JPH05180988A - チタン鉄材料からの放射性核種の除去を促進する方法 - Google Patents

チタン鉄材料からの放射性核種の除去を促進する方法

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JPH05180988A
JPH05180988A JP4099262A JP9926292A JPH05180988A JP H05180988 A JPH05180988 A JP H05180988A JP 4099262 A JP4099262 A JP 4099262A JP 9926292 A JP9926292 A JP 9926292A JP H05180988 A JPH05180988 A JP H05180988A
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titanium
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Martin Richard Houchin
マーティン・リチャード・ホーチン
Halil Aral
ハリル・アラル
Warren John Bruckard
ウォーレン・ジョン・ブラカード
David Edward Freeman
デイビッド・エドワード・フリーマン
Harold Robert Harris
ハロルド・ロバート・ハリス
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A M C MINERAL SONS Ltd
AMC MINERAL SANDS Ltd
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A M C MINERAL SONS Ltd
AMC MINERAL SANDS Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 添加フルオライドを含有する酸でチタン鉄材
料を浸出することを含んでなるチタン鉄材料からの放射
性核種の除去を促進する方法。 【効果】 チタン鉄材料から放射性核種が良好に除去さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チタン鉄材料からの放
射性核種の除去を促進する方法に関し、特に、風化した
または変質したイルメナイトからトリウムおよび/また
はウランなどの放射性核種を除去することに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】イル
メナイト(FeTiO3)とルチル(TiO2)は、金属チタ
ンと二酸化チタンを製造するために主要で、工業的に重
要な鉱物原料である。イルメナイトとルチルは、「ミネ
ラルサンド」や「重質ミネラル」の成分として、ジルコ
ン(ZrSO4)やモナズ石((Ce,La,Th)PO4)と共
にほとんど変わることなく天然に産出するが、イルメナ
イトが通常最も豊富である。イルメナイトの自然風化は
鉄の部分酸化を生じさせ、元来イルメナイト中で二価の
状態(Fe2+)で存在するのを三価の鉄(Fe3+)にする。電
気的中性を保つために、酸化された鉄の一部はイルメナ
イト格子から除去されなければならない。このことは、
より高いチタン含量(低い鉄含量)で多孔質の構造の原
因となる。このように風化された材料は「変質」イルメ
ナイトとして知られており、化学量論的な無変質のイル
メナイトのTiO2が52.7%であるのに比べて、TiO
2含量が60%を越えることがある。イルメナイトの風
化や変質が進行するにつれて、アルミナ−シリケート
(クレイ)等の不純物が、変質イルメナイトの孔に存在
する独立した小粒として多孔質構造中に混入する。
【0003】世界中で採掘されたイルメナイトの大部分
が、塗料顔料工業で使用する二酸化チタンの製造に使用
されている。顔料級のチタニア(二酸化チタン、Ti
