JPH05175803A - 電圧比較回路、及びアナログ・ディジタル変換器 - Google Patents
電圧比較回路、及びアナログ・ディジタル変換器Info
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- JPH05175803A JPH05175803A JP35702491A JP35702491A JPH05175803A JP H05175803 A JPH05175803 A JP H05175803A JP 35702491 A JP35702491 A JP 35702491A JP 35702491 A JP35702491 A JP 35702491A JP H05175803 A JPH05175803 A JP H05175803A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低電圧、低消費電力で、かつ高速、高精度の
電圧比較動作が可能な電圧比較回路を提供することにあ
る。 【構成】 入力電圧を差動増幅して出力端子に相補的な
信号を出力すると共に前記出力端子を選択的に短絡可能
な第1スイッチ回路を有する差動増幅回路4と、差動増
幅回路の夫々の出力端子に入力端子が結合されたクロッ
クドインバータ5,6と、前記クロックドインバータの
出力を選択的に短絡させる第2スイッチ回路M8と、前
記夫々のクロックドインバータから出力される相補信号
を保持するラッチ回路9,10と、を含めて電圧比較回
路を構成する。第1スイッチ回路をオフ状態にした後の
所定タイミングを以って前記クロックドインバータ5,
6を活性化して前記ラッチ回路9,10にデータラッチ
動作をさせ、前記データラッチ動作期間においては第2
スイッチ回路M8をオフ状態に制御する。
電圧比較動作が可能な電圧比較回路を提供することにあ
る。 【構成】 入力電圧を差動増幅して出力端子に相補的な
信号を出力すると共に前記出力端子を選択的に短絡可能
な第1スイッチ回路を有する差動増幅回路4と、差動増
幅回路の夫々の出力端子に入力端子が結合されたクロッ
クドインバータ5,6と、前記クロックドインバータの
出力を選択的に短絡させる第2スイッチ回路M8と、前
記夫々のクロックドインバータから出力される相補信号
を保持するラッチ回路9,10と、を含めて電圧比較回
路を構成する。第1スイッチ回路をオフ状態にした後の
所定タイミングを以って前記クロックドインバータ5,
6を活性化して前記ラッチ回路9,10にデータラッチ
動作をさせ、前記データラッチ動作期間においては第2
スイッチ回路M8をオフ状態に制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二つのアナログ電圧レ
ベルの大小を比較して、その結果に対応した論理レベル
を出力する電圧比較回路に関し、さらには、高精度、か
つ低消費電力の各種アナログ・ディジタル(以下単にA
/Dとも記す)変換器をMOS半導体集積回路内に実現
するのに好適な電圧比較回路に関し、例えばオーバーサ
ンプリング型のA/D変換器に適用して有効な技術に関
するものである。
ベルの大小を比較して、その結果に対応した論理レベル
を出力する電圧比較回路に関し、さらには、高精度、か
つ低消費電力の各種アナログ・ディジタル(以下単にA
/Dとも記す)変換器をMOS半導体集積回路内に実現
するのに好適な電圧比較回路に関し、例えばオーバーサ
ンプリング型のA/D変換器に適用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のMOS半導体集積回路を用いた電
圧比較回路は、例えば、アイ・イー・イー・イー、ジャ
ーナル・オブ・ソリッド・ステート・サーキッツ、エス
・シー14(1979年12月)第965頁(IEEE
JOURNALOF SOLID−STATE CI
RCUITS,SC−14(DEC.1979)P.9
65)等に説明されているように、位相補償回路を有し
ない多段接続構成のいわゆる演算増幅回路が用いられて
いた。この場合の多段接続構成は、大電圧利得の実現、
すなわち、MOSトランジスタの相互コンダクタンスが
比較的小さいという性質を補って、所望の最少比較電圧
レベルを確保するための必然的方法であるが、回路が複
雑かつ大規模となり、また、高速動作させようとする場
合には、各段のバイアス電流を大きくする必要もあっ
て、集積化したときの占有面積及び消費電力が大きくな
る。
圧比較回路は、例えば、アイ・イー・イー・イー、ジャ
ーナル・オブ・ソリッド・ステート・サーキッツ、エス
・シー14(1979年12月)第965頁(IEEE
JOURNALOF SOLID−STATE CI
RCUITS,SC−14(DEC.1979)P.9
65)等に説明されているように、位相補償回路を有し
ない多段接続構成のいわゆる演算増幅回路が用いられて
いた。この場合の多段接続構成は、大電圧利得の実現、
すなわち、MOSトランジスタの相互コンダクタンスが
比較的小さいという性質を補って、所望の最少比較電圧
レベルを確保するための必然的方法であるが、回路が複
雑かつ大規模となり、また、高速動作させようとする場
合には、各段のバイアス電流を大きくする必要もあっ
て、集積化したときの占有面積及び消費電力が大きくな
る。
【0003】そこで、発明者等は本出願に先立って出願
した特願昭58−177990号において、2入力アナ
ログ信号の差電圧を増幅する差動増幅回路として、二つ
の負荷トランジスタが互いに交差接続され、かつその間
に外部制御信号によってオン/オフされるトランジスタ
を接続した構成の電圧比較回路を提案し、上記制御信号
によって、比較時には大電圧利得が選られる正帰還増幅
動作とし、リセット時には正帰還増幅を抑制する動作と
することにより、大幅な占有面積の削減と低消費電力化
を実現した。
した特願昭58−177990号において、2入力アナ
ログ信号の差電圧を増幅する差動増幅回路として、二つ
の負荷トランジスタが互いに交差接続され、かつその間
に外部制御信号によってオン/オフされるトランジスタ
を接続した構成の電圧比較回路を提案し、上記制御信号
によって、比較時には大電圧利得が選られる正帰還増幅
動作とし、リセット時には正帰還増幅を抑制する動作と
することにより、大幅な占有面積の削減と低消費電力化
を実現した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パーソナル
コンピュータ、自動車電話機、医療機器に代表されるよ
うに、近年、各種電子機器の小型軽量化、携帯化に伴っ
て、半導体集積回路を小型低電圧の電池で動作させる要
求が高まってきた。そこで、この要求に呼応して、上記
差動増幅回路のバイアス電流をさらに減少させて、一層
の低消費電力化を図ろうとした場合、動作速度の遅延が
指数級数的に増加すること、また、条件によっては比較
結果に誤りを生じるおそれのあることが発明者らの検討
によって明らかになった。
コンピュータ、自動車電話機、医療機器に代表されるよ
うに、近年、各種電子機器の小型軽量化、携帯化に伴っ
て、半導体集積回路を小型低電圧の電池で動作させる要
求が高まってきた。そこで、この要求に呼応して、上記
差動増幅回路のバイアス電流をさらに減少させて、一層
