JPH05192509A - 油/水混合物から油を分離する装置 - Google Patents

油/水混合物から油を分離する装置

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JPH05192509A
JPH05192509A JP4288155A JP28815592A JPH05192509A JP H05192509 A JPH05192509 A JP H05192509A JP 4288155 A JP4288155 A JP 4288155A JP 28815592 A JP28815592 A JP 28815592A JP H05192509 A JPH05192509 A JP H05192509A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲の油/水混合物から、油を効果的に分
離する。 【構成】 壁10に、放ガス領域への入口8を設け、不
浸透性の給液管12を、該領域内部から延ばして、上方
部だけに出口5を有する分離室3の下方部に開口させ、
前記出口5は、沈殿室4に開口させ、出油口22は、出
口5より高く、放ガス領域より低いところで沈殿室の上
方領域から開口させている。別の分離室には、溶剤床が
充填されている。出水口30は、沈殿室下方領域から導
出され、水が、これを通過して溶剤床に流入出来るよう
になっている。最終出水口は、溶剤床から、出油口22
以下の高さで続いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油/水混合物から、油
を分離する装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】混合物を沈殿させて、水
より高い位置で、油を流出させるようにした油/水分離
装置は知られているが、これらは、混合物内に存在する
油/水乳剤を効果的に分離できないため、その効力には
限界がある。汚染レベルを低下させるため、汚染水を下
水施設に排水する前に、汚染水から油を分離すること
が、ますます重要になってきている。また、簡単な現場
設置装置で油を効果的に分離できれば、特殊な廃油採集
に要する現地作業員を大幅に削減できる。
【0003】英国特許第A−2084480号明細書に
は、油/水混合物を、融合フィルタを通して、その上方
領域から開口する出油口と、下方領域から開口する出水
口とを有する沈殿室に送り込むことによって、前記混合
物を分離できることが記載されている。出水口から出た
水は、第2室内に収容された溶剤床に行き、これを通っ
て流れる。また、本願出願人名義の、係属中の英国特願
第9114689号明細書には、同様の原理を用いた、
より高度な分離装置が記載されている。
【0004】従来、コンプレッサの潤滑に使用された油
は、油/水混合物から、廉価かつ容易に分離できる。今
後使用量の増加が見込まれているある種の油は、水中で
乳化するようにしてあるため、分離しにくい。本発明
は、広範囲の油に有効な分離装置を提供するもである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明によると、油/水
混合物から油を分離する装置は、放ガス領域への入口
部、放ガス領域内部から延び、その上方部だけに、沈殿
室に開口する出口を有する分離室の下方部に開口する不
浸透性の給液管、分離室の出口よりも高く、放ガス領域
よりも低い位置にある沈殿室の上方領域から開口する出
油口、別の分離室に設けられた溶剤床、水が、溶剤床に
流入できるように、沈殿室の下方領域に連なる出水口、
および出油口以下の水位で、溶剤床に続く最終出水口を
備えている。
【0006】特定の相関性を持たせて、融合フィルタの
代わりに、放ガス領域と分離室とを用いると、より効果
的に作動することが分かった。特に、液体が、溶剤床に
向かう以前に、より多くの油を分離できるため、溶剤床
の寿命を延ばすことができる。
【0007】作動時、油/水混合物は、装置に入る。飛
沫同伴空気またはその他の気体は、放ガス領域から、直
接または間接的に、大気中に放出される。油/水乳剤
は、分離室に進み、そこで油と水とに分離し始め、この
室を通過して上昇する。次に、沈殿室に進み、遊離油
は、室内の液体表面に上昇し、出油口を通って流出す
る。