2)は、イルメナイトに濃硫酸を反応させ、引き続き
硫酸チタンをチタニアに加水分解すること、いわゆる硫
酸塩法によって伝統的に製造されている。しかし、この
方法は環境を考慮することによって、だんだん不人気に
なりつつある。クロライド法は、塩素で揮発性のTiCl
4を製造する反応を含んでおり、これは次にTiO2に転
化されるが、環境問題がほとんどないので、近年顔料級
のチタニアの製造に好ましい方法となっている。しかし
ながら、イルメナイト中の大量の鉄が処理中に塩素を過
剰に消費する原因となるので、ルチルまたは「合成ルチ
ル」がイルメナイトよりもクロライド法により好ましい
原料である。それ故、世界中のイルメナイト製造の増加
量は、顔料を製造するクロライド法に使用する合成ルチ
ル(TiO2含量が90%以上)に転化されつつある。イ
ルメナイトを合成ルチルへ品質向上させるために、多数
の異なった方法が開発されており、工業的に最も広く用
いられているのがベッハー(Becher)法である。
【0004】ベッハー法は、高温で還元キルン中で、イ
ルメナイト(好ましくは変質イルメナイト)中の鉄を金
属鉄へ還元することと、次いで金属鉄をエアレーター中
で酸化して粗チタン豊富な粒子から物理的に分離するこ
とができる微細酸化鉄を製造することを含む。ベッハー
法の生成物には、最後に薄い酸の浸出を行う。そのよう
にして製造されたチタン豊富なルチルは典型的にはTi
2を92%以上含有する。
【0005】イルメナイトが原鉱物としてまたは質を向
上させた付加価値を有する合成ルチルとして市場に出て
いることに関係なく、生成物中におけるトリウムまたは
ウランなどの放射性核種のレベルに対する厳密なガイド
ラインに生産者が従う必要性が増加している。ベッハー
合成ルチル法は生成物中における放射性核種のレベルを
減少させないので、著しくチタン有価物を減少させるこ
となく、イルメナイトおよび/または合成ルチルなどの
他のチタン鉄材料から放射性核種を除去する工業的に満
足できる方法を開発する必要性が増加している。従っ
て、本発明の目的は、そのような方法を提供することで
ある。
【0006】チタン鉄材料から放射性核種を除去する適
切な方法を決めることにおける困難さは、放射性核種が
種々のチタン含有鉱物にどのように存在するかというこ
とが知られていないことである。本発明者の実験によれ
ば、イルメナイトの酸による浸出は、イルメナイトから
トリウムおよびウランなどの放射性核種の限定された除
去しか達成しない。純粋なThO2が酸に溶解することは
知られているが、チタン鉄材料において、トリウムはT
hO2として存在しないことがあり、ThO2としても、酸
に容易に溶解する形態にないことがある。
【0007】少量のフルオライドを含有する濃HNO3
に純粋なThO2およびThを溶解することも提案されて
いる[アメリカ合衆国アトミック・エナージー・コム
(U.S.Atomic Energy Comm. ),TID−522
3,307−17]。溶媒抽出によってトリウムからU
233を分離するために硝酸トリウム溶液を形成すること
が望ましいので、溶媒として硝酸が特に提案されてい
る。この文献の内容は高度に特殊化されており、Thお
よびThO2自体に対して特効があり、いずれかの試みが
チタン鉄材料に対する提案に適用される場合に、硝酸の
必要濃度に応じて、チタン有価物が著しく溶解する。そ
のような溶解は、チタンと酸との反応から生じ得る。前
記のように、チタン有価物に対して損害を与えない濃度
で行われるイルメナイトの酸による浸出が、イルメナイ
トからの放射性核種の限定された除去を達成するという
ことも確立されている。いずれにせよ、トリウムの含有
の機構が知られていないイルメナイトマトリックスから
のトリウムおよびウランの除去は、硝酸トリウム溶液か
らのウランの溶媒抽出ならびに既知の形態のThおよび
ThO2の溶解と非常に異なった問題である。
【0008】アメリカ合衆国特許第1501587号
は、フッ化水素酸中でイルメナイトを温浸し、次いでフ
