JPH0518086B2 - - Google Patents

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JPH0518086B2
JPH0518086B2 JP58008874A JP887483A JPH0518086B2 JP H0518086 B2 JPH0518086 B2 JP H0518086B2 JP 58008874 A JP58008874 A JP 58008874A JP 887483 A JP887483 A JP 887483A JP H0518086 B2 JPH0518086 B2 JP H0518086B2
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JP
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light
core layer
layer
optical waveguide
optical
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Toshiaki Asano
Eigo Kawakami
Nobutoshi Mizusawa
Masahiro Haruta
Takashi Noma
Hirotsugu Takagi
Masanobu Nakazawa
Kunitaka Ozawa
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to US06/570,810 priority patent/US4640592A/en
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Publication of JPH0518086B2 publication Critical patent/JPH0518086B2/ja
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    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/0147Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on thermo-optic effects
    • GPHYSICS
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    • G02B6/0005Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being of the fibre type
    • G02B6/001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being of the fibre type the light being emitted along at least a portion of the lateral surface of the fibre
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    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
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    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な光学素子等、特には、光変調な
いしは表示に利用する光学素子及びこれを利用し
た光学装置、並びにそれらの作動方法に関する。 現在、各種の事務用機器や計測用機器に於ける
端末表示器、或は、テレビやビデオカメラ用モニ
ターに於ける表示器として、陰極線管(所謂
CRT)が広く利用されている。 しかし、CRTに就いては、画質、解像度、表
示容量の面で銀塩若しくは電子写真法を用いたハ
ードコピー程度のレベルに達していないと言う不
満が残されている。 又、CRTに代るものとして、液晶をドツトマ
トリツクス表示する所謂、液晶パネルの実用化の
試みも為されているが、この液晶パネルに就いて
も、駆動性、表示性、信頼性、生産性、耐久性の
面で末だ満足できるものは得られていない。ま
た、光路変調素子としては液晶ライトバルブを利
用した光シヤツターが注目を集めている。 しかし以上のような装置においては複雑で高価
な光学系が必要とすることが難点とされていた。 そこで、本発明の目的は前記従来技術上の難点
を解消して複雑で高価な光学系を用いずに簡便な
光変調装置や表示装置を実現しうる光学素子及び
これを利用した光学装置及びこれらの作動方法を
提供することにある。 さらに本発明の他の目的は複雑で高価な光学系
を不要とすることにより、駆動性、信頼性、生産
性、耐久性等に優れた光学素子及びこれを利用し
た光学装置及びこれらの作動方法を提供すること
にある。 本発明のさらに別の目的は高解像で良質の画像
をうることのできる光学素子及びこれを利用した
光学装置及びこれらの作動方法を提供することに
ある。 以下、本発明に係る実施例を図面に従つて詳細
に説明する。 第1乃至第4図は本発明に係る光学素子の基本
原理を示すための基本構成図である。 第1図は、本発明に係る光学素子の部分略画縦
断面図で、第2図aは第1図に示されたような断
面を有する光学素子をA′−A″線で切断した時の
部分略画横断面図である。第1図及び第2図aに
於いて、1はクラツド層2,3の屈折率よりも比
較的高い屈折率を有する液体からなり、光導波路
を形成する層で、光フアイバーのコアと同様な働
