JPH05184369A - 免疫原蛋白及びcDNAクローン - Google Patents

免疫原蛋白及びcDNAクローン

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JPH05184369A
JPH05184369A JP3096760A JP9676091A JPH05184369A JP H05184369 A JPH05184369 A JP H05184369A JP 3096760 A JP3096760 A JP 3096760A JP 9676091 A JP9676091 A JP 9676091A JP H05184369 A JPH05184369 A JP H05184369A
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srehp
fusion protein
histolytica
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JP3096760A
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Jr Samuel L Stanley
レオナード スタンリィ,ジュニア サミュエル
Ellen Li
リ エレン
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Washington University in St Louis WUSTL
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University of Washington
Washington University in St Louis WUSTL
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エンタモエバヒストリチカの表面膜抗原及び
セリンリッチなE.ヒストリチカ蛋白をコードするE.
ヒストリチカ特異的cDNAクローンを提供する。 【構成】 c1 cDNAは722のヌクレオチドとO
RF1及びORF2と呼ぶ二つのオープンリーディング
フレームを含んでいる。ORF1は、ヌクレオチド4の
イニシエータメチオニンからヌクレオチド703のTA
Aターミネータまでの連続オープンリーディングフレー
ムを含んでいる。ORF2は、ヌクレオチド88に、m
ost5’メチオニンを持ち、ヌクレオチド689でタ
ーミネートする。cDNA配列は、233アミノ酸の2
5kDの蛋白質である。セリンは、233アミノ酸のう
ちの52を構成しているので、ORF1の派生アミノ酸
配列は、セリンリッチなE.ヒストリチカ蛋白とされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は免疫原蛋白(immunogen
ic protein)、及びその蛋白をコードするc
DNAに関する。更に、本発明は、エンタモエバ ヒス
トリチカ(Entamoeba histolytic
a)の表面膜抗原(surface membrane
antigen)及びセリンに富んだエンタモエバヒ
ストリチカ蛋白をコードするエンタモエバ ヒストリカ
特異的cDNAに関係する。
【従来の技術】
【0002】プロトゾアの病原体エンタモエバ ヒスト
リカは、世界中で病気及び死亡の大きな原因であり、5
00,000,000人以上が感染し、1年間でおおよ
そ50,000,000例の下痢、50,000人の死
亡をひきおこしている〔(Walsh in Aemb
iasis,Human Infection byE
ntamoeba histrica),Ravdi
n,J.I編、JohnWiley&Sons,In
c.New York,NY,PP,93−105(1
988)〕。E.ヒストリカ感染の定着、又は侵略的病
気を防止することが緊急に必要である。動物モデルによ
るこれまでの研究により、E.ヒストリチカ感染への免
疫が、E.ヒストリチカ溶解物(lysates)によ
る免疫処置によって生産されうることが説明されている
〔Ghadirian等、Am.J.Trop.Me
d.Hyg29,779−784(1980);Kr
upp,Am.J.Trop.Med Hyg23
355−360(1974);及びSwartzwel
der and Avant,Am.J.Trop.M
ed.Hyg,567−575(1952)〕。し
かしながら、大量の栄養体(trophozoite
s)を得る際の困難及び、免疫調製物(immuniz
ing preparations)の比較的クルード
(crude)な性質が、これら従前の研究範囲を厳し
く制限してきた。
【0003】最近、病原性と非病原性E.ヒストリチカ
との間のゲノム上の差異がTannich等によって報
告されている〔Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA 86,5118−5122(198
9)〕。この科学者達は、抗体スクリーニングを利用
し、部分的cDNAクローン由来のアミノ酸配列を報告
している。推定上のイニシエーター メチオニンは発見
されず、ヌクレオチドデータは報告されなかった。又、
いかなるタンデム反覆(repeat)や部分的アミノ
酸配列の他の特性もTannich等によって提供され
なかった。Tannich等の蛋白質の持つ生物学的役
割は彼らの報告中には見出し得ない。その代わり、この
論文はE.ヒストリチカ株間の遺伝子上の差異を検出す
るためのそれらの部分的cDNAクローンの使用に完全
に向けられている。しかしながら、アクチン〔ほとんど
すべての生物に見出されるコンサーブド(conser
ved)蛋白質、及び、最初他の科学者グループによっ
て単離された〕を伴うサザンブロッティングは、プルー
ブとしてE.ヒストリチカの株間を区別する同一の能力
を示し、従って、プルーブがE.ヒストリチカ株間を区
別する能力において唯一のものでないことを示唆してい
る。
【0004】本発明によって、多数のタンデム反覆を有
する抗原表面膜蛋白をコードするEntamoeba
histolytica特異的cDNAを大腸菌(E.
coli)中で単離し、発現させた。
【0005】特に、鑑別(differential)
ハイブリダイゼーションスクリーを使用してClとして
表わす、E.ヒストリチカ特異的cDNAクローンを単
離した。cDNAは多数タンデム反覆を有するセリンリ
ッチのE.ヒストリチカ蛋白(以下、SREHPとも言
う)をコードすることが分かった。SREHPの構成モ
チーフは、マラリア種の反覆抗原特に、サーカムスポロ
ゾイト(circumsporozoite)蛋白、の
いくつかに似ている。SREHPのタンデム反覆を有す
る組換え(recombinant)trpE融合蛋白
が、アメーバ症(amebiasis)の患者から免疫
セーラム(serum)により認められ、これは、SR
EHPが自然的免疫原蛋白であることを表わしている。
組換え融合蛋白に対して生じた抗血清は、E.ヒストリ
チカ栄養体(trophozoite)膜の粗製造にお
いて、見かけ分子量(apparent molecu
lar weight)46及び52kdを有する2つ
の明確なバンドに結合した。この抗血清は又、インビト
ロでチャイニーズハムスターオバリー細胞へのE.ヒス
トリチカ栄養体の付着を阻害した。これらの特性から、
SREHPが、E.ヒストリチカの病因の鍵となる部分
(付着)を荷なっていることを示唆している。SREH
Pは又、侵襲性アメーバ症の血清学試験において標的抗
原として使用することができる。
【0006】組換えtrpE融合蛋白は、E.coli
trpE遺伝子のN末端側2/3へのタンデム反覆を
少くとも含むSREHP又はそのフラグメントを融合す
ることによって構築する。この融合は、従来方法、例え
ば、ハーディ及びストラウス(Hardy and S
trauss)、J.Virol.62(3),998
−1007(1988)記述の方法にしたがって、シン
ドビスビールス(Sindbis virus)のポリ
ペプチドとE.colitrpE遺伝子のN末端2/
3を融合させることによって、実行することができる。
【0007】E.ヒストリチカ特異的遺伝子を単離し、
及びE.coli中で、その遺伝子を発現することがで
きることは、E.ヒストリチカ病因の分子ベースを研究
する上で、医学にとって又ワクチン及び診断の発展に重
要なことである。
【0008】cl cDNA配列は、722の核酸から
成り、ORF1及びORF2として示す2つのオープン
リーディングフレームを含んでいる。ORF1は、ヌク
レオチド4で開始する推定(putative)イニシ
エーターメチオニンからヌクレオチド703のTAAタ
ーミネーションまでの連続するオープンリーディングフ
レームを含む。ORF2はヌクレオチド188で、モー
スト(most)5′メチオニンを有し、ヌクレオチド
689でターミネートする。
【0009】cDNA配列は、233のアミノ酸の25
KDa蛋白質をコードする。セリンは233のアミノ酸
中52を構成するために、ORF1の派生アミノ酸配列
は、セリンリッチE.ヒストリチカ蛋白(SREHP)
と呼ぶ。これに対し、ORF2の派生167アミノ酸配
列は、セリンプアである。ORF1及びORF2でコー
ドされたc1 cDNAヌクレオチド配列及び2個の各
アミノ酸配列は以下のとおりである。ヌクレオチド及び
アミノ酸の右側に番号をふった。
【式3】
【式4】
【式5】
【0010】本発明の新規なSREHPの実用性を示す
ために、88人の患者からの90血清を、セリンリッチ
E.ヒストリチカ蛋白に対する抗体の存在に対して、ウ
エスタンブロッティングにより試験を行った。標的抗原
は、大部分のSREHP配列を含み、タンデム反覆を含
む、組換えtrpE融合蛋白であった。ダーバン、サン
ディエゴ及びメキシコ市からのアメーバ性肝膿瘍を有す
る患者61のうち49(79%)が、SREHPに対す
る抗体を有していた。これに対し、急性侵襲性アメーバ
症でない24人中たった1人(4%)がSREHP抗体
を有していた。急性侵襲性アメーバ症の検出において、
抗−SREHP抗体の特異性は、ダーバンからの患者を
分析した時、非常に高かった。即ち、SREHPに血清
陽性の患者12人中11人(92%)が急性侵襲性アメ
ーバ症であり、これに対し、26患者中17人(65
%)が寒天ゲル拡散により陽性であった。このような組
換SREHP融合蛋白に基づく血清学的試験の使用は、
風土病領域における急性侵襲性アメーバ症の診断に有効
な補助となると思われる。
【0011】本明細書においては、標準生化学命名法を
用い、ヌクレオチド塩基をアデニン(A);チミン
(T);グアニン(G);及びシトシン(C)として表
した。対応するヌクレオチドは、例えば、デオキシアデ
ノシン−5′−トリホスフェート(dATP)である。
DNAヌクレオチド配列の構造表現において便利のため
従来と同様、一本鎖のみ示し、従って、一本鎖上のA
は、その相補鎖上のTを含み、GはCを含むものであ
る。
【0012】アミノ酸は、普通の3文字によるか、又は
以下の1文字の略字により示す。 ──────────────────────────────── 略 字 アミノ酸 ──────────────────────────────── A Ala Alanine C Cys Cysteine D Asp Aspartic acid E Glu Glutamic acid F Phe Phenylalanine G Gly Glycine H His Histidine I Ile Isoleucine K Lys Lysine L Leu Leucine M Met Methionine N Asn Asparagine P Pro Proline Q Gln Glutamine R Arg Arginine S Ser Serine T Thr Threonine V Val Valine W Trp Tryptophan Y Tyr Tyrosine ────────────────────────────────
【0013】本発明の特定の好ましい例を更に詳細に説
明するために、下記する例示的な実験室内製造を行なっ
たが、発明をこれらの特定の例に限定するものではない
ことが分かるであろう。
【実施例】
【0014】実施例1 本実施例は、c1として示すE.ヒストリチカ特異的c
DNAクローンの単離、及びSREHPの性格化及び特
性を説明する。
【0015】材料及び方法 E.ヒストリチカ単離及び培養条件 E.ヒストリチカ 株HM1:IMSSは、インビボ及び
インビトロで病毒性(virulent)である〔Li
e等、Infect.Immun57,8−12(1
989);Mattern及びKeisterAm.
J.Trop.Med.Hyg.27,882−887
(1977)〕。E.ヒストリチカ様ラレド株(Lar
edo stain)を下痢患者から単離したが〔Di
amond.I.Parasitol54,1047
−1056(1968)〕,インビトロ細胞毒アッシー
及び動物モデルによれば非病毒生である。2つの株を以
前Diamond等がTrans.R.Soc.Tro
p.Med.Hyg.4,431−432(1978)
で述べた従来方法により、TYI−S−33培地中で無
菌的に生育させた。
【0016】HM1:IMSS cDNAライブラリー
の構築及びスクリーニング 全細胞RNAを対数増殖期HM1:IMSS及びラレド
栄養体から、Chirgwin等、Biochemis
try18,5294−5299(1979)の方法を
用いて単離した。ポリ−(A)+ −RNAをオリゴ(d
T)−セルロース上でクロマトグラフィーにより精製し
〔Maniatis等、Molecular Clon
ing:A laboratory Manual(C
oldSpring Harbor Lab.,Col
d Spring Harbor,NY(198
2)〕,2本鎖cDNAを調製した〔Gubler a
ndHoffman,Gene 25,263−26
9,(1983)〕。この2重鎖cDNAを酵素末端デ
オキシヌクレオチジルトランスフェラーゼを用いてC−
テイル(C−tail)し、G−ティルPstIダイジ
ェストされたpUC13によりアニールした〔Vill
a−Komaroff等、Proc.Nat.Aca
d.Sci.USA 75,3727−3731(19
78)〕。このキメラ化プラスミドをDH−5 E.c
oliを形質変換するのに使用し〔Hanaban,
J.mol.Biol.166,557−580(19
83)〕、50,000の組み換え体を含むcDNAラ
イブラーを生成した。10,000組み換え体のレプリ
カフィルターをそれぞれ、HM1:IMSS又は非病原
E.ヒストリチカ−様ラレド株から放射能標識1本鎖
cDNAでプルーブした。
【0017】ノーザンブロット分析 20μgの全細胞RNAサンプルを、ホルムアルデヒド
を含む1.5%アガロースゲルを通して電気泳動にかけ
た後、ノーザンブロットを調製した〔Thomas,
roc.Nat.Acad.SciUSA 77,5
201−5205(1980)〕。ノーザンブロットを
〔α−32P〕ATPで、Feinberg及びVogc
lstein,Anal.Bicochem132
6−13(1983)のランダムプライマー法により、
特異活性1000cpm/pgにラベルされたcDNA
でプルーブした。ハイブリダイゼーション及び洗條条件
は、最後の3回の洗條が60℃で行なった点を除き、L
i等、Proc.Nat.Acad.Sci.USA
83,5779−5783(1986)で掲げられたも
のと同一であった。オートラジオグラフを24時間露光
した。
【0018】ヌクレオチド配列分析 cDNAクローンをMaxam及びGilbert,
ethods Enzymol.65,499−560
(1980)の技術を用いて配列した。クローンc1の
cDNA配列を、c1配列由来のオリゴヌクレオチドT
TCAGGACTAGCTTCGTTCTTを用いて、
Heuckeroth等、J,Boil.Chem
62,9709−9717(1987)に記述されたプ
ライマーエクステンション(primer exten
sion)を用いて完成した。
【0019】trpEハイブリッド遺伝子融合の構築 pATH2及びpATH3プラスミド〔Hardy及び
Strauss,J.Virology 62,998
−1007(1988)記載〕をtrpE融合蛋白同
様、E.coli中、c1 cDNAクローンの両オー
プンリーディングフレームを発現させるために用いた。
c1のHind IIISmaIフラグメント(ヌクレオ
チド128−722及びpUC13ポリリンカー領域の
一部分を含む)をpATH3のHind III サイト及
ClaIサイト(KlenowDNAポリメラーゼで
平滑末端化されていた)にライゲート(ligate)
し、pORF1を構築した。このHind III Sm
a IフラグメントをHind IIIに及びPATH2の平
滑末端化ClaIサイトにライゲートしてpORF2を
構築した。trpE融合蛋白の発現及び部分精製 細菌をβ−インドールアクリル酸で24時間培養後に収
穫した点を除いて、trpE融合蛋白を、前述のHar
dy及びStraussの記述に従って発現させた。不
溶性蛋白分画を小球状細胞から、Hardy及びStr
aussに記述された様に調製して、trpE蛋白を部
分的に精製した。比較用分子量標準を用いた非連続SD
S−PAGEにより決定した融合蛋白の収率は、培養液
1ml当り15から30μg蛋白質であった。
【0020】免疫感作(immunization) HM1:IMSS栄養体に対して関係したポリクローナ
ルラビット血清を完全フロインドアジュバント中にサス
ペンドした2×106 HM1:IMSS栄養体調製物で
皮下的に免疫化することによって得た。追加免疫感作
(boosterimmunization)を不完全
フロインドアジュバント中の同一の調製物を用いて実施
した。最初の追加免疫注射後2週間で血清をはじめて収
集し、引き続き、その後の追加免疫後2週間づつ血清を
収集した。
【0021】融合蛋白の精製、及び雌のニュージーラン
ドホワイトラビットの融合蛋白での免疫感作を前述のH
ardy及びStrauss記述に性格に一致させ、注
射1回当り75から100μg蛋白質を用いて、実施し
た。血清を各ラビットから免疫感作所にコントロール保
存用として、それから最初の免疫から6週間後(最初の
追加免疫から2週間後)、その後追加免疫から2週間後
づつ収集した。
【0022】ウエスタンブロット E.ヒストリチカ 免疫ヒト及びラビット血清による融合
蛋白のウエスタンブロッティング用に、0.3mlの培
養液からの細菌細胞の不溶蛋白分画を還元条件下に、1
0%SDS−PAGEにより分離し、その後ニトロセル
ロースに移した。ブロットを1/500稀釈免疫又は前
−免疫血清に反応させ、そしてイムノグロブリン結合を
125I標識スタフィロコッカル(staphyloco
ccal)蛋白−Aを用いて検出した。ブロットを12
時間オートラジオグラフした。
【0023】組換え蛋白に対する抗血清を有するアメー
バ性の溶解物のウエスタンブロッティングのために、7
2時間培養液からの5×106 の栄養体をリン酸バッフ
ァー食塩水(PBS)中で2回洗條した。それから、5
mM EDTA/2mM ロイペプチン/5mM N−
エチルマレイミド/2mM フェニルメチルスルホニル
フルオライド/2mM ベンズアミジン/5mM トラ
ンス−エポキシスクシニル−L−ロイシルアミド(4−
グアニジノ)−ブタン(E−64)を含むPBS2ml
中に浸漬した。栄養体を超音波処理により溶解し、この
HM1:IMSS栄養体の均質物を100,000×
g、1時間遠心分離した。
【0024】この100,000×g上澄液のアリコッ
ト及び105 栄養体に対応するペレットフラクション1
0%SDS−PAGEにより変性、分離し、その後、ニ
トロセルロースに移した。ブロットを融合蛋白のラビッ
ト抗血清の1/1000稀釈と反応させ、上記したと同
じようにその後の処理を行なった。
【0025】 3H−チミジン標識E.ヒストリチカ栄養
体の1021チャイニーズハムスーオバリー細胞の単一
層への付着 これらの試験を、Li等、J.Exp.Med16
,1725−1730(1988)記述の従来の手法
により行なった。試験する抗血清有りと無しの媒体0.
25mlを8×105 細胞/mlでサスペンドしている
栄養体0.25mlを添加する直前に単一層に添加し
た。各試験抗血清1:10稀釈を使用した。各アッシー
に対し、2つのウエルを使用した。媒体コントロール群
±標準偏差中に見られる栄養体付着%としてデータを示
した。
【0026】結果 病原性E.ヒストリチカHM1:IMSS株からのcD
NAクローンの単離 HM1:IMSS mRNA由来pUC13cDNAか
らの10,000組換体をHM1:IMSS又は非病原
E.ヒストリチカ様ラレド株それぞれからのポリA+
RNAから転写された放射線標識された一本鎖cDNA
によりスクリーンした。4つのHM1:IMSS cD
NAにハイブリダイズするがラレドcDNAにはハイブ
リダイズしないユニークなクローンを単離した。このク
ローンのひとつであるc1の特性をここに詳細に述べ
る。
【0027】RNAブロットハイブリダイゼーションに
よるc1遺伝子発現の分析 c1クローンに対応する遺伝子の発現を4つのE.ヒス
トリチカ株、ラレド、エンタモエバインバデンス(En
tamoeba invadens)、及びエンタモエ
バモシコフスキイ(Entamoeba moshko
vskii)から単離したRNAのブロットハイブリダ
イゼーションにより試験した(第1図)。このc1クロ
ーンは、4つの無菌E.ヒストリチカ株すべてにおい
て、0.8kb種とハイブリダイズしたが、ラレド、又
は2つの非−E.ヒストリチカ種、すなわち、E.イン
バデンスびE.モシコフスキイからのRNAとはハイ
ブリダイズしなかった。
【0028】同じアメーバからのE.coR1消化ゲノ
ムDNAのサザンブロットをc1クローンとプローブし
た時、4.4kbフラグメントが全ての4つのE.ヒス
トリチカ株でノート(note)されたが、ラレド、
E.インバデンス、又はE.モシコフスキイではされな
かった。RNA及びDNAハイブリダイゼーション試験
の結果は、c1クローンに対応する遺伝子はE.ヒスト
リチカ株にのみ存在し発現するものであって、他の調べ
Entamoeba種では否定された。
【0029】c1 cDNAクローンのヌクレオチド配
c1 cDNA配列は722ヌクレオチドで構成され
(図、2A)、ORF1及びORF2で示す2つのオー
プンリーディングフレームを含んでいた。ORF1は、
ヌクレオチド4に始まる推定イニシエーターメチオニン
からヌクレオチド703のTAAターミネーターまでの
連続するオープンリーディングフレームを含んでいた。
ヌクレオチド247に始まって、ORF1は、ドデカペ
プチドSer−Ser−Ser−Asp−Lys−Pr
o−Asp−Asn−Lys−Pro−Glu−Ala
をコードする36のヌクレオチドのストレッチ(str
etch)を含んでいた。
【0030】類似のオクタペプチドをコードする24ヌ
クレオチド空間の後に、このドデカペプチドは、タンデ
ム的に5回反覆し、続いてオクタペプチドSer−Se
r−Thr−Asn−Lys−Pro−Glu−Al
a,を4反覆した。トデカペプチド反覆のヌクレオチド
配列は、各反覆の最初のSerで、コドンの3番目のC
又はUを使用している点が唯一相違しながら、高度にコ
ンサーブ(conserve)していた。反覆するオク
タペプチドは、ドデカペプチドの一部を切りとったバー
ジョンを示し、3番目のセリンをスレオニンで置換した
ひとつのヌクレオチド変化及び両方のAsp残基をコー
ドするヌクレオチドを伴い、Lys及びPro残基のひ
とつが欠落している。セリンは、233アミノ酸のうち
52を構成していた。従って、ORF1の派生(der
ived)アミノ酸配列は、セリンリッチなE.ヒスト
リチカ蛋白質(SREHP)と呼ぶ。
【0031】3つの隣接するセリン残基は、ドデカペプ
チド反覆の部分であり、蛋白中で5つの別の位置を発見
した。この反覆の前に、多数のリジン、グルタメート及
びアスパルテート残基から成る高度にチャージされた領
域が先行していた。ORF1は、将来の膜挿入又はスパ
ン領域と合致する、プライマリー疎水性アミノ酸をコー
ドする54ヌクレオチドで終了していた。
【0032】N末端の初めの13アミノ酸は、位置13
のAlと位置14のThrの間の将来の開裂部位を有す
るvon Heinje,Nuc.Acids Re
14,4683−4690(1986)のアルゴリ
ズムで示す真核生物のシグナル配列の特徴のいくつかを
持っている。この配列は、他のシグナル配列と、疎水性
コア(h−domain)の前のひとひつ以上のチャー
ジされたアミノ酸(n−domain)が欠けている点
で異なっていた。次のORFであるORF2は、5′端
に5つのメチオニンコドンを有し、ヌクレオチド188
で始まるmost5′を伴っていた(図2A)。ORF
2は又、タンデム的に反覆ドデカペプチド、Gln−V
al又は、Ala−Gln−Val−Ile−Asn−
Gln−Ile−Ile−Asn−Gln−Lysをコ
ードしており、これは、ヌクレオチド245で始まっ
て、ORF1に類似する反覆パターンを有し、5つの追
加のドデカペプチド反覆、その後4つのオクタペプチド
反覆Gln−Ala−Gln−Leu−Ile−Asn
−Gln−Lysを伴なっていた。ORF2は、比較的
疎水性の領域で終了していた。
【0033】ジーンバンク及びNBRFデータバンクで
調査しても、ヌクレオチド又はc1からの派生アミノ酸
配列のいずれも同一の配列のものは発見されなかった。
さらにc1からの派生アミノ酸配列は、Tannich
等、Proc.Natl.Acad.Sci.USA
86,5118−5122(1989)により最近報告
されたE.ヒストリチカcDNAクローンの部分配列と
は異なっている。タンデム反覆は、別の寄生虫からの抗
原で発見されたが、マラリヤ種の抗原の中で最も顕著で
ある〔Kemp等、Ann.Rev.Microbio
l.41,181−208(1987)〕。SREHP
の始めの構造モチーフは、マラリア種とりわけサーカム
スポロゾイトの反覆抗原と類似である〔kemp等、前
述、オザキ等、Cell 34,815−822(19
83)〕。サーカムスポロゾイト蛋白は、マラリア寄生
中のスポロゾイト期の表面を覆う蛋白であり、40から
60kDaの大きさに亘り、種特異的パターンの多数の
タンデム反覆を含んでいる。P.Knowlesiサー
カムスポロゾイト蛋白の予想される構造は、疎水性NH
2 末端領域;ひきつづき、チャージしたアミノ酸を優勢
に含む2つの領域を側部に持つ、タンデム的に反覆した
アミノ酸のシリーズ、そして疎水性アンカー領域から成
るCOOH−末端領域で終っている(図2B)。P.K
nowlesiサーカムスポロゾイト蛋白のNH2 −末
端疎水性領域において、48アミノ酸残基のうち27が
チャージされており(主として、リジン及びグルタミン
酸塩残基、オザキ、前出)、一方、対比する、SREH
PのNH2 末端では36残基のうち、21がチャージさ
れている(主として;リジン;グルタミン酸塩及びアス
パラギン酸塩)。サーカムスポロゾイト蛋白と異なりS
REHPは、第2のチャージアミノ酸のCOOH−末端
を有していない。SREHPとサーカムスポロゾイト蛋
白との更に類似点は、反覆単位中のアミノ酸に存在す
る。サーカムスポロゾイト蛋白反覆は、8つのアミノ
酸、Ala,Pro,Gly,Asn,Gln,As
p,Arg,及びGluのレパートリーから由来してい
るようである〔Galiniski等、Cell 4
,311−319(1987)〕これら8アミノ酸の
うち5つ、Ala,Pro,Asn,Asp,及びGl
uが、SREHPのドデカペプチド反覆を形成する7つ
のアミノ酸に含まれている。
【0034】c1 cDNAは自然的免疫原E.ヒスト
リチカ蛋白をコードする。c1のORFのどちらがE.
ヒストリチカで翻訳されるか知られていなかったので、
trpE含有ベクターpATH2及びpATH3を用い
E.coli中の両方のc1のオープンリーディング
フレームを発現させた。適当なリーディングフレーム中
E.coli trpE遺伝子のN−末端2/3に融
合したc1挿入配列の大部分を含むコンストラクト(c
onstruct)であるpORF1及びpORF2を
発現させた。β−インドールアクリル酸によりtrpE
をインデュースして生産するpORF1又はpORF2
を含む細胞から、SDS−PAGEのクマシーブルー染
色分離された不溶性ペレットは、分子量およそ60kD
aの融合蛋白が現れた(ORF1及びORF2によりコ
ードされた融合蛋白の予想分子量は、それぞれ57kD
及び59kdである)。c1のORFのいずれかが自然
的免疫原E.ヒストリチカ蛋白を製造するかどうかをは
っきりさせるために、ウエスタンブロッティングを実施
した(図3)。
【0035】アメーバ肝膿瘍患者からの免疫血清及びH
M1:IMSSトロホゾイテスにより免疫したラビット
からの血清の両方は、pORF1によりコードされた融
合蛋白(予想分子量57kDa)を発現する細菌中で、
一連のバンド(分子量最高約60kDa)ト結合した
(図3B及びD,レーン2)。免疫血清は、pORF2
によりコードされた融合蛋白とは結合しなかった。コン
トロールのヒト血清及びあらかじめ免疫したラビット血
清は、融合蛋白のいずれにも結合しなかった(図3A及
びC)。その後の研究で、侵襲性アメーバ症患者さらに
25名からの血清も又、pORF1により作られた融合
蛋白と結合することが分かった。ドデカペプチド反覆S
er−Ser−Ser−Asp−Lys−Pro−As
p−Asn−Lys−Pro−Glu−Alaを含む合
成ペプチドに対する抗血清は、組換え蛋白と結合するこ
とが示されたことによって、免疫血清で認識された組換
え蛋白は、ORF1によりコードされたタンデム的に反
覆するペプチドを含んでいることが確認された。
【0036】SREHPは膜蛋白である SREHPがE.ヒストリチカの膜フラクションに関係
しているかどうかを決定するために、HM1:IMSS
トロホゾイトを融かし、100,000×gでスピン
し、上澄み液とペレットフラクションとしてSDS−P
AGEにロードした。ウエスタンブロットに示すように
(図4)、抗−SREHP融合蛋白抗血清は分子量46
KDa及び52KDaで、100,000×gペレット
フラクションにおいて、2つの明瞭なバンドと特異的に
結合した。100,000g上澄み液においては、ほと
んどバンドは検出されず、ネィティブなSREHPが原
始的に結合した膜であることを示唆している。この知見
は、プライマリー構造データと一致している。抗−SR
EHP融合蛋白抗血清は全ラレド溶解物における、いか
なる種とも結合を示さず、これは、SREHPがE.ヒ
ストリチカ−特異的であることを示唆している。
【0037】今のところ何故組換えSREHP融合蛋白
に対する抗血清が、E.ヒストリチカ溶解物中のSRE
HP cDNA(25KDa)の派生アミノ酸配列から
予想されるもののほぼ2倍の分子量を有する2つの種を
検出するのか不明である。ノーザンブロッティング(図
1)の結合は、c1クローン(722ヌクレオチド)の
大きさが、SREHPトランスクリプト(約800ヌク
レオチド)の大きさに近く、もし全てでなければ大部分
のコード領域がc1クローン中に含まれることを示唆し
ている。従って、大きさの不一致がアミノ酸の追加によ
るものということはありそうもなく、翻訳後の修飾の2
次的なものによるということは、もっとありそうにな
い。pORF2にコードされた融合蛋白の抗血清は、ウ
エスタンブロットによってHM1:IMSSトロホゾイ
ト溶解物に結合を示さなかった。従って、この結果は、
c1 ORF2によりコードされたHM1:IMSSト
ロホゾイト蛋白の存在を示すものではない。ORF2
が、病原菌のシストフォーム(cyst form)に
おいて翻訳される可能性を否定するものではない。
【0038】SREHP融合蛋白の抗血清は、チャイニ
ーズハムスターオバリー細胞へのE.ヒストリチカHM
1:IMSS付着を阻害する E.ヒストリチカ HM1:IMSSトロホゾイテスのチ
ャイニーズハムスターオバリー細胞パネル(pane
l)への付着は、これまでに研究され、トロホゾイテス
は、1021チャイニーズハムスターオバリーセルライ
ンに最も良く付着することが分かっている〔Li等、
J.Exp.MeD.167,1725−1730(1
988)〕。放射線標識E.ヒストリチカHM1:IM
SSトロホゾイテスの1021細胞への結合を阻害する
SREHP融合蛋白の抗血清能力を評価した。あらかじ
め免疫した血清を有するSREHP融合蛋白に対する抗
血清、pORF2によりコードされた融合蛋白に対する
抗血清及び媒質コントロールを比較した。SREHP融
合蛋白に対する抗血清は、1021細胞へのHM1:I
MSSトロホゾイトの結合をコントロールのレベルの3
0±2%に低下させた(表1)。あらかじめ免疫した血
清でpORF2によりコードされた融合蛋白に対する抗
血清は:阻害効果を示さなかった。この知見は、SRE
HPがトロホゾイト細胞表面上に位置し、且つE.ヒス
トリチカ付着において役割を演じることができることを
示唆している。Rodriguez等による、全アメー
バ蛋白に対するポリクローナル抗血清を用いた最近の研
究により、分子量50KDaの、E.ヒストリチカ蛋白
が、トロホゾイトと共に培養された赤血球細胞の表面上
に見出された7つのE.ヒストリチカ蛋白のうちのひと
つであることが見出されたことは、この面で注目に値す
る〔Rodriguez等、Mol.Biochem.
Paristot.37,87−100(198
9)〕。
【表1】組換えSREHP融合蛋白に対する抗血清は、
1021チャイニーズハムスターオバリーセルラインへ
のHM1:IMSSトロホゾイテスの結合を阻害する。 ──────────────────────────────── 血 清 1021細胞への結合 コントロールの% ──────────────────────────────── あらかじめ免疫 94±25 抗−SREHP融合蛋白 30±2 抗−ORF2融合蛋白 120±25 ───────────────────────────────
【0039】結果は、3試験の平均であり、媒体コント
ロール群に観察されるトロホゾイテス付着の%±標準偏
差で示す。
【0040】実施例2 本実施例は、侵襲性アメーバ症の血清学的試験における
標的抗原としてのSREHPの使用を説明する。
【0041】はじめに 侵襲性アメーバ症の血清学的診断は、問題が残ってい
る。間接ヘマグルチニンテスト(IHA)は、侵襲性ア
メーバ症の検出には感度は良いが、セロポジティビティ
(seropositivity)が、感染後何年間も
持続してしまう〔Krupp,Am.J.Trop.M
ed.Hyg.19,57−62(1970);Lob
el及びKagen,Ann.Rev.Microb.
32,329−47(1978)〕。寒天ゲル拡散(A
GD)及び向流免疫電気泳動(CIE)は急性疾患をよ
り良好に検出するが、セロポジティビティーが、感染後
6ケ月以上も持続してしまう〔Lobel及びKage
n,前出;Krupp及びPowell,Am.J.T
rop.Med.Hyg.20,421−24(197
1);Juniper等、Ibid.21,157−6
8(1972);Jacksons等、Trans.R
oy.Soc.Trop.Med.Hyg.78,34
2−45(1984)〕。これらのことがらが分かった
ため、侵襲性アメーバ症の流行地域では、6から20%
の健康な被験者が、ポジティブセロロジー、おそらく感
染性E.ヒストリチカの最初の感染の2次的なものであ
るということは驚くべきことではない〔Lobel及び
Kagen,前出;Jackson等、Lancet
1985;i:716−719〕。風土病地域における
セロポジティビィティーの基礎レベルのこの高さは、急
性侵襲性アメーバ症の診断に際し、血清学の有用性を制
限する。
【0042】SREHPはE.ヒストリチカにのみ存在
するように見え、そしてマラリアのサーカムスポロゾイ
テ蛋白に類似して、多数のタンデム反覆から成る構造を
有している。上記実施例1において、侵襲性アメーバ症
の患者からの血清は、SREHP遺伝子によってコード
された多数のタンデム反覆を含む組換え融合蛋白と結合
することを説明した。この実施例2は、更に、SREH
Pへの血清学的反応を分析する。目的物を2つの異なる
風土病地域において、アメーバ肝膿瘍の患者の間でSR
EHPに対する抗体の事前価(prevalence)
を調べ、組換えSREHP融合蛋白が侵襲性アメーバ症
の診断用の血清学的テストに有用であるかどうかを調べ
た。この実施例2は、SREHPに対する抗体の存在が
急性侵襲性アメーバ症の存在と高い相関関係を有してい
ることを述べる。
【0043】材料及び方法 SREHP融合蛋白の製造 pATH3プラスミドベクターを使用して実施例1で述
べた60kDatrpE融合蛋白として、E.coli
中でSREHP cDNAのヌクレオチド128から7
22まで(多数のタンデム反覆を含んでいる)を発現さ
せた。E.ヒストリチカトロホゾイテスでは発現しない
と思われるSREHP cDNAの第2の、より小さな
オープンリーディングフレーム(ORF2)をpATH
2中で発現され、そして、ウエスタンブロッティング用
コントロール融合蛋白として役立てた。この融合蛋白は
実施例1で述べたようにtrpEを製造するようにイン
デュースされた細菌から部分精製した。
【0044】ウエスタンブロッティング ウエスタンブロッティングのため、融合蛋白を発現する
細菌からの不溶性蛋白フラクションを還元条件下、10
%SDS−PAGEにより分離し、その後実施例1で述
べたようにニトロセルロースに移した。ブロットをヒト
血清サンプルと反応させ、1:500稀釈でテストし、
そしてイムノグロブリン結合を 125I標識スタフィロコ
ッカル蛋白−Aを用いて検出した。ブロットを12時間
オートラジオグラフした。ブロットを4人の観察者によ
って独立して読みとった(SLS,CKJ,AB及びE
L)。ポジティブブロット用の基準は、SREHP組換
え融合蛋白への結合であり、そしてコントロールORF
2融合蛋白への最小か又はゼロの結合である。
【0045】ポプレーション研究 ポプュレーション研究は、以下の表2に概要を示す。メ
キシコシティーからの33の血清サンプルを、臨床プレ
ゼンテーション及びポジティブ血清学に基づくアメーバ
肝濃瘍の診断をされた患者33名から得た。サンジエゴ
で見た患者から14のサンプルを得、この4つは腸侵襲
性アメーバ症で(大腸炎3、アメーバ腫1)、9つはア
メーバ性肝濃瘍(1人の患者が各エピソードから与えら
れた血清サンプルを持つ2つの別々のアメーバ性肝濃瘍
のエピソードを有していた)で、全てポジティブのセロ
ロジーを有していた。ダーバンの36患者から36血清
を得たが、このサンプル群はダーバンで特異的に選択さ
れ且つアメーバ性肝濃瘍の患者(17)からの血清及び
他の病気の患者(19)からの血清で、これらのいくつ
かはポジティブなAGDセロロジーを有するものを含ん
でいた。サンプルをコードするか、又はブロットの知識
を持たない観察者によって読みとった。メキシコでアメ
ーバ性肝濃瘍に接触したセントルイスの患者からの2血
清、即ち急性及び1yr回復期の血清を調べ、セントル
イスの健常人からの5つの血清をネガティブコントロー
ルとして含めた。
【0046】結果 88人の患者からのトータル90血清について、SRE
HPの抗体の存在を調べた。アメーバ性肝濃瘍の診断さ
れた患者61人のうちで、48人又は79%がSREH
P融合蛋白に対する抗体を持っていた(表3)。セロポ
ジティビティーはダーバン(11/17,65%)又は
サンジエゴ(7/10,70%)よりも、メキシコのサ
ンプル(30/33,91%)の方が高かった。2つの
顕著なアメーバ性肝濃瘍のエピソードのあるサンディエ
ゴの1人の患者は、2番目のアメーバ性肝濃瘍の後で取
ったサンプルでは、セロポジティブであったが、第1の
エピソードの後で取ったサンプルではセロネガティブで
あった。セントルイスの1人の患者は、アメーバ性肝濃
瘍の発現期(presentation)に抗−SRE
HP抗体を持っていたが、1年後には抗体がなくなって
いた。腸アメーバ症の4患者だけを調べ、この4人全て
が抗−SREHP抗体を持っていた。セントルイスの健
常人コントロールは、いずれも抗−SREHP抗体を持
っていなかった。流行の激しい地域において、AGDを
有するSREHP融合蛋白を用いたウエスタンブロッテ
ィングの感度及び特異性を比較するために、ダーバンの
36患者の血清を別個に分析した(表4)。アメーバ性
肝濃瘍でAGDポジティブの患者17名のうちで、11
名又は65%は、抗−SREHP抗体を持っていた。A
GDポジティブの9患者は急性アメーバ疾患を有してい
なかった。これらの患者のうち1人だけが、SREHP
の抗体を持っていた。
【0047】この実施例から3つの知見が判明した。第
1は、SREHPの抗体は、、アメーバ性肝膿瘍の診断
の患者の大部分で見出されるという発見である。これ
は、ザイモデム(zymodem)分布の異なる2つの
流行地域、メキシコ市、及びダーバンの患者での事実と
合っていた〔Gathiram及びJackson,
ancet 1985;719−721〕。これは、S
