスト通路に設けることも考えられるが、排気ガ
スを通過させるエアアシスト通路は高温にさらされるの
で電磁弁の耐久性、信頼性を高くせねばならない。
【0007】またクランクシャフトによって駆動される
カムを設け、そのカムによってエアアシスト通路を開閉
させる弁を導入しようとすれば、その機構が複雑とな
る。
カムを設け、そのカムによってエアアシスト通路を開閉
させる弁を導入しようとすれば、その機構が複雑とな
る。
【0008】そこで本発明は、排気ガスアシストを行う
エアアシスト式燃料噴射装置において、エアアシスト通
路をエアアシスト時以外は閉塞することのできる装置を
簡単な構造でしかも信頼性の高いものとすることを目的
としている。
エアアシスト式燃料噴射装置において、エアアシスト通
路をエアアシスト時以外は閉塞することのできる装置を
簡単な構造でしかも信頼性の高いものとすることを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明における第1の態様は、各気筒に対応する吸
気通路それぞれに設けられ、すくなくとも各気筒の吸気
行程を含む期間中に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記
燃料噴射弁から噴射される燃料に指向させてエアを噴射
させるべく下流開口端が配設され、且つ前記下流開口端
に対応する気筒が吸気行程中である時に排気行程となる
気筒の排気通路に上流開口端が配設されたエアアシスト
通路を備える内燃機関のエアアシスト式燃料噴射装置に
おいて、前記エアアシスト通路を前記排気通路に対応す
る排気弁の開弁に伴って開かせ、前記排気弁の閉弁に伴
って閉ざす排気弁連動開閉手段を設けることを特徴とし
ている。
めの本発明における第1の態様は、各気筒に対応する吸
気通路それぞれに設けられ、すくなくとも各気筒の吸気
行程を含む期間中に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記
燃料噴射弁から噴射される燃料に指向させてエアを噴射
させるべく下流開口端が配設され、且つ前記下流開口端
に対応する気筒が吸気行程中である時に排気行程となる
気筒の排気通路に上流開口端が配設されたエアアシスト
通路を備える内燃機関のエアアシスト式燃料噴射装置に
おいて、前記エアアシスト通路を前記排気通路に対応す
る排気弁の開弁に伴って開かせ、前記排気弁の閉弁に伴
って閉ざす排気弁連動開閉手段を設けることを特徴とし
ている。
【0010】更に本発明における第2の態様では、前述
の第1の態様における排気弁連動開閉手段に代えて、前
記排気通路からの脈動圧をうけると開弁される脈圧感応
弁を前記エアアシスト通路に設けることを特徴としてい
る。
の第1の態様における排気弁連動開閉手段に代えて、前
記排気通路からの脈動圧をうけると開弁される脈圧感応
弁を前記エアアシスト通路に設けることを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】上記した第1の態様によれば、エアアシスト通
路は、その上流開口端を設けた排気通路に対応する排気
弁の開閉に応じて連通・閉塞されるので、前記排気弁の
閉時には、他の気筒から排気ブローダウン圧の影響が前
記排気通路に及んでも、エアアシスト通路内にはその影
響は及ばない。
路は、その上流開口端を設けた排気通路に対応する排気
弁の開閉に応じて連通・閉塞されるので、前記排気弁の
閉時には、他の気筒から排気ブローダウン圧の影響が前
記排気通路に及んでも、エアアシスト通路内にはその影
響は及ばない。
【0012】更に上記した第2の態様によれば、エアア
シスト通路は、その上流開口端を設けた気筒の排気弁が
開弁され、その気筒からの排気脈動が脈圧感応弁に達し
た時に連通状態とされるのみでそれ以外は閉塞されるの
で、他の気筒から排気ブローダウン圧の影響が前記排気
通路に及んでも、エアアシスト通路内にはその影響が及
ばなくなる。
シスト通路は、その上流開口端を設けた気筒の排気弁が