きをするからコア層と称する。 また、コア層1の厚さとしては1μm〜1mmの範
囲内が望ましい。2,3は、光フアイバーのクラ
ツドに対応するクラツド層で、コア層1を上下か
ら覆つている。尚、このクラツド層2,3はコア
層1との境界面での光の全反射を利用して光のコ
ア層1内で伝播させるためにコア層1の屈折率よ
りも比較的低い屈折率を有する透明部材、たとえ
ば、低屈折率のガラスや低屈折率のプラスチツク
が用いられる(但し、クラツド層2は不透明であ
つてもよい。)。次にコア層1を部分的に蒸気泡を
生じる程度に加熱するための発熱要素4が両クラ
ツド層2,3の内、少なくともいずれか一方に配
設されるが、本実施例の場合、クラツド層2の外
側に接触して配設されている。 また、この発熱要素はクラツド層の外側に近接
して配設されてもよい。また、発熱要素は、クラ
ツド層の外側全面にあるいは点状や島状や点線状
や点行列状のように区分されて配設される。 本実施例の場合は第1図及び第2図aに示され
ているように、発熱要素4として、たとえば一端
がアース側に接続され、他端が夫々の不図示の電
極に接続された発熱抵抗体4a,4b……が区分
的に点線状にクラツド層2上に付設されている。
5,5a,5b……はスイツチで、夫々の一端
は、共通に電源電圧がかけられており、夫々の他
端は上記発熱抵抗体4a,4b……に接続されて
いる 不図示の電極に接続されている。6はコア層1
内に形成された蒸気泡(以下、バブルと称する。)
で、たとえば、スイツチ5bをオンすることによ
り発熱抵抗体4bが通電加熱し、この熱がクラツ
ド層2を介してコア層1が伝達されることにより
コア層1が沸騰して形成された気泡を示してい
る。7はコア層1に入射しコア層1内を伝播する
可視領域の光、8は、コア層1からクラツド層3
を介して射出する射出光、12は観察者である。 次に、第1図a及び第2図aに従つて、本発明
に係る光学素子の基本的な光変調原理や表示原理
である作動原理について説明する。コア層1が加
熱されてなくその屈折率が一様な時、比較的に屈
折率の低いクラツド層2,3によつて覆われた比
較的に屈折率の高い加熱されていないコア層1に
光7を入射すると、コア層1とクラツド層2また
は3との境界面で光7は全反射するため、光7は
これらの境界面で何回も全反射されてコア層1内
を伝播して他端へ進むことは光フアイバー(光導
波管とも称す)や薄膜光導波路の原理から公知の
ことである。この時、クラツド層3を介して隔て
られている観察者12に、光7の漏れがあれば微
量の光は射出光8として到達するであろうが、実
際には光7は到達しない。 今、点線状に配設された発熱抵抗体4a,4b
……のうち発熱抵抗体4bを通電加熱するためス
イツチ5bを第1図の如くオンする。この通電加
熱により、発熱抵抗体4b近傍のクラツド層2の
部分及びコア層1の部分は熱伝導加熱されて沸騰
し、コア層1内にバブル6が形成されるこのバブ
ル6の表面で光7は屈折され、反射され、散乱さ
れる。 この結果、光7の内このバブル6に到達した光
の進路は乱され、従つて全反射の条件は打破られ
るから、もはやバブル6に達したこの光の少なく
とも一部は、コア層1内を伝播することなく、ク
ラツド層3を通過して射出光8として光学素子の
外部へ出る。この時、観察者12は射出光8があ
たかも発熱抵抗体4bから射出しているかのよう
に視覚する。なお、観察者12の代りに光センサ
ーを配置すれば光センサーがこの射出光8を検知
する。 この場合、発熱抵抗体4a,4b……が微小な
点状であれば、この発熱抵抗体4a,4b……が
通電加熱されることにより形成されるバブル6も
微小となる。この微小なバブル6により光7の進
路が乱されて光7の一部が射出光8として光学素
子から射出してくるので、観察者12は発熱抵抗
体4a,4b……が、点発光しているかのように
視覚する。これとは逆に、発熱抵抗体4a,4b
……がある大きさをもつた任意の形状をしたもの
であれば、そのような形状が表示されたものとし
て観察者12は認識する。 また、上記微小な点状の発熱抵抗体を点行列状
に区別されて配設されていれば、これらの発熱抵
抗体のうち一部が通電加熱されることにより、通
電加熱された発熱抵抗体によつて形成されたバブ
ルの点集合が織りなす形状によつて観察者に色々
な文字や画像を認識させることができる。 なお、バブル6は第1図aに示したように1つ
でなく第1図bにバブル6′として示したように
複数形成して射出光8′として射出してもよい。
この場合、複数のバブル6′によつてより広く光
7の進路は乱されるので射出光8′の開口が広く
なる。 また、上記コア層の材料としての透光性液体の
基本組成分としては、水或は各種有機溶剤が単独
又は混合して用いられる。これに用いる各種有機
溶剤としては具体的にメチルアルコール、エチル
アルコール、n−プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキ
シルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチル
アルコール、ノニルアルコール、デシルアルコー
ル等のアルキルアルコール;例えば、ヘキサン、
オクタン、シクロペンタン、ベンゼン、トルエ
ン、キシロール等の炭化水素系溶剤;例えば、四
塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエ
チレン、テトラクロロエタン、ジクロロベンゼン
等のハロゲン化炭化水素系溶剤;例えば、エチル
エーテル、ブチルエーテル、エチレングリコール
ジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル等のエーテル系溶剤;例えば、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケト
ン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン系溶剤;ギ酸エチル、メチルアセテート、
プロピルアセテート、フエニルアセテート、エチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート等
のエステル系溶剤;例えば、ジアセトンアルコー
ル等のアルコール系溶剤;例えば、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等の
アミン類;例えば、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等のポリアルキレングリ
コール類;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコ
ール、アルキレングリコール類;例えば、グリセ
リン等の多価アルコール;石油炭化水素溶剤等が
挙げられる。 また、コア層1を構成する透光性の液体の屈折
率はクラツド層2,3の屈折率よりも高いことが
必要不可欠の条件であり、クラツド層2,3の屈
折率は通常1.5未満であるので、上記の液体等の
中から屈折率の条件を満足させる具体的な液体の
1例を以下に掲げる。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 以上は一例であつて、本発明に係るコア層を組
成する液体は以上の液体に限定するものでないこ
とは当然である。 第3図は、第1図に示した光学素子のクラツド
層3の上部に隣接して光拡散層9を設けた他の光
学素子の一実施例の略面断面を示している。 第1図及び第2図aに於いて、上記せるように
観察者には、バブル6によつて進路を乱された光
7の少なくとも一部の光、即ち、クラツド層3を
通過してくる射出光8を視覚することができる
が、この射出光8はバブル6の形態によつて幾分
指向性があるので、この射出光8を視覚すること
のできる視野角が限定される。従つて、第3図の
ようにクラツド層3上に光拡散層9が設けられて
いれば、クラツド層3を通過してきた光はこの光
拡散層9によつて散乱されるので、この散乱光を
視覚することのできる視野角は、非常に広くなる
ので観察者にとつては好ましい。 なお、上記これらの実施例において、発熱要素
4はクラツド層2の外部に設置する場合に限定す
るものではなく、本発明の上記目的に合致する限
りに於いて、発熱要素をクラツド層の内部または
内接して設けても良い。 更に、第1図に示した光学素子のA′−A″線に
沿つたコア層1及びクラツド層2,3の断面形状
は第2図aのように平板状で示したが、第2図b
に示したようにコア層1が円形断面状のものもあ
り、この場合、クラツド層2,3は一体となつて
おり、管状のクラツド層2″として示されている
(光導波管と称す)。上記せるようにコア層1とそ
れを覆うクラツド層2,3の断面形状の一般的な
ものは第2図に示したような円形状や平板状等が
あるが、本発明に於いてはこれらに限定されるも
のではない。 第4図は、発熱要素として赤外線吸収層を用い
た本発明に係る光学素子の基本構成を示す他の一
実施例の部分略画縦断面図である。 第4図に於いて1は、上記液体からなるコア
層、2,3はこのコア層1を覆つているクラツド
層、7はこのコア層1に入射してコア層1内を伝
播する可視領域の光、8は光7がクラツド層3を
介して外部に射出した射出光、12は観察者であ
る。なお、コア層1の液体の屈折率はクラツド層
2,3の部材の屈折率より比較的高い。10は発
熱要素としての赤外線吸収層で、クラツド層2の
外側全面に設けられている。6はコア層1の液体
が沸騰してコア層1内に形成されたバブルで、赤
外線11が赤外吸収層10に照射され、この照射
された部分の赤外線吸収層10が発熱し、この熱
がクラツド層2を介してコア層1の一部分に伝え
られてコア層1が局部的に加熱されて沸騰して形
成された泡である。 次に、第4図を参照して、本発明に係る光学素
子の基本的な光変調原理や表示原理である作動原
理について説明する。 赤外線11が赤外線吸収層10に照射されてい
なく、従つてコア層1が加熱されてなく、その屈
折率が一様な時、コア層1に入射した光7は、コ
ア層1とクラツド層2または3との境界面で全反
射しながらコア層1内を伝播する。この時、光7
はクラツド層3を通過して観察者12に到達しな
いので、観察者12がこの光学素子を見た時、光
を視覚することができない。 今、赤外線11が図示の如く赤外線吸収層10
に照射されると、照射された部位の赤外線吸収層
10は発熱する。この熱は、クラツド層2を介し
てコア層1に伝えられ、コア層1は沸騰が生じる
程度に加熱されてバルブ6が形成される。このバ
ブル6の表面によつて光7の一部は、散乱され、
屈折され、反射される。この結果、光7の内この
バブル6に到達した光の進路は乱され、コア層1
とクラツド層3との全反射条件が打破られてこの
光の少なくとも一部はコア層1内を伝播すること
なく、クラツド層3を通過して射出光8として光
学素子の外部へ射出して観察者12に到達する。
この時、観察者12には射出光8があたかも発熱
している部位の赤外線吸収層10から射出してい
るかのように視覚する。なお、観察者の代りに光
センサーを配置すれば、不図示の光センサーの受
光面に射出光8が入射して光を検知することがで
きる。また、第1図乃至第4図に示した構成の光
学素子のクラツド層2もしくはクラツド層2と発
熱要素が透明であればバルブ6もしくは6′の形
態により光7の内この部分に到達した光の一部
は、図示省略してあるが、クラツド層2もしく
は、クラツド層2と発熱要素を通過する射出光も
ある。従つて、この場合光学素子の両側から射出
