JPH05192269A - トイレ装置 - Google Patents

トイレ装置

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Publication number
JPH05192269A
JPH05192269A JP833492A JP833492A JPH05192269A JP H05192269 A JPH05192269 A JP H05192269A JP 833492 A JP833492 A JP 833492A JP 833492 A JP833492 A JP 833492A JP H05192269 A JPH05192269 A JP H05192269A
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JP
Japan
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toilet seat
user
temperature
weight
shower
Prior art date
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Pending
Application number
JP833492A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuo Shimada
拓生 嶋田
Kazunari Nishii
一成 西井
Yoshihiro Ishizaki
祥浩 石嵜
Kison Naka
基孫 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP833492A priority Critical patent/JPH05192269A/ja
Publication of JPH05192269A publication Critical patent/JPH05192269A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者ごとに異なる快適感や好みや体型に応
じ、自動的に各使用者に最も適した便座環境(便座温
度、シャワー温度、シャワー流量、ノズル位置および送
風温度など)を提供する。 【構成】 便座本体2に着座している使用者の重量を重
量センサ11で検出し、個人識別手段12は、重量セン
サ11から検出される使用者の重量情報に基づいて使用
者を特定する。個人識別手段12からの出力に基づき、
便座環境制御手段9は使用者ごとに便座環境を自動的に
調節し、各使用者ごとに最適な便座環境を手動操作なし
で提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は便座暖房、人体局部のシ
ャワー洗浄や乾燥などを行うトイレ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のトイレ装置は図9に示す
ように構成していた。以下、その構成について説明す
る。
【0003】図に示すように、便器1は弁座本体2を取
り付け、この便座本体2に便座温度調節手段3と洗浄手
段4と乾燥手段5と操作手段6とを接続している。主制
御手段7は、操作手段6からの操作信号に応じて弁座温
度調節手段3、洗浄手段4または乾燥手段5に対して便
座温度、シャワー温度、シャワー流量、ノズル位置およ
び送風温度をそれぞれ制御する。
【0004】操作手段6は、便座温度を変更させるため
の手動アップ/ダウンの便座温度操作キー6aと、シャ
ワー送出時のシャワー温度を変更させるための手動アッ
プ/ダウンのシャワー温度操作キー6bと、シャワー送
出時のシャワー流量を変更させるための手動アップ/ダ
ウンのシャワー流量操作キー6cと、シャワー送出時の
ノズル位置を変更させるための手動アップ/ダウンのノ
ズル位置操作キー6dと、乾燥時の送風温度を変更させ
るための手動アップ/ダウンの送風温度操作キー6eと
で構成している。使用者がこれらのキー操作を行うとキ
ー入力情報は主制御手段7に伝えられる。
【0005】便座温度調節手段3は、便座温度可変手段
