JPH05175582A - 高繰返しパルスレーザ装置 - Google Patents

高繰返しパルスレーザ装置

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JPH05175582A
JPH05175582A JP34340791A JP34340791A JPH05175582A JP H05175582 A JPH05175582 A JP H05175582A JP 34340791 A JP34340791 A JP 34340791A JP 34340791 A JP34340791 A JP 34340791A JP H05175582 A JPH05175582 A JP H05175582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
laser gas
discharge
cooling
heat exchanger
Prior art date
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Pending
Application number
JP34340791A
Other languages
English (en)
Inventor
Mina Sakano
美菜 坂野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高繰返しパルスレーザ装置の放電部近傍にお
いて、レーザガス温度を速やかに低下させ、不純物の発
生を抑制することができるようにする。 【構成】 2つの主電極2,3の両側(上流側及び下流
側)に配設される風ガイド10の内、レーザガス流の下
流側に位置する下流側風ガイド10aの内部に、電極長
手方向に直径数mm程度の冷却管11が複数本設けられ
ている。これら複数本の冷却管11は、電極長手方向の
端部において連結されており、冷却管全体として一つの
流路を構成している。また、前記冷却管11は熱交換器
(図示せず)の冷却管と直列に接続され、熱交換器内を
流れる冷却水の循環経路の一部を構成している。そし
て、熱交換器内の冷却水が、下流側風ガイド10a内を
常時循環する冷却媒体として機能できるように構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザーガスを強制的に
循環させてレーザ発振を行う高繰返しパルスレーザ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザガスを強制的に循環させ
てレーザ発振を行う高繰返しパルスレーザ装置は、アノ
ード及びカソードを構成する一対の主電極が、密閉容器
内に一定間隔をおいて対向する位置に配設され、これら
主電極間にレーザ発振の方向と直交する方向にレーザガ
スが強制的に循環されるように構成されている。そし
て、そのレーザガスを、前記一対の主電極間に生じるグ
ロー放電で励起してレーザ光を発振させるのが一般的で
ある。
【0003】図2は従来の高繰返しパルスレーザ装置の
一例を示したもので、その光軸垂直方向の断面を模式的
に表わしている。
【0004】即ち、密閉容器であるレーザチャンバ1内
のレーザ媒質中には、第1の主電極2(カソード)と、
それと対向する位置に、第2の主電極3(アノード)が
配設されている。また、対向する2つの主電極2,3の
間には、放電終了後のレーザガスを速やかに交換し、レ
ーザ放電により発生した不純物が混入した残留ガスを除
去するために、レーザガスを強制的に循環させる送気手
段4により、矢印の方向にレーザガス流5が生じてい
る。
【0005】さらに、2つの主電極2,3の両側には、
レーザガス流の方向を制御する風ガイド6が配設されて
いる。また、レーザ放電を行った後のレーザガスは高温
になっているので、レーザチャンバ1内のガス流路中に
は、熱交換器7が設けられ、レーザガスを冷却できるよ
うに構成されている。
【0006】この様に構成された従来の高繰返しパルス
レーザ装置において、高繰返しパルス電源8からHVパ
ルスが主放電電極間に印加された時、主放電空間に注入
されるエネルギーEは以下の式で表わされる。
【0007】E=1/2CpV2 Cp:ピーキングコンデンサ容量 V:充電電圧 このエネルギーが数10nsecという短時間に主放電
電極に印加されるため、放電部に注入されるピークエネ
ルギーは数MW/ccに達する。
【0008】ところが、このような放電励起型パルスレ
ーザにおけるエネルギー効率(出力エネルギー/注入エ
ネルギー)は、一般に数%程度と非常に低い値をとる。
即ち、注入エネルギーの大部分は回路損失やジュール熱
となって失われてしまう。この注入エネルギーの熱損分
は、電極を通してレーザガスへと移行し、その結果、電
極及びレーザガスの温度を急激に上昇させることにな
