JPH05175051A - 複数個のシリーズおよびコモンモード巻線を備えた総合磁気フィルタ誘導子 - Google Patents
複数個のシリーズおよびコモンモード巻線を備えた総合磁気フィルタ誘導子Info
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- JPH05175051A JPH05175051A JP3232519A JP23251991A JPH05175051A JP H05175051 A JPH05175051 A JP H05175051A JP 3232519 A JP3232519 A JP 3232519A JP 23251991 A JP23251991 A JP 23251991A JP H05175051 A JPH05175051 A JP H05175051A
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/46—Filters
- H03H9/48—Coupling means therefor
- H03H9/52—Electric coupling means
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/42—Circuits specially adapted for the purpose of modifying, or compensating for, electric characteristics of transformers, reactors, or choke coils
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、一般的に磁気フィルタ誘導子に関
し、特に、線形電源またはスイッチング電源に使用され
る多段シリーズおよびコモンモード誘導子に関する。 【構成】 本明細書で開示され特許請求された発明は、
総合磁気フィルタから成る。磁気フィルタは、実質的に
閉じた磁路を形成するための磁気コアを含む。第1コモ
ンモード巻線は、磁気コアの磁路の周りに巻かれ、入力
端および出力端を有する。第1漏れインダクタンスは、
第1コモンモード巻線と関連する。第2コモンモード巻
線は、磁気コアの磁路の周りに巻かれ、入力端および出
力端を有する。第2漏れインダクタンスは、第2コモン
モード巻線と関連する。第1および第2コモンモード巻
線は、実質的に同一で反対向きの電流が第1および第2
コモンモード巻線に入力された時、磁路内に誘導された
磁束を互いに打消すように操作可能である。
し、特に、線形電源またはスイッチング電源に使用され
る多段シリーズおよびコモンモード誘導子に関する。 【構成】 本明細書で開示され特許請求された発明は、
総合磁気フィルタから成る。磁気フィルタは、実質的に
閉じた磁路を形成するための磁気コアを含む。第1コモ
ンモード巻線は、磁気コアの磁路の周りに巻かれ、入力
端および出力端を有する。第1漏れインダクタンスは、
第1コモンモード巻線と関連する。第2コモンモード巻
線は、磁気コアの磁路の周りに巻かれ、入力端および出
力端を有する。第2漏れインダクタンスは、第2コモン
モード巻線と関連する。第1および第2コモンモード巻
線は、実質的に同一で反対向きの電流が第1および第2
コモンモード巻線に入力された時、磁路内に誘導された
磁束を互いに打消すように操作可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に磁気フィルタ
誘導子に関し、特に、線形電源またはスイッチング電源
に使用される多段シリーズおよびコモンモード誘導子に
関する。
誘導子に関し、特に、線形電源またはスイッチング電源
に使用される多段シリーズおよびコモンモード誘導子に
関する。
【0002】
【従来の技術】フィルタ誘導子は、線形電源およびスイ
ッチング電源に広く使用されている。低域フィルタは、
電源の入出力リップル電流を低減するために、ほとんど
全ての電力変換に必要である。正弦波交流入力が種々の
レベルの直流に整流される線形変換器においては、低域
フィルタは、望ましくない交流成分が線形変換器の出力
端に現れるのを防止するのに必要である。スイッチング
電源変換器においては、誘導子に対する要求は、ますま
す大きくなる。スイッチング変換器の低域フィルタに対
する要求に加えて、誘導子は、エネルギを蓄積し移動さ
せるのに、および、各スイッチングサイクルで大電流パ
ルスを遮断し、または、低減するのに使用される。全て
のスイッチング電源変換器は、比較的高い周波数で直流
電圧を変換し、信号を変形し、その後、高周波交流を直
流出力に整流する。高周波スイッチングおよび大電流パ
ルス化の結果として、電磁妨害雑音フィルタは、スイッ
チング変換器内で生じる、電圧スパイク、スイッチング
調波、および、これらに付随するノズルを遮断するのに
必要である。また、電磁妨害雑音フィルタは、外部世界
から導入され放射される妨害による妨害感受性問題を小
さくするのに必要である。
ッチング電源に広く使用されている。低域フィルタは、
電源の入出力リップル電流を低減するために、ほとんど
全ての電力変換に必要である。正弦波交流入力が種々の
レベルの直流に整流される線形変換器においては、低域
フィルタは、望ましくない交流成分が線形変換器の出力
端に現れるのを防止するのに必要である。スイッチング
電源変換器においては、誘導子に対する要求は、ますま
す大きくなる。スイッチング変換器の低域フィルタに対
する要求に加えて、誘導子は、エネルギを蓄積し移動さ
せるのに、および、各スイッチングサイクルで大電流パ
ルスを遮断し、または、低減するのに使用される。全て
のスイッチング電源変換器は、比較的高い周波数で直流
電圧を変換し、信号を変形し、その後、高周波交流を直
流出力に整流する。高周波スイッチングおよび大電流パ
ルス化の結果として、電磁妨害雑音フィルタは、スイッ
チング変換器内で生じる、電圧スパイク、スイッチング
調波、および、これらに付随するノズルを遮断するのに
必要である。また、電磁妨害雑音フィルタは、外部世界
から導入され放射される妨害による妨害感受性問題を小
さくするのに必要である。
【0003】代表的な場合、低域フィルタまたは電磁妨
害雑音フィルタは、何らかのタイプの直列インダクタン
スと、これに接続された分路コンデンサとから成る。直
列インダクタンスは、小さい直列抵抗を含む高インダク
タンスの特徴を備えなければならない。これにより、低
域フィルタまたは電磁妨害雑音フィルタに対して電力損
失が比較的小さくなる。また、低域フィルタまたは電磁
妨害雑音フィルタは、直流信号の最大低域および電磁妨
害雑音ろ過のために各段間に分路コンデンサによって区
切られた複数の直列インダクタンス段およびコモンモー
ドインダクタンス段から成っていてもよい。各ディスク
リートインダクタンスの要求に対して磁気コアの周りに
おいて、磁気総合は、価格が低く、寸法が小さく、重量
が小さく、効率も高い誘導子の基本構成として結実す