ッ化チタン化合物を水酸化物で処理し、水酸化チタンを
回収するチタンの回収方法を開示している。これは、本
技術での基本的要求とは対照的に、チタン有価物の溶解
およびチタンとの反応が方法の必要部分である従来技術
の好適な例である。
【0009】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、本発明
によれば、チタン有価物を溶解せずに実質的に保持する
ように設定されていることが好ましい酸濃度および方法
条件で、チタン鉄材料をフルオライドの存在下で酸によ
り浸出する場合に、チタン鉄材料からの放射性核種の除
去が大いに向上することを見いだした。
【0010】本発明によれば、添加フルオライドを含有
する酸でチタン鉄材料を浸出することを含んでなるチタ
ン鉄材料からの放射性核種の除去を促進する方法が提供
される。
【0011】酸濃度および他の方法条件は、酸またはフ
ルオライドとチタンとの反応によって材料からチタンを
酸およびフルオライドが実質的に溶解しないように選択
することが好ましい。「実質的に溶解しない」とは、1
0%未満、好ましくは5%未満、最も好ましくは2%未
満が溶解することを意味する。
【0012】本発明の方法は、チタン鉄材料から浸出放
射性核種を分離することをさらに含んでなることが好ま
しい。そのような分離は、適切な既知方法、例えば、濾
過またはサイクロン分離によって行える。
【0013】除去される放射性核種がトリウム放射性核
種および/またはウラン放射性核種からなるかまたはこ
れらを少なくとも含有することが好ましい。
【0014】チタン鉄材料が、イルメナイト、変質イル
メナイト、還元イルメナイトまたは合成ルチルであるこ
とが好ましい。
【0015】いずれかの適切な酸、例えば、硫酸、塩酸
および硝酸を酸浸出のために使用できる。鉱酸が一般に
好ましく、経済性および取り扱いの点から、硫酸が特に
好ましい。硝酸および塩酸は、煙りの含有という大きな
困難さがある。同様に、好適な添加剤、例えば、フッ化
水素酸(これが酸浸出のために使用される酸でない場
合)、フッ化ナトリウム、フッ化アンモニウムまたはフ
ルオロケイ酸ナトリウムを、添加フルオライドの供給源
として使用できる。
【0016】本発明の方法において使用できる条件、例
えば、温度、薬剤濃度および浸出時間は、酸およびフル
オライドが材料からのチタンを実質的に溶解しないとい
う要求に加えて、必要な放射性核種の除去程度、使用し
た出発チタン鉄材料の性質、存在する放射性核種、およ
び放射性核種の初めのレベルに依存する。適切な条件
は、外的要因、例えば、経済的および他の実際的考慮に
も依存する。一般に、トリウムおよびウランなどの放射
性核物質の大きな程度の除去は、高温、高濃度の薬剤お
よび長い浸出時間を使用することによって達成される。
【0017】浸出条件の苛酷さは、供給チタン鉄材料が
酸および/またはフルオライドと反応し、チタン有価物
の損失を生じさせる性質によって限定される。例えば、
イルメナイトは合成ルチルよりも高く酸/フルオライド
と反応する性質を有する。一般に、方法条件は、チタン
と酸/フルオライドとの反応によるチタンの損失を最小
限にするかまたは無くするように選択することが好まし
い。
【0018】酸濃度は、少なくとも1モーラーであるこ
とが好ましい。チタン有価物の損失が避けられるまたは
少なくとも最小にされる最大酸濃度は、温度および実際
の使用チタン鉄材料に依存する。温度が高くなるほど、
最大酸濃度は低くなる。一次イルメナイトは変質イルメ
ナイトよりも反応性であり、変質イルメナイトはアナタ
ーゼ、ルチルおよび合成ルチルよりも反応性であり、従
って、最大酸濃度は合成ルチルにおいてよりも変質イル
メナイトにおいての方が低い。変質イルメナイトにおけ
る条件の満足な組合せは、90℃において硫酸濃度3モ
ーラーである。しかし、90℃において酸濃度は10モ
ーラー程度に高くてもよい。腐食レベルおよび回収要求
などの酸取り扱いの一般的考慮によって設定される実際
的限界は、10モーラーである。最大酸濃度は使用酸に
応じて変化し、例えば、塩酸よりも硫酸においては高
い。
【0019】温度依存性および供給源材料依存性の同様
の考慮がフルオライド濃度に適用される。しかし、フル
オライド濃度は、0.01〜2.0モーラー、最も好まし
くは0.05〜0.5モーラーであることが好ましい。
【0020】温度は約40℃以上、最も好ましくは80
℃以上であることが好ましい。最適な酸濃度および温度
条件において、処理時間は、4時間以下、最も好ましく
は約30〜120分であることが好ましい。本発明の方
法は、大気圧でまたは大気圧近くで行うことが好まし
い。
【0021】本発明の方法は、バッチ式または連続式で
種々の固形物濃度で行うことができる。固形物濃度が約
75%(w/w固形物)以下である場合に、方法を加熱
反応器において撹拌懸濁で行うことができる。固形物濃
度が75%(w/w固形物)よりも高い場合に、ほぼ湿
潤した固形物に対して方法を炉中のサッガー、または回
転キルン中で行うことができる。
【0022】フルオライドの存在下でのチタン鉄材料の
酸浸出が、供給材料から酸/フルオライド溶解性不純物
を除去するという別の利点を生じさせる。したがって、
高いチタン含量を有する生成物が得られる。例えば、本
発明の方法によって得られた生成物においてAl23
量、およびある条件下ではSiO2含量が実質的に減少す
る。酸/フルオライド溶解性不純物の除去の程度(従っ
て、本発明における生成物のチタン含量の増加)は、使
用条件の苛酷さにも依存する。
【0023】本発明の方法の効果は、酸/フルオライド
浸出の前に、塩基浸出、例えば、本願と同日に提出した
特許出願「チタン鉄材料からの放射性核種の除去の促進
法」(整理番号:136663)に従う塩基浸出を行う
ことによってさらに向上する。従って、本発明の好まし
い態様において、添加フルオライドを含有する酸による
浸出に付す前に、塩基薬剤、好ましくは苛性ソーダまた
は苛性カリなどの塩基性水溶液による前処理にチタン鉄
材料を付す。前処理は、0.1〜15モーラーの濃度の
苛性溶液を用いて行うことが好ましい。塩基性水溶液の
温度は50℃以上であることが好ましい。塩基薬剤によ
る処理の後に、酸浸出工程の前に、洗浄工程を用いるこ
とが好ましい。
【0024】イルメナイト濃厚物は、モナザイト混入物
に起因して低レベルのトリウムを含有することが頻繁に
ある。本発明の方法は、チタン鉄材料から顕微鏡的モナ
ザイト粒を除去するのではなく、顕微鏡的放射性核種混
入物を除去すると考えられる。
【0025】
【発明の好ましい態様】以下に実施例を示し、本発明を
具体的に説明する。
【0026】実施例1 イルメナイト[ウエスタン・オーストラリア、エニーバ
・ノース(EneabbaNorth)から]100gを、750
rpmで連続的に回転する撹拌器、温度計(または熱電
対)を含むサーモポケットおよび還流コンデンサを備え
た反応器中で、0.1モーラーのフッ化アンモニウム
(固形NH4F 0.74gとして添加)を含有する5モ
ーラーの硫酸200cm3と反応させた。熱電対に温度
コントローラーを介して接続されている加熱マントルに
よって反応器を加熱した。このようにして、反応混合物
を所望温度に保った。115℃で40分間混合物を加熱
した。次いで固形物残渣を濾取し、充分に水洗し、分析
した。
【0027】供給イルメナイト材料および酸/フルオラ
イド浸出生成物のXRF分析の結果を表1に示す。
【0028】
【表1】 XRF分析(%) 供給イルメナイト 酸/フルオライド処理生成物 TiO2 61.51 62.82 Fe23(全Fe) 35.04 34.53 ThO2 0.047 0.013 U38 0.005 <0.002 SiO2 1.08 1.03 Al23 0.61 0.31
【0029】表1および後の表において、「Fe23
はFe23として換算した全鉄をいう。
【0030】実施例2 酸浸出においてフルオライドを添加しない場合の影響を