REHPがE.ヒストリチカ病原株のもし全てでなけれ
ば、大部分に見出されることを示唆しており、実施例1
の無菌株のノーザンブロット研究の限られたデータとも
一致している。肝膿瘍患者の21%の抗−SREHP抗
体を検出することの不可能は、それら個人がSREHP
抗体を作ることができなかったこと、アッシーの感度上
の問題、或いは、SREHP血清学的反応の進展上のタ
イミングの差異を表わしているかもしれない。しかしな
がら、抗原的に類似の分子を持つE.ヒストリチカの株
が存在するかもしれないという可能性を否定することは
できない。
【0048】第2の知見は、組換えE.ヒストリチカ
原は侵襲性アメーバ症のテストに使用することができる
ということである。組換え融合蛋白の使用は、多くのア
ッシーで用いられるアメーバ溶解物の粗調製物以上に特
定の抗原でテストする利点を提供し、アメーバ症のアッ
シーの標準を備えることができる。更に、E.ヒストリ
チカ・トロホゾイテスの原料の必要なしに大量に作られ
た、組換え融合蛋白は、大量使用の抗原を製造するコス
ト上効率の良い方法でありうる。このことは保健サービ
スの資源が限られているアメーバ症流行地域において重
要な考慮である。
【0049】最も注目に値する知見は、SREHPの抗
体の存在と急性アメーバ症との間の関係である。アメー
バ肝膿瘍患者のダーバンポプュレーションのより少ない
感度(65%)がはっきりしている一方(患者すべてが
AGDポジティブ)、SREHPの抗体の検出は、急性
アメーバ疾患の更により特異的なインジケータであっ
た。急性侵襲性アメーバ症を持たない病人患者19名の
うち、たった1名が、SREHPテストで“偽ポジティ
ブ”(5%)であった。これに対して、AGDでは9人
が“偽ポジティブ”(47%)(かなり真のポジティ
ブ、以前に病原性E.ヒストリチカ株に感染したことを
示す)であった。この差異は、マルチプル抗原AGDテ
ストに対して、SREHPを用いる単一抗原テストの減
少した感度を反映しているかもしれない。
【0050】ポジティブIHAセロロジー患者のモノク
ローナル抗体精製E.ヒストリチカ抗原の血清学的反応
を測定する最近の研究でも、単一抗原テストの感度減少
及び特異性増加を示している〔Torian等、J.I
nfect.Dis.159,794−97(198
9)〕。アメーバ性肝膿瘍患者の長期研究が、患者のど
の部分がSREHPセロポジティビィティーを進展させ
るのか及び、SREHPセロポジティビィティーがAG
D、CIE,又はIHAテストにより検出されるものよ
りもより短命であるか否かを決定するのに必要であろ
う。
【表2】
【表3】
【表4】
【0051】本明細書の開示の後では、本発明の精神及
び範囲を離れることなく、種々の他の実施例が当業者に
とって明白であろう。それらの他の実施例は、本発明の
特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のc1クローンとプローブしたアメーバ
RNAのノーザンブロットを示す。 レーン1,分子量スタンダード; レーン2,HM1:IMSS; レーン3,HK9; レーン4,N1H:200; レーン5,ラーマン(Rahman); レーン6,ラレド(Laredo); レーン7,E.インバデンス(E.invaden
s); レーン8,E.モスコフスキイ(E.moshkovs
kii); レーン9,分子量スタンダード.
【図2】A.は、c1 cDNAのヌクレオチド及び派
生アミノ酸配列を示す。ORF1及びORF2両方の派
生アミノ酸配列を示す。2つのORFのドデカペプチド
及びオクタペプチド反覆をボックスで示す。 B.は、本発明のSREHPの全体構造を、オザキ等
ell34、815−822(1983)の報告による
プラスモジウム ノウレジイ(Plasmodium
knowlesi)のサーカムスポロゾイテ蛋白(CS
P)と比較して示す。P.ノウレジ ・ドデカペプチド反覆は、Gly−Gln
−Pro−Gln−Ala−Gln−Gly−Asp−
Gly−Ala−Asn−Alaから成る。
【図3】本明細書中の材料及び方法で実施した、 パネルA,正常ヒト血清、 〃 B,アメーバ性肝膿瘍患者の免疫血清、 〃 C,あらかじめ免疫したラビット血清、及び 〃 D,HM1:IMSSトロホゾイテスに免疫したラ
ビットの血清と、trpE融合蛋白のウエスタンブロッ
ティング。trpE融合蛋白を含む不溶蛋白フラクショ
ンは、材料及び方法で述べた方法に従って、 レーン1,pORF2(Gln−Val−Gln−Va
l−Ile−Asn−Gln−Ile−Ile−Asn
−Gln−Lyo反覆をコードする); レーン2,pORF1(Ser−Ser−Ser−As
p−Lys−Pro−Asp−Asn−Lys−Pro
−Glu−Ala反覆を含むSREHPの部分をコー
ド); レーン3,pATH2ベクターのみ レーン4,pATH3、ベクターのみ レーン5,プラスミドなし KDaでの分子量標準は各パネルの左側に示した。
【図4】SREHP融合蛋白に対する抗血清を用いて、
ネーティブHM1:IMSSSREHPの同定及びHM
1:IMSSトロホゾイテ溶解物及び全ラレド溶解物の
100,000×g遠心分離からの上澄み液(S)及び
ぺレット(P)のウエスタンブロット分析を示す。KD
aでの分子量標準は、右側に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/569 A 9015−2J // C12N 1/21 7236−4B C12P 21/02 C 8214−4B (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のアミノ酸配列: 【式1】 を有する免疫原蛋白。
  2. 【請求項2】 式のヌクレオチド配列: 【式2】 を有する請求項1の蛋白をコードするcDNA。
  3. 【請求項3】E.coliの trpE遺伝子のN末端
    2/3に融合した少くともSer82からAla193
    までのタンデム反覆を含む請求項1の蛋白又はそのフラ
    グメントを含む融合蛋白。
  4. 【請求項4】試験ホストの血清の水性稀釈サンプルを請
    求項1の蛋白又は請求項3の融合蛋白と処理し、その免
    疫学的反応生成物をアッシーし、そして標準コントロー
    ルと比較することからなるアメーバ症を検出する血清学
    的方法。
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