る、1個の磁気コアの周りの複数の多段シリーズおよび
コモンモード巻線を結合するのに使用されうる。
害雑音フィルタは、何らかのタイプの直列インダクタン
スと、これに接続された分路コンデンサとから成る。直
列インダクタンスは、小さい直列抵抗を含む高インダク
タンスの特徴を備えなければならない。これにより、低
域フィルタまたは電磁妨害雑音フィルタに対して電力損
失が比較的小さくなる。また、低域フィルタまたは電磁
妨害雑音フィルタは、直流信号の最大低域および電磁妨
害雑音ろ過のために各段間に分路コンデンサによって区
切られた複数の直列インダクタンス段およびコモンモー
ドインダクタンス段から成っていてもよい。各ディスク
リートインダクタンスの要求に対して磁気コアの周りに
おいて、磁気総合は、価格が低く、寸法が小さく、重量
が小さく、効率も高い誘導子の基本構成として結実す
る、1個の磁気コアの周りの複数の多段シリーズおよび
コモンモード巻線を結合するのに使用されうる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本明細書で開示され特許
請求された発明は、総合磁気フィルタから成る。磁気フ
ィルタは、実質的に閉じた磁路を形成するための磁気コ
アを含む。第1コモンモード巻線は、磁気コアの磁路の
周りに巻かれ、入力端および出力端を有する。第1漏れ
インダクタンスは、第1コモンモード巻線と関連する。
第2コモンモード巻線は、磁気コアの磁路の周りに巻か
れ、入力端および出力端を有する。第2漏れインダクタ
ンスは、第2コモンモード巻線と関連する。第1および
第2コモンモード巻線は、実質的に同一で反対向きの電
流が第1および第2コモンモード巻線に入力された時、
磁路内に誘導された磁束を互いに打消すように操作可能
である。
請求された発明は、総合磁気フィルタから成る。磁気フ
ィルタは、実質的に閉じた磁路を形成するための磁気コ
アを含む。第1コモンモード巻線は、磁気コアの磁路の
周りに巻かれ、入力端および出力端を有する。第1漏れ
インダクタンスは、第1コモンモード巻線と関連する。
第2コモンモード巻線は、磁気コアの磁路の周りに巻か
れ、入力端および出力端を有する。第2漏れインダクタ
ンスは、第2コモンモード巻線と関連する。第1および
第2コモンモード巻線は、実質的に同一で反対向きの電
流が第1および第2コモンモード巻線に入力された時、
磁路内に誘導された磁束を互いに打消すように操作可能
である。
【0005】本発明の他の実施態様によれば、第1およ
び第2コモンモード巻線は、これらのコモンモード巻線
が磁気コア構造体の直径上の両端に配置されることによ
り第1および第2コモンモード巻線間に最大漏れインダ
クタンスを生じるように、トロイダル磁気構造体または
矩形磁気構造体の周りに配置されうる。
び第2コモンモード巻線は、これらのコモンモード巻線
が磁気コア構造体の直径上の両端に配置されることによ
り第1および第2コモンモード巻線間に最大漏れインダ
クタンスを生じるように、トロイダル磁気構造体または
矩形磁気構造体の周りに配置されうる。
【0006】本発明の更に他の実施態様によれば、磁気
コア構造体は、第2脚が第1および第3脚間に配置され
た状態で、互いに平行に配置された第1、第2および第
3脚を含む。第1および第2脚は、これらの脚が所定距
離だけ離れた状態で、第1および第2ブリッジ部によっ
て第1および第2脚のいずれの端部にも接続されてい
る。同様に、第2および第3脚は、それぞれ、第3およ
び第4ブリッジ部によって第2および第3脚のいずれの
端部にも、接続されている。第1および第2コモンモー
ド巻線は、これらのコモンモード巻線が所定距離だけ離
れた状態で、第1および第2ブリッジ部の周りに設けら
れている。一次巻線が第2脚の周りに配置され、該一次
巻線のインダクタンスは、第2脚内において他の全ての
インダクタンスから隔離される。
コア構造体は、第2脚が第1および第3脚間に配置され
た状態で、互いに平行に配置された第1、第2および第
3脚を含む。第1および第2脚は、これらの脚が所定距
離だけ離れた状態で、第1および第2ブリッジ部によっ
て第1および第2脚のいずれの端部にも接続されてい
る。同様に、第2および第3脚は、それぞれ、第3およ
び第4ブリッジ部によって第2および第3脚のいずれの
端部にも、接続されている。第1および第2コモンモー
ド巻線は、これらのコモンモード巻線が所定距離だけ離
れた状態で、第1および第2ブリッジ部の周りに設けら
れている。一次巻線が第2脚の周りに配置され、該一次
巻線のインダクタンスは、第2脚内において他の全ての
インダクタンスから隔離される。
【0007】本発明の更に他の実施態様によれば、第3
および第4コモンモード巻線が第3および第4ブリッジ
部の周りに設けられている。第3および第4漏れインダ
クタンスは、それぞれ第3および第4コモンモード巻線
と関連する。第3および第4コモンモード巻線は、実質
的に同一で反対向きの電流が第3および第4コモンモー
ド巻線に入力された時、磁気コア構造体内の正味磁束を
実質的に0とするように動作しうる。
および第4コモンモード巻線が第3および第4ブリッジ
部の周りに設けられている。第3および第4漏れインダ
クタンスは、それぞれ第3および第4コモンモード巻線
と関連する。第3および第4コモンモード巻線は、実質
的に同一で反対向きの電流が第3および第4コモンモー
ド巻線に入力された時、磁気コア構造体内の正味磁束を
実質的に0とするように動作しうる。
【0008】本発明の更に他の実施態様によれば、第2
の一次巻線は、磁気コア構造体の第1および第3脚の周
りに設けられ、第2の一次巻線のインダクタンスが他の
全てのインダクタンスから磁気的に隔離される。
の一次巻線は、磁気コア構造体の第1および第3脚の周
りに設けられ、第2の一次巻線のインダクタンスが他の
全てのインダクタンスから磁気的に隔離される。
【0009】
【実施例】本発明およびその利点を一層完全に理解する
ために、添付図面を参照して本発明の実施例を以下に説
明する。
ために、添付図面を参照して本発明の実施例を以下に説
明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例を示す概略図で
ある。4本の辺を備えた矩形磁気コア12が設けられて
いる。2個のコモンモード巻線14および16が設けら
れ、一次巻線18が設けられている。コモンモード巻線
14および16は、これらのコモンモード巻線14およ
び16を貫くように誘導された磁束が逆向きに通過する
ように磁気コア12の周りに設けられている。巻線方向
は、巻線の一端上の「点」によって表わされている。コ
モンモード巻線14および16は、磁束矢印20で表わ
されているように、「点端部」に入力された電流に対し
てコモンモード巻線14によって誘導された磁束が磁気
コア12を貫いて時計回りとなり、磁束矢印22によっ
て表わされているように、「点端部」から出力された電
流に対してコモンモード巻線16によって誘導された磁