開弁され、その気筒からの排気脈動が脈圧感応弁に達し
た時に連通状態とされるのみでそれ以外は閉塞されるの
で、他の気筒から排気ブローダウン圧の影響が前記排気
通路に及んでも、エアアシスト通路内にはその影響が及
ばなくなる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の請求項1に基づく第1実施
例の外観の上方視図である。1は4サイクル内燃機関の
シリンダヘッド、#1乃至#4は各気筒、20は吸気マ
ニホルド、21乃至24は各吸気通路、4は各気筒#1
乃至#4に設けられる点火栓(図示せず)を、後述の点
火順序に従って点火させるためのデストリビュータ、4
1乃至44はそれらの吸気通路21乃至24に設けられ
た燃料噴射弁、45はクランク角センサ、5は吸気絞り
弁、60は排気マニホルド、61乃至64は各排気通路
を表す。11乃至14はエアアシスト通路である。
例の外観の上方視図である。1は4サイクル内燃機関の
シリンダヘッド、#1乃至#4は各気筒、20は吸気マ
ニホルド、21乃至24は各吸気通路、4は各気筒#1
乃至#4に設けられる点火栓(図示せず)を、後述の点
火順序に従って点火させるためのデストリビュータ、4
1乃至44はそれらの吸気通路21乃至24に設けられ
た燃料噴射弁、45はクランク角センサ、5は吸気絞り
弁、60は排気マニホルド、61乃至64は各排気通路
を表す。11乃至14はエアアシスト通路である。
【0014】第1気筒#1の燃料噴射弁41のエアアシ
スト通路11の上流端11bは第2気筒#2の排気通路
62に通じる通路挿入部62Uに接続され、エアアシス
ト通路12の上流端12bは排気通路64に通じる通路
挿入部64Uに接続され、エアアシスト通路13の上流
端13bは排気通路61に通じる通路挿入部61Uに接
続され、エアアシスト通路14の上流端14bは排気通
路63に通じる通路挿入部63Uに接続されている。
スト通路11の上流端11bは第2気筒#2の排気通路
62に通じる通路挿入部62Uに接続され、エアアシス
ト通路12の上流端12bは排気通路64に通じる通路
挿入部64Uに接続され、エアアシスト通路13の上流
端13bは排気通路61に通じる通路挿入部61Uに接
続され、エアアシスト通路14の上流端14bは排気通
路63に通じる通路挿入部63Uに接続されている。
【0015】エアアシスト通路11乃至14と燃料噴射
弁41乃至44の接続の様子は、図2に示すように、吸
気通路21の燃料噴射弁取り付け部21aに挿入された
燃料噴射弁の先端ノズル41aから噴射される燃料Fを
指向してエアアシスト通路11の下流端11aが設置さ
れている。なお、エアアシスト通路の下流端11aは燃
料噴射弁41内の燃料通路(図示せず)に接続されてい
てもよい。
弁41乃至44の接続の様子は、図2に示すように、吸
気通路21の燃料噴射弁取り付け部21aに挿入された
燃料噴射弁の先端ノズル41aから噴射される燃料Fを
指向してエアアシスト通路11の下流端11aが設置さ
れている。なお、エアアシスト通路の下流端11aは燃
料噴射弁41内の燃料通路(図示せず)に接続されてい
てもよい。
【0016】各気筒#1乃至#4における点火順序は、
本実施例では#1→#2→#4→#3となっている。こ
の点火順序をとるため、各気筒#1乃至#4の吸気、圧
縮、爆発、排気の4行程の様子及び燃料噴射弁41乃至
44からの燃料噴射タイミング更に排気通路61乃至6
4内部の排気圧力波形を示すと図3のようになる。図3
には同時に点火時期も示されている。
本実施例では#1→#2→#4→#3となっている。こ
の点火順序をとるため、各気筒#1乃至#4の吸気、圧
縮、爆発、排気の4行程の様子及び燃料噴射弁41乃至
44からの燃料噴射タイミング更に排気通路61乃至6
4内部の排気圧力波形を示すと図3のようになる。図3
には同時に点火時期も示されている。
【0017】それによると、点火栓による点火は各気筒
の圧縮行程の後期に行われ、燃料噴射弁41乃至44に