の低消費電力化を図ろうとした場合、動作速度の遅延が
指数級数的に増加すること、また、条件によっては比較
結果に誤りを生じるおそれのあることが発明者らの検討
によって明らかになった。
【0005】本発明の目的は、低電圧、低消費電力で、
かつ高速、高精度の電圧比較動作が可能な電圧比較回路
を提供することにある。本発明の別の目的は、低電圧、
低消費電力で、かつ高速、高精度の各種A/D変換器を
MOS半導体集積回路内に実現するのに好適な電圧比較
回路を提供することにある。本発明の更に別の目的は、
そのような電圧比較回路を用いたA/D変換器を提供す
ることにある。
かつ高速、高精度の電圧比較動作が可能な電圧比較回路
を提供することにある。本発明の別の目的は、低電圧、
低消費電力で、かつ高速、高精度の各種A/D変換器を
MOS半導体集積回路内に実現するのに好適な電圧比較
回路を提供することにある。本発明の更に別の目的は、
そのような電圧比較回路を用いたA/D変換器を提供す
ることにある。
【0006】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0008】すなわち、2個の入力端子に与えられる電
圧を差動増幅して2個の出力端子に相補的な信号を出力
すると共に前記2個の出力端子を選択的に短絡可能な第
1スイッチ回路を有する差動増幅回路と、差動増幅回路
の夫々の出力端子に入力端子が結合されたクロックドイ
ンバータと、前記クロックドインバータの出力を選択的
に短絡させる第2スイッチ回路と、前記夫々のクロック
ドインバータから出力される相補的な信号を個別的に保
持するためのラッチ回路と、を含めて電圧比較回路を構
成する。前記第2スイッチ回路は相補型MOSトランス
ファゲートによって構成することができる。第1スイッ
チ回路と第2スイッチ回路に対しては、第1スイッチ回
路をオフ状態にした後の所定タイミングを以って前記ク
ロックドインバータを活性化して前記ラッチ回路にデー
タラッチ動作をさせると共に、少なくとも前記データラ
ッチ動作の期間中においては前記第2スイッチ回路をオ
フ状態に制御するタイミング発生回路を更に設ける。
圧を差動増幅して2個の出力端子に相補的な信号を出力
すると共に前記2個の出力端子を選択的に短絡可能な第
1スイッチ回路を有する差動増幅回路と、差動増幅回路
の夫々の出力端子に入力端子が結合されたクロックドイ
ンバータと、前記クロックドインバータの出力を選択的
に短絡させる第2スイッチ回路と、前記夫々のクロック
ドインバータから出力される相補的な信号を個別的に保
持するためのラッチ回路と、を含めて電圧比較回路を構
成する。前記第2スイッチ回路は相補型MOSトランス
ファゲートによって構成することができる。第1スイッ
チ回路と第2スイッチ回路に対しては、第1スイッチ回
路をオフ状態にした後の所定タイミングを以って前記ク
ロックドインバータを活性化して前記ラッチ回路にデー
タラッチ動作をさせると共に、少なくとも前記データラ
ッチ動作の期間中においては前記第2スイッチ回路をオ
フ状態に制御するタイミング発生回路を更に設ける。
【0009】前記電圧比較回路を適用した電流積分型の
A/D変換器は、入力電圧信号を該電圧振幅に応じた電
流信号に変換する電圧/電流変換回路と、出力電流値が
ディジタル信号によって制御される局部ディジタル・ア
ナログ(以下単にD/Aとも記す)変換回路との各出力
電流の差分を、一端が直流電位点に接続されたアナログ
回路で積分し、その積分によって得られる電圧を上記電
圧比較回路で所定のしきい値電位と比較し、その比較結
果に基づいて、ディジタル回路が前記ディジタル信号を
形成すると共に、A/D変換結果を出力するようにし
て、A/D変換器を構成する。
A/D変換器は、入力電圧信号を該電圧振幅に応じた電
流信号に変換する電圧/電流変換回路と、出力電流値が
ディジタル信号によって制御される局部ディジタル・ア
ナログ(以下単にD/Aとも記す)変換回路との各出力
電流の差分を、一端が直流電位点に接続されたアナログ
回路で積分し、その積分によって得られる電圧を上記電
圧比較回路で所定のしきい値電位と比較し、その比較結
果に基づいて、ディジタル回路が前記ディジタル信号を
形成すると共に、A/D変換結果を出力するようにし
て、A/D変換器を構成する。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、第1スイッチ回路によ
るリセット機能を有する差動増幅回路のリセット動作時
にはその出力レベルが中間レベルになるが、差動増幅回
路の出力を増幅する回路をクロックドインバータによっ
て構成することは、差動増幅回路の判定動作時以外は該
クロックドインバータを高インピーダンス状態に制御す
ることにより、差動増幅回路の出力を増幅する回路によ
る無駄な電力消費量を少なくするように作用する。
るリセット機能を有する差動増幅回路のリセット動作時
にはその出力レベルが中間レベルになるが、差動増幅回
路の出力を増幅する回路をクロックドインバータによっ
て構成することは、差動増幅回路の判定動作時以外は該
クロックドインバータを高インピーダンス状態に制御す
ることにより、差動増幅回路の出力を増幅する回路によ
る無駄な電力消費量を少なくするように作用する。
【0011】差動増幅回路の第1スイッチ回路をCMO
Sトランスファゲートにより構成することは、該スイッ
チ回路を制御する信号の変化による該信号のフィールド
スルーを小さく抑えるように作用する。すなわち制御信
号のレベル変化がMOSトランジスタのゲート・ドレイ
ン若しくはゲート・ソース間の寄生容量を通じてドレイ
ンやソース電位を不所望に変動させる作用を、相互に導
電型の異なるMOSトランジスタの動作によって互いに
相殺する。このことが、差動増幅回路の判定速度を一層
向上させる。
Sトランスファゲートにより構成することは、該スイッ
チ回路を制御する信号の変化による該信号のフィールド
スルーを小さく抑えるように作用する。すなわち制御信
号のレベル変化がMOSトランジスタのゲート・ドレイ
ン若しくはゲート・ソース間の寄生容量を通じてドレイ
ンやソース電位を不所望に変動させる作用を、相互に導
電型の異なるMOSトランジスタの動作によって互いに
相殺する。このことが、差動増幅回路の判定速度を一層
向上させる。
【0012】差動増幅回路の出力に結合されて選択的に
高インピーダンスに制御される前記クロックドインバー
タの出力側信号線は、差動増幅回路による判定前に第2
スイッチ回路によって選択的に短絡され中間レベルにさ
れるから、差動増幅回路による前回の判定結果とは逆の
判定結果が確定するまでの時間短縮、並びに前の判定結
果の影響による誤判定の防止を実現する。
高インピーダンスに制御される前記クロックドインバー
タの出力側信号線は、差動増幅回路による判定前に第2
スイッチ回路によって選択的に短絡され中間レベルにさ
れるから、差動増幅回路による前回の判定結果とは逆の
判定結果が確定するまでの時間短縮、並びに前の判定結
果の影響による誤判定の防止を実現する。
【0013】前記差動増幅回路による判定結果をラッチ
回路に取り込むタイミングを、差動増幅回路の動作開始
に対して、その判定結果が確定すると予想される所定タ
イミングだけ遅延させることは、ラッチ回路を構成する