3aと便座温度検出手段3bとからなり、主制御手段7
からの便座温度変更指示を受け、便座本体2に対し便座
温度を変更指示された値に保つようにしている。洗浄手
段4は、シャワー本体4aとシャワー温度可変手段4b
とシャワー温度検出手段4cとシャワー流量可変手段4
dとシャワー流量検出手段4eとノズル本体4fとノズ
ル位置可変手段4gとで構成しており、主制御手段7か
らのシャワー温度変更指示を受け、便座本体2に対しシ
ャワー送出時のシャワー温度を変更指示された値に保つ
ようにしている。また、主制御手段7からのシャワー流
量変更指示を受け、便座本体2に対しシャワー送出時の
シャワー流量を変更指示された値に保つようにしてい
る。さらに、主制御手段7からのノズル位置変更指示を
受け、便座本体2に対しシャワー送出時のノズル位置を
変更指示された値に保つようにしている。乾燥手段5
は、送風手段5aと送風温度可変手段5bと送風温度検
出手段5cとで構成しており、主制御手段7からの送風
温度変更指示を受け、便座本体2に対し乾燥時の送風温
度を変更指示された値に保つようにしている。
【0006】主制御手段7は、便座本体2に着座してい
る使用者の指示にしたがって、便座温度調節制御、洗浄
制御または乾燥制御を行う。また、操作手段6からの変
更指示を受けることで、便座温度、シャワー温度、シャ
ワー流量、ノズル位置および送風温度などの制御量を操
作手段6における操作量に応じて変更するよう便座温度
調節手段3、洗浄手段4および乾燥手段5に出力する。
すなわち、使用者が操作手段6における手動操作によっ
て、便座温度調節手段3における便座温度や洗浄手段4
におけるシャワー温度、シャワー流量、ノズル位置や乾
燥手段5における乾燥温度などを調節できる構成となっ
ている。さらに、一旦手動操作によって調節されたこれ
ら便座温度、シャワー温度、シャワー流量、ノズル位置
および送風温度などは、新たに設定を変えない限り今ま
での状態を保持するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のトイ
レ装置では、使用者ごとに快適感や好みや体型は大きく
異なるので、複数の人がこのトイレ装置を使用する場合
は、使用者が変わる都度手動操作によって便座温度、シ
ャワー温度、シャワー流量、ノズル位置および送風温度
などの設定を変更しなければならないという問題を有し
ていた。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、使用
者ごとに異なる快適感や好みや体型に応じ、自動的に各
使用者に最も適した便座環境(便座温度、シャワー温
度、シャワー流量、ノズル位置および送風温度など)を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、便座本体に着座している使用者の重量を検
出する重量センサと、前記重量センサから検出される前
記使用者の重量情報に基づいて前記使用者を特定する個
人識別手段と、前記個人識別手段からの出力に基づき前
記使用者ごとに便座環境を自動調節する便座環境制御手
段とを備えたことを第1の課題解決手段としている。
【0010】また、上記第1の課題解決手段の重量セン
サは、複数の重量センサからなり、個人識別手段は前記
複数の重量センサから検出される個々の重量情報から便
座本体に着座している使用者の荷重分布を検出する荷重
分布測定手段と、前記荷重分布測定手段からの荷重分布
情報に基づいて前記使用者を特定する特定手段とを備え
たことを第2の課題解決手段としている。
【0011】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
まず、個人識別手段は使用者の重量から使用者を特定す
る。このとき、単に時間的に不変な個人ごとの体重情報
だけでなく、着座時の重量の過渡的な変化を検出するこ
とで便座本体への着座の仕方(衝撃度)を検出して使用
者を特定する。このことにより、便座環境制御手段は、
その使用者ごとに異なる快適感や好みや体型に応じて、
各使用者に最も適した便座環境を自動的に調節できる。
【0012】また、第2の課題解決手段により、複数の
重量センサにより便座本体に着座している使用者の荷重