束が逆時計回りとなるように、巻かれている。
ある。4本の辺を備えた矩形磁気コア12が設けられて
いる。2個のコモンモード巻線14および16が設けら
れ、一次巻線18が設けられている。コモンモード巻線
14および16は、これらのコモンモード巻線14およ
び16を貫くように誘導された磁束が逆向きに通過する
ように磁気コア12の周りに設けられている。巻線方向
は、巻線の一端上の「点」によって表わされている。コ
モンモード巻線14および16は、磁束矢印20で表わ
されているように、「点端部」に入力された電流に対し
てコモンモード巻線14によって誘導された磁束が磁気
コア12を貫いて時計回りとなり、磁束矢印22によっ
て表わされているように、「点端部」から出力された電
流に対してコモンモード巻線16によって誘導された磁
束が逆時計回りとなるように、巻かれている。
【0011】コモンモード巻線14および16のそれぞ
れの中を流れる電流が万一等しいとすれば、磁束矢印2
0および22によって表わされる磁束も等しくなり、こ
れによりコモンモード巻線14および16内に生じた磁
束は、互いに打消されることになる。しかし、通常、コ
モンモード巻線14および16のそれぞれと関連する漏
れもしくは二次磁束が存在する。コモンモード巻線14
の二次磁束は、磁束線24によって表わされ、コモンモ
ード巻線16の二次磁束は、磁束線26によって表わさ
れる。二次磁束は、磁気コア構造体の外に生じる。磁束
線24および26は互いに結合されていない。磁束線2
4および26は、漏れ磁束を生じたコモンモード巻線と
のみ誘導結合し、他のいずれの巻線とも誘導結合してい
ない。したがって、一次巻線は、二次磁束線から磁気的
に隔離されている。コモンモード巻線14および16
は、磁気コア構造体12の対向する両側に配置されるこ
とにより最大可能二次インダクタンスを生じることを理
解すべきである。2個のコモンモード巻線の分離によっ
て意図的に増強された漏れインダクタンスは、総合磁気
フィルタの全インダクタンスに対して極めて重要な寄与
因となる。全複数個のコモンモード巻線の分離は、本発
明の重要な実施態様であり、これは、全複数個の巻線を
密に誘導結合する通常の実務と異なる。二次磁束線24
および二次磁束線26は、逆向きなので、磁気コア構造
体12内の正味磁束は、0である。磁気コア構造体12
に残る他の磁束は、一次巻線18によって誘導されたも
のだけである。この磁束は、磁束線28によって表わさ
れる。2個のコモンモード巻線14および16による磁
気コア構造体12の正味磁束は、0であるから、一次巻
線18と誘導結合するコモンモード巻線14および16
によって誘導された磁束も0となる。したがって、一次
巻線18は、コモンモード巻線14および16から磁気
的に隔離される。
れの中を流れる電流が万一等しいとすれば、磁束矢印2
0および22によって表わされる磁束も等しくなり、こ
れによりコモンモード巻線14および16内に生じた磁
束は、互いに打消されることになる。しかし、通常、コ
モンモード巻線14および16のそれぞれと関連する漏
れもしくは二次磁束が存在する。コモンモード巻線14
の二次磁束は、磁束線24によって表わされ、コモンモ
ード巻線16の二次磁束は、磁束線26によって表わさ
れる。二次磁束は、磁気コア構造体の外に生じる。磁束
線24および26は互いに結合されていない。磁束線2
4および26は、漏れ磁束を生じたコモンモード巻線と
のみ誘導結合し、他のいずれの巻線とも誘導結合してい
ない。したがって、一次巻線は、二次磁束線から磁気的
に隔離されている。コモンモード巻線14および16
は、磁気コア構造体12の対向する両側に配置されるこ
とにより最大可能二次インダクタンスを生じることを理
解すべきである。2個のコモンモード巻線の分離によっ
て意図的に増強された漏れインダクタンスは、総合磁気
フィルタの全インダクタンスに対して極めて重要な寄与
因となる。全複数個のコモンモード巻線の分離は、本発
明の重要な実施態様であり、これは、全複数個の巻線を
密に誘導結合する通常の実務と異なる。二次磁束線24
および二次磁束線26は、逆向きなので、磁気コア構造
体12内の正味磁束は、0である。磁気コア構造体12
に残る他の磁束は、一次巻線18によって誘導されたも
のだけである。この磁束は、磁束線28によって表わさ
れる。2個のコモンモード巻線14および16による磁
気コア構造体12の正味磁束は、0であるから、一次巻
線18と誘導結合するコモンモード巻線14および16
によって誘導された磁束も0となる。したがって、一次
巻線18は、コモンモード巻線14および16から磁気
的に隔離される。
【0012】一次巻線18によって磁気コア構造体12
内に誘導される磁束を表わす磁束矢印28は、コモンモ
ード巻線14および16を貫く。しかし、コモンモード
巻線14および16は、一次磁束がコモンモード巻線1
4および16の一方に生じる効果がコモンモード巻線1
4および16の他方によって打消されるように、接続さ
れている。この結果、コモンモード巻線14および16
は、一次巻線18から隔離される。
内に誘導される磁束を表わす磁束矢印28は、コモンモ
ード巻線14および16を貫く。しかし、コモンモード
巻線14および16は、一次磁束がコモンモード巻線1
4および16の一方に生じる効果がコモンモード巻線1
4および16の他方によって打消されるように、接続さ
れている。この結果、コモンモード巻線14および16
は、一次巻線18から隔離される。
【0013】図2には、第2組のコモンモード巻線30
および32を組込んだ、図1の構造体の他の実施例が示
されている。コモンモード巻線30および32は、磁気
コア構造体12の対向する両側に配置されることによ
り、漏れインダクタンスを最大化する。コモンモード巻
線30および32は、コモンモード巻線14および16
と同様に動作し、コモンモード巻線30は、磁束矢印3
4によって表わされる一方向の磁束を誘導し、コモンモ
ード巻線32は、磁束矢印36によって表わされる逆方
向の磁束を誘導する。コモンモード巻線30および32
によって誘導された磁束は、コモンモード巻線30およ
び32が他の巻線から隔離される状態で、互いに打消し
合う。しかも、上記磁束は、逆向きなので、磁気コア構
造体12の全体において、正味磁束が0となる。正味磁
束を0とするためには、コモンモード巻線30および3
2のそれぞれ、または、コモンモード巻線14および1
6のそれぞれを通る電流が等しくなければならない。
および32を組込んだ、図1の構造体の他の実施例が示
されている。コモンモード巻線30および32は、磁気
コア構造体12の対向する両側に配置されることによ
り、漏れインダクタンスを最大化する。コモンモード巻
線30および32は、コモンモード巻線14および16
と同様に動作し、コモンモード巻線30は、磁束矢印3
4によって表わされる一方向の磁束を誘導し、コモンモ
ード巻線32は、磁束矢印36によって表わされる逆方
向の磁束を誘導する。コモンモード巻線30および32
