JPH05185254A - レーザ加工装置 - Google Patents
レーザ加工装置Info
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- JPH05185254A JPH05185254A JP3331458A JP33145891A JPH05185254A JP H05185254 A JPH05185254 A JP H05185254A JP 3331458 A JP3331458 A JP 3331458A JP 33145891 A JP33145891 A JP 33145891A JP H05185254 A JPH05185254 A JP H05185254A
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- processing
- laser beam
- laser
- polarization
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工対象物の形状に起因する加工不良又は加
工形状のばらつきが生じないようにする。 【構成】 レーザ光LB1を発生するレーザ光源5と、
そのレーザ光LB1を加工対象物2に導く光学系6,
7,8と、この光学系の光路中に配置されそのレーザ光
LB1の偏光状態をその加工対象物2に応じて変化させ
る偏光可変板12とを有する。
工形状のばらつきが生じないようにする。 【構成】 レーザ光LB1を発生するレーザ光源5と、
そのレーザ光LB1を加工対象物2に導く光学系6,
7,8と、この光学系の光路中に配置されそのレーザ光
LB1の偏光状態をその加工対象物2に応じて変化させ
る偏光可変板12とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体集積回路
のパターンを切断する場合等に使用されるレーザ加工装
置に関する。
のパターンを切断する場合等に使用されるレーザ加工装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路のパターンの切断又は他
の微細加工用としてパワーの大きなレーザ光を用いたレ
ーザ加工装置が広く使用されている。図5は従来のレー
ザ加工装置の一例を示し、この図5において、XYステ
ージ1の上に半導体集積回路等の加工対象物2が載置さ
れている。XYステージ1は制御部3からのコマンドに
応じて2次元平面内で並進移動し、これにより加工対象
物2の加工位置決めが行われると共に、XYステージ1
に内蔵されたエンコーダにより得られた現在の座標が制
御部3に送出される。また、XYステージ1上には加工
対象物2に隣接してエネルギーメータ4が設置され、こ
のエネルギーメータ4の出力信号が制御部3に供給され
ている。XYテーブル1を移動させてエネルギーメータ
4の受光面を加工用レーザ光の集光点に置くことによ
り、制御部3は随時その加工用レーザ光のパワーをモニ
ターすることができる。
の微細加工用としてパワーの大きなレーザ光を用いたレ
ーザ加工装置が広く使用されている。図5は従来のレー
ザ加工装置の一例を示し、この図5において、XYステ
ージ1の上に半導体集積回路等の加工対象物2が載置さ
れている。XYステージ1は制御部3からのコマンドに
応じて2次元平面内で並進移動し、これにより加工対象
物2の加工位置決めが行われると共に、XYステージ1
に内蔵されたエンコーダにより得られた現在の座標が制
御部3に送出される。また、XYステージ1上には加工
対象物2に隣接してエネルギーメータ4が設置され、こ
のエネルギーメータ4の出力信号が制御部3に供給され
ている。XYテーブル1を移動させてエネルギーメータ
4の受光面を加工用レーザ光の集光点に置くことによ
り、制御部3は随時その加工用レーザ光のパワーをモニ
ターすることができる。
【0003】5はレーザ光源を示し、このレーザ光源5
から出力された加工用レーザ光LB1がビームエクスパ
ンダ6によりビーム径の大きな加工用レーザ光LB2に
変換される。レーザ光源5としては、例えば炭酸ガスレ
ーザ、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネッ
ト)レーザ又はYLF(イットリウム・リチウム・フロ
ライド)レーザ等が使用される。YLFレーザの場合に
は、1パスル当りのエネルギーが数10μJ程度のパル
ス発振が行われ、ビームエクスパンダ6を出たレーザ光
LB2のビーム径は例えば1mm程度である。また、例
えばYLFレーザの波長は1047nmの近赤外であ
る。
から出力された加工用レーザ光LB1がビームエクスパ
ンダ6によりビーム径の大きな加工用レーザ光LB2に
変換される。レーザ光源5としては、例えば炭酸ガスレ