よって行われる燃料噴射は吸気行程の前期になされてい
る。なお、燃料が噴射される時期は、クランク角センサ
45からのクランク角信号を受けて、ECU100によ
って算出される。
の圧縮行程の後期に行われ、燃料噴射弁41乃至44に
よって行われる燃料噴射は吸気行程の前期になされてい
る。なお、燃料が噴射される時期は、クランク角センサ
45からのクランク角信号を受けて、ECU100によ
って算出される。
【0018】エアアシスト通路11乃至14を前述のよ
うに接続しているのは、例えば、第1気筒が排気行程の
時に吸気行程となる気筒は第3気筒であるため、第3気
筒の燃料噴射弁43から燃料噴射される時に第1気筒の
排気ブローダウン圧によって加圧された排気ガスをアシ
ストエアとして噴射燃料に供給することで、高圧のアシ
ストエアによる燃料の微粒化が最も期待できるからであ
る。吸気行程の前期に燃料を噴射しているのも、排気弁
が爆発行程の後期にて開弁されるため排気ブローダウン
圧のピークが第1気筒#1での爆発行程終了時点の近傍
にくるので、そのピーク圧で以てエアアシストさせるこ
とを狙っているためである。なお、排気弁は排気行程終
了後、吸気行程の開始直後には閉弁される。
うに接続しているのは、例えば、第1気筒が排気行程の
時に吸気行程となる気筒は第3気筒であるため、第3気
筒の燃料噴射弁43から燃料噴射される時に第1気筒の
排気ブローダウン圧によって加圧された排気ガスをアシ
ストエアとして噴射燃料に供給することで、高圧のアシ
ストエアによる燃料の微粒化が最も期待できるからであ
る。吸気行程の前期に燃料を噴射しているのも、排気弁
が爆発行程の後期にて開弁されるため排気ブローダウン
圧のピークが第1気筒#1での爆発行程終了時点の近傍
にくるので、そのピーク圧で以てエアアシストさせるこ
とを狙っているためである。なお、排気弁は排気行程終
了後、吸気行程の開始直後には閉弁される。
【0019】図4に第1気筒#1の縦断面図をしめす。
7は吸気弁、8は排気弁及び2は吸気ポート、6は排気
ポート、3は燃焼室である。第3気筒#3の燃料噴射弁
43へ通じるエアアシスト通路13の上流端13bは、
通路挿入部61Uから排気ポート6へ貫通する貫通孔に
連通され,更に貫通孔には補助管13cが接続されてい
る。補助管13cの開口端は閉時における排気弁8の傘
部に当接され、排気弁の開時には補助管13cが貫通孔
を介してエアアシスト通路13と連通されるようになっ
ている。他の気筒#2乃至#4についても同様に、エア
アシスト通路11、12、14の上流端がそれぞれの排
気ポートに通じる各貫通孔を介して各補助管に連通さ
れ、各補助管の開口端は閉時の排気弁傘部に当接される
ようになっている。
7は吸気弁、8は排気弁及び2は吸気ポート、6は排気
ポート、3は燃焼室である。第3気筒#3の燃料噴射弁
43へ通じるエアアシスト通路13の上流端13bは、
通路挿入部61Uから排気ポート6へ貫通する貫通孔に
連通され,更に貫通孔には補助管13cが接続されてい
る。補助管13cの開口端は閉時における排気弁8の傘
部に当接され、排気弁の開時には補助管13cが貫通孔
を介してエアアシスト通路13と連通されるようになっ
ている。他の気筒#2乃至#4についても同様に、エア
アシスト通路11、12、14の上流端がそれぞれの排
気ポートに通じる各貫通孔を介して各補助管に連通さ
れ、各補助管の開口端は閉時の排気弁傘部に当接される
ようになっている。
【0020】上述の請求項1に基づく第1実施例による
作用を説明する。
作用を説明する。
【0021】燃料噴射弁41乃至44が燃料噴射を実行
する吸気行程において排気行程となる他の気筒の排気ガ
スをアシストエアとして噴射燃料に供給される。その様
子は図3における矢印AAにて示される。
する吸気行程において排気行程となる他の気筒の排気ガ
スをアシストエアとして噴射燃料に供給される。その様
子は図3における矢印AAにて示される。
【0022】排気弁8は排気行程の開始下死点前に開弁
されるとともに排気行程の終了上死点後(吸気行程開始
直後)に閉弁されるが、エアアシスト通路11乃至14
の上流端11c乃至14cを、閉時の排気弁傘部に当接
させているので、エアアシスト通路11乃至14は、排
気弁8が開弁されている時に連通されるのみで、排気弁
8の閉時には閉塞される。従って、第1気筒#1につい
ていえば、他の気筒#2乃至#4の排気ブローダウン圧
が排気マニホルド60を介して第1気筒#1に伝わって
も、第1気筒#1の排気弁8が閉弁されエアアシスト通
路13を閉塞していれば、エアアシスト通路13を介し
て第3気筒の燃料噴射弁43に高温の排気ガスが影響す
ることがなく、またエアアシスト通路13内に排気中の
デポジット等が付着する量も最小限で済む。
されるとともに排気行程の終了上死点後(吸気行程開始
直後)に閉弁されるが、エアアシスト通路11乃至14
の上流端11c乃至14cを、閉時の排気弁傘部に当接
させているので、エアアシスト通路11乃至14は、排
気弁8が開弁されている時に連通されるのみで、排気弁
8の閉時には閉塞される。従って、第1気筒#1につい
ていえば、他の気筒#2乃至#4の排気ブローダウン圧
が排気マニホルド60を介して第1気筒#1に伝わって
も、第1気筒#1の排気弁8が閉弁されエアアシスト通
路13を閉塞していれば、エアアシスト通路13を介し
て第3気筒の燃料噴射弁43に高温の排気ガスが影響す
ることがなく、またエアアシスト通路13内に排気中の
デポジット等が付着する量も最小限で済む。
【0023】なお、補助管13cの排気弁8側当接部に
緩衝部材を設けて排気弁8の閉時に補助管13cにかか
る衝撃を和らげるようにしてもよい。
緩衝部材を設けて排気弁8の閉時に補助管13cにかか
る衝撃を和らげるようにしてもよい。
【0024】また、この第1実施例における補助管が請
求項1の排気弁連動開閉手段に相当するものである。
求項1の排気弁連動開閉手段に相当するものである。
【0025】続いて請求項1に基づく第2実施例を図5
及び図6によって説明する。なお、第2実施例で図1及
び図4と同一構成のものは、図1及び図4で用いた番号
を付してその説明を省略する。
及び図6によって説明する。なお、第2実施例で図1及
び図4と同一構成のものは、図1及び図4で用いた番号
を付してその説明を省略する。
【0026】図6は図5の排気弁8のX方向視図であ
る。この実施例は、吸気弁8の軸部81に軸方向に伸び
る溝83を設け、しかも溝83の上方には拡大溝部84
を設けている。一方、弁軸81をガイドする弁軸ガイド
82には、径方向に貫通させた貫通孔85を設け、エア
アシスト通路13の上流端13bを貫通孔85に接続さ
せる。更に、貫通孔85は排気弁8の摺動によっても溝
83にはオーバーラップしないように、且つ拡大溝部8
4とは排気弁8が閉時の位置なる時のすぐ下側位置にく
るように取り付けられている。そして、溝83の下端
は、少なくとも排気弁8の開時期には排気ポート6内に
現れるようになっている。そして、排気弁8は図示しな
い位置決め部材によって周方向に回転しないようになっ
ている。
る。この実施例は、吸気弁8の軸部81に軸方向に伸び
る溝83を設け、しかも溝83の上方には拡大溝部84
を設けている。一方、弁軸81をガイドする弁軸ガイド
82には、径方向に貫通させた貫通孔85を設け、エア
アシスト通路13の上流端13bを貫通孔85に接続さ
せる。更に、貫通孔85は排気弁8の摺動によっても溝
83にはオーバーラップしないように、且つ拡大溝部8
4とは排気弁8が閉時の位置なる時のすぐ下側位置にく
るように取り付けられている。そして、溝83の下端
は、少なくとも排気弁8の開時期には排気ポート6内に
現れるようになっている。そして、排気弁8は図示しな
い位置決め部材によって周方向に回転しないようになっ
ている。
【0027】この構成によって、排気弁8の開時には、
拡大溝部84が弁軸ガイド82に設けた貫通孔85とオ
ーバーラップし、しかもこの時は溝82の下端が排気ポ
ート6内に現れるので、排気ガス流は溝83から拡大溝
部84を経て貫通孔85に流れ、更にエアアシスト通路
の上流端13bを経て燃料噴射弁43から噴射される燃
料に排気ガスによるエアアシストが可能となっている。
そして、排気弁8の閉時には、拡大溝部84と貫通孔8
5の連通がなされず、排気ガスがエアアシスト通路13
内を流れることはない。従って、この第2実施例でも第
1実施例と同様の効果が得られる。
拡大溝部84が弁軸ガイド82に設けた貫通孔85とオ
ーバーラップし、しかもこの時は溝82の下端が排気ポ
ート6内に現れるので、排気ガス流は溝83から拡大溝
部84を経て貫通孔85に流れ、更にエアアシスト通路
の上流端13bを経て燃料噴射弁43から噴射される燃
料に排気ガスによるエアアシストが可能となっている。
そして、排気弁8の閉時には、拡大溝部84と貫通孔8
5の連通がなされず、排気ガスがエアアシスト通路13
内を流れることはない。従って、この第2実施例でも第
1実施例と同様の効果が得られる。
【0028】この第2実施例の変形例を図7に示す。エ
アアシスト通路13の上流端13bは弁軸ガイド82に
設けた環状空間86に接続される。環状空間86は、排
気弁8の開時に弁軸81に軸方向に延びるように設けら
れた溝88の上端に連通されるようになっている。この
場合は、排気弁8は周方向に回転してもよい。
アアシスト通路13の上流端13bは弁軸ガイド82に
設けた環状空間86に接続される。環状空間86は、排
気弁8の開時に弁軸81に軸方向に延びるように設けら
れた溝88の上端に連通されるようになっている。この
場合は、排気弁8は周方向に回転してもよい。
【0029】続いて請求項2による第3実施例を図8、
図9によって説明する。図9は、図8における第1気筒
#1の縦断面図である。各エアアシスト通路11乃至1
4には脈圧感応弁9が設けられている。この実施例で
は、エアアシスト通路11、12、13、14の上流端
は、それぞれ通路挿入部62U、64U、61U、63
Uを介して排気通路62、64、61、63の上壁に開
口されている。なお、第3実施例で図1及び図4と同一
構成のものは、図1及び図4で用いた番号を付してその
説明を省略する。
図9によって説明する。図9は、図8における第1気筒
#1の縦断面図である。各エアアシスト通路11乃至1
4には脈圧感応弁9が設けられている。この実施例で
は、エアアシスト通路11、12、13、14の上流端
は、それぞれ通路挿入部62U、64U、61U、63
Uを介して排気通路62、64、61、63の上壁に開
口されている。なお、第3実施例で図1及び図4と同一
構成のものは、図1及び図4で用いた番号を付してその
説明を省略する。
【0030】脈圧感応弁9の詳細構造を図10に示す
と、下側ハウジング91と上側ハウジング99の間には
ダイヤフラム93が配設され、圧力室92と圧力調整室
95がダイヤフラム93によって区画されている。圧力
室92にはエアアシスト通路11の下流側通路11Aと
上流側通路11Bが接続されている。
と、下側ハウジング91と上側ハウジング99の間には
ダイヤフラム93が配設され、圧力室92と圧力調整室
95がダイヤフラム93によって区画されている。圧力
室92にはエアアシスト通路11の下流側通路11Aと
上流側通路11Bが接続されている。
【0031】ダイヤフラム93には、エアアシスト通路
11の下流側通路11Aへの開口部98を塞ぐ弁体97
が取り付けられている。そして、圧力調整室95側に
は、一端を上側ハウジング99に、他端をダイヤフラム
93にそれぞれ当接された弾性バネ96が圧縮配置さ
れ、弾性バネ96の弾性力で以て弁体97を開口部98
側に付勢している。更に、ダイヤフラム93には小孔9
4が設けられ、圧力室92と圧力調整室95とを僅かな
がら連通状態にしている。
11の下流側通路11Aへの開口部98を塞ぐ弁体97
が取り付けられている。そして、圧力調整室95側に
は、一端を上側ハウジング99に、他端をダイヤフラム
93にそれぞれ当接された弾性バネ96が圧縮配置さ
