JPH0517662B2 - - Google Patents
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- JPH0517662B2 JPH0517662B2 JP59019116A JP1911684A JPH0517662B2 JP H0517662 B2 JPH0517662 B2 JP H0517662B2 JP 59019116 A JP59019116 A JP 59019116A JP 1911684 A JP1911684 A JP 1911684A JP H0517662 B2 JPH0517662 B2 JP H0517662B2
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Primary Cells (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
《産業上の利用分野》
本発明は正極をカーボンから構成し、負極を亜
鉛やアルミニウム等の金属から構成してなるシー
ト状電池に関するものである。
鉛やアルミニウム等の金属から構成してなるシー
ト状電池に関するものである。
《従来の技術》
従来、この種の電池としては特公昭35−7609号
公報に示されたシート状電池が公知となつてい
る。このシート状電池では亜鉛板に塩化アンモ
ン、塩化亜鉛、昇汞水等からなる電解液を吸収せ
る電解液含浸紙を介して二酸化マンガン、アセチ
レンブラツク等を主成分とする減極合剤及びカー
ボンフイルム並びに接触用金属薄膜を以上の順序
で積層した後、プラスチツクフイルムで袋状に包
んで全体周縁部を圧着シールし、各端子をそれぞ
れ導体とプラスチツクフイルム中央部の一部剥離
せる部分に接触せしめ外部端子に導出している。
公報に示されたシート状電池が公知となつてい
る。このシート状電池では亜鉛板に塩化アンモ
ン、塩化亜鉛、昇汞水等からなる電解液を吸収せ
る電解液含浸紙を介して二酸化マンガン、アセチ
レンブラツク等を主成分とする減極合剤及びカー
ボンフイルム並びに接触用金属薄膜を以上の順序
で積層した後、プラスチツクフイルムで袋状に包
んで全体周縁部を圧着シールし、各端子をそれぞ
れ導体とプラスチツクフイルム中央部の一部剥離
せる部分に接触せしめ外部端子に導出している。
この公知のシート状電池は大きな放電電流を得
るためになされたもので、上記のようなアルカリ
性電解液を含有するため、この液が外部に漏出し
ないようにプラスチツクフイルムで密閉する必要
があつた。
るためになされたもので、上記のようなアルカリ
性電解液を含有するため、この液が外部に漏出し
ないようにプラスチツクフイルムで密閉する必要
があつた。
《発明が解決しようとする課題》
従来の電池のほとんどは放電電流を大きくする
ために工夫がなされているのが現状であるが、電
池の働きとしては放電電流は極く僅かでもむしろ
一定電圧長時間に亘つて維持することのできる極
めて安価な電池が必要とされる場合がある。
ために工夫がなされているのが現状であるが、電
池の働きとしては放電電流は極く僅かでもむしろ
一定電圧長時間に亘つて維持することのできる極
めて安価な電池が必要とされる場合がある。
本発明は上記の要請に基づいてなされたもの
で、その目的は極めて構成が簡単にして製造が容
易でしかも周縁部を密閉またはシールする必要が
なく、所望の寸法形状に鋏等で切断して、放電電
流は僅かであるが一定電圧を長時間に亘つて得る
ことのできる電池を提供するにある。
で、その目的は極めて構成が簡単にして製造が容
易でしかも周縁部を密閉またはシールする必要が
なく、所望の寸法形状に鋏等で切断して、放電電
流は僅かであるが一定電圧を長時間に亘つて得る
ことのできる電池を提供するにある。
《課題を解決するための手段》
即ち、本発明の電池はイオン透過性を有するシ
ート状物の一方の面に正極となる微細なカーボン
粒子の高密度な塗層を形成し、該シート状物の他
方の面に減極剤を包含させることなくかつ電解質
糊料の乾燥固化によつて負極となるアルミニウム
または亜鉛等からなる金属箔或いは微粉末を一体
的に接着し、これを所望の形状に切断するととも
に該正極と該負極との間の周縁部を密閉すること
なくそのまま製品として使用可能にしてなるので
ある。
ート状物の一方の面に正極となる微細なカーボン
粒子の高密度な塗層を形成し、該シート状物の他