【0008】非常に低レベルの汚染物質を含む水は、沈
殿室の下方部に残留し、そこから、溶剤床を通過して装
置から出ていく。溶剤床は、その他の不純物質ととも
に、大半の残留する微量の油を効果的に除去するため、
水は、十分に浄化されて、目だった汚染もなく、そのま
ま直に下水施設に排水できる。また、油については、十
分の量が採集され、専門業者の手で、経済的に処理され
るまで、ためておくことができる。
【0009】装置から排出される排水に残留する汚染物
質のレベルは、通常、従来より遥かに低い5mg/1以
下であることが分かった。
【0010】本発明の一実施例では、沈殿室は、容器内
に画成されており、放ガス領域は、該容器内の、出油開
口部より高い位置にある。容器は、出油開口部より高い
空間から開口する、通気手段を有しており、分離室は、
容器内に設置され、出油口は、容器壁を介して、集油領
域に結合され、出水口は、容器壁を介して、別の分離室
に結合されている。放ガス領域については、ガスを外部
に通せるようにした浸透性壁を備える領域とすることも
できる。容器の両側に、第一及び第二再入部が形成され
ており、第一再入部は、出油口から油を受け取る集油レ
セプタクルを収容し、第二再入部は、別の分離室が画成
された、ハウジングを収容している。また、集油レセプ
タクルとハウジングは、それぞれの再入部に、可脱的に
装着することができる。
【0011】分離室は、好適には、容器の頂部から下向
きに延びるケーシングの下方部内に画成されており、放
ガス領域は、ケーシングの上方部内に設置されている。
ケーシングの上方部は、容器内の、出油開口部より高い
位置の空間に開口する出ガス口を有している。放ガス領
域、給液管、および分離室を含むケーシングを、一体の
装置とすることにより、交換自在かつ取り外し自在に、
容器内に装着できる。
【0012】他の実施例では、放ガス領域は、容器内の
出油口開口部よりも高い空間から隔離された、排気室を
備えている。この構成により、飛沫同伴空気が分離され
て、沈殿室内の液体を越える空間に侵入せずに、フィル
タ手段を介して、大気中に排気されるため、液体の邪魔
にならず、有益である。排気室は、湾曲壁を有してお
り、入口は、入来する混合物が、おおむね正接的に、該
湾曲壁に衝突するように整合されている。
【0013】溶剤床は、所望の除去作用をもたらす、適
宜の材料でよい。好適には、通常活性炭が使用される
が、活性アルミナ、ゼオライトまたは疎水性のポリウレ
タンフォーム等の材料も使用出来る。出油口は、解放上
端部を有し、出口管に結合された漏斗を備えているが、
漏斗の高さを調整して、異なるレベルで、漏斗に排油す
ることができる。
【0014】水は、沈殿室の下方領域から導出されて、
溶剤床の高さを越える送出水位に達するまで流入する。
また、溶剤床からの水位には、該床の最下部から、上向
きに延びる出口管がある。出口管は、溶剤床頂部以上
で、送出水位より低い高さまで、上向きに延びているの
がよい。
【0015】
【実施例】次に、添付図面を参照して、本発明の好適実
施例を詳細に説明する。図1に示す装置は、シームレス
であり、例えば、適切な材料を回転モールド成形するこ
とによって形成した容器(1)を備えている。容器(1)
は、挿入された筒形ケーシング(2)によって、ケーシン
グ(2)内に位置する分離室(3)と、ケーシングの外側に
あって、沈殿室を形成する室(4)とに分割されている。
分離室(3)は、ケーシング壁の上方部に切り込まれた開
口部(5)を介して、室(4)と連絡している。
【0016】容器(1)の頂部には、分離すべき空気/油
/水混合物を導入する、入口(8)を含む、吸込マニホル
ド(7)が接合されている。マニホルドからの出口(9)
は、第1室内に装着され、該室内を縦に延びる軸線を有
する通気壁(10)を備える放ガス領域内部に開口してい
る。壁(10)の上端キャップは、吸込マニホルドに固定さ
れている。放ガス領域全体は、装置の使用時の定常状態
液面に相当する高さに設置されている。不通気性の給液
管は、フィルタ(10)の下端キャップから、分離室(3)の
下方部にかけて、下向きに延びている。
【0017】放ガス領域の壁(10)は、通過するガスに、
非常に低い圧力降下をかけることによって、装置内に沈
殿する液体を妨害しない一定のガス流を確保すると共
に、ガスが、押し下げられて、給液管(12)に達しないよ
