JPH05180825A - フィルムセンサー - Google Patents

フィルムセンサー

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JPH05180825A
JPH05180825A JP36129491A JP36129491A JPH05180825A JP H05180825 A JPH05180825 A JP H05180825A JP 36129491 A JP36129491 A JP 36129491A JP 36129491 A JP36129491 A JP 36129491A JP H05180825 A JPH05180825 A JP H05180825A
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JP
Japan
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water
film
functional film
woven fabric
absorbing
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Pending
Application number
JP36129491A
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English (en)
Inventor
Jun Kawai
順 川井
Muneo Morishita
宗夫 森下
Takehiko Yajima
毅彦 矢島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大気や雨水など気体液体中の汚染物質を簡易
に測定する。 【構成】水拡散性不織布と吸保水性高分子フィルムの二
層構造機能性フィルムからなるフィルムセンサー。高分
子フィルム層に含ませた反応性物質の反応性が、水の付
加により発現し、気体または液体との界面で汚染物質と
反応呈色する色の濃さを標準色と比較定量する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大気や雨水など気体液
体中の汚染物質検出を目的として、日常生活や産業分野
で誰でも簡単容易に使用できるフィルムセンサーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来高分子ゲルは揮発性物質の発散を防
ぎ、商品に香りなどの保留性や徐効性を与える目的に多
用されている。しかし気体液体界面に対するセンサーと
しては、殆んど使用されていない。
【0003】近年大気汚染ガスの簡易測定を目的とし
て、高分子ゲルをセンサーとする方法が発表された〔日
本薬学会110年会(1990)講演要旨集3 P.2
41〕が、実用化には解決すべき多くの問題点があっ
た。
【0004】大気汚染ガスの簡易測定法としては(1)
検知管による方法(2)容器中の捕集液による捕集後、
試薬を加えて測定などの方法があるが、手間やコストが
かかり、熟練も必要で、誰でも簡単容易にその場所で直
接測定できる方法は存在しないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高分子ゲルの欠点であ
る(1)使用の都度調製の要(2)長時間暴露にによる
乾燥、崩壊(3)携帯性欠如(4)熟練の要(5)コス
ト高などを解決するとともに、誰でも何処でも簡単容易
に直接測定できるセンサーを創出することが本発明の課
題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】研究を重ねた結果、発明
者は、水拡散性不織布と吸保水性高分子フィルムの二層
構造からなる、新しい機能性フィルムを使用することに
より、前述の課題を完全に解決出来ることを見出し、本
発明を完成した。
【0007】本発明の機能性フィルムは水拡散性不織布
と吸保水性高分子フィルムからなる二層構造体で、不織
布層は水平方向への水の拡散性、高分子フィルムは吸保
水性、それぞれの機能特性を一体として併せ持つフィル
ムである。このような機能性フィルムは従来全く市場に
はなく、新たに得られたものである。
【0008】本発明の機能性フィルム(以下単に機能性
フィルム)の不織布面に水を付加すると、水は拡散伝達
されて高分子ゲルが活性化し、予め対象別に含ませてあ
る反応性物質が汚染物質に対して反応するので、フィル
ムセンサーとしての機能を発揮する。
【0009】機能性フィルムに含ませる反応性物質とし
ては、大気汚染ガス(NO,SO,CO,たばこ
の煙その他)、 産業排出ガス(HCl,アンモニア、
フッ素化合物,全ヒ素,全ホウ素,有機溶剤類その