CMOSインバータやCMOSクロックドインバータに
おける過渡応答電流を減らして、低消費電力に寄与す
る。
回路に取り込むタイミングを、差動増幅回路の動作開始
に対して、その判定結果が確定すると予想される所定タ
イミングだけ遅延させることは、ラッチ回路を構成する
CMOSインバータやCMOSクロックドインバータに
おける過渡応答電流を減らして、低消費電力に寄与す
る。
【0014】差動増幅回路の相補出力信号経路にクロッ
クドインバータとラッチ回路を同じ様に配置すること
は、該信号経路の回路的な対称性を保ち、判定結果とし
て実際に採用される判定出力が、相補出力レベルの何れ
か一方とされる場合にも、双方の信号経路の回路を動作
させることによって、電圧比較回路の動作が安定化して
誤判定のおそれを極力回避する。
クドインバータとラッチ回路を同じ様に配置すること
は、該信号経路の回路的な対称性を保ち、判定結果とし
て実際に採用される判定出力が、相補出力レベルの何れ
か一方とされる場合にも、双方の信号経路の回路を動作
させることによって、電圧比較回路の動作が安定化して
誤判定のおそれを極力回避する。
【0015】前記電流積分型のA/D変換器によれば、
電流に変換された入力信号と局部D/A変換回路で生成
された帰還電流信号との差分電流を、一端が接地された
キャパシタなどのアナログ積分回路を用いて例えばサン
プリング期間中のみ積分する。非サンプリング期間にお
いては、積分回路への電流の流入出はないためホールド
状態とされる。このホールド直前またはホールド期間中
のアナログ積分回路の電圧を、電圧比較回路を含む量子
化回路で1ビットまたは複数ビットのディジタル信号に
変換することによって、オーバーサンプリング型A/D
変換器として動作される。アナログ積分回路は電力消費
量の比較的大きな演算増幅回路を利用しないから、前記
電圧比較回路それ自体の低消費電力と相まって一層の低
消費電力を達成する。さらに、直流電位点に結合された
受動素子で構成されるアナログ積分回路は、論理回路か
らのディジタル雑音混入を原理的に最も受けやすい仮想
接地型ではなく、接地型とされ、このことが、電源電圧
の変動やディジタル雑音に対して動作特性の安定なA/
D変換器の実現に寄与する。
電流に変換された入力信号と局部D/A変換回路で生成
された帰還電流信号との差分電流を、一端が接地された
キャパシタなどのアナログ積分回路を用いて例えばサン
プリング期間中のみ積分する。非サンプリング期間にお
いては、積分回路への電流の流入出はないためホールド
状態とされる。このホールド直前またはホールド期間中
のアナログ積分回路の電圧を、電圧比較回路を含む量子
化回路で1ビットまたは複数ビットのディジタル信号に
変換することによって、オーバーサンプリング型A/D
変換器として動作される。アナログ積分回路は電力消費
量の比較的大きな演算増幅回路を利用しないから、前記
電圧比較回路それ自体の低消費電力と相まって一層の低
消費電力を達成する。さらに、直流電位点に結合された
受動素子で構成されるアナログ積分回路は、論理回路か
らのディジタル雑音混入を原理的に最も受けやすい仮想
接地型ではなく、接地型とされ、このことが、電源電圧
の変動やディジタル雑音に対して動作特性の安定なA/
D変換器の実現に寄与する。
【0016】
【実施例】図1には本発明の一実施例に係る電圧比較回
路が示される。同図に示される電圧比較回路は、特に制
限されないが、公知のCMOS(相補型MOS)集積回
路製造技術によって、1個の単結晶シリコンのような半
導体基板に形成される。
路が示される。同図に示される電圧比較回路は、特に制
限されないが、公知のCMOS(相補型MOS)集積回
路製造技術によって、1個の単結晶シリコンのような半
導体基板に形成される。
【0017】図1に示される電圧比較回路1は、2個の
入力端子に与えられる電圧Vin,Vibを差動増幅し
て2個の出力端子2,3に相補的な信号を出力する差動
増幅回路4と、この差動増幅回路4の夫々の出力端子に
入力端子が結合されたクロックドインバータ5,6と、
前記クロックドインバータ5,6の出力を選択的に短絡
させるスイッチ回路としてのNチャンネル型MOSトラ
ンジスタM8と、前記クロックドインバータ5,6から
出力される相補的な信号を個別的に保持するためのラッ
チ回路9,10と、タイミング発生回路11とを備えて
構成される。クロックドインバータは、特に制限されな
いが、CMOSインバータに対して、そのPチャンネル
型MOSトランジスタのソース側にドレインを結合した
制御用Pチャンネル型MOSトランジスタと、そのNチ
ャンネル型MOSトランジスタのソースにドレインを結
合した制御用のNチャンネル型MOSトランジスタとを
設けて構成することができる。前記ラッチ回路9は入力
用クロックドインバータ9Cにスタティックラッチを構
成する逆並列接続されたインバータ9A及びクロックド
インバータ9Bを接続して構成され、同様に、前記ラッ
チ回路10は入力用クロックドインバータ10Cに逆並
列接続されたインバータ10A及びクロックドインバー
タ10Bを接続して構成される。ラッチ回路9,10は
制御信号LCLKによってその動作が制御され、制御信
号LCLKのハイレベル期間にデータを取込み、取り込
んだデータを制御信号LCLKのローレベル期間で保持
する。前記クロックドインバータ5,6は制御信号LC
LKによってその動作が制御され、そのハイレベルによ
って出力動作可能にされる。前記MOSトランジスタM
8は制御信号CCLK2の反転信号によってスイッチ制
御される。前記差動増幅回路2は制御信号CCLK1に
よってその出力が初期化される。前記制御信号LCL
K,CCLK1,CCLK2はタイミング発生回路11
が生成する。このタイミング発生回路11は、差動増幅
回路2を動作可能にした後の所定タイミングを以って前
記クロックドインバータ5,6を活性化して前記ラッチ
回路9,10にデータラッチ動作をさせると共に、少な
くとも前記クロックドインバータ5,6の活性化期間中
においては前記MOSトランジスタM8をオフ状態に制
御する。
入力端子に与えられる電圧Vin,Vibを差動増幅し
て2個の出力端子2,3に相補的な信号を出力する差動
増幅回路4と、この差動増幅回路4の夫々の出力端子に
入力端子が結合されたクロックドインバータ5,6と、
前記クロックドインバータ5,6の出力を選択的に短絡
させるスイッチ回路としてのNチャンネル型MOSトラ
ンジスタM8と、前記クロックドインバータ5,6から
出力される相補的な信号を個別的に保持するためのラッ
チ回路9,10と、タイミング発生回路11とを備えて
構成される。クロックドインバータは、特に制限されな
いが、CMOSインバータに対して、そのPチャンネル
型MOSトランジスタのソース側にドレインを結合した
制御用Pチャンネル型MOSトランジスタと、そのNチ
ャンネル型MOSトランジスタのソースにドレインを結
合した制御用のNチャンネル型MOSトランジスタとを
設けて構成することができる。前記ラッチ回路9は入力
用クロックドインバータ9Cにスタティックラッチを構
成する逆並列接続されたインバータ9A及びクロックド
インバータ9Bを接続して構成され、同様に、前記ラッ
チ回路10は入力用クロックドインバータ10Cに逆並
