JPH05182000A - バーコードリーダの走査パターン発生装置 - Google Patents

バーコードリーダの走査パターン発生装置

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JPH05182000A
JPH05182000A JP3346363A JP34636391A JPH05182000A JP H05182000 A JPH05182000 A JP H05182000A JP 3346363 A JP3346363 A JP 3346363A JP 34636391 A JP34636391 A JP 34636391A JP H05182000 A JPH05182000 A JP H05182000A
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JP
Japan
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mirror
light
reflected
rotary polygon
mirrors
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Application number
JP3346363A
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English (en)
Inventor
Katsu Tashiro
克 田代
Katsunori Suzuki
克典 鈴木
Yasuyuki Sakai
泰幸 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Copal Electronics Co Ltd
Original Assignee
Copal Electronics Co Ltd
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 概略45度の傾きを持つ回転3面鏡と2群6
枚の反射ミラーを組み合わせることで小型で読みとり性
能に優れた多方向走査型バーコードリーダを提供する。 【構成】 回転多面鏡1の回転軸線Cを概略水平にして
配置し、光源2から出射されたレーザ光線Laを回転軸
線に対し概略平行に入射させ下方に反射Lbさせる構成
とし、その下方に1次反射ミラー群A1,A2,A3を
配置し、そこを反射した光線Lcが回転多面鏡に入射す
るときの光線Laとほぼ平行で向きが逆となるよう反射
させる光線とし、その光線を斜め下方に反射Ldするよ
うに2次反射ミラー群B1,B2,B3を配置した構成
とする。 【効果】 小型で操作性に優れたオーバーヘッド型バー
コードリーダを構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、離れたところにあるバ
ーコードを読みとるバーコードリーダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、店頭等でバーコードを読みとる装
置としては手で持ってバーコードに当てて読みとるCC
Dを用いたハンドスキャナが多用されている。
【0003】この方法では少なくとも片手がふさがる、
或いは時間がかかる等の問題があるので、商品を窓にか
ざせばよいだけの定置型バーコードリーダが開発されて
いる。この定置型バーコードリーダは、様々な方向のバ
ーコードを読みとるため多方向のレーザ走査線を発生さ
せる必要がある。
【0004】定置型バーコードスキャナにおいて最近主
流となっているレーザ走査線のパターンは、「クロスバ
ーX型」或いは「ダイナミッククロス」等と呼ばれてい
るパターンである。
【0005】これはレーザ光を水平から概略45度の角
度で投光し、水平面上で横ライン1本と、互いに交差す
る斜めラインが2組、垂直面上で横ライン1本、縦ライ
ン2本、互いに交差する斜めラインが1組となるような
パターンである。
【0006】このパターンではバーコードラベルを水平
に投光方向に移動することにより縦ライン、横ライン、
斜めラインが必ず一回は通過するので読みとり安定生が
高い。
【0007】このようなパターンを発生させている装置