うに構成されている。壁(10)については、例えば、多孔
金属シリンンダの回りに巻いた、一定長さの開き織り
布、または適切な形状の融合フィルタとすることができ
る。
【0018】吸込マニホルド(7)は、壁(10)の上方に、
透明のプラスチックハウジング(14)を備える視覚表示圧
力安全弁(13)を、選択的に組み込むことができる。玉弁
(15)が、該ハウジング内にあり、圧縮バネ(16)によっ
て、弁座に押接されている。容器(1)は、頂部に、通気
孔を有している。
【0019】出油管(18)は、沈殿室内に設置されてお
り、隔壁取り付け具(19)によって、容器壁の再入部(20)
に固定された滑動シールを貫通して、下向きに延びてい
る。管は、再入部に取り外し自在に支持された、望まし
くは半透明のプラスチックからなる集油タンク(21)に排
油できる。漏斗(22)は、出口管(18)の上端に固定されて
おり、支持バー(23)は、漏斗の解放頂部を横ぎって延び
ている。支持ロッド(24)が、支持バー(23)から上向き
に、容器上壁の、固定パッキン押さえ(25)を貫通して延
びている。T形バー(26)が、支持ロッド(24)の上端に固
定され、可脱キャップ(27)によって保護されている。漏
斗の高さについては、キャップ(27)を外し、パッキン押
さえ(25)のロックを解除し、T形バーを握って、手でロ
ッド(24)を動かしてから、パッキン押さえ(25)を再度ロ
ックすることによって調整できる。
【0020】容器(1)は、シール(29)を設けた開口部を
備える第2再入部(28)を有している。浸漬管(30)の上端
は、シール(29)を貫通して延び、この管は、ネジ付き端
部に捩止されたナットによって、再入部(28)の壁に固定
されると共に、沈殿室(4)内を下向き垂直に延び、室の
下方部に達している。
【0021】別の分離室を形成する活性炭フィルタ(31)
は、再入部(28)に支持されている。またフィルタは、多
孔端板の間に、活性炭の溶剤床(33)が充填され、軸線が
おおむね垂直に延びるように装着された、ハウジング(3
2)を備えている。フィルタの上方部には、入口(36)が形
成されているが、これは、押込ばめとして、管(30)の突
出端に設置できる。排管(37)が、溶剤床を貫通して、そ
の底部から上向きに延び、管(30)開口部(39)の下方で、
溶剤床頂部面(40)の上方に位置する清水出口面(38)に達
している。この構成により、溶剤床の水位を一定にする
ことができるため、浸漬管(30)に、微量の油が侵入して
も、溶剤床が収容されたハウジング(32)内を浮遊して、
該床を汚染する恐れがない。また、床頂部に設けられ、
排管(37)の外側に固定されたばね座金(42)によって保持
された多孔板(41)によって、床を圧縮状態に保つことが
できると共に、管(37)を、下水施設に排水するように結
合できる。
【0022】サンプルタップ(43)は、活性端フィルタ
に、一部食い込んで設置されており、フィルタから水の
標本を採取して分析できるようになっている。管(30)の
開口部(39)の下方部は、漏斗(22)の上リムの高さ以下
に、また管(37)の頂部は、管(30)開口部の高さ以下にな
っている。容器の頂部には、符号(44)で示すような、可
脱検査キャップが設けられており、出油口より高い位置
の、通気口(45)を有している。
【0023】次に、本装置の動作を説明する。まず、出
水口から、一定量の水が流出するまで、装置に清水を入
れる。次に、例えば、コンプレッサの最終冷却器、また
は圧縮空気リング主管から排出された、空気/油/水混
合物を、吸込マニホルド(7)に入れ、放ガス領域に通
す。液体に混入した空気は、沈殿室(4)の液面以上であ
る、該領域の壁(10)を通って抜け出し、通気口(45)を通
って容器から出て行く。壁(10)は、ある程度の浮遊エー
ロゾルを除去すると共に、逃出空気に消音効果を与える
役目もする。混合液は、放ガス領域下送り管(17)から、
分離室(3)に入り、そこで油は、水から分離し始める。
液体は、該室(3)を通過して上昇し、開口部(5)から、
沈殿室(4)に入り、3つの小部分、即ち、下層の水、中
層の乳剤および上層の油に分離し続ける。下層の水は、
浸漬管(30)を通って、活性炭フィルタ(31)に入り、活性
炭床通過後に、排管(37)に向かう。
【0024】装置への清水の初期充填に続いて、出水口
(38)の高さによって、沈殿室(4)の液面を決定する。沈