ーザ、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネッ
ト)レーザ又はYLF(イットリウム・リチウム・フロ
ライド)レーザ等が使用される。YLFレーザの場合に
は、1パスル当りのエネルギーが数10μJ程度のパル
ス発振が行われ、ビームエクスパンダ6を出たレーザ光
LB2のビーム径は例えば1mm程度である。また、例
えばYLFレーザの波長は1047nmの近赤外であ
る。
【0004】この場合、レーザ光源5から出力される加
工用レーザ光LB1は一般に直線偏光となっている。こ
れはレーザ光源5の内部の光共振器用の光学素子でのレ
ーザパワーの損失を防ぐために、その光学素子が光軸に
対してブリュースタ角になるように配置され、その光学
素子を介して外部に取り出されるレーザ光は直線偏光に
なっているからである。
工用レーザ光LB1は一般に直線偏光となっている。こ
れはレーザ光源5の内部の光共振器用の光学素子でのレ
ーザパワーの損失を防ぐために、その光学素子が光軸に
対してブリュースタ角になるように配置され、その光学
素子を介して外部に取り出されるレーザ光は直線偏光に
なっているからである。
【0005】7は加工用レーザ光LB2を反射して後述
の観察用の可視域の照明光を透過するダイクロイックミ
ラー、8は対物レンズを示し、対物レンズ8がXYステ
ージ1の上方に固定され、対物レンズ8の上方にこの対
物レンズ8の光軸に対して斜めにダイクロイックミラー
7が固定されている。そして、ビームエクスパンダ6か
ら射出された加工用レーザ光LB2は、ダイクロイック
ミラー7で対物レンズ8側に反射され、この対物レンズ
8により加工対象物上2の直径が数μm程度のスポット
に集束される。
の観察用の可視域の照明光を透過するダイクロイックミ
ラー、8は対物レンズを示し、対物レンズ8がXYステ
ージ1の上方に固定され、対物レンズ8の上方にこの対
物レンズ8の光軸に対して斜めにダイクロイックミラー
7が固定されている。そして、ビームエクスパンダ6か
ら射出された加工用レーザ光LB2は、ダイクロイック
ミラー7で対物レンズ8側に反射され、この対物レンズ
8により加工対象物上2の直径が数μm程度のスポット
に集束される。
【0006】9は可視光用のハーフミラーを示し、この
ハーフミラー9がダイクロイックミラー7の上方に対物
レンズ8の光軸に対して斜めに固定され、ハーフミラー
9を介してダイクロイックミラー7側に観察用の可視域
の照明光ILが入射される。この照明光ILはダイクロ
イックミラー7を透過して対物レンズ8で加工対象物2
上に集束され、この加工対象物2で反射された照明光I
Lは対物レンズ8及びダイクロイックミラー7を経てハ
ーフミラー9に達する。このハーフミラー9を透過した
照明光は結像光学系を含む電荷結合型撮像デバイス(C
CD)方式のカメラ10に入射し、このCCD方式のカ
メラ10から出力される撮像信号がテレビジョンモニタ
ー11に供給される。オペレータはそのテレビジョンモ
ニターで加工対象物2の加工状態を観察することができ
る。
ハーフミラー9がダイクロイックミラー7の上方に対物
レンズ8の光軸に対して斜めに固定され、ハーフミラー
9を介してダイクロイックミラー7側に観察用の可視域
の照明光ILが入射される。この照明光ILはダイクロ
イックミラー7を透過して対物レンズ8で加工対象物2
上に集束され、この加工対象物2で反射された照明光I
Lは対物レンズ8及びダイクロイックミラー7を経てハ
ーフミラー9に達する。このハーフミラー9を透過した
照明光は結像光学系を含む電荷結合型撮像デバイス(C
CD)方式のカメラ10に入射し、このCCD方式のカ
メラ10から出力される撮像信号がテレビジョンモニタ
ー11に供給される。オペレータはそのテレビジョンモ
ニターで加工対象物2の加工状態を観察することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レーザ加工装置では加工用レーザ光LB2の偏光状態は
一定であり、加工対象物によっては加工状態が良好でな
い場合があった。これについて具体的に説明するに、一
般に加工用レーザ光が加工対象物に照射された場合、そ
のレーザ光の透過率(金属の場合には吸収率)はレーザ
光の偏光状態に依存する。
レーザ加工装置では加工用レーザ光LB2の偏光状態は
一定であり、加工対象物によっては加工状態が良好でな
い場合があった。これについて具体的に説明するに、一
般に加工用レーザ光が加工対象物に照射された場合、そ
のレーザ光の透過率(金属の場合には吸収率)はレーザ
光の偏光状態に依存する。
【0008】従来の加工用レーザ光LB2は加工対象物
2上に集束されているので、図6(a)に示すように、
その集束光の内の入射角がθi のレーザ光LB3につい