の例として、特開昭63−133277号公報、及び特
開平2−203316号公報がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これまで開発されてい
る定置型バーコードリーダは、通常、下において上方向
に光を発生させる、または横に置いて、オペレータ側に
光を出射することが多いため、光がオペレータや客の目
に入りやすく、バーコードを光が走査しているところを
オペレータが目で確認することが困難である。このた
め、バーコードを読みとるための位置決めをオペレータ
の勘に頼っているなどの問題点があった。
【0009】この問題を解決するためには、定置型バー
コードリーダをスタンドライトのように商品の上部に置
き、下向きに光を飛ばすオーバーヘッド型にすれば良
い。このようにすればオペレータや客の目に光が入るこ
とはほとんどなくなり、また光がバーコードを走査して
いるところをオペレータが目で確認することができる。
【0010】ところがこれまで開発されている定置型バ
ーコードリーダは、すでに説明したようなパターンを発
生させるため装置が大型になってしまう傾向があった。
例えば特開昭63−133277号では中心部の低面ミ
ラーに反射させた後、光を投げあげる構造となっている
こと、及び一部の走査光を装置内で交差させなければな
らないことから必要な面積が広くなってしまう。
【0011】また、特開平2−203316号では高さ
方向はきわめて薄くなっているが、中心部の低面ミラー
に反射させた後、光を投げあげる構造となっているた
め、必要な面積はやはり広くなってしまう。
【0012】面積が広い装置を商品の上部に設置する
と、光がどこを走査しているかをオペレータが目視でき
なくなってしまう、或いはオペレータが圧迫感を感じて
しまうという問題点があった。
【0013】全体を等倍で縮小すれば装置を小さくする
ことができるが、その場合バーコードから来る乱反射光
を受光する面積が小さくなることからバーコードの読み
とり性能が悪化する。そのため受光能力を悪化させず、
装置の体積を小型化した上で適切な走査パターンを作成
できるようにすることが課題となっていた。
【0014】本発明はこの課題を解決するためになされ
たものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上説明したような課題
を解決するため、本発明によるバーコードリーダのパタ
ーン発生装置は以下の手段を用いるものである。
【0016】即ち、請求項1では、レーザ光源と回転多
面鏡と平面ミラーとを組み合わせて走査パターンを発生
させるバーコードリーダの走査パターンの発生装置にお
いて、実施例に対応する図1及び図2で説明すると、回
転軸(C)に対して傾き約45度を持つ複数のミラー
(M1,M2,M3)を隣接して設けてなる回転多面鏡
(1)と、3枚のミラー(A1,A2,A3)からなる
1次反射ミラー群(A0)と、3枚のミラー(B1,B
2,B3)からなる2次反射ミラー群(B0)とで構成
され、前記レーザ光源(2)より回転多面鏡(1)に入
射されるレーザー光線(La)が回転多面鏡(1)、1
次反射ミラー群(A1,A2,A3)、2次反射ミラー
群(B1,B2,B3)の順でそれぞれ1回ずつ反射さ
れ、回転多面鏡(1)から数えて計3回反射した後出射
される配置とした。
【0017】また、請求項2では、図3に基づいて説明
すると、請求項1記載のバーコードリーダの走査パター
ン発生装置において、1次反射ミラー群(A0)のそれ
ぞれのミラーを順にA1,A2,A3とし、2次反射ミ
ラー群(B0)のそれぞれのミラーを1次反射ミラー群
(A0)と同じ側から順にB1,B2,B3とすると、
回転多面鏡(1)による走査にともなってミラーA1を
反射した光(L1)はミラーB1で反射し、ミラーA2
を反射した光(L2,L3,L4)は走査するにしたが
い、ミラーB1,B2,B3を順に走査すると共にこれ
らのミラーB1,B2,B3に反射され、ミラーA3で
反射した光(L5)はミラーB3で反射する構成とし
た。
【0018】また、請求項3では、図1及び図2に基づ
いて説明すると、請求項2記載のバーコードリーダの走
査パターン発生装置において、回転多面鏡(1)の回転
軸(C)を概略水平にして配置し、レーザ光源(2)か
ら出射されたレーザ光線(La)を回転多面鏡(1)の
回転軸(C)と概略平行に、回転軸(C)よりやや下方
に入射させ、この入射光を回転多面鏡(1)によって下
方に反射(Lb)させる構成とすると共に、回転多面鏡
(1)の下方に1次反射ミラー群A1,A2,A3を配
置し、1次反射ミラー群A1,A2,A3を反射した光
線(Lc)が、光源(2)から回転多面鏡(1)に入射
するときの光線(La)とほぼ平行で向きが逆となるよ
う反射させる構成とし、1次反射ミラー群A1,A2,
A3を反射した光線(Lc)を斜め下方に反射(Ld)
するように2次反射ミラー群B1,B2,B3を配置し
た構成とした。
【0019】また、請求項4では、請求項2または3記
載のバーコードリーダの走査パターン発生装置におい
て、回転多面鏡(1)の回転軸(C)の方向余弦を
(0,1,0)としたとき、前記1次及び2次反射ミラ
ー群の各ミラーA1,A2,A3,B1,B2,B3の
法線の方向余弦(L,M,N)を下記の範囲内に設定し
た。
【0020】 1次反射ミラー群; A1:−0.48<L<−0.32 0.63<M<0.75 0.52<N<0.66 A2:−0.09<L<0.09 0.64<M<0.77 0.64<N<0.77 A3: 0.32<L<0.48 0.63<M<0.75 0.52<N<0.66 2次反射ミラー群; B1:−0.32>L>−0.48 −0.32>M>−0.48 −0.77>N>−0.92 B2:−0.09<L<0.09 −0.38>M>−0.54 −0.77>N>−0.87 B3: 0.32<L<0.48 −0.32>M>−0.48 −0.77>N>−0.87 さらに、請求項5では、請求項4記載のバーコードリー
ダの走査パターン発生装置において、回転多面鏡(1)
の回転軸(C)を水平面(H)から約10度傾けて設置
し、前記1次及び2次反射ミラー群の各ミラーA1,A
2,A3,B1,B2,B3を前記回転軸(C)の傾き
に対応して配置した。
【0021】
【作用】本発明の請求項1によれば、回転多面鏡(1)
に入射されたレーザ光Laは、回転多面鏡(1)を構成
する複数のミラー(M1)(M2)(M3)のいずれか
に反射された後、一次反射ミラー群(A0)の3枚のミ
ラー(A1)(A2)(A3)のいずれかのミラーに入
射され、且つ反射されて2次反射ミラー群(B0)の3
枚のミラー(B1)(B2)(B3)のいずれかのミラ
ーに入射される。さらに、2次反射ミラー群(B0)の
ミラー(B1)(B2)(B3)によって反射されて出
射される。
【0022】また、請求項2によれば、前記1次反射ミ
ラー群(A0)のそれぞれのミラーを順にA1,A2,
A3とし、2次反射ミラー群(B0)のそれぞれのミラ
ーを1次反射ミラー群(A0)と同じ側から順にB1,
B2,B3とすると、回転多面鏡による走査にともなっ
てミラーA1によって反射された光(L1)はミラーB
1に入射され、ミラーA2によって反射された光(L
2)(L3)(L4)は走査するにしたがい、ミラーB
1,B2,B3を順に走査、反射し、ミラーA3によっ
て反射された光(L5)はミラーB3に入射される。こ
れにより、前記1次反射ミラー群と2次反射ミラー群と
の間でレーザ光が交差されることがない。
【0023】また、請求項3によれば、回転多面鏡
(1)に対して概略水平に照射されたレーザ光(La)
は、回転多面鏡(1)を構成する45度の傾きのミラー
(M1,M2,M3)によって反射され、下向きに走査
される。この反射光は、まずミラーA1上を走査し、ミ
ラーA1によって回転多面鏡(1)の回転軸(C)と概
略平行方向に反射される。この反射光はミラーB1上を
走査し、ミラーB1によって下方向に反射される。
【0024】このとき、ミラーA1からミラーB1まで
の間を光が回転多面鏡(1)の回転軸(C)と概略平行
方向となって進行し、交差等させる必要がないためミラ
ーA1からミラーB1までの距離を特に稼ぐ必要がな
く、ミラーA1からミラーB1までの距離を極力小さく
とることができる。
【0025】ミラーB1による反射光は、下方の水平面
上で傾きの大きい斜めの走査線となり、その傾きに合わ
せて出射方向を調整すると垂直面上で縦の走査線をつく