列接続されたインバータ10A及びクロックドインバー
タ10Bを接続して構成される。ラッチ回路9,10は
制御信号LCLKによってその動作が制御され、制御信
号LCLKのハイレベル期間にデータを取込み、取り込
んだデータを制御信号LCLKのローレベル期間で保持
する。前記クロックドインバータ5,6は制御信号LC
LKによってその動作が制御され、そのハイレベルによ
って出力動作可能にされる。前記MOSトランジスタM
8は制御信号CCLK2の反転信号によってスイッチ制
御される。前記差動増幅回路2は制御信号CCLK1に
よってその出力が初期化される。前記制御信号LCL
K,CCLK1,CCLK2はタイミング発生回路11
が生成する。このタイミング発生回路11は、差動増幅
回路2を動作可能にした後の所定タイミングを以って前
記クロックドインバータ5,6を活性化して前記ラッチ
回路9,10にデータラッチ動作をさせると共に、少な
くとも前記クロックドインバータ5,6の活性化期間中
においては前記MOSトランジスタM8をオフ状態に制
御する。
【0018】図2には前記差動増幅回路2の詳細な一例
が示される。同図においてM2,M3は、ゲートに夫々
前記電圧Vin,Vibが供給されるPチャンネル型M
OSトランジスタである。電圧Vibは比較の基準とさ
れる一定レベルの比較電圧(以下比較電圧Vibとも記
す)であり、電圧Vinは前記電圧Vibと比較される
べき入力電圧(以下入力電圧Vinとも記す)とされ
る。前記MOSトランジスタM2,M3の共通ソースと
回路の電源電位Vddとの間には、バイアス電流を流す
Pチャンネル型MOSトランジスタM1が設けられる。
MOSトランジスタM2,M3のドレインと回路の接地
電位Vssとの間には、前記MOSトランジスタM3の
ドレインをゲートに結合したNチャンネル型MOSトラ
ンジスタM4と、前記MOSトランジスタM2のドレイ
ンをゲートに結合させたNチャンネル型MOSトランジ
スタ5が設けられる。前記MOSトランジスタM2とM
3のドレイン間にはNチャンネル型MOSトランジスタ
M6とPチャンネル型MOSトランジスタM7で構成さ
れたCMOSトランスファゲートG1(以下リセットス
イッチG1とも記す)が配置される。
が示される。同図においてM2,M3は、ゲートに夫々
前記電圧Vin,Vibが供給されるPチャンネル型M
OSトランジスタである。電圧Vibは比較の基準とさ
れる一定レベルの比較電圧(以下比較電圧Vibとも記
す)であり、電圧Vinは前記電圧Vibと比較される
べき入力電圧(以下入力電圧Vinとも記す)とされ
る。前記MOSトランジスタM2,M3の共通ソースと
回路の電源電位Vddとの間には、バイアス電流を流す
Pチャンネル型MOSトランジスタM1が設けられる。
MOSトランジスタM2,M3のドレインと回路の接地
電位Vssとの間には、前記MOSトランジスタM3の
ドレインをゲートに結合したNチャンネル型MOSトラ
ンジスタM4と、前記MOSトランジスタM2のドレイ
ンをゲートに結合させたNチャンネル型MOSトランジ
スタ5が設けられる。前記MOSトランジスタM2とM
3のドレイン間にはNチャンネル型MOSトランジスタ
M6とPチャンネル型MOSトランジスタM7で構成さ
れたCMOSトランスファゲートG1(以下リセットス
イッチG1とも記す)が配置される。
【0019】図3には電圧比較回路1の動作タイミング
チャートの一例が示される。図3において、入力信号V
inレベルが比較電圧Vibよりも高いか低いかは、制
御信号CCLK1がハイレベルに変化されたとき、すな
わち、図2に示されるリセットスイッチG1がオフ状態
にされた後で判定する。例えば、図3において制御信号
CCLK1は時刻t1〜t3,t5〜t7の期間におい
てハイレベルにされる。一定レベルに制御された比較電
圧Vibに対して入力電圧Vinのレベルが低くされる
と、前記MOSトランジスタM1に流れる定電流はMO
SトランジスタM3よりM2の方に多く分流して流れよ
うとする。このとき、上記のリセットスイッチG1がオ
ンの状態であると、そのMOSトランジスタM6,M7
のオン抵抗は比較的小さな有限の値を持つため、MOS
トランジスタM3に流れる電流の一部は上記リセットス
イッチG1を通してMOSトランジスタM2のドレイン
側にも流れ、結果としてMOSトランジスタM2のドレ
イン電圧を出力電圧とする端子2の電圧はMOSトラン
ジスタM3のドレイン電圧を出力電圧とする端子3の電
圧より若干高くなる。この状態で時刻t1に制御信号C
CLK1とCCLK2がハイレベルに変化すると、上記
のリセットスイッチG1はオフ状態とされる。これによ
り、前記MOSトランジスタM4,M5は互いに正帰還
動作となり、MOSトランジスタM2のドレイン電圧を
受ける出力端子2の電圧はますます高く、逆にMOSト
ランジスタM3のドレイン電圧を受ける出力端子3の電
圧はますます低くなる。この結果、クロックドインバー
タ5,6の出力は、それぞれロウレベル、及びハイレベ
ルとされる。次に、時刻t2において、制御信号LCL
Kがハイレベルにされると、上記クロックドインバータ
5,6の出力論理データがラッチ回路9,10に取り込
まれ、それに応じた論理レベルの相補信号がラッチ回路
9,10から出力される。時刻t3に、上記制御信号L
CLKがロウレベルに変化すると、ラッチ回路9,10
は出力データを保持する状態にされ、且つクロックドイ
ンバータ5,6は高インピーダンス状態に制御される。
特に制限されないが、このとき同時に、上記制御信号C
CLK1もローレベルとされ、差動増幅回路1はリセッ
トスイッチG1を介してリセット状態に戻される。そし
て時刻t4に制御信号CCLK2がローレベルに反転さ
れてMOSトランジスタM8がオン状態にされることに
より、クロックドインバータ5,6の出力側は電圧(V
dd−Vss)の中間レベルに強制される。以上の動作
が繰返されることにより、入力信号Vinが比較電圧V
ibより高いか低いかの判定が行われ、その判定結果が
論理レベルで逐次出力される。
チャートの一例が示される。図3において、入力信号V
inレベルが比較電圧Vibよりも高いか低いかは、制
御信号CCLK1がハイレベルに変化されたとき、すな
わち、図2に示されるリセットスイッチG1がオフ状態
にされた後で判定する。例えば、図3において制御信号
CCLK1は時刻t1〜t3,t5〜t7の期間におい
てハイレベルにされる。一定レベルに制御された比較電
圧Vibに対して入力電圧Vinのレベルが低くされる
と、前記MOSトランジスタM1に流れる定電流はMO
SトランジスタM3よりM2の方に多く分流して流れよ
うとする。このとき、上記のリセットスイッチG1がオ
ンの状態であると、そのMOSトランジスタM6,M7
のオン抵抗は比較的小さな有限の値を持つため、MOS
トランジスタM3に流れる電流の一部は上記リセットス
イッチG1を通してMOSトランジスタM2のドレイン
側にも流れ、結果としてMOSトランジスタM2のドレ
イン電圧を出力電圧とする端子2の電圧はMOSトラン
ジスタM3のドレイン電圧を出力電圧とする端子3の電
圧より若干高くなる。この状態で時刻t1に制御信号C
CLK1とCCLK2がハイレベルに変化すると、上記
のリセットスイッチG1はオフ状態とされる。これによ