て考察する。この場合、そのレーザ光LB3の加工対象
物2での屈折角をθt として、レーザ光LB3が入射面
(図6(a)の紙面に平行な面)に垂直な方向に偏光し
ている場合の透過率(吸収率)をTP 、レーザ光LB3
が入射面に平行な方向に偏光している場合の透過率(吸
収率)をTH とすると、透過率TP 及びTH は次式で表
すことができる。
2上に集束されているので、図6(a)に示すように、
その集束光の内の入射角がθi のレーザ光LB3につい
て考察する。この場合、そのレーザ光LB3の加工対象
物2での屈折角をθt として、レーザ光LB3が入射面
(図6(a)の紙面に平行な面)に垂直な方向に偏光し
ている場合の透過率(吸収率)をTP 、レーザ光LB3
が入射面に平行な方向に偏光している場合の透過率(吸
収率)をTH とすると、透過率TP 及びTH は次式で表
すことができる。
【数1】 TP =sin2θi sin2θt /sin2 (θi +θt ) TH =sin2θi sin2θt /{sin2 (θi +θt )cos2 (θi -θt )}
【0009】これはレーザ光の偏光の方向により加工対
象物に対する吸収の割合が異なると共に、入射角θi が
大きくなる程に吸収の割合が大きく異なることを意味す
る。従って、図5の例のように直線偏光の加工用レーザ
光LB2を加工対象物2上に集束するような場合には、
特に入射角θi が大きなレーザ光が含まれているため、
全体として透過率TP とTH との比が大きく異なる。ま
た、例えば半導体集積回路の配線のようにレーザビーム
のスポット径程度の幅のパターンのような場合には、そ
のパターンが図6(a)の紙面に平行な方向に延びてい
るのか、又は図6(a)の紙面に垂直な方向に延びてい
るのかによって、加工用レーザ光LB2の単位時間当り
の吸収量が異なる。従って、その加工用レーザ光LB2
の偏光方向と配線パターンの方向との相対関係により加
工むらが生じたりする虞がある。
象物に対する吸収の割合が異なると共に、入射角θi が
大きくなる程に吸収の割合が大きく異なることを意味す
る。従って、図5の例のように直線偏光の加工用レーザ
光LB2を加工対象物2上に集束するような場合には、
特に入射角θi が大きなレーザ光が含まれているため、
全体として透過率TP とTH との比が大きく異なる。ま
た、例えば半導体集積回路の配線のようにレーザビーム
のスポット径程度の幅のパターンのような場合には、そ
のパターンが図6(a)の紙面に平行な方向に延びてい
るのか、又は図6(a)の紙面に垂直な方向に延びてい
るのかによって、加工用レーザ光LB2の単位時間当り
の吸収量が異なる。従って、その加工用レーザ光LB2
の偏光方向と配線パターンの方向との相対関係により加
工むらが生じたりする虞がある。
【0010】また、近時は半導体基板も立体的な構造が
採用されるようになり、図6(b)に示すように、加工
対象物2が傾斜している場合がある。このような場合に
は、円錐状に集束される加工用レーザ光LB2は全体と
して入射角θi が大きな値になる。従って、加工用レー
ザ光LB2が直線偏光である場合には、加工対象のパタ
ーンの方向又は加工対象物の構造等により加工用レーザ
光の吸収量の分布が異なり、最終的に加工不良又は加工
形状のばらつき等が生じる虞があった。本発明は斯かる
点に鑑み、加工対象物の形状に起因する加工不良又は加
工形状のばらつきが生じることがないレーザ加工装置を
提供することを目的とする。
採用されるようになり、図6(b)に示すように、加工
対象物2が傾斜している場合がある。このような場合に
は、円錐状に集束される加工用レーザ光LB2は全体と
して入射角θi が大きな値になる。従って、加工用レー
ザ光LB2が直線偏光である場合には、加工対象のパタ
ーンの方向又は加工対象物の構造等により加工用レーザ
光の吸収量の分布が異なり、最終的に加工不良又は加工
形状のばらつき等が生じる虞があった。本発明は斯かる
点に鑑み、加工対象物の形状に起因する加工不良又は加
工形状のばらつきが生じることがないレーザ加工装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるレーザ加工
装置は、例えば図1に示す如く、レーザ光LB1を発生
するレーザ光源(5)と、そのレーザ光LB1を加工対
象物(2)に導く光学系(6,7,8)と、この光学系
の光路中に配置されそのレーザ光LB1の偏光状態をそ
の加工対象物(2)に応じて変化させる偏光状態変換手
段(12)とを有するものである。
装置は、例えば図1に示す如く、レーザ光LB1を発生
するレーザ光源(5)と、そのレーザ光LB1を加工対
象物(2)に導く光学系(6,7,8)と、この光学系
の光路中に配置されそのレーザ光LB1の偏光状態をそ
の加工対象物(2)に応じて変化させる偏光状態変換手