によって誘導された磁束は、コモンモード巻線30およ
び32が他の巻線から隔離される状態で、互いに打消し
合う。しかも、上記磁束は、逆向きなので、磁気コア構
造体12の全体において、正味磁束が0となる。正味磁
束を0とするためには、コモンモード巻線30および3
2のそれぞれ、または、コモンモード巻線14および1
6のそれぞれを通る電流が等しくなければならない。
【0014】図3には、トロイダル磁気コア構造体40
を利用する、図2の構造体の他の実施例が示されてい
る。簡単化のために、一次巻線18は、示されてない。
トロイダル磁気コア構造体40は、コモンモード巻線3
0および32がコモンモード巻線14および16に至る
中途に配設された状態で、コモンモード巻線14および
16、および、コモンモード巻線30および32がそれ
ぞれ直径の両端で対向するように、トロイダル磁気コア
構造体40に配設されたコモンモード巻線14および1
6、および、コモンモード巻線30および32を有す
る。コモンモード巻線14および16のみを残して、一
次巻線18およびコモンモード巻線30および32は、
不要としうることに注意すべきである。この場合は、図
示される実施例は、2個のコモンモード巻線と2つの二
次インダクタンスとから成る。この実施例は、コモンモ
ード誘導子の分離によりコモンモード巻線に加える直列
インダクタンスの量が顕著に増大する本発明の実施態様
の最も簡単な例を示す。コモンモードインダクタンス
は、従来のコモンモード誘導子の場合とほぼ同一である
が、総合磁気フィルタの効果は、追加された直列インダ
クタンスによって非常に増大する。巻線が追加的に必要
とされないので、二次インダクタンスと関連する追加の
電力損が全くないことに注意することも重要である。
を利用する、図2の構造体の他の実施例が示されてい
る。簡単化のために、一次巻線18は、示されてない。
トロイダル磁気コア構造体40は、コモンモード巻線3
0および32がコモンモード巻線14および16に至る
中途に配設された状態で、コモンモード巻線14および
16、および、コモンモード巻線30および32がそれ
ぞれ直径の両端で対向するように、トロイダル磁気コア
構造体40に配設されたコモンモード巻線14および1
6、および、コモンモード巻線30および32を有す
る。コモンモード巻線14および16のみを残して、一
次巻線18およびコモンモード巻線30および32は、
不要としうることに注意すべきである。この場合は、図
示される実施例は、2個のコモンモード巻線と2つの二
次インダクタンスとから成る。この実施例は、コモンモ
ード誘導子の分離によりコモンモード巻線に加える直列
インダクタンスの量が顕著に増大する本発明の実施態様
の最も簡単な例を示す。コモンモードインダクタンス
は、従来のコモンモード誘導子の場合とほぼ同一である
が、総合磁気フィルタの効果は、追加された直列インダ
クタンスによって非常に増大する。巻線が追加的に必要
とされないので、二次インダクタンスと関連する追加の
電力損が全くないことに注意することも重要である。
【0015】図4は、第1脚46、第2脚48および第
3脚50を有する磁気コア構造体44を利用する、本発
明の他の実施例が示されている。第1脚46、第2脚4
8および第3脚50は、第1脚46が該第1脚46およ
び第2脚48の両端に配置されたブリッジ部52および
54によって第2脚48に接続された状態で、互いに平
行に配置されている。同様に、第3脚50と第2脚48
とは、該第3脚50および第2脚48の両端においてブ
リッジ部56および58によって相互接続されている。
これは、通常の磁気コア構造体である。
3脚50を有する磁気コア構造体44を利用する、本発
明の他の実施例が示されている。第1脚46、第2脚4
8および第3脚50は、第1脚46が該第1脚46およ
び第2脚48の両端に配置されたブリッジ部52および
54によって第2脚48に接続された状態で、互いに平
行に配置されている。同様に、第3脚50と第2脚48
とは、該第3脚50および第2脚48の両端においてブ
リッジ部56および58によって相互接続されている。
これは、通常の磁気コア構造体である。
【0016】一次巻線62は、第2脚48の回りに配置
され、符号「1」および「2」を付された入力端を有
し、これにより第1の一次巻線を形成する。第1コモン
モード巻線は、ブリッジ部52の周りに配置されたコモ
ンモード巻線64とブリッジ部54の周りに配置された
コモンモード巻線66とを有する。コモンモード巻線6
4の点配置は、第1脚46寄りであり、コモンモード巻
線66の点配置は、第1脚46寄りである。コモンモー
ド巻線64および66は、該コモンモード巻線64およ
び66によって第1脚46内に誘導された磁束が0とな
るように、接続されている。コモンモード巻線64は、
該コモンモード巻線64の点配置側に符号「3」を付さ
れた入力端を有し、他の側に符号「4」を付された出力
端を有する。同様に、コモンモード巻線66は、その点
配置側に出力端「10」を有し、他方側に入力端「9」
を有する。
され、符号「1」および「2」を付された入力端を有
し、これにより第1の一次巻線を形成する。第1コモン
モード巻線は、ブリッジ部52の周りに配置されたコモ
ンモード巻線64とブリッジ部54の周りに配置された
コモンモード巻線66とを有する。コモンモード巻線6
4の点配置は、第1脚46寄りであり、コモンモード巻
線66の点配置は、第1脚46寄りである。コモンモー
ド巻線64および66は、該コモンモード巻線64およ
び66によって第1脚46内に誘導された磁束が0とな
るように、接続されている。コモンモード巻線64は、
該コモンモード巻線64の点配置側に符号「3」を付さ
れた入力端を有し、他の側に符号「4」を付された出力
端を有する。同様に、コモンモード巻線66は、その点
配置側に出力端「10」を有し、他方側に入力端「9」
を有する。
【0017】ブリッジ部56は、コモンモード巻線68
の点配置が第2脚48に近接した状態で、ブリッジ部5
6の周りに配置されたコモンモード巻線68を有する。
コモンモード巻線68は、その点配置側に入力端「5」
を有し、他方側に出力端「6」を有する。コモンモード
巻線70は、その点配置が第2脚48に近接して存在す
る状態で、ブリッジ部58の周りに配置されている。コ
モンモード巻線70は、その点配置側に出力端「8」を
有し、他端側に入力端「7」を有する。
の点配置が第2脚48に近接した状態で、ブリッジ部5
6の周りに配置されたコモンモード巻線68を有する。
コモンモード巻線68は、その点配置側に入力端「5」
を有し、他方側に出力端「6」を有する。コモンモード
巻線70は、その点配置が第2脚48に近接して存在す
る状態で、ブリッジ部58の周りに配置されている。コ
モンモード巻線70は、その点配置側に出力端「8」を
有し、他端側に入力端「7」を有する。
【0018】コモンモード巻線64および66は、複数
個のコモンモード巻線から成る1組を構成し、コモンモ
