JPH05188285A - レーザープリンタ用のfθレンズ - Google Patents
レーザープリンタ用のfθレンズInfo
- Publication number
- JPH05188285A JPH05188285A JP307592A JP307592A JPH05188285A JP H05188285 A JPH05188285 A JP H05188285A JP 307592 A JP307592 A JP 307592A JP 307592 A JP307592 A JP 307592A JP H05188285 A JPH05188285 A JP H05188285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- laser printer
- cross
- ftheta
- sectional area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Laser Beam Printer (AREA)
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 レーザープリンタ用の合成樹脂製fθレンズ
を改良して、その内部歪を防止ないし軽減するとともに
小形,軽量化する。 【構成】 入射面6aと出射面6bとを両側から挟む形
の側面6cを設けて、fθレンズの本体部分と一体にポ
リカーボネート材料で成形する。これにより、fθレン
ズの長手方向に関する断面積が均一化され、射出成形時
の冷却温度が均一化されるので内部歪が軽減される。そ
の上、ポリカーボネートは屈折率が大きいので、fθレ
ンズを小形,軽量に構成することができる。
を改良して、その内部歪を防止ないし軽減するとともに
小形,軽量化する。 【構成】 入射面6aと出射面6bとを両側から挟む形
の側面6cを設けて、fθレンズの本体部分と一体にポ
リカーボネート材料で成形する。これにより、fθレン
ズの長手方向に関する断面積が均一化され、射出成形時
の冷却温度が均一化されるので内部歪が軽減される。そ
の上、ポリカーボネートは屈折率が大きいので、fθレ
ンズを小形,軽量に構成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザープリンタ用に
用いられる合成樹脂製のfθレンズに係り、特に、射出
成形時に発生する内部歪を防止し得るように改良したf
θレンズに関するものである。
用いられる合成樹脂製のfθレンズに係り、特に、射出
成形時に発生する内部歪を防止し得るように改良したf
θレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、レーザープリンタの光学系部分
を模式的に描いた斜視図であって、レーザーダイオード
1から出射したレーザー光はコリメータレンズ2および
シリンドリカルレンズ3を経て、回転しているポリゴン
ミラー4で反射されて図のX軸方向に走査される。上記
ポリゴンミラー4によって反射された光は球面レンズ5
および、非球面のfθレンズ6を経てその大半は反射鏡
7に入射して反射され、感光ドラム8に投射される。そ
の一部は水平同期ミラー9で反射されて光ファイバ10
に入射し、コントローラに導かれる。上記fθレンズ6
の側面図を図3(A)に示す。6aはレーザー光の入射
面であって2次曲率面又は3次曲率面をなしている。6
bはレーザー光の出射面であって同じく2次曲率面又は
3次曲率面をなしている。このfθレンズ6のB−B断
面を図3(B)に示すとともに、C−C断面を図3
(C)に示す。これらの図に示されたように、fθレン
ズ6の長手方向(矢印X′−X方向)に関する横断面の
面積は中央部において最大となり、両端部に近づくに従
って徐々に小さくなっている。SbはB−B面による切
断面を、ScはC−C面による切断面を、それぞれ示し
ている。
を模式的に描いた斜視図であって、レーザーダイオード
1から出射したレーザー光はコリメータレンズ2および
シリンドリカルレンズ3を経て、回転しているポリゴン
ミラー4で反射されて図のX軸方向に走査される。上記
ポリゴンミラー4によって反射された光は球面レンズ5
および、非球面のfθレンズ6を経てその大半は反射鏡
7に入射して反射され、感光ドラム8に投射される。そ
の一部は水平同期ミラー9で反射されて光ファイバ10
に入射し、コントローラに導かれる。上記fθレンズ6
の側面図を図3(A)に示す。6aはレーザー光の入射
面であって2次曲率面又は3次曲率面をなしている。6
bはレーザー光の出射面であって同じく2次曲率面又は
3次曲率面をなしている。このfθレンズ6のB−B断
面を図3(B)に示すとともに、C−C断面を図3
(C)に示す。これらの図に示されたように、fθレン
ズ6の長手方向(矢印X′−X方向)に関する横断面の
面積は中央部において最大となり、両端部に近づくに従
って徐々に小さくなっている。SbはB−B面による切
断面を、ScはC−C面による切断面を、それぞれ示し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した感光ドラ
ム8上におけるレーザー光のスポットは、その径が10
0μmよりも小さいことが望まれる。これに伴い、fθ
レンズ6についても高度の寸法精度が要求される。とこ
ろが、図3について説明したように、その中央部と端部
付近とでは断面積が異なるため、射出成形時の冷却速度
が異なり、その結果fθレンズを構成している合成樹脂
材料に内部歪が発生して複屈折を生じさせ、光学的性能
を低下させる。本発明は上述の事情に鑑みて為されたも
ので、射出成形時における内部歪の発生を防止し、ない
し著しく軽減せしめ得るfθレンズを提供することを目
的とする。
ム8上におけるレーザー光のスポットは、その径が10
0μmよりも小さいことが望まれる。これに伴い、fθ
レンズ6についても高度の寸法精度が要求される。とこ
ろが、図3について説明したように、その中央部と端部
付近とでは断面積が異なるため、射出成形時の冷却速度
が異なり、その結果fθレンズを構成している合成樹脂
材料に内部歪が発生して複屈折を生じさせ、光学的性能
を低下させる。本発明は上述の事情に鑑みて為されたも
ので、射出成形時における内部歪の発生を防止し、ない
し著しく軽減せしめ得るfθレンズを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るfθレンズは、ポリカーボネート材料
