JPH05179984A - エンジンから補機への動力伝達装置 - Google Patents
エンジンから補機への動力伝達装置Info
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- JPH05179984A JPH05179984A JP35650791A JP35650791A JPH05179984A JP H05179984 A JPH05179984 A JP H05179984A JP 35650791 A JP35650791 A JP 35650791A JP 35650791 A JP35650791 A JP 35650791A JP H05179984 A JPH05179984 A JP H05179984A
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- Japan
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- magnet
- plate
- engine
- input shaft
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
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- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造的に従来のものより大きなつれ回り力を
発生しうる。 【構成】 移動手段(23)により、2個1対とした導体板
(22)(又は磁石)を磁石(8)(又は導体板)の両側面に近接
して対向する近接位置に保持しているときは、各導体板
(22)に渦電流が誘起され、導体板(22)と磁石(8)との対
向面を1つとした場合のほぼ2倍のつれ回り力が発生
し、エンジン側から補機(2)側へ大きな回転力を伝達す
ることができる。移動手段(23)により、両導体板(22)
(又は磁石)を磁石(8)(又は導体板)から離れる方向に移
動すると、導体板(22)に誘起される渦電流が漸次減少
し、それに伴って、つれ回り力も小となる。
発生しうる。 【構成】 移動手段(23)により、2個1対とした導体板
(22)(又は磁石)を磁石(8)(又は導体板)の両側面に近接
して対向する近接位置に保持しているときは、各導体板
(22)に渦電流が誘起され、導体板(22)と磁石(8)との対
向面を1つとした場合のほぼ2倍のつれ回り力が発生
し、エンジン側から補機(2)側へ大きな回転力を伝達す
ることができる。移動手段(23)により、両導体板(22)
(又は磁石)を磁石(8)(又は導体板)から離れる方向に移
動すると、導体板(22)に誘起される渦電流が漸次減少
し、それに伴って、つれ回り力も小となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は渦電流継手を利用した、
例えば自動車エンジンに備えられたオルターネータ、コ
ンプレッサ等の補機にエンジンからの動力を調整して伝
達するようにした動力伝達装置に関する。
例えば自動車エンジンに備えられたオルターネータ、コ
ンプレッサ等の補機にエンジンからの動力を調整して伝
達するようにした動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、この種の渦電流継手を利用
した動力伝達装置につき、先に特許出願を行なっている
(特願平3-342341号)。この動力伝達装置は、エンジンの
駆動力によって回転させられるようにした駆動側の回転
板を、補機の入力軸と同軸として補機の固定部に回転自
在に枢支し、前記回転板と、入力軸に固着した従動側の
回転板とのいずれか一方に、磁石と、この磁石と近接し
て対向することにより、磁石との相対回転を阻止しよう
とする渦電流が誘起されるようにした導体板とのいずれ
か一方を固着し、かつ他方の回転板に、前記磁石と導体
板とのうちの他方のものを、前記一方のものと近接して
対向する位置から、入力軸の軸線方向に遠近移動可能と
して装着し、この磁石と導体板と他方のものを、前記補
機の固定部に移動手段により、入力軸の軸線方向に移動
させるようにしたものである。
した動力伝達装置につき、先に特許出願を行なっている
(特願平3-342341号)。この動力伝達装置は、エンジンの
駆動力によって回転させられるようにした駆動側の回転
板を、補機の入力軸と同軸として補機の固定部に回転自
在に枢支し、前記回転板と、入力軸に固着した従動側の
回転板とのいずれか一方に、磁石と、この磁石と近接し
て対向することにより、磁石との相対回転を阻止しよう
とする渦電流が誘起されるようにした導体板とのいずれ
か一方を固着し、かつ他方の回転板に、前記磁石と導体
板とのうちの他方のものを、前記一方のものと近接して
対向する位置から、入力軸の軸線方向に遠近移動可能と
して装着し、この磁石と導体板と他方のものを、前記補
機の固定部に移動手段により、入力軸の軸線方向に移動
させるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の装
置においては、エンジンの低速運転時には、渦電流の誘
起によるつれ回り力を大として、エンジン側から補機側
への動力伝達率を大とする必要があるが、上述のような
従来のものにおいては、磁石と導体板との対向面が1つ
しかなかったので、たとえそれらを著しく近接させたと
しても、上述のような大きな動力伝達装置をもたらすだ
けの十分なつれ回り力を出せることが難しいという問題
点がある。
置においては、エンジンの低速運転時には、渦電流の誘
起によるつれ回り力を大として、エンジン側から補機側
への動力伝達率を大とする必要があるが、上述のような
従来のものにおいては、磁石と導体板との対向面が1つ
しかなかったので、たとえそれらを著しく近接させたと
しても、上述のような大きな動力伝達装置をもたらすだ
けの十分なつれ回り力を出せることが難しいという問題
点がある。
【0004】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、構造的に従来のものより大きなつれ回
り力を発生しうるように改良したエンジンから補機への
動力伝達装置を提供することを目的としている。
な問題点に鑑み、構造的に従来のものより大きなつれ回
り力を発生しうるように改良したエンジンから補機への
動力伝達装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンジンの駆動力によって回転させられ
るようにした駆動側の回転板を、補機の入力軸と同軸と
して補機の固定部に回転自在に枢支し、前記回転板と、
入力軸に固着した従動側の回転板とのいずれか一方に、
磁石と、該磁石と近接して対向することにより、磁石と
の相対回転を阻止しようとする渦電流が誘起されるよう
にした導体板とのいずれか一方を固着し、かつ他方の回
転板に、前記磁石と導体板とのうちの他方のものを、2
個1対として、かつ前記一方のものの両側面に両側方よ
り近接して対向する近接位置から、入力軸の軸線方向に
互いに遠近移動可能として装着し、かつこの2個1対と
した導体板又は磁石を、前記近接位置から互いに離れる
方向に遠近移動させる移動手段を設けたことを特徴とし
ている。
に、本発明は、エンジンの駆動力によって回転させられ
るようにした駆動側の回転板を、補機の入力軸と同軸と
して補機の固定部に回転自在に枢支し、前記回転板と、
入力軸に固着した従動側の回転板とのいずれか一方に、
磁石と、該磁石と近接して対向することにより、磁石と
の相対回転を阻止しようとする渦電流が誘起されるよう
にした導体板とのいずれか一方を固着し、かつ他方の回
転板に、前記磁石と導体板とのうちの他方のものを、2
個1対として、かつ前記一方のものの両側面に両側方よ
り近接して対向する近接位置から、入力軸の軸線方向に
互いに遠近移動可能として装着し、かつこの2個1対と
した導体板又は磁石を、前記近接位置から互いに離れる
方向に遠近移動させる移動手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0006】
【作用】移動手段により、2個1対とした導体板(又は
磁石)を磁石(又は導体板)の両側面に近接して対向する
近接位置に保持しているときは、各導体板に渦電流が誘
起され、導体板と磁石との対向面を1つとした場合のほ
ぼ2倍のつれ回り力が発生し、エンジン側から補機側へ
大きな回転力を伝達することができる。
磁石)を磁石(又は導体板)の両側面に近接して対向する
近接位置に保持しているときは、各導体板に渦電流が誘
起され、導体板と磁石との対向面を1つとした場合のほ
ぼ2倍のつれ回り力が発生し、エンジン側から補機側へ
大きな回転力を伝達することができる。
【0007】移動手段により、両導体板(又は磁石)を磁
石(又は導体板)から離れる方向に移動すると、導体板に
誘起される渦電流が漸次減少し、それに伴って、つれ回
り力も小となる。
石(又は導体板)から離れる方向に移動すると、導体板に
誘起される渦電流が漸次減少し、それに伴って、つれ回
り力も小となる。
【0008】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。図1中(1)は、エンジン(図示略)の駆動力を調整
して補機であるオルターネータ(2)に伝達する動力伝達
装置を示している。
する。図1中(1)は、エンジン(図示略)の駆動力を調整
して補機であるオルターネータ(2)に伝達する動力伝達
装置を示している。
【0009】オルターネータ(2)のケース等の固定部
(3)に軸受(4)をもって回転自在に枢支されたオルター
ネータ(2)の入力軸(5)の前端(図1の左方を前方、右
方を後方とする)には、従動側の回転板(6)が、その中
央部でボルト(7)をもって固着されている。
(3)に軸受(4)をもって回転自在に枢支されたオルター
ネータ(2)の入力軸(5)の前端(図1の左方を前方、右
方を後方とする)には、従動側の回転板(6)が、その中
央部でボルト(7)をもって固着されている。
【0010】回転板(6)の外周部には、複数の永久磁石
(8)が入力軸(5)を中心とする円筒状に配設された磁石
保持板(9)が、ボルト・ナット(10)をもって固着されて
いる。入力軸(5)の前端部を覆う固定部(3)の前方に形
成された筒部(3a)の外周には、駆動側の回転板(11)が、
軸受(12)をもって、従動側の回転板(6)と同軸で、かつ
相対回転可能として枢支されている。
(8)が入力軸(5)を中心とする円筒状に配設された磁石
保持板(9)が、ボルト・ナット(10)をもって固着されて
いる。入力軸(5)の前端部を覆う固定部(3)の前方に形
成された筒部(3a)の外周には、駆動側の回転板(11)が、
軸受(12)をもって、従動側の回転板(6)と同軸で、かつ
相対回転可能として枢支されている。
【0011】回転板(11)は、エンジンの駆動力により無
端回走させられるようにしたベルト(13)が掛け回された
プーリ(14)を備える筒部(15)と、その内方に所要間隔を
置いて、同心状に配設された中間筒部(16)及び中央ボス
部(17)と、外筒部(15)と中間筒部(16)との後端同士を連
結する環状の円板部(18)、中間部(16)と中央ボス部(17)
との前端同士を連結する環状の円板部(19)とからなり、
外筒部(15)と中間筒部(16)と円板部(18)とにより、前方
に開口する凹所(20)が、また中間筒部(16)と中央ボス部
(17)と円板部(19)とにより、後方に開口する凹所(21)が
それぞれ形成されている。
端回走させられるようにしたベルト(13)が掛け回された
プーリ(14)を備える筒部(15)と、その内方に所要間隔を
置いて、同心状に配設された中間筒部(16)及び中央ボス
部(17)と、外筒部(15)と中間筒部(16)との後端同士を連
結する環状の円板部(18)、中間部(16)と中央ボス部(17)
との前端同士を連結する環状の円板部(19)とからなり、
外筒部(15)と中間筒部(16)と円板部(18)とにより、前方
に開口する凹所(20)が、また中間筒部(16)と中央ボス部
(17)と円板部(19)とにより、後方に開口する凹所(21)が
それぞれ形成されている。
【0012】外側の凹所(20)内には、永久磁石(8)を挾
んで遠近移動可能な左右対称の2つの導体板が、中間筒
部(16)の外周とスプライン結合することにより、中間筒
部(16)に対して相対回転不能で、かつ入力軸(5)の軸線
方向に摺動可能として配設されている。導体板(22)を、
永久磁石(8)に最も近接させたとき、駆動側の回転板(1
1)がエンジンの駆動力によって回転させられると、永久
磁石(8)によって導体板(22)に渦電流が誘起され、この
渦電流による回転阻止力によって、逆に永久磁石(8)が
つれ回され、その回転力が従動側の回転板(6)を介し
て、入力軸(5)に伝達される。
んで遠近移動可能な左右対称の2つの導体板が、中間筒
部(16)の外周とスプライン結合することにより、中間筒
部(16)に対して相対回転不能で、かつ入力軸(5)の軸線
方向に摺動可能として配設されている。導体板(22)を、
永久磁石(8)に最も近接させたとき、駆動側の回転板(1
1)がエンジンの駆動力によって回転させられると、永久
磁石(8)によって導体板(22)に渦電流が誘起され、この
渦電流による回転阻止力によって、逆に永久磁石(8)が
つれ回され、その回転力が従動側の回転板(6)を介し
て、入力軸(5)に伝達される。
【0013】導体板(22)を前後方向へ永久磁石(8)から
離間させると、それに伴って誘起される渦電流及びこれ
による永久磁石(8)のつれ回り力が漸次小となり、図1
の想像線で示す位置に2つの導体板(22)が位置すると、
永久磁石(8)から完全に離間し、渦電流の誘起による永
久磁石のつれ回りは起こらなくなる。
離間させると、それに伴って誘起される渦電流及びこれ
による永久磁石(8)のつれ回り力が漸次小となり、図1
の想像線で示す位置に2つの導体板(22)が位置すると、
永久磁石(8)から完全に離間し、渦電流の誘起による永
久磁石のつれ回りは起こらなくなる。
【0014】(23)は、導体板(22)を永久磁石(8)に対し
て相対的に近接させたり、離間させたりする移動手段で
ある。この移動手段(23)は、図2に示すように固定体
(3)に設けられた図示しないモータの回転によって回転
させられる回転軸(24)とこの回転軸(24)の端末にその中
心部が固着された楕円状の回転カム(25)とを備えてい
る。
て相対的に近接させたり、離間させたりする移動手段で
ある。この移動手段(23)は、図2に示すように固定体
(3)に設けられた図示しないモータの回転によって回転
させられる回転軸(24)とこの回転軸(24)の端末にその中
心部が固着された楕円状の回転カム(25)とを備えてい
る。
【0015】回転板(11)における中間筒部(16)には、前
後方向を向く複数の長孔(26)が円周方向に適宜の間隔を
もって穿設されている。各長孔(26)には、上端が導体板
(22)の内面に固着され、2つの導体板(22)により求心方
向に延出する前後の足片(27)(28)が挿通されている。
後方向を向く複数の長孔(26)が円周方向に適宜の間隔を
もって穿設されている。各長孔(26)には、上端が導体板
(22)の内面に固着され、2つの導体板(22)により求心方
向に延出する前後の足片(27)(28)が挿通されている。
【0016】両足片(27)(28)の内端は回転板(11)の凹所
(21)内における入力軸(5)に近接した位置で、コ字状に
折曲され、入力軸(5)と略平行に後方へ延出されてい
る。足片(28)は足片(27)内に収容されており、足片(27)
の外周上に足片(28)が前後方向に摺動し、回転板(11)と
一体となって周方向に足片(27)(28)が回転するようにな
っている。
(21)内における入力軸(5)に近接した位置で、コ字状に
折曲され、入力軸(5)と略平行に後方へ延出されてい
る。足片(28)は足片(27)内に収容されており、足片(27)
の外周上に足片(28)が前後方向に摺動し、回転板(11)と
一体となって周方向に足片(27)(28)が回転するようにな
っている。
【0017】各足片(28)(27)の後端には、前後1対の環
状板(28a)(27a)が連設され、前方の環状板(28a)の後面
と環状板(27a)の前面とは、ベアリング(29)を介して、
前後1対の中間板(30)が各環状板(28a)(27a)に対して回
転自在に嵌合され、前後の中間板(30)の間に、上記回転
カム(25)が介在している。
状板(28a)(27a)が連設され、前方の環状板(28a)の後面
と環状板(27a)の前面とは、ベアリング(29)を介して、
前後1対の中間板(30)が各環状板(28a)(27a)に対して回
転自在に嵌合され、前後の中間板(30)の間に、上記回転
カム(25)が介在している。
【0018】(31)は凹所(21)内における前後の両足片(2
7)(28)間に縮設された圧縮ばねである。かくして、移動
手段(23)は、上記回転カム(25)、中間板(30)、環状板(2
8a)(27a)を備える足片(28)(27)、圧縮ばね(31)等により
構成されている。
7)(28)間に縮設された圧縮ばねである。かくして、移動
手段(23)は、上記回転カム(25)、中間板(30)、環状板(2
8a)(27a)を備える足片(28)(27)、圧縮ばね(31)等により
構成されている。
【0019】次に上記実施例の作用につき説明する。回
転カム(25)が図2に想像線で示すように、長軸が入力軸
(5)と直交する方向を向く位置にあるとき、前後の足片
(27)(28)に対して圧縮ばね(31)の前後方向への付勢力が
作用するので、導体板(22)は図1における想像線で示す
互いに開いた位置にある。
転カム(25)が図2に想像線で示すように、長軸が入力軸
(5)と直交する方向を向く位置にあるとき、前後の足片
(27)(28)に対して圧縮ばね(31)の前後方向への付勢力が
作用するので、導体板(22)は図1における想像線で示す
互いに開いた位置にある。
【0020】この状態においては、駆動側の回転体(11)
が回転していても、導体板(22)が永久磁石(8)から大き
く離間しているため、導体板(22)には渦電流が誘起され
ず、永久磁石(8)につれ回り力が発生することはない。
したがって、エンジン側の駆動力は、補機側にはほとん
ど伝達されない。
が回転していても、導体板(22)が永久磁石(8)から大き
く離間しているため、導体板(22)には渦電流が誘起され
ず、永久磁石(8)につれ回り力が発生することはない。
したがって、エンジン側の駆動力は、補機側にはほとん
ど伝達されない。
【0021】この状態から図示いないモータを作動さ
せ、回転カム(25)をゆっくりとほぼ90゜回転させると、
前後の中間板(30)は回転カム(25)により押し拡げられ、
同時に前後の環状板(28a)(27a)も圧縮ばね(31)の付勢力
に抗して押し拡げられる。
せ、回転カム(25)をゆっくりとほぼ90゜回転させると、
前後の中間板(30)は回転カム(25)により押し拡げられ、
同時に前後の環状板(28a)(27a)も圧縮ばね(31)の付勢力
に抗して押し拡げられる。
【0022】すると、前後の足片(27)(28)に連結された
2つの導体板(22)は、永久磁石(8)に向かって徐々に互
いに近づき始める。すると、2つの導体板(22)に渦電流
が誘起され、その渦電流による回転阻止力により、徐々
に永久磁石(8)が逆につれ回され、図1に示すように導
体板(22)が永久磁石(8)に最も近接した近接位置に達す
ると、導体板(22)における渦電流の誘起が最大となって
永久磁石(8)のつれ回り力が最大となる。
2つの導体板(22)は、永久磁石(8)に向かって徐々に互
いに近づき始める。すると、2つの導体板(22)に渦電流
が誘起され、その渦電流による回転阻止力により、徐々
に永久磁石(8)が逆につれ回され、図1に示すように導
体板(22)が永久磁石(8)に最も近接した近接位置に達す
ると、導体板(22)における渦電流の誘起が最大となって
永久磁石(8)のつれ回り力が最大となる。
【0023】このとき、永久磁石(8)の両側に導体板(2
2)が近接しているので、従来のように片側のみとした場
合に比してほぼ2倍のつれ回り力を発生させることがで
き、エンジン側から補機側へ大きな回転力を伝達させる
ことができる。
2)が近接しているので、従来のように片側のみとした場
合に比してほぼ2倍のつれ回り力を発生させることがで
き、エンジン側から補機側へ大きな回転力を伝達させる
ことができる。
【0024】逆にエンジンが高回転の場合には、上述の
ように、移動手段(23)により両導体板(22)同士を互いに
離間させればよい。すると、導体板(22)の渦電流の誘起
が徐々に小となり、永久磁石(8)のつれ回り力も小さく
なり、さらに導体板(22)を渦電流の誘起が生じる領域外
へ移動させれば、補機の入力軸(5)をエンジンの駆動力
から完全に切り離すことができる。
ように、移動手段(23)により両導体板(22)同士を互いに
離間させればよい。すると、導体板(22)の渦電流の誘起
が徐々に小となり、永久磁石(8)のつれ回り力も小さく
なり、さらに導体板(22)を渦電流の誘起が生じる領域外
へ移動させれば、補機の入力軸(5)をエンジンの駆動力
から完全に切り離すことができる。
【0025】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、例えば次のような幾多の変形が可能である。 (1) 磁石を2個とし、かつその間に配設した導体板に対
して、互いに同期して遠近移動するようにする。 (2) 2個の導体板を、例えばエアシリンダ等により形成
した2個の移動手段により、互いに独立して移動させる
ようにする。
はなく、例えば次のような幾多の変形が可能である。 (1) 磁石を2個とし、かつその間に配設した導体板に対
して、互いに同期して遠近移動するようにする。 (2) 2個の導体板を、例えばエアシリンダ等により形成
した2個の移動手段により、互いに独立して移動させる
ようにする。
【0026】
【発明の効果】本発明によると、導体板と磁石とのいず
れか一方を2個1対として、他方のものを両側方より挾
むように配設したことにより、従来のように、導体板と
磁石とにより単一の対向面を形成するだけとしたものよ
り、ほぼ2倍のつれ回り力を発生させることができ、特
にエンジンの回転数の小さいときのエンジン側から補機
側への動力伝達装置を向上することができる。
れか一方を2個1対として、他方のものを両側方より挾
むように配設したことにより、従来のように、導体板と
磁石とにより単一の対向面を形成するだけとしたものよ
り、ほぼ2倍のつれ回り力を発生させることができ、特
にエンジンの回転数の小さいときのエンジン側から補機
側への動力伝達装置を向上することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図である。
【図2】図1におけるA−A線横断平面図である。
(1)動力伝達装置 (2)オルター
ネータ(補機) (3)固定部 (3a)筒部 (4)軸受 (5)入力軸 (6)回転板 (7)ボルト (8)永久磁石 (9)磁石保持
板 (10)ボルト・ナット (11)回転板 (12)軸受 (13)ベルト (14)プーリ (15)外筒部 (16)中間筒部 (17)中央ボス
部 (18)円板部 (19)円板部 (20)凹所 (21)凹所 (22)導体板 (23)移動手段 (24)回転軸 (25)回転カム (26)長孔 (27)足片 (27a)環状板 (28)足片 (28a)環状板 (29)ベアリン
グ (30)中間板 (31)圧縮ばね
ネータ(補機) (3)固定部 (3a)筒部 (4)軸受 (5)入力軸 (6)回転板 (7)ボルト (8)永久磁石 (9)磁石保持
板 (10)ボルト・ナット (11)回転板 (12)軸受 (13)ベルト (14)プーリ (15)外筒部 (16)中間筒部 (17)中央ボス
部 (18)円板部 (19)円板部 (20)凹所 (21)凹所 (22)導体板 (23)移動手段 (24)回転軸 (25)回転カム (26)長孔 (27)足片 (27a)環状板 (28)足片 (28a)環状板 (29)ベアリン
グ (30)中間板 (31)圧縮ばね
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンの駆動力によって回転させられ
るようにした駆動側の回転板を、補機の入力軸と同軸と
して補機の固定部に回転自在に枢支し、前記回転板と、
入力軸に固着した従動側の回転板とのいずれか一方に、
磁石と、該磁石と近接して対向することにより、磁石と
の相対回転を阻止しようとする渦電流が誘起されるよう
にした導体板とのいずれか一方を固着し、かつ他方の回
転板に、前記磁石と導体板とのうちの他方のものを、2
個1対として、かつ前記一方のものの両側面に両側方よ
り近接して対向する近接位置から、入力軸の軸線方向に
互いに遠近移動可能として装着し、かつこの2個1対と
した導体板又は磁石を、前記近接位置から互いに離れる
方向に遠近移動させる移動手段を設けたことを特徴とす
るエンジンから補機への動力伝達装置。 - 【請求項2】 移動手段が、入力軸の軸線まわりに回転
可能で、かつ同軸線方向に移動可能として補機の固定部
に装着され、かつ2個1対の導体板又は磁石と連結され
た1対の環状板と、両環状板間に介在し、適宜の駆動手
段により所要角度回転させられることにより、両環状板
を互いに離間する方向に移動させる回転カムと、両環状
板を互いに近接する方向に付勢する付勢手段とを備える
ことを特徴とする請求項1記載のエンジンから補機への
動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35650791A JPH05179984A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | エンジンから補機への動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35650791A JPH05179984A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | エンジンから補機への動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179984A true JPH05179984A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18449369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35650791A Pending JPH05179984A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | エンジンから補機への動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05179984A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN110620488A (zh) * | 2019-10-25 | 2019-12-27 | 上海曜中能源科技有限公司 | 一种单盘拨叉永磁调速器 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP35650791A patent/JPH05179984A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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