殿タンクに油が溜まるため、平均比重が低下して、水位
が上昇し、沈殿室(4)の上層から、管(18)を通って、油
が流出し、集油タンク(21)に入る。これと同時に、室
(4)下層から、一定量の水が、活性炭フィルタに流入
し、該フィルタを通って、排管(37)に向かい、下水施設
に流れて行く。
【0025】室(4)から流出した水には、低レベルの汚
染物質が残留しているが、この水を、さらに活性炭フィ
ルタ(21)に通して、残留量を少なくする。この結果、施
設から出る水に含まれる汚染物質レベルは、下水施設に
直に排水する際の、許容基準より遥かに低い、5mg/
1以下になる。
【0026】図1に示す装置の変形例では、図1に破線
で示すように、給液管(12)の下端を、融合フィルタ(50)
の内部に開口することができる。フィルタ(50)の構成に
ついては、例えば、英国特許第A−2128497号ま
たは同第A−2198739号明細書に記載されている
ものと類似する、公知の融合フィルタにすることができ
る。この種のフィルタは、上端キャップと下端キャップ
とを備え、その間に、内外多孔金属シリンダが延びてい
る。フィルタ媒体のシリンダは、金属シリンダの間に挟
まれているが、これについては、例えば、不織ポリプロ
ピレン繊維、またはホウケイ酸塩ガラスマイクロファイ
バで形成されている。フィルタ(50)は、油滴が融合し得
る広い内表面積を与える、プラスチックフォームその他
の多孔材料体で構成できる。プラスチックフォームは、
所望の表面積をもたらすと共に、これを貫通する液体
に、過大の圧力降下を負わせないという点で、現在のと
ころ、好適な素材である。
【0027】位置(50)に設置されたフィルタは、やがて
目詰まりし始め、管(12)を還流する液体にかかる背圧が
大きくなる。ただし、吸込マニフォルドに、弁(オプシ
ョン)(13)を組み込んでおけば、玉弁(15)を持ち上げる
ことによって、圧力の上昇を目で確かめてから、フィル
タ(50)を交換できる。
【0028】図2および図3は、分離室(3)の別の実施
例である。図中、対応する素子は、接尾辞aを付した、
同一の符号で示してある。図2に示す実施例では、給液
管(12a)は、一連のバッフルまたは翼(51)を支持してい
るが、これらの縁部については、ケーシング(2)の内面
に密接配置できる。また、バッフル(51)に、液体を通
す、開口部(例えば、符号(52)で示すもの)を形成でき
る。バッフルは、望ましくは、ポリプロピレンなどの、
ガラス繊維その他の適切プラスチック材で形成されてい
る。バッフルを設けると、衝撃及び表面張力効果によ
り、浮遊油滴を除去する助けになる。これらの油滴は、
一時的にバッフル表面に付着するが、やがて融合し、バ
ッフルによって画成された湾曲路を通って浮上し、分離
室(3)の上方部に達する。
【0029】図3に示す実施例では、給液管(12a)は、
螺旋バッフル(53)を支持している。バッフルも、繊維ガ
ラスその他の適切プラスチック材で形成出来、油相と水
相との分離を助成する。図2および3に示す実施例で
は、給液管(12)の下端を、任意の融合フィルタ(50a)に
開口できる。また、図2および3に示す以外の形状のバ
ッフルも、分離室(3)に組み込むことができる。
【0030】図4は、さらに別の形状の初期分離手段を
示している。この実施例は、吸込マニホルド(7)の代わ
りに、容器(1)の頂部に装着するように構成された、排
気室(60)を備えている。この排気室は、該室の湾曲壁(6
2)に向かって、おおむね正接的に設けられた、入来する
空気/油/水混合物を引き入れる入口(61)を有してい
る。中央の環状仕切り(63)は、第1フィルタ(65)が当接
した内向きの下フランジ(64)、および第2フィルタ(67)
が当接したリムを形成する大径上方部(66)を有してい
る。仕切り(63)は、排気室(60)の、開口部内に固定した
独立構成にするか、もしくはその一体部としてモールド
成形できる。
【0031】第1フィルタ(65)は、過大な圧力降下を及
ぼすことなく、これを通過して排気室から出て行く空気
中にある油/水ミストを除去するとともに、その他の大
型粒子を除去するのに効果的である。第2フィルタ(67)
も、同様の効果があり、例えば、フォームパッドで構成
できると共に、大気中に排出する前に、空気から、残留
する油気を吸収するべく、活性炭を充填することもでき