他)、酸性雨,酸性霧,微生物、花粉なとに反応または
捕捉検出に適した物質を選択使用する。微生物を対象と
する場合には、培地を含ませておく。また粉塵を対象と
する時は補集検鏡に適した物質を塗布するか含ませてお
く。
【0010】機能性フィルムを構成する不織布として
は、各種の合成および天然のファイバーから製造される
もののうち、水を滴下した時、垂直に通過することなく
水平にのみ拡散する、通常厚さ50〜400μm(望ま
しくは100〜300μm)、気孔の大きさ5〜100
μm(望ましくは30〜70μm)、気孔率0.1〜0
9(望ましくは0.4〜0.7)の不織布が使用され
る。
【0011】機能能フィルムを構成する高分子フィルム
は、加水によるヒドロゲル形成能を有し、フィルム化可
能なカラギーナン,寒天,プルラン,ゼラチン,キチン
その他の天然、またはポリビニルアルコールなど合成の
高分子物質で調製され、加水時の吸水性および保水性が
特に強い通常厚さ20〜100μm(望ましくは40〜
60μm)のフィルムが使用される。この特性が反応性
物質を吸収保持し、高分子ゲルのフィルムセンサーとし
て機能するのである。
【0012】機能性フィルムを得るには、高分子物質の
水溶液を塗布して膜状とし、加熱乾燥終了の前で不織布
を合わせ、圧着して仕上げる。不織布層に高分子物質が
深く侵入すると、不織布の拡散性を阻害するので、本発
明の機能性フィルムとして使用できない。また接着剤の
使用は極力避ける必要がある。
【0013】本発明のフィルムセンサーを使用するに
は、フィルムセンサー切片を短時間(1〜2秒)水に漬
けるか、不織布面に水を数滴垂らすが、長時間測定が必
要の場合には、不織布経由で連続的に水を供給する。
【0014】以上本発明は、水拡散性不織布と吸保水性
高分子フィルムの二層構造機能性フィルムからなるフィ
ルムセンサーである。
【0015】
【作 用】機能性フィルムでは、高分子フィルム中に通
常10%程度の水分を含み、外気の湿度変化に応じて吸
収放出を繰り返している。この程度の水分では微生物の
繁殖がなく、ゲルの活性もない安定した状態であるが、
一度不織布面に水が付加されると、水は拡散して高分子
層に移行し、ゲル活性が生じ、吸収保持されていた反応
性物質が気液界面の汚染物質と反応して呈色する。この
色の濃さをで測定するか、標準色と比較して定量する。
【0016】機能性フィルムの作用上の特徴は、通常は
機能が全くなく、長期間の保存が可能で,携帯に便利で
あるにもかかわらず,水が付加されると高分子ゲルとな
って反能性が発現してセンサーとして機能する点にあ
る。
【0017】
【実施例】
実施例1 機能性フィルムの製造 カラギーナン1Kgを水10Kgに加熱溶解した後、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムに塗布、熱風乾燥
し、水分35%を残す段階で水拡散性不織布(厚さ20
0μm,気孔率0.60,気孔径10〜30μm)を合
わせて圧着、更に乾燥して厚さ240μmの機能性フィ
ルム200mを得た。得られた機能性フィルムを使用
して、大気中のNOガス測定用のフィルムセンサーを
調製し、測定を行った。(ザルツマン法)
【0018】(1)試薬の調製 ザルツマン試薬 スルファニル酸 1.5gおよびN−1−ナフチルエチ
レンジアミン二塩酸塩0.015gを取り、水に溶解し
て100mlとする。 コハク酸緩衝液 コハク酸2.5gを取り、水50mlを加えて溶解す
る。この液に1N水酸化カリウム液を滴下してPHを約
3.0とし、水を加えて100mlとする。 ザルツマン試薬/コハク酸緩衝液混液 ザルツマン試薬10mlに、コハク酸緩衝液90mlを
加えて調製する。 (2)フィルムセンサーの調製 の混液に機能性フィルムを2〜3秒浸漬した後,炭酸
ガス気流中で乾燥してフィルムセンサーとする。
【0019】(3)測定 調製したフィルムセンサーを2.5cm×2.5cmの
切片として、スポイトでその不織布面中央部に1〜2滴
の水を付加し、それぞれの場所で2時間暴露した後、
生成した赤紫色を標準色と比較定量した。 NO
g/cm 〔1〕室内 30 〔2〕戸外 10 〔3〕
バス停 20 家庭生活の中で何時でも簡単に測定することが出来た。
【0020】実施例 2 実施例1で製造した機能性フィルムを使用して、大気中
のSOガス測定用のフィルムセンサーを調製し、測定
を行った。(ロザニリン法)
【0021】(1)試薬の調製 吸収液 塩化第二水銀27.2g,塩化ナトリウム11.7g,
グリセリン50gをとり、水に溶かして1000mlと
し、ナトリウムアザイド0.03gを加える。
【0022】反応液(ロザニリン・ホルムアルデヒド
液) p−ロザニリン塩酸塩0.25gを水100mlに溶か
し、その20mlに塩酸6mlを加え、水で100ml
にしたものに対して、0.2%ホルマリン水溶液100
mlを加える。 反応混液 吸収液10ml 反応液2mlの割合で混合する。
【0023】(2)フィルムセンサーの調製 機能能フィルムを1〜2秒間反応混液に浸してから乾燥
し、フィルムセンサーとする。 (3)測定 2.5cm×2.5cmの切片としたフィルムセンサー
の不織布面中央部に、スポイトで2〜3滴水を垂らして
2時間露出した後、呈色した赤紫色の濃さを標準色と比
較した。 SO ng/cm 〔1〕室内 10 〔2〕戸外 25 〔3〕
バス停 40 家庭生活の中で簡単に測定することが出来た。
【0024】実施例 3 実施例1で製造した機能能フィルムを5cm×5cmの
切片として大気中の一般生菌数を測定した。 (1)フィルムセンサーの調製 フィルムをブイヨン培地(液体)に2〜3秒浸して乾燥
し、エチレンオキサイドガス殺菌したものを生菌測定用
フィルムセンサーとした。
【0025】(2)測定 フィルムセンサーの不織布面に、スポイトで水を7〜8
滴落としてから、測定場所に水平に置き、2時間ごとに
殺菌水を水を補給して6時間露出した。37°C 48
時間培養した後、生菌数を測定した。個/100cm
/hr 〔1〕室内 5 〔2〕 戸外 3 〔3〕食
品工場 従来の湿式法(寒天培地法)に比べて、何時でも簡便に
測定することが出来た。
【0026】
【発明の効果】本発明機能性フィルムは(1)長期間の
保存が可能であるために、使用の都度ゲル調製の必要が
なく、(2)水の付加を続けることにより、長時間の露
出が可能であり、(3)長時間の露出でも乾燥、崩壊の
恐れもない。さらに(4)携帯に便利で、(5)熟練の
必要がなく、(6)コストも極めて安い。
【0027】誰でも、何処でも、何時でも、簡単容易に
気体液体中の汚染物質を測定することが出来、従来殆ん
ど不可能であった個人生活での汚染度チェックや生産現
場有害ガスの日常チェック、更に酸性雨,酸性霧など健
康保持、地球環境保全を基本とした家庭生活、学校教
育、医療、並びに産業分野に幅広く役立つものと期待さ
れる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水拡散性不織布と吸保水性高分子フィル
    ムの二層構造機能性フィルムからなるフィルムセンサ
    ー。
  2. 【請求項2】 反応性物質およびまたは指示薬を含む機
    能性フィルムである「請求項1」記載のフィルムセンサ
    ー。
  3. 【請求項3】 大気汚染ガスに反応する試薬及びまたは
    指示薬を含む機能性フィルムである「請求項1]記載の
    フィルムセンサー。
  4. 【請求項4】 浮遊生物体またはその成分に反応する試
    薬,培地,抗体,指示薬の何れかまたは二つ以上を含む
    機能性フィルムである「請求項1」記載のフィルムセン
    サー。
  5. 【請求項5】 浮遊粉塵の捕捉検出に適した物質を含む
    か、または表面に塗布や噴霧する機能性フィルムである
    「請求項1」記載のフィルムセンサー。
JP36129491A 1991-12-26 1991-12-26 フィルムセンサー Pending JPH05180825A (ja)

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JP36129491A JPH05180825A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 フィルムセンサー

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001096833A1 (en) * 2000-06-16 2001-12-20 Kibron Inc. Oy Method and device for measuring air pollution
WO2004104573A1 (ja) * 2003-05-20 2004-12-02 Sakura Color Products Corporation インジケーター組成物
KR101315575B1 (ko) * 2013-09-06 2013-10-08 이해동 대기와 산성우의 선택적 분석시스템
US8962521B2 (en) 2006-04-26 2015-02-24 Kyodo Printing Co., Ltd. Coating for humidity indicator, method for production of the coating, and humidity indicator using the coating

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