JPH05182533A - 可撓型同軸ケーブル - Google Patents

可撓型同軸ケーブル

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JPH05182533A
JPH05182533A JP36074091A JP36074091A JPH05182533A JP H05182533 A JPH05182533 A JP H05182533A JP 36074091 A JP36074091 A JP 36074091A JP 36074091 A JP36074091 A JP 36074091A JP H05182533 A JPH05182533 A JP H05182533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coaxial cable
bent
fixing
flexible
cable body
Prior art date
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Pending
Application number
JP36074091A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Enomoto
英幸 榎本
Yukitaka Saito
幸隆 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Nissei Electric Co Ltd
Original Assignee
NEC Corp
Nissei Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by NEC Corp, Nissei Electric Co Ltd filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH05182533A publication Critical patent/JPH05182533A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波信号の電気特性を損なわずに折り曲げ
固定され、しかも安価に製造できる可撓型同軸ケーブル
を提供する。 【構成】 折り曲げるための平板部11と、この平板部
11両端に設けられた環状の固定部12,13とを有す
る固定金具10の上記両固定部12,13に同軸ケーブ
ル本体1が挿通され、上記固定金具10の平板部11が
上記同軸ケーブル本体1と一体的に折り曲げられるとと
もに、上記両固定部12,13が同軸ケーブル本体1に
かしめられて、上記同軸ケーブル本体1の所定部分6が
折り曲げ固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定部分が折り曲げ固
定されている可撓型同軸ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】同軸ケーブルには、可撓性を有していな
い非可撓型のものと、可撓性を有している可撓型のもの
とがある。非可撓型の同軸ケーブルは、リジット又はセ
ミリジット同軸ケーブルと呼ばれ、中心導体と誘電体と
金属管の外部導体とで構成されている。一方、可撓型の
同軸ケーブルは、中心導体、誘電体、外部導体及び外部
被覆とで構成されており、これら中心導体、誘電体、外
部導体及び外部被覆の材質は要求される高周波信号の電
気特性に応じて種々設定されている。
【0003】これら非可撓型及び可撓型の同軸ケーブル
は、その配設位置や配設スペースとの関係で、所定部分
を所定角度に折り曲げて使用しなければならないことが
ある。このような場合、非可撓型の同軸ケーブルにおい
ては、外部導体が金属管であることから、折り曲げられ
た部分は復旧せず、折り曲げ状態が維持されている。し
たがって、折り曲げ部分の高周波信号に対する電気特性
は良好に保たれる。しかし、非可撓型同軸ケーブルの外
部導体は金属管であるので、所定部分を所要角度に折り
曲げるには、特殊な治工具を必要としかつ作業者に相当
の熟練が必要である。
【0004】一方、可撓型同軸ケーブルは、折り曲げて
もすぐ復旧してしまうので、折り曲げ状態を維持させる
には、無理に鋭角的に折り曲げることになる。しかし、
このように無理に折り曲げると、高周波信号の電気特性
が非常に不安定になる。また、折り曲げ部分がコネクタ
部であるような場合には、コネクタ取付部が損傷を受け
るおそれがある。このコネクタ部の折り曲げに関して
は、図9に示すように、L曲りコネクタ40に同軸ケー
ブル本体を接続する方式が採られていたが、L曲りコネ
クタ40は高価であり、また、コネクタ40を使用する
と、高周波信号の電気特性が悪くなるという問題があっ