分布を検出することで、前傾して座っているのか、後傾
して座っているのか、または右に傾いて座っているの
か、左に傾いて座っているのかが判断できる。これは個
人ごとに差のある便座本体への着座姿勢を検出すること
に相当しており、荷重分布測定手段は荷重重心の時間的
移動や荷重分布のばらつきをも検出できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のもの
は同一符号を付して説明を省略する。
【0014】図に示すように、操作手段6は、使用者が
キー操作を行うとキー入力情報は主制御手段7および好
み判定手段8に伝えられる。便座温度調節手段3は、主
制御手段7と便座環境制御手段9からの便座温度変更指
示を受け、便座本体2に対し便座温度を変更指示された
値に保つようにしている。洗浄手段4は、主制御手段7
と便座環境制御手段9からのシャワー温度変更指示を受
け、便座本体2に対しシャワー送出時のシャワー温度を
変更指示された値に保つようにしている。また、主制御
手段7と便座環境制御手段9からのシャワー流量変更指
示を受け、便座本体2に対しシャワー送出時のシャワー
流量を変更指示された値に保つようにしている。さら
に、主制御手段7と便座環境制御手段9からのノズル位
置変更指示を受け、便座本体2に対しシャワー送出時の
ノズル位置を変更指示された値に保つようにしている。
乾燥手段5は、主制御手段7と便座環境制御手段9から
の送風温度変更指示を受け、便座本体2に対し乾燥時の
送風温度を変更指示された値に保つようにしている。
【0015】環境検出手段10は、トイレ室内の室温を
計測する室温検出手段10aと、トイレ室内の湿度を計
測する湿度検出手段10bと、トイレ室内の壁温を計測
する壁温検出手段10cと、水道配管内の水温を計測す
る市水温検出手段10dとで構成しており、計測された
各情報を好み判定手段8に伝える。室内環境の物理量と
して、ここでは室温、湿度、壁温、市水温を挙げている
が、もちろんこれ以外でも構わない。重量センサ11
は、便座本体2に接続され、便座本体2に着座した使用
者の重量を計測する。重量センサ11の取り付け個所は
図2に示すように、便座本体2の中央部であり、歪ゲー
ジで構成している。ここでは、便座本体2に1つの重量
センサ11を取り付けているため、足などをはじめ重量
センサ11にかからない人間の荷重は計測されない。し
かし、同一人物であれば、同一の便座に対してほぼ同じ
ような座り方をするため、体重そのものは計測されなく
ても、重量センサ11にはほぼ同一の荷重情報が検出さ
れることが判っている。
【0016】個人識別手段12は重量センサ11に接続
され、重量センサ11から検出された使用者の重量情報
に基づき、重量別分類を行なう。たとえば、一度計測さ
れた重量の±5%変動以内の重量が再度検出された場
合、これを同一人物と特定する。同一人物の重量は記憶
され、最新10回の重量情報の移動平均値を本人の基準
重量とし登録する(ラベル付けされる)。同一人物でな
いと判定される場合は、新たに別の人物として基準重量
を登録する(ラベル付けされる)。分類し得る使用者の
最大数は、たとえば10人とする。現在、このトイレ装
置を使用している人(すなわち便座本体2に着座してい
る使用者)が、そのうち誰であるのか(1人)を特定
し、好み判定手段8に伝える。また、重量センサ11
は、着座時の重量の過渡的な変化を検出することで便座
本体2への着座の仕方(衝撃度)を検出することがで
き、これを同一人物を特定するためのデータとして用い
てもよい。なお、個人識別手段12として上記したルー
ルを用いず、たとえば神経回路網を模した学習手法を用
いてもよい。
【0017】ところで、重量センサ11は個人識別とし
てだけでなく人が着座しているか否かを知る着座スイッ
チとしての機能も持つ。好み判定手段8は、操作手段
6、環境検出手段10および個人識別手段12からの情
報を入力条件とし、使用者ごとの好み度合を使用の都度
学習することで、このトイレ装置が実際に使用されてい
る現場で徐々に使用者ごとの好み度合を正確に把握する
ように学習する。また、その使用者ごとに異なる快適感
や好みや体型に応じ各使用者に最も適した便座環境を提