光を観察できる。 なお、第1図乃至第4図に示した構成の光学素
子のコア層1に形成されたバブル6は熱の供給を
断ち冷却(自然冷却または強制冷却のいかんを問
わない)されれば消滅するので、この部分に到達
した光7は再び全てコア層1とクラツド層2との
境界面で全反射されてコア層1内を伝播する。 なお、第1図乃至第4図に示した構成の光学素
子の実施例に於いて、発熱要素はクラツド層2の
外部に設置する場合に限定するものではなく、本
発明の上記目的に合致する限りに於いて、発熱要
素をクラツド層の内部またはコア層側に内接して
設けてもよいし、または、これらの組合わせでも
よい。また、後述のミラーの場合も同じである。 また、第1図乃至第4図に示した構成の光学素
子のクラツド層2の代りに基板に光反射性の金属
膜を施したミラーを用いてもよい。但し、この場
合、ミラー面をコア層1に接触もしくは近接する
ように配置すればよいことは明白である。 第5図は第1図及び第2図bに示した光導波管
の光路変調原理を応用した表示器の一実施例の部
分破砕概略構成斜視図である。 第5図に於いて、13は基板で、これに縞状に
多数の発熱要素としての発熱抵抗体14a,14
b,14c……14k(以下、発熱抵抗体14と
称す。)が設けられている。これら発熱抵抗体1
4と直交する方向に長手方向を有し、縦及び横の
断面が第1図及び第2図bで示したコア層とクラ
ツド層を有する構成の多数の光導波管15a,1
5b,15c……15n(以下、光導波管15と
称す)が密接して構成された光導波路パネルが発
熱抵抗体14上に設けられている。12″は可視
領域の波長を有するレーザビームで、図示矢印方
向に繰返し走査されて光導波管15のいずれかの
コア層に順次入射する。16はこれらレーザビー
ム12″を除く上記せる構成要素で構成された表
示素子を示している。また、15′a,15″aは
光導波管15aのコア層が沸騰が生じる程度に加
熱されて形成されたバブルである。 但し、それ以外の光導波管に形成されたバブル
は図示省略してある。 今、発熱抵抗体14のいずもが通電加熱されて
いない時、光導波管15のコア層は加熱されてい
ないので、第1図で上記したバブルは光導波管1
5のコア層に生じていない。従つて光導波管15
の内、選択された光導波管のコア層に入射したレ
ーザビーム12″は第1図で上記したコア層とク
ラツド層によつて全反射しながら光導波管内を伝
播して行き、その他端から射出する。 次に、発熱抵抗体14c,14kのみが通電加
熱され、この時、レーザビーム12″が光導波管
15aに入射した時、発熱抵抗体14c,14k
の通電加熱により、これら発熱抵抗体14c,1
4kと交差する光導波管15のコア層にバブル
(光導波管15aにあつては、15′a,15″a)
が形成される。一方、光導波管15aに入射した
レーザビーム12″は両バブル15′a,15″a
によつてその進路を第1図の説明で述べた如く
夫々乱され、その一部の光が図中矢印で示したよ
うに光導波管15aのクラツド層を通過して表示
素子16の外部に表示光として射出してくる。 次に、発熱抵抗体14の適当数を通電加熱し、
レーザビーム12″を光導波管15bに入射せし
めて光導波管15bについて表示する。このこと
を次々と光導波管15c……15nに繰返して表
示素子16を一画面として2次元的に表示する。
なお、光導波管15のコア層に形成されたバブ
ル、たとえば光導波管15aのコア層に形成され
たバブル15′a,15″aと共に形成された他の
光導波管、たとえば光導波管15bに形成された
バブルは、次の表示のためにレーザビーム12″
が光導波管15bに入射する時には、自然冷却も
しくは強制冷却を問わず冷却されて消滅してもと
の状態にもどつているので次の光導波管15bの
表示の時には問題ない。すなわち、次の光導波管
15bの表示の際に、発熱抵抗体14c,14k
上の対応点を表示したければ、再び発熱抵抗体1
4c,14kを通電加熱すればよいし、表示の必
要がなければ、14c,14kを通電加熱しない
こととなる。 第6図は、第5図に示した表示素子に発光ダイ
オード素子列の光源を設けた表示器の一実施例の
概略構成斜視図である。 第6図に於いて、第5図の構成要素と同様に、
13は基板14は発熱抵抗体、15は光導波管で
この入射面側に発光ダイオード17a,17b,
17c……17nから構成される発光ダイオード
素子列17から発せられる光束が効率よく対応す
る光導波管15の夫々に入射するように平板マイ
クロレンズアレイ18が配置されている(但し、
この平板マイクロレンズアレイは必らずしも必要
でない)。なお、夫々の発光ダイオード17a,
17b,17c……17nは夫々の光導波管15
a,15b,15c……15nに夫々1箇づつ対
応しているものとする。 第6図の場合の表示動作も第5図の場合とまつ
たく同じで、発熱抵抗体14の内、適当数が通電
加熱され、これらと交差している。光導波管15
のコア層の部分にバブルが形成され、表示したい
対応する光導波管15のいずれかに対応する発光
ダイオード素子列17の発光ダイオードが発光し
て光を対応する光導波管に入射せしめる。これに
よつて、所定の光導波管のバブルによつて表示が
第1図及び第5図で説明した表示原理と同じ原理
で行なわれる。発光ダイオード素子列17の発光
ダイオード17a,17b,17c……17nが
次々と発光走査されることにより表示素子16が
1画面として2次元的に表示される。 もつとも、第6図の構成に於いては、逆に発熱
抵抗体の方を順次通電加熱せしめ、かつ加熱信号
に同調させて任意の複数の発光ダイオードを発光
せしめることによつても同様の表示が可能であ
る。 第7図は、第1図に示した光学素子を利用した
他の表示器の一実施例の部分破砕概略構成斜視図
である。 第7図に於いて、22は比較的屈折率の低い平