ード巻線68および70は、複数個のコモンモード巻線
から成る他の1組を構成する。したがって、1次巻線6
2は、第2脚48の一端において第1脚46および第3
脚50間に分割される磁束を生じ、第2脚48の他端に
おいて結合されている。コモンモード巻線64および6
6とコモンモード巻線68および70とは、一次磁束が
両方のコモンモード巻線の一方に生じる効果がコモンモ
ード巻線が配置された脚内で打消され、これにより、第
1脚46または第3脚50の周りのコモンモード巻線に
至る一次磁束の正味結合効果が磁気コア構造体44全体
について0となるように、接続されている。
個のコモンモード巻線から成る1組を構成し、コモンモ
ード巻線68および70は、複数個のコモンモード巻線
から成る他の1組を構成する。したがって、1次巻線6
2は、第2脚48の一端において第1脚46および第3
脚50間に分割される磁束を生じ、第2脚48の他端に
おいて結合されている。コモンモード巻線64および6
6とコモンモード巻線68および70とは、一次磁束が
両方のコモンモード巻線の一方に生じる効果がコモンモ
ード巻線が配置された脚内で打消され、これにより、第
1脚46または第3脚50の周りのコモンモード巻線に
至る一次磁束の正味結合効果が磁気コア構造体44全体
について0となるように、接続されている。
【0019】コモンモード巻線64または66を流れる
電流による上記磁気コア構造体44の第1脚46内に誘
導された正味磁束は、0となる。漏れ磁束または二次磁
束を生じたコモンモード巻線と関連する漏れ磁束または
二次磁束は、残る。第1脚46内に残る他の磁束は、一
次巻線62によって誘導された磁束のみである。コモン
モード巻線64および66による第1脚46の正味磁束
は、0なので、第2脚48の周りの一次巻線62と誘導
結合するコモンモード巻線64および66によって誘導
された磁束も0となる。同一の理由で、第3脚50の周
りのコモンモード巻線68および70によって誘導され
た正味磁束は、0であり、第2脚48の周りの一次巻線
62と誘導結合する、第3脚50の周りのコモンモード
巻線68および70によって誘導される正味磁束も0と
なる。したがって、第2脚48の周りの一次巻線62
と、第1脚46の周りのコモンモード巻線64および6
6と、第3脚50の周りのコモンモード巻線68および
70とは、磁気的に互いに隔離される。
電流による上記磁気コア構造体44の第1脚46内に誘
導された正味磁束は、0となる。漏れ磁束または二次磁
束を生じたコモンモード巻線と関連する漏れ磁束または
二次磁束は、残る。第1脚46内に残る他の磁束は、一
次巻線62によって誘導された磁束のみである。コモン
モード巻線64および66による第1脚46の正味磁束
は、0なので、第2脚48の周りの一次巻線62と誘導
結合するコモンモード巻線64および66によって誘導
された磁束も0となる。同一の理由で、第3脚50の周
りのコモンモード巻線68および70によって誘導され
た正味磁束は、0であり、第2脚48の周りの一次巻線
62と誘導結合する、第3脚50の周りのコモンモード
巻線68および70によって誘導される正味磁束も0と
なる。したがって、第2脚48の周りの一次巻線62
と、第1脚46の周りのコモンモード巻線64および6
6と、第3脚50の周りのコモンモード巻線68および
70とは、磁気的に互いに隔離される。
【0020】上述した場合と同様に、コモンモード巻線
64,66,68および70のそれぞれは、関連した二
次磁束を生じる。該二次磁束は、該二次磁束を生じた関
連のコモンモード巻線とのみ誘導結合し、第2脚48の
周りの一次巻線62または他のコモンモード巻線のいず
れとも誘導結合しない。したがって、コモンモード巻線
64,66,68および70のそれぞれと関連した二次
誘導子と一次巻線62のインダクタンスとは、磁気的に
互いに隔離される。
64,66,68および70のそれぞれは、関連した二
次磁束を生じる。該二次磁束は、該二次磁束を生じた関
連のコモンモード巻線とのみ誘導結合し、第2脚48の
周りの一次巻線62または他のコモンモード巻線のいず
れとも誘導結合しない。したがって、コモンモード巻線
64,66,68および70のそれぞれと関連した二次
誘導子と一次巻線62のインダクタンスとは、磁気的に
互いに隔離される。
【0021】図5には、図4に示された磁気構造体が利
用されうる一の構成の簡単化された模式的概略が示され
ている。この接続のために、コモンモード巻線64の端
部4とコモンモード巻線68の端部5とが互いに接続さ
れ、コモンモード巻線66の端部9とコモンモード巻線
70の端部8とが互いに接続されている。第1インダク
タンスLP1は、一次巻線62の端部1と端部2との間
に形成される。コモンモード巻線64および68は、コ
モンモード構造体の一方側72を形成し、コモンモード
巻線66および70は、コモンモード構造体の他方側7
4を形成する。端部3および10は、コモンモード構造
体の2個の入力端を構成する。コモンモード構造体のそ
れぞれの側に生じるコモンモードインダクタンスは、単
一のコモンモードインダクタンスLcの2倍よりも大き
い。各脚の上端は、個別で隔離され、それぞれ、端部6
または端部7に接続された直列インダクタンス76およ
び78を有する。各直列インダクタンスは、コモンモー
ド巻線64,66,68または70のうち一の直列イン
ダクタンスの2倍もしくは2Lsを表わす。一次インダ
クタンスLP1、コモンモードインダクタンス2Lcお
よび直列インダクタンス2Lsは、互いに隔離されてい
るが、同一の磁気コア構造体に配列されている。
用されうる一の構成の簡単化された模式的概略が示され
ている。この接続のために、コモンモード巻線64の端
部4とコモンモード巻線68の端部5とが互いに接続さ
れ、コモンモード巻線66の端部9とコモンモード巻線
70の端部8とが互いに接続されている。第1インダク
タンスLP1は、一次巻線62の端部1と端部2との間
に形成される。コモンモード巻線64および68は、コ
モンモード構造体の一方側72を形成し、コモンモード
巻線66および70は、コモンモード構造体の他方側7
4を形成する。端部3および10は、コモンモード構造
体の2個の入力端を構成する。コモンモード構造体のそ
れぞれの側に生じるコモンモードインダクタンスは、単
一のコモンモードインダクタンスLcの2倍よりも大き
い。各脚の上端は、個別で隔離され、それぞれ、端部6
または端部7に接続された直列インダクタンス76およ
び78を有する。各直列インダクタンスは、コモンモー
ド巻線64,66,68または70のうち一の直列イン
ダクタンスの2倍もしくは2Lsを表わす。一次インダ
クタンスLP1、コモンモードインダクタンス2Lcお
よび直列インダクタンス2Lsは、互いに隔離されてい
るが、同一の磁気コア構造体に配列されている。
【0022】図6には、図4に示された構造体の他の実
施例が示されている。図6に示された実施例によれば、
第2の一次巻線が設けられている。第2の一次巻線は、
