JPH0517954U - 配線器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラグ付ケーブルをコンセントから抜けにく
くする。 【構成】 プラグ１２の先端に取付けられたプラグ付ケ
ーブル１３は、コンセントに差込んだ状態で、先端付近
を懸吊部材１５で懸吊される。懸吊部材１５は、コンセ
ントの上方にコンセントプレート１１と一体的に形成さ
れた引掛用フック１４に掛止される。この引掛用フック
１４および懸吊部材１５は、プラグ付ケーブル１３に加
えられる外力や、プラグ付ケーブル１３の自重を支え
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンセントにプラグ付ケーブルのプラグを差込み、電気機器などに 電力を供給するための配線器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図５は、一般的な、コンセントプレート１およびプラグ２が先端に取付けられ たプラグ付ケーブル３の使用状態を示す。コンセントプレート１は、プラグ２が 差込まれるコンセントの周囲を覆うように取付けられる。このような配線器具は 、電気器具を使用する部屋の壁や柱などに設けられる。したがって、コンセント への屋内配線は、いわゆる現場配線工事によって行われ、コンセントの周囲に充 電部などが露出する可能性がある。したがって、コンセントの周囲を電気絶縁性 プラスチックで形成されるコンセントプレート１で覆い、安全性を確保する必要 がある。また、コンセントプレート１を使用することによって、コンセントの周 囲の美感も向上する。

【０００３】 従来からの配線器具においては、プラグ２をコンセントに差込み、プラグ２の 接触子が受けるコンセントからの摩擦力でプラグ付ケーブル３は保持される。電 気器具を使用中に、誤ってケーブルに足を引っ掛けることなどが生じると、コン セントからプラグ２が容易に外れてしまう。また、コンセントプレート１が床面 よりも高い位置に設置されている場合などは、プラグ２の接触子にケーブル自身 の重みがかかり、コンセントからプラグ２が容易に外れてしまう。

【０００４】 以上の不具合を回避するために、接触子を引掛式にしてプラグ２がコンセント から抜けにくくすることも提案されている。しかしながら、一般の電気器具のプ ラグ付ケーブル３のプラグ２を、全部、抜けにくい構造を有する接触子に交換す るのは困難である。また、コンセントから抜けにくいプラグ２とすると、プラグ 付ケーブル３をコンセントに着脱する作業を迅速に行うことができなくなる。た とえば舞台照明器具では、Ｔ形プラグを標準的に使用し、必要に応じてコンセン トに着脱して用いているけれども、着脱が困難になると照明器具の移動や交換を 迅速に行えなくなる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、一般的なプラグ付ケーブルを用いることができ、電気器具の 使用中にプラグがコンセントから外れにくい配線器具を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、コンセントの周囲を覆うコンセントプレートには、コンセントの上 方に掛止部が突出して形成されており、 掛止部には、コンセントにプラグ付ケーブルのプラグを差込んだ状態で、ケー ブルの先端部付近を懸吊する懸吊部材が掛止可能であることを特徴とする配線器 具である。

【０００７】

【作用】

本考案に従えば、コンセントの周囲を覆うコンセントプレートには、コンセン トの上方に掛止部が突出して形成される。掛止部に掛止可能な懸吊部材によって 、コンセントにプラグ付ケーブルのプラグを差込んだ状態でケーブルの先端付近 を懸吊することができるので、プラグがコンセントから外れにくい。

【０００８】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例の構成を示す斜視図である。コンセントプレート１ １は、部屋の壁や柱などに取付けられるコンセントの周囲を覆う。コンセントプ レート１１は、電気絶縁性のプラスチック材料で形成される。コンセントプレー ト１１には、コンセントに対応する部分に透孔が設けられており、プラグ１２が 先端に設けられるプラグ付ケーブル１３のプラグ１２の接触子を差込むことが， できる。コンセントの上方には、コンセントプレート１１と一体的に成形される 掛止部である引掛用フック１４が設けられる。引掛用フック１４には、バンドも しくは紐などの懸吊部材を係止することができる。

【０００９】 図２は、懸吊部材１５によって、プラグ付ケーブル１３を懸吊するときの状態 を示す。ケーブル１３に外力や自重が掛かっても、懸吊部材１５および引掛用フ ック１４によって支えられ、プラグ１２を引抜く力は小さくなり、プラグ１２は 抜けにくくなる。

【００１０】 図３は、本考案の他の実施例を示す。図１図示の実施例に対応する部分には同 一の参照符を付す。注目すべきは、引掛用フック１６，１７が、コンセントの上 方に２箇所設けられ、懸吊部材１８が２つの引掛用フック１６，１７間に掛止さ れていることである。このように、引掛用フック１６，１７を上方２箇所に設け ることによって、プラグ付ケーブル１３を懸吊する作業が容易となる。

【００１１】 図４は、本考案のさらに他の実施例を示す。図１図示の実施例に対応する部分 には同一の参照符を付す。注目すべきは、コンセントプレート１１には、複数の プラグ付ケーブル１３を差込むことができ、コンセントの上方２箇所に設けられ る引掛用フック１９，２０に係止される懸吊部材２１によって、複数のプラグ付 ケーブル１３を懸吊することができることである。このように複数のプラグ付ケ ーブル１３を１つの懸吊部材２１によって懸吊することができるので、各プラグ 付ケーブル１３を個別的に懸吊する場合よりも大幅に作業性を向上することがで きる。

【００１２】 図３および図４図示の実施例においては、長さ調整のできるバンドを懸吊部材 １８，２１として用いているけれども、紐などを用いてもよいことは勿論である 。長さ調整のできるバンドを用いるときは、コンセントプレート１１の表面にプ ラグ１２を引付けて、容易に抜けないような長さに調整することが容易である。

【００１３】 以上の各実施例において、プラグ付コード１３をコンセントから外すときには 、プラグ１２を引抜けばよい。プラグ付コードト１３は、バンドなどで懸吊され ているだけであるので、容易に外すことができる。

【００１４】 舞台などの照明器具に対して、以上の各実施例におけるような配線器具を用い ることによって、舞台仕込み作業などにおける、負荷をチェックする作業が、コ ンセントへのプラグ１２の着脱が容易であるので、容易にかつ円滑に行うことが できる。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、コンセントにプラグ付ケーブルのプラグを差込 んだ状態で、ケーブルの先端付近を懸吊することが可能である。これによって、 ケーブルを引張る外力が働いても、プラグ２はコンセントから抜けにくくなる。 また、ケーブル自身の重量によって、プラグの接触子およびコンセントに掛かる 力が軽減され、抜けにくくかつ接触不良なども起こりにくくなる。しかも、コン セントやプラグの形状の影響を受けずに、プラグを抜けにくくすることができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の構成を示す斜視図である。

【図２】図１図示の実施例の使用状態を示す側面図であ
る。

【図３】本考案の他の実施例の使用状態を示す斜視図で
ある。

【図４】本考案のさらに他の実施例の使用状態を示す正
面図である。

【図５】従来からの配線器具の構成を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１１ コンセントプレート １２ プラグ １３ プラグ付ケーブル １４，１６，１７，１９，２０ 引掛用フック １５，１８，２１ 懸吊部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンセントの周囲を覆うコンセントプレ
   ートには、コンセントの上方に掛止部が突出して形成さ
   れており、 掛止部には、コンセントにプラグ付ケーブルのプラグを
   差込んだ状態で、ケーブルの先端部付近を懸吊する懸吊
   部材が掛止可能であることを特徴とする配線器具。