ることができる。
【0026】次に、回転多面鏡(1)の回転により、回
転多面鏡(1)による反射光はミラーA2上を走査し、
ミラーA2による反射光は回転多面鏡(1)の回転によ
りミラーB1,B2,B3の順で走査する。
【0027】ミラーB1,B2,B3の各々による反射
光は下方に反射され、各ミラーの持つ角度に応じた傾き
を持つ走査線となる。
【0028】ミラーB1、ミラーB3を反射した光は互
いに交差する斜めの走査線となり、ミラーB2を反射し
た光は前記水平面上では横走査線となる。
【0029】回転多面鏡の回転に伴い、最後に反射光は
ミラーA3上を走査し、ミラーA3による反射光はミラ
ーB3上を走査し、ミラーB3によって下方に反射され
る。この時の作用はミラーA1,B1によるときと対称
となる。以上の動作が回転多面鏡(1)の回転により繰
り返される。
【0030】また、請求項4によれば、前記回転軸
(C)の方向余弦を(0,1,0)としたとき、前記1
次反射ミラー群(A0)及び2次反射ミラー群(B0)
の各ミラーA1,A2,A3,B1,B2,B3の法線
の方向余弦(L,M,N)が、1次反射ミラー群; A1:−0.48<L<−0.32 0.63<M<0.75 0.52<N<0.66 A2:−0.09<L<0.09 0.64<M<0.77 0.64<N<0.77 A3: 0.32<L<0.48 0.63<M<0.75 0.52<N<0.66 2次反射ミラー群; B1:−0.32>L>−0.48 −0.32>M>−0.48 −0.77>N>−0.92 B2:−0.09<L<0.09 −0.38>M>−0.54 −0.77>N>−0.87 B3: 0.32<L<0.48 −0.32>M>−0.48 −0.77>N>−0.87 の範囲内となるように、各ミラーA1,A2,A3,B
1,B2,B3が配置される。
【0031】さらに、請求項5によれば、前記回転多面
鏡(1)の回転軸(C)が水平面から約10度傾けて配
置されると共に、該傾きに対応して1次及び2次反射ミ
ラー群の各ミラーが配置される。これにより、最終の出
射光は斜め下方とされる。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明について説
明する。図1は本発明の一実施例におけるオーバーヘッ
ド型のバーコードリーダの構成図、図2はその斜視図で
ある。図において、1は回転軸Cに対して約45度の傾
きを持つミラーM1,M2,M3を隣接して設けてなる
回転多面鏡(3面鏡)で、この回転軸Cは水平面に対し
て約10度の傾きを持って軸支されている。2はレーザ
光を出射する光源で、光源2から出射されたレーザ光は
折り返しミラー6,7,8で折り返され、回転多面鏡1
の回転軸Cとほぼ平行な光Laとされ、回転多面鏡1の
回転軸Cよりも下方に入射される。これにより、回転多
面鏡1に対して概略水平に照射されたレーザ光Laはミ
ラーM1,M2,M3によって反射され、下向きに走査
される。
【0033】回転多面鏡1の下方には、図3に示すよう
に3枚のミラーA1,A2,A3〜なる1次反射ミラー
群A0が配置されており、1次反射ミラー群A0のミラ
ーA1,A2,A3に入射した光線Lcは、これらのミ
ラーA1,A2,A3によって回転多面鏡1に入射する
ときの光線Laとほぼ平行で向きが逆となるよう反射さ
れる。さらに、1次反射ミラー群A0のミラーA1,A
2,A3によって反射された光線を斜め下方に光線Ld
として反射するように2次反射ミラー群B0が配置され
ている。この2次反射ミラー群B0も同様に3枚のミラ
ーB1,B2,B3から構成されている。これにより、
オペレータや客の目に光が入ることはほとんどなくな
り、また光がバーコードを走査しているところをオペレ
ータが目で確認することができ、操作性が向上する。
【0034】ここで、1次及び2次反射ミラー群A0,
B0を構成する各ミラーA1,A2,A3,B1,B
2,B3の配置及び角度は、回転多面鏡1の回転軸Cの
方向余弦を(0,1,0)とすると、各ミラーA1,A
2,A3,B1,B2,B3の方向余弦(L,M,N)
が次の範囲に入るように設定されている。