第1脚46の周りに設けられた第1巻線75と第3脚5
0の周りに設けられた第2巻線77とから成る。第1巻
線75は、端部11に接続され、端部11が点配置され
るように第1脚46の周りに設けられた一側を有する。
第1巻線75の他端は、第2巻線77の一端に接続され
ている。第2巻線77は、第1巻線75の他端が第2巻
線77の点配置端に接続されるように、配置されてい
る。第2巻線77の他端は、入力端12に接続されてい
る。第2の一次巻線は、第1脚46内に誘導された磁束
が第3脚50内の磁束を増大させ、第2の一次巻線によ
って第2脚48内に誘導された正味磁束が0となるよう
に、巻かれていることに注意すべきである。二次巻線
は、磁気的に一次巻線62から隔離された状態で、動作
する。第1の一次巻線62は、第1脚46および第3脚
50内を下方へ向う磁束を誘導するので、第1の一次巻
線62と第2の一次巻線75および77とにより生じる
正味磁束効果は、0である。
施例が示されている。図6に示された実施例によれば、
第2の一次巻線が設けられている。第2の一次巻線は、
第1脚46の周りに設けられた第1巻線75と第3脚5
0の周りに設けられた第2巻線77とから成る。第1巻
線75は、端部11に接続され、端部11が点配置され
るように第1脚46の周りに設けられた一側を有する。
第1巻線75の他端は、第2巻線77の一端に接続され
ている。第2巻線77は、第1巻線75の他端が第2巻
線77の点配置端に接続されるように、配置されてい
る。第2巻線77の他端は、入力端12に接続されてい
る。第2の一次巻線は、第1脚46内に誘導された磁束
が第3脚50内の磁束を増大させ、第2の一次巻線によ
って第2脚48内に誘導された正味磁束が0となるよう
に、巻かれていることに注意すべきである。二次巻線
は、磁気的に一次巻線62から隔離された状態で、動作
する。第1の一次巻線62は、第1脚46および第3脚
50内を下方へ向う磁束を誘導するので、第1の一次巻
線62と第2の一次巻線75および77とにより生じる
正味磁束効果は、0である。
【0023】図7a〜図7cは、図6に示された構造体
に使用できる基本構成の模式概略図である。第1の一次
巻線62と第2の一次巻線75および77とが図7aに
示されている。端部1と端部2との間に存在するインダ
クタンスは、符号LP1を付されたインダクタンス79
を形成する。第2の一次巻線75および77は、結合す
ることにより、端部11と端部12との間に符号LP2
を付されたインダクタンス80を形成する。
に使用できる基本構成の模式概略図である。第1の一次
巻線62と第2の一次巻線75および77とが図7aに
示されている。端部1と端部2との間に存在するインダ
クタンスは、符号LP1を付されたインダクタンス79
を形成する。第2の一次巻線75および77は、結合す
ることにより、端部11と端部12との間に符号LP2
を付されたインダクタンス80を形成する。
【0024】図7bに、端部3および4と端部9および
10との間の直列およびコモンモードインダクタンスが
示されている。端部3と端部4との間のコモンモードイ
ンダクタンスは、符号Lcを付されたインダクタンス8
2によって図示され、その脚内の直列インダクタンス
は、符号Lsを付された直列インダクタンス84によっ
て図示されている。同様に、端部9と端部10との間の
コモンモードインダクタンスは、符号Lcを付されたイ
ンダクタンス86と符号Lsを付された直列インダクタ
ンス88とにより図示されている。コモンモードインダ
クタンス82と86とは誘導結合されているが、関連の
直列インダクタンス84と88とは隔離されている。し
たがって、直列インダクタンス84と88とは、同一の
磁気コア構造体に設けられていても、直列インダクタン
ス88は、直列インダクタンス84から磁気的に隔離さ
れている。
10との間の直列およびコモンモードインダクタンスが
示されている。端部3と端部4との間のコモンモードイ
ンダクタンスは、符号Lcを付されたインダクタンス8
2によって図示され、その脚内の直列インダクタンス
は、符号Lsを付された直列インダクタンス84によっ
て図示されている。同様に、端部9と端部10との間の
コモンモードインダクタンスは、符号Lcを付されたイ
ンダクタンス86と符号Lsを付された直列インダクタ
ンス88とにより図示されている。コモンモードインダ
クタンス82と86とは誘導結合されているが、関連の
直列インダクタンス84と88とは隔離されている。し
たがって、直列インダクタンス84と88とは、同一の
磁気コア構造体に設けられていても、直列インダクタン
ス88は、直列インダクタンス84から磁気的に隔離さ
れている。
【0025】図7cは、コモンモード巻線68および7
0により形成されるコモンモードインダクタンスと関連
の直列インダクタンスとのための模式概略図である。端
部5と端部6との間のコモンモードインダクタンスは、
コモンモードインダクタンス90によって図示され、端
部5と端部6との間の直列インダクタンスは、符号Ls
を付された直列インダクタンス92によって図示されて
いる。端部8と端部7との間のコモンモードインダクタ
ンスは、コモンモードインダクタンス94によって図示
され、端部8と端部7との間の直列インダクタンスは、
符号Lsを付された直列インダクタンス96によって図
示されている。6個の巻線が同一磁気コア構造体の計1
0個の誘導子を与え、各誘導子が磁気的に互いに隔離さ
れていることが理解できる。
0により形成されるコモンモードインダクタンスと関連
の直列インダクタンスとのための模式概略図である。端
部5と端部6との間のコモンモードインダクタンスは、
コモンモードインダクタンス90によって図示され、端
部5と端部6との間の直列インダクタンスは、符号Ls
を付された直列インダクタンス92によって図示されて
いる。端部8と端部7との間のコモンモードインダクタ
ンスは、コモンモードインダクタンス94によって図示
され、端部8と端部7との間の直列インダクタンスは、
符号Lsを付された直列インダクタンス96によって図
示されている。6個の巻線が同一磁気コア構造体の計1
0個の誘導子を与え、各誘導子が磁気的に互いに隔離さ
れていることが理解できる。
【0026】図8a〜図8cには、種々の用途のフィル
タとして、図6に示された構造体によって与えられる全
てのインダクタンスを相互接続するための複数のユーザ
構成が示されている。図8aには、端部1と端部2との
間で符号LP1を付された誘導子79が、ユーザ回路1
00とユーザ回路102との間に接続されている。図8
bによれば、端部11と端部12との間の誘導子80
は、ユーザ回路104とユーザ回路106との間に接続
されている。図8cによれば、ユーザ回路108の差動
出力端は、端部3と端部10との間において、コモンモ
ード誘導子82と86とに接続され、ユーザ回路110
は、端部4と端部9とに接続された差動入力端を有す
る。ユーザ回路112は、それぞれコモンモード誘導子