り、前記MOSトランジスタM4,M5は互いに正帰還
動作となり、MOSトランジスタM2のドレイン電圧を
受ける出力端子2の電圧はますます高く、逆にMOSト
ランジスタM3のドレイン電圧を受ける出力端子3の電
圧はますます低くなる。この結果、クロックドインバー
タ5,6の出力は、それぞれロウレベル、及びハイレベ
ルとされる。次に、時刻t2において、制御信号LCL
Kがハイレベルにされると、上記クロックドインバータ
5,6の出力論理データがラッチ回路9,10に取り込
まれ、それに応じた論理レベルの相補信号がラッチ回路
9,10から出力される。時刻t3に、上記制御信号L
CLKがロウレベルに変化すると、ラッチ回路9,10
は出力データを保持する状態にされ、且つクロックドイ
ンバータ5,6は高インピーダンス状態に制御される。
特に制限されないが、このとき同時に、上記制御信号C
CLK1もローレベルとされ、差動増幅回路1はリセッ
トスイッチG1を介してリセット状態に戻される。そし
て時刻t4に制御信号CCLK2がローレベルに反転さ
れてMOSトランジスタM8がオン状態にされることに
より、クロックドインバータ5,6の出力側は電圧(V
dd−Vss)の中間レベルに強制される。以上の動作
が繰返されることにより、入力信号Vinが比較電圧V
ibより高いか低いかの判定が行われ、その判定結果が
論理レベルで逐次出力される。
【0020】上記電圧比較回路1によれば以下の作用効
果がある。
果がある。
【0021】(1)差動増幅回路1のリセットスイッチ
G1はCMOSトランスファゲートにより構成されるか
ら、制御信号CCLK1のフィールドスルーを小さく抑
えることができる。すなわち制御信号CCLK1のレベ
ル変化がMOSトランジスタのゲート・ドレイン若しく
はゲート・ソース間の寄生容量を通じてドレインやソー
ス電位を不所望に変動させる作用を、相互に導電型の異
なるMOSトランジスタM6,M7の動作によって互い
に相殺させることができる。これにより、制御信号CC
LK1のレベル変化に同期して開始される正帰還動作開
始時におけるMOSトランジスタM2,M3のドレイン
電圧の変動を小さくすることができ、MOSトランジス
タM2,M3のドレインを単に短絡させてあらかじめ中
間レベルにリセットする構成に比べて差動増幅回路の判
定速度を更に向上させることができる。
G1はCMOSトランスファゲートにより構成されるか
ら、制御信号CCLK1のフィールドスルーを小さく抑
えることができる。すなわち制御信号CCLK1のレベ
ル変化がMOSトランジスタのゲート・ドレイン若しく
はゲート・ソース間の寄生容量を通じてドレインやソー
ス電位を不所望に変動させる作用を、相互に導電型の異
なるMOSトランジスタM6,M7の動作によって互い
に相殺させることができる。これにより、制御信号CC
LK1のレベル変化に同期して開始される正帰還動作開
始時におけるMOSトランジスタM2,M3のドレイン
電圧の変動を小さくすることができ、MOSトランジス
タM2,M3のドレインを単に短絡させてあらかじめ中
間レベルにリセットする構成に比べて差動増幅回路の判
定速度を更に向上させることができる。
【0022】(2)差動増幅回路1のリセット動作時に
はその出力レベルが中間レベルになるが、差動増幅回路
1の出力を増幅する回路はクロックドインバータ5,6
によって構成され、該クロックドインバータ5,6は差
動増幅回路1の判定動作時以外は高インピーダンス状態
に制御されるから、差動増幅回路1の出力を増幅する回
路による無駄な電力消費量を少なくすることができる。
はその出力レベルが中間レベルになるが、差動増幅回路
1の出力を増幅する回路はクロックドインバータ5,6
によって構成され、該クロックドインバータ5,6は差
動増幅回路1の判定動作時以外は高インピーダンス状態
に制御されるから、差動増幅回路1の出力を増幅する回
路による無駄な電力消費量を少なくすることができる。
【0023】(3)高インピーダンスに制御されるクロ
ックドインバータ5,6の出力側信号線はMOSトラン
ジスタM8によって短絡されて中間レベルにされるか
ら、差動増幅回路による前回の判定結果とは逆の判定結
果が確定するまでの時間短縮、並びに前の判定結果の影
響による誤判定の防止を実現することができる。
ックドインバータ5,6の出力側信号線はMOSトラン
ジスタM8によって短絡されて中間レベルにされるか
ら、差動増幅回路による前回の判定結果とは逆の判定結
果が確定するまでの時間短縮、並びに前の判定結果の影
響による誤判定の防止を実現することができる。
【0024】(4)差動増幅回路1による判定結果をラ
ッチ回路9,10に取り込むタイミングは、差動増幅回
路1の動作開始に対して、その判定結果が確定すると予
想される所定タイミングだけ遅延される。図3に示され
るように制御信号CCLK1,CCLK2がハイレベル
にされた後に制御信号LCLKがハイレベルに変化され
る。これにより、CMOSインバータやCMOSクロッ
クドインバータにおける過渡応答時の過渡電流が減り、
低消費電力化に寄与する。
ッチ回路9,10に取り込むタイミングは、差動増幅回
路1の動作開始に対して、その判定結果が確定すると予
想される所定タイミングだけ遅延される。図3に示され
るように制御信号CCLK1,CCLK2がハイレベル
にされた後に制御信号LCLKがハイレベルに変化され
る。これにより、CMOSインバータやCMOSクロッ
クドインバータにおける過渡応答時の過渡電流が減り、
低消費電力化に寄与する。
【0025】(5)差動増幅回路1から相補出力を取り
だし、双方の出力にはクロックドインバータとラッチ回
路が同じ様に配置されているから、信号経路の対称性が
保たれ、動作が安定化して誤判定のおそれを極力回避す
ることができる。なお、判定結果として実際に採用され
る判定出力は、通常相補出力レベルの何れか一方とされ
ると予想されるが、双方を利用することを妨げるもので
はない。
だし、双方の出力にはクロックドインバータとラッチ回
路が同じ様に配置されているから、信号経路の対称性が
保たれ、動作が安定化して誤判定のおそれを極力回避す
ることができる。なお、判定結果として実際に採用され
る判定出力は、通常相補出力レベルの何れか一方とされ
ると予想されるが、双方を利用することを妨げるもので
はない。
【0026】図4には上記実施例で説明した電圧比較回
路1を適用したオーバーサンプリング型のA/D変換器
の一実施例が示される。同図に示されるA/D変換器に
おいて、電圧/電流変換回路21は、アナログ入力電圧
信号VINを比例的に電流信号Iinに変換する。電流
出力形局部D/A変換回路22は、ディジタル積分回路
25の出力値に対応した電流信号Iqを出力する。すな
わち、1サンプル前までの入力信号のA/D変換結果に
対応した帰還電流信号Iqを出力する。これら2つの差
分電流Id(=Iin−Iq)は、例えばサンプリング
スイッチ27を通してアナログ積分回路23に流れ、サ
ンプリングスイッチ27が閉じている間のみ積分され
る。同図においてアナログ積分回路23は一端が交流的
に接地されたキャパシタとして代表的に図示されている
が、A/D変換形式に応じて抵抗素子、又はキャパシタ
と抵抗素子の直列回路などに変更可能である。アナログ