れ、弾性バネ96の弾性力で以て弁体97を開口部98
側に付勢している。更に、ダイヤフラム93には小孔9
4が設けられ、圧力室92と圧力調整室95とを僅かな
がら連通状態にしている。
【0032】以上の構成の脈圧感応弁9を各エアアシス
ト通路11乃至14に設けることにより、第3実施例の
作用を説明する。燃料噴射弁41乃至44が燃料噴射を
実行する吸気行程において排気行程となる他の気筒から
の排気脈動がエアアシスト通路の上流端よりエアアシス
ト通路内を伝播してくる。
ト通路11乃至14に設けることにより、第3実施例の
作用を説明する。燃料噴射弁41乃至44が燃料噴射を
実行する吸気行程において排気行程となる他の気筒から
の排気脈動がエアアシスト通路の上流端よりエアアシス
ト通路内を伝播してくる。
【0033】脈動圧が圧力室92に到達し、圧力室92
内の圧力が増大し、ダイヤフラム93のうける圧力が弾
性バネ96の付勢力に勝ると弁体97は開口部98を開
き、圧力室92内の圧力が下がった時点で弾性バネ96
によって再び開口部98が弁体97にて閉塞される。こ
こで、弁体97が開き始めるのをエアアシスト時期と合
致するように弾性バネ96の弾性力を選択すればよい。
内の圧力が増大し、ダイヤフラム93のうける圧力が弾
性バネ96の付勢力に勝ると弁体97は開口部98を開
き、圧力室92内の圧力が下がった時点で弾性バネ96
によって再び開口部98が弁体97にて閉塞される。こ
こで、弁体97が開き始めるのをエアアシスト時期と合
致するように弾性バネ96の弾性力を選択すればよい。
【0034】更に小孔94を設けているので、機関高負
荷高回転状態が長く続き排気圧の平均レベルが著しく上
昇し、圧力室92内の圧力が高まって、弁体97が開き
放しになることはない。つまり、圧力室92内の高圧は
小孔94を介して圧力調整室95内に伝達するので、圧
力室92と圧力調整室95との内圧の差が小さくなれば
弁体97は閉弁される。従って、常に排気圧の平均レベ
ルより突出した脈動圧が圧力室92に達した時にのみ弁
体97が開口部98を開くことができる。
荷高回転状態が長く続き排気圧の平均レベルが著しく上
昇し、圧力室92内の圧力が高まって、弁体97が開き
放しになることはない。つまり、圧力室92内の高圧は
小孔94を介して圧力調整室95内に伝達するので、圧
力室92と圧力調整室95との内圧の差が小さくなれば
弁体97は閉弁される。従って、常に排気圧の平均レベ
ルより突出した脈動圧が圧力室92に達した時にのみ弁
体97が開口部98を開くことができる。
【0035】第3実施例にて説明した脈圧感応弁9の以
外にも、排気脈動による圧力を受けてエアアシスト通路
を連通させ、脈動圧が弱まった時にエアアシスト通路を
閉塞させるような脈圧感応弁をもつものは全て本発明の
範中に含まれる。
外にも、排気脈動による圧力を受けてエアアシスト通路
を連通させ、脈動圧が弱まった時にエアアシスト通路を
閉塞させるような脈圧感応弁をもつものは全て本発明の
範中に含まれる。
【0036】
【発明の効果】本発明により、吸気行程において燃料噴
射を行う気筒独立式の燃料噴射弁から噴射される燃料
に、その気筒が吸気行程の時に排気行程となる気筒の排
気通路から排気ガスをアシストエアとして供給するもの
において、エアアシスト通路は必要最小限の時にしか連
通されないので、排気ガスによる燃料噴射弁の過加熱
や、エアアシスト通路内にデポジットが付着するのを防
止できる。
射を行う気筒独立式の燃料噴射弁から噴射される燃料
に、その気筒が吸気行程の時に排気行程となる気筒の排
気通路から排気ガスをアシストエアとして供給するもの
において、エアアシスト通路は必要最小限の時にしか連
通されないので、排気ガスによる燃料噴射弁の過加熱
や、エアアシスト通路内にデポジットが付着するのを防
止できる。
【0037】しかも、複雑な制御機構も不要であるの
で、信頼性、耐久性も優れている。
で、信頼性、耐久性も優れている。
【図1】第1実施例の外観上方視図。