段(12)とを有するものである。
【0012】
【作用】斯かる本発明によれば、その偏光状態変換手段
(12)によりレーザ光LB1の偏光状態を、例えば直
線偏光から円偏光に、又は直線偏光から偏光方向の異な
る直線偏光にというように容易に変えることができる。
従って、例えば図4に示すように、斜線が施された互い
に直交する細長いパターン(18)及び(19)をレー
ザ光で切断するような場合には、そのレーザ光の直線偏
光の方向を両方のパターンにそれぞれ45°で交差する
方向D3に設定することにより、両方のパターンを同程
度の加工状態で良好に切断することができる。従って、
レーザ光LB1の元の偏光状態と加工対象物の形状との
相対関係に起因する加工不良又は加工形状のばらつきの
発生を抑制することができる。
(12)によりレーザ光LB1の偏光状態を、例えば直
線偏光から円偏光に、又は直線偏光から偏光方向の異な
る直線偏光にというように容易に変えることができる。
従って、例えば図4に示すように、斜線が施された互い
に直交する細長いパターン(18)及び(19)をレー
ザ光で切断するような場合には、そのレーザ光の直線偏
光の方向を両方のパターンにそれぞれ45°で交差する
方向D3に設定することにより、両方のパターンを同程
度の加工状態で良好に切断することができる。従って、
レーザ光LB1の元の偏光状態と加工対象物の形状との
相対関係に起因する加工不良又は加工形状のばらつきの
発生を抑制することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明によるレーザ加工装置の一実施
例につき図1〜図4を参照して説明する。本例は図5の
従来のレーザ加工装置を改良したものであり、図1にお
いて図5に対応する部分には同一符号を付してその詳細
説明を省略する。図1は本例の全体の構成を示し、この
図1において、12は偏光可変板である。偏光可変板1
2は、図2に示すように、回転軸12aを中心として円
盤状に形成し、その偏光可変板12の周縁部を3等分す
る位置にそれぞれ加工用レーザ光の直径(本例では約1
mm)よりも大きな直径の3個のスルーホール12b,
12c及び12dを形成する。これら3個のスルーホー
ルの内のスルーホール12c及び12dにそれぞれ1/
4波長板14及び1/2波長板16を回動自在に埋め込
む。加工用レーザ光がYLFレーザの近赤外光である場
合には、1/4波長板14として例えば厚さが数mmの
水晶を使用することができ、1/2波長板16としても
水晶を使用することができる。
例につき図1〜図4を参照して説明する。本例は図5の
従来のレーザ加工装置を改良したものであり、図1にお
いて図5に対応する部分には同一符号を付してその詳細
説明を省略する。図1は本例の全体の構成を示し、この
図1において、12は偏光可変板である。偏光可変板1
2は、図2に示すように、回転軸12aを中心として円
盤状に形成し、その偏光可変板12の周縁部を3等分す
る位置にそれぞれ加工用レーザ光の直径(本例では約1
mm)よりも大きな直径の3個のスルーホール12b,
12c及び12dを形成する。これら3個のスルーホー
ルの内のスルーホール12c及び12dにそれぞれ1/
4波長板14及び1/2波長板16を回動自在に埋め込
む。加工用レーザ光がYLFレーザの近赤外光である場
合には、1/4波長板14として例えば厚さが数mmの
水晶を使用することができ、1/2波長板16としても
水晶を使用することができる。
【0014】また、1/4波長板14及び1/2波長板
16にはそれぞれ取っ手15及び17を取り付け、これ
ら取っ手15及び17をそれぞれ偏光可変板12の周縁
部の溝12e及び12dに沿って図示省略した駆動機構
で動かすことにより、1/4波長板14及び1/2波長
板16を個別にそれぞれ90°程度の幅で回動できるよ
うにする。
16にはそれぞれ取っ手15及び17を取り付け、これ
ら取っ手15及び17をそれぞれ偏光可変板12の周縁
部の溝12e及び12dに沿って図示省略した駆動機構
で動かすことにより、1/4波長板14及び1/2波長
板16を個別にそれぞれ90°程度の幅で回動できるよ
うにする。
【0015】図1に戻り、その偏光可変板12をダイク
ロイックミラー7と対物レンズ8との間に対物レンズ8
の光軸に垂直に取り付ける。また、その偏光可変板12
の回転軸12aに回転駆動用のモータ13を取り付け、
このモータ13並びに1/4波長板14及び1/2波長
板16用の駆動機構の動作を制御部3で制御する。そし
て、レーザ光源5から射出された直線偏光の加工用レー
ザ光LB1をビームエクスパンダ6で直径が1mm程度
の加工用レーザ光LB2に変換してダイクロイックミラ
ー7に照射し、このダイクロイックミラー7で反射され
た加工用レーザ光LB2を偏光可変板12中のスルーホ