積分回路23の電圧Vcは、前記電圧比較回路1を有す
る量子化回路24で1ビットまたは複数ビットのディジ
タル信号に変換される。電圧比較回路1の入力インピー
ダンスは、上記実施例で説明したとおり、メタル・オキ
サイド・シリコン(MOS)型あるいは接合型(ジャン
クション)電界効果トランジスタ技術を用いることによ
り、必要充分に高い値を得ることができる。したがっ
て、各サンプリング期間において、差分電流Id(=I
in−Iq)は全てアナログ積分回路23に流れて積分
される。非サンプリング期間においては、両電流信号I
in、Iq共にサンプリングスイッチ27などでカット
オフ状態とすることにより、両電流信号の差分点はハイ
インピーダンスになり、アナログ積分回路23はホール
ド状態となる。このホールド直前、又はホールド中のア
ナログ積分回路23の電圧Vcが電圧比較回路1で比較
されて、ディジタル信号に変換される。このディジタル
信号は、ディジタル積分回路25を介して出力されてA
/D変換結果とされる。前記差分電流Idは前記サンプ
リングスイッチ27が閉じているときにアナログ積分回
路23に積分され、同スイッチ27が開いている期間は
その積分電圧に対するディジタル積分演算を行うための
期間とされ、量子化回路24によって行われる電圧比較
結果は、次の動作サイクルのサンプリング期間の最初か
ら局部D/A変換回路22の出力に反映されることにな
る。この実施例のアナログ積分回路23はキャパシタ等
の受動素子によって構成されており、トランジスタ等の
能動素子は用いられていない。また演算増幅器を用いず
にアナログ積分回路23が構成されている。
路1を適用したオーバーサンプリング型のA/D変換器
の一実施例が示される。同図に示されるA/D変換器に
おいて、電圧/電流変換回路21は、アナログ入力電圧
信号VINを比例的に電流信号Iinに変換する。電流
出力形局部D/A変換回路22は、ディジタル積分回路
25の出力値に対応した電流信号Iqを出力する。すな
わち、1サンプル前までの入力信号のA/D変換結果に
対応した帰還電流信号Iqを出力する。これら2つの差
分電流Id(=Iin−Iq)は、例えばサンプリング
スイッチ27を通してアナログ積分回路23に流れ、サ
ンプリングスイッチ27が閉じている間のみ積分され
る。同図においてアナログ積分回路23は一端が交流的
に接地されたキャパシタとして代表的に図示されている
が、A/D変換形式に応じて抵抗素子、又はキャパシタ
と抵抗素子の直列回路などに変更可能である。アナログ
積分回路23の電圧Vcは、前記電圧比較回路1を有す
る量子化回路24で1ビットまたは複数ビットのディジ
タル信号に変換される。電圧比較回路1の入力インピー
ダンスは、上記実施例で説明したとおり、メタル・オキ
サイド・シリコン(MOS)型あるいは接合型(ジャン
クション)電界効果トランジスタ技術を用いることによ
り、必要充分に高い値を得ることができる。したがっ
て、各サンプリング期間において、差分電流Id(=I
in−Iq)は全てアナログ積分回路23に流れて積分
される。非サンプリング期間においては、両電流信号I
in、Iq共にサンプリングスイッチ27などでカット
オフ状態とすることにより、両電流信号の差分点はハイ
インピーダンスになり、アナログ積分回路23はホール
ド状態となる。このホールド直前、又はホールド中のア
ナログ積分回路23の電圧Vcが電圧比較回路1で比較
されて、ディジタル信号に変換される。このディジタル
信号は、ディジタル積分回路25を介して出力されてA
/D変換結果とされる。前記差分電流Idは前記サンプ
リングスイッチ27が閉じているときにアナログ積分回
路23に積分され、同スイッチ27が開いている期間は
その積分電圧に対するディジタル積分演算を行うための
期間とされ、量子化回路24によって行われる電圧比較
結果は、次の動作サイクルのサンプリング期間の最初か
ら局部D/A変換回路22の出力に反映されることにな
る。この実施例のアナログ積分回路23はキャパシタ等
の受動素子によって構成されており、トランジスタ等の
能動素子は用いられていない。また演算増幅器を用いず
にアナログ積分回路23が構成されている。
【0027】前記電流積分型のA/D変換器によれば、
電流に変換された入力信号Iinと局部D/A変換回路
22で生成された帰還電流信号Iqとの差分電流を、一
端が接地されたキャパシタなどのアナログ積分回路23
を用いて例えばサンプリング期間中のみ積分する。非サ
ンプリング期間においては、積分回路23への電流の流
入出はないためホールド状態とされる。このホールド直
前またはホールド期間中のアナログ積分回路23の電圧
を、電圧比較回路1を含む量子化回路24で1ビットま
たは複数ビットのディジタル信号に変換することによっ
て、オーバーサンプリング型A/D変換器として動作さ
れる。アナログ積分回路23は電力消費量の比較的大き
な演算増幅回路を利用しないから、この点においても低
消費電力を達成する。さらに各種のA/D変換器の実現
に本質的に不可欠な電圧比較回路に、本実施例に係る電
圧比較回路1を用いることにより、従来にまして低消費
電力で、かつ高速、高精度のA/D変換器を実現するこ
とができる。その上、直流電位点に結合された受動素子
で構成されるアナログ積分回路23は、論理回路からの
ディジタル雑音混入を原理的に最も受けやすい仮想接地
型ではなく、接地型とされ、これにより、電源電圧の変
動やディジタル雑音に対して動作特性の安定なA/D変
換器を実現することができる。
電流に変換された入力信号Iinと局部D/A変換回路
22で生成された帰還電流信号Iqとの差分電流を、一
端が接地されたキャパシタなどのアナログ積分回路23
を用いて例えばサンプリング期間中のみ積分する。非サ
ンプリング期間においては、積分回路23への電流の流
入出はないためホールド状態とされる。このホールド直
前またはホールド期間中のアナログ積分回路23の電圧
を、電圧比較回路1を含む量子化回路24で1ビットま
たは複数ビットのディジタル信号に変換することによっ
て、オーバーサンプリング型A/D変換器として動作さ
れる。アナログ積分回路23は電力消費量の比較的大き
な演算増幅回路を利用しないから、この点においても低
消費電力を達成する。さらに各種のA/D変換器の実現
に本質的に不可欠な電圧比較回路に、本実施例に係る電
圧比較回路1を用いることにより、従来にまして低消費
電力で、かつ高速、高精度のA/D変換器を実現するこ
とができる。その上、直流電位点に結合された受動素子
で構成されるアナログ積分回路23は、論理回路からの
ディジタル雑音混入を原理的に最も受けやすい仮想接地
型ではなく、接地型とされ、これにより、電源電圧の変
動やディジタル雑音に対して動作特性の安定なA/D変
換器を実現することができる。
【0028】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0029】例えば、上記実施例では、A/D変換器に
サンプリングスイッチを特別に設けたが、本発明はそれ
に限定されるものではなく、量子化回路に含まれる電圧
比較回路の判定タイミングをサンプリングタイミングに
同期化してもよい。また、オーバサンプリングA/D変
換器は、ΔM(デルター・エム)型、ΔΣ(デルター・