示す。フッ化アンモニウムを添加しない以外は実施例1
と同様の手順を繰り返した。
【0031】
【表2】 XRF分析(%) 供給イルメナイト 酸処理生成物 TiO2 61.51 60.84 Fe23(全Fe) 35.04 33.93 ThO2 0.047 0.029 U38 0.005 <0.002 SiO2 1.08 0.95 Al23 0.61 0.43
【0032】実施例3 酸/フルオライド浸出において用いたフルオライド濃度
の影響を示す。種々のフルオライド濃度を用いた以外は
実施例1と同様の手順を繰り返した。
【0033】
【表3】 供給 フルオライド濃度(モル/L) XRF分析(%) イルメナイト 0.04M 0.10M 0.25M TiO2 61.51 62.31 62.82 63.05 Fe23(全Fe) 35.04 34.45 34.53 34.46 ThO2 0.047 0.025 0.013 0.011 SiO2 1.08 0.99 1.03 0.73 Al23 0.61 0.36 0.28 0.25
【0034】実施例4 酸/フルオライド浸出において用いた温度での時間の影
響を示す。種々の浸出時間を用いた以外は実施例1と同
様の手順を繰り返した。
【0035】
【表4】 供給 浸出時間(分) XRF分析(%) イルメナイト 40分 120分 360分 TiO2 61.51 62.82 63.54 62.83 Fe23(全Fe) 35.04 34.53 34.49 33.14 ThO2 0.047 0.013 0.011 0.011 SiO2 1.08 1.03 1.03 1.15 Al23 0.61 0.31 0.28 0.25
【0036】実施例5 酸/フルオライド浸出において用いたフルオライド濃度
および温度での時間の補償影響を示す。(a)種々の浸
出時間を用い、(b)0.04Mのフッ化アンモニウム
を用いた以外は実施例1と同様の手順を繰り返した。
【0037】
【表5】 供給 0.4Mフルオライドによる浸出時間 XRF分析(%) イルメナイト 40分 120分 360分 TiO2 61.51 62.31 62.50 63.19 Fe23(全Fe) 35.04 34.45 33.96 33.53 ThO2 0.047 0.025 0.016 0.013 SiO2 1.08 0.99 1.03 1.07 Al23 0.61 0.36 0.30 0.27
【0038】実施例6 酸/フルオライド浸出の前に苛性浸出を用いる効果を示
す。実施例1と同様の装置を用いて、イルメナイト(エ
ニーバ・ノース)100gを0.2モーラーの水酸化ナ
トリウム溶液150cm3で75℃で90分間浸出し
た。生成物を充分に水洗し、同様の装置中で、87℃で
120分間、0.1モーラーのフッ化ナトリウムを含む
5モーラーの硫酸300cm3で浸出した。生成物を再
び水洗した。この生成物を、以下の表6において「苛性
/酸/フルオライド」という。
【0039】苛性浸出を省略する以外は前記と同様の手
順を繰り返し、同様のイルメナイトを処理した。この生
成物を表6において「酸/フルオライド」という。酸浸
出がフッ化ナトリウムを含まない以外は、同様のイルメ
ナイトを「苛性/酸/フルオライド」生成物と同様に処
理した。この生成物を表6において「苛性/酸」とい
う。
【0040】
【表6】 浸 出 手 順 供給 苛性/酸/ 酸/ XRF分析(%) イルメナイト フルオライド フルオライド 苛性/酸 TiO2 61.51 63.25 63.12 63.16 Fe23(全Fe) 35.04 34.98 35.22 35.13 ThO2 0.047 0.008 0.017 0.024 SiO2 1.08 0.71 0.97 0.84 Al23 0.61 0.29 0.34 0.47
【0041】実施例7 他のイルメナイトに対する酸/フルオライド浸出の効果
を示す。エニーバ・ウェストおよびエニーバ・サウスか
らのイルメナイトを、実施例1と同様の装置中で、0.