ール12b、1/4波長板14又は1/2波長板16を
介して対物レンズ8に入射させる。偏光可変板12によ
り加工用レーザ光LB2の偏光状態は種々に変化し、こ
の偏光状態が変化した加工用レーザ光LB2をXYステ
ージ1上の加工対象物2の加工点に集束する。その外の
構成は図5と同様である。
ロイックミラー7と対物レンズ8との間に対物レンズ8
の光軸に垂直に取り付ける。また、その偏光可変板12
の回転軸12aに回転駆動用のモータ13を取り付け、
このモータ13並びに1/4波長板14及び1/2波長
板16用の駆動機構の動作を制御部3で制御する。そし
て、レーザ光源5から射出された直線偏光の加工用レー
ザ光LB1をビームエクスパンダ6で直径が1mm程度
の加工用レーザ光LB2に変換してダイクロイックミラ
ー7に照射し、このダイクロイックミラー7で反射され
た加工用レーザ光LB2を偏光可変板12中のスルーホ
ール12b、1/4波長板14又は1/2波長板16を
介して対物レンズ8に入射させる。偏光可変板12によ
り加工用レーザ光LB2の偏光状態は種々に変化し、こ
の偏光状態が変化した加工用レーザ光LB2をXYステ
ージ1上の加工対象物2の加工点に集束する。その外の
構成は図5と同様である。
【0016】本例の偏光可変板12の作用につき説明す
る。先ず加工用レーザ光LB2が偏光可変板12のスル
ーホール12bを通過するときには、当然のことながら
偏光状態の変化はない。次に、図3(a)に示すよう
に、加工用レーザ光LB2が1/4波長板14を通過す
るものとして、1/4波長板14から射出されるレーザ
光の偏光状態は円偏光になる。
る。先ず加工用レーザ光LB2が偏光可変板12のスル
ーホール12bを通過するときには、当然のことながら
偏光状態の変化はない。次に、図3(a)に示すよう
に、加工用レーザ光LB2が1/4波長板14を通過す
るものとして、1/4波長板14から射出されるレーザ
光の偏光状態は円偏光になる。
【0017】一方、図3(b)に示すように、加工用レ
ーザ光LB2が1/2波長板16を通過するものとし
て、1/2波長板16から射出されるレーザ光の偏光状
態は偏光方向D2が入射時の偏光方向D1に直交してい
る直線偏光になる。また、1/2波長板16を回転して
入射時の偏光方向D1と結晶軸との角度を変えることに
より、1/2波長板16から射出されるレーザ光の偏光
方向D2を任意に設定することができる。なお、例えば
1/2波長板16の代わりに通常の直線偏光板を用いて
も偏光方向を変えることができるが、直線偏光板では光
量の損失が大きく加工用のレーザ光に対して使用するの
は好ましくない。
ーザ光LB2が1/2波長板16を通過するものとし
て、1/2波長板16から射出されるレーザ光の偏光状
態は偏光方向D2が入射時の偏光方向D1に直交してい
る直線偏光になる。また、1/2波長板16を回転して
入射時の偏光方向D1と結晶軸との角度を変えることに
より、1/2波長板16から射出されるレーザ光の偏光
方向D2を任意に設定することができる。なお、例えば
1/2波長板16の代わりに通常の直線偏光板を用いて
も偏光方向を変えることができるが、直線偏光板では光
量の損失が大きく加工用のレーザ光に対して使用するの
は好ましくない。
【0018】本例のレーザ加工装置の加工動作の一例に
つき説明するに、加工対象物は図4に示すメモリ用のヒ
ューズパターンであるとする。ヒューズパターンは例え
ばパターン18及び19の様な2方向の複数個のパター
ンから構成されている。ヒューズパターン18又は19
を切断することにより不良メモリーセルを予備のメモリ
ーセルに置き換えることができる。ヒューズパターン1
8及び19の幅に対し加工用レーザ光LB2のスポット
の直径を2〜3倍に設定して加工を行う。
つき説明するに、加工対象物は図4に示すメモリ用のヒ
ューズパターンであるとする。ヒューズパターンは例え
ばパターン18及び19の様な2方向の複数個のパター
ンから構成されている。ヒューズパターン18又は19
を切断することにより不良メモリーセルを予備のメモリ
ーセルに置き換えることができる。ヒューズパターン1
8及び19の幅に対し加工用レーザ光LB2のスポット
の直径を2〜3倍に設定して加工を行う。
【0019】このような場合には、先ず図1の制御部3
を介してモータ13を駆動して偏光可変板12の中の1
/2波長板16を直線偏光の加工用レーザ光LB2が通
過するようにする。次に、図2の取っ手17を動かして
1/2波長板16を回転することにより、その加工用レ
ーザ光LB2の偏光方向が、図4に示すようにヒューズ
パターン18及び19の双方に45°で交差する方向D
3に平行になるようにする。偏光方向を方向D3に平行
に設定するには、例えば図1のエネルギーメータ4を対
物レンズ8の下に移動させ、そのエネルギーメータ4の
上に偏光方向が方向D3に平行な直線偏光板を配置し、
そのエネルギーメータ4の出力が最大になるようにその
1/2波長板16を回転すればよい。
を介してモータ13を駆動して偏光可変板12の中の1
/2波長板16を直線偏光の加工用レーザ光LB2が通
過するようにする。次に、図2の取っ手17を動かして
1/2波長板16を回転することにより、その加工用レ
ーザ光LB2の偏光方向が、図4に示すようにヒューズ
パターン18及び19の双方に45°で交差する方向D
3に平行になるようにする。偏光方向を方向D3に平行
に設定するには、例えば図1のエネルギーメータ4を対
物レンズ8の下に移動させ、そのエネルギーメータ4の
上に偏光方向が方向D3に平行な直線偏光板を配置し、
そのエネルギーメータ4の出力が最大になるようにその
1/2波長板16を回転すればよい。
【0020】加工用レーザ光LB2の偏光方向を図4の
方向D3に平行に設定することにより、ヒューズパター
ン18及び19はどちらでも同程度の加工状態で良好に
切断することができる。なお、図4の例では1/4波長
板14を使用して円偏光に変換された加工用レーザ光を
使用することも考えられる。また、加工対象物上での加
工用レーザ光LB2の偏光状態は、種々の偏光状態でサ
ンプルを加工して、加工結果が最も良い状態を選択する
ようにしてもよい。
方向D3に平行に設定することにより、ヒューズパター
ン18及び19はどちらでも同程度の加工状態で良好に
切断することができる。なお、図4の例では1/4波長
板14を使用して円偏光に変換された加工用レーザ光を
使用することも考えられる。また、加工対象物上での加
工用レーザ光LB2の偏光状態は、種々の偏光状態でサ
ンプルを加工して、加工結果が最も良い状態を選択する
ようにしてもよい。
【0021】上述のように本例によれば、制御部3を介
して偏光可変板12を所望の位置に回転し、更に1/4
波長板14又は1/2波長板16の回転状態を調整する
ことにより、加工対象物の形状又はパターンの方向等に
応じて加工用レーザ光の偏光状態を最適の状態に設定す
ることができる。従って、加工不良又は加工形状のばら
つき等の発生を防止することができる。
して偏光可変板12を所望の位置に回転し、更に1/4
波長板14又は1/2波長板16の回転状態を調整する
ことにより、加工対象物の形状又はパターンの方向等に
応じて加工用レーザ光の偏光状態を最適の状態に設定す
ることができる。従って、加工不良又は加工形状のばら
つき等の発生を防止することができる。
【0022】なお、例えばレーザ光源から出力される加
工用レーザ光が円偏光である場合には、最初に1/4波
長板でそのレーザ光を直線偏光に変換し、次に1/2波
長板でその直線偏光の方向を変えることにより所望の偏
光方向の直線偏光を得ることができる。このように、本
発明は上述実施例に限定されず本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々の構成を取り得る。
工用レーザ光が円偏光である場合には、最初に1/4波
長板でそのレーザ光を直線偏光に変換し、次に1/2波
長板でその直線偏光の方向を変えることにより所望の偏
光方向の直線偏光を得ることができる。このように、本
発明は上述実施例に限定されず本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々の構成を取り得る。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、加工用のレーザ光の偏
光状態を加工対象物に応じて変えることができるので、
加工用のレーザ光の偏光状態と加工対象物の形状との相
対関係に起因する加工不良又は加工形状のばらつきを除
去できる利点がある。
光状態を加工対象物に応じて変えることができるので、
加工用のレーザ光の偏光状態と加工対象物の形状との相
対関係に起因する加工不良又は加工形状のばらつきを除
去できる利点がある。
【図1】本発明によるレーザ加工装置の一実施例を示す
構成図である。
構成図である。
【図2】その実施例の偏光可変板12を示す平面図であ
る。
る。
【図3】偏光可変板12の作用の説明に供する斜視図で
ある。
ある。
【図4】その実施例における加工対象物の一例を示す平
面図である。
面図である。
【図5】従来のレーザ加工装置を示す構成図である。
【図6】従来のレーザ加工装置の問題点の説明に供する
断面図である。
断面図である。
2 加工対象物 3 制御部 5 レーザ光源 6 ビームエクスパンダ 7 ダイクロイックミラー 8 対物レンズ 12 偏光可変板 14 1/4波長板 16 1/2波長板 LB1,LB2 加工用レーザ光 IL 照明光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/82 H01S 3/101 8934−4M // B23K 101:40