る。
【0032】排気室(60)の下壁(68)は、貯槽(69)に開口
しており、その底部からは、不通気給液管(70)が延びて
いる。排気室(60)は、貯槽(69)と管(70)とが、閉下端
と、その上端寄りの開口部とを有する、図1に示す実施
例の仕切りと等価の、筒形仕切り(71)を貫通して、下に
延びるように、容器(1)上に装着されている。所望に応
じて、図1に示すフィルタ(50)と同様に、管(70)の下端
を、融合フィルタ(図示せず)の内部に開口できる。
【0033】作動時、分離すべき混合物は、排気室に入
り、その湾曲壁に、おおむね正接的に衝突する。液体
は、排気室の壁上で、空気から分離し、貯槽(69)および
仕切り(71)によって形成された分離室に入る。分離され
た空気は、フィルタ(65)(67)を通って排気室から出てい
き、大気中に排出されるが、これらのフィルタによっ
て、液体ミストはすべて、空気から遊離され、貯槽(69)
に排水される。分離室では、仕切り(71)内において、油
は、水から分離し始め、液体は、該室を通して上昇し、
開口部(72)から、容器(1)内の沈殿室にはいる。液体
は、該室内で分離し続け、汚染物質が放出され、活性炭
フィルタ(37)は、前記要領で機能する。本実施例は、飛
末同伴空気を、沈殿室内の、液面上の空間に侵入させず
に、分離排出出来る点で有益である。液体を妨害するも
のはないため、本装置は、大量の空気及び液体、また不
定の投入量にも効果的に対処できる。
【0034】活性炭は、定期的に交換しなければならな
いが、サンプルタップ(43)から定期的に標本を採取して
検査し、水量が、依然として許容値以上である場合は、
フィルタを替える。フィルタが、容器(1)の外部に設置
されているため、交換は極めて簡単である。活性炭フィ
ルタの代わりに、例えば、活性アルミナ、ゼオライトま
たは疎水ポリウレタンフォーム等の、その他適切溶剤床
を備えるフィルタを用いることができる。
【0035】以上、本発明の好適実施例を説明したが、
本発明の装置の特定構成については、図に示すものから
変化させることができる。例えば、主沈殿容器の再入部
に、活性炭フィルタと集油タンクとを収容すると、コン
パクトになり、デザインもすっきりする。ただし、これ
らは必然的ではなく、その他の構成とすることもでき
る。排気管を、活性炭フィルタのほぼ全高さに対して、
上向きに導くと、活性炭床における水の滞在時間が長く
なり、フィルタがけ効率がよくなる。また、フィルタ中
を上向きに流れ、沈殿容器のフィルタとの結合部である
その下方部から、水を導出するようにしても、同様の効
果を達成できる。この構成では、結合部に弁を設けて、
フィルタ交換時の、沈殿室からの排水を防止する必要が
ある。
【0036】一般に、分離機能は、滞留時間が長いほど
高まり、装置を通過する液体の流速に反比例して向上す
るため、流速を低下させるような構成が有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概略的断面図である。
【図2】図1に示す装置の一部の別の実施例を示す。
【図3】図1に示す装置の一部のさらに別の実施例を示
す。
【図4】図1に示す装置の一部のさらに別の実施例を示
す。
【符号の説明】
(1)容器 (2)ケーシング (3)分離室 (4)沈殿室 (5)開口部 (7)吸込マニホ
ルド (8)入口 (9)出口 (10)浸透性壁 (12)(12a)給液
管 (13)安全弁 (14)ハウジング (15)玉弁 (16)圧縮バネ (17)下送管 (18)出油管 (19)隔壁取り付け具 (20)再入部 (21)集油タンク(活性炭フィルタ) (22)漏斗 (23)支持バー (24)支持ロッド (25)パッキン押さえ (26)T形バー (27)キャップ (28)第2再入部 (29)シール (30)浸漬管 (31)活性炭フィルタ (32)ハウジング (33)溶剤床 (36)入口 (37)排管 (38)最終出水口 (39)開口部 (40)溶剤床頂部
液面 (41)多孔板 (42)ばね座金 (43)サンプルタップ (44)検査キャッ
プ (45)通気口 (50)(50a)遊離