方の面に減極剤を包含させることなくかつ電解質
糊料の乾燥固化によつて負極となるアルミニウム
または亜鉛等からなる金属箔或いは微粉末を一体
的に接着し、これを所望の形状に切断するととも
に該正極と該負極との間の周縁部を密閉すること
なくそのまま製品として使用可能にしてなるので
ある。
上記のシート状物としては繊維紙が好ましい。
また、上記の電解質糊料としてはイオン化の良好
な種々の物質を用いることができるが、好ましく
は上記シート状物と金属箔とを接着する際には半
固形状糊材を用いることで、経済的見地からは紙
を接着する事務用糊のようなものでもよい。
また、上記の電解質糊料としてはイオン化の良好
な種々の物質を用いることができるが、好ましく
は上記シート状物と金属箔とを接着する際には半
固形状糊材を用いることで、経済的見地からは紙
を接着する事務用糊のようなものでもよい。
上記のように積層接着された正極と負極の間の
電解質糊料は乾燥固化しているため両極の間の周
縁部を密閉すること無くそのまま電池として使用
することができるのである。
電解質糊料は乾燥固化しているため両極の間の周
縁部を密閉すること無くそのまま電池として使用
することができるのである。
《作用》
上記の構成からなる電池は極めて薄形で、また
正極と負極との間の電解質は固化しているので、
その間の周縁部を密閉すること無くそのままの形
で使用することができ、取り出せる電流は僅かで
あるが一定の電圧を長期間に亘つて維持する電池
となる。
正極と負極との間の電解質は固化しているので、
その間の周縁部を密閉すること無くそのままの形
で使用することができ、取り出せる電流は僅かで
あるが一定の電圧を長期間に亘つて維持する電池
となる。
《実施例》
以下に本発明の好適な実施例について添附の図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
図において、1は繊維紙のようにイオン透過性
を有するシート状物を示し、この繊維紙1の一方
の面には微細なカーボン粒子を高密度に含有した
黒色塗料または墨等が塗布されて塗層2が形成さ
れている。そして、このシート状物1の他方の面
には、電解質糊料3を介して負極となるアルミニ
ウム箔4が接着されている。このように本発明の
電池では両電極間に減極剤が含まれていないので
ある。
を有するシート状物を示し、この繊維紙1の一方
の面には微細なカーボン粒子を高密度に含有した
黒色塗料または墨等が塗布されて塗層2が形成さ
れている。そして、このシート状物1の他方の面
には、電解質糊料3を介して負極となるアルミニ
ウム箔4が接着されている。このように本発明の
電池では両電極間に減極剤が含まれていないので
ある。
上記電解質糊料としては公知となつている種々
のものを用いることができ、一例としては澱粉を
主成分とした糊料を用いることである。また、ア
ルミニウム箔4が最も入手容易で経済的である
が、亜鉛箔を代りに使用することができる。
のものを用いることができ、一例としては澱粉を
主成分とした糊料を用いることである。また、ア
ルミニウム箔4が最も入手容易で経済的である
が、亜鉛箔を代りに使用することができる。
上記シート状電池においては、カーボン粒子の
塗層2が正極となり、シート状物1がセパレータ
となりアルミニウム箔4または亜鉛箔が負極とな
るわけであるが、この電池の出力電圧は主に電解
質の種類によつて変化し、澱粉を主成分とした事
務用糊を電解質として用いた場合の電圧は約
0.9Vであつた。この電池は極めて薄形とするこ
とができ、一例としてカーボン粒子を含有した繊
維紙1の厚さが0.05mmで、金属箔2の厚さが
0.015mmのものを使用し、接着性電解質層の厚さ
を0.03mmとした場合、この電池は全体で0.1mm肉
厚の電池となる。
塗層2が正極となり、シート状物1がセパレータ
となりアルミニウム箔4または亜鉛箔が負極とな
るわけであるが、この電池の出力電圧は主に電解
質の種類によつて変化し、澱粉を主成分とした事
務用糊を電解質として用いた場合の電圧は約
0.9Vであつた。この電池は極めて薄形とするこ
とができ、一例としてカーボン粒子を含有した繊
維紙1の厚さが0.05mmで、金属箔2の厚さが
0.015mmのものを使用し、接着性電解質層の厚さ
を0.03mmとした場合、この電池は全体で0.1mm肉
厚の電池となる。
特に、本発明では正極がカーボン粒子の塗層か