た。
【0005】そこで、従来は、熱可塑性樹脂等の硬化性
固定材料を折り曲げ部分の外部導体表面に塗布し、硬化
性固定材料を硬化固定させることにより、折り曲げ部分
を固定する可撓型同軸ケーブルが提案され、可撓型同軸
ケーブルの製品低廉化が図られている(特開昭56−9
4802号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の可撓型同軸ケーブルでは、外部導体表面に硬化
性固定材料を塗布して硬化固定させるための処理が非常
に煩雑で長時間を要し、しかも、このように折り曲げ固
定された可撓型同軸ケーブルでは高周波信号の電気特性
が若干落ちてしまうという問題があった。
【0007】本発明は上述した従来の問題点を解決する
ためになされたもので、高周波信号の電気特性を損なわ
ずに折り曲げ固定され、しかも安価に製造される可撓型
同軸ケーブルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、折り曲げるための平板部と、この平板部両
端に設けられた環状の固定部とを有する固定金具の上記
両固定部に同軸ケーブル本体が挿通され、上記固定金具
の平板部が上記同軸ケーブル本体と一体に折り曲げられ
るとともに、上記両固定部が同軸ケーブル本体にかしめ
られて、上記同軸ケーブル本体の所定部分が折り曲げ固
定された構成としてある。
【0009】
【作用】上記構成の可撓型同軸ケーブルによれば同軸ケ
ーブル本体の折り曲げ部分が、固定金具の平板部の折り
曲げ形状に対応して折り曲げられ、固定金具の両固定部
によって固定されているので、高周波信号の電気特性は
折り曲げ前の特性と変らず、かつ安価な製品を製造する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例に係る可撓型同軸ケーブ
ルを示す。図1において、1は同軸ケーブル本体であ
り、同軸ケーブル本体1としては、図2と図3とに示す
構造のものがある。図2において、2は中心導体であ
り、例えば銅、銅合金、銅被鋼線あるいはこれらに錫又
は銀メッキを施したものでなる導電性金属材料を、単線
又は撚り線にして形成したものである。3は誘電体であ
り、優れた高周波信号の電気特性を有するPTFE、F
EP、PFA等のフッ素系樹脂で形成されている。4は
中心導体2と同質の金属材料でなる単層の外部導体であ
り、この金属材料を編組、横巻き、テープ巻き等して形
成されている。5は外部導体4を覆う外部被覆であり、
その材料は同軸ケーブル本体1の用途に応じて、公知の
プラスチック材から適宜選択される。
【0011】図3に示す同軸ケーブル本体1では、外部
導体部分が図2の単層外部導体4と同質の外部導体4
a,4bが重ねられた複数層になっており、これら外部
導体4a,4bは編組、横巻き、テープ巻きのいずれか
を適宜組み合わされて形成されている。本実施例の同軸
ケーブル本体1では、図2又は図3に示したもののいず
れかを使用目的に応じて選択される。なお、同軸ケーブ
ル本体1を高周波領域で使用する場合に最も優れた特性
が得られるのは、銀メッキ銅線を密に編組した外部導体
4a,4bを有する図3の同軸レーブル本体1である。
【0012】以上のような同軸ケーブル本体1は、図1
に示すように、その折り曲げ部分6において、プラスチ
ック系のチューブ20,21を介して、固定金具10に
より固定され、ゴム系又はプラスチック系の収縮チュー
ブ30で覆われている。固定金具10は、図4に示すよ
うに、長尺状の平板部11と、平板部11の両端に形成
された環状の固定部12,13とで形成されている。固
定部12,13には切欠部14,15が形成されてお
り、これにより固定部12,13をかしめることができ
るようになっている。このような固定金具10は機械的
強度に優れたステンレス板、燐青銅板、又は鋼板等で形
成されており、その厚さは固定金具10に使用される材
料の種類にもよるが、約0.5〜1.0mm程度が望ま
しい。
【0013】次に、固定金具10による同軸ケーブル本
体1の折り曲げ固定方法について説明する。まず、図4
に示すように、同軸ケーブル本体1の折り曲げ部分6の
両端にチューブ20,21が装着され、このチューブ2
0,21と固定金具10の固定部12,13とが一致す
るように、同軸ケーブル本体1が固定部12,13内に
挿通される。そして、端子打ち機やプレス機を用いて、
固定部12又は13の一方がチューブ20又は21上で
かしめられる。このとき、端子打ち機等の機械的圧力は
チューブ20,21により抗されるので、同軸ケーブル
本体1は損傷を受けることはない。
【0014】この状態のまま、図1に示すように、同軸
ケーブル本体1の折り曲げ部分6が所要の曲げ半径及び
曲げ角度になるように、固定金具10の平板部11が折
り曲げられる。このとき、同軸ケーブル本体1の折り曲