90および94の端部5および8に接続された差動出力
端を有する。ユーザ回路114は、直列インダクタンス
92および96の出力端6および7にそれぞれ接続され
た入力端を有する。全てのユーザ回路100ないし14
4は、1個の磁気コア構造体の周りに配置されている
が、磁気的に互いに隔離された複数個のフィルタに基づ
いて動作する。
タとして、図6に示された構造体によって与えられる全
てのインダクタンスを相互接続するための複数のユーザ
構成が示されている。図8aには、端部1と端部2との
間で符号LP1を付された誘導子79が、ユーザ回路1
00とユーザ回路102との間に接続されている。図8
bによれば、端部11と端部12との間の誘導子80
は、ユーザ回路104とユーザ回路106との間に接続
されている。図8cによれば、ユーザ回路108の差動
出力端は、端部3と端部10との間において、コモンモ
ード誘導子82と86とに接続され、ユーザ回路110
は、端部4と端部9とに接続された差動入力端を有す
る。ユーザ回路112は、それぞれコモンモード誘導子
90および94の端部5および8に接続された差動出力
端を有する。ユーザ回路114は、直列インダクタンス
92および96の出力端6および7にそれぞれ接続され
た入力端を有する。全てのユーザ回路100ないし14
4は、1個の磁気コア構造体の周りに配置されている
が、磁気的に互いに隔離された複数個のフィルタに基づ
いて動作する。
【0027】図9a〜図9bには、漏れインダクタンス
から生じた直列インダクタンスのみを利用する他の接続
関係が示されている。ユーザ回路116は、コモンモー
ド巻線64の入力端3に接続され、ユーザ回路118
は、端部4に接続されている。これにより、直列インダ
クタンス84が利用される。ユーザ回路118は、コモ
ンモード巻線66の入力端9にも接続され、ユーザ回路
120は、コモンモード巻線66の他端10に接続され
ている。これにより、コモンモード巻線66の入力端9
と他端10との間に配置された直列インダクタンス88
が利用される。同様に、ユーザ回路122は、コモンモ
ード巻線68の一端に接続され、ユーザ回路124は、
端部6でコモンモード巻線68の他端に接続されてい
る。これにより、コモンモード巻線68の一端5と他端
6との間に配置された直列インダクタンス92が利用さ
れる。ユーザ回路124の出力端は、コモンモード巻線
70の端部7に接続され、端部8は、ユーザ回路126
に接続されている。これにより、端部7と端部8との間
に配置された直列インダクタンス96が利用される。図
9aおよび図9bに示された回路によれば、直列インダ
クタンス84,88,92および96は、1個の磁気コ
ア構造体に配列されているが、互いに隔離されている。
から生じた直列インダクタンスのみを利用する他の接続
関係が示されている。ユーザ回路116は、コモンモー
ド巻線64の入力端3に接続され、ユーザ回路118
は、端部4に接続されている。これにより、直列インダ
クタンス84が利用される。ユーザ回路118は、コモ
ンモード巻線66の入力端9にも接続され、ユーザ回路
120は、コモンモード巻線66の他端10に接続され
ている。これにより、コモンモード巻線66の入力端9
と他端10との間に配置された直列インダクタンス88
が利用される。同様に、ユーザ回路122は、コモンモ
ード巻線68の一端に接続され、ユーザ回路124は、
端部6でコモンモード巻線68の他端に接続されてい
る。これにより、コモンモード巻線68の一端5と他端
6との間に配置された直列インダクタンス92が利用さ
れる。ユーザ回路124の出力端は、コモンモード巻線
70の端部7に接続され、端部8は、ユーザ回路126
に接続されている。これにより、端部7と端部8との間
に配置された直列インダクタンス96が利用される。図
9aおよび図9bに示された回路によれば、直列インダ
クタンス84,88,92および96は、1個の磁気コ
ア構造体に配列されているが、互いに隔離されている。
【0028】要約すれば、互いに隔離されているが、1
個の磁気コア構造体に形成された一連のフィルタインダ
クタンスが設けられたフィルタ回路が設けられている。
複数個のフィルタ素子は、複数個のコモンモードインダ
クタンスと複数個の直列インダクタンスとの組合せから
成る。コモンモードインダクタンスは、磁気コア構造体
の周りに設けられた2個のコモンモード巻線によっても
与えられる。コモンモードインダクタンスは、両コモン
モード巻線のいずれかによって誘導された磁気コア構造
体内の磁束が両コモンモード巻線の他方によって打消さ
れることにより、磁気コア構造体内の正味磁束が0とな
るように各巻線が接続された2個のコモンモード巻線か
ら成る。漏れインダクタンスまたは二次インダクタンス
は、各コモンモード巻線と関連し、該二次インダクタン
スを生じたコモンモード巻線のみと誘導結合する。漏れ
インダクタンスは、コモンモード巻線の分離によって増
大し、フィルタの全直列インダクタンスの顕著な寄与因
となる。2個の一次巻線は、磁気コア構造体に設けら
れ、2個のコモンモード巻線間に配置されている。本発
明の使用は、低域フィルタまたは電磁妨害雑音フィルタ
に限定されない。本発明の全ての巻線は、磁気的に互い
に隔離されているので、独立であり、いずれの用途の構
成の関係のない種々の部分のいずれの機能にも使用でき
る。
個の磁気コア構造体に形成された一連のフィルタインダ
クタンスが設けられたフィルタ回路が設けられている。
複数個のフィルタ素子は、複数個のコモンモードインダ
クタンスと複数個の直列インダクタンスとの組合せから
成る。コモンモードインダクタンスは、磁気コア構造体
の周りに設けられた2個のコモンモード巻線によっても
与えられる。コモンモードインダクタンスは、両コモン
モード巻線のいずれかによって誘導された磁気コア構造
体内の磁束が両コモンモード巻線の他方によって打消さ
れることにより、磁気コア構造体内の正味磁束が0とな
るように各巻線が接続された2個のコモンモード巻線か
ら成る。漏れインダクタンスまたは二次インダクタンス
は、各コモンモード巻線と関連し、該二次インダクタン
スを生じたコモンモード巻線のみと誘導結合する。漏れ
インダクタンスは、コモンモード巻線の分離によって増
大し、フィルタの全直列インダクタンスの顕著な寄与因
となる。2個の一次巻線は、磁気コア構造体に設けら
れ、2個のコモンモード巻線間に配置されている。本発
明の使用は、低域フィルタまたは電磁妨害雑音フィルタ
に限定されない。本発明の全ての巻線は、磁気的に互い
に隔離されているので、独立であり、いずれの用途の構
成の関係のない種々の部分のいずれの機能にも使用でき
る。
【0029】以上、好適な実施例について詳しく説明し
たが、特許請求の範囲に定義された発明の趣旨および範
囲から逸脱することなく、種々の変更および置き替えを
しうることを理解すべきである。
たが、特許請求の範囲に定義された発明の趣旨および範
囲から逸脱することなく、種々の変更および置き替えを
しうることを理解すべきである。