らなつているから、100分の数ミリ程度の肉厚の
電池とすることができるだけでなく、積層構造に
ついて言えば金属箔を用いた場合には繊維紙と金
属箔との2層を積層接着するだけで良いから、製
造上も極めて便利なものとなる。また、負極とし
てアルミニウムまたは亜鉛の微粉末を用いこれを
塗布形成する場合には、正極並びに負極も繊維紙
の両面にただ塗布するだけで良いから、電池の厚
さを数10ミクロンにできるだけでなく、その製造
が極めて簡単となる。
らなつているから、100分の数ミリ程度の肉厚の
電池とすることができるだけでなく、積層構造に
ついて言えば金属箔を用いた場合には繊維紙と金
属箔との2層を積層接着するだけで良いから、製
造上も極めて便利なものとなる。また、負極とし
てアルミニウムまたは亜鉛の微粉末を用いこれを
塗布形成する場合には、正極並びに負極も繊維紙
の両面にただ塗布するだけで良いから、電池の厚
さを数10ミクロンにできるだけでなく、その製造
が極めて簡単となる。
上記電池は繊維紙等のようなシート状物と金属
箔または微粉末とからなつており極めて薄形で、
しかも両者は乾燥固化した電解質糊料によつて一
体的に接着されているから、例えば第1図の平面
矩形の状態から所望の形状に切り取ることがで
き、正極と負極の間の周縁部を密閉することなく
そのままの形で第2図のような円形電池とするこ
とができる。この場合、この円形電池も第1図の
矩形電池と同様な電圧を有する。
箔または微粉末とからなつており極めて薄形で、
しかも両者は乾燥固化した電解質糊料によつて一
体的に接着されているから、例えば第1図の平面
矩形の状態から所望の形状に切り取ることがで
き、正極と負極の間の周縁部を密閉することなく
そのままの形で第2図のような円形電池とするこ
とができる。この場合、この円形電池も第1図の
矩形電池と同様な電圧を有する。
このように、比較的広幅の電池を第1図のよう
に形成し、これから所望の寸法、形状の電池を多
数切除して同一電圧の電池を極めて効率よく作成
することができるのである。
に形成し、これから所望の寸法、形状の電池を多
数切除して同一電圧の電池を極めて効率よく作成
することができるのである。
また、上記のシート状電池は単位面積当たりの
出力電流は少いが、極めて薄形であるため、消費
電流の少い機器に用してこれら機器を更に薄形と
することが可能である。また、最近の電子装置の
中には極めて低電流で駆動される装置、あるいは
電圧だけが必要とされほとんど電流を必要としな
い装置も有り、本発明の電池はこのような装置に
極めて有効に適用されるのである。更にまた、本
発明の電池は極めて薄形で安価であるから、例え
ばプラスチツクからなる装置の成形時にこれと一
緒にモールドし、このプラスチツク製装置を廃棄
するときには、これとともに廃棄するようにする
ことも可能である。
出力電流は少いが、極めて薄形であるため、消費
電流の少い機器に用してこれら機器を更に薄形と
することが可能である。また、最近の電子装置の
中には極めて低電流で駆動される装置、あるいは
電圧だけが必要とされほとんど電流を必要としな
い装置も有り、本発明の電池はこのような装置に
極めて有効に適用されるのである。更にまた、本
発明の電池は極めて薄形で安価であるから、例え
ばプラスチツクからなる装置の成形時にこれと一
緒にモールドし、このプラスチツク製装置を廃棄
するときには、これとともに廃棄するようにする
ことも可能である。
上記シート状電池の出力電流は電池の面積と相
関関係があり、第1図および第2図の電池におい
てはその出力電流は小さいが、大きな電流を得る
には第3図に示したようにシート状に形成した第
1図同様の電池を絶縁紙5を介して捲回し、その
中心から一方の電極を取り出し、その外側端面か
ら他方の電極を取り出してやれば良い。この電池
は従来と同様の筒形電池の形態をとることがで
き、またその出力電流を大きくすることが可能と
なる。
関関係があり、第1図および第2図の電池におい
てはその出力電流は小さいが、大きな電流を得る
には第3図に示したようにシート状に形成した第
1図同様の電池を絶縁紙5を介して捲回し、その
中心から一方の電極を取り出し、その外側端面か
ら他方の電極を取り出してやれば良い。この電池
は従来と同様の筒形電池の形態をとることがで
き、またその出力電流を大きくすることが可能と
なる。
《効果》
上記の記載からも明らかなように、本発明の電
池はイオン透過性を有するシート状物の一方の面