シグマ)型、補間型の各種オーバーサンプリング型A/
D変換器として構成することができる。ΔM型はアナロ
グ積分回路を使用せずにディジタル積分回路だけで積分
回路が構成される。ΔΣ型はディジタル積分回路を使用
せずにアナログ積分回路だけで積分回路が構成される。
補間型はアナログ積分回路とディジタル積分回路の双方
を用いる形式である。
サンプリングスイッチを特別に設けたが、本発明はそれ
に限定されるものではなく、量子化回路に含まれる電圧
比較回路の判定タイミングをサンプリングタイミングに
同期化してもよい。また、オーバサンプリングA/D変
換器は、ΔM(デルター・エム)型、ΔΣ(デルター・
シグマ)型、補間型の各種オーバーサンプリング型A/
D変換器として構成することができる。ΔM型はアナロ
グ積分回路を使用せずにディジタル積分回路だけで積分
回路が構成される。ΔΣ型はディジタル積分回路を使用
せずにアナログ積分回路だけで積分回路が構成される。
補間型はアナログ積分回路とディジタル積分回路の双方
を用いる形式である。
【0030】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるオーバ
ーサンプリング型A/D変換器に適用した場合について
説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、
例えば電圧比較回路は各種半導体メモリ回路の高速、低
消費電力型センスアンプとして適用することも可能であ
る。
なされた発明をその背景となった利用分野であるオーバ
ーサンプリング型A/D変換器に適用した場合について
説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、
例えば電圧比較回路は各種半導体メモリ回路の高速、低
消費電力型センスアンプとして適用することも可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0032】すなわち、リセット機能付の差動増幅回路
の出力にクロックドインバータを結合して、該クロック
ドインバータには差動増幅回路による判定タイミングに
同期して動作電流を流すことにより、低消費電力を達成
することができるという効果がある。差動増幅回路によ
る判定結果を保持するラッチ回路の動作タイミングを、
その前段の出力が確定するタイミング又は確定すると予
想されるタイミングに同期させることにより、ラッチ回
路に含まれる相補型MOS回路などの過渡電流を減らす
ことができるという効果がある。
の出力にクロックドインバータを結合して、該クロック
ドインバータには差動増幅回路による判定タイミングに
同期して動作電流を流すことにより、低消費電力を達成
することができるという効果がある。差動増幅回路によ
る判定結果を保持するラッチ回路の動作タイミングを、
その前段の出力が確定するタイミング又は確定すると予
想されるタイミングに同期させることにより、ラッチ回
路に含まれる相補型MOS回路などの過渡電流を減らす
ことができるという効果がある。
【0033】また、差動増幅回路の出力に結合されて選
択的に高インピーダンスに制御される前記クロックドイ
ンバータの出力側信号線は、差動増幅回路による判定前
に選択的に短絡され中間レベルにされるから、差動増幅
回路による前回の判定結果とは逆の判定結果が確定する
までの時間短縮、並びに前の判定結果の影響による誤判
定の防止を実現することができる。
択的に高インピーダンスに制御される前記クロックドイ
ンバータの出力側信号線は、差動増幅回路による判定前
に選択的に短絡され中間レベルにされるから、差動増幅
回路による前回の判定結果とは逆の判定結果が確定する
までの時間短縮、並びに前の判定結果の影響による誤判
定の防止を実現することができる。
【0034】差動増幅回路の相補出力信号経路にクロッ
クドインバータとラッチ回路を同じ様に配置して、該信
号経路の回路的な対称性を保つことにより、判定結果と
して実際に採用される判定出力が、相補出力レベルの何
れか一方とされる場合にも、双方の信号経路の回路を動
作させて、電圧比較回路の動作を安定化させることがで
き、以って誤判定のおそれを極力回避することができる
という効果がある。
クドインバータとラッチ回路を同じ様に配置して、該信
号経路の回路的な対称性を保つことにより、判定結果と
して実際に採用される判定出力が、相補出力レベルの何
れか一方とされる場合にも、双方の信号経路の回路を動
作させて、電圧比較回路の動作を安定化させることがで
き、以って誤判定のおそれを極力回避することができる
という効果がある。
【0035】差動増幅回路のリセット用スイッチ回路を
相補型MOSトランスファゲートにして、その制御信号
の変化による差動出力の不所望名電位変動を小さくして
判定動作速度を向上させることができるという効果があ
る。
相補型MOSトランスファゲートにして、その制御信号
の変化による差動出力の不所望名電位変動を小さくして
判定動作速度を向上させることができるという効果があ
る。
【0036】上記効果により、従来に比べて低消費電力
で、高速かつ高精度の電圧比較回路を実現できる。
で、高速かつ高精度の電圧比較回路を実現できる。
【0037】各種のA/D変換器の実現に本質的に不可
欠な電圧比較回路に、本発明の電圧比較回路を用いるこ
とにより、従来にまして低消費電力で、かつ高速、高精
度の各種A/D変換器を実現することができるという効
果がある。特に、電流積分型のオーバーサンプリングA
/D変換器に適用する場合には、それに含まれるアナロ
グ積分回路には電力消費量の比較的大きな演算増幅回路
を利用しないことにより、前記電圧比較回路それ自体の
低消費電力と相まって一層の低消費電力を達成する。さ
らに、直流電位点に結合された受動素子で構成されるア
ナログ積分回路は、論理回路からのディジタル雑音混入
を原理的に最も受けやすい仮想接地型ではなく、接地型
とされ、このことが、電源電圧の変動やディジタル雑音
に対して動作特性の安定なA/D変換器の実現に寄与す
る。
欠な電圧比較回路に、本発明の電圧比較回路を用いるこ
とにより、従来にまして低消費電力で、かつ高速、高精
度の各種A/D変換器を実現することができるという効
果がある。特に、電流積分型のオーバーサンプリングA
/D変換器に適用する場合には、それに含まれるアナロ
グ積分回路には電力消費量の比較的大きな演算増幅回路
を利用しないことにより、前記電圧比較回路それ自体の
低消費電力と相まって一層の低消費電力を達成する。さ
らに、直流電位点に結合された受動素子で構成されるア
ナログ積分回路は、論理回路からのディジタル雑音混入
を原理的に最も受けやすい仮想接地型ではなく、接地型
とされ、このことが、電源電圧の変動やディジタル雑音
に対して動作特性の安定なA/D変換器の実現に寄与す
る。
【図1】本発明の一実施例に係る電圧比較回路の論理図
である。
である。
【図2】電圧比較回路に含まれる差動増幅回路の一例回
路図である。
路図である。
【図3】電圧比較回路の一例動作タイミングチャートで
ある。
ある。
【図4】電圧比較回路を適用したオーバーサンプリング
型A/D変換回路の一例ブロック図である。
型A/D変換回路の一例ブロック図である。