Claims (1)
- 【請求項1】 レーザ光を発生するレーザ光源と、前記
レーザ光を加工対象物に導く光学系と、該光学系の光路
中に配置され前記レーザ光の偏光状態を前記加工対象物
に応じて変化させる偏光状態変換手段とを有する事を特
徴とするレーザ加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3331458A JPH05185254A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | レーザ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3331458A JPH05185254A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | レーザ加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05185254A true JPH05185254A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=18243873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3331458A Pending JPH05185254A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | レーザ加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05185254A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11231134A (ja) * | 1998-02-13 | 1999-08-27 | Fuji Xerox Co Ltd | 光学フィルムの作製方法及び作製装置 |
US6172329B1 (en) * | 1998-11-23 | 2001-01-09 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Ablated laser feature shape reproduction control |
US6987786B2 (en) | 1998-07-02 | 2006-01-17 | Gsi Group Corporation | Controlling laser polarization |
JP2011248241A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Disco Abrasive Syst Ltd | 板状物の加工方法及びレーザー加工装置 |
JP2015213927A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 株式会社ディスコ | レーザー加工装置 |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP3331458A patent/JPH05185254A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11231134A (ja) * | 1998-02-13 | 1999-08-27 | Fuji Xerox Co Ltd | 光学フィルムの作製方法及び作製装置 |
US6987786B2 (en) | 1998-07-02 | 2006-01-17 | Gsi Group Corporation | Controlling laser polarization |
US6172329B1 (en) * | 1998-11-23 | 2001-01-09 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Ablated laser feature shape reproduction control |
JP2011248241A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Disco Abrasive Syst Ltd | 板状物の加工方法及びレーザー加工装置 |
JP2015213927A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 株式会社ディスコ | レーザー加工装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981110 |