げ部分6の中心導体2、誘電体3、外部導体4(4a,
4b)と外部被覆5との直円度及び同心性が失われない
ように、固定金具10の平板部11が折り曲げられる。
そして、かしめられていない固定部12又は13が端子
打ち機等によりチューブ20又は21にかしめられ、最
後に収縮チューブ30が折り曲げ部分6全体にわたって
被せられる。このようにして、同軸ケーブル本体1の折
り曲げ部分6が固定金具10によって固定され、折り曲
げ状態が維持される。
【0015】本発明者は、本実施例の可撓型同軸ケーブ
ルと従来の可撓型同軸ケーブルとの特性を比較実験をし
た。この実験では、中心導体2が直径0.912mmの
銀メッキ銅被鋼線、誘電体3がPTFE樹脂、外部導体
が銀メッキ銅箔テープ層4aと銀メッキ軟銅線の編組層
4bとの二層構造外部被覆5がPFA樹脂であり、特性
インピーダンスが50Ωである同軸ケーブル本体1を共
用した。また、本実施例の可撓型同軸ケーブルは、同軸
ケーブル本体1の先端にSMA雄型ストレートコネクタ
を取り付けた後、厚さが0.8mmの燐青銅板からなる
固定金具10を、同軸ケーブル本体1の折り曲げ部分6
の曲げ半径が約15mm、曲げ角度が90度になるよう
に、折り曲げ加工したものである。一方、従来の可撓型
同軸ケーブルは、熱硬化性樹脂で同軸ケーブル本体1の
折り曲げ部分6を固定したものである。
【0016】図6は本実施例の可撓型同軸ケーブルの実
験により得られた挿入損失と反射損失とを示し、図7は
折り曲げ加工されていない可撓型同軸ケーブルの挿入損
失と反射損失とを示し、図8は従来の可撓型同軸ケーブ
ルの実験で得られた挿入損失と反射損失とを示す。
【0017】図6ないし図8から明らかなように、従来
の可撓型同軸ケーブルは挿入損失と反射損失とが折り曲
げ加工されていない可撓型同軸ケーブルの挿入損失及び
反射損失に比べて著しく劣化しており、これに対して、
本実施例の可撓型同軸ケーブルでは、挿入損失及び反射
損失の劣化が認められない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の可撓型同軸
ケーブルは、単純な構造の固定金具により折り曲げ部分
が固定されているので、製造コストの削減を図ることが
できるとともに、高周波信号の電気特性を良好に維持す
ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る可撓型同軸ケーブルを
示す断面図である。
【図2】本実施例に用いられる同軸ケーブル本体の一例
を示す断面図である。
【図3】本実施例に用いられる同軸ケーブル本体の他の
例を示す断面図である。
【図4】本実施例で用いられる固定金具を示す斜視図で
ある。
【図5】固定金具に同軸ケーブル本体を挿通した状態を
示す正面図である。
【図6】本実施例の可撓型同軸ケーブルの挿入損失及び
反射損失を示す線図である。
【図7】折り曲げられていない可撓型同軸ケーブルの挿
入損失及び反射損失を示す線図である。
【図8】従来の可撓型同軸ケーブル挿入損失及び反射損
失を示す線図である。
【図9】L曲りコネクタを同軸ケーブル本体に取り付け
た従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…同軸ケーブル本体 6…折り曲げ部分 10…固定金具 11…平板部 12,13…固定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り曲げるための平板部と、この平板部
    両端に設けられた環状の固定部とを有する固定金具の上
    記両固定部に同軸ケーブル本体が挿通され、 上記固定金具の平板部が上記同軸ケーブル本体と一体的
    に折り曲げられるとともに、上記両固定部が同軸ケーブ
    ル本体にかしめられて、 上記同軸ケーブル本体の所定部分が折り曲げ固定されて
    いることを特徴とする可撓型同軸ケーブル。
JP36074091A 1991-12-27 1991-12-27 可撓型同軸ケーブル Pending JPH05182533A (ja)

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JP36074091A JPH05182533A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 可撓型同軸ケーブル

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JP36074091A JPH05182533A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 可撓型同軸ケーブル

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