JPH05186994A - 抄紙機のサクションロール - Google Patents
抄紙機のサクションロールInfo
- Publication number
- JPH05186994A JPH05186994A JP1821692A JP1821692A JPH05186994A JP H05186994 A JPH05186994 A JP H05186994A JP 1821692 A JP1821692 A JP 1821692A JP 1821692 A JP1821692 A JP 1821692A JP H05186994 A JPH05186994 A JP H05186994A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- suction
- paper machine
- packing strip
- suction roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抄紙機サクションロールのパッキンストリッ
プでの水分と空気ミストの掻き取りをスムーズに行な
い、同伴気流の速度を減速させることなく系外へ排出す
る。 【構成】 抄紙機のサクションロール11において、同
ロール内部に設置されるパッキンストリップ22をロー
ルの走行方向に対して迎角を設けるよう、ロールセル2
1の回転方向に向かって迎角θa(θa<90°)をも
って傾けてなるものである。
プでの水分と空気ミストの掻き取りをスムーズに行な
い、同伴気流の速度を減速させることなく系外へ排出す
る。 【構成】 抄紙機のサクションロール11において、同
ロール内部に設置されるパッキンストリップ22をロー
ルの走行方向に対して迎角を設けるよう、ロールセル2
1の回転方向に向かって迎角θa(θa<90°)をも
って傾けてなるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロール内部にサクション
ボックスを内蔵した抄紙機のサクションロールに関する
ものである。
ボックスを内蔵した抄紙機のサクションロールに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の抄紙機の機械構成の1例を
示したもので、ヘッドボックス5より上方へ向けて噴出
された原料1は、ブレストロール7とフォーミングロー
ル6でガイドされると共に、湾曲して走行する2枚のワ
イヤ3,4に挟まれ、一方のワイヤ4が凸状の面を形成
する様に、ある曲率R上に配置された複数のシューブレ
ード2上をワイヤ3,4と同速で走行しながら、原料1
から水分が除去されて紙層(マット)が形成されて行
く。形成された紙層(マット)は、更にサクションボッ
クス10、サクションロール11等により真空吸引脱水
が行なわれ、紙層(マット)中の水分が除去される。こ
うして形成された紙層(マット)は、ピックアップロー
ル12によってワイヤ4から離されて、次工程であるプ
レスパートへと移送されて行く。
示したもので、ヘッドボックス5より上方へ向けて噴出
された原料1は、ブレストロール7とフォーミングロー
ル6でガイドされると共に、湾曲して走行する2枚のワ
イヤ3,4に挟まれ、一方のワイヤ4が凸状の面を形成
する様に、ある曲率R上に配置された複数のシューブレ
ード2上をワイヤ3,4と同速で走行しながら、原料1
から水分が除去されて紙層(マット)が形成されて行
く。形成された紙層(マット)は、更にサクションボッ
クス10、サクションロール11等により真空吸引脱水
が行なわれ、紙層(マット)中の水分が除去される。こ
うして形成された紙層(マット)は、ピックアップロー
ル12によってワイヤ4から離されて、次工程であるプ
レスパートへと移送されて行く。
【0003】図6は従来のサクションロール11の一部
断面詳細図を示す。サクションロール11には、紙層
(マット)を真空吸引する装置として、外部に設けられ
た真空吸引装置(図示せず)と接続された固定のサクシ
ョンボックス23が、ロール内部に設置されている。こ
のサクションボックス23は、外部の真空吸引装置と接
続されたボックス25と、幅方向に連結したパッキンス
トリップ22と、その端部のエンドパッキンからなるボ
ックス24の2組のボックスから構成されている。図6
は更にボックス24が流れ方向に2分割されたものを示
しており、2枚のワイヤ3,4に挟まれて同速で走行す
る紙層(マット)20は、サクションロールセル21の
開孔部21aから水分と空気が真空吸引される。真空吸
引された水分と空気は、ミスト30となってロールセル
21内面に同伴して走行し、パッキンストリップ22に
衝突したのち、ボックス25を経て外部へ排出される。
断面詳細図を示す。サクションロール11には、紙層
(マット)を真空吸引する装置として、外部に設けられ
た真空吸引装置(図示せず)と接続された固定のサクシ
ョンボックス23が、ロール内部に設置されている。こ
のサクションボックス23は、外部の真空吸引装置と接
続されたボックス25と、幅方向に連結したパッキンス
トリップ22と、その端部のエンドパッキンからなるボ
ックス24の2組のボックスから構成されている。図6
は更にボックス24が流れ方向に2分割されたものを示
しており、2枚のワイヤ3,4に挟まれて同速で走行す
る紙層(マット)20は、サクションロールセル21の
開孔部21aから水分と空気が真空吸引される。真空吸
引された水分と空気は、ミスト30となってロールセル
21内面に同伴して走行し、パッキンストリップ22に