【図2】各実施例における燃料噴射弁とエアアシスト通
路下流端との関係を示す図。
路下流端との関係を示す図。
【図3】排気圧力波と噴射タイミングのタイミング図。
【図4】第1実施例の縦断面図。
【図5】第2実施例の縦断面図。
【図6】第2実施例の吸気弁軸拡大図。
【図7】第2実施例の変形例。
【図8】第3実施例の外観上方視図。
【図9】第3実施例の縦断面図。
【図10】第3実施例の脈圧感応弁の構成図。
8・・・・・・・・排気弁 9・・・・・・・・脈圧感応弁 11〜14・・・・エアアシスト通路 13C・・・・・・補助管 21〜24・・・・吸気通路 41〜44・・・・燃料噴射弁 61〜64・・・・排気通路 83・・・・・・・溝 84・・・・・・・拡大溝部
Claims (2)
- 【請求項1】各気筒に対応する吸気通路それぞれに設け
られ、すくなくとも各気筒の吸気行程を含む期間中に燃
料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁から噴射さ
れる燃料に指向させてエアを噴射させるべく下流開口端
が配設され、且つ前記下流開口端に対応する気筒が吸気
行程中である時に排気行程となる気筒の排気通路に上流
開口端が配設されたエアアシスト通路と、前記エアアシ
スト通路を前記排気通路に対応する排気弁の開弁に伴っ
て開かせ、前記排気弁の閉弁に伴って閉ざす排気弁連動
開閉手段とを備えることを特徴とする内燃機関のエアア
シスト式燃料噴射装置。 - 【請求項2】請求項1の内燃機関のエアアシスト式燃料
噴射装置における排気弁連動開閉手段に代えて、前記エ
アアシスト通路に配設され、排気通路からの脈動圧をう
けると開弁される脈圧感応弁を備える内燃機関のエアア
シスト式燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4006559A JPH05195915A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 内燃機関のエアアシスト式燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4006559A JPH05195915A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 内燃機関のエアアシスト式燃料噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05195915A true JPH05195915A (ja) | 1993-08-06 |
Family
ID=11641692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4006559A Pending JPH05195915A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 内燃機関のエアアシスト式燃料噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05195915A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100411105B1 (ko) * | 2001-06-20 | 2003-12-12 | 현대자동차주식회사 | 내연기관의 배기가스 재순환장치 |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP4006559A patent/JPH05195915A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100411105B1 (ko) * | 2001-06-20 | 2003-12-12 | 현대자동차주식회사 | 내연기관의 배기가스 재순환장치 |
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