に微細なカーボン粒子の高密度な塗層を形成する
ことによつて電池のセパレータと正極が形成され
るので、その構造は簡単にして極めて薄形とする
ことができる。
池はイオン透過性を有するシート状物の一方の面
に微細なカーボン粒子の高密度な塗層を形成する
ことによつて電池のセパレータと正極が形成され
るので、その構造は簡単にして極めて薄形とする
ことができる。
また、本発明の電池は極めて低電流しか取り出
すことができないが、電圧は長期間に亘つて安定
しており、殆ど電流を必要としないが一定電圧を
必要とする装置等に極めて安価に提供することが
できる。
すことができないが、電圧は長期間に亘つて安定
しており、殆ど電流を必要としないが一定電圧を
必要とする装置等に極めて安価に提供することが
できる。
また、本発明の電池は極めて薄形で柔軟性に富
んだものとすることができるため、従来の電池で
は考えることの出来なかつた色々な用法に適応可
能である。
んだものとすることができるため、従来の電池で
は考えることの出来なかつた色々な用法に適応可
能である。
第1図は本発明に係る比較的広幅なシート状電
池を一部破断しかつ拡大して示す斜視図、第2図
は第1図のシート状電池から薄形円形に打ち抜い
た円形電池を示す斜視図、第3図は第1図に示す
ようなシート状電池を捲回して筒形に形成した状
態を示す斜視図である。 1……シート状物、2……カーボン粒子塗層、
3……電解質糊料、4……アルミニウム箔。
池を一部破断しかつ拡大して示す斜視図、第2図
は第1図のシート状電池から薄形円形に打ち抜い
た円形電池を示す斜視図、第3図は第1図に示す
ようなシート状電池を捲回して筒形に形成した状
態を示す斜視図である。 1……シート状物、2……カーボン粒子塗層、
3……電解質糊料、4……アルミニウム箔。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 イオン透過性を有するシート状物の一方の面
に正極となる微細なカーボン粒子の高密度な塗層
を形成し、該シート状物の他方の面に減極剤を包
含させることなくかつ電解質糊料の乾燥固化によ
つて負極となるアルミニウムまたは亜鉛等からな
る金属箔或いは微粉末を一体的に接着し、これを
所望の形状に切断するとともに該正極と該負極と
の間の周縁部を密閉することなくそのまま製品と
して使用可能にしてなることを特徴とするシート
状電池。 2 前記シート状物として繊維紙を用いてなるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のシー
ト状電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1911684A JPS60165054A (ja) | 1984-02-03 | 1984-02-03 | シ−ト状電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1911684A JPS60165054A (ja) | 1984-02-03 | 1984-02-03 | シ−ト状電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60165054A JPS60165054A (ja) | 1985-08-28 |
JPH0517662B2 true JPH0517662B2 (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=11990502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1911684A Granted JPS60165054A (ja) | 1984-02-03 | 1984-02-03 | シ−ト状電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60165054A (ja) |
-
1984
- 1984-02-03 JP JP1911684A patent/JPS60165054A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60165054A (ja) | 1985-08-28 |
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