1 電圧比較回路 4 差動増幅回路 Vin 入力電圧 Vib 比較電圧 5,6 クロックドインバータ 9,10 ラッチ回路 11 タイミング発生回路 M8 Nチャンネル型MOSトランジスタ(スイッチ回
路) M2,M3 Pチャンネル型MOSトランジスタ(入力
トランジスタ) M4,M5 Nチャンネル型MOSトランジスタ(差動
増幅トランジスタ) G1 相補型MOSトランスファゲート 21 電圧/電流変換回路 22 局部D/A変換回路 23 アナログ積分回路 25 ディジタル積分回路 27 サンプリングスイッチ
路) M2,M3 Pチャンネル型MOSトランジスタ(入力
トランジスタ) M4,M5 Nチャンネル型MOSトランジスタ(差動
増幅トランジスタ) G1 相補型MOSトランスファゲート 21 電圧/電流変換回路 22 局部D/A変換回路 23 アナログ積分回路 25 ディジタル積分回路 27 サンプリングスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 山木戸 一夫 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内
Claims (7)
- 【請求項1】 2個の入力端子に与えられる電圧を差動
増幅して2個の出力端子に相補的な信号を出力すると共
に前記2個の出力端子を選択的に短絡可能な第1スイッ
チ回路を有する差動増幅回路と、差動増幅回路の夫々の
出力端子に入力端子が結合されたクロックドインバータ
と、前記クロックドインバータの出力を選択的に短絡さ
せる第2スイッチ回路と、前記夫々のクロックドインバ
ータから出力される相補的な信号を個別的に保持するた
めのラッチ回路と、を含んで成るものであることを特徴
とする電圧比較回路。 - 【請求項2】 前記第1スイッチ回路をオフ状態にした
後の所定タイミングを以って前記クロックドインバータ
を活性化して前記ラッチ回路にデータラッチ動作をさせ
ると共に、少なくとも前記データラッチ動作期間中にお
いては前記第2スイッチ回路をオフ状態に制御するタイ
ミング発生回路を更に含んで成るものであることを特徴
とする請求項1記載の電圧比較回路。 - 【請求項3】 前記第1スイッチ回路は、相補型MOS
トランスファゲートである請求項2記載の電圧比較回
路。 - 【請求項4】 第1導電型のMOSトランジスタにより
構成される2個の入力トランジスタと、夫々の入力トラ
ンジスタに直列接続されて電流経路を夫々構成すると共
に互いに他方の電流経路にゲート電極が結合された第2
導電型のMOSトランジスタによって構成される2個の
差動増幅トランジスタと、前記入力トランジスタと差動
増幅トランジスタとの直列接続点を選択的に短絡するた
めの相補型MOSトランスファゲートと、前記夫々の直
列接続点に入力が結合された2個のインバータと、前記
夫々のインバータの出力に接続されたラッチ回路と、を
含んで成るものであることを特徴とする電圧比較回路。 - 【請求項5】 前記インバータはクロックドインバータ
である請求項4記載の電圧比較回路。 - 【請求項6】 前記クロックドインバータの出力を選択
的に短絡可能なMOSスイッチ回路を更に設けて成る請
求項5記載の電圧比較回路。 - 【請求項7】 入力電圧信号を該電圧振幅に応じた電流
信号に変換する電圧/電流変換回路と、 出力電流値がディジタル信号によって制御される局部デ
ィジタル・アナログ変換回路と、 一端が上記電圧/電流変換回路と局部ディジタル・アナ
ログ変換回路との電流出力接続点に、他端が直流電位点
にそれぞれ接続され、前記電圧/電流変換回路の出力電
流と局部ディジタル・アナログ変換回路の出力電流との
差分電流が供給されるアナログ回路と、 前記電流出力接続点の電位を所定のしきい値電位と比較
する請求項1乃至6の何れか1項記載の電圧比較回路を
有する量子化回路と、 前記量子化回路の出力に基づいて、前記ディジタル信号
を形成するためのディジタル回路と、 を含んで成るものであることを特徴とするアナログ・デ
ィジタル変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35702491A JPH05175803A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 電圧比較回路、及びアナログ・ディジタル変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35702491A JPH05175803A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 電圧比較回路、及びアナログ・ディジタル変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05175803A true JPH05175803A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=18451990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35702491A Pending JPH05175803A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 電圧比較回路、及びアナログ・ディジタル変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05175803A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0879026A (ja) * | 1994-09-01 | 1996-03-22 | Nec Corp | 比較回路 |
JP2010004468A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Seiko Instruments Inc | コンパレータ |
JP2010505349A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | 信号調整回路、そのような調整回路を含むコンパレータ、およびそのような回路を含む逐次近似変換器 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP35702491A patent/JPH05175803A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0879026A (ja) * | 1994-09-01 | 1996-03-22 | Nec Corp | 比較回路 |
JP2010505349A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | 信号調整回路、そのような調整回路を含むコンパレータ、およびそのような回路を含む逐次近似変換器 |
JP2010004468A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Seiko Instruments Inc | コンパレータ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010213 |