【0035】 A1:−0.48<L<−0.32 B1:−0.32>L>−0.48 A1: 0.63<M<0.75 B1:−0.32>M>−0.48 A1: 0.52<N<0.66 B1:−0.77>N>−0.92 A2:−0.09<L<0.09 B2:−0.09<L<0.09 A2: 0.64<M<0.77 B2:−0.38>M>−0.54 A2: 0.64<N<0.77 B2:−0.77>N>−0.87 A3: 0.32<L<0.48 B3: 0.32<L<0.48 A3: 0.63<M<0.75 B3:−0.32>M>−0.48 A3: 0.52<N<0.66 B3:−0.77>N>−0.87 2次反射ミラー群B0のミラーB1,B2,B3によっ
て斜め下方に反射された光線Ldは図示しない下方でバ
ーコードラベルを照射し、そのときの乱反射光の一部が
逆行し、戻り光Leとして戻ってくる。
【0036】戻り光Leは、出射光線Ldと同様な経路
を逆行し、集光レンズ3で集光されて受光センサ4に入
射する。バーコードラベル上を光が走査したときの乱反
射光の強弱がこの受光センサ4によって電気信号に変換
され、図示しない信号処理回路によりデータに変換され
てコンピュータに出力される。
【0037】次に、本実施例によるパターン発生の原理
を図3、図4に基づいて説明する。1次反射ミラー群A
0のそれぞれのミラーを順にA1,A2,A3とし、2
次反射ミラー群B0のそれぞれのミラーを1次反射ミラ
ー群A0と同じ側から順にB1,B2,B3とする。
【0038】本実施例によるミラー群は、回転多面鏡1
が120度回転する間に順に5方向の走査線を発生し、
その組み合わせは図3に示すとおり、ミラーA1,B1
を反射する光線L1、ミラーA2,B1を反射する光線
L2、ミラーA2,B2を反射する光線L3、ミラーA
2,B3を反射する光線L4、ミラーB3を反射する光
線L5の5種類である。
【0039】まず、回転多面鏡1によって反射された光
は、ミラーA1上を走査し、ミラーA1によって回転多
面鏡1の回転軸Cと概略平行方向に反射される。ミラー
A1による反射光はミラーB1上を走査し、ミラーB1
によって下方に反射される。この時ミラーA1からミラ
ーB1までの間を光が回転多面鏡1の回転軸Cと概略平
行となって進行し、交差等させる必要がないためミラー
A1からミラーB1までの距離を特に稼ぐ必要がなく、
ミラーA1からミラーB1までの距離を極力小さくとる
ことができる。これにより、装置を小型に形成すること
ができ、オーバーヘッド型としてもオペレータに圧迫感
を与えることがない。
【0040】ミラーB1による反射光は下方の図示しな
い水平面上で傾きの大きい斜めの走査線となり(図5の
P1)、その傾きに合わせて出射方向を調整すると垂直
面上で縦の走査線(図6のP1)をつくることができ
る。
【0041】次に、回転多面鏡1の回転により、反射光
はミラーA2上を走査し、ミラーA2による反射光は回
転多面鏡1の回転によりミラーB1,B2,B3の順で
走査する。
【0042】ミラーB1,B2,B3の各々に入射した
光は下方に反射され、各ミラーB1,B2,B3の持つ
角度に応じた傾きを持つ走査線となる。これにより、前
記水平面上では、ミラーB1、ミラーB3を反射した光
は互いに交差する斜めの走査線(図5のP2,P4)と
なり、ミラーB2を反射した光は横走査線(図5のP
3)となる。
【0043】最後に回転多面鏡1による反射光はミラー
A3上を走査し、ミラーA3による反射光はミラーB3
上を走査し、ミラーB3によって下方に反射される。こ
の時の出射光は、ミラーA1,B1を介したときの出射
光と対称となる(図5のP5、図6のP5)。以上の動
作を回転多面鏡1の回転により繰り返す。このようにし
て従来機と同等の走査パターンを小型化して実現するこ
とができる。
【0044】前述のようなミラーの組み合わせにしたと
き、各光線がミラーのどの位置を反射するかを示したの
が図4である。光線L1は走査に従い、ミラーA1上で
はS1で示される位置で反射し、ミラーB1上ではT1
で示される位置で反射する。光線L2,L3,L4,L
5についても同様にそれぞれ、S2,T2,S3,T
3,S4,T4,S5,T5の位置で反射する。
【0045】このような組み合わせのミラーによってで
きるパターンを図5、図6、図7、図8に示す。光線L