によって射出成形し、かつ、入射面および出射面を挟む
形に1対の板状部分を設け、これをfθレンズ本体部分
(光学的機能を果たすために作用する部分)と一体に連
設して成形する。
め、本発明に係るfθレンズは、ポリカーボネート材料
によって射出成形し、かつ、入射面および出射面を挟む
形に1対の板状部分を設け、これをfθレンズ本体部分
(光学的機能を果たすために作用する部分)と一体に連
設して成形する。
【0005】
【作用】上記の板状部材は必ずしも長方形であることを
要しないが、例えば長方形に構成したならば、その長手
方向に関する横断面の面積は、いずれの個所をとっても
同一である。このように、切断面の位置によって断面積
が変化しない部材をfθレンズの本体部分と一体に成形
すると、本体部分の断面積の変化率が軽減される。従っ
て、射出成形時の冷却速度が均一に近づき、内部歪の発
生が防止ないし軽減される。このfθレンズをポリカー
ボネートで成形すると、ポリカーボネートは屈折率が大
きいので、fθレンズを小形,軽量に構成することがで
きる。
要しないが、例えば長方形に構成したならば、その長手
方向に関する横断面の面積は、いずれの個所をとっても
同一である。このように、切断面の位置によって断面積
が変化しない部材をfθレンズの本体部分と一体に成形
すると、本体部分の断面積の変化率が軽減される。従っ
て、射出成形時の冷却速度が均一に近づき、内部歪の発
生が防止ないし軽減される。このfθレンズをポリカー
ボネートで成形すると、ポリカーボネートは屈折率が大
きいので、fθレンズを小形,軽量に構成することがで
きる。
【0006】
【実施例】図1は本発明に係るポリカーボネート製fθ
レンズの1実施例を示し、(A)は側面図である。
(B)はそのB′−B′断面図、(C)はC′−C′断
面図である。この実施例は、図3に示した従来例のfθ
レンズ6に本発明を適用して改良した1例であって、図
3と同じ図面参照番号を付したものは前記従来例の構成
部分に対応する、同一ないし類似の構成部分である。次
に、図1について図3(従来例)と異なる点を説明す
る。図1(B),(C)に現われているように、入射面
6aおよび出射面6bの両側に、長方形平板状の側板6
cを配置し、fθレンズ本体部と一体に成形する。上記
のfθ本体部とは、入射面6aと出射面6bとによって
挟まれた、光学的部材として機能する部分を言い、
(B)図では切断面Sbが現われ、(C)図では切断面
Scが現われている。1対の側板6cは上記のfθレン
ズ本体部と一体に成形されて材質的に境界無く連続して
いるが、本図1(B),(C)においては読図の便宜
上、斑点を付して本体部分と区別した。この側板6cは
光学的機能を受け持っていない。図1の(B)図は本実
施例のfθレンズ6′の長手方向について中央部の切断
面を表しており、そのレンズ本体部分の横断面はSbで
ある。また図1(C)は両端に近い部分の断面を表わし
ており、そのレンズ本体部分の横断面はScである。こ
の例では、面積Sb/面積Scの比は約3/2である。
しかし、(B),(C)両図にそれぞれ現われている側
板6c(斑点を付した部分)の断面積は互いに等しい。
その結果、側面を含めた断面積を比較すると、(B)図
の断面積と(C)図の断面積との比は3/2よりも格段
に小さく、約5/4である。このように、側板を一体に
連設することによって、横断面の位置による断面積の変
化が緩和され、断面積の分布が均一化される。これに伴
って射出成形時の冷却速度分布も均一化されて内部歪の
発生が防止ないし緩和される。
レンズの1実施例を示し、(A)は側面図である。
(B)はそのB′−B′断面図、(C)はC′−C′断
面図である。この実施例は、図3に示した従来例のfθ
レンズ6に本発明を適用して改良した1例であって、図
3と同じ図面参照番号を付したものは前記従来例の構成
部分に対応する、同一ないし類似の構成部分である。次
に、図1について図3(従来例)と異なる点を説明す
る。図1(B),(C)に現われているように、入射面
6aおよび出射面6bの両側に、長方形平板状の側板6
cを配置し、fθレンズ本体部と一体に成形する。上記
のfθ本体部とは、入射面6aと出射面6bとによって
挟まれた、光学的部材として機能する部分を言い、
(B)図では切断面Sbが現われ、(C)図では切断面
Scが現われている。1対の側板6cは上記のfθレン
ズ本体部と一体に成形されて材質的に境界無く連続して
いるが、本図1(B),(C)においては読図の便宜
上、斑点を付して本体部分と区別した。この側板6cは
光学的機能を受け持っていない。図1の(B)図は本実
施例のfθレンズ6′の長手方向について中央部の切断
面を表しており、そのレンズ本体部分の横断面はSbで
ある。また図1(C)は両端に近い部分の断面を表わし
ており、そのレンズ本体部分の横断面はScである。こ
の例では、面積Sb/面積Scの比は約3/2である。
しかし、(B),(C)両図にそれぞれ現われている側
板6c(斑点を付した部分)の断面積は互いに等しい。
その結果、側面を含めた断面積を比較すると、(B)図
の断面積と(C)図の断面積との比は3/2よりも格段
に小さく、約5/4である。このように、側板を一体に
連設することによって、横断面の位置による断面積の変
化が緩和され、断面積の分布が均一化される。これに伴
って射出成形時の冷却速度分布も均一化されて内部歪の
発生が防止ないし緩和される。
【0007】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明に係るレーザ
ープリンタ用のfθレンズを適用すると、射出成形時に
発生する内部歪を防止し、ないし著しく軽減することが
でき、しかもfθレンズを小形,軽量化し得る。
ープリンタ用のfθレンズを適用すると、射出成形時に
発生する内部歪を防止し、ないし著しく軽減することが
でき、しかもfθレンズを小形,軽量化し得る。
【図1】本発明に係るレーザープリンタ用のfθレンズ
の1実施例を示す模式的な説明図である。
の1実施例を示す模式的な説明図である。
【図2】レーザープリンタ用のfθレンズを説明するた
めの、レーザープリンタの斜視図である。
めの、レーザープリンタの斜視図である。
【図3】従来例のレーザープリンタ用のfθレンズを示
し、(A)は側面図、(B),(C)は断面図である。