衝突したのち、ボックス25を経て外部へ排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図5に示すサクシ
ョンロール11は、真空吸引による脱水能力に優れ、抄
紙機の湿紙形成部における最終脱水機器として多用され
ている。しかしながら図6に示す様に、従来構造のもの
はロールセル21に対してパッキンストリップ22と呼
ばれる部材の面が垂直となっており、ワイヤ3,4に同
伴して走行する(水分+空気ミスト)は、その部材に衝
突したのち外部に排出される構造となっている為、ミス
トの排出がスムーズではなかった。また衝突によりボッ
クス24内の気流が乱れ、また気流の方向転換等により
外部へ吸引排出する際の圧力損失が大きくなり、吸引動
力が増加する等の問題があった。本発明は前記従来の課
題を解決し得る抄紙機のサクションロールを提供しよう
とするものである。
ョンロール11は、真空吸引による脱水能力に優れ、抄
紙機の湿紙形成部における最終脱水機器として多用され
ている。しかしながら図6に示す様に、従来構造のもの
はロールセル21に対してパッキンストリップ22と呼
ばれる部材の面が垂直となっており、ワイヤ3,4に同
伴して走行する(水分+空気ミスト)は、その部材に衝
突したのち外部に排出される構造となっている為、ミス
トの排出がスムーズではなかった。また衝突によりボッ
クス24内の気流が乱れ、また気流の方向転換等により
外部へ吸引排出する際の圧力損失が大きくなり、吸引動
力が増加する等の問題があった。本発明は前記従来の課
題を解決し得る抄紙機のサクションロールを提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、抄紙
機のサクションロールにおいて、同ロール内部に設置さ
れるサクションボックスのパッキンストリップをロール
の走行方向に対して迎角を設けるよう、ロール回転方向
に向かって傾けてなるもので、これを課題解決のための
手段とするものである。
機のサクションロールにおいて、同ロール内部に設置さ
れるサクションボックスのパッキンストリップをロール
の走行方向に対して迎角を設けるよう、ロール回転方向
に向かって傾けてなるもので、これを課題解決のための
手段とするものである。
【0006】
【作用】本発明は内部から真空吸引を行なうサクション
ロール内のボックスにおいて、仕切り面をロール回転方
向に向かって傾けることにより、ワイヤに同伴して走行
する(水分+空気ミスト)をワイヤから円滑に掻き取る
ことができ、気流(ミスト)掻き取り性能と真空ボック
スとしての密閉性を向上させることができる。即ち、ワ
イヤに同伴する(水分+空気ミスト)流のもつ流速を減
速させる事なしに系外に排出できる構造とした為、排気
時の圧力損失が小さくなり、真空吸引ポンプの動力低下
を図ることができる。更に同一の真空ポンプ容量である
ならば、圧力損失分だけ真空吸引圧が低くなり、脱水能
力が向上する結果となる。
ロール内のボックスにおいて、仕切り面をロール回転方
向に向かって傾けることにより、ワイヤに同伴して走行
する(水分+空気ミスト)をワイヤから円滑に掻き取る
ことができ、気流(ミスト)掻き取り性能と真空ボック
スとしての密閉性を向上させることができる。即ち、ワ
イヤに同伴する(水分+空気ミスト)流のもつ流速を減
速させる事なしに系外に排出できる構造とした為、排気
時の圧力損失が小さくなり、真空吸引ポンプの動力低下
を図ることができる。更に同一の真空ポンプ容量である
ならば、圧力損失分だけ真空吸引圧が低くなり、脱水能
力が向上する結果となる。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明の実施例を示す。本発明はパッキンス
トリップをロールセルの走行(回転)方向に対して迎角
を設けるよう、ロール回転方向に向かって傾けることに
より、ワイヤに同伴する(水分+空気ミスト)の掻き取
りがスムーズに行く様にした点を特徴とするものであ
る。以下紙層(マット)の流れ方向に沿って説明する
と、サクションロール11の全体構造は従来と同じであ
り、対をなすワイヤ3,4に挟まれた紙層(マット)2
0は、サクションロール11のセル21に接し、そのロ
ールセル21の開孔部21aから水分と空気がボックス
24内の負圧によって真空吸引される。(水分+空気ミ
スト)30は、走行するロールセル21の内面に同伴
し、ロールセル21の走行(回転)方向に対し迎角θa
(θa<90°)をなす様に配置されたパッキンストリ
ップ22で掻き取られる。掻き取られたミストを含む気
流30は、その同伴速度を減じることなく、スムーズに
外部の真空吸引装置(図示せず)と接続されたボックス
25を通り、系外へ排出される。
と、図1は本発明の実施例を示す。本発明はパッキンス
トリップをロールセルの走行(回転)方向に対して迎角
を設けるよう、ロール回転方向に向かって傾けることに
より、ワイヤに同伴する(水分+空気ミスト)の掻き取
りがスムーズに行く様にした点を特徴とするものであ
る。以下紙層(マット)の流れ方向に沿って説明する
と、サクションロール11の全体構造は従来と同じであ
り、対をなすワイヤ3,4に挟まれた紙層(マット)2
0は、サクションロール11のセル21に接し、そのロ
ールセル21の開孔部21aから水分と空気がボックス
24内の負圧によって真空吸引される。(水分+空気ミ
スト)30は、走行するロールセル21の内面に同伴
し、ロールセル21の走行(回転)方向に対し迎角θa
(θa<90°)をなす様に配置されたパッキンストリ