1,L2,L3,L4,L5はそれぞれパターンP1,
P2,P3,P4,P5をつくる。図5、図6は水平面
上のパターン、図7、図8は垂直面上のパターンであ
る。それぞれ従来の技術の項で説明したようなパター
ン、即ち水平面上で横ライン1本(図5、図6のP3)
と、互いに交差する斜めラインが2組(図5、図6のP
1とP5、P2とP4)、垂直面上で横ライン1本(図
7、図8のP3)、縦ライン2本(図7、図8のP1,
P5)、互いに交差する斜めラインが1組(図7、図8
のP2,P4)となるようなパターンの条件を満たして
おり高い読みとり性能を実現できる。
【0046】受光性能は、図1で説明すると最終的には
回転多面鏡1の各ミラーM1,M2,M3の面積で決ま
るが、本実施例のミラーA1〜A3,B1〜B3の組み
合わせでは少なくとも図1で示す断面方向では回転多面
鏡1以外のところで戻り光が蹴られることはなく、高い
読みとり性能を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、従来の例では回転多面鏡により光が反射された
後、固定ミラーに3回反射して出射していたものを、本
発明では2回にすることができるので、単純にミラーが
少なくなる分装置が小型化できる。
【0048】また、請求項2によれば、上記の効果に加
えて、最初の1次反射ミラーで反射した後、2次反射ミ
ラーで反射するまでの光の光路をそれぞれ交差させる必
要がないため、1次反射ミラーから2次反射ミラーまで
の距離を稼ぐ必要がなくなるので、装置を小型化でき
る。さらに、多方向のレーザ走査線を発生させることが
でき、様々な方向のバーコードを読みとることができ
る。
【0049】また、請求項3によれば、上記の効果に加
えて、小型のオーバーヘッド型バーコードリーダーを構
成することができると共に、最終の出射光は斜め下方に
出射されるので、本装置を商品の上部に設置しても、オ
ペレータがバーコード上の走査光を視認することがで
き、操作性を向上させることができる。
【0050】また、請求項4によれば、上記の効果に加
えて、各反射ミラーの向きを課題を解決するための手段
の項に記したような方向とすることで、従来機と同様な
特徴を持つパターンを発生させることができ、従来機と
同様の読みとり性能を実現できる。
【0051】さらに、請求項5によれば、上記の効果に
加えて、最終の出射光は斜め下方に出射されるので、オ
ーバーヘッド型のバーコードリーダとして本装置を商品
の上部に設置しても、オペレータはバーコード上の走査
光を視認することができ、また従来機と同様の読みとり
性能を実現できるという非常に優れた効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図
【図2】本発明の一実施例を示す斜視図
【図3】本発明の一実施例における光線の進み方を示す
説明図
【図4】本発明の一実施例における光線の各ミラー上の
反射点を示す説明図
【図5】本発明の一実施例における水平面上のパターン
を示す図
【図6】本発明の一実施例における水平面上のパターン
を示す図
【図7】本発明の一実施例における垂直面上のパターン
を示す図
【図8】本発明の一実施例における垂直面上のパターン
を示す図
【符号の説明】
1…回転多面鏡、2…光源、3…集光レンズ、4…受光
センサ、5…匡体、6〜8…折り返しミラー、C…回転
多面鏡の回転軸線、M1〜M3…回転多面鏡上ミラー、
A0…1次反射ミラー群、A1〜A3…ミラー、B0…
2次反射ミラー群、B1〜B3…ミラー、La〜Le…
光線、L1〜L5…光線、P1〜P5…走査線パター
ン、S1〜S5…1次反射ミラー群上走査線、T1〜T
5…2次反射ミラー群上走査線。
フロントページの続き (72)発明者 酒井 泰幸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と回転多面鏡と平面ミラーと
    を組み合わせて走査パターンを発生させるバーコードリ
    ーダの走査パターン発生装置において、 回転軸(C)に対して傾き約45度を持つ複数のミラー
    (M1)(M2)(M3)を設置した回転多面鏡(1)
    と、3枚のミラー(A1)(A2)(A3)からなる1