フィルタ (51)バッフル (52)開口部 (53)螺旋バッフル (60)排気室 (61)入口 (62)湾曲壁 (63)仕切り (64)フランジ (65)第1フィルタ (66)大径上方部 (67)第2フィルタ (68)排気室下壁 (69)貯槽 (70)給液管 (71)仕切り (72)開口部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放ガス領域への入口、前記放ガス領域内
    部から延び、上部のみに、沈殿室に開口する出口を有す
    る分離室の下部に開口する不浸透性給液管、前記分離室
    の出口より高く、前記放ガス領域よりも低い位置にある
    前記沈殿室の上方領域から開口する出油口、別の分離室
    に設けた溶剤床、水が溶剤床に流入できるように、前記
    沈殿室の下方領域に連なる出水口、および出油口以下の
    ところで、前記溶剤床に続く最終出水口を備えているこ
    とを特徴とする油/水混合物から油を分離する装置。
  2. 【請求項2】 前記沈殿室が、容器内に画成されてお
    り、前記放ガス領域が、前記容器内の出油口開口部より
    高い位置にあり、前記容器が、容器内の、出油開口部よ
    り高い空間から開口する通気手段を有しており、また前
    記出油口が、前記容器の壁面を介して、集油領域に結合
    されると共に、前記出水口が、容器壁面を介して、前記
    別の分離室に結合されていることを特徴とする請求項1
    による装置。
  3. 【請求項3】 前記容器の両側には、第一及び第二再入
    部が形成されており、前記第一再入部は、前記出油口か
    ら油を受け取る集油レセプタクルを収容しており、また
    前記第二再入部は、前記別の分離室が画成されたハウジ
    ングを収容していることを特徴とする請求項2による装
    置。
  4. 【請求項4】 前記集油レセプタクルとハウジングと
    が、それぞれ、各再入部内に可脱的に装着されているこ
    とを特徴とする請求項3による装置。
  5. 【請求項5】 前記出油口が、上方解放端部を有すると
    共に、前記沈殿室を貫通して延びる出口管に結合された
    漏斗を有していることを特徴とする請求項1及至4のい
    ずれかによる装置。
  6. 【請求項6】 前記溶剤床が、活性炭であることを特徴
    とする請求項1及至5のいずれかによる装置。
  7. 【請求項7】 水が、前記沈殿室下方領域から導き出さ
    れて、前記溶剤床より高い送出水位まで流入され、前記
    溶剤床からの水位に、前記溶剤床最下部から上方に延び
    る出口管があることを特徴とする請求項1及至6のいず
    れかによる装置。
  8. 【請求項8】 前記出口管が、溶剤床の頂部以上で、送
    出水位以下の高さまで、上向きに延びていることを特徴
    とする請求項7による装置。
  9. 【請求項9】 前記放ガス領域が、ガスを外部に通すよ
    うになっている通気壁を有することを特徴とする請求項
    1及至8のいずれかによる装置。
  10. 【請求項10】 前記分離室が、容器頂部から下向きに
    延びるケーシングの下方部に画成されており、前記放ガ
    ス領域が、前記ケーシングの上方部内に設けられてお
    り、また前記ケ−シングの上方部が、前記容器内の、前
    記出油開口部の高さを越える空間内に開口する排気口を
    有していることを特徴とする請求項9による装置。
  11. 【請求項11】 前記放ガス領域、給液管、および分離
    室を収容するケーシングが、交換自在に設計された一体
    の装置であり、かつ前記容器内に、可脱的に装着されて
    いることを特徴とする請求項10による装置。
  12. 【請求項12】 前記放ガス領域が、前記出油開口部よ
    り高い位置の、前記容器内の空間から隔離された排気室
    を備えていることを特徴とする請求項1及至8のいずれ
    かによる装置。
  13. 【請求項13】 前記排気室が、フィルタ手段を介し
    て、大気に開口していることを特徴とする請求項12に
    よる装置。
  14. 【請求項14】 前記排気室が、湾曲壁を有し、また前
    記入口部が、入来する混合物が、おおむね正接的に前記
    湾曲壁に衝突するように、整合されていることを特徴と
    する請求項12または13による装置。
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