る。
【0009】図3は、レーザガス温度とレーザ平均出力
の関係を示したものである。即ち、レーザガス温度が上
昇するとレーザ出力は大幅に低下することが種々の調査
から明らかにされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この様なレーザガス温
度の上昇は、レーザガス自体の分解・化合による不純物
の生成や、レーザチャンバ内部の各部品を構成する構造
物に吸着されていた不純物のレーザガス中への離脱等を
促進することになる。そこで、一般には、高温となった
放電領域のガスを、送気手段4により熱交換器7に通し
て冷却するという手段が講じられている。
【0011】また、高温になって活性化されたレーザガ
スにおいては、高温状態の持続時間が長い程、反応可能
時間が長くなるので、新たに発生・混入する不純物量は
増加する。そのため、放電後のレーザガスの冷却は、可
能な限り早期に行う必要がある。従って、熱交換器7は
できるだけ放電部に近い位置に設置されることが望まし
い。
【0012】しかしながら、前記熱交換器7は多数の放
熱用フィンと冷却水を流すための冷却管から構成されて
いるため、その冷却効率を高めるためには、3次元的に
ある程度の大きさが必要となる。そのため、熱交換器7
を放電部に近接させて配置するには、放電部の側部に広
い空間が必要となり、その結果、レーザチャンバ本体が
大型になるといった不具合が生じていた。
【0013】そのため、従来の高繰返しパルスレーザ装
置においては、熱交換器が放電部から離れた位置に配置
されるため、高温のレーザガスが熱交換器で冷却される
までに多量の不純物が発生する。これら不純物は、レー
ザ発振効率の低下、レーザガスの劣化、レーザ出力鏡・
反射鏡の汚染、電極の腐食促進等といった不利益をもた
らす原因となり、ひいては、レーザ出力の長時間安定化
を阻害する要因ともなっていた。
【0014】本発明は上述した様な従来技術の欠点を解
決するために提案されたものであり、その目的は、放電
部近傍において、レーザガス温度を速やかに低下させ、
不純物の発生を抑制することができ、安定したレーザ出
力を得ることのできる優れた高繰返しパルスレーザ装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、密閉容器内
に、対向配置された一対の金属製主電極と、これら主電
極間にレーザガスを循環させる送気手段と、この送気手
段により発生したレーザガス流を効率良く放電部に流入
・流出させる風ガイドとを備え、さらに、レーザ放電後
のレーザガスを冷却するための熱交換器を有する高繰返
しパルスレーザ装置において、放電部近傍に配設された
前記風ガイドの内、少なくとも放電部より下流側に設け
られた風ガイドに、冷却媒体を流すための冷却管を設け
たことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】以上の様な構成を有する本発明の高繰返しパル
スレーザ装置においては、風ガイド内部を流れる冷却媒
体の効果により、常時風ガイド全体が積極的に冷却され
ているため、放電注入エネルギーにより上昇したレーザ
ガスの温度を、放電直後に速やかに低下させることがで
き、レーザガスの反応性を抑制することができる。その
結果、不純物の発生量を低下させることができるので、
高繰返し動作条件下においても、常に安定したグロー放
電を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて具
体的に説明する。なお、図2に示した従来型と同一の部
材には同一の符号を付して、説明は省略する。
【0018】本実施例においては、図1に示した様に、
2つの主電極2,3の両側(上流側及び下流側)に配設
される風ガイド10の内、放電領域から見てレーザガス
流の下流側に位置する下流側風ガイド10aの内部に、
電極長手方向に直径数mm程度の冷却管11が複数本設
けられている。これら複数本の冷却管11は、電極長手
方向の端部において連結されており、冷却管全体として
一つの流路を構成している。
【0019】また、前記冷却管11は熱交換器(図示せ
ず)の冷却管と直列に接続され、熱交換器内を流れる冷
却水の循環経路の一部を構成している。そして、熱交換
器内の冷却水が、下流側風ガイド10a内を常時循環す
る冷却媒体として機能できるように構成されている。
【0020】なお、前記風ガイド10は、テフロン、P
VDF、ガラスエポキシなどの高分子絶縁物より構成さ
れている。
【0021】この様な構成を有する本実施例の高繰返し
パルスレーザ装置は、以下に述べる様に作用する。即
ち、高繰返しパルス電源8からパルス高電圧(HVパル
ス)が印加され、予め予備電離電極(図示せず)により
予備電離された主電極2,3間のレーザガス中で放電破
壊が発生すると、放電部に注入された莫大なエネルギー