し、(A)は側面図、(B),(C)は断面図である。
1…レーザーダイオード、2…コリメーターレンズ、3
…シリンドリカルレンズ、4…ポリゴンミラー、5…球
面レンズ、6…fθレンズ、6a…入射面、6b…出射
面、6c…側板、7…反射鏡、8…感光ドラム、9…水
平同期ミラー。
…シリンドリカルレンズ、4…ポリゴンミラー、5…球
面レンズ、6…fθレンズ、6a…入射面、6b…出射
面、6c…側板、7…反射鏡、8…感光ドラム、9…水
平同期ミラー。
Claims (1)
- 【請求項1】 非球面の入射面と非球面の出射面とを有
し、合成樹脂材料で成形されたレーザープリンタ用のf
θレンズにおいて、上記の合成樹脂材料がポリカーボネ
ートであり、かつ、前記の入射面と出射面とを挟む形
に、その両側に1対の板状の、光学レンズとして機能し
ない部分が一体に連設されていて、当該fθレンズの長
手方向に関して中央部分の断面積に比して端部付近の断
面積の減少比率が前記板状部分によって緩和されている
ことを特徴とする、レーザープリンタ用のfθレンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP307592A JPH05188285A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | レーザープリンタ用のfθレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP307592A JPH05188285A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | レーザープリンタ用のfθレンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05188285A true JPH05188285A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11547222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP307592A Pending JPH05188285A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | レーザープリンタ用のfθレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05188285A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0745880A2 (en) * | 1995-05-31 | 1996-12-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical element and a scanning optical apparatus using the same |
US6995919B2 (en) | 2003-06-10 | 2006-02-07 | Samsung Electronics Co., Ltd. | F-theta lens and laser scanning unit including the same |
CN102207562A (zh) * | 2010-03-31 | 2011-10-05 | 兄弟工业株式会社 | 长长度透镜 |
-
1992
- 1992-01-10 JP JP307592A patent/JPH05188285A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0745880A2 (en) * | 1995-05-31 | 1996-12-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical element and a scanning optical apparatus using the same |
EP0745880A3 (en) * | 1995-05-31 | 1997-02-05 | Canon Kk | Optical element and optical scanning device provided with it |
US5966161A (en) * | 1995-05-31 | 1999-10-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical element and a scanning optical apparatus using the same |
EP1482348A2 (en) * | 1995-05-31 | 2004-12-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical element and a scanning optical apparatus using the same |
EP1482348A3 (en) * | 1995-05-31 | 2005-03-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical element and a scanning optical apparatus using the same |
US6995919B2 (en) | 2003-06-10 | 2006-02-07 | Samsung Electronics Co., Ltd. | F-theta lens and laser scanning unit including the same |
CN102207562A (zh) * | 2010-03-31 | 2011-10-05 | 兄弟工业株式会社 | 长长度透镜 |
JP2011215309A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Brother Industries Ltd | レンズ |
US8665524B2 (en) | 2010-03-31 | 2014-03-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Long-length lens |
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