板状の部材から構成される光透過性のクラツド層
で多数の溝が縞状に設けられている。26は比較
的屈折率の低い薄い平板状の部材から構成される
クラツド層で、たとえば、クラツド層22の溝の
ある側に熱融着等で重ねあわされてクラツド層2
2と一体化している。これによつて、クラツド層
22の溝は、クラツド層26により空洞化された
細長の空洞孔となつている。この多数の平行な細
長の空洞孔に上記コア層となるべき比較的に屈折
率の高い上記液体が充填されている。これらによ
つて、多数の平行な光導波孔25a,25b,2
5c……25n(以下、光導波孔25と称す)が
形成されている。これらクラツド層22,26及
び光導波孔25を総称して光導波路パネルと言
う。13′は基板で、この上に縞状に多数の発熱
抵抗体23a,23b,23c……23k(以下、
発熱抵抗体23と称す)が設けられている。この
発熱抵抗体23上に直交するように上記光導波孔
25が設けられている。 このような光導波路パネルを作成するさらに別
の有効な手段としては基板13′上に配設される
発熱抵抗体23上にSi2等の低屈折率誘電体を
被膜してクラツド層26を形成し、その後、基板
13′と溝が形成されているクラツド層22とを
接合して作成する方法もある。 27はクラツド層22上に設けられた光拡散層
で、たとえば、クラツド層22の上面の状態を細
かい凹凸状にしたものである。この光導波孔25
の長手方向に沿つた断面は、第3図に示した断面
とまつたく同じである。これら上記の構成要素に
よつて表示素子21は構成されている。この光導
波孔25の入射面側に平板マイクロレンズアレイ
20を介して発光ダイオード19a,19b,1
9c……19nからなる発光ダイオード素子列1
9が配置されている。 この第7図に示した表示動作も第5図と第6図
で述べた動作とまつたく同じである。即ち、発熱
抵抗体23の内、選択された発熱抵抗体が通電加
熱し、この通電加熱している発熱抵抗体と交差し
ている光導波孔25のコア層の部分にこのコア層
が沸騰して第1図で述べたバブルがこのコア層に
形成される。この時、選択された発光ダイオード
素子列19の発光ダイオードが発光して選択され
た光導波孔のコア層に光を入射せしめる。これに
よつて、選択された光導波孔のコア層の上記バブ
ルによつて第1図で述べたと同じくコア層とクラ
ツド層の境界によつて全反射されながら伝播して
きた光の内バブルに達した光の進路が乱されて、
その光の少なくとも一部がクラツド層22を通過
して、この光は光拡散層27によつて光散乱され
て表示光として表示素子21から射出する。この
ように、発熱抵抗体23を適当に選択して通電加
熱し、これにタイミングをあわせて発光ダイオー
ド素子列19の発光ダイオード19a,19b,
19c……19nのいずれかを選択して点表示
し、この動作を次々と繰返すことにより表示素子
21を一画面として2次元的に表示することがで
きる。なお選択された光導波孔のコア層に形成さ
れたバブルは、次の光走査の直前時には冷却され
て消滅しているので次の表示には差支えない。 なお、上記第5図乃至第7図の構成に於いて、
実際上は発熱抵抗体は密度8本/mm〜16本/mmが
製造可能であり、光導波管の密度は8本/mm〜20
本/mmが、また光導波孔の密度は8本/mm〜16
本/mmが製造可能である。 第8図は本発明の応用例としての表示装置全体
のブロツク図である。 第8図に於いて、第6図及び第7図に構成を示
した表示素子の各構成要素をマトリツクス駆動す
る例について更に詳しく説明する。32は行軸選
択回路で、行軸駆動回路34A,34B,34C
……34Zと信号線により電気的に結合されてお
り、更に、行軸駆動回路34Aは発光ダイオード
34a,34b,34c……34zの発光ダイオ
ード34aに、行軸駆動回路34Bは発光ダイオ
ード34bに、以下同じく行軸駆動回路34Cは
発光ダイオード34cに……行軸駆動回路34Z
は発光ダイオード34zに夫々結合している。列
軸選択回路31と列軸駆動回路33A,33B…
…33Z及び発熱抵抗体36a,36b……36
zとの相互の関係についても同様である。画像制
御回路30は行軸選択回路32及び列軸選択回路
31と信号線により電気的に結ばれている。35
a,35b,35c……35zは発光ダイオード
34a,34b,34c……34zの夫々に対応
して設けられた、たとえば、第1図乃至第3図に
示した基本構成の光導波路である。30は画像制
御回路で、画像制御信号を出力することによつて
行軸選択回路32が行軸としての光導波路35
a,35b,35c……35zのどの光導波路を
選択すべきかを指令し、列軸選択回路31に対し
ても列軸選択回路が列軸としての発熱抵抗体36
a,36b……36zのどの発熱抵抗体を選択す
べきかを指令する。 ここで、発光ダイオード34a,34b,34
c……34zは第6図及び第7図に示した発光ダ
イオードに対応し、光導波路35a,35b,3
5c……35zは第6図及び第7図に示した光導
波管もしくは光導波孔に対応し、発熱抵抗体36
a,36b……36zは第6図及び第7図に示し
た発熱抵抗体に対応している。 次に、第8図を参照して、たとえば第6図及び
第7図の表示器を駆動する動作説明をする。画像
制御回路30からの指令信号により行軸駆動回路
34Aが選択されれば、行軸駆動回路34Aは一
定時間導通状態となり、その間発光ダイオード3
4aは発光する。発光ダイオード34aから発光
する光は、光導波路35aに導かれる。次に、行
軸駆動回路34Bが選択されれば、同様に、発光
ダイオード34bが発光し、その光は、光導波路
35bに導かれる。かくして、夫々の光導波路3
5a,35b,35c……35zに対して光は線
順次走査される。一方、画像制御回路30からの