ップ22で掻き取られる。掻き取られたミストを含む気
流30は、その同伴速度を減じることなく、スムーズに
外部の真空吸引装置(図示せず)と接続されたボックス
25を通り、系外へ排出される。
【0008】図2に示す様に迎角θaはロール走行速度
Vc(言い換えれば抄紙速度)と真空吸引速度Vvのベ
クトルで決まる角度θcより小さい方が望ましい。従っ
てロール走行速度10〜30m/s、真空吸引速度〜1
0m/sにおいては、θa=45°〜10°の範囲が望
ましい。図3は掻き取ったミスト流の速度を減ずること
がない様に、パッキンストリップ22の前面を多角形形
状とし、θ1 <θ 2<θ3 と漸次大きくしたものであ
る。また図4は図3を更に発展させ、曲率R′の円弧と
したものである。
Vc(言い換えれば抄紙速度)と真空吸引速度Vvのベ
クトルで決まる角度θcより小さい方が望ましい。従っ
てロール走行速度10〜30m/s、真空吸引速度〜1
0m/sにおいては、θa=45°〜10°の範囲が望
ましい。図3は掻き取ったミスト流の速度を減ずること
がない様に、パッキンストリップ22の前面を多角形形
状とし、θ1 <θ 2<θ3 と漸次大きくしたものであ
る。また図4は図3を更に発展させ、曲率R′の円弧と
したものである。
【0009】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、ワイヤに同伴する(水分+空気ミスト)の系外への
排出作用において、排気時の圧力損失を小さくでき、か
つ同伴気流の速度を減速させることなく系外に排出する
ことができる。従って真空吸引ポンプの動力低下を図
り、かつ同一の真空ポンプ容量であるならば、圧力損失
分だけ真空吸引圧が低くなり、それに伴って脱水能力が
向上し、より高速での抄造や広範囲の抄造条件に対応す
る事が可能となる。
と、ワイヤに同伴する(水分+空気ミスト)の系外への
排出作用において、排気時の圧力損失を小さくでき、か
つ同伴気流の速度を減速させることなく系外に排出する
ことができる。従って真空吸引ポンプの動力低下を図
り、かつ同一の真空ポンプ容量であるならば、圧力損失
分だけ真空吸引圧が低くなり、それに伴って脱水能力が
向上し、より高速での抄造や広範囲の抄造条件に対応す
る事が可能となる。
【図1】本発明の第1実施例に係るサクションロールに
おけるパッキンストリップ部の断面図である。
おけるパッキンストリップ部の断面図である。
【図2】速度ベクトルの説明図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るサクションロールに
おけるパッキンストリップ部の断面図である。
おけるパッキンストリップ部の断面図である。
【図4】本発明の第3実施例に係るサクションロールに
おけるパッキンストリップ部の断面図である。
おけるパッキンストリップ部の断面図である。
【図5】従来の抄紙機ワイヤにおける水分除去機構を示
す側面図である。
す側面図である。
【図6】従来のサクションロールのパッキンストリップ
部の断面図である。
部の断面図である。
3,4 ワイヤ 11 サクションロール 20 紙層(マット) 21 ロールセル 21a セル開孔 22 パッキンストリップ 23 サクションボックス 24,25 ボックス 30 水分+空気ミスト θa パッキンストリップの迎角 θc 速度ベクトルからの角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉ヶ崎 六夫 長崎市深堀町5丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 抄紙機のサクションロールにおいて、同
ロール内部に設置されるサクションボックスのパッキン
ストリップをロールの走行方向に対して迎角を設けるよ
う、ロール回転方向に向かって傾けたことを特徴とする
抄紙機のサクションロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1821692A JPH05186994A (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | 抄紙機のサクションロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1821692A JPH05186994A (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | 抄紙機のサクションロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05186994A true JPH05186994A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=11965457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1821692A Withdrawn JPH05186994A (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | 抄紙機のサクションロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05186994A (ja) |
-
1992
- 1992-01-07 JP JP1821692A patent/JPH05186994A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |