JPH05179532A - 解撚方法および解撚装置 - Google Patents

解撚方法および解撚装置

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Publication number
JPH05179532A
JPH05179532A JP15223192A JP15223192A JPH05179532A JP H05179532 A JPH05179532 A JP H05179532A JP 15223192 A JP15223192 A JP 15223192A JP 15223192 A JP15223192 A JP 15223192A JP H05179532 A JPH05179532 A JP H05179532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
reel
untwisting
wound
thread
Prior art date
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Pending
Application number
JP15223192A
Other languages
English (en)
Inventor
Arturo Ratti
ラッティ アルトウーロ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIKEELES RATSUCHI SpA
Michele Ratti SpA
Original Assignee
MIKEELES RATSUCHI SpA
Michele Ratti SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIKEELES RATSUCHI SpA, Michele Ratti SpA filed Critical MIKEELES RATSUCHI SpA
Publication of JPH05179532A publication Critical patent/JPH05179532A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Ropes Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮性を有するとともに、密度が低いあるい
は柔らかい状態でリールに巻き取られる合成繊維の糸を
二回転解撚するための方法および装置を提供する。 【構成】 アップツイスターとして知られる精紡機を、
静止状態に保持されるとともに糸3が繰り出されるリー
ル1の軸心周りに最小の摩擦抵抗で回転自在に支持され
た円板13とともに用い、上記円板13は、上記糸が上
記円板の周縁を擦ることによって生じる摩擦力によって
回転させられるとともに、上記糸は、順に、チューブ1
4の頂部から、回転するベース16、静止したコンテナ
ーの周縁部、ブッシュ17、フィーダー18の周縁部に
到り、そして最終的には柔らかい状態でリール20に巻
き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、伸縮性を有するとと
もに、低い密度であるいは柔らかい状態でリールに巻回
された合成繊維の糸あるいはこれと同等の糸を二回転解
撚する解撚方法および解撚装置に関する。
【0002】
【従来の技術および解決しようとする課題】伸縮性のあ
る合成繊維の糸は、一回の加熱工程で人工的なねじりお
よび伸縮性を与える装置によって施される伸縮性付与工
程から引き出さて柔らかい状態でリールに巻き取られ、
0.20ないし0.30kg/dm3 の密度を有することが
知られている。
【0003】また、上記糸は、解撚と呼ばれる糸を解く
方式にしたがって回転する上記リールから解くのが好ま
しいことも知られている。上記糸を解撚するために、通
常、リングを備えたダウンツイスターと呼ばれる精紡機
が使用されているが、この精紡機を使用する場合には、
糸の巻き返し作業が必要であった。
【0004】図1に示すように、上記ダウンツイスター
においては、リール1は軸2の周りを自由に回転できる
とともに、伸縮性を付与した合成繊維の糸3は、この糸
3が一回ないし数回巻回されたローラ4によって下方へ
繰り出される。糸3はブッシュ5に通挿されるととも
に、環状のガイド7の周りに回転自在に支持されたリン
グ6に通挿される。このガイドは、ねじり戻された糸
を、ベルト10で駆動される紡錘軸9によって回転させ
られるリール8に巻き重ねられるように垂直方向へ、す
なわち、上方向および下方向へ往復動させられるように
構成されている。この従来の方法は、一回のねじりを与
えることができる種類の紡錘を利用したものであり、上
記紡錘の各回転に対して糸が一回ねじられる。
【0005】上記装置においては、リール8を次に続く
生産工程に直接利用することはできできず、糸をリール
8から他のリールへ巻き返す作業が必要である。このた
め、従来は上記巻き返し作業を行った後に上記生産工程
が続行されていた。本願発明は、上記従来の問題を解決
し、伸縮性を有するとともに、低い密度であるいは柔ら
かい状態でリールに巻き付けられる合成繊維の糸あるい
はこれと同等の糸に、上記巻き返し作業を必要とするこ
となく、二回転の解撚を施す解撚方法および解撚装置を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願の請求項1に記載した発明は、伸縮性が付与
されるとともに、柔らかい状態でリールに巻回される合
成繊維の糸あるいはこれと同等の糸を解撚する方法であ
って、公知の二回転ねじり精紡機を、糸がリールから繰
り出される際に、繰り出された糸が、この糸が巻回され
ていたリールに接触しないように保持する手段とともに
用いることを特徴とする。
【0007】また、本願の請求項2に記載した発明は、
上記請求項1に記載した方法を実施するための装置であ
って、上記公知の二回転ねじり精紡機はアップツイスタ
ーと呼ばれる精紡機であり、上記繰り出された糸がこの
糸が巻回されていたリールに接触しないように保持する
手段は、上記リールと同軸状に最小の摩擦で回転自在に
支持された円板を含んでおり、上記円板は、リールから
繰り出される糸の繰り出し速度の接線方向成分から得ら
れる張力を利用することにより、上記円板の周縁に擦り
付けられる上記糸によって回転させられるようになって
おり、かつ、ボールベアリングあるいは摩擦を低減させ
る他の適当な手段によって、上記リールの中空軸に装着
されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の作用および効果】本願発明に係る方法は、公知
の二回転ねじり精紡機を、糸がリールから解かれる際
に、上記解かれた糸が上記リールに接触しないように保
持する適当な手段とともに用いることを特徴としてい
る。本願発明に係る上記方法に使用される装置は、上記
精紡機としてアップツイスターと呼ばれる従来の二回転
ねじり精紡機を採用するとともに、解かれた糸が、これ
が巻回されていたリールに接触しないように保持する適
当な手段として、上記リールと同軸上に最小の摩擦で回
転自在に支持される円板を設けて構成することができ
る。
【0009】上記円板は、上記リールから解かれる糸の
繰り出し速度の接線方向の成分から得られる張力を利用
して、上記糸に上記円板の周縁部を摩擦をもって擦らす
ことによって回転させられるとともに、上記円板は、ボ
ールベアリング、あるいは、摩擦を減少させるための他
の適当な手段を介して上記リールの軸に装着されてい
る。上記構成によって、糸は上記リールから繰り出され
るととともに、他の巻取りリールに二回転解撚された状
態で巻き重ねられる。本願発明に係る方法においては、
糸が二回転解撚されて巻取りリール上に巻き重ねられる
ため、上記糸が巻き重ねられた巻取りリールを、製造過
程において連続する次の工程に直接利用できる。
【0010】さらに、上記円板を設けることにより、リ
ールから繰り出される繊維が、上記リールに巻回されて
上記リールを構成する繊維に引っ掛かって、糸が切断す
るということもない。この結果、紡錘の生産効率を二倍
に上げることができるとともに、製品の単位重量当たり
のエネルギー消費量を減少させることができ、さらに
は、巻取りリールの巻き返し工程を省略することができ
る。
【0011】
【実施例の説明】以下、本願発明に係る実施例を図2に
基づいて具体的に説明する。本願発明においては、二回
転ねじり紡錘を利用することによって、従来と同様の解
撚工程を達成することができる。これは、図2に示すよ
うに、紡錘のそれぞれの回転に対して糸の二回のねじり
戻しが生じるためであり、換言すると、従来例と同様の
ベルト10によって回転させられる二回転ねじり紡錘軸
12に固定されたコンテナ11内に静止状態で収容され
るリール1を使用した、いわゆるアップツイスターによ
って施されるねじりパターンにしたがって工程が行われ
るからである。
【0012】糸3は静止状態にあるリール1から、解撚
と呼ばれる繰り出しパターンにしたがって上方へ向かっ
て繰り出される。この糸3は、多数の伸縮性を有する繊
維から形成されており、多数の小さいバネが互いに平行
に配列されているようなものであるため柔らかく、ま
た、リール1自体も上記糸が巻き重ねられているため非
常に柔らかい。このため、このような糸の繰り出しは、
上記リールから繰り出される糸3の繊維が、上記リール
1に巻回されて上記リールを構成する糸3の繊維に引っ
掛かるために、上記糸3の切断を生じさせる。
【0013】上記問題を解消するため、本願発明におい
ては、上記コンテナ11に貫通させられ、上記コンテナ
に支持される中空軸14の周りに回転自在に支持され、
糸3が、これが繰り出される上記リール1に接触しない
ように保持するための円板13を設けている。上記円板
13は、ベアリング15あるいは摩擦を低減させる他の
手段によって、最小の摩擦で中空軸14の周りを自由に
回転できるように支持されており、上記リール1から繰
り出される糸3の接線方向の速度成分を利用した、上記
糸の擦り摩擦力によって回転させられる。
【0014】上記リール1から繰り出される糸3は、中
空軸14に入り、紡錘軸12と一体的な回転部材16上
に設けられるコンテナ11の下面から引き出される。回
転部材16から引き出された糸3は、コンテナ11の周
りを回転させられて、固定状に支持されたブッシュ17
に向かう。上記ブッシュ17を通過した後、糸3は、回
転部材16からブッシュ17の間において上記コンテナ
11の周りを伸長状態で回転することによって生じる張
力を減少させるように、糸3の速度より大きな周速度を
もつフィーダ18の外周に接触しつつ移動させられる。
【0015】フィーダ18を通過した後、糸は所定の速
度で巻取りローラ19によって牽引され、巻取りリール
20に解撚された状態で巻き重ねられる。図2に示す本
装置の巻取りリール20は、図1に示す装置のリール8
のような制約を受けることなく形成され、糸を巻くこと
ができる。それゆえ、この巻取りリール20は、製造過
程において連続する次の工程に直接利用できるのであ
る。
【0016】上記二回転解撚方法において、糸3に潤滑
剤を供給する必要がある場合には、図2の装置の所定の
部分に、従来の形式の潤滑手段21を設けることもでき
る。本実施例に係る上記方法および上記装置の利点を、
以下に列挙する。 (1) 紡錘の生産効率を二倍に上げることができる。 (2) 製品の単位重量当たりのエネルギー消費量を減少さ
せることができる。 (3) 図1に示す巻取りリール8の巻き返し工程を省略す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術に係るリングを有するダウンツイスタ
ー式精紡機の概略を示す図面である。
【図2】巻き返し作業を省略できる本願発明に係るアッ
プツイスター式精紡機の概略を示す図面である。
【符号の説明】 1 リール 3 糸 11 コンテナ 12 紡錘軸 13 円板 14 中空軸 15 ボールベアリング 16 回転体 17 ブッシュ 18 フィーダ 19 巻取りローラ 20 巻取りリール 21 給油装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性が付与されるとともに、柔らかい
    状態でリールに巻回される合成繊維の糸あるいはこれと
    同等の糸を解撚する方法であって、 公知の二回転ねじり精紡機を、糸がリールから繰り出さ
    れる際に、繰り出された糸3がこの糸が巻回されていた
    リール1に接触しないように保持する手段とともに用い
    ることを特徴とする、解撚方法。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載した方法を実施する
    ための装置であって、 上記公知の二回転ねじり精紡機はアップツイスターと呼
    ばれる精紡機であり、 上記繰り出された糸3がこの糸が巻回されていたリール
    に接触しないように保持する手段は、上記リール1と同
    軸状に最小の摩擦で回転自在に支持された円板13を含
    んでおり、 上記円板は、リール1から繰り出される糸の繰り出し速
    度の接線方向成分から得られる張力を利用することによ
    り、上記円板の周縁に擦り付けられる上記糸によって回
    転させられるようになっており、かつ、ボールベアリン
    グ15あるいは摩擦を低減させる他の適当な手段によっ
    て、上記リールの軸14に装着されていることを特徴と
    する、解撚装置。
  3. 【請求項3】 アップツイスター式精紡機を構成する種
    々の機構は、糸の経路が、 リール1から解かれる糸の解き口からこの糸の摩擦によ
    って回転させられる円板の周縁に到り、 上記円板13の周縁部から、リール1と同軸状に設けら
    れた中空軸14の頂部に到り、 上記中空軸14の頂部から、下方において回転する紡錘
    軸12に同軸状に取付けられた回転体16に到り、 上記回転体16から、リール1の外側に同軸状に配置さ
    れた静止状態にあるコンテナ11の周縁に到り、 上記コンテナ11の周縁から、静止状態で上記リール1
    の上方において同軸状に配置されるブッシュ17に到
    り、 上記ブッシュ17から、上記回転体16および上記ブッ
    シュ17の間で静止状態にある上記コンテナ11の周り
    を伸びた状態で回転させられることに起因して生じる張
    力を低減させるために、上記糸の速度より速い周速度で
    回転させられるフィーダ18の周縁に到り、 このフィーダ18を通過した後、糸が所定の速度を有す
    る巻取りローラ19に牽引され、巻き返し作業を要する
    ことなく直接使用される柔軟なリール20上に巻き重ね
    られるように構成されていることを特徴とする、請求項
    2に記載の解撚装置。
  4. 【請求項4】 糸を二回転解撚する上記解撚装置におい
    て、糸3に潤滑を施すための給油装置21を、糸が通挿
    されるリール1の中空軸14の中間部分に、上記リール
    1と同軸状に設けたことを特徴とする、請求項2または
    請求項3に記載した解撚装置。
JP15223192A 1991-06-11 1992-06-11 解撚方法および解撚装置 Pending JPH05179532A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ITRM910408A IT1245978B (it) 1991-06-11 1991-06-11 Procedimento e dispositivo per ritorcere in doppia torsione un filo sintetico o equivalente, elasticizzato, avvolto su una bobina a bassa densita' cioe' soffice
IT91A000408 1991-06-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05179532A true JPH05179532A (ja) 1993-07-20

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ID=11400189

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15223192A Pending JPH05179532A (ja) 1991-06-11 1992-06-11 解撚方法および解撚装置

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IT (1) IT1245978B (ja)

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ITRM910408A1 (it) 1992-12-11
ITRM910408A0 (it) 1991-06-11
IT1245978B (it) 1994-11-07

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