    次反射ミラー群(A0)と、3枚のミラー(B1)(B
    2)(B3)からなる2次反射ミラー群(B0)とで構
    成され、前記レーザ光源より前記回転多面鏡(1)に入
    射されるレーザー光線(La)が前記回転多面鏡
    (1)、1次反射ミラー群(A1)(A2)(A3)、
    2次反射ミラー群(B1)(B2)(B3)の順でそれ
    ぞれ1回ずつ、回転多面鏡(1)以降計3回反射した後
    出射される配置とした、 ことを特徴とするバーコードリーダの走査パターン発生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記1次反射ミラー群(A0)のそれぞ
    れのミラーを順にA1,A2,A3とし、2次反射ミラ
    ー群(B0)のそれぞれのミラーを1次反射ミラー群
    (A0)と同じ側から順にB1,B2,B3とすると回
    転多面鏡による走査にともなってミラーA1を反射した
    光(L1)はミラーB1に入射し、ミラーA2を反射し
    た光(L2)(L3)(L4)は走査するにしたがい、
    ミラーB1,B2,B3を順に走査、反射し、ミラーA
    3を反射した光(L5)はミラーB3に入射する構成と
    したことを特徴とする請求項1記載のバーコードリーダ
    の走査パターン発生装置。
  3. 【請求項3】 前記回転多面鏡(1)の回転軸(C)を
    概略水平にして配置し、前記レーザ光源(2)から出射
    されたレーザ光線(La)を回転多面鏡(1)の回転軸
    (C)と概略平行に回転軸(C)よりやや下方に入射さ
    せ下方に反射(Lb)させる構成とし、その下方に1次
    反射ミラー群(A1)(A2)(A3)を配置し、1次
    反射ミラー群(A1)(A2)(A3)を反射した光線
    (Lc)が回転多面鏡(1)に入射するときの光線(L
    a)とほぼ平行で向きが逆となるよう反射させる構成と
    し、その光線を斜め下方に反射(Ld)するように2次
    反射ミラー群を配置した構成としたことを特徴とする請
    求項2記載のバーコードリーダの走査パターン発生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回転多面鏡(1)の回転軸(C)の
    方向余弦を(0,1,0)としたとき、前記1次及び2
    次反射ミラー群の各ミラーの法線の方向余弦(L,M,
    N)を、 1次反射ミラー群; A1:−0.48<L<−0.32 0.63<M<0.75 0.52<N<0.66 A2:−0.09<L<0.09 0.64<M<0.77 0.64<N<0.77 A3: 0.32<L<0.48 0.63<M<0.75 0.52<N<0.66 2次反射ミラー群; B1:−0.32>L>−0.48 −0.32>M>−0.48 −0.77>N>−0.92 B2:−0.09<L<0.09 −0.38>M>−0.54 −0.77>N>−0.87 B3: 0.32<L<0.48 −0.32>M>−0.48 −0.77>N>−0.87 の範囲内に設定したことを特徴とする請求項2または3
    記載のバーコードリーダの走査パターン発生装置。
  5. 【請求項5】 前記回転多面鏡(1)の回転軸(C)を
    水平面(H)から約10度傾けて設置し、前記1次及び
    2次反射ミラー群の各ミラー(A1)(A2)(A3)
    (B1)(B2)(B3)を前記回転軸(C)の傾きに
    対応して配置したことを特徴とする請求項4記載のバー
    コードリーダの走査パターン発生装置。
JP3346363A 1991-12-27 1991-12-27 バーコードリーダの走査パターン発生装置 Pending JPH05182000A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015125007A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 株式会社デンソー ポリゴンミラー、レーザレーダ装置

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