JPH05189146A - トラックボール・マウス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手で滑らせるマウスと指先で動かすトラック
ボールの利点を組合せ、位置入力の効率を高める。 【構成】 手で滑らせるマウス本体（１）の背面に開口
部（２）を設け、マウス腹面開口部の中心点（３）で机
上に接触しながら手首および腕の動きに応じて回転する
マウス内蔵球（４）の上部をトラックボールの球のよう
に露出させ、同じ手の指先でその球の露出部（５）を動
かすことによりマウスの静止位置を調節できるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は手で滑らせるマウスの機
構に指先で動かすトラックボールの機能を加えたコンピ
ュータなどの位置入力装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の位置入力装置としては手で机上を
滑らせながら内蔵球を転がすマウス、中心位置が固定さ
れた球を直接手で回転させるトラックボール、操縦棹を
介してこれを動かすジョイスティックなどがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の主要な位置入力
装置であるマウスでは、操作が手首および腕の動きによ
るため広いディスプレイ面上の精密な位置指定に際して
ぶれが出やすく、これを修正する微妙な操作に問題があ
った。また、このためマウスの移動範囲を比較的広くと
らなければならないという制約があった。本発明は、そ
の操作に繊細かつ敏捷な指の動きを加えることによっ
て、このような問題や制約を克服することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のトラックボール・マウスにおいては、手で
滑らせるマウス本体の背面に開口部を設け、腹面開口部
で机上に接触しながら手首および腕の動きに応じて回転
するマウス内蔵球の上部をトラックボールの球のように
露出させる。その際、各部分の空間的配置はマウス本体
を自然に保持する手の指先がその球の露出部を容易に動
かし得るような位置にしなければならない。開口部を設
けるべき位置の背面がマウスボタンとしての可動板を兼
ねている場合はその可動板にクリックを妨げないやや大
きめの開口部を設ける（この場合は球の露出部とマウス
ボタンが開口部の円周で隣接し合うのでクリックが容易
になる）。

【０００５】

【作用】マウスを保持した手を動かしてアローポインタ
を大まかな目標位置に移動させると、あとは指先で露出
したマウスの内蔵球を動かすだけで、すばやく正確な位
置に合わせることができる。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
手で滑らせるマウス本体（１）の背面に開口部（２）を
設け、マウス腹面開口部の中心点（３）で机上に接触し
ながら手首および腕の動きに応じて回転するマウス内蔵
球（４）の上部をトラックボールの球のように露出さ
せ、同じ手の指先でその球の露出部（５）を動かすこと
によりマウスの静止位置を調節できるように構成する。

【０００７】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように繊細かつ
敏捷な指先の動きを利用するように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。

【０００８】 マウスの移動範囲を狭くし、迅速な位置
入力ができる。

【０００９】 アローポインタの速度を上げても正確な
位置入力ができる。

【００１０】 マウスとトラックボールの利点を兼ね備
え、位置入力の速度と精度を同時に高めることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の側面図

【図２】本発明の斜視図

【符号の説明】

１ マウス本体 ２ 背面開口部 ３ 腹面開口部の中心点 ４ マウス内蔵球 ５ 内蔵球の上部露出部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】手で滑らせるマウス本体（１）の背面に開
   口部（２）を設け、腹面開口部の中心点（３）で机上に
   接触しながら手首および腕の動きに応じて回転するマウ
   ス内蔵球（４）の上部を露出させ、同じ手の指先でその
   球の露出部（５）を動かすことによりマウスの静止位置
   を調節できるように構成したトラックボール・マウス。