画像制御信号の一つであるビデオ信号が列軸選択
回路31に入力されると、その指令を受けて列軸
選択回路31は所定の列軸としての発熱抵抗体を
選択する。例えば、列軸選択回路31が発熱抵抗
体36a,36zを選択すれば、列軸駆動回路3
3A,33Zは列軸選択回路31から発せられた
33A列、33Z列選択信号を受けて発熱抵抗体
36a,36zを通電加熱する。これによつて、
発熱抵抗体36a,36zと交差している光導波
路35a,35b,35c……35zのコア層の
部分は沸騰が生じる程度に加熱されてバブルが生
じる。なお、このバブルは、発熱抵抗体36a,
36zへのオフ信号によつて通電が遮断されると
冷却されて、消滅しもとの状態に戻る。かくし
て、行軸の選択、例えば、光導波路35aと列軸
の選択が同期してなされれば、本例の場合、選択
されて通電加熱している発熱抵抗体36a,36
zと選択された光導波路35aとの交叉点(選択
点)35a,36a及び35a,36zの両者か
ら夫々光が射出する。このように、画像制御回路
30の信号指令により行軸としての光導波路35
a,35b,35c……35z及び列軸としての
発熱抵抗体36a,36b……36zを適宜選択
して上記のように動作させることにより2次元表
示を行うことができる。 なお、上記せるような発熱抵抗体の素材として
は、硼化ハフニウムや窒化タンタル等に代表され
る金属化合物やインジウム・テインオキサイド
(略称I.T.)等の透明導電体をあげることがで
きる。 第9図は、第1図で上記せる光学素子の光路変
調原理を応用した表示器の他の実施例の部分破砕
概略構成斜視図である。 第9図に於いて、46は光導波路パネルとして
の平板状光導波路で、比較的に屈折率の低い平板
状の部材から構成されるクラツド層43,45と
これらクラツド層43,45間に介在する第1図
の説明で述べた液体等からなる比較的に屈折率の
高いコア層44とから構成され、その断面は発熱
要素を除き第1図及び第2図aとまつたく同じで
ある。40は線状光源で、これから発せられた照
明光束42はシリンドリカルレンズ41を介して
収束されてコア層44の一端部に入射している。
47は発熱要素で、その詳細な構成は第10図に
示されている。48a,48b,48c……48
lは列導線、49a,49b……49kは行導線
で、これらは良好な導電性の金属膜で構成されて
おり、これら列導線48a,48b,48c……
48l(以下、列導線48と略称する)と行導線
49a,49b……49k(以下、行導線49と
略称する)との夫々の交差点間には発熱抵抗体と
しての発熱抵抗素子が介在している。第10図は
上記発熱要素47の部分破砕斜視図で、49a,
49b,49c,49dは上記行導線、48a,
48b,48c,48dは上記列導線である。こ
れら行導線49と列導線48は夫々ほぼ直角に交
差しており、これら交差部に発熱抵抗素子が介在
している。たとえば、行導線49aと列導線48
a,48b,48c,48dとの交差部分には
夫々発熱抵抗素子50a,50b,50c,50
dが夫々介在している。以下、発熱抵抗素子全体
を指し示す時、発熱抵抗素子50と言う。なお、
発熱抵抗素子50のない行導線49と列導線48
との間には不図示の非導電性の膜、たとえば
SiO2等からなる膜が設けられている。 次に、第9図及び第10図を参照して本発明に
係る表示装置の動作説明をする。線状光源40か
らの照明光束42はシリンドリカルレンズ41を
介して平板状行導波路46のコア層44の一端部
から入射する。コア層44が発熱要素47によつ
て加熱されてない時には、この照明光束42は第
1図で述べた原理と同じくコア層44内を伝播し
てコア層44の他端部から射出する。今、行導線
49の内、適当な行導線が選択され、列導線48
の内、適当な列導線が選択されたとすると、この
選択された行導線と列導線の交差部にある発熱抵
抗素子は通電加熱される。たとえば、行導線49
aが選択され、列導線48b,48dが選択され
て、これら行導線49aと列導線48b,48d
間に電圧がかけられたとする。この時、行導線4
9aと列導線48b,48dとの夫々の交差部分
に位置する、発熱抵抗素子50b,50dは通電
加熱する。この熱は、この発熱抵抗素子50b,
50d上のクラツド層43を介してコア層44の
部分に伝わる。これによつて、コア層44は発熱
抵抗素子50b,50dにより部分的に2箇所加
熱されて沸騰し第1図に示したようなバブルが形
成される。この不図示のバブルによりコア層44
内を伝播してきた照明光束42の内バブルに到達
した照明光束の少なくとも一部は、第1図で説明
したように、その進路を乱されてクラツド層45
を通過して表示素子46の外部に表示光としての
射出光として射出する。このようにして、行導線
49と列導線48を適当に選択することにより2
次元表示が可能となる。 なお、上記表示器を駆動する回路構成及び動作
は、第8図において示した発光ダイオード34
a,34b,34c……34z光導波路35a,
35b,35c……35z及び発熱抵抗体36
a,36b……36zを取除き、行軸駆動回路3
4A,34B,34C……34Zに第9図に示し
た行導線49の夫々を接続し、また列軸駆動回路
33A,33B……33Zに第9図に示した列導
線48の夫々を接続することによつて第8図で説
明したと同様な動作で第9図に示した表示装置を
駆動することができる。 また、第10図の行導線49及び列導線48の
かわりに発熱抵抗体を設け、発熱抵抗素子50の
代りに熱伝導性でしかも絶縁性の部材を設けて発
熱要素を構成してもよい。この場合、発熱してい
る行軸及び列軸の両発熱抵抗体が交差している部
分が特に加熱されるので、この加熱部分上のコア
層に第1図に示したようなバブルが形成される。
交差部分以外の発熱している発熱抵抗体の片方に