の大部分は熱量に変換され、放電領域に存在するレーザ
ガス中に放出される。そのため、放電部のレーザガス温
度は、例えば摂氏百数十度にまで上昇する。
【0022】この様な場合であっても、本実施例におい
ては、下流側風ガイド10aの内部を循環する冷却水の
冷却作用により、下流側風ガイド10a本体は常時冷却
されているため、下流側風ガイド10aの表面とレーザ
ガスの間において速やかに熱交換が行われる。即ち、放
電により温度上昇したレーザガスは、その直後に冷却さ
れることになる。
【0023】従って、レーザガスが高い反応性を有する
高温状態は、放電直後に緩和されるため、放電部から離
れた位置に配設された熱交換器にレーザガスが到達する
までの不純物生成反応は抑制される。その結果、レーザ
ガスの消耗・劣化速度を大幅に低下させることができ
る。
【0024】また、熱交換器に到達するレーザガスは、
下流側風ガイド10aによりすでにある程度冷却されて
いるため、熱交換器部分での冷却効率は高くなり、ガス
の劣化はさらに抑制される。このことは、安定なグロー
放電の点弧に寄与するだけでなく、レーザガスの長寿命
化にもつながるため、長時間にわたり安定なレーザ発振
を維持することが可能になる。
【0025】さらに、下流側風ガイド10aの冷却管1
1と熱交換器の冷却管を直列に接続することによって、
パルスレーザ装置本体に配設する冷却水供給口・排出口
を共用することができるため、パルスレーザ装置の部材
点数も最小限とすることができる。
【0026】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、以下に示す適用例においても、同様の
効果を得ることができる。
【0027】例えば、本実施例においては、下流側風ガ
イド10aの冷却管11と熱交換器の冷却管を直列に連
結し、冷却水供給口・排出口を共用していたが、冷却水
の供給・排出はそれぞれ別個に行っても良い。この場合
には、下流側風ガイドと熱交換器にそれぞれ別個の冷却
媒体を流すことが可能となる。即ち、風ガイド部分の冷
却媒体の絶縁性を重視する場合には、水より高価な絶縁
性流体であるフロンや絶縁油を流すのは風ガイド部分の
みとし、膨大な量の冷媒を消費する熱交換器には安価な
水を流すというように、状況に応じて流す媒質を変える
ことができ、また、一方のみにチラーを取付けて、さら
に冷却効率を上げることもできる。
【0028】また、下流側風ガイド10aだけでなく、
上流側風ガイド10b中にも冷却管を設けても良い。
【0029】さらに、予備電離方法、送気手段、電源方
式、励起回路等については種々の方式を選択することが
できる。
【0030】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば、放電
部近傍に配設された風ガイドの内、少なくとも放電部よ
り下流側に設けられた風ガイドに、冷却媒体を流すため
の冷却管を設けることにより、放電部近傍において、レ
ーザガス温度を速やかに低下させ、不純物の発生を抑制
することができ、安定したレーザ出力を得ることのでき
る優れた高繰返しパルスレーザ装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高繰返しパルスレーザ装置の一実施例
を示す要部断面図
【図2】従来の高繰返しパルスレーザ装置の構成を示す
断面図
【図3】レーザガス温度とレーザ平均出力の関係を示す
【符号の説明】
1…レーザチャンバ 2…第1の主電極 3…第2の主電極 4…送気手段 5…レーザガス流 6…風ガイド 7…熱交換器 8…高繰返しパルス電源 10a…下流側風ガイド 11…冷却管
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8934−4M H01S 3/04 G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に、対向配置された一対の金
    属製主電極と、これら主電極間にレーザガスを循環させ
    る送気手段と、この送気手段により発生したレーザガス
    流を効率良く放電部に流入・流出させる風ガイドとを備
    え、さらに、レーザ放電後のレーザガスを冷却するため
    の熱交換器を有する高繰返しパルスレーザ装置におい
    て、 放電部近傍に配設された前記風ガイドの内、少なくとも
    放電部より下流側に設けられた風ガイドに、冷却媒体を
    流すための冷却管を設けたことを特徴とする高繰返しパ
    ルスレーザ装置。
JP34340791A 1991-12-25 1991-12-25 高繰返しパルスレーザ装置 Pending JPH05175582A (ja)

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