供するように便座環境制御手段9に出力すべき制御量を
決定する。便座環境制御手段9は、便座温度を変更させ
るための便座温度制御手段9aと、シャワー送出時のシ
ャワー温度を変更させるためのシャワー温度制御手段9
bと、シャワー送出時のシャワー流量を変更させるため
のシャワー流量制御手段9cと、シャワー送出時のノズ
ル位置を変更させるためのノズル位置制御手段9dと、
乾燥時の送風温度を変更させるための送風温度制御手段
9eとで構成している。好み判定手段8で決定された便
座温度、シャワー温度、シャワー流量、ノズル位置およ
び送風温度に関する各制御量を便座温度調節手段3、洗
浄手段4および乾燥手段5に与える。主制御手段7は、
便座本体2に着座している使用者の指示にしたがって便
座温度調節制御、洗浄制御および乾燥制御を行うが、操
作手段6からの変更指示を受けない限りは便座環境制御
手段9から出力される各制御量を用いて、便座温度制
御、シャワー温度制御、シャワー流量制御、ノズル位置
制御および送風温度制御を行う。
【0018】好み判定手段8の構成手段として、神経回
路網を模した学習手法を用いる。神経回路網模式手段と
しては、文献1(D.E.ラメルハート他2名、甘利俊
一監訳「PDPモデル」1989年)、文献2(中野馨
他7名「ニューロコンピュータの基礎」p102、19
90年)、特公昭63−55106などに示されたもの
がある。
【0019】以下、文献1に記載された最もよく知られ
た学習アルゴリズムとして誤差逆伝搬法を用いた多層パ
ーセプトロンを例にとり、具体的な神経回路網模式手段
の構成および動作について説明する。
【0020】図3は、神経回路網模式手段の構成単位と
なる神経素子の概念図である。図2において、201〜
20Nは神経のシナプス結合を模式する擬似シナプス結
合変換器であり、20aは擬似シナプス結合変換器20
1〜20Nからの出力を加算する加算器であり、20b
は設定された非線形関数、たとえば、しきい値をhとす
るシグモイド関数、 f(y,h)=1/(1+exp(−y+h)) (式1) によって加算器20aの出力を非線形変換する非線形変
換器である。なお、図面が煩雑になるので省略したが、
修正手段からの修正信号を受ける入力線が擬似シナプス
結合変換器201〜20Nと非線形変換器20bにつな
がっている。また、擬似シナプス結合変換器201〜2
0Nが神経回路網模式手段の結合重み係数となる。この
神経素子には、信号処理モードと学習モードの2つの種
類の動作モードがある。
【0021】以下、図3に基づいて神経素子のそれぞれ
のモードの動作について説明する。まず、信号処理モー
ドの動作の説明をする。神経素子はN個の入力X1〜X
nを受けて1つの出力を出す。i番目の入力信号Xi
は、四角で示されたi番目の擬似シナプス結合変換器2
0iにおいてWi・Xiに変換される。擬似シナプス結
合変換器20l〜20Nで変換されたN個の信号W1・
X1〜Wn・Xnは加算器20aに入り、加算結果yが
非線形変換器20bに送られ、最終出力f(y,h)と
なる。つぎに、学習モードの動作について説明する。学
習モードでは、擬似シナプス結合変換器201〜20N
と非線形変換器20bの変換パラメータW1〜Wnとh
を、修正手段からの変換パラメータの修正量ΔWl〜Δ
WnとΔhを表す修正信号を受けて、 Wi+ΔWi ; i=1,2,・・ ,N h+Δh (式2) と修正する。
【0022】図4は、上記神経素子を4つ並列につない
で構成した信号変換手段の概念図である。いうまでもな
く、以下の説明は、この信号変換手段を構成する神経素
子の個数を4個に特定するものではない。図4におい
て、311〜344は擬似シナプス結合変換器であり、
301〜304は、図3で説明した加算器20aと非線
形変換器20bをまとめた加算非線形変換器である。図
4において、図3と同様に図面が煩雑になるので省略し
たが、修正手段からの修正信号を受ける入力線が擬似シ
ナプス結合変換器311〜344と加算非線形変換器3
01〜304につながっている。擬似シナプス結合変換
器311〜344も結合重み係数となる。この信号変換
手段の動作については、図3で説明した神経素子の動作