よつて加熱されているコア層は沸騰せず、したが
つてバブルは形成されないので表示に差支えな
い。 第11図は、第4図で上記せる光学素子の光路
変調原理を応用した表示器の一実施例の概略構成
斜視図である。 第11図に於いて、58は断面が第4図に示し
た光学素子と同様な構成の表示素子としての平板
状光導波路で、赤外線吸収層54、比較的に屈折
率の低い平板状の部材からなる熱伝導性のクラツ
ド層55、比較的に屈折率の高い上記液体等から
構成されるコア層56、比較的に屈折率の低い平
板状の部材からなる透光性のクラツド層57がこ
の順に積層されて構成されている。但し、上記平
板状光導波路58から赤外線吸収層54を除いた
部分を光導波路パルスと称す。51は照明用の線
状光源、52はシリンドリカルレンズで、線状光
源51からの照明光束53を収束させて平板状光
導波路58のコア層56に導くためのものであ
る。62は、不図示の輻射線発生手段(例えば、
後述のレーザ発振器等から構成されている輻射線
発生手段)から発せられる赤外線ビームである。
この赤外線ビーム62は平板状光導波路58の赤
外線吸収層54上を軌跡61として示すように2
次元走査される。なお赤外線ビーム62は、映像
情報信号によつて変調をうけているものとする。
59はバブルで、赤外線ビーム62を照射した部
位の赤外線吸収層54が発熱し、この熱がクラツ
ド層55を介してコア層56の一部分に伝達さ
れ、コア層56の一部分が沸騰が生じる程度に加
熱されることにより形成されたバブルである。6
0はコア層56内を伝播する照明光束53の内、
バブル59に到達した光が進路を乱されて、この
少なくとも一部分の光がクラツド層57を介して
平板状光導波路58の外部に射出した表示光とし
ての射出光である。 次に、第11図に示した表示器の動作について
説明する。線状光源51からシリンドリカルレン
ズ52を介して照明光束53を平板状光導波路5
8のコア層56に収束して入射せしめる。赤外線
ビーム62が赤外吸収層54に照射されていな
く、コア層56内にバブル59がまつたく形成さ
れていない時、コア層56内に入射した照明光束
53はコア層56とクラツド層55または57と
の屈折率の差による全反射境界面で繰返し全反射
されて平板状光導波路58のコア層56内を伝播
してコア層56の他端に達して射出する。この状
態で、変調された赤外線ビーム62が軌跡61を
描きながら赤外線吸収層54の下面を照射する。 今、赤外線ビーム62が軌跡61を描きながら
図示の部分の赤外線吸収層54を照射したとす
る。赤外線吸収層54はこれによつて加熱し、こ
の熱はクラツド層55を介してコア層56に伝え
られて、コア層56の一部分が沸騰しコア層56
に第4図で説明したようなバブル59が形成され
る。上記のようにコア層56内を伝播している照
明光束53の一部分がこのバブル59に達する
と、この光束の進路がバブル59によつて第4図
で述べた如く乱される。この進路を乱された光束
の一部分は第4図で説明した如くクラツド層57
を通過して表示光としての射出光60として平板
状光導波路58の外部に射出する。なお、コア層
56内に形成されたバブル59を形成した部分に
該当する赤外線吸収層54の部分に赤外線ビーム
62が照射されなくなり、熱の供給が断たれる
と、このバブル59は自然冷却であると強制冷却
であるとを問わず冷却されて消滅するので表示光
としての射出光60はクラツド層57から射出し
なくなる。このようにして、赤外線ビーム62の
光変調に応じて多数のバブルがコア層56内に形
成されて、平板状光導波路58を一画面としての
2次元表示が可能となるわけである。 また、光導波効率を高めるために平板状光導波
路58の代りに発熱要素の部分は異なるが第2図
b及び第5図、第6図に示したような管状の光導
波管を密接して横一列に並べたものを使用しても
よいし、第7図に示したような光導波孔を用いて
もよいことは勿論である。 第12図は、第11図に示したような表示器等
に赤外線ビームを走査する、走査機構の一実施例
の斜視図である。 第12図に於いて、レーザ光源としてのレーザ
発振器63から出力された赤外線ビーム67は薄
膜導波路型偏向器64及びレンズ65を通過した
後、ガルバノミラー66で反射されながら、たと
えば第11図に示した平板状光導波路58の赤外
線吸収層54に相当する表示素子68の赤外線吸
収層69の面を高速走査する。なお、ガルバノミ
ラー66は、矢印a方向の光の走査に寄与し、薄
膜導波路型偏向器64は矢印b方向の光の走査に
寄与する。また、ガルバノミラー66と薄膜導波
路型偏向器64の内どちらか一方が水平スキヤナ
ーであり他方は垂直スキヤナーとなる。 この他にも、ガルバノミラーとポリゴンを組み
合わせた2次元走査機構があげられる。 第13図は、本発明に係る応用例としての表示
装置、特には変調された赤外線ビームを利用した
表示装置全体のブロツク図である。 70は映像信号を発生する映像発生回路、71
は映像信号を制御してこの信号を映像増幅回路7
3及び水平、垂直駆動回路72に与えるための制
御回路、75はレーザ光源、74はレーザ光源か
らの赤外線ビームを映像増幅回路73からの信号
に従つて変調する光変調器、光変調器74により
変調された光は、水平スキヤナー76もしくは垂
直スキヤナー77に入射する。また、水平スキヤ
ナー78、垂直スキヤナー77は水平及び垂直駆
動回路72による夫々映像信号に同期した駆動信
号をうけて動作する。このスキヤナーからの赤外
線ビームは表示素子79の赤外線吸収層に入射す
る。また、表示素子79のコア層に照明光源80
からの光が入射するよう構成している。走査機構
76の具体的構成は第12図に一例として部分的
に示され、表示器81の具体的構成は第11図に
一例として示されている。 映像発生回路70より出力された映像信号は制