【図1】2個のコモンモード巻線と一次巻線とが周りに
設けられた磁気コア構造体の概略図である。
設けられた磁気コア構造体の概略図である。
【図2】4個のコモンモード巻線と1個の一次巻線とを
備えた磁気コア構造体の概略図である。
備えた磁気コア構造体の概略図である。
【図3】トロイダル磁気コア構造体を利用する、図2に
示された磁気コア構造体の他の実施例を示す概略図であ
る。
示された磁気コア構造体の他の実施例を示す概略図であ
る。
【図4】複数個のコモンモード巻線が第1および第3脚
の周りに設けられ、一次巻線が第2脚の周りに設けられ
た状態で、第1、第2および第3脚を有する磁気コア構
造体を示す概略図である。
の周りに設けられ、一次巻線が第2脚の周りに設けられ
た状態で、第1、第2および第3脚を有する磁気コア構
造体を示す概略図である。
【図5】図4に示された複数個の誘導子の一の相互接続
を示す模式概略図である。
を示す模式概略図である。
【図6】第1および第3脚の周りに第2の一次巻線を設
けた図4の実施例を示す概略図である。
けた図4の実施例を示す概略図である。
【図7a】図6に示された配置から生じた誘導素子の模
式概略図である。
式概略図である。
【図7b】図6に示された配置から生じた誘導素子の模
式概略図である。
式概略図である。
【図7c】図6に示された配置から生じた誘導素子の模
式概略図である。
式概略図である。
【図8a】相互接続の一実施例を示す模式概略図であ
る。
る。
【図8b】相互接続の一実施例を示す模式概略図であ
る。
る。
【図8c】相互接続の一実施例を示す模式概略図であ
る。
る。
【図8d】相互接続の一実施例を示す模式概略図であ
る。
る。
【図9a】相互接続の他の実施例を示す模式概略図であ
る。
る。
【図9b】相互接続の他の実施例を示す模式概略図であ
る。
る。
12 矩形磁気コア 14 コモンモード巻線 16 コモンモード巻線 18 1次巻線 22 磁束矢印 24 磁束線 26 磁束線
Claims (8)
- 【請求項1】 実質的に閉じた磁路を生じる磁気コア構
造体と、 上記磁気コア構造体の表面において上記磁路の周りに設
けられ、入力端と出力端とを有する第1コモンモード巻
線と、 上記第1コモンモード巻線と関連する第1漏れインダク
タンスと、 上記磁気コア構造体の表面において上記磁路の周りに設
けられ、入力端と出力端とを有する第2コモンモード巻
線と、 上記第2コモンモード巻線と関連する第2漏れインダク
タンスとを有し、 上記第1および第2コモンモード巻線は、実質的に逆向
きで同一の電流がそれぞれ上記第1および第2コモンモ
ード巻線に入力されたとき、上記磁路内に誘導される磁
束を相殺するように動作でき、 上記第1コモンモード巻線は、上記第2コモンモード巻
線から最大距離だけ離れて上記磁気コア構造体の表面上
に配置されることにより、上記第1および第2コモンモ
ード巻線間の漏れ磁束を最大化し、これにより、上記第
1および第2漏れインダクタンスを最大化する総合磁気
フィルタ。 - 【請求項2】 上記総合磁気フィルタは、更に、上記磁
気コア構造体内の上記磁路の周りに設けられ上記磁路内
に磁束を生じるように動作しうる一次巻線を含み、上記
一次巻線は、上記第1および第2の漏れインダクタンス
から磁気的に隔離された、一次巻線と関連するインダク
タンスを有し、上記第1および第2コモンモード巻線
は、上記一次巻線によって上記磁気コア構造体内に誘導
された磁束の効果を相殺するように動作しうる請求項1
記載の総合磁気フィルタ。 - 【請求項3】 上記磁気コア構造体は、トロイド形であ
る請求項1記載の総合磁気フィルタ。 - 【請求項4】 上記磁気コア構造体は、矩形である請求
項1記載の総合磁気フィルタ。 - 【請求項5】 上記磁気コア構造体は、 実質的に互いに平行な第1脚、第2脚および第3脚と、 上記第2脚の一端を上記第1脚の一端に接続し、上記第
2脚の他端を上記第1脚の他端に接続する第1ブリッジ
部および第2ブリッジ部と、 上記第2脚の一端を上記第3脚の一端に接続し、第2脚
の他端を上記第3脚の他端に接続する第3ブリッジ部お
よび第4ブリッジ部と、 上記第1ブリッジ部の周りに配置された上記第1コモン
モード巻線および上記第2ブリッジ部の周りに配置され
た第2コモンモード巻線と、 上記第2脚の周りに配置された一次巻線であって、該一
次巻線のインダクタンスは、上記第1および第2コモン
モード巻線のインダクタンスと上記第1および第2コモ
ンモード巻線と関連する二次漏れインダクタンスとから
磁気的に隔離された一次巻線とを含む請求項1記載の総
合磁気フィルタ。 - 【請求項6】 上記総合磁気フィルタは、更に、 上記第3ブリッジ部の周りに設けられ、入力端と出力端
とを有する第1極性を有する第3コモンモード巻線と、 上記第3コモンモード巻線と関連する第3漏れインダク
タンスと、 上記第4ブリッジ部の周りに設けられ、入力端と出力端
とが接続された第4コモンモード巻線と、 上記第4コモンモード巻線と関連する第4漏れインダク
タンスとを有し、 上記第3および第4コモンモード巻線は、実質的に逆向
きで同一の電流が上記第3および第4コモンモード巻線
に入力されたとき、上記磁気コア構造体と関連した上記
磁路内で上記磁気コア構造体内に生じた磁束を相殺する
ように動作しうる請求項5記載の総合磁気フィルタ。 - 【請求項7】 上記総合磁気フィルタは、更に、第2の
一次巻線を含み、該第2の一次巻線は、 上記第1脚の周りに設けられた第1巻線部であって、該
第1巻線部の一端に入力端を有し、他端に接続端を有す
る第1巻線部と、 上記第3脚の周りに設けられ、一端に入力端を有し、他
端に接続端を有する第2巻線部であって、上記第2巻線
部の上記接続部と上記第1巻線部の上記接続端とは、互
いに接続された第2巻線部とを有し、 上記第1巻線部は、該第1巻線部に入力された所定の電
流に対して上記第1脚内に磁束を生じ、 上記第2巻線部は、上記第3脚内に磁束を生じ、上記第
2の一次巻線によって誘導された第2脚内の正味磁束が
0となるように、上記第1脚内に誘導された磁束を増大
させ、 上記第2の一次巻線は、上記第1、第2、第3および第
4コモンモード巻線ならびに該第1、第2、第3および
第4コモンモード巻線と関連する二次インダクタンスか
ら磁気的に隔離されるとともに、上記第1の一次巻線か
らも磁気的に隔離される請求項6記載の総合磁気フィル
タ。 - 【請求項8】 上記第2脚の周りに設けられた第1の一
次巻線と、 上記第1脚内に誘導された磁束が上記第3脚内に誘導さ
れた磁束と等しく、上記第3脚内に誘導された磁束を増
大させるように、上記第1脚および第3脚の周りに設け
られた第2の一次巻線とを有し、 上記第2の一次巻線によって誘導された上記第2脚内の
正味磁束が0であって、上記第1の一次巻線と上記第2
の一次巻線とが磁気的に互いに隔離されている請求項5
記載の総合磁気コア構造体。
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