JPH0519499Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は商店に於いてレジスター等を載せて置
き、カウンターとしても利用する金庫に関するも
のである。

（従来の技術） 従来から、角形の庫体内を貨幣収納室と書類等
収納室に区画し、庫体前側に両収納室の扉を夫々
設けた金庫は一般に使用されているが、庫体上側
をカウンターとして利用するようにしたものは存
在しない。また、カウンターに置かれているレジ
スター内の売上金は往々にして盗難の恐れがあつ
た。

（考案が解決しようとする問題点） そこで本考案では、庫体上側にレジスター等を
載せて置きカウンターとして利用できるようにす
ると共に、貨幣収納室の扉を開閉することなくし
て、売上金の１万円札等の高額紙幣を随時前側か
ら収納できるようにして売上金の安全を確保でき
るようにし、合わせて釣銭の保管、出し入れにも
便利にしたものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案では上記目的を達成するために、カウン
ターとして適宜の高さを有する角形庫体内に、横
方向の仕切壁を設けて上部の売上金収納室と下部
の釣銭収納室に区画すると共に、売上金収納室の
前側に売上金取出扉を、釣銭収納室の前側に釣銭
出入扉を夫々軸着し、上記売上金取出扉の上部適
所に紙幣挿入口を設け、該挿入口の内側には紙幣
自動送り込み装置を併設して構成した。

（実施例） 次に図面につき本考案の実施例を説明すると、
１は角形の庫体であつて、その上側面はレジスタ
ーを載せて置きカウンターとして利用し易い高さ
に形成してある。而して、庫体１内は中央部に横
方向の仕切壁２を設けて、上部の売上金収納室３
と下部の釣銭収納室４とに区画し、釣銭収納室４
は必要に応じ仕切板５を設けて重要書類収納室６
に区画してある。

又、庫体前面には、売上金収納室の前側に売上
金取出扉７を軸着８し、釣銭収納室４の前側に釣
銭出入扉９を軸着１０してある。図中１１は押ボ
タン式電子錠、１２はダイヤル錠、１３，１４は
シリンダ錠の鍵孔、１５，１６はレバーを夫々示
す。

更に１７は売上金取出扉７の上部適所に設けた
紙幣挿入口であつて、この挿入口１７の内側には
一組のプーリー１８，１９に張架されている一対
のベルト２０，２１を左右両側に夫々装置し、紙
幣の挿入と同時にプーリー１９の駆動モーター２
２が回転し、紙幣を自動的に送り込むようにした
送り込み装置２３を設けてある。２４は紙幣送り
込み装置２３の後端に接して付設されたセンサー
であつて、該センサーにより挿入された紙幣ａの
枚数を売上金取出扉７の前面に設けたデジタル表
示板２５に表示し得るようになつている。

（考案の効果） 上記の如く、本考案に於いては、カウンターと
して適宜の高さを有する角形庫体内に、横方向の
仕切壁を設けて上部の売上金収納室と下部の釣銭
収納室に区画すると共に、売上金収納室の前側に
売上金取出扉を、釣銭収納室の前側に釣銭出入扉
を夫々軸着し、上記売上金取出扉の上部適所に紙
幣挿入口を設け、該挿入口の内側には紙幣自動送
り込み装置を併設してたから、庫体上側面はレジ
スター等を載せて置き、カウンターとして使用し
便利であると共に、その際売上金の一万円札等は
売上金取出扉を開閉することなくして、随時紙幣
挿入口から売上金収納室に収納して置くことでき
るので、カウンター係が急用等で席を離れる場合
でも高額紙幣の盗難の心配がない利点がある。

また、レジスター内の釣銭切れの場合には即座
に釣銭収納室内の釣銭を取出して使用できるので
大変便利である。なお、釣銭収納室内には適当な
仕切りを設けると重要書類も入れて置くことがで
きる。

本考案は構造が極めて簡単であつて、使用して
格別の優れた実用的効果を生ずるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
１図は正面図、第２図は平面図、第３図は第２図
に於けるＡ−Ａ線断面図を示す。 １……庫体、２……仕切壁、３……売上金収納
室、４……釣銭収納室、７……売上金取出扉、９
……釣銭出入扉、１７……紙幣挿入口、２３……
紙幣送り込み装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カウンターとして適宜の高さを有する角形庫体
   内に横方向の仕切壁を設けて上部の売上金収納室
   と下部の釣銭収納室に区画すると共に、売上金収
   納室の前側に売上金取出扉を、釣銭収納室の前側
   に釣銭出入扉を夫々軸着し、上記売上金取出扉の
   上部適所に紙幣挿入口を設け、該挿入口の内側に
   は紙幣自動送り込み装置を併設してなる金庫。