制回路71を介して映像増幅回路73で増幅され
る。増幅された映像信号の入力により光変調器7
4は駆動し、レーザ光源75より出射される赤外
線ビームを変調する。一方、制御回路71より水
平同期信号及び垂直同期信号が出力され、水平、
垂直駆動回路72を介して夫々水平スキヤナー7
8及び垂直スキヤナー77を駆動する。このよう
にして表示素子79のコア層内にバブルからなる
熱的2次元像が形成される。この後の表示器81
の構成動作については前述した第11図で上記し
た通りでありここでは簡単のため省略する。な
お、TV電波を受信する場合には映像発生回路7
0に代えて受信機を用いればよい。 また、第5図乃至第7図及び第9図乃至第11
図に示した表示器の発熱要素としての発熱抵抗体
や赤外線吸収層を光導波路パネルのクラツド層内
部に設けたり、光導波路パネルのコア層とクラツ
ド層の境界部に設けたりすることにより発熱要素
を光導波路パネルに内包することもできる。この
場合、たとえコア層とクラツド層の境界部に発熱
要素を設けたとしても、発熱要素が発熱してコア
層を加熱していない時、コア層内を伝播する光の
コア層と発熱要素との間での全反射条件が満足さ
れていれば、第1図乃至第4図に示した光変調原
理や表示原理と同様の動作で表示器の表示が可能
となる。 なお、バブルの発生による圧力の上昇を吸収な
いしは緩和する手段として、不図示のよく知られ
た圧力吸収手段ないしは圧力緩和手段を別途設け
ることが好適である。 以上に詳説した通り、本発明に於いては、主要
な効果として、 1 微小な蒸気泡の1個を表示画素単位として高
密度に配列することが可能であるから、高解像
度の画像表示ができる。 2 表示画素としての蒸気泡の液層中での存続時
間を調節することによつて、静止画、又は、ス
ローモーシヨンを含む動画の表示が容易にでき
る。 3 光学素子の構造が比較的、簡略であるから、
その生産性に優れているし、素子の耐久性が高
く信頼性に優れている。 4 広範な駆動方式に適応できる。 5 自照式であるためにコントラストがよく、視
認性のよい表示を行うことができる。 こと等を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光変調素子又は表示素子
としての光学素子の作動原理を説明するための略
画断面図、第2図a及びbは第1図に示した光学
素子の略画横断面図、第3図は第1図に示した光
学素子に光拡散層を設けた光学素子の略画断面
図、第4図は、本発明に係る光変調素子又は表示
素子としての光学素子の他の作動原理を説明する
ための略画断面図、第5図乃至第7図は本発明の
応用例としての表示器等の概略構成斜視図、第8
図は本発明の応用例としての表示装置のブロツク
図、第9図は本発明の応用例としての表示器の概
略構成斜視図、第10図は第9図の表示器に用い
る発熱要素の部分概略構成斜視図、第11図は、
本発明の応用例としての表示器等の概略構成斜視
図、第12図は第11図に示した表示素子に用い
る2次元走査機構の概略構成斜視図、第13図
は、本発明の応用例としての表示装置のブロツク
図である。 1,44,56……コア層、2,3,22,2
6,43,45,55,57,2″……クラツド
層、4,47……発熱要素、4a,4b,……1
4,23,36a,36b,……36z……発熱
抵抗体、5……スイツチ、6,15′a,15″
a,59,6′……バブル、7……(可視領域の)
光、8,60,8′……射出光、9,27……光
拡散層、10,54……赤外線吸収層、11……
赤外線、12……観察者、15……光導波管、1
7a,17b……17n……発光ダイオード、1
9a,19b……19n……発光ダイオード、2
5……光導波孔、30……画像制御回路、31…
…列輻選択回路、32……行軸選択回路、33
A,33B,……33Z……列軸駆動回路、34
A,34B,34C……34Z……行軸駆動回
路、34a,34b,34c……34z……発光
ダイオード、35a,35b,35c……35z
……光導波路、40,51……線状光源、49…
…行導線、48……列導線、50……発熱抵抗素
子、62……赤外線ビーム、70……映像発生回
路、71……制御回路、72……水平、垂直駆動
回路、73……映像増幅回路、74……光変調
器、75……レーザ光源、77,78……水平、
垂直スキヤナー、79……表示素子、80……照
明光源。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 クラツド層とこれに被覆された前記クラツド
    層に比較して高屈折率の液体層とを基本構成とす
    る光導波パネルと、前記液体層の一部を加熱して
    蒸気泡を発生させる発熱要素と、前記液体層に入
    射させる光の光源とを有し、前記光源より前記液
    体層に導入した光を前記蒸気泡により変調して前
    記クラツド層を介して前記パネル外に出射させる
    ことを特徴とする光学素子。 2 クラツド層とこれに被覆された前記クラツド
    層に比較して高屈折率の液体層とを基本構成とす
    る光導波パネルと、前記液体層の一部を加熱して
    蒸気泡を発生させる発熱要素と、前記液体層に入
    射させる光の光源とを有する光学素子を使用し、
    前記光源より前記液体層に導入した光を前記蒸気
    泡により変調して前記クラツド層を介して前記パ
    ネル外に出射させた光により表示を行うことを特
    徴とする表示方法。
JP58008874A 1983-01-22 1983-01-22 光学素子およびこれを用いた表示方法 Granted JPS59135438A (ja)

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