1モーラーのフッ化ナトリウムを含む3モーラーの硫酸
で90℃で2時間浸出した。この生成物を、以下の表7
および表8において「酸/フルオライド」という。
【0042】フッ化ナトリウムを省略する以外は前記と
同様の手順を繰り返し、同様のイルメナイトを処理し
た。この生成物を表7および表8において「酸のみ」と
いう。
【0043】
【表7】 供給イルメナイト 浸 出 手 順 XRF分析(%) エニーバ・ウェスト 酸/フルオライド 酸のみ TiO2 62.6 63.5 62.6 Fe23(全Fe) 32.9 31.1 31.0 Al23 0.83 0.48 0.63 SiO2 1.10 0.94 0.99 Th 0.0311 0.0045 0.0153 U 0.0009 0.0004 0.0011
【0044】
【表8】 供給イルメナイト 浸 出 手 順 XRF分析(%) エニーバ・サウス 酸/フルオライド 酸のみ TiO2 62.6 63.7 63.4 Fe23(全Fe) 31.6 30.6 30.8 Al23 0.77 0.44 0.61 SiO2 0.71 0.71 0.66 Th 0.0288 0.0084 0.0113 U 0.0008 0.0004 0.0006
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハリル・アラル オーストラリア3184ビクトリア、エルウッ ド、グレイグ・コート、ユニット2/10番 (72)発明者 ウォーレン・ジョン・ブラカード オーストラリア3125ビクトリア、バーウッ ド、チャーチ・ストリート2番 (72)発明者 デイビッド・エドワード・フリーマン オーストラリア3178ビクトリア、ノース・ ダンデノン、メンジーズ・アベニュー78番 (72)発明者 ハロルド・ロバート・ハリス オーストラリア6514ウエスタン・オースト ラリア、リーマン、モークーム・ロード 454番

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 添加フルオライドを含有する酸でチタン
    鉄材料を浸出することを含んでなるチタン鉄材料からの
    放射性核種の除去を促進する方法。
  2. 【請求項2】 酸またはフルオライドとチタンとの反応
    によって材料からチタンを酸およびフルオライドが実質
    的に溶解しないように酸濃度および他の条件を選択する
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 チタン鉄材料から浸出放射性核種を分離
    することをさらに含んでなる請求項1または2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 酸が鉱酸である請求項1〜3のいずれか
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 酸が硫酸である請求項1〜3のいずれか
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 酸の濃度が10モーラー以下である請求
    項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 酸の濃度が少なくとも1モーラーである
    請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 除去される放射性核種がトリウム放射性
    核種および/またはウラン放射性核種からなるかまたは
    これらを少なくとも含有する請求項1〜7のいずれかに
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 チタン鉄材料が、イルメナイト、変質イ
    ルメナイト、還元イルメナイトまたは合成ルチルである
    請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 添加フルオライドの供給源が、フッ化
    水素酸、フッ化ナトリウム、フッ化アンモニウムおよび
    フルオロケイ酸ナトリウムからなる群から選択されたも
    のである請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 添加フルオライド濃度が0.01〜2.
    0モーラーである請求項1〜10のいずれかに記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 添加フルライド濃度が0.05〜0.5
    モーラーである請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 温度が約40℃以上である請求項1〜
    12のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 固形物濃度が約75%(w/w固形物)
    以下であり、方法を加熱反応器において撹拌懸濁で行う
    請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 【請求項15】 固形物濃度が75%(w/w固形物)よ
    りも高く、ほぼ湿潤した固形物に対して方法を炉中のサ
    ッガー、またはロータリーキルン中で行う請求項1〜1
    3のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 浸出が、Al23およびSiO2の少な
    くとも1種を包含する不純物を溶解するのにも有効であ
    る請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 添加フルライドを含有する酸による浸
    出の前に、塩基性薬剤、好ましくは強塩基、特に、苛性
    ソーダまたは苛性カリによる処理にチタン鉄材料を付す
    請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
JP4099262A 1991-04-19 1992-04-20 チタン鉄材料からの放射性核種の除去を促進する方法 Pending JPH05180988A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AU5707/91 1991-04-19
AUPK570791 1991-04-19

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