が並列してなされるものである。
【0023】図5は、学習アルゴリズムとして誤差逆伝
搬法を採用した場合の信号処理手段の構成を示したブロ
ック図で、41は上述の信号変換手段である。ただし、
ここではN個の入力を受ける神経素子がM個並列に並べ
られたものである。42は学習モードにおける信号変換
手段41の修正量を算出する修正手段である。以下、図
5に基づいて信号処理手段の学習を行う場合の動作につ
いて説明する。信号変換手段41はN個の入力S
in(X)を受け、M個の出力Sout (X)を出力する。
修正手段42は、入力信号Sin(X)と出力信号Sout
(X)とを受け、誤差計算手段または後段の信号変換手
段からのM個の誤差信号δi (X)の入力があるまで待
機する。誤差信号δi (X)が入力され修正量を ΔWij=δi (X)・Siout(X)・(1−Siout(X))・Sjin (X) (i=1〜N,j=1〜M) (式3) と計算し、修正信号を信号変換手段41に送る。信号変
換手段41は、内部の神経素子の変換パラメータを上で
説明した学習モードにしたがって修正する。
【0024】図6は、神経回路網模式手段を用いた多層
パーセプトロンの構成を示すブロック図であり、51
X、51Y、51ZはそれぞれK個、L個、M個の神経
素子からなる信号変換手段であり、52X、52Y、5
2Zは修正手段であり、53は誤差計算手段である。以
上のように構成された多層パーセプトロンについて、図
6を参照しながらその動作を説明する。信号処理手段5
0Xにおいて、信号変換手段51Xは、入力S
iin (X)(i=1〜N)を受け、出力Sjout(X)
(j=1〜K)を出力する。修正手段52Xは、信号S
iin (X)と信号Sjout(X)を受け、誤差信号δ
j (X)(j=1〜K)が入力されるまで待機する。以
下同様の処理が、信号処理手段50Y、50Zにおいて
行われ、信号変換手段51Zより最終出力Shout(Z)
(h=1〜M)が出力される。最終出力Shout(Z)
は、誤差計算手段53にも送られる。誤差計算手段53
においては、2乗誤差の評価関数COST(式4)に基
づいて理想的な出力T(T1,・・・・・,TM )との
誤差が計算され、誤差信号δh (Z)が修正手段52Z
に送られる。
【0025】
【数1】
【0026】ただし、ηは多層パーセプトロンの学習速
度を定めるパラメータである。つぎに、評価関数を2乗
誤差とした場合には誤差信号は、 δh(Z)=−η・(Shout(Z)−Th ) (式5) となる。修正手段52Zは、上で説明した手続きにした
がって、信号変換手段51Zの変換パラメータの修正量
ΔW(Z)を計算し、修正手段52Yに送る誤差信号を
(式6)に基づき計算し、修正信号ΔW(Z)を信号変
換手段51Zに送り、誤差信号δ(Y)を修正手段52
Yに送る。信号変換手段51Zは、修正信号ΔW(Z)
に基づいて内部のパラメータを修正する。なお、誤差信
号δ(Y)は(式6)で与えられる。
【0027】
【数2】
【0028】ここで、Wij(Z)は信号変換手段51Z
の擬似シナプス結合変換器の変換パラメータである。以
下、同様の処理が信号処理手段50X、50Yにおいて
行われる。学習と呼ばれる以上の手続きを繰り返し行う
ことにより、多層パーセプトロンは入力が与えられると
理想出力Tをよく近似する出力を出すようになる。な
お、上記の説明においては、3段の多層パーセプトロン
を用いたが、これは何段であってもよい。また、文献1
にある信号変換手段のなかの非線形変換手段の変換パラ
メータhの修正法についてと慣性項として知られる学習
高速化の方法については、説明の簡略化のため省略した
が、この省略は本発明を拘束するものではない。
【0029】このように神経回路網模式手段からなる好
み判定手段8は、個人識別手段12からの使用者特定デ
ータ、環境検出手段10からの室内環境データ(室温、
湿度、壁温、市水温)とその使用者が操作手段6を操作
することで得たその使用者好みの便座環境(便座温度、
シャワー温度、シャワー流量、ノズル位置および送風温
度)データとの関係を学習するものである。また、操作
手段6、環境検出手段10および個人識別手段12から
得られる情報を用いてどのような便座環境制御が好まし
いかということを簡単なルールで記述することが容易で
ない場合にも、過去の経験を基に(学習によって)自然
な形で表現することができる。
【0030】使用者が操作手段6によって便座環境(便
座温度、シャワー温度、シャワー流量、ノズル位置およ
び送風温度)に対する変更指示を与えなかった場合は、
最適な便座環境制御がなされていると見なし学習が強化
される。
【0031】本実施例は、こうして得られた情報を組み
込んで、好み判定手段8を構成するものである。この動
作は使用状態において常時実施される。好み判定手段8
によって特定された使用者が任意の室内環境下において
どのような便座環境(便座温度、シャワー温度、シャワ
ー流量、ノズル位置および送風温度)を好むか判定され
るが、便座環境制御手段9ではその使用者が便座本体2
に着座しこのトイレ装置を使用する場合に、初期出力値
として現在の室内環境下でその使用者に対する最適の便
座環境(便座温度、シャワー温度、シャワー流量、ノズ
ル位置および送風温度)制御量を、便座温度調節手段
3、洗浄手段4および乾燥手段5のそれぞれに与える。
もちろん従来と同様、この制御量(初期出力値)に対し
使用者が操作手段6によって便座環境(便座温度、シャ
ワー温度、シャワー流量、ノズル位置および送風温度)
を手動で変更させることも可能である。
【0032】使用者が操作手段6によって便座環境(便
座温度、シャワー温度、シャワー流量、ノズル位置およ
び送風温度)に対する変更指示を与えなかった場合は、
すでに便座環境制御手段9から最適な便座環境制御がな
されていると見なし学習は強化される。ところで、好み
判定手段8の構成手段としては、神経回路網を模した学
習方法を用いず、適当なルールに基づいたテーブルルッ
クアップ法や人工知能を利用する手法を用いてもよい。
また制御すべき便座環境の種類としては上記した便座温
度、シャワー温度、シャワー流量、ノズル位置および送
風温度に限るものではない。
【0033】上記構成において、まず個人識別手段12
が便座本体に着座している使用者を特定する。また、操
作手段6によりその使用者がどのような便座環境(便座
温度、シャワー温度、シャワー流量、ノズル位置および
送風温度など)を好んでいるか監視する。また、環境検
出手段10によりこのときの室温、湿度、壁温、市水温
などの室内環境情報を計測することができる。好み判定
手段8は、これら個人識別手段12、操作手段6および
環境検出手段10からの情報を入力条件とし、使用者ご
との好み度合を使用の都度常時学習するので、このトイ
レ装置が実際に使用されている現場で徐々に使用者ごと
の好み度合を正確に把握するようになる。また、その使
用者ごとに異なる快適感や好みや体型に応じて、各使用
者に最も適した便座環境を提供できるように便座環境制
御手段9に出力すべき制御量を決定する。いいかえる
と、好み判定手段8は、任意の室内環境において任意の
使用者が使用するのに最も適した便座環境制御量を推定
するように学習する。さらに、便座環境制御手段9は、
この好み判定手段8からの出力に基づき便座環境を自動
調節するので、各使用者や室内環境に最適な便座環境を
手動操作なしで提供できる。また、使用者が新たに増え
た場合や、ある使用者の快適感や好みや体型に変化が生
じた場合、または設置場所などの室内環境が変化した場
合なども、新たに最適となった便座環境(便座温度、シ
ャワー温度、シャワー流量、ノズル位置および送風温度
など)を常時学習によって追従し自動調節するので、設
置後の使用形態変化に対する融通性を非常に高くでき
る。
【0034】また、好み判定手段8として神経回路網模
式手段を用いているので、未学習の操作、使用者、室内
環境に対してもこれまでの学習結果から妥当な便座環境
を推定できる。また、好み判定手段8に対して個人識別
手段12、操作手段6、環境検出手段10から突発的な
ノイズ性の誤った情報が入力された場合でも、これまで
の学習結果から総合して妥当な便座環境を推定できる。
【0035】つぎに、本発明の他の実施例を図7および
図8を参照しながら説明する。なお、上記実施例と同じ
構成のものは同一符号を付して省略する。
【0036】図に示すように、重量センサ13は、便座
本体2と便器1が接する便座本体2裏側の脚ゴム部(4
個所)と、便座本体2を開閉するための両側の軸受部
(2個所)に合計6個所取り付けており、それぞれ歪ゲ
ージで構成している。本実施例でも、便座本体2に6個
の重量センサ13を取り付けているため、足などをはじ
め便座本体2にかからない人間の荷重は計測されない。
しかし、同一人物であれば、同一の便座に対してほぼ同
じような座り方をするため、体重そのものは計測されな
くても重量センサ13にほぼ同一の荷重情報が検出され
ることが判っている。そして、便座本体2上に着座して
いる使用者から見て、右側3個所と左側3個所の重量セ
ンサは各々左右対称の位置にある。6個の重量センサ1
3を便座本体2に均一に配置したため、各重量センサ1
3から得られる重量情報の関係から便座本体2上に着座
している使用者の荷重分布を検出できる。すなわち、前
傾して座っているのか、後傾して座っているのか、また
は右に傾いて座っているのか、左に傾いて座っているの
かが判別され、これは個人ごとに差のある便座本体2へ
の着座姿勢を検出することに相当している。
【0037】個人識別手段14は、この複数の重量セン
サ13から検出される個々の重量情報から便座本体2に
着座している使用者の荷重分布を検出する荷重分布測定
手段14aと、この荷重分布測定手段14aからの荷重
分布情報に基づいて使用者を特定する特定手段14bと
で構成している。荷重分布測定手段14aは、複数個所
に取り付けられた重量センサ13から得られる個々の重
量情報を加工して特定手段14bに伝えるようにしてい
る。
【0038】上記構成において、荷重分布測定手段14
aにおける処理を説明すると、今、重量センサ13にお
いて、左前、左中、左後、右前、右中、右後から得られ
る個々の重量を順にW1、W2、W3、W4、W5、W
6とすると、使用者の合計重量Waは Wa=W1+W2+W3+W4+W5+W6 で表現され、前に傾いて座っている度合Wbは Wb=(W1+W4)−(W3+W6) または Wb=k1*(W1+W4)+k2*(W2+W5)+
k3*(W3+W6) ここでk1>k2>k3 (k1、k2、k3は定数) で表現され、右に傾いて座っている度合Wcは Wc=(W4+W5+W6)−(W1+W2+W3) などで表現できる。また、荷重重心の時間的移動や荷重
分布のばらつきをも算出できる。これらWa、Wb、W
cなどの情報は、個人の特徴量として特定手段14bに
伝えられる。
【0039】特定手段14bでは複数の重量センサ13
から荷重分布測定手段14aを介して得られたWa、W
b、Wcなどの情報に基づき、たとえば、一度計測され
た重量の合計Wa、前傾度Wb、右傾度Wcの±5%変
動以内の情報が再度検出された場合これを同一人物と特
定する。同一人物の重量の合計、前傾度、右傾度は記憶
され、最新10回の各情報の移動平均値を本人の基準デ
ータとし登録する(ラベル付けされる)。同一人物でな
いと判定される場合は、新たに別の人物として基準デー
タを登録する(ラベル付けされる)。分類し得る使用者
の最大数は、たとえば10人とする。現在、このトイレ
装置を使用している人(すなわち便座本体2に着座して
いる使用者)が、そのうち誰であるのか(1人)を特定
し好み判定手段8に伝える。また、着座中の便座本体2
にかかる荷重重心の時間的移動や荷重分布のばらつきを
算出することで個人特定データとしてもよい。なお、個
人識別手段12として上記したルールを用いず、たとえ
ば、神経回路網を模した学習手法を用いてもよい。
【0040】このように本実施例によれば、個人識別手
段14は複数の重量センサ13を用いて使用者の荷重分
布を検出するので、使用者の重量のみならず使用者によ
って異なる着座姿勢なども検出でき、より精度の高い個
人識別が可能となる。
【0041】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、便座本体に着座している使用者の重量を検出
する重量センサと、前記重量センサから検出される前記
使用者の重量情報に基づいて前記使用者を特定する個人
識別手段と、前記個人識別手段からの出力に基づき前記
使用者ごとに便座環境を自動調節する便座環境制御手段
とを備えたから、使用者ごとに大きく異なる快適感や好
みや体型に応じた便座環境(便座温度、シャワー温度、
シャワー流量、ノズル位置および送風温度など)を自動
調節でき、複数の人が使用する場合でも使用者が変わる
都度設定を変更する必要がなくなり、使用者にとって快
適で、かつ使い勝手を大幅に向上でき、また、使用者に
合致した便座環境制御を行うので必要以上に暖房した
り、過大なシャワー流量を送出することもなく省エネル
ギー化を図ることができる。特に、個人識別手段とし
て、重量センサを用いたので安価でかつ再現性の高いデ
ータが得られる。
【0042】また、重量センサは、複数の重量センサか
らなり、個人識別手段は前記複数の重量センサから検出
される個々の重量情報から便座本体に着座している使用
者の荷重分布を検出する荷重分布測定手段と、前記荷重
分布測定手段からの荷重分布情報に基づいて前記使用者
を特定する特定手段とを備えているから、使用者の荷重
分布を検出し使用者を特定する場合、使用者の重量のみ
ならず使用者によって異なる着座姿勢なども検出でき、
より精度の高い個人識別が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のトイレ装置のブロック図
【図2】同トイレ装置の重量センサの取り付け位置を示
す図
【図3】同トイレ装置の好み判定手段に用いる神経回路
網模式手段の構成単位となる神経素子の概念図
【図4】同神経素子を4つ並列につないで構成した信号
変換手段の概念図
【図5】学習したアルゴリズムとして誤差逆伝搬法を採
用した場合の信号処理手段の構成を示したブロック図
【図6】同神経回路網模式手段を用いた多層パーセプト
ロンの構成を示すブロック図
【図7】本発明の他の実施例のトイレ装置のブロック図
【図8】同トイレ装置の重量センサの取り付け位置を示
す図
【図9】従来のトイレ装置のブロック図
【符号の説明】
2 便座本体 9 便座環境制御手段 11 重量センサ 12 個人識別手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中 基孫 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便座本体に着座している使用者の重量を検
    出する重量センサと、前記重量センサから検出される前
    記使用者の重量情報に基づいて前記使用者を特定する個
    人識別手段と、前記個人識別手段からの出力に基づき前
    記使用者ごとに便座環境を自動調節する便座環境制御手
    段とを備えたトイレ装置。
  2. 【請求項2】重量センサは複数の重量センサからなり、
    個人識別手段は前記複数の重量センサから検出される個
    々の重量情報から便座本体に着座している使用者の荷重
    分布を検出する荷重分布測定手段と、前記荷重分布測定
    手段からの荷重分布情報に基づいて前記使用者を特定す
    る特定手段とを備えた請求項1記載のトイレ装置。
JP833492A 1992-01-21 1992-01-21 トイレ装置 Pending JPH05192269A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08262018A (ja) * 1995-03-22 1996-10-11 Toto Ltd 尿サンプリング装置
JP2021508797A (ja) * 2018-01-29 2021-03-11 グリー エレクトリック アプライアンスィズ(ウーハン)カンパニー リミテッド スマート・トイレ及び電気器具システム

Cited By (3)

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US11655622B2 (en) 2018-01-29 2023-05-23 Gree Electric Appliances (Wuhan) Co., Ltd